2000年7月の出来事

*7月31日

@日本航空の6月旅客実績発表・国際は19ヶ月連続増

 日本航空は今日、6月分の旅客実績を発表しました。これによりますと、国際線は前年同月比で8.9%増で、19ヶ月連続の増加になりました。また、国内線は0.6%増で、2ヶ月ぶりの増加になりました。

@コンコルドの事故は滑走中の燃料タンクの破損が原因か

 フランス運輸省は今回のコンコルドの事故原因が「離陸滑走中に左車輪の故障が起き、この破片が燃料タンクを破損させ、大量の燃料漏れが起こり、引火したことにある可能性が高い」と発表しました。この根拠として、滑走路上でタンクの破片が発見されたことを挙げています。

@コンコルドの故障が相次ぐ

 このところ、イギリスの運航しているコンコルドに故障が相次いでいます。まず、29日夜にニューヨークからロンドンに向かったコンコルドが飛行中にエンジンの爆発音があり、ロンドン・ヒースローでは救急車や消防車を待機させる騒ぎがありました。しかし、乗客には知らされませんでした。また、30日の昼前にロンドンからニューヨークに向かおうとしてコンコルドで燃料補給システムに異常が見つかり、代わりのコンコルドに乗り換えてニューヨークに向かいました。さらに、30日午後7時にロンドンからニューヨークに向かっていたコンコルドの「客室後部で異臭がする。」と言う通報が乗客からあり、同機はカナダのガンター空港に緊急着陸を行いました。点検の結果では異常はありませんでした。


*7月30日

@花巻空港で自家用機が胴体着陸・5便が運休

 今日午後0時45分頃、花巻空港に自家用機が車輪の故障で胴体着陸しました。同機は函館空港から仙台空港に向かったものの、仙台付近の天候が悪く、花巻空港に向かいましたが、車輪が故障したため、胴体着陸をしたものです。乗員2人に怪我はありませんでした。この事故で、花巻空港は1時5分から1時間半にわたり閉鎖され、定期便5便が運休になりました。

@2年前、コンコルドのエンジン外壁に亀裂

 イギリスの大衆紙が伝えたところによりますと、イギリス当局はコンコルドのエンジン外壁に亀裂が入って、危険な状態が出てくることを2年前にアメリカ航空当局に通知していたそうです。


*7月29日

@車輪の破損片が原因か・20年前にも同様の事故

 コンコルドの墜落事故の原因が車輪にある可能性が高くなりました。すなわち、離陸滑走中に破損した車輪の破片がエンジンと燃料タンクを壊し、今回の事故になったと言うものです。同様の事故が1979年にアメリカで起きており、アメリカは「大惨事につながる恐れがある。」と警告していました。これは、1979年6月にワシントンのダラス国際空港で起こった事故で、壊れた車輪の破片がエンジンとタンクを突き破りました。この時は、残った3つのエンジンで空港に引き返し、事なきを得ました。フランスの運輸相は今日、「車輪の破損が一連の故障を引き起こした可能性が高い。」とする声明を発表しました。


*7月28日

@コンコルド墜落事故の続々報

 フライトレコーダーとボイスレコーダーの解析によると、同機は第2エンジンが離陸滑走中に故障し、そのまま離陸したが、1分後に第1エンジンが故障し、バランスを崩して制御不能に陥った模様です。また、後部車輪が故障して引き込まれないトラブルにも見舞われたようです。また、今度の事故で、ハブ空港化をめざして計画されている、シャルル・ドゴール空港の拡張計画は暗礁に乗り上げているようです。元々、この拡張計画には地元民五万人は反対運動を繰り広げており、近くの高速道路を封鎖するなどの抗議行動を行っています。そこに、今回の事故で、地元住民の態度が硬化する事は避けられません。そこで、前からあった「第三空港論」が力を増してくることが予想されます。しかし、航空会社などは「分散は競争力を弱める。」と第三空港に反対しています。

@ケネディ空港で駐機中の航空機が乗っ取られる

 現地時間の27日午後10時(日本時間28日午前11時)に、アメリカのケネディ空港でピストルを持った男がターミナルに駐機中だったナショナル航空機に突入して、操縦室に侵入し、機長と副操縦士の2人を人質に立てこもりました。乗客と客室乗務員は機外に避難して無事でした。その後、交渉が行われましたが、犯人は機長と副操縦士を解放し、犯人だけが操縦室に立てこもって、交渉しています。

@日本エアシステムも国際線を全席禁煙に

 日本エアシステムは10月29日から、国際線の全席を禁煙にすると発表しました。これで、日本の航空会社の国際線はすべて禁煙になります。


*7月27日

@今日でアクセス数が8万回を越えました。これからも、頑張りますのでよろしくお願いいたします。

@コンコルド墜落事故の続報

 昨日起こったエールフランスのコンコルド墜落事故の続報で大事なことをいくつか挙げておきます。第1は離陸滑走中に管制官が第2エンジンから火が噴きだしていることを発見し、パイロットに通報しています。しかし、この時にはもう離陸を中断できる速度を超えていたようで、離陸しました。管制官から通報を受けたときは、パイロットもエンジンの異常に気づいていました。管制官が再度、「火の勢いが強くなっている。」と通報したとき、パイロットは「操縦不能。」と答えているようです。このことから、油圧系統に何らかの異常が発生していた事を伺わせます。第2に、事故機は前のフライトで着陸したときに、今回火を噴いた第2エンジンで逆噴射が正常に作動せず、事故機のパイロットは修理を要求し、修理のために出発が1時間遅れたとのことです。第3に1988年4月8日に今回とよく似た事故がエンジンに発生していました。この事故は、シャルル・ドゴール空港で離陸滑走中にエンジンの燃料噴射装置がトラブルを起こし離陸を中止しました。そして、点検の後、再度離陸しましたが、トラブルを起こしたエンジンが正常に作動せず停止し、同機はシャルル・ドゴール空港に胴体着陸し、大惨事は免れました。しかし、この事故についてはフランス当局が一切公表していませんでした。コンコルドの“安全神話”は造られたもののようです。


*7月26日

@パリでコンコルドが墜落・113人が死亡

 現地時間25日午後5時頃(日本時間今日の0時)、フランスのシャルル・ドゴール空港を離陸した直後のニューヨーク行きAF4590便・コンコルドが滑走路の8Kmさきに墜落炎上しました。同機には乗客・乗員109人が乗っていましたが、全員死亡しました。また、同機はホテルに激突し炎上したため、ホテルにいた関係者が4人死亡し、4人が重傷を負いました。乗客はこの機をチャーターしたドイツ人がほとんどでした。目撃者の証言によりますと、同機は離陸直後、左エンジンから煙と炎を吹き出して、左に旋回するようにして宙返りした状態で地上に激突したようです。別の証言によりますと、滑走の途中から黒い煙がでていたそうです。このことから、滑走の最中か、離陸直後にエンジントラブルに見舞われたのが原因、とする見方が広がっています。おととい、書いた英国航空のコンコルドのひび発生問題との関連については、この事故機にはひびは発生しておらず、ひびは尾翼なので、直接関係はないと見られています。ボイスレコーダーとフライトレコダーはすでに回収されており、解析に入っています。フランスの運輸大臣は「事故の原因が明らかになるまでは、コンコルドの飛行は停止する。」と述べました。イギリスの運輸省当局も26日の2便については運航を停止しましたが、27日からは運航を再開すると発表しています。シャルル・ドゴール空港はこの事故で2時間閉鎖されましたが、事故現場が滑走路と離れていることから、運航を再開しています。滑走路直下の住民の一人は「地元は以前から、住宅地から離れた新空港を要求しているのに。」と話していたそうです。

@日本航空が「前割21」を全便の8割に

 日本航空は今年度後期の国内航空の運賃を発表しました。これによりますと、3週間前までに予約する「前割21」を全便の80%まで適用範囲を広げるそうです。閑乏期の11月下旬から12月初旬には特に割引率を大きくし、東京ー札幌線は片道9900円にするそうです。

@日本航空など13社で航空関連用品のインターネット調達サイト

 日本航空、全日空など世界の航空会社13社は米国オラクル社と提携して、航空関連用品の調達を行うインターネット取引市場[Aerox Change」を今年度中にもスタートさせると発表しました。調達の経費の削減をねらったものです。すでに、世界7社による同様のサイトが発表されていますが、発足すると、このサイトが世界最大になります。


*7月25日

@リンクのページに「市民にとっての関西国際空港とは?」のページを追加しました。

@暫定滑走路用地内の最後の未買収地を空港公団が買収

 今日、成田空港暫定滑走路用地内に残っていた最後の未買収地の譲渡契約が行われました。売却したのは元反対同盟熱田派の堀越昭平氏です。この未買収地は暫定滑走路用地内にある一坪共有地で、空港公団が99%を買収しましたが、1%を堀越氏が所有していました。広さは816平方メートルです。堀越さんはここ以外にも、空港用地内に0.2haを所有していましたが、これも今回売却することになりました。これにより、空港内の未買収地は5.2haになります。

@国が百里基地を「共用飛行場」に指定

 政府は昨日、自衛隊の百里基地を民間航空機との共用を前提とした「共用飛行場」に指定しました。この指定により、滑走路の新説費用の内3分の2を国が脂支出する事になります。これを受けて運輸省は今年度予算で滑走路の設計調査費1億円を計上して、来月以降環境影響調査に着手します。

【コメント】心配なのは現在でも成田空港の北側空域は成田空港空域・羽田空港空域・百里基地空域と3つの空域が重なる超複雑空域(右の写真で黄色が“成田空港空域、赤が百里基地空域、青が羽田空港空域で階段状になっている)なのに、さらに、百里基地に民間機が出入りする事によって複雑な管制が必要になるのではないか、と言うことです。

@昨日、小学生の豆記者が成田空港を取材

 昨日、成田空港周辺の小学校6年生16人が、1日豆記者になって、成田空港を取材しました。これは、毎年この時期に行われるもので、今年で12回目です。豆記者たちは日本航空の整備場や管制塔、レーダー室、出入国審査場、麻薬犬訓練センターなどを見学取材しました。今日の取材の結果は「くうこうだより」や9月の千葉日報に掲載されるそうです。

@関西国際空港のウイングが不等沈下で傾く

 関西国際空港は埋め立てで造られましたが、予想以上の不等沈下に悩んでいます。関西国際空港会社では不等沈下を予測して、空港の建物の柱にジャッキをつけてこれにより不等沈下があっても対処できるとしてきました。ところが、不等沈下の量が予想よりも大きく、ジャッキでは対処できなくなり、ジャッキと柱の間にボルトを継ぎ足すなどの補強工事を行ってきました。この補強工事だけで、5億円かかっています。しかし、これ以上不等沈下が進むと補強工事では対処が不可能になり、抜本的な対策を迫られる事態になりそうです。すでに、両ウイングの一部ではゆがみが生じているとのことです。


*7月24日

@昨日は特にニュースがなかったので、更新しませんでした。見に来ていただいた方には謝ります。

@日本コミューター機が松山空港に緊急着陸

 今日の午前9時半頃、鹿児島発広島西行きの日本コミューター航空057便から、松山空港に「油圧系統にトラブルが発生したので、緊急着陸したい。」と要請がありました。動機は9時40分に無事松山空港に着陸しました。乗客・乗員16人に怪我はありませんでした。

@全日空がB−777−300長距離型を導入へ

 全日空は今日、ボーイング社のB−777−300長距離型6機を導入することを明らかにしました。同社はすでにB−777−300の原型型4機を確定注文していますが、これを、長距離型に変更し、さらに、2機の長距離型を追加発注するものです。導入は2004年になる予定です。全日空はこれを日米・日欧路線に投入する予定です。

@英国航空のコンコルドにひびが発見・1機が運航停止に

 英国航空(ブリティッシュ・エアウエイズ)の関係者が明らかにしたところによりますと、同社が保有している超音速旅客機「コンコルド」7機の翼の後方翼桁にひびが入っているのが発見されました。ひびが発見されたのは数ヶ月前で、この時はひびが50mm程度で、運航には支障ないとされていました。ところが先週の定期点検で、この内の1機のひびが16mmのびていることが発見され、この1機は運航停止になりました。

@米航空会社8社の内5社が増収増益に・4月〜6月期

 燃料費の高騰にも関わらず、アメリカの大手航空会社8社の内5社が4月〜6月期の決算が、前年同期に比べて大幅な増収・増益になりました。この要因は、往復20ドル程度の値上げを今年に入り3回行ったことと、乗客が増えていることにあるとのことです。アメリカン航空ではこの間の平均搭乗率が80%を越えているそうです。航空会社の淘汰が進んで、値上げをやりやすくなった事も影響していると思われます。


*7月22日

@全日空が片道1万円の設定日を拡大・普通運賃は15%値上げ

 全日空は昨日、10月から3月までの国内航空運賃を発表しました。それによりますと、「片道1万円」の設定日を14日間に拡大しています。具体的には10月1日・2日、11月1日・2日、12月1日〜10日となっています。なお、この設定日は10月から12月までで、来年の分については追加で発表があるようです。また、普通運賃は15%値上げするものの、便の80%を「特別割引」の対象にするとのことです。

@WTOがブラジルの航空機メーカーへの補助金に違法の裁定

 世界貿易機関(WTO)はブラジルとカナダの間で争われていた航空機メーカーへの補助金問題について、「ブラジル政府の補助金は違法である。」との裁定を下しました。ブラジルが改善をしない場合には、カナダはブラジルへの制裁を発動することができます。両国は航空機メーカー世界3位のボンバルディア社(カナダ)と第4位のエンブラエル社(ブラジル)の間で小型旅客機の分野で熾烈な競争を繰り広げています。


*7月21日

@富津市で「首都圏空港誘致推進協議会」が発足

 昨日、富津市の商工関係者ら地元民110人が集まって、「首都圏空港誘致推進協議会」の設立総会が開かれました。この協議会は昨年、「首都圏空港を誘致すべき。」と富津市に報告書を提出した、「富津市新空港誘致研究会」が母胎となって設立準備を進めてきたものです。首都圏第3空港については第7次空港整備5カ年計画に『海上空港』として建設が盛り込まれていますが、具体的な候補地は一切挙がっていません。大手ゼネコンなどによる「首都圏空港研究会」は候補地として、「富津岬南」、「九十九里沖」、神奈川県の「本牧沖」、「観音崎沖」、東京都と神奈川県との境界の「湾奥」などを挙げていますが、「羽田空港のさらなる沖合」と言う考えもあります。さらに、埋め立てでなく、メガフロートで作る案も考えられています。


*7月20日

@バリ島行き日本航空機が2回も故障し欠航に

 昨日の午前11時頃、インドネシアのバリ島に向かって離陸を開始した日本航空機がエンジンの調子が悪くなり離陸を中止しました。日本航空では乗客を別の機体に乗り換えさせて午後6時にバリ島に向かうことにしましたが、この機体が滑走路に向かう途中で補助翼が動かなくなり離陸を断念しました。結局、この便は欠航となり、日本航空では乗客を成田空港近くのホテルに宿泊してもらい、今日の便でバリ島に向かいました。

@ボーイングの技術者が「後方乱流」をうち消す装置を開発

 ボーイング社の技術者が大型旅客機の後方に発生する「後方乱流」をうち消す装置を開発し、特許を取得したそうです。この「後方乱流」があるために、着陸の際には一定の時間をおいて着陸しなければなりませんでした。この装置が普及すれば着陸の間隔が短くなり、より多くの便を着陸させることが出来るようになるとのことです。エアバス社でも超大型旅客機A3XXにこの「後方乱流」を押さえる主翼を開発するとのことです。

【コメント】この技術の有効性はわかりますが、成田空港の離発着を見ていると、これ以上離発着の間隔を縮めることは危険と思われるのですが。通常は良いとしても、アクシデントが発生した場合には事故につながるおそれがあります。現在でも、成田空港では2日1回の割合で着陸復航が起こっているのですから。「やって出来ないことはない。」というのは、安全の思想と相容れないものと考えます。


*7月19日

@空港公団が「成田エアポート・ワンディ・サマースクール」を開催

 空港公団のホームページに「成田エアポート・ワンディ・サマースクール」の要項が載っていました。日時は8月10日・11日で、対象者は小学校高学年(4年〜6年)の児童と、その保護者だそうです。詳しくはここを見て下さい。

@夏休みの航空利用国内・国際とも増える

 国内航空会社11社の集計によると、7月20日〜8月20日までの夏休み期間中の航空機利用客は前年に比べて国内線が2.3%増、国際線が6.1%増といずれも増えているそうです。特に、国際線のビジネスクラスが好調で、景気の回復を裏付ける内容になっているとのことです。

@ノールウエーの国内線でシートベルトの盗難多発

 このところ、ノールウエーの国内線航空機で座席のシートベルトの盗難が多発しているそうです。調べてみたところ、若者のローラースケートやスケートボード愛好者のファッションとして盗まれていることが分かりました。シートベルトをズボンのベルトに改造するのだそうです。この流行はアメリカのメーカーがシートベルトを利用したベルトを考案し発売したところから来ているようです。航空会社は対策に頭を痛めています。シートベルトそのものの盗難より、シートベルトがないことにより、その座席に乗客を乗せられないことが響いているようです。


*7月18日

@夏休みの利用者は過去最高へ・成田空港

 空港公団が発表した推計では、この夏休み(7月20日〜8月31日)に成田空港を利用する人は前年比6.8%増の324万人に達する模様です。混雑のピークは8月21日で、8万9千人になる予定です。


*7月17日

@千葉地裁が反対同盟北原派も訴えを退ける

 『成田新法によって、「木の根育苗ハウス」、通称「木の根団結本部」と「三里塚闘争会館」を撤去したのは不当である。』と反対同盟北原派が訴えていた裁判で、今日、千葉地裁は反対同盟北原派の訴えを全面的に退ける判決を言い渡しました。これは、1989年にこの2つの施設を成田新法に基づいて使用禁止にしたにもかかわらず、使用していて、1990年に撤去されたものです。

@全日空機がミヤンマー上空で乱気流に巻き込まれる

 今日午前2時8分頃、インド・ムンバイ発関西空港行きの全日空956便・B−767型機がミャンマー上空で乱気流に巻き込まれました。この事故で、同機の女性客室乗務員3名が軽傷を負いました。乗客には被害はありませんでした。同機は6時45分に関西空港に着陸しました。

@定期航空協会が着陸料の引き下げなどを運輸大臣に要望

 定期航空協会は今日、2001年度の予算編成に対して、空港使用料の利用者負担の軽減や空港整備事業の拡充などを運輸大臣に要望しました。記者会見で同協会の理事である日本エアシステムの社長は「国がこれらの要望を受け入れてくれれば、騒音が少なく、二酸化炭素も削減された航空機を購入でき、環境の改善に役立つ。また、新しい航空機の購入で需要の拡大につながる。」と述べました。

【コメント】「利用者の負担の軽減」を言う一方で「新しい航空機の購入」を示唆していますが、利用者の立場から見ると「利用者の負担の軽減」を言うなら、その分、運賃を引き下げてもらいたいような気もするのですが。結局、「航空会社の経営を楽にしたい。」と言うのが本音なのでしょう。

@インド東部で国内線旅客機が墜落・60人死亡

 今日の日本時間午前11時(現地時間午前7時半)頃、インド東部のカルカッタからニューデリーに向かっていた国内線アライアンス・エア機が、中継地のインド東部パトナ空港近くに墜落、炎上しました。同機には乗員・乗客58名が乗っていましたが、その内54名と、地元住民6名の60人が死亡したとのことです。日本人はいない模様です。


*7月16日

@今日の皆既月食を観測するため、これから出かけます。更新はお休みです。


*7月15日

@第1・第2ターミナルの航空会社配置を見直しへ

 今日の朝日新聞夕刊によりますと、成田空港の第1・第2ターミナルの混雑度にかなりの差が出来ているそうです。8年前の第2ターミナル完成時にはほぼ同じだったのですが、現在は第2ターミナルの方が第1ターミナルの1.5倍になっているそうです。こうなった理由の一つは外国の航空会社が業務を日本航空や全日空に委託するのに第2ターミナルの方が便利と言うことで第2ターミナルから第1ターミナルに移ったことにあります。このために、暫定滑走路が完成するとこの差がさらに激しくなることが予想され、航空会社の配置を再編成することで混雑度を同じようにしたい意向とのことです。具体的には午前中の混雑度が激しい第2ターミナルから、午前便の多い全日空を第1ターミナルに移し、夕方から夜の便が多い第1ターミナルのアメリカン航空を第2ターミナルに移す事にしたい意向です。しかし、移転には経費がかかることから、暫定滑走路供用開始の2002年の移行は難しく、2005年の移行を目指します。また、共同運航が増えていることから、世界的な航空連合を考慮して、共同運航で旅客が第1ターミナルか第2ターミナルか迷うことの少ないようにするとの事です。

@「21世紀夢の技術展」の招待券が1枚余っています

 ほしい方がありましたら、メールで申し込んで下さい。多数の場合は1番早かった方に譲りたいと思います。期間は7月21日から8月6日までで、会場は東京ビッグサイトです。


*7月14日

@那覇空港で自衛隊の練習機が滑走路をはみ出す

 昨日の午後1時40分頃、那覇空港に着陸した航空自衛隊の練習機T4が滑走路の西側に数mはみ出し動けなくなりました。この練習機をれレッカー車で移動するまで、滑走路が使えず、10機の民間機が最大30分遅れました。搭乗員2名は無事でした。

@福島空港の2500m滑走路が供用開始

 福島空港の新しい2500m滑走路が今日から供用開始となりました。今日は、関西に向けてB−747・ジャンボ機が福島空港から初めて飛び立ちました。でも、定期的にジャンボが就航する訳ではありません。

@三菱重工業がエンジン開発でロールス・ロイスと提携を模索

 三菱重工業はイギリスのロールス・ロイス社とエンジンの開発に参加する意向を固めました。これから交渉に入ります。三菱重工業はアメリカのプラット・アンド・ホイットニー社とエンジン開発で提携関係にありますが、プラット・アンド・ホイットニー社と競合関係にないエンジンでロールス・ロイス社の開発に参加する意向です。


*7月13日

成田空港のホームページがリニューアル

 成田空港のホームページがリニューアルされていました。そこで、空港公団のNAAのページもリニューアルされています。8日頃からつながらなくなって「変だな。」と思っていたのですが、リニューアルのためでした。でも、URLを移転する時には、移転先にリンクをはるものですが、それもしていないのは不親切ですね。

@関西空港で予想を超える不等沈下

 今日の朝日新聞の夕刊によると、埋立で作られた関西空港で予想を超える不等沈下が進んでおり、200億円をかけた対策工事を実施しないとターミナルの地下室にひびが入る可能性があるそうです。沈みすぎて、高潮の際には地下室が地下水の水圧で壊れるとのことです。これを防ぐためにエアロプラザの周辺2.4Kmを深さ40mまで掘削し粘土とセメントを投入して地中壁を建設する必要があるとのことです。この費用は140億円を自己資金、40億円を国の援助、残りの20億円を周辺自治体と民間企業からの援助でまかなうとのことです。

@三井物産が航空会社とコンビニ決済サービスを開始

 三井物産は航空大手3社と「キャッシュ・チケットレス・サービス」を今月中旬から開始することになりました。利用者はインターネット、コールセンター、iモードで便を予約し、コンビニで現金で支払うことになります。そして、当日に空港のチェックイン機で搭乗券を受け取ることになり、チェックインカウンターに並ばなくても良いことになります。

@A310型機がウイーン空港に緊急着陸・27名負傷

 13日、ギリシャ・クレタ島からドイツ・ハノーバーに向かっていたチャーター機・A310が燃料切れでウイーン空港に緊急着陸しました。この際、主翼を滑走路に接触させ、スピンして停止し、その際、乗員・乗客158人の内27人が負傷しました。機長は「離陸直後から車輪が戻らなくなり、抵抗で燃料消費が増えてしまった。」と言っているそうですが、何故、引き返さなかったのかなど疑問が残ります。


*7月12日

@自家用ビジネスジェットの受け入れが始まる

 日米財界人会議に出席するために自家用ジェット機で日本を訪れるための自家用ジェット機の受け入れが8日から成田空港で始まりました。運輸省によりますと、今回の受け入れで、当初の見込みと違って、午後11時以降の離発着はなくなる見込みで、総便数も1日の離発着回数370回を超えない範囲で行うとのことです。

@エアドゥの2号機が就航・1日6往復に

 10日、エアドゥの2号機になる、B−767−300型機が就航しました。これにより、エアドゥは札幌ー東京線を1日6往復運航することになります。

@全日空が大阪ー東京線を新幹線より安く・9月1日から

 全日空は11日、9月1日より大阪ー東京線のいわゆるシャトル便の運賃を現行より8%値下げして、片道14500円に、また、70日以内に4回利用できる回数券を片道13000円で提供する事を発表しました。この運賃は新幹線の「のぞみ」よりも220円安くなり、回数券の場合は1500円安くなります。この航空券は日本航空と日本エアシステムの便に変更が可能で、往復券は7日以内に往復することが必要です。


*7月8日

@都合により、明日から11日まで更新が出来ません。あしからず。

@全日空がコンビニ支払いを搭乗日当日までに

 全日空は事前予約した航空券の支払いを、搭乗日当日までコンビニで出来るサービスを17日から始めると発表しました。今までも、コンビニでの支払いは可能でしたが、10日前までしか出来ず、それ以後は旅行代理店か航空カウンターでするしかありませんでした。だいぶ便利になりますね。

@石川島播磨重工がMD90型機エンジンの整備独占を狙う

 石川島播磨重工はボーイング社のMD90型機に使われているV2500−05エンジンの整備の独占的受注を目指します。これは、このエンジンを製作した同社が工具や運転施設を持っており、同機の生産中止でエンジン300基の整備に競合する会社が少ないと見込んだものです。実現すると年間100億円の規模になります。


*7月7日

@第2サテライトが今日オープン

 改装中だった成田空港の第1ターミナルの第2サテライトが今日からオープンしました。今日は230人が出席してセレモニーが行われました。面積は改装前の1.8倍になりました。しかし、大韓航空やアリタリアなど3つの外国航空会社からは「アメリカ系航空会社を優遇しすぎる。」との抗議も出ています。

@シドニー空港で12分間管制システムがダウン

 昨日の現地時間午後6時頃、オーストラリアのシドニー空港で停電のために管制システムがダウンしました。バックアップシステムも作動せず、管制中の20機の航空機との連絡が12分間も取れない異常事態になりました。幸い事故はなく、1時間ほどの遅れが出ただけですみました。シドニー空港では貨物のシステムにも異常が発見され、2カ月後に控えたシドニーオリンピックを危ぶむ変えも出ています。

@ボーイング社が超大型旅客機の開発を年内に決定

 ボーイング社のCEOが昨日、明らかにしたところでは、ボーイング社は超大型旅客機B−747−400Xの開発を年内にも決定するとのことです。しかし、「開発開始には10機〜30機の確定受注が必要。」とのことで、今後、世界の主要航空会社に受注を働きかけていくそうです。同機は504人〜552人が標準で、航続距離は16620Kmに達するそうです。


*7月6日

@「ワールドカップまでに2500m滑走路は難しい」運輸大臣

 森田一運輸大臣は昨日、毎日新聞のインタビューで「2002年のワールドカップまでに2200mの暫定滑走路はかならず作るが、2500mの平行滑走路の完成は難しい。私が反対派の説得に乗り出して、解決できるようになるまでには、まだちょっと時間がかかる。」と述べました。二階前運輸大臣は「ワールドカップまでに2500mの平行滑走路が完成できるよう、最大限努力する。」と言っていました。

@日本航空が関西空港の日本エアシステムの地上業務を全面受託

 日本航空は関西空港の日本エアシステムの国際・国内線の地上業務を9月から全て受託することになりました。内容は貨物の取り扱い、機内清掃、航空機誘導などになります。

@ヨルダン航空機がハイジャック・犯人逮捕さる

 現地時間の5日夜、アンマン発ヨルダン行きのヨルダン航空機が離陸直後に4人のシリア人に乗っ取られました。しかし、乗り合わせたヨルダン治安対策員が犯人の1人を射殺し、3人を逮捕しました。この際、犯人の持ち込んだ爆弾が爆発し15人が負傷しましたが、飛行機は無事にアンマン空港に着陸しました。

@世界最大の輸送機「ムリャ」が復活か

 旧ソ連のスペースシャトル「ブラン」を輸送するために2機作られた世界最大の輸送機「アントノフAn225・ムリャ」の復活が計画されています。「ブラン」は1回の試験飛行で開発が中止され、「ムリャ」も使い道がなくなって、放置されていました。アントノフ航空設計局はこの内の1機のエンジンを交換して整備し使えるようにする計画です。「ムリャ」は1度に275トンを運ぶことが出来、需要はあると見込んだものです。テスト飛行は来年になるとの事です。


*7月5日

@メガフロートで実機を使った試験開始

 横須賀沖に係留されている、長さ1000mのメガフロートで、今日から実機を使った離着陸の試験が始まりました。今日は双発のプロペラ機を使って、離着陸が行われました。この実験は繰り返され、メガフロートへの衝撃や飛行機への影響などが調べられます。

@ブルーインパレスの2機が山中で発見

 昨日消息を絶った、航空自衛隊のブルーインパレスのT4型機2機の残骸が宮城県の半島の山中で発見されました。乗員3人の遺体も発見されました。墜落地点は原子力発電所から約4.5Kmの所だったそうです。


*7月4日

@デルタ航空機が煙で成田空港に引き返す

 昨日の午後6時35分頃、成田空港からポートランドに向かっていたデルタ航空のMD11型機から、「機内で煙が出たので、引き返したい。」と連絡があり、同機は7時25分に無事成田空港に着陸しました。トイレから煙が出ましたが、消し止められて大事には至りませんでした。

@自衛隊のブルーインパルスの2機が消息を絶つ

 今日、午前9時50分頃、宮城県松島基地の南25Kmの太平洋上で航空自衛隊ブルーインパルスのT4ジェット練習機2機がレーダーから突然消えました。ブルーインパルスは6機で訓練をしていましたが、この内、2機が消息を絶ったものです。この2機には3人が乗り組んでいました。

@日本トランスオーシャンの指名ストが3カ月ぶりに解除

 日本トランスオーシャン航空の組合が3月29日から続けていた無期限指名ストライキが、労使の交渉がまとまり、今日解除されました。職務手当を一定の範囲内で加算することで合意に達したものです。

@スカイマークが9月からの特割りを発表

 スカイマークは9月1日から10月31日までの、東京ー福岡線の特割りを発表しました。羽田発午前7時50分発のBC001便と福岡発午後9時15分のBC012便を片道15500円とするものです。ただし、予約後の変更は同じ便の日付の変更のみとなります。


*7月3日

@「くうこうだより」夏号が届きました

 空港公団が発行している、「くうこうだより」の夏号が送られてきました。1面は暫定滑走路の大きな工事写真です。2面は第1ターミナルの第2サテライトオープンと「グリーンポート2000」の記事、3面は「芝山水辺の里」の特集でした。

@UAとAAが機内のノートパソコン用電源を使用中止に

 アメリカン航空ではエアバス機の機内でノート型パソコンを使うための設備を一時的に使用停止にし、安全対策を強化しています。これは、飛行中にこのケーブルから焦げ臭い臭いが出る事故があったためです。また、ユナイテッド航空でもB−777型機でノート型パソコンを使えるようにするためのコンセントの使用を中止しています。これも、調べたところ、床の配線が他のケーブルと接触する危険があるためです。


*7月2日

@次世代超大型旅客機は豪華客船のよう

 エアバス社が製造を開始する次世代超大型旅客機・A3XXは飛行機と言うよりは豪華客船のような雰囲気になるとのことです。機内にはバーやカジノやスポーツジムやマッサージ室や寝台キャビンも設けられるとのことです。航続距離は15000Kmで地球上のほとんどの所をノンストップで飛行できるとのことです。大分、快適な空の旅になるようですが、乱気流などに遭遇したときに大丈夫なのでしょうか。


*7月1日

@6月のアクセス数が3981回になりました。これからもよろしくお願いします。

@東京ー大阪のシャトル便、運航開始

 大手3社は計画していた、東京ー大阪(伊丹・関西空港)のシャトル便を今日から開始しました。大阪が2カ所に分かれますが、これで約30分に1本の運航になります。しかし、シャトル便の特徴である「同一運賃」はなく、共同のカウンターも羽田空港・関西空港で9月から、伊丹については時期も決まっていないなど、拙速との批判もあります。また、利用者の利便性をうたっていますが、ドル箱であるこの路線の運賃を競争にさらさず、高止まりさせる意図もあります。一方、影響を受ける新幹線側では、JR東海の社長が昨日、記者会見で、東京駅と新品川駅の改修を半年はやめて2003年の秋にし、それに会わせて運転本数と運賃の抜本的な見直しを行うと発表しました。運転本数は現在、1時間に1本の「のぞみ」を1時間7本程度にし、東京ー大阪間を10分縮めて2時間20分で結ぶそうです。

@アメリカ6航空会社が格安航空券のネット販売で提携

 ユナイテッド航空・アメリカン航空・ノースウエスト航空などアメリカ国内の6航空会社は航空券のネット販売業者に対抗するため、格安航空券のネット販売で提携することになりました。デルタ航空などにも提携を呼びかける計画です。