2000年1月の出来事


*1月31日

@ケニア航空機が離陸に失敗・海に墜落

 アフリカのコートジボワールのアビジャン国際空港を離陸しようとした、ケニア航空のA310型機が、30日午後9時(日本時間今日午前6時10分)に離陸直後に1Kmさきの海に墜落しました。同機には乗員・乗客179人が乗っていました。10人が救出されたとのことです。同機はナイジェリアのラゴスを経由して、ケニアのナイロビに向かう予定でした。原因など詳しいことは伝えられていません。


*1月30日

@成田行きのエジプト航空機に爆破電話

 エジプトの警備当局はエジプトのカイロ発成田空港行きのエジプト航空864便の警備を強化しました。これは、昨年の12月以来(『12月18日の出来事』参照)、「爆弾が仕掛けられた」と言ういたずら電話が3回もかかってきているためです。2回はエジプト国内から、1回は東京から女性の声でかかってきているそうです。エジプト航空ではその都度、引き返したり、出発を遅らしたりして検査をしましたが、爆発物は発見されませんでした。エジプト航空機は週2回バンコク経由で成田空港に乗り入れています。

@米航空会社の3社が機内で生のTV番組

 アメリカのジェット・ブルーエアウエイズ、アラスカ航空、レジェンド航空の3社は機内で地上と同じTV番組を見られるサービスを始めます。機内にアンテナを設置して、24チャンネルの中から好きな番組を座席の背もたれにあるTVで見られるものです。1社は350円程度のサービス料を徴収しますが、2社は無料のサービスとなるそうです。


*1月29日

@成田開拓史の展示会が来月14日から

 成田空港地域共生委員会の歴史伝承部会では成田空港敷地内に居住していた農家の人40人から聞き取り調査した内容を元にした展示会を来月の14日から3月18日にかけて成田市と芝山町の4カ所で順次開催することになりました。今回は成田市の木の根・天浪両地区の調査結果を聞き取った内容や掘り起こした写真などで明らかにします。この地域は終戦直後の食糧難で開拓のために入植した人が多く、1945年から成田空港の建設が閣議決定された1966年までの、この人達の生活や苦労を明らかにしています。展示会は成田市役所が2月14日から18日まで、成田中央公民館が2月22日から3月3日、芝山中学校が3月7日から10日、芝山福祉センターやすらぎの里が3月12日から18日となっています。

@羽田空港増便枠配分で地方路線を重視

 運輸省は7月から増える羽田空港の増便枠の配分について、地方路線拡充に重点を置いた配分方法を「配分方式懇談会」に提示しました。増便枠は57便ですが、この内、新規参入に優先的に配分する分を除いた約40便の配分方式になります。これによりますと、各航空会社を11項目で採点しその点数に応じて配分します。この11項目の内、5項目が地方路線に関係した項目で地方路線に力を入れている会社ほど有利になります。この背景には不採算の地方路線から撤退する航空会社が相次ぎ、地方自治体が危機感を募らせていることが背景にあります。配分は3月中には決定されることになっています。

@エアニッポンが運賃を15%値上げへ

 エアニッポンは4月から6月の運賃を発表しました。これによりますと、平均15%の値上げになります。しかし、6月19日から25日までの東京ー大島線など10の離島路線では一律5000円の「アイランドバーゲン運賃」を実施し、「往復運賃」も復活します。


*1月28日

@新たに3戸と移転補償契約締結

 空港公団の中村総裁は昨日の定例記者会見で平行滑走路の騒音区域となる芝山町菱田地区の3戸と新たに移転補償契約を結んだことを明らかにしました。また、暫定滑走路供用開始の2002年初夏から、成田空港発着の国内線を現在の7便から30便程度に増やす方向で航空会社と話し合っていることを明らかにしました。さらに、コンピューターの2000年問題で今年元旦の利用者が前年の27%に落ち込んだこと、しかし、その後盛り返して、23日時点の集計では元旦から23日までの利用者が前年の3%減にまで回復していることを明らかにしました。

@98年の日本トランスオーシャン機事故でニアミスはなかった

 運輸省の航空機事故調査委員会は98年11月に東京都の新島上空で起きた日本トランスオーシャン機の急降下事故について報告書をまとめました。それによりますと、「この時に近くを飛行していた航空機はなく、操縦していた副操縦士が何かの光を航空機と錯覚したか幻覚で急激な待避行動をとり急降下した可能性が高い。」とのことです。この急降下により乗員・乗客の5人が負傷しました。


*1月27日

@成田空港の昨年1年間の利用者が5%増に

 空港公団は今日、昨年の1年間の成田空港利用状況を発表しました。それによりますと、利用客は2657万3624人で前年(1998年)の5%増になりました。国際線では日本人利用者が3%増なのに対して外国人旅行者は7%増でした。一方、国内線は3%の減少でした。また、成田空港を経由して第3国に行く乗り継ぎ客は21%の大幅な伸びを示しました。また、航空機の発着回数は13万2575回とこれも5%増でした。さらに、取り扱い貨物は178万6467トンと13%の伸びになりました。

@第2サテライトを7月7日から供用開始に

 空港公団は改修工事中の第1ターミナルの第2サテライト(円形の待合い施設)を7月7日から供用を開始することを明らかにしました。改修により、面積が1.8倍になり、中央に吹き抜けを作って自然光を取り入れる設計になっています。

@羽田空港の新B滑走路が3月23日から使用開始

 運輸省は建設中だった、羽田空港新B滑走路を3月23日から供用を開始することを明らかにしました。これで、沖合展開で新しくできる滑走路が全て完成することになります。新B滑走路は主に横風の強いときに使用する事になります。


*1月26日

@成田空港で昨年の薬物押収が過去最高に

 東京税関成田税関支署は成田空港で摘発した昨年の密輸事件の概要を発表した。それによると、関税法違反容疑での摘発は前年より21件少ない265件だったものの、薬物と銃砲類を合わせた社会悪物件の摘発は8%増の150件となりました。この内、薬物類は覚醒剤が押収量で前年の14倍増の29kg、大麻も1.8倍の182Kgと開港以来の最高を記録しました。また、合成麻薬のMDMA(通称エクスタシー)は1.3倍,LSDは前年の5片から一気に2万片になりました。ルートはタイやインドなどから取り締まりの緩い欧州を経由して持ち込まれるケースと、香港・韓国・シンガポールなどの近郊アジア経由が増えています。

@総務庁が関西空港の深夜便増便を指摘

 総務庁は特殊法人の財務調査の結果を発表しましたが、関西国際空港株式会社については累積赤字が1333億円に達し、2021年〜2023年に黒字に転換する目標の達成が厳しいと指摘しました。そして、この状況を打開するために、深夜便などの増便をはかり増収を目指すように指摘しました。

@日本エアシステムが介護帰省に割引運賃

 日本エアシステムは介護保健法の「要介護・要支援」の認定を受けた両親を介護するために帰省する、子供と一親等の人の最寄りの空港までの航空運賃を28%割り引くサービスを4月から始めると発表しました。この割引を受けるためには前もって支店に登録し、証明書を発行してもらう必要があります。証明書を示せば何時でも割引運賃でチケットを購入できます。予約の条件などは普通航空券と同じになります。

@日本航空が国内線運賃を15%値上げ・「前売り21」は最大66%の割引

 日本航空は4月からの国内線の普通運賃を15%値上げする、と発表しました。しかし、3週間前の予約が必要で予約の取り消しが出来ない「前売り21」の割引率は最大66%にする事になります。また、往復割引も復活し2%程度の割引になります。さらに、5月中旬から1ヶ月の限定で、インターネットを使ったチケットの販売を行い、この「インターネット運賃(仮称)」は25%の割引になります。


*1月25日

@東峰地区の申入書に空港公団が回答

 「11日の出来事」で取り上げた、東峰地区の暫定滑走路に関する申入書に対する回答が昨日出されました。この回答によりますと、まず、騒音については「移転対象地区となるが、住み続ける場合には防音工事をする。そのために、話し合いをしたい。」としています。また、排ガスによる大気汚染については「住民に対する健康調査や大気汚染の測定などを行う。」としています。さらに、13mの高さになる防音壁の照り返しによる農作物への影響については「反射熱が生じないように設計で工夫する。工事用フェンスについても着色する。」としています。また、生活道路と農道を分けて確保すべきとの要望については「技術的な問題もあるが、検討する。」としています。しかし、誘導路をトンネルにする件と移動を自走ではなく、牽引車で行う件は「物理的に不可能。」と拒否しています。そして、暫定滑走路計画につては「2002年の目標時期までに必ず完成させる。」と述べています。この回答に対し、東峰地区反対派は、「従来の国と空港公団の主張を繰り返しているだけで、問題にならない。」「回答になっていない。」としています。


*1月24日

@成田空港第1ターミナルで漏水騒ぎ

 21日午前9時頃、第1ターミナルの第3サテライトの天上から到着通路に大量の水が漏ってきました。空港公団では出発通路を半分に区切り、到着した乗客を誘導しました。原因は改修工事中の4階の旧食堂街の天上に通っていた水道管から大量の水が漏れ、改修工事現場全体が水浸しになってしまったためです。

@日本エアシステム機に落雷

 21日午前9時45分頃、羽田から出雲に向かって島根県上空を飛行していた日本エアシステム機に雷が落ちました。その直後に、ブレーキ系統の異常を示す警告灯が点灯しました。出雲空港は雪模様のため、ブレーキが利かない場合危険なので、同機は伊丹空港に向かい、10時30分に緊急着陸しました。乗客はJRで出雲に向かいました。

@90年代の航空事故発生率が低下

 イギリスの航空専門誌フライト・インターナショナル誌によりますと、90年代は80年代に比べて航空事故は28%増加し、死者も11950人と1350人増加しました。しかし、乗客数は32%増え、便数も30%増加し、さらに、乗客1人の平均飛行距離も12.5%増加したので、発生率から言うと90年代は80年代に比べて減少したことになるそうです。


*1月23日

@千葉県の騒音調査報告書は「今年度中には出したい」

 例年ですと、11月頃には出されていた千葉県による「成田空港周辺航空機騒音調査報告書」がまだ出されていません。この件につき、21日に千葉県の環境部大気保全課に電話をして聞いたところ、「担当者が変わった事などで、手間取っている。今年度中には出したい。」とのことでした。私から、「『出すのをやめた。』と言うことではないのですね。」と聞いたところ、「そんなことはありません。」との事でした。

@全日空が関西空港の国際線を子会社に

 全日空は関西空港発着の国際線を新しく設立する子会社に全面的に移管することになりました。この新会社は3月までに構想をまとめ、2000年前半には設立する事にしています。乗務員は全日空からの出向者と外国人にし、会社も外国に置くことにしています。これにより、運航のコストを30%削減することにしています。


*1月22日

@下総町が要望書を提出

 下総町が昨日、運輸大臣と千葉県知事と空港公団総裁に要望書を提出しました。その中では、騒音問題に対して、環境基準の70WECPNLまで民家防音の対策をとるように求め、暫定滑走路直下の地域に騒音測定装置を早急に設置するように求めています。また、町の振興につては、財政基盤の弱い小さな町の実情を具体的に数字をあげて支援を訴えています。要望書の全文を資料のページに載せておきました。


*1月21日

@成田空港の年末年始の利用客が16万人減

 空港公団の発表によりますと、昨年の12月18日から今年の1月10日までの年末年始に成田空港の利用者は131万8000人で前年に比べて16万人少なくなりました。これはコンピューターの2000年問題の影響が大きいと思われます。また、この2000年問題とハッピーマンデーの影響でラッシュのピークが1週間程度ずれたそうです。

@暫定滑走路乗り入れの第1号はベトナムに

 日本とベトナムの航空当局者の交渉で2002年に完成する暫定滑走路の初めての乗り入れ国がベトナムになることがはっきりしました。しかし、暫定滑走路が2180mと短いためにベトナムからの直行が出来ず、第3国か関西空港経由の乗り入れになります。

@ベトナム航空が旅客機5機を購入へ

 ベトナムの経済誌の報道によりますと、ベトナム航空は2003年にかけて5機の旅客機を購入することにしています。ベトナム航空は現在はアントノフ72型機を4機とフォッカーF70型機を2機所有していますが、主力のA320型機10機とB−767−300型機3機はリースしています。

@東京ー大阪間のシャトル便に公取委がまった

 航空の大手3社が4月から予定していた、東京ー大阪間のシャトル便に公正取引委員会が独禁法に違反する恐れがある、と待ったをかけていることが明らかになりました。公取委の主張は「共同運賃」と「ダイヤの調整」が独禁法に触れる、と言う判断のようです。大手3社は「公取委が認めてくれるだろう。」とたかをくくっていた形跡があります。これで、4月からのシャトル便の実現は難しくなりました。大手3社では「利用客の利便性がますのに、公取委の判断は硬直的だ。」とホームページなどで両者の言い分を掲載し、多くの人に訴える事にしています。


*1月20日

@暫定滑走路の北側延長案は成田市の発案か?

 このホームページの昨年の「12月25日の出来事」で載せ、今年の1月10日付朝日新聞の「主張・解説」欄でも取り上げられた『暫定滑走路の北側延長案』は成田市当局が考えたもののようです。このねらいは、暫定滑走路を北側にさらに延長することにより、現状では暫定滑走路が完成しても移転補償の対象にならない平行滑走路北側の成田市小泉地区を、この延長によって移転補償対象地区にしようと言うものだそうです。この案は千葉県当局とも非公式な話し合いが持たれており、千葉県も理解を示しているようです。しかし、この案は成田市の北側に位置し、暫定滑走路の北延ばし建設で不安を募らせている下総町などを刺激することになりかねず、しばらくは表に出ないものと思われます。

@オークランド空港の滑走路に日本人運転の自動車が進入

 18日の夜、ニュージーランドのオークランド国際空港の滑走路に日本人男性の運転する自動車が入り込み、着陸態勢に入っていた218人の乗客を乗せたB−767型機が着陸を取りやめ、回避する事故があったそうです。この男性は警察当局に逮捕されましたが、何故、滑走路に入り込んだかなど詳しい状況は分かっていません。


*1月19日

@空港公団が「平行滑走路着工報告会」を開催

 昨日、成田市内のホテルで空港公団主催の「平行滑走路着工報告会」が開かれました。会には二階運輸大臣、沼田千葉県知事を始め周辺市町村の首長など約200人が出席しました。二階運輸大臣は「成田空港に対する世界各国の期待は大きなものがある。滑走路完成に向けてたゆまぬ努力を続けて欲しい。」と挨拶。また、沼田知事は「平行滑走路が本来の2500mで完成できるよう、関係者のご協力をお願いしたい。」とのべ、空港公団の中村総裁は「2002年のワールドカップまでに滑走路を完成させるという、固い決意で工事を進めていきたい。」と決意を述べました。

@「成田市円卓会議」が発足

 昨日、成田市役所で「成田市円卓会議」の設立総会が開かれました。この会議は成田市が空港を核にした街づくりをどのように進めていくか、と言うこれからのビジョンを市当局と市民が一体となって考えるものです。座長に小川成田市長を選出し、挨拶にたった小川市長は「成田市円卓会議は空港が存在する限り、永久に続ける。意見や要望が色々出ているので、月2回のペースで開かなくては間に合わないだろう。」と述べました。設立総会には11団体、約30名が参加しました。

@エアバスが三井物産を販売代理店に指名

 エアバス社は日本での販売を促進するため、三井物産を日本における販売代理店にする契約を三井物産と結びました。三井物産はかってマグドネル・ダグラス社と販売代理店契約を結んでいましたが、マグドネル・ダグラス社がボーイング社に吸収合併されたため、航空機の販売から手を引いていました。


*1月18日

@反対同盟熱田派が旗開き

 16日に反対同盟熱田派が成田空港近くの横堀農業研究センターで旗開きを開きました。70人が参加しました。柳川秀夫同派世話人は「暫定滑走路と言う方法で空港をつくろうとする国・空港公団に怒りを覚える。暫定滑走路を認めるわけには行かない。」と述べ、世話人の石井武さんは「一坪共有地の所有者を含めれば、地権者は空港問題が起こったときの倍の地権者がいる。絶対に勝てる。」と述べました。また、3月25日に東京の日本青年館で『地球的課題の実験村シンポジュウム』を開催されることが報告されました。

@成田市が2つの農業研究会を立ち上げへ

 成田市は昨年11月に開催した「農業フォーラム」を発展させる形で、「有機農業と土づくり」と「直売所と観光農業」の2つの研究会を発足させることにしています。今月28日には循環型農業を目指す「有機農業と土づくり」の研究会を立ち上げます。また、3月には「直売所と観光農業」の研究会を立ち上げる予定です。しかし、市としてはあくまでも、市民の農業者が自発的な意欲を持って参加する形にしたいと言う事で、ここで研究された課題を国や県の農業施策につなげる役割に徹する意向です。

【コメント】これらの施策は、「地球的規模の実験村」を平行滑走路用地につくれ、としている反対同盟熱田派を意識したものでしょう。「平行滑走路用地内でなくても実験村を作ることは可能」と反対同盟熱田派の人たちを受け入れる下地を作ることも目的になっていることは否定できないと思われます。

@乗員・乗客3人が機内で火傷

 昨日の午前9時半頃、ロンドンから成田空港に向かっていたヴァジン・アトランティック航空900便・エアバスA340型機で朝食のサービス中に乗務員がカートを倒し、熱いコーヒーがこぼれて乗客2人と乗員1人が火傷を負いました。同機は10時半頃に成田空港に着陸し、3人は成田市内の病院で手当を受け、1人が入院しました。

@航空機生産に国際規格を制定

 日米欧中韓の航空機製造関係会社35社と団体は航空機の設計・製造・検査などの品質管理に関しての国際規格を制定しました。対象は約1000種類にのぼります。これにより、審査手続きの簡略化と航空機製造の国際分業化が進むものと見られます。

@石川島播磨がGEの90席用エンジン開発に参加

 石川島播磨重工はGEが開発する90席用ジェットエンジンの国際共同開発と量産事業に参加することになりました。石川島播磨重工は昨年から量産に入っている70席用ジェットエンジンの開発にも参加していますが、このエンジンの推力を30%増強するものです。石川島播磨重工の参加比率は27%です。同エンジンシリーズは2000年から2003年にかけて製造する70〜90人乗りクラスのジェット旅客機5機種のエンジンとして独占供給されます。

@3月22日から[Tokyo Aerospace 2000]が開催

 3月22日から26日まで、東京ビックサイトで日本航空宇宙工業会が主催する「Tokyo Aerspace 2000」が開催されます。くわしくは、上記のホームページを見て下さい。


*1月17日

@今夜は本会の役員会で、今、帰ってきました。そこで、今日のニュースは明日まとめて載せたいと思いますので、よろしく。


*1月16日

@スイス航空機が離陸中に煙を出し離陸中止

 昨日の午後1時10分頃、成田空港を離陸しようと滑走を始めたチューリッヒ行きのスイス航空169便・MD11型機が主脚車輪の当たりから煙が出たために、離陸を中止しました。同機は自力で駐機場まで戻りましたが、滑走路は点検のために13分間閉鎖されました。しかし、他の便への大きな影響はありませんでした。原因はブレーキ系統の故障ではないかと見られています。


*1月15日

@東京都が羽田空港の沖合展開を提言へ

 東京都は羽田空港の国際化を視野に入れて、首都圏第3空港でなく、羽田空港のさらなる沖合展開を運輸省に提言するため、調査を始めました。東京都の考えでは、新C滑走路と平行にD滑走路を沖合に造り、運用の便数を増やし、国際線の乗り入れを行いたい、と言うものです。今年度中に提言の骨子をまとめ、7月には運輸省に提出したいとしています。運輸省は「羽田空港のさらなる沖合展開は騒音問題や東京港の港湾機能への影響から困難。」としていますが、航空会社などは経費の面から、分散よりも集中が良いとして、沖合展開を支持するものと思われます。

@日本トランスオーシャン航空機が緊急着陸

 今日の午前10時17分頃、小松発那覇行きの日本トランスオーシャン航空031便・B−737型機がエンジンにトラブルを起こして、鹿児島空港に緊急着陸をしました。乗客41人に怪我はありませんでした。

@小松空港の利用者が過去最高に

 昨年の小松空港の利用者が、その前の年に比べ2.4%増え、248万9411人になり過去最高になりました。特に、ソウル便が21%増と際だった伸びを見せました。

@全日空がバーゲン運賃を発表

 全日空は2月からの航空運賃の自由化に合わせて、4月から6月までの9日間に限り全路線片道1万円のバーゲン運賃を発表しました。ただし、予約が必要で、予約が一杯になったら打ち切りとのことです。このバーゲン運賃が適用される日は、4月17日から23日(予約は2月17日から23日)・5月1日(3月1日から7日)・6月1日(4月1日から7日)です。


*1月14日

@18日に「成田市円卓会議」が設立

 成田市の今後の街つくりを官民一体で考える「成田市円卓会議」が18日に設立される事になりました。今後の街づくりにつては「国際観光都市の基盤つくりや農業振興策、騒音下の住民の経済・就労問題など空港公団や県などの支援を受けないと進まない問題が山積している。」としていますが、一方、「市民自らもビジョンや具体策を積極的に出せる場が必要。」として今回の円卓会議の設立になったものです。円卓会議には成田市を始め、騒音対策地域連絡協議会・商工会議所・農協・青年会議所など11団体が参加します。

@第2ターミナルとA滑走路の連絡路が来春複線に

 第2ターミナルとA滑走路を結ぶ通路は現在1本で交互通行を余儀なくされていますが、反対派の用地が解消したことにより、空港公団が複線化の工事を近く始めます。完成は来春の予定で、完成すると、第2ターミナルからA滑走路への時間が3分半短縮される予定です。

@アメリカ政府が成田空港を「非関税障壁」と批判

 13日、アメリカの政府筋によりますと、「成田空港の第1ターミナルの改修工事の遅れにより、アメリカの航空会社が空港施設を十分に利用できず、商業上の不利益を受けている。」として、日本政府との交渉で『非関税障壁』として取り上げることを明らかにしました。また、「東京は世界有数の大都市であるにもかかわらず、それに見合う空港を持っていない。」として、日本政府に改善を求める事にしています。

@スイス機がリビアで墜落・15人以上死亡

 日本時間の13日夜に、スイスのチャーター機ショーツSD360型機がリビア東部のマルサ・エル・ブレガ沖でエンジン不調のため海上に不時着しようとしましたが、失敗し水没しました。同機には乗員・乗客41人が乗っていましたが、少なくても15人の死亡が確認されました。

@エア・バスが5年ぶりにボーイング社を抜く

 エア・バス社は1999年の旅客機の新規受注で476機となり、391機のボーイング社を5年ぶりに抜きました。座席数100〜200の中型機の受注が408機と大幅に伸びました。


*1月13日

@フェデラル・エックスプレス機が引き返す

 11日午前6時40分頃、関西空港からアメリカのメンフィスに向かったフェデラル・エックスプレス機が愛知県知多半島上空を飛行中に、第1エンジンの異常を示す警報灯が点灯しました。同機は直ちに関西空港に引き返し、30分後に無事に着陸しました。

@日本航空が仙台ー伊丹線などを子会社に移管

 日本航空は仙台ー伊丹線と仙台ー新千歳線のそれぞれ2往復を子会社のJALエクスプレス(JEX)に移管し、11日に仙台空港で出発式が行われました。片道運賃は仙台ー伊丹が22800円、仙台ー新千歳が20800円ですが、1月11日から31日までは半額運賃になるそうです。

@日本航空が2000年度路線便数計画を発表

 日本航空は2000年度路線便数計画を発表しました。それによりますと、グアムサイパン線を子会社のJALウエイズに全面移管し、成田からのロスアンゼルス、ホノルル、チューリッヒ線と関西空港からのソウル線は増便します。また、成田・関西空港・名古屋を除く地方空港からのホノルル線は4月以降、徐々にJALウエイズに移管することになっています。


*1月12日

@全日空と日本エアシステムが地上業務で提携

 昨日、全日空と日本エアシステムは4月から岡山・山形両空港の地上業務で相互受委託を行うと発表しました。地上業務での相互受委託は業界初めてのケースです。これにより、全日空は年間4000万円、日本エアシステムは2〜3000万円のコストの削減を行う予定です。日本エアシステムは日本航空とも相互受委託を検討しており、今後、大手3社間での相互受委託が進むものと見られています。


*1月11日

@東峰地区反対派が空港公団に申入書

 東峰地区反対派の石井恒司氏、石井紀子氏、島村昭治氏など5戸8人が成田市を通して、空港公団に申入書を提出したことが明らかになりました。申入書では(1)暫定滑走路による騒音や排気ガスによる精神的・肉体的被害についてどのようにとらえているのか、(2)誘導路の騒音や排気ガスをどうするのか。誘導路のトンネル化や自走ではなく牽引を行うことは出来ないのか、(3)フェンスによって囲まれることの生活環境の悪化をどうするのか、(4)県道の取り付け道路のルート変更は出来ないのか、などとしています。空港公団はこれに対し、「誠心誠意回答する。」としています。

@空港公団総裁が5年半ぶりに反対派を訪問

 空港公団の中村総裁は3日と4日の両日に東峰地区の反対派の6戸を訪問しました。内容は明らかになっていませんが、空港公団総裁が反対派を訪問するのは5年半ぶりになります。

@2000年問題で元旦の騒音測定データが消える

 千葉県は成田空港周辺に設置されている千葉県の騒音測定装置16カ所の内、8カ所の元日の騒音測定データーが、コンピューターの2000年問題の対応失敗から消失したことを明らかにしました。コンピューターが日付を誤認してデーターを消してしまったものです。5日までに修正を終わったそうです。

@羽田空港の騒音測定システムもダウン

 運輸省は羽田空港の騒音測定システムが停止し、データーが取れなかったことを明らかにしました。これは、騒音データと航空機の便名・機種などを照会するシステムが日付の誤認で2日の午前1時から停止してしまい、4日に発見して、夕方には復旧したとのことです。

@反対同盟北原派が集会と旗開き

 反対同盟北原派は10日に成田で集会と旗開きを行いました。暫定滑走路用地近くの畑で開かれた集会には約100人が参加、デモの後、市内の焼肉屋で開かれた旗開きには約120人が参加しました。北原事務局長は「国は『2500m滑走路を絶対に造る。』と言ったが、これを破産に追い込んだ。暫定滑走路は無用の長物であることは明らかだ。我々が今まで通りやっていけば、廃港に追い込める。」と檄を飛ばしました。

@JR成田線が不審物騒ぎで遅れる

 8日の午後5時50分頃、成田空港駅に停車中の成田エクスプレスの車内に不審な紙袋がある、と乗客から通報がありました。調べた所、この紙袋の中からは未使用のビニールのゴミ袋が出てきました。危険物はありませんでした。また、同じ頃、駅から出る路線上のトンネルの出口付近に煙のようなものが漂っているのをJR職員が発見しましたが、これは発生した霧と分かりました。この2つの騒ぎで電車は大幅に遅れました。

@アメリカの貨物機が関西空港に緊急着陸

 3日の午後10時頃、台北からアンカレッジに向かって太平洋上を飛行中のフェデラル・エックスプレスのMD11型機から、関西空港に「燃料管理システムが正常に働かなくなったので、関西空港に緊急着陸したい。」と連絡があり、同機は11時過ぎに無事着陸しました。

@運輸省がA300-600とA300型機の緊急検査を指示

 運輸省は6日、エアバスA300-600型機の自動操縦システムが正常にはたらかない恐れがあるとして、自動操縦システムの配線系統を31日までに点検するように耐空性改善通報(TCD)を出しました。これは、配線の接続不良からパイロットが自動操縦装置に上昇や下降の指示を出しても機体バランスを制御する機能が正常にはたらかない例が外国でおこったったためです。また、A300型機は乗客用扉の上部付近に金属疲労が原因と見られる90cmの亀裂が外国で見つかった事によるものです。こちらは19日までに点検するように指示しています。

@ノースウエスト航空機がエンジン1基を停めて着陸

 8日の午後1時50分頃、デトロイト発成田行きのノースウエスト航空11便、B−747型機から、「第1エンジンの油圧低下を示す警告が出たので、第1エンジンを止めて飛行する。」と緊急事態を宣言する連絡が入りました。同機は5時50分に無事に成田空港に着陸しました。

@日本航空機のエンジン推力レバーが1時動かなくなる

 古くなりますが、昨年の8月23日、新千歳から名古屋に向かっていた日本航空のB−767型機が着陸直前にエンジンの推力調整レバーが一時動かなくなる事故があったことが明らかになりました。幸い、何回か試している内に動くようになりましたが、着陸後の点検で、整備の際に落として見つからなかった、3cm程のボルトが挟まっていたことが分かりました。推力レバーが動かないと墜落の危険もありました。

@日本航空がエア・ドゥの整備受託契約を更改

 エア・ドゥの機体整備は日本航空が1年契約で引き受けていましたが、この程、契約の更改交渉がまとまりました。揉めていましたが、結局、受託量の10%上積みで合意した模様です。

@スイスで10人乗りの小型機が墜落

 今日、スイスのチューリッヒからドイツのドレスデンに向かって離陸した10人乗りの小型旅客機サーブ340型機が離陸直後に墜落炎上しました。10人は絶望のようです。墜落の最中から出火していたという目撃証言もあるとのことです。


*1月5日

@都合により、6日から10日までの更新が出来ませんので、よろしくお願いいたします。

@空港公団総裁が年頭の記者会見

 昨日、成田空港内で中村空港公団総裁が年頭の記者会見を行いました。この中で、(1)暫定滑走路の2001年11月完成、2002年5月の供用開始に全力を挙げる、(2)平行滑走路の完成のために今後も東峰地区の地権者とねばり強く話し合いを続ける、(3)地域づくりに全力で取り組む、と抱負を述べました。また、ワールドカップの際に予定されている韓国とのシャトル便の空港は成田空港が主体になること、厳しい空港の警備はしばらくの間は続けざるを得ないこと、などの考えを明らかにしました。

@エアニッポン機が警報点灯で緊急着陸

 3日午前11字35分頃、高知発新千歳行きのエアニッポン301便,A320型機が和歌山県串本市上空を飛行中に「逆推進装置」の異常を知らせる警告灯が点灯しました。同機は40分後に関西空港に緊急着陸しました。着陸後の点検ではこの警報灯は正常でした。乗客は別の便に乗り換えて新千歳に向かいました。

@「くうこうたより」が送られてきました


*1月4日

@「くうこうだより」新春号を発行

 空港公団が発行している広報紙「くうこうだより」の新春号が元旦に発行されました。周辺地域には元旦の新聞に折り込まれたものと思います。いつも、私の所にも送られてくるのですが、正月の休みの関係で遅れているものと思われます。今号は暫定滑走路について特集を組んでいるようです。届きましたら、もう少し詳しく書きます。


*1月3日

@成田空港2000年問題で異常なし

 成田空港ではコンピューターの2000年問題でのトラブルはありませんでした。一部の時刻表示にわずかのずれが出て、「すわ、2000年問題でのトラブルか。」と緊張したようですが、2000年問題とは関係なく、単純な設定ミスと判明しました。

@英国とアメリカのエンジンメーカーが合併か

 2日のイギリスの新聞が報道したところでは、イギリスの航空・防衛の大手メーカーのロールス・ロイス社とアメリカの航空機用エンジンメーカーであるプラット・アンド・ホイットニー社が合併に向けて話し合いに入っているそうです。これが実現しますと、アメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック社)に匹敵する最大規模の航空機用エンジンメーカーが出現することになります。


*1月2日

@昨年1年間の航空機事故が大幅に減る

 運輸省は昨年1年間の航空機事故について統計を発表しました。それによりますと、航空機事故の件数は前年に比べて8件少ない28件で、死亡または行方不明者の数は12人少ない9人にとどまりました。また、前年4件あった大型機の事故は6月7日に起こった全日空機の乱気流事故の1件にとどまりました。なお、全日空の機長が刺し殺されたハイジャック事件は事故扱いになっていません。


*2000年1月1日

@早いのですが、年賀のご挨拶です。

 私のコンピューターはマックですので、2000年問題は関係ないと思うのですが、サーバーがダウンとか、停電なんて事も考えられますので、早々と、年賀のご挨拶を載せておきます。

@昨年1年間のアクセス数は35612回でした。一昨年の2.2倍になりました。

 また、12月のアクセス数は3531回でした。ご協力感謝します。

@2000年問題はほぼクリヤー

 心配されたコンピューターの2000年問題でしたが、今日の午前中に国際民間航空機関(ICAO)は「全くノーマルな状態が続いている。」と大きな混乱のないことを明らかにしました。良かった。良かった。

@小型機への情報提供システムで不具合

 日本では小型機やヘリコプターなどに航空情報や気象情報を提供するシステムに異常が発生しました。これらの情報をコンピューターで引き出そうとするシステムがダウンしてしまいました。これらの情報は成田や羽田など全国の8空港から提供されるものですが、全部ダウンしました。しかし、電話やファックスでも提供できるため、運航には支障ないとのことです。運輸省は2000年問題に関係があるかどうか調査しています。

@インディアン航空ハイジャックが解決

 インディアン航空ハイジャック事件がやっと解決しました。条件はインドに拘束されているイスラム過激派指導者3人の解放と犯人達がアフガニスタンから退去するまでの安全の保障とのことです。これを受けて、155人の人質は全員解放されました。日本人女性も「私は元気です。」と話していたそうです。

@石川島重工相馬工場がタービン翼の生産を前倒し

 石川島播磨重工の相馬工場では航空機エンジンのタービン翼を1年前から生産していますが、タービン翼の世界最高水準の専門工場を目指して、年間30万枚の目標達成を2003年から2001年に前倒しすることになりました。