2010年4月後半の出来事
*4月30日
@ルフトハンザ航空が6月12日からA380型機を成田線に投入
ルフトハンザ航空はこのほど、6月12日から同社としては初めてのA380型機1号機をフランクフルト=成田線に投入することを明らかにしました。当面は月・水・土曜日の週3便となりますが、8月4日にA380型機2号機を受領することから、その後、早急に毎日運航とする予定です。座席は2階にファーストクラスを8席・ビジネスクラスを98席、1階にエコノミークラスを420席の計526席とします。
@千葉市内から成田空港に乗り合いタクシー初運行
千葉市に本社がある西岬観光はこのほど、千葉市内と成田空港を結ぶ乗り合いタクシーの運行を始めました。料金は1人2500円(小学生は半額)で自宅まで迎えに行きます。
@福岡空港近くで霧状物質が降る
26日午後2時頃、福岡市博多区の女性から「霧状のようなものが降っている」と110番通報がありました。警察で調べたところ、長さ約400m、幅約100mに渡って帯状に、車や庭木や家の壁などに液体の降った跡がありました。乾いていましたが、触ると油のような感触がありました。現場は福岡空港の南東約2Km にあり、福岡空港の離着陸コース近くでした。航空機からの燃料やオイルの可能性もある、とのことで空港事務所にも連絡しましたが、空港事務所では「燃料やオイル漏れの報告はない」としています。
【コメント】成田空港近くでも田んぼに油状の物質が多数浮いたことがありますが、当時の空港公団に調べてもらったところ、「航空燃料ではない」とのことでした。また、開港当初から農業用のビニールハウスが黒く汚れる、との指摘が絶えず、これも調べてもらったところ、「有機炭素はあるが、特にこの地域に多いと言うことはない」との結果でした。しかし、農家の方々は「以前に比べて、明らかに汚れ方が激しくなった」と言っています。また、成田空港南側整備地区近くの畑で白菜が黒く汚れてしまい、出荷できなくなってしまったこともありました。これらの調査結果では「学問的に見て、断定できない」というもので、「有機性炭素が航空燃料起源のものかどうか、分からないのか」と聞いたところ、「自動車などのものか飛行機のものかの判断は難しい」とのことで、はっきりしませんでした。
@EUが2013年に液体の機内持ち込みを認める
EUの欧州委員会は29日、現在は認められていない手荷物としての液体物の機内持ち込みを、2013年4月から認める、と発表しました。各空港に液体状爆発物検知装置の設置を義務づけます。また、これに先立ち、2011年4月からはEU以外の全ての空港の免税店で購入した液体物の機内持ち込みを認める、とのことです。
@ユナイティド航空とコンチネンタル航空が合併へ
米国の主要メディアは29日、ユナイティド航空とコンチネンタル航空が合併で合意する見通し、と報じました。両社は1日以降、社内の最終協議を経て、早ければ3日にも正式に発表する、とのことです。合併が成立すると、ノースウエスト航空を合併したデルタ航空を上回る世界一の航空会社が誕生することになります。社名は「ユナイティド」になります。
*4月29日
@日本航空が成田関係8路線の廃止などを発表
日本航空は昨日、国際線15・国内線30の不採算路線からの撤退などのリストラ策を発表しました。成田空港関係では成田=ニューヨーク=サンパウロ線・成田=アムステルダム線・成田=ミラノ線・成田=ローマ線・成田=ブリスベン線・成田=デンパサール線・成田=コナ=ホノルル線を9月末から10月にかけて廃止します。また、成田=サンフランシスコ線は羽田=サンフランシスコ線が許可になった場合は10月末に廃止します。一方、羽田空港関係路線は増便し、現在の5便から14便に増便します。
これらにより、2009年度実施のリストラ策と合わせると国際線が28路線(内11地点から撤退)、国内線で50路線(内8地点から撤退)となり、2008年度の実績からキロ席ベースで国際線は4割減、国内線は3割減となります。路線廃止の他、減便や機種の小型化などが盛り込まれ、人員削減約16000人も今年度中に実施するとしています。
成田空港関係路線の減便は成田=仁川線が週21便→14便・成田=グアム線が同14便→7便、また、羽田空港の路線が確保できた場合は成田=北京線が同14便→7便・成田=香港線が同14便→7便・成田=台北線が同21便→14便になります。
稲盛会長は記者からの質問に答え、「国際線からの撤退は考えていない。国際線は収支改善への重要な資源。」と述べました。
@昨日からゴールデンウイークの出国ラッシュ
昨日からゴールデンウイークが始まりましたが、成田空港でも海外に出発する人たちで混雑しました。昨日だけで43400人が出国し、ピークとなる今日は約46200人が出国する予定です。
@ターミナル内巡回にセグウェイを導入・成田空港会社
成田空港では今月に入って3台のセグウェイを導入し、警備員のターミナル内巡回に使用しています。静かな上、背が高くなるため、警備員と旅客の双方から見通しが良くなる、とのことです。不評の厳重警備を少しでもソフトにするための意味もあります。
@成長戦略会議が羽田国際線9万回などの提言案まとめる
昨日開かれた国土交通省の成長戦略会議で羽田空港の国際線を従来の6万回から段階的に3万回増やして、2013年度までに9万回にする事、地方空港の赤字体質を空港ビル運営会社と一体化して改善し、着陸料を引き下げる事、関西空港の有利子負債を解消するために大阪空港と経営を統合し、民間に売却した売却益を有利子負債の圧縮に向ける事、などを盛り込んだ最終報告書の案がまとまりました。
【コメント】何か、都合の良い事ばかり言っているように思えます。前原大臣は当初、「空港をこれ以上造らない事から、空港整備特別会計の規模が縮小し、特別会計の財源だった着陸料はすぐに引き下げることが出来る。」と言っていたように記憶しています。これはどうなったのでしょうか。関西空港の有利子負債の解消策も「民間に売却」と言いますが、大金を出して買う企業があるのでしょうか。外国の禿鷲ファンドでも手を出しかねるのではないでしょうか。羽田空港の発着回数も果たして、本当にこんなに増やせるのでしょうか。超過密管制の問題もありますし、国際線ターミナルに行くにはA滑走路をどうしても横切らなければなりません。その分、A滑走路の運用が制限される事になります。安全上も問題があると思うのですが。
@成田空港駅での荷物検査台をリニューアル
成田国際空港株式会社は昨日、成田空港第1ターミナルのJRと京成の駅の出口に設けている検問ブースの荷物検査台をリニューアルしました。従来は“普通の机”でしたが、新しい検査台は丸みを帯びた、世界地図などをあしらったLED照明を使った明るいものになりました。第2ターミナルの駅も今日から新しい検査台になりました。暗く厳めしい雰囲気を和らげて利用者の印象改善を進める、とのことです。費用は約850万円とのことです。
@26日で成田空港滞留者がゼロに
成田国際空港株式会社が昨日明らかにしたところによりますと、アイスランドの火山噴火に伴って成田空港に寝泊まりしていた外国人滞留者が26日でゼロになりました。これにより、実施していた一連のサービスを終わりにしました。
@日本航空の2010年度路線計画が一時掲載
ブルームバーグジャパンによりますと、今日午前、今日の午後に大西社長が記者会見で正式発表するはずの2010年度路線計画などが、同社ウエブページに掲載されました。同社広報はこれについて「ドラフト版が技術的な問題で短時間掲載されたもの」としています。記者会見の結果はまだ、出ていません。
@日本航空が整備資格のいらない点検・修理を外部委託に
日本航空は再建計画の一環として、整備士の資格を必要としないブレーキ部分の整備業務を航空機内設備の大手ジャムコに委託する、とのことです。また、離陸前の点検や修理の一部も外部に委託する方針です。さらに、希望退職者の増加により、部門の人員の偏りを調整するため、現在は1日3シフトとしている勤務形態を6月から1日2シフトに変更し、余剰人員をたりない部門に配置する体制を取ります。
@欧州航空業界の損失は25億ユーロに
EUの欧州委員会は27日、アイスランドの火山噴火による欧州航空業界の損失が最大で25億ユーロ(約3125億円)に上る、との見通しを明らかにしました。また、欧州委員会の委員長は各国政府による航空会社や空港への支援策を認める方向で調整する考えを明らかにしました。
@米国航空会社5社が1〜3月期決算で赤字に・燃油高が響く
米国航空会社大手6社の1〜3月期決算が出そろいましたが、サウスウエスト航空を除く5社が赤字になりました。景気の回復で旅客は増えたものの、燃油高が足を引っ張った、とのことです。赤字幅が縮小したのはデルタ航空・ユナイティド航空・USエアウエイズの3社で、拡大したのはアメリカン航空・コンチネンタル航空でした。
@3月の日本人出国者が9.4%増に・成田空港の発着枠拡大が寄与か
日本政府観光局(JNTO)によりますと、3月の日本人出国者数が前年同月比で9.4%増となりました。前年比プラスは2ヶ月ぶりとなります。成田空港の発着枠が拡大されたことと、円高傾向が寄与している、とのことです。
【コメント】成田空港の発着枠拡大は3月28日以降でしたから、「3月の出国者増に寄与した」と言えるのでしょうか?
@全日空が国内線5路線の廃止を地元に説明
全日空は中部=米子線、中部=徳島線、大阪=佐賀線、大阪=大館能代線、大阪=石見線の5路線を廃止する方向で関係自治体への説明を始めました。これらの路線の搭乗率は20〜40%と低迷している、とのことです。
また、日本航空は内外47路線の廃止計画を明日に公表する、とのことです。
@JTBと日本旅行が5月7日までのバンコクツアーを中止に
JTBは今日、政情不安が続くタイのバンコクへのツアー中止を5月7日まで延長することを明らかにしました。また、30日までのツアー中止を決定していた日本旅行も5月7日までのバンコクツアー中止を明らかにしました。
@青森空港に米軍F16戦闘機2機が緊急着陸・日本航空機が15分遅れる
昨日午後4時頃、青森空港に米軍三沢基地所属のF16戦闘機2機がエンジントラブルで緊急着陸しました。この影響で、羽田発青森行きの日本航空機が上空待機を指示され、着陸が約15分遅れました。
@アメリカン航空のシカゴ=北京線就航が枠確保できずに見送り
アメリカン航空は26日、同日から就航を予定していたシカゴ=北京線・直行便を延期したことを明らかにしました。同航空は米中両国政府の承認を受けて準備を進めて、航空券も販売していましたが、中国航空当局が北京首都国際空港の発着枠を与えませんでした。政府が承認したのに枠が確保できずに就航を見送ることは、きわめて異例、とのことです。同航空は利用者に謝罪するとともに、航空券の返金や延期をする、とのことです。
@中国国際航空機が無線トラブルで許可のないまま着陸
昨日午後0時10分頃、大連発成田行きの中国国際航空951便・B737型機が管制官との交信が途絶えたまま、許可を得ずに着陸するトラブルがありました。着陸3分前までは交信できていたとのことで、進入管制に切り替わった途端に交信が不能となりました。幸い同機の3分前に着陸した機は誘導路に出たところで、安全上は大丈夫でした。パイロットが進入管制に入ったところで、交信周波数の切り替えを間違ったものと見られています。国土交通省は「重大なトラブルではない。」としています。
【コメント】「重大なトラブルではない」と言うのは「結果オーライ」だったからですね。前着陸機に滑走路上でなんらかのトラブルがあったときには重大な事故に繋がりかねないトラブルと思います。
@「着陸料の引き下げは難しい」と平山専務
成田国際空港株式会社の平山専務は23日の記者会見で、国際航空運送協会(IATA)の事務局長が森中社長と会談した際に、「成田空港の着陸料の引き下げが必要」としたことについて、「成田空港では本業の空港運営事業が赤字の状態。今後30万回に向けての設備投資も控えている事から、引き下げは難しい。世界の主要50空港の中で成田空港の着陸料は25番目となっている。」と述べました。
@全身スキャナー保安検査検討委員会が初会合
国土交通省が空港への導入を検討している全身スキャナー保安検査について検討する専門委員会の初会合が今日開かれました。全身スキャナーの実証実験はこの7月から成田空港で行われることになっています。この実験の実施方法やプライバシー保護の観点からの検討が行われます。
@大阪空港と関西空港の経営統合方針で前原大臣と橋下知事が合意
昨日、前原国土交通大臣と橋下大阪府知事が神戸で会談し、大阪空港と関西空港の経営統合案(24日の出来事参照)について話い、大筋で合意しました。会談後、橋下知事は「会社の売却益は私のイメージよりも相当高い。」と述べ、前原大臣からは「リニア幹線が大阪まで延長されると、大阪空港の利用者は激減するだろう。将来的には大阪空港の廃港も考えざるを得ない。」との説明があったそうです。国土交通省は28日に開かれる成長戦略会議で、最終報告にこの構想を正式に盛り込むことにしています。
@3月の訪日外国人が25%増に
日本政府観光局(JNTO)が今日発表したところによりますと、3月の訪日外国人は前年同月比24.9%の大幅な伸びになりました。前年同月比でプラスは5ヶ月連続になります。特に、東北地方を舞台にした韓国ドラマの影響で、韓国人の訪日客が同56.3%の大幅な伸びになりました。
@スカイネットアジア機が操縦室ヒータートラブルで2便欠航
今日午前8時10分出発予定だった長崎発那覇行きのスカイネットアジア航空47便・B737型機の出発前点検で、操縦席右側の窓ガラスのヒーターが故障しているのが見つかりました。修理のため、この便も含め2便が欠航となりました。
@3月貿易統計で2009年度貨物量が前年を4%上回る・成田空港
東京税関が22日に発表した3月の成田空港貿易統計によりますと、輸出額が前年同月比で41.8%増、輸入額で同23.3%増になりました。また、成田空港会社の3月運用状況によりますと、貨物の輸出量が同80%増、輸入量が同39%増となり、取扱貨物量の全体(仮陸揚を含む)では同42%増となり、ほぼ、一昨年の水準に回復しました。なお、2009年度全体では取扱貨物量の全体で前年比4%増、輸出量が同3%増、輸入量も同3%増となっています。
@日本航空の09年3月期決算で約1600億円の赤字見込み・当初想定よりも1000億円減に
今日の産経新聞によりますと、日本航空の2009年3月期決算の営業損益は約1600億円の赤字となる見込みとのことです。旧日本エアシステムとの統合以来最大の赤字になりますが、会社更生法申請時の赤字見込みが2651億円となっていましたので、約1000億円縮小されることになります。
@日本航空の国内線縮小で自治体が困惑
日本航空のコスト削減のための路線縮小や廃止の説明が該当の各自治体に行われていますが、全路線廃止や運休・減便を通告された自治体に困惑が拡がっています。存続を要望していますが、再建のための経営改善を至上命題とする日本航空側も要請を受け入れる余地はありません。多く建設しすぎた空港のツケがここに来て噴出した格好です。日本航空は今月末にも廃止や減便する路線を発表する見込みです。
全日空も数は少ないですが、廃止や減便する路線について自治体への説明を行っています。
@日本・インドネシア双方が週7便増に・成田空港
国土交通省は昨日、20〜22日に行われた日本とインドネシア航空協議で成田空港路線については双方が週7便増とすることになった事を明らかにしました。これにより、成田空港とインドネシアを結ぶ路線はインドネシア側が週14便、日本側が同22便となります。航空協議では、日本とインドネシア双方が全体として週75便に増便可能となりました。また、日本側からは便数の自由化を提案しましたが、インドネシア側は「便数の増加は段階的に行いたい」と受け入れませんでした。
@JTBと日本旅行がバンコクツアーを中止に
JTBは今日、外務省がタイの首都バンコクに関する危険情報のレベルを引き上げたのに伴い、今日から27日までのバンコクツアーを中止しました。しかし、バンコク滞在のないプーケットなどのツアーは催行されます。28日以降は26日に判断する、とのことです。また、日本旅行も今日から30日までのバンコクツアーを中止としました。
@関空救済で大阪空港との経営合案を明日府側に説明へ
国土交通省は関西空港会社の有利子負債圧縮について、現在は国営の大阪空港を株式会社とし、この会社と関西空港会社を傘下にする持ち株会社を設立して経営統合する案をまとめました。持ち株会社の経営が安定した段階で民間会社に売却し、その売却益を有利子負債の返済に当てる、としています。前原大臣が明日、橋下府知事と会談し説明する、とのことです。その上で、28日の成長戦略会議で発表します。
@日本航空の再建計画提出が2ヶ月程度の遅れに
日本航空再建計画の裁判所への提出が当初の6月末から2ヶ月程度遅れる模様です。リストラ案の策定を巡って、企業再生支援機構や日本航空側と国土交通省や銀行団との調整が難航しているためです。リストラの上積みに対する資金繰りの見通し策定作業が長引くとのことです。この延期に伴い、9月に予定されていた企業再生支援機構の3000億円の資本増強が年末にずれ込むことになるようです。
【コメント】事情が良く分かりませんが、国土交通省側や銀行団はリストラの拡大を迫っているようですが、「言うことを聞かない」企業再生支援機構や日本航空にいらだっているように見えます。先日の衆議院国土交通省委員会でも前原大臣は3月の黒字決算を明らかにしつつも「4月は欧州火山噴火で、厳しくなる」と言っていましたが、大事なのは色々な努力で経営が改善しているかどうかではないでしょうか。火山噴火のような“突発”的な出来事での一時的な収支悪化ではないと思います。前原大臣の今やるべきことは、「言うことを聞かないから」と企業再生支援機構や日本航空の努力に“水をさす”ことではないと思うのです。辻元副大臣も先の委員会で「私も銀行団の意見に全く同じ」と発言しています。単に「規模を縮小すれば、経営が安定する」という単純なものではないと思うのですが。
@08年7月のベトナム航空機エンジン出火事故は規定よりも小さなリングが原因
運輸安全委員会は今日、2008年7月に成田空港に着陸して、誘導路を走行中のベトナム航空機のエンジンが出火した事故はエンジンと燃料パイプの接続部に使われていたゴム製リングが損傷して、燃料が漏れたためとする報告を発表しました。ベトナム航空がリングを交換した際に、ボーイング社の推奨するリングよりも1.6mm小さいリングを使用したことと、取り付けの際に、潤滑剤を使わなかったことから、リングが挟み込まれて損傷し、燃料がエンジン内部に漏れて発火したもの、としています。
@「火山噴火は想定外。マニュアル作る」森中社長
成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の記者会見で、今回の火山噴火による欧州線の混乱で、成田空港滞留者への対応が遅れたことについて、「初期動作において多少の遅れを取ったということは申し訳なかった」と謝罪し、「今回のケースは国も会社も想定していなかった。今後マニュアルを作って的確な対応をしていきたい。」と述べました。
【コメント】厳しいことを言うようですが、担当役員が「事態の素早い把握を出来なかった」と言うことでしょうね。このあたりが「本当の危機管理やホスピタリティに鈍感だった」と言うことと思います。17日(土)と18日(日)の休みが入った関係もあるのでしょうか。もっとも、空港に休日はありませんから事務方も突発的出来事への対応が出来ないと困ります。昨日の月末定例記者会見も、いつもの月より1週間早いものでした。次の木曜日が29日で昭和の日の祝日、と言う関係だと思いますが、来週の水曜日などにずらすなどの柔軟性があっても良いと思うのですが。
@成田空港で国内初めてのカーシェアリング
成田国際空港会社の関連会社「JAFSウイングス」は国内空港では初となるカーシェアリングサービスを5月21日から成田空港で始める、とのことです。対象は空港内事業者で、3カ所のステーションに6台を配備するそうです。
@関空の国際線をさらに4路線廃止へ・日本航空
日本航空は関西空港の国際線の内、関西空港=デンパサル・香港・北京・広州の4路線を廃止する方向で検討していることが明らかになりました。今月中にも発表し、今秋の冬ダイヤから実施する、とのことです。また、国内線では関西空港=福岡線を運休とし、関西空港=新千歳線と那覇線を1日5往復から、機材を大型化して1日3往復に減便する計画、とのことです。
@日本航空が名古屋空港からの完全撤退を愛知県に説明
日本航空は昨日、愛知県に対して名古屋空港の全9路線を来春までに廃止することを説明しました。これで、名古屋空港から完全に撤退することになります。また、中部空港の路線のほぼ半数の内外6路線も廃止しする事も説明しました。愛知県と地元は存続を要請しました。
@ヒースロー空港閉鎖で立ち往生・100万円以上の出費
新聞報道によりますと、家族ら4人で旅行に来た会社員の場合、ヒースロー空港の閉鎖で足止めされて、航空チケットを確保するため、家族3人が連日、日本の携帯電話で日本に電話をかけ続け、料金は計25万円に達し、ほかに延泊したホテルの代金や新たに購入したチケット代で出費は100万円以上になるとのことです。
日系の航空会社は「今回は約款にある天災であり、空港閉鎖で発着したくても出来なかった。」として、欠航による宿泊費や食費は支払わない方針です。「EUの免責規定に当てはまる。」としています。
@全日空が6・7月の燃油サーチャージャーを据置
全日空は6月・7月発券の国際線航空券にかかる燃油サーチャージャーを据え置くことを明らかにしました。燃油価格が引き上げの水準に達しなかったためですが、燃油価格はこの1年間で約65%上昇している、とのことです。
@ライアンエアが宿泊費と食費を支給へ・批判殺到で方針転換
昨日の出来事で書いたライアンエアCEOが「航空運賃の返金以外はしない」と発言した問題ですが、ライアンエアは22日、欠航で立ち往生した乗客に対して宿泊費と食費を支払うことを明らかにしました。発言に対する批判が殺到したことと、EUから多額の罰金を科せられる恐れがあるための方針転換のようです。
@「火山灰の移動は複雑だから、とにかく危険」と学者
ノルウェー大気研究所の大気汚染専門家、Kjetil Toerseth氏によると「火山塵が集まっているところと少ないところがあり、これが上空5000〜11000mの間で波のように強弱して現れる。11000m以上は安全だが、降下・上昇すれば結局は微粒子の多いところを通過することになる。とにかく危険だ。」と述べているそうです。
@3月の成田空港旅客数は12%増に・2009年度全体でも1%増
成田国際空港株式会社が今日発表した3月の空港運用状況によりますと、国際線旅客数が前年同月比11%増、国内線旅客数が同34%増となり、全体では同12%増となりました。発着回数は同1%増、給油量は同1%減となっています。なお、貨物量は税関発表待ちのようです。
また、2009年度全体では国際線旅客数は前年度と同じで、国内線旅客数が前年度比12%増となっており、合計で同1%増となりました。発着回数は同2%減、給油量は同8%減となっています。
@火山噴火の混乱は徐々に治まるも貨物は1週間程度かかる
アイルランドの火山噴火による混乱は成田空港でも徐々に治まってきているようです。成田空港では今日、ロンドンからの便が1週間ぶりに到着しました。また、心配されていた、帰国する外国人のチィケットですが、中止になったツアーも多く、比較的入手が容易なようで、予測されていたよりも早く空港に滞在する外国人が減少する見通しとなりました。
一方、航空貨物の方は昨日から欧州向けの貨物便の運航が始まりましたが、成田空港に滞留していた航空貨物をさばくには約1週間かかるのではないか、とのことです。
【コメント】成田空港会社のホームページを見ましたら、昨日付で「アイスランドの火山噴火による影響等について」というコメントが出ていました。その中で、「徐々に通常運用に戻りつつあり ますので、お知らせいたします。」と書いていました。肝心の混乱の最中には、何のコメントも出していず、成田空港の公式ホームページに、テロップで「運航については各航空会社に問い合わせて欲しい」と流していただけです。「何とも間の抜けた」と考えるのは私だけなのでしょうか。「十分な対応が出来ず、・・・」と言うコメントなら分かるのですが。
@全日空と日本航空のGW中の国内線予約が好調
全日空と日本航空が昨日発表したゴールデンウイーク中(4月28日〜5月5日)の予約状況ですが、国内線は日本航空が前年同期比で18.1%増、全日空が同15.9%増となっており、好調のようです。国際線では全日空が同7.2%増、日本航空が同14.5%減となっています。ただ、日本航空は提供座席も同20%減となっています。
【コメント】このところの一部マスコミなどの日本航空についての取り上げ方に疑問を感じます。この記事についても「日本航空と全日空、GWの国際線予約数で明暗」とか、「国内線好調、日航は国際線減」と見出しをつけていますが、提供座席減の中で減るのは当たり前ではないのでしょうか。何か、日本航空の業績が「下降の一方」と読み取られてしまいますが、少しずつとはいえ、再建努力の中、業績が上向いてきているのではないでしょうか。
@日本航空の乗員と地上職の組合がそれぞれ統合へ
日本航空の機長や副操縦士が作る「日本航空乗員組合」と「日本航空ジャパン乗員組合」が6月1日をメドに統合することになりました。また、「日本航空労働組合」と「日本航空ジャパン労働組合」も6月中に統合する方向になった、とのことです。それぞれ5月に臨時大会を開いて統合手続きに入ります。
@格安航空会社ライアンエアCEOが「航空券の返金以外はしない」
欧州格安航空会社の大手、ライアンエアのCEOは21日、EUが航空便が欠航した場合に航空券代金の返金か、代替手続きで目的地までの異動を希望した場合には宿泊券や食事の手配を法的に義務づけていることについて、「航空券の返金には応じるが、他の補償には一切応じない」と表明し、法的に争う姿勢を表明しました。「格安で提供している当社が今回のような欠航に対して補償に応じることは出来ない」としています。
@フィリピンで貨物機が墜落・乗員3人死亡
詳しいことは分かりませんが、21日、フィリピン北部のパンパンガ州のクラーク空港近くでアントノフ12型貨物機が墜落し、乗員6人の内3人が死亡した、とのことです。現場はクラーク空港から南に約35Km 地点とのことです。
@5月24日に第3誘導路などの建設にかかる公聴会
国土交通省は昨日、成田国際空港株式会社から出されていた「B滑走路西側誘導路及び横堀地区誘導路の整備に関する空港変更許可申請」に関する公聴会を来月24日午後3時から成田空港国際文化会館で開催することを明らかにしました。傍聴と供述の申請は今月の30日に締め切りとなります。
@欧州線の運航が再開・混乱はしばらく続く
欧州の主要空港は日本時間の今朝までに再開されましたが、欧州の航空便が正常に戻るには数日かかる、とのことです。これを受けて、欧州からの成田空港便が今朝から続々と到着し、成田空港からの欧州線も日本航空と全日空が全便の運航を再開し、日本航空は臨時便2便の運航を決めました。しかし、出発便が軒並み満席となり、足止めされていた外国人の予約はとりにくい状態が続いて、カウンターには長い列が出来ています。混乱はしばらく続きそうです。
【コメント】ゴールデンウイーク前に治まって、とりあえず良かったですね。再噴火がないことを祈ります。
@羽田空港のスカイマーク格納庫で作業員が扉に挟まれ死亡
昨日午後2時25分頃、羽田空港のスカイマークの格納庫で、格納庫の扉の不具合を点検していた電気関係会社の61才の社員が格納庫の扉と建物との間に挟まれ、病院に運ばれましたが、死亡しました。格納庫扉の移動速度は人が歩く程度の早さとのことで、警察で原因を調べています。
@「公的資金は回収する」と前原大臣
前原国土交通大臣は今日開かれた衆議院国土交通委員会で、日本航空の再建について、裁判所への再建計画提出が予定の6月末よりも若干遅れる可能性を示唆しました。また、日本航空インターナショナルの3月決算が黒字に転換したことを明らかにし、4月は火山噴火の影響で厳しくなる見通しを明らかにしました。さらに、1兆円と言われる公的資金について「回収するつもり」と述べました。
@スカイマークの3月期決算が黒字に
スカイマークの2010年3月決算(単独ベース)が約30億円の黒字になる見通しになった、とのことです。黒字は2期ぶりとなります。売上高は3%減となりましたが、機材の統一による整備費の削減や燃油価格の下落などが寄与した、とのことです。このところ続いている安全問題の影響は今のところ軽微、とのことです。
@日本航空がモスクワとローマから噴火後初めての運航
アイスランドの火山噴火による欠航が続いていたヨーロッパからの便ですが、日本航空のモスクワからの臨時便・442便が今朝無事に成田空港に到着しました。また、米国から機体を回送したローマからの臨時便・8410便が正午前に成田空港に到着しました。また、成田空港からのヨーロッパ向けの便は日本航空のローマ行き・スイス航空のチューリッヒ行き・オーストリア航空のウィーン行き・エールフランスのパリ行きなど8便が出発する予定です。しかし、他の約30便は欠航となる模様です。詳しくは成田空港会社のこのページで確認できます。
@成田空港会社がリテール子会社を統合へ
成田国際空港株式会社は成田空港内で免税品などの販売を行う「NAAリテイリング(株)」の株式の33%を2009年11月に日本空港ビルディングから取得していたことが分かりました。これにより、「NAAリテイリング(株)」を完全子会社としました。また、また日本航空グループと設立した「NAA&JAL-DFS(株)」と、全日空グループと設立した「NAA&ANAデューティーフリー(株)」についても今年6月時点で完全子会社化する意向、とのことです。その上で、2012年度中にはこの3社を統合する予定、とのことです。
@海外での日本人足止めは約12000人
日本旅協業協会によりますと、火山噴火の影響で帰国できずに海外で足止めされている日本人は約12000人に上ると見られる、とのことです。また、欠航により、約6200人分のツアーが中止になった、とのことです。ゴールデンウイークへの影響が心配されています。
@防災担当大臣が火山噴火への対応を批判
中井防災担当大臣は今日の閣議後会見で、今回の火山噴火による空港などでの混乱について、「応対が少し手遅れ、場当たりではないか。もっとすばやく、的確に温かい手配ができなかったのか。国土交通省も含めて緊急時の対策がきちっとできるように検証したい」と述べました。
@NATO当局者が戦闘機エンジンの火山物質付着を明らかに
北大西洋条約機構(NATO)の米軍担当者は19日、欧州上空を飛行したF16戦闘機のエンジンから火山灰の成分が見つかったことを明らかにし、「非常に深刻な問題」と述べました。また、フィンランドの国防省も16日、空軍のエンジンから火山成分が検出されたことを明らかにしました。
@積み替え中のスーツケースから煙り・ヘアーアイロンが加熱か
昨日午後2時頃、成田空港第1ターミナル駐機場の荷物仕分けエリアで、乗客のスーツケースから煙が出ているのを作業員が見つけ、消火器で消し止めました。消防車など約10台が駆けつけ、爆発物処理班が出動するなど大混乱になりました。調べたところ、このスーツケースは米国ダラスからアメリカン航空で成田空港に到着した荷物で、バンコク行きのデルタ航空に積み替えるところでした。充電式のヘアーアイロンが加熱して煙が出たものと分かりました。何らかの原因でスイッチが入ってしまったものと見られています。
@日本貨物航空機が燃料漏れの疑いで離陸を中止
昨日午前8時50分頃、成田発香港行きの日本貨物航空201便・B747-400F型機が離陸滑走路始めたところ、管制官から中止を指示され、500m滑走して止まりました。日本貨物航空機が駐機場から離陸に向けて移動を始めたところ、他社の整備員が左主翼から燃料が漏れているのを見つけ、連絡し、管制官が離陸中止を指示したものです。同機は牽引車で駐機場に戻り、点検しましたが、燃料が漏れた痕跡や機体の異常は見つかりませんでした。このトラブルでA滑走路が約40分間閉鎖され、出発便2便に約15分の遅れが出ました。
@オーストリア航空が15日から成田=ウィーン線をデイリー化
オーストラリア航空は15日から成田=ウィーン線を増便し、週7便のデイリー運航としました。
@火山噴火の影響続く・ミラノ線は運航へ
アイスランドの火山噴火による火山灰の影響は今日も続いていますが、アリタリア航空787便・成田発ミラノ行きは午後0時53分にミラノに向けて出発しました。南回りのルートで運航します。また、アエロフロートのモスクワ行きも運航します。また、日本航空はモスクワに足止めになっている日本人を乗せるために、乗客を乗せない便を出発させました。安全なルートを飛行しますが、帰りのルートは状況を見て決める、とのことです。しかし、オーストリア航空のウィーン行きは運航を予定し、搭乗手続きを始めましたが、直前になって運航を取りやめました。成田空港のヨーロッパ方面発着便は今日も約45便が欠航する見込みとのことです。
@成田空港会社が専用カウンター設置
成田国際空港株式会社は今日、火山噴火によって空港内で足止めになっている利用客向けの専用サポートカウンターを両旅客ターミナルビルに各1カ所開設しました。シャワー券や英字紙の無料配布、有料待合室の無償提供を行い、インターネットが自由に使えるノートパソコンを設置しています。
@「火山噴火で1日当たり2億ドルの損失」とIATA
国際航空運送協会(IATA)は18日、今回の火山噴火による航空業界の損失が1日当たり2億米ドル(184億円)に上る、とする試算を発表しました。また、今回の混乱は「9・11同時多発テロ」を上回る規模になる可能性を示唆しました。
@部品脱落はフェデラルエクスプレスのMD11型機
昨日書いた、16日のA滑走路での部品脱落事故ですが、落としたのは午後8時42分に着陸したフェデラルエクスプレスのMD11型機でした。着陸後、駐機場での点検で発見されました。成田空港会社は8時55分にA滑走路を閉鎖して点検したところ、右エンジンの逆噴射カバーが3つに割れて落ちていました。大きな破片は長さ130cm・幅が60cmありました。滑走路は9時30分頃まで閉鎖されました。
【コメント】破片を離着陸する別の航空機が踏まなくて幸いでした。踏んでいたら、大事故の可能性もありました。
@今日も旅客便だけで39便が欠航に・成田空港
アイスランドの火山噴火の影響は今日も続いています。ヨーロッパでは約30ヵ国で空港が閉鎖されました。この影響で、今日だけで、成田空港発着のヨーロッパ路線の旅客便は39便が欠航する、とのことです。
一方、運航開始への動きも始まっており、17日にはルフトハンザ航空とエールフランスKLMが試験飛行を行いました。ルフトハンザ航空は高度3000〜8000mで数機を飛行させ、エールフランスKLMでは高度10000mで飛行させました。特段の火山灰による影響はなかった、とのことです。両社は航空当局の許可が出れば、一部の路線に限って運航を開始する予定です。
【コメント】航空会社にとっては、思わぬ痛手で影響が深刻です。火山灰の影響はガラス質の粒子による物だけではなく、中に含まれる硫化ガスによる部品の腐食として、後々まで注意が必要になりますが、「背に腹は代えられない」と言うところでしょうか。
@エア・ドゥ機がエンジン不具合で羽田に引き返す
今日午前7時10分頃、羽田発新千歳行きのエア・ドゥ11便・B767-300型機が山形県上空を飛行中に、右エンジンのフィルターの異常を示す警告灯が点灯しました。このため同機はこのエンジンを止めて羽田空港に引き返し、8時頃に無事緊急着陸を行いました。乗客は他社便で新千歳に向かいました。
【コメント】原因は調査中とのことですが、16日に不具合で2度成田空港に引き返したエア・カナダ機(昨日の出来事を参照)と同じ機種で、同じエンジンフィルターの不具合というのは気になりますね。
@全日空のDHC8-402型機が引き返す・大阪空港
昨日午後1時30分頃、大阪発高知行きの全日空1609便・DHC8-402型機が離陸したところ、飛行姿勢を制御するコンピューターの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。乗客は代替機で高知に向かいました。
@「健康調査実施」について会社に要望しました
騒音地域住民への健康調査実施について、昨日、成田国際空港株式会社の森中社長宛に要望書を提出しました。下記に載せておきます。
要 望 書
2010年4月16日 成田空港が開港してからすでに30年以上の月日が経ちます。 要望事項 1、航空機騒音による、住民の健康への周辺医療機関に蓄積された30年以上にわたるデータなど使った、医学的・疫学的影響調査を、貴社と国の責任で早急に実施していただきたい。 以上 なお、航空機騒音が睡眠にあたえる影響についての資料を別紙で付加します。 |
@米国貨物機の部品落下でA滑走路が閉鎖
詳しいことが分からないのですが、昨日午後(たぶん夜)、米国籍の貨物機がA滑走路に着陸した際に部品が落下し、滑走路に散乱しました。このため、A滑走路が閉鎖されました。この貨物機の直後に緊急着陸する予定だったエア・カナダ機(次の記事を参照)が急遽、B滑走路に変更し無事着陸しました。
@今日も21便が欠航に・火山噴火見通しは立たず
アイスランドの火山噴火による欧州各国の空港閉鎖は少なくとも23ヵ国に上っています。このため、日本発の欧州各国行きや欧州発の日本行きの便は欠航が続いています。欧州では昨日1日で約17000便が欠航したました。成田空港では今日も21便が欠航となる見込みです。火山噴火が何時収まるか、風向により火山灰が何時頃拡散するか見通しは立っていません。成田空港では昨夜、約120人がターミナルロビーで夜を明かしましたが、雪も降る冷え込みの中、「毛布も貸してくれない。寒くて眠れなかった」、「ヨーロッパの空港ならもう少し人道的な扱いがされる」などの不満の声があったそうです。
【コメント】もしこれらの声が本当なら、成田国際空港株式会社のホスピタリティはまだまだですね。シンガポールのチャンギ空港では火山噴火により欠航で足止めされた乗客を無料の市内観光に招待したそうです。偉そうに言いますが、こういうところをしっかりしないと、本当に愛される空港にはならないと思います。「CS Award」も当然必要ですが、「組織」として「おもてなし」を臨機応変に出来るようにしないといけませんね。
@日本航空の3月単月営業損益が黒字になる見込み
今日のフジニュースネットワークによりますと、日本航空の3月単月の営業損益が黒字に転じる見通しになった、とのことです。景気の持ち直しや小型機材への切り替えなどで国際線・国内線ともに回復傾向にあるため、とのことです。
@日本エアコミューターが10月末の路線撤退を各県に通知
日本航空のグループ企業の日本エアコミューターは昨日、広島・岡山・鹿児島・宮崎・香川の各県に広島西=鹿児島線・広島西=宮崎線・岡山=鹿児島線・鹿児島=高松線を10月末で廃止することを伝えました。これらの路線では搭乗率が低迷していました。近く、国土交通省に申請します。路線廃止は6ヶ月前までに申請しなければなりません。
@操縦士が不自然な機首下げ操作・運輸安全委員会経過報告
昨年3月23日に成田空港で起こったフェデラルエクスプレス機の横転炎上事故について運輸安全委員会は今日、経過報告書を公表しました。それによりますと、事故時に、成田空港では気象観測機器にはウインドシェアが発生した記録はなく、ボイスレコーダーにもパイロットのそれを示唆する発言はなかった、とのことです。同機は2回滑走路でバウンドしましたが、その後、5m浮上し左に傾きながら、着陸時には通常行わない大きな機首下げ操作を行い、このために、前輪が激しく接地して、その時の大きな垂直荷重で左主翼に制限値を越える力が加わって破断し、横転・出火したものとしています。だた、「強風が着陸に何らかの影響を及ぼしたことは間違いない」としています。
@アイスランドの火山噴火で欧州便が23便欠航に
15日、アイスランドで大規模な火山噴火が発生し、大量の火山灰が欧州北西部に拡がりました。このため、イギリス・フランス・オランダなどの空港が閉鎖されました。成田空港では昨日、日本航空と全日空の3便が途中から引き返し、成田空港運用時間外の今日未明にかけて戻りました。今日も欧州路線の23便が欠航しています。
【コメント】火山灰は視界を悪くするとともに、エンジンが吸い込んだ場合、エンジンが停止することもあります。エンジン内部のブレードなどを傷だらけにして、最悪の場合、エンジンが使えなくなります。
今日、成田空港に行ったところ、下の写真のように整備地区北側の駐機場に、ブリティシュ・エアウエイズ・ヴァージン航空・フィンランド航空などの機体が駐機していました。普段、ここには全日空や日本航空が駐機していることが多いのですが、火山噴火の影響と思います。写真は芝山鉄道の芝山千代田駅から撮りました。
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@アエロメヒコ航空が7月6日から成田=メキシコシティ線を増便へ
メキシコのアエロメヒコ航空はこのほど、現在週3便で運航している成田=メキシコシティ線を7月6日から1便増便して週4便にすることを明らかにしました。
@日本航空の希望退職者が予定より約1000人増に
日本航空が人員削減の第1弾として、2700人の早期希望退職を今日まで募集していますが、予定を大きく越える約4000人が応募した、とのことです。予定を大きく越える退職希望者が出たために、一部の部署では運航に支障が出る可能性があるため、5月末としている退職日を調整する必要が出ている、とのことです。希望退職の募集はこの後、6月と9月にも行う予定になっています。
@全日空社長が羽田国際線枠の一層の拡大を要請へ
全日空の伊東社長は昨日の記者会見で、国土交通省の成長戦略会議が羽田空港の国際線枠を9万回に拡大する、とする報告書案を作成したことについて、「昼間の時間が年6万回で終わってしまえば、羽田の国際化にはならない」と述べ、更なる国際線枠の拡大を行うよう要請する考えを表明しました。
@全日空が社債を200億円に増額へ
全日空は今日、4月中に発行する5年物普通社債の調達額を予定の100億円から200億円に増額することを明らかにしました。引き合いが多く、増額をすることにした、としています。
@銀行協会会長が「日航追加支援には検証が必要」
全国銀行協会会長は昨日の記者会見で、日本航空の追加融資について「一般論として更生計画が実現できるのか。収益をちゃんと上げられる会社になるかを検証しないとできない」との認識を示しました。
@茨城空港に国内線第1便が到着
今日午前、茨城空港の初めての国内線となるスカイマークの茨城=神戸線が就航しました。9時35分に神戸からの第1便が177人の乗客を乗せて到着しました。折り返しの神戸行きは搭乗手続きに時間がかかり、約40分遅れで神戸に向かいました。国土交通省の許可が得られたようで、整備士が同乗していたとのことです。