2000年3月の出来事

*3月31日

@反対同盟熱田派が木の根ペンションを一坪共有地に移転か

 反対同盟熱田派の実験村グループは芝山鉄道の迂回ルート上にある、元ペンションを近くの一坪共有地に移転する計画を明らかにしました。この建物が建っている土地は元の地主から空港公団に売却されており、元の地主から取り壊しを求められていました。このままで行くと、取り壊しを余儀なくされると考えた反対同盟熱田派はこの建物を近くの一坪共有地に移転して残し、一坪共有地の解消を困難にしようとする意図があるものと思われます。しかし、一坪共有地に移転するときは都市計画法によると、地権者全員の同意が必要で、一部は空港公団が買収しているので、空港公団はこの計画に強く反発しています。

@反対派農家周辺の暫定滑走路工事を4月から開始

 空港公団の中村総裁は昨日の記者会見で、暫定滑走路南端の反対派農家周辺の工事を4月から始めることを明らかにしました。反対派農家5戸と空港公団との話し合いは昨年の12月から断続的に続けられてきましたが、溝は埋まりませんでした。工事は反対の農家や畑を生活道路を確保しながら、フェンスで囲む形で進められることになります。

@反対派5戸の農家が工事中止の申入書提出

 暫定滑走路南端の東峰地区の反対派農家5戸は昨日、成田市を通して空港公団に農家の宅地や畑周辺での暫定滑走路工事の中止を求める申入書を提出しました。

@航空科学博物館に「エコ・エアポートコーナー」を開設

 昨日の騒音対策委員会で昨年5月に空港公団が発表した「エコ・エアポート基本構想」の内容を地元や航空関係者に広く知ってもらうために、空港南側の芝山町にある航空科学博物館の2階に「エコ・エアポートコーナー」を4月4日に開設されることが明らかにされました。コーナーでは展示とゲームなどで、成田空港で実施されている水の再利用や太陽光発電やリサイクルを子供達にもわかりやすく解説するそうです。

@明日からエネルギー使用の新システムが成田空港で稼働

 成田空港で明日から天然ガスをタービンエンジン内で燃焼させて発電する新しいシステムが稼働するそうです。このシステムでは発電した後の高温の排気から水蒸気を発生させ、空港施設の給湯や冷暖房システムに利用します。これにより、エネルギーの効率を30%改善し、省エネと共に炭酸ガスを減少させるなど環境に優しいシステムになるとのことです。

【コメント】このところの空港公団の環境に対する積極的な取り組みが目につきます。このような先進的取り組みを今後も続けて欲しいと思います。


*3月30日

@第27回騒音対策委員会が開催される

 今日午後2時から成田のリーガロイヤルホテルで第27回騒音対策委員会が開催されました。 空港公団の説明の中で、目に付いたのは飛行コースをリアルタイム動画で現すシステムが4月10日午後2時から稼働するとのことでした。しかし、この動画が見られるのは3カ所だそうで、佐原市長は「見られる場所を増やして欲しい。出来れば、インターネットで見られるようにして欲しい。」と要望していました。下の写真がその様子を説明した画面です。

以下は傍聴した金澤さんの速報です。


≪傍聴メモ≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・金澤@蓮沼村在住

第27回新東京国際空港騒音対策委員会

2000年3月30日、ホテルリーガリヤル成田

(委員構成、周辺市町村首長+地区代表、県、公団、運輸省、学識者)

 昨年26回の騒音対策委員会の議論到達から、残念ながら関係当局の説明・回答姿勢の前進はあまりみられなかったと思います。

 決定的なことは、平行滑走路建設のための主体的な議論スタンスが各首長からはまったくなかった点です。目前の21世紀への空港「創造」する覇気が皆無。

 悪しき官僚主義の形式報告の羅列、建設的討議の不足政府・県・公団へ「お上」への卑下した謙った陳情的な儀礼的な首長の要望発言のスタンス・・・。住民に責任を持たない、相変わらずの行政姿勢の本質がみえました。

 私自身日々、民間事業経営に関わる者としては、行政の非常に「責任」=ガバメメントの欠落を痛感しました。

 やはり「守る会」が、住民の立場に本当にたった問題提起をし、空港問題を「こぞって話し合う場」づくりの実現提案をすすめることとともに、「国の責任」論をめぐる課題について、県議会や国会レベルでの議会対策を講じる段階になってきていると考えます。

<各地域代表の要望発言>

■成田市長

(1)騒特法の基本方針の徹底を。

(2)落下物・直下対策対策の徹底を。

(3)周辺道路網環境の整備を。

(4)成田広域公園の整備を。

■芝山町長

(1)移転跡地の管理方法を。

(2)平行滑走路の騒音対策の充実を。

■横芝町長

(1)成田独自の騒音対策を。

(2)落下物の根絶を。

(3)芝山鉄道の延伸を。

■多古町長

(1)周辺対策交付金の増額を。

(2)騒音対策・大気汚染対策の強化を。

■富里町長

(1)循環道路の早期具体化を。

■佐原市長

(1)飛行コース・飛行高度の遵守徹底を。

(2)落下物事故の根絶を。

(3)飛行機災害の救援救護活動の整備財政援助を。

(4)地元経済的な波及効果策へ経済団体交流を。

■河内町長

(1)周辺対策交付金の増額を。

(2)現有の道路整備を。

■岩田氏(成田空港から郷土とくらしを守る会・事務局長)

発言4要旨

(1)暫定滑走路をさらに北延ばしが言われているが、運輸省・県の見解は?

 平行滑走路建設のための新たな話し合いの場を設置してほしい。

 運輸省の見解は?

→運輸省

 =北延ばし考えていない。

 =現在までも地域住民の話し合いの場を十分つくってきている。

(2)環境基準の達成をいつまで行うのか。

 また騒音の評価はWECPNL基準でなく、ピークレベルdbを加味すべきでは。

 運輸省・公団の見解は?

→運輸省

 =必要な助成はすすめてきている。

(3)騒特法施行に伴う地域の振興策について。固定資産税の減免、芝山鉄道延伸、交付金特別加算など。

 運輸省・公団の見解は?

→公団

 =必要な対策は行っている。

→運輸省=・・・・。

 (委員長=税制について回答できる立場にない。)

(4)谷間対策や空調機設置への補助などの騒音対策を国・公団の責任で行うべき。

 学校などの公共施設への防音対策地域を拡大すべき。

 運輸省・公団の見解は?

→公団

 =交付金のワクのなかで対策おこなっている。

以上でした。


@芝山鉄道が迂回ルートを運輸省に申請へ

 芝山鉄道株式会社は昨日取締役会を開き、芝山鉄道の空港駅から千代田駅までのルートを東に9mずらす迂回ルートを決め、運輸省に工事計画の変更許可申請を出すことを明らかにしました。当初計画のルート上には反対派の一坪共有地があり、この取得が難しく建設が難航していたものです。しかし、8日の出来事でも書きましたように、迂回ルート上にも反対派のペンションに使っていた建物がありますが、この建物は登記されておらず、藤嶋社長は「何とか解決できるとおもう。」と述べました。

@VORDMEを滑走路直下に移設へ

 現滑走路の西側250mに設置されている(右の図の●の位置です。)電波の灯台・ボルデメ(VORDME)が滑走路北端の飛行コース直下に移転されることになりました。これは、開港当初より、「飛行コースが西側にずれる傾向はこのボルデメの位置にあるぼでは。」と疑われてきました。即ち、成田空港を目指す飛行機はこのボルデメを目当てに来ますし、離陸した飛行機はこのボルデメの電波を真後ろから受けるルートで飛ぶから西にずれる、と考えられたのです。そこで、今回、飛行コースずれを少しでも正そうと滑走路直下に移設することになったものです。

【コメント】私たちの会では、飛行コースの西ずれの原因としてこのボルデメの位置が疑われたとき、すぐに、「位置を移して欲しい。」と要望しました。確か、15年ぐらい前の事でした。要望しても、10年経たないと実現しない感じです。


*3月29日

@都知事が羽田空港定期便の運航要望を表明

 石原都知事は27日の都議会予算特別委員会で、運輸省に対して羽田空港の国際化に関して、チャーター便だけでなく国際定期便を運航させるように要望する事を表明しました。また、都の幹部は運輸省が考えている深夜・早朝の時間帯だけではなく、国内線の運航が少ない午前6時から8時半までの到着便と午後8時半から11時までの出発便に広げるよう要望していくことを明らかにしました。しかし、運輸省はこの時間帯の利用について、昨日の出来事で書いたように、国内線を運航するように着陸料の割引などで奨励しています。また、現在の国際線は到着から出発までの待機時間が4時間程度となっています。これは、機材の効率的な運用を考えての事ですが、朝、羽田空港に到着して、夜、出発するのでは空港での待機時間が12時間以上になってしまい、問題があると思われます。

@今日の日本航空乗員組合のストライキは中止に

 日本航空の乗員組合が予定していたストライキは中止になりました。交渉が妥結したかどうかは分かりません。


*3月28日

@成田空港南部の町村が空調機設置補助を予算化

 成田空港南部に位置する山武郡の騒音地域になる、松尾町・横芝町・蓮沼村は来年度予算に空港公団の防音工事助成対象にならない民家に対し、空調機器を設置するための補助費予算化しました。松尾町は9720万円で600台を設置する予定。横芝町は3120万円で289台を予定。さらに、蓮沼村は7140万円で全戸を対象とするものです。

【コメント】この件について、空港公団の職員に聞いたところ、「その分、周辺対策交付金を増額しています。」とのことでしたが、周辺対策交付金は『何について、いくら。』と決めて支給するものではありませんので、「増額しています。」と言われても、はっきりしないのが現状です。

@増便分の地方路線の着陸料を割引へ・羽田空港

 運輸省は7月からの羽田空港の31便増便分で、地方路線の増便と地方路線の新規開設に対しては羽田空港の着陸料を3分の2に減額することを明らかにしました。また、羽田空港での早朝の到着便と夜間の出発便については相手方の空港の着陸料を2分の1に減額することを明らかにしました。いずれも3年間の期限付き措置だそうです。

@日本航空乗員組合がストライキ・貨物便5便が欠航

 日本航空のパイロットで作る乗員組合は待遇改善などを要求するストライキを羽田空港・成田空港発着便で実施しました。会社側は管理職などで対応し、欠航したのは貨物便5便だけでした。しかし、ストライキが長引くようだと、明日以降欠航が増える可能性があります。

@日本航空が2001年の契約制客室乗務員の採用を見送り

 日本航空は来年度、2001年度の契約制客室乗務員の採用を今年に続いて見送ることを明らかにしました。なお、地上職社員は35名、運航乗務員は50名程度採用するそうです。

@昨年の世界の空港利用者が30億人を突破

 ACIは1999年の世界中の空港利用者が初めて30億人を突破したことを明らかにしました。前年比で4.7%増になります。また、貨物取扱量は前年比6.2%増になりました。


*3月27日

@現滑走路第3種区域の最後の民家が移転交渉へ

 今日、現A滑走路南端から1.5Kmの所に住む、反対同盟熱田派の元幹部秋葉哲さんが移転を決意し、空港公団と移転交渉に入ることが明らかになりました。秋葉さんは移転補償の対象となる騒防法第3種区域内に残る最後の住民でした。平行滑走路の直下の第3種区域にはまだ、残っている農家があります。暫定滑走路南端の島村さんなどは当然第3種区域に当たりますが、空港用地内なので、第3種区域には該当しないようです。

@反対同盟北原派が全国総決起集会

 反対同盟北原派は昨日の正午から、暫定滑走路用地近くの畑で暫定滑走路建設阻止などを掲げた全国総決起集会を開催しました。集会参加者は警察の調べで約730人でした。


*3月26日

@実験村準備会がシンポジュウム

 反対同盟熱田派と環境問題に取り組む人たちで作る「地球的課題の実験村準備会」は昨日、東京で「水・大気・土と生命が循環する世の中へー20世紀の開発の思想を超えて」と題するシンポジュウムを開催しました。シンポジュウムでは4つの分科会に分かれて話し合いが行われました。参加者は約200人でした。このシンポジュウムでは成田空港問題は議論されなかったそうです。


*3月25日

@運輸大臣が「千葉県の了解ないままやることはない」

 千葉県選出の自民党の国会議員団と自民党県連が昨日、二階運輸大臣に羽田空港の国際線を認めないように申し入れを行いましたが、これに対して、運輸大臣は「各党から羽田空港の国際化を求める声は出ているが、千葉県の了解を得ないまま進めることはしない。」と述べたそうです。また、亀井自民党政調会長にも申し入れを行いましたが、亀井氏は「千葉県と相談してやっていくが、千葉県が収用委員会を再建できないのはいかがなものか。」と述べたそうです。千葉県の収用委員会は当時の収用委員会委員長が過激派のゲリラで両手両足の骨を折られる重傷を負ったことをきっかけに、収用委員が全員辞任して、現在まで機能を停止しています。

注意!明日、成田空港は入場規制が行われます。

@「エアロスペース2000」に行ってきました

 22日から東京ビッグサイトで行われている「エアロスペース2000」は今日と明日が一般公開日になります。今日、行ってきました。5年前に幕張メッセで行われてから、不況もあって、5年間行われませんでした。宇宙開発での相次ぐ失敗(新しい技術には失敗は付き物で、それを乗り越えることによって、技術革新が行われるのですから、“失敗”“失敗”と騒ぐのはどうかと思うのですが。)や、この経済の停滞で元気がないように見えましたが、航空機に関しては、いくつかの新しい開発や技術革新が見られました。しかし、その中で、騒音の軽減についての研究や技術を取り上げている会社やブースが全くと言って良いほどないのは残念です。私の見落としもあるかも知れませんが、たった一つ、ヘリコプターの騒音を軽減する飛行方法を取り上げていた会社がありました。また、空港公団のブースで『成田空港環境レポート・Vol14』を配布していたので、もらってきました。会場の様子を写真で載せて置きます。



*3月24日

@成田空港ー都心を30分で結ぶ高速鉄道検討会がスタート

 昨日、千葉県を中心として11団体が参加する成田空港ー都心高速鉄道検討委員会が初会合を開きました。参加したのは千葉県・運輸省・空港公団・鉄道事業者などです。具体的には、7月に開通する北総開発鉄道の印西牧の原ー印旛日本医大駅を19Km延長して、成田空港に乗り入れ、これを使って、都心まで30分で走らせると言うものです。実は、この案は「成田新高速鉄道B案」として1984年に運輸省が提案していましたが、関係する鉄道事業者だけでも5社、費用が900億円もかかり、どう負担するかで、暗礁に乗り上げて棚上げ状態になっていました。今回、2本目の滑走路に目鼻が付いたことで、千葉県が中心となって、調整に乗り出したものです。

【コメント】とても難しいと思います。費用の負担もさることながら、東京の下町を通過するこの路線を超高速で電車を走らせることについては、踏切や他の一般電車との関係などで、安全対策上多くの問題を引き起こすものと考えられます。

@自民党千葉県選出国会議員団が運輸大臣と政調会長に羽田空港国際化反対を申し入れ

 今日、千葉県選出の自民党国会議員団が羽田空港の夜間・早朝国際化について、反対の申し入れを二階運輸大臣と自民党の亀井政調会長に行いました。

@第2次嘉手納爆音訴訟が27日に提訴へ

 前にも書きましたが、嘉手納基地の騒音に対する第2次の訴訟がいよいよ、27日に起こされることになりました。原告は5544名で次の要求をするものです。(1)午後7時から午前7時までの飛行を禁止する、(2)この時間帯での55ホンを越える騒音を出すエンジン調整などを禁止する、(3)午前7時から午後7時までは65ホンを越える騒音は制限する、(4)過去の騒音被害に対する補償を約62億円を要求する、(5)将来の損害賠償を1人1ヶ月34500円として補償を要求する、と言うものです。27日に那覇地裁沖縄支部に提訴します。

@関西空港の夏ダイヤが過去最高に・着陸料の割引制度導入で

 関西空港株式会社では今日、3月26日から10月28日までの夏ダイヤを発表しました。これによりますと、ピーク時の就航便数は週660便、会社数49社でいずれも過去最高になります。この背景には2年間の期間限定で国際便の着陸料の各種割引制度を採用したこと、会社トップの積極的なセールス活動があげられるとのことです。


*3月23日

@羽田空港の新B滑走路が運用開始

 羽田空港の沖合移転による、最後の滑走路・新B滑走路の運用が今日から開始されました。今日、式典が行われ、全日空の第1便が飛び立ちました。しかし、この滑走路は横風用で、横風が強くA・C滑走路が使えないときに使用されるもので、使用頻度は少ないものと見られます。なお、先月末に誤って着陸した日本エアシステム機は第1便とは認められないそうです。

@滑走路上での衝突の危険が増している・米運輸安全委員会委員長

 アメリカの運輸安全委員会(NTSB)のホール委員長は下院の小委員会で証言し、滑走路上での衝突を防ぐ新安全システムに問題があると指摘しました。実際にあったニアミスのデーターをシュミレーションしたところ、管制官が注意をそくす時間の幅は6秒しかなかったそうです。ホール委員長は「十分な時間さへあれば、悲劇的な衝突事故は防げる。」と述べました。

【コメント】日本の運輸省は便数を増やすために、飛行間隔をどんどん縮めようとしていますが、能率的な運航で間隔を縮めることの危険性を指摘した、重要な証言と思われます。


*3月22日

@羽田空港夜間国際化に千葉県知事が反対を表明

 昨日明らかになった、羽田空港の夜間・早朝の国際便の受け入れについて、千葉県の沼田知事は「夜間・早朝の国際化を実施しても、国際線の逼迫状況は変わらない。本当の解決は成田空港の完全空港化だ。それに対して、今回の方針は障害になる可能性がある。また、現在の羽田空港発着の県内の飛行コース直下では騒音がある。これが、深夜の旅客便となれば、騒音は75dbを越えることになり、県民の生活に深刻な影響をもたらし、とても、容認できるものではない。」と言うコメントを出しました。

@中核派の拠点80カ所を一斉に捜索

 警察庁は今日、97年7月に起きた東京の運輸省航空局課長宅に対する爆発物ゲリラに関して、沖縄県名護市を初めとする、全国の中核派拠点80カ所を一斉に家宅捜索しました。ゲリラの捜査と言うよりは、沖縄サミットに向けての警備強化の一環と見られます。

@羽田空港から関西空港経由の国際便を認可

 運輸省は今日、羽田空港から関西空港を経由して海外に向かう路線を認可しました。しかし、この便は関西空港で出国手続きのために一端降機し、料金も高くなります。詳しくは「3日の出来事」を見て下さい。

@自衛隊練習機が宮城県の山林に墜落

 今日午後2時5分頃、宮城県松島飛行場を離陸した航空自衛隊の練習機・T2が同県女川町の山林に墜落しました。捜索の結果、炎上する機体とパイロットの遺体を確認しました。


*3月21日

@夜間羽田空港国際化で運輸省内に検討委員会

 二階運輸大臣は閣議後の記者会見で、夜間・早朝の時間帯を使った羽田空港への国際線の乗り入れを具体的に検討する委員会を運輸省内に設置することを明らかにしました。対象となるのは国際チャーター便とビジネス小型ジェット機です。今年の7月を目途に導入する方向で検討する事を明らかにしました。

@成田市長が「羽田空港国際化に遺憾の意を表明」とコメント

 成田市の小川市長は運輸大臣の記者会見を受けて、「千葉県や地元市町村などが暫定滑走路建設に努力し、正規の500m滑走路を目指して努力している時に羽田空港の国際化の検討を行うことは遺憾である。運輸省は従来からの成田空港は国際線、羽田空港は国内線の原則を守って欲しい。」とするコメントを発表しました。


*3月20日

@日本航空が中国で旧B−747を貨物機に改造

 日本航空は古くなった旅客用のB−747型機を貨物機に改造することになりました。今回はボーイング社で改造するのでなく、中国のタイクー航空整備会社で改造工事を行います。これは、ボーイング社で改造するのに比べて、1機当たり、数億円の経費の削減になるものと見られます。8月に1機目の改造に入る予定です。これは、貨物部門の分社化を視野に置いた措置と見られます。

@ボーイング社のストライキが解除に

 ボーイング社で2月9日から行われていた、技術部門のストライキは組合側が妥結案を正式に承認したことにより、解除されることになりました。20日から職場に戻ることになります。


*3月19日

@騒音対策委員会での本会の質問事項です

 30日に開かれる第27回騒音対策委員会における本会の質問事項です。本当は11項目の質問事項を用意したのですが、6日に空港公団の担当者が来て、「時間が少ないので、質問事項を減らして下さい。」と懇願されました。そこで、絞ったのが下記の質問事項です。

@暫定滑走路を更に北に延ばすと言う考え方があるが、これについてどう考えるか。(運輸省・千葉県)

A環境基準の達成をいつまでに行うのか。また、騒音の評価はWECPNLだけを基準とするのでなく、ピ ークレベル(db)も加味するべきではないか。(運輸省・空港公団)

B騒特法で防止地区・防止特別地区に指定された地域の振興策について。取りあえず固定資産税の減免、芝 山鉄道延伸、周辺対策交付金の特別加算などをすべきである。(運輸省・空港公団)

C市町村独自で実施している、谷間対策や空調機設置への補助などの騒音対策を国と空港公団の責任で行う べきである。また、学校などの公共施設に対する防音対策地域を拡大すべきである。(運輸省・空港公  団)

D平行滑走路建設のための、新たな話し合いの場の設置してほしい。(運輸省)

 削った分については後日、空港公団から回答をもらうことになっています。


*3月18日

@日本赤軍メンバー今夜成田空港着

 レバノンを国外追放になった、日本赤軍のメンバー4人が今夜成田空港に到着する模様です。警察当局は到着後直ちに逮捕、収監する予定です。メンバーの一人、岡本公三はレバノンへの亡命を認められました。

@羽田空港新B滑走路への誤着陸・機長と副操縦士は着陸するまで気付かず

 先月末に起こった日本エアシステム機の誤着陸事故に関して、16日に航空安全検討会が調査報告書の検討を行いました。その中で、機長も副操縦士も着陸して管制官から指摘されるまで、誤着陸に全く気付かなかった事が明らかになりました。着陸予定のB滑走路には進入灯が続いていますが、それを見落とし、新B滑走路の東端に進入灯がないことにも気付かず、新B滑走路上にマーキングされていた×印にも気付かなかったそうです。

【コメント】機長も副操縦士もたるみきっている、としか考えられません。しかし、ILS(着陸誘導装置)は作動していたのでしょうか。もし、作動していなければ、全くの手動着陸になります。また、管制官は何時、誤着陸に気がついたのでしょうか。着陸をやり直させる時間はなかったのでしょうか。管制塔から見ていては、見つけられないのでしょうか。素人の疑問です。

@アラスカ航空機の操縦室に男が乱入

 16日の夜、メキシコからサンフランシスコに向かっていたアラスカ航空259便の操縦室に男がドアを破って乱入しました。副操縦士が男と格闘し、乗客も協力して男は取り押さえられました。男は操縦室に乱入する前に「全員殺してやる。」とつぶやいていたそうです。


*3月17日

@空港公団が「環境レポート・Vol.14」を発行

 空港公団はこの程、「環境レポート・Vol.14」を発行しました。今回のレポートでは「エコエアポート基本構想の進捗状況」「暫定滑走路計画にかかる環境とりまとめの見直し」「平行滑走路の着工」などがのっているそうです。30日の騒音対策委員会では配られると思います。

@26日に成田空港入場規制が実施されます

 26日に反対同盟北原派の空港反対集会が開催されるため、成田空港への入場が制限されますので、注意して下さい。原則として、見送りや出迎えや見学が制限されます。

@羽田ー大阪のシャトル便早期実現の協議会が開催

 今日、大阪で運輸大臣が提唱した、羽田ー大阪のシャトル便を早期に実現するための協議会の第1回会合が開かれました。

@GE・全日空・石川島播磨重工がエンジン部品整備の合弁会社設立へ

 アメリカのゼネラル・エレクトリック社(GE)と全日空と石川島播磨重工の3社は航空機エンジン部品の整備をする合弁新会社「日本GEエンジンサービス」を4月1日付で設立することになりました。全日空は所有航空機のエンジンの8割はGE製なので、これによりエンジン整備費の1割の削減をはかりたい意向です。また、GEはこの会社をアジアの整備の拠点にしたい意向です。


*3月16日

@下総町の議員が怒る・要望書に対する不誠実な回答で

 1月に出された下総町の要望書に対する空港公団の回答が13日の下総町空港対策特別委員会で空港公団側から明らかにされました。この回答は、暫定滑走路の建設という新しい事態に対応したものではなく、従来の運輸省・空港公団の考えと全くと言って良いほど変わっていませんでした。そのために、議員の間から激しい怒りの声が相次ぎました。ある議員は「運輸省・空港公団は今まで、下総町のために、何かやってくれたことがあったか。」と空港公団職員に詰め寄りました。

@嘉手納基地の管制業務返還を条件付きで示唆・コーエン国防長官

 来日中のアメリカのコーエン国防長官は今日、河野外務大臣と会談し、その中で沖縄の嘉手納基地の管制業務(ラプ・コン)を「米軍の運用上の必要が満たされることを前提に、日本側に返還する。」と条件付きで返還する意向を表明しました。これは、返還しても米軍の飛行を優先するならば、と言う条件を付けたことになります。


*3月15日

@芝山鉄道ルート変更要望で相川芝山町長が運輸省へ

 芝山町長の相川氏は芝山鉄道のルートを変更して、早期に完成させるよう運輸省に要望するため、今日、運輸省に出向きました。ルート変更の要望は昨年の12月に続いて2回目になりますが、3月8日の出来事にも書きましたように、変更するルートにも問題があるようです。要望の詳しい様子は分かりません。

@全日空が全社員の賃金カットを労組に申し入れ

 全日空は全社員の賃金を一律にカットする意向を固め、労組に申し入れることになりました。これにより、2000年度からの3年間で100億円の人件費の削減になるそうです。全日空は99年3月期決算で65億8800万円の赤字になり、2000年3月期決算では240億円の赤字が見込まれています。日本航空は92年度から部長級の賃金をカットしており、日本エアシステムはこの4月から手当を12%カットする予定です。


*3月14日

@ローカル線の増便には羽田空港着陸料引き下げ検討

 二階運輸大臣は今日の記者会見で、羽田空港の増便枠で幹線を除く地方空港への増便に対しては、羽田空港の着陸料を引き下げを検討するよう、事務方に指示したことを明らかにしました。

@日本トランスオーシャンがストライキに突入

 日本トランスオーシャン航空のパイロットと乗員を含む組合は、今日、搭乗全便を対象としたストライキに突入しました。会社側は管理職を搭乗させ対処しましたが、72便中25便が欠航しました。ストライキは長期化する可能性もある、とのことです。

@新石垣空港建設予定地案に条件付き同意・世界自然保護基金日本委員会

 新石垣空港建設予定地検討委員会で35人の委員の内、唯一、カラ岳陸上案に対する態度を保留していた、世界自然保護基金日本委員会は今日、条件付きで同意することを明らかにしました。条件とは、サンゴを守るために、県の案より、更に、内陸に建設地を移動することなどです。


*3月13日

@新石垣空港についてはこのページが詳しいです。

@エアドゥが今日の全便を欠航・エンジン異常で

 エアドゥが1機しかない機体・B−767型機の片方のエンジンのブレードに傷が見つかり、今日の6便のフライトを全てキャンセルしました。乗客は他社の便に振り替えました。エンジンは整備を委託している日本航空のエンジンと換装し、明日はダイヤ通りに運航するそうです。

@中部国際空港の本年度中の着工は絶望的に

 中部国際空港会社の会長は今日開かれた中部地区経済界の会合で、中部国際空港の今年度中の着工が不可能になったことを明らかにしました。理由は愛知県と三重県の漁協との交渉が難航しているためです。


*3月12日

@新石垣空港予定地が陸上に・サンゴへの影響は避けられず

 昨日、沖縄県知事の諮問機関である「新石垣空港建設予定地検討委員会」は建設予定地としてカラ岳陸上を決定しました。新石垣空港建設は世界的にも有数なサンゴの自生地である白保の海にが候補地にあがりましたが、サンゴを保護する立場から、反対運動が起きて、候補地が2転3転し、24年間決定しませんでした。しかし、今回決まった陸上の候補地でも、実際に建設が始まれば、工事から流れ出る赤土によって、サンゴが死んでしまう可能性があり、今後も紆余曲折が予想されます。

@日本航空が貨物部門を分社化の方針

 日本航空は2002年度を目指して、貨物部門を別会社にし、貨物専門の新会社を設立する方向で検討に入りました。これが実現しますと、売上高2000億円の国内最大の貨物専用会社が誕生します。今後、新会社にした場合、現在日本航空が持っている権益の継続が認められるかどうかなどを検討する予定です。


*3月11日

@運輸省が羽田空港の増便枠の配分を正式に決定

 運輸省は9日、新滑走路の運用開始による、増便枠の配分を正式に決定しました。それによりますと、日本エアシステムが14便、日本航空と全日空が13便ずつ、スカイマークとエアドゥが3便ずつ、新規に開港する新紋別空港と能登空港を結ぶ分として1便ずつ、残りの9便は今後、新規参入する航空会社の分として保留するが、新規参入があるまでは、5社が枠を使うことになります。大手3社はこの増便枠の一部を大阪ー羽田線のシャトル便の運航に使うものと見られています。

@運輸省が日本エアシステムに厳重注意

 青森空港のオーバーラン事故など、このところ日本エアシステムの事故が相次いでいますが、運輸省は9日、日本エアシステムに対して、再発防止策を至急にまとめて、31日までに報告するように、厳重に注意しました。

@全日空が国際線新会社を5月末に設立へ

 全日空は9日、運航コストの低減のための、国際線新会社の設立を休眠している子会社をつかって、5月末までに設立することを明らかにしました。そして、今年後半の冬ダイヤ期間中にも運航を開始できるようにしたいとのことです。この会社はパイロットを外国人や退職者でまかない、客室乗務員はマレーシア人で構成するようになります。

@コンチネンタル航空が燃料高騰で運賃を40ドル値上げ

 コンチネンタル航空は燃料が高騰している事を理由に往復運賃を40ドル値上げすることを発表しました。アメリカの国内航空運賃はすでに、99年10月に往復20ドル値上げされ、今年に入っても燃料高騰により更に往復20ドル値上げされたばかりです。

@アメリカで最も遅延が多いのはニューアーク空港

 米連邦航空局(FAA)によりますと、アメリカ国内の空港で、最もフライトの遅れが多い空港はニュージャージー州のニューアーク空港だそうです。昨年は遅延の割合が7.9%の36553便でした。理由は天候不良と混雑だそうです。第2位はニューヨークのラガーディナ空港だそうです。


*3月9日

@明日は都合により、更新できません。よろしく。

@航空労組連絡会議長の芝 佳宏氏の講演記録を資料のページに載せました

 1月22日に行われた「連合通信社 情報懇話会」での航空労組連絡会議長・芝 佳宏氏の講演『脅かされる航空の安全』の講演要旨を連合通信社のご厚意により資料のページに載せました。現在の航空労働者の厳しい実態と、規制緩和が航空の安全にどんな影響をもたらすか、よく分かると思います。

@警視庁が中核派の一斉捜索を実施

 警視庁は今日、「成田空港空港反対」を理由にした、1998年7月に起きた運輸省課長宅に対する放火ゲリラに関して、中核派傘下の「反戦兵士と連帯する会」事務局など中核派の拠点と活動家の自宅など21カ所の一斉捜索を実施しました。

@青森空港で日本エアシステム機がオーバーラン

 今日午前10時20分頃、伊丹空港から青森空港に着陸した日本エアシステム751便が滑走路を150m程オーバーランして草地に突っ込みました。乗員・乗客は全員無事でした。着陸当時、青森空港は吹雪でしたが、視界は1500mほどあり、着陸には支障はなかったそうです。

@全日空がエアニッポンとの協力関係を強化

 全日空は今後の計画を発表し、エアニッポンとの協力を強化することを明らかにしました。当面羽田ー関西空港線を1便増やし、関西空港ー宮崎線など5路線をエアニッポンに移管します。国際線では、関西空港ーヤンゴン線を夏期から休止し、関西空港ーサンフランシスコ線・関西空港ー大連線を減便します。一方、関西空港ーホノルル線を夏期から開設し、成田空港ーワシントン線も増便します。


*3月8日

@芝山鉄道の変更ルート・ペンションが障害に

 芝山町が要望している芝山鉄道の早期完成のための「ルート変更」ですが、変更ルート上に元反対同盟熱田派の支援者が経営していたペンションがネックになるようです。ペンション(現在営業はしていない模様)の用地は元反対同盟熱田派の小川氏が所有していたようで、これは、小川氏が移転に同意したことにより、空港公団が手に入れたものと思われます。しかし、そこに建っている、ペンションの建物の所有権は小川氏ではなく、別の人にあり、その人が移転に同意していないようです。所が、一時、途絶えていた芝山鉄道の工事が最近、再開されています。この工事は、むろん、正規のルートに沿う工事で、この工事が進捗していけば、ルートの変更は難しくなります。この正規のルート上には一坪共有地が存在しており、買収できる目途は全く立っていません。芝山町はこの正規ルートの建設が難しい事から、ルートの変更を要望したものですが、芝山鉄道会社側は要望にお構いなく、目途の立っていない正規のルートで工事を進める、と言うちぐはぐさが現れています。

芝山鉄道工事・千代田駅(仮称)付近

変更ルート上のペンション・今は風車はない


*3月7日

@大田区が羽田空港陸上ルートを受け入れへ

 大田区は今日の午後にも、運輸省から示されていた羽田空港の新A滑走路左旋回して大田区上空を飛ぶ離陸ルートの受け入れを表明する予定です。利用の条件は北風時の午前7時から9時までで、機種はB−767などの中型低騒音機が1日5機、小型機が1日5機を上限とする、と言うものです。今回の飛行ルートにはこの他に、渋谷上空から直進して、新A滑走路に着陸するものもあります。こちらは南風の時に60人乗り以下の小型機が1日15機以内、と言うもので、地元での検討が行われています。運輸省としては、今月中旬までに関係する地元の了解を取り付け、7月から運用を開始したい意向です。運輸省では現在1日640便の羽田空港の発着回数を7月には702回に、2年後には754回にしたい意向です。


*3月6日

@九十九里浜で航空機事故想定の訓練行われる

 昨日、九十九里浜沿いにある横芝町にある横芝海のこどもの国の駐車場で、ジャンボ機が不時着したと言う想定の元に航空機災害救助訓練が行われました。参加したのは飛行コース直下の山武郡の6町村の自治体と消防団です。参加者は約300人で、車両は23台が参加しました。

@全日空機がエンジンの振動で関西空港に緊急着陸

 今日午前8時50分頃、名古屋から鹿児島に向かって高知沖を飛んでいた全日空351便,A321型機から、関西空港に「第1エンジンの異常な振動を感じたので、緊急着陸したい。」と言う連絡があり、同機は9時5分に無事に着陸しました。乗客は別の便に乗り換えて鹿児島に向かいました。


*3月5日

@千葉大の村山教授が退官

 円卓会議の前身である、「地域振興連絡協議会」を組織した千葉大教授の村山元英氏がこの3月で千葉大を退官する事になり、昨日、一般市民も対象にした最終講義が行われました。村山教授は「どんな小さな町にも、世界に共通する理念があるはず。」とした、グローカリズムを提唱し、自らも騒音直下の芝山町に自宅を建てて住み始めました。その中で、芝山の「はにわ祭」を提起し実現しました。そして、一部の空港反対派もまじえた「地域振興連絡協議会」を設立し、初代の会長として活躍し、これが、円卓会議の元になりました。この間、別の過激派から自宅に放火ゲリラを受け、自宅を焼失する被害も受けました。最近でも、九十九里沖の国際空港建設を提唱しています。退官後は松戸市にある聖徳大学で教鞭を執ることになります。

@成田空港機内食大手のTFKがISO9002を取得

 成田空港での機内食大手のTFKがこの程、ISO9002を取得しました。TFKの成田工場は従業員1000人で35の航空会社に月間3万食の機内食を供給しています。

◆ISO9000〔貿易用語〕

国際標準化機構(ISO)が一九八七(昭和六二)年に決めた国際規格で、品質管理責任の明確化など製品の設計段階からアフターサービスまでにわたる品質管理を対象とした品質保証規格である。

その取得は対外取引においても好印象と安心感を与えることになり、取引の上で強い味方となる。

[現代用語の基礎知識1998年版]

@前輪の舵故障するも無事着陸

 今日午前10時20分頃、仙台から名古屋空港に向かっていた全日空366便,A320型機から、名古屋空港の管制塔に「前輪のステアリングが動かなくなった。」との連絡がありました。同機は20分後にステアリング故障のまま無事着陸しました。機体の向きが変えられないので、滑走路上で停止し、牽引車でスポットまで移動しました。調べたところ、発電器の故障でステアリングを動かすモーターが動かなくなったようです。


*3月4日

@全日空が関西空港発着の国際線を減便へ

 全日空は国際線の縮小を行います。とりあえず、採算性の悪い関西空港発着の国際線のうち、欧州線を今年の秋から撤退し、中国線以外のアジア路線も縮小する。名古屋・福岡発着の国際線についても縮小を進める。そして、今年前半に外国人乗務員を中心とした国際線専門の新会社を設立し、アジアのリゾート路線などを今年の秋からこの新会社に運航を移管する。2002年度には成田空港発着の国際線の一部も含め、それ以外の国際線はこの新会社に移行する方針。これまで、全日空は国内線の黒字で国際線の拡大をはかってきたが、国内線の航空運賃の自由化で、国内線の黒字も減少することが予想されることから、国際線の縮小の方針がとられることになりました。


*3月3日

@共生委員会5周年の集いが開かれる

 昨日、成田市内で「共生委員会設立5周年の集い」が開かれたそうです。共生委員会・運輸省・地元自治体関係者など約250人が参加しました。その席で、参加者から、「共生委員会のあり方を検討すべきだ。」との意見が多く出されたそうです。

【コメント】本当は円卓会議の合意を受けて、本来の平行滑走路の建設が進むはずでした。その時に、共生委員会が中心となって、地域と運輸省・空港公団の仲立ちをするはずだったのでしょう。ところが、「実験村検討委員会」の挫折で平行滑走路の着工に見通しが立たなくなってしまい、共生委員会の頭越しに暫定滑走路が着工して、共生委員会の役割が曖昧になり、影が薄くなってしまったのが現状です。これを何とかしようと言うのが、今回の「あり方の検討」になっているものと思われます。

@金属弾事件で革労協の拠点を再捜索

 今日、千葉県警公安部と成田署は1998年2月の成田空港金属弾事件に関して、革労協狭間派の拠点、現代社など1都10県の35カ所の一斉捜索を行いました。金属弾事件に関しての一斉捜索は先月に続き2回目になります。

@千葉市で氷塊が車に落下、車の屋根をへこます

 昨日午後2時40分頃、千葉市美浜区真砂にある、県水道局千葉西営業所の駐車場に停めてあった乗用車の屋根に氷塊が落下しました。外にいた営業所の職員2人がドーンと言う音に驚いて調べたところ、車のそばに直径7cmの氷塊と細かいかけらが落ちており、乗用車の屋根に直径10cmの凹みがついていました。音のしたとき、上空を航空機が飛んでいたと言うことで、航空機から落下したものと推定されます。このあたりは羽田空港に着陸する航空機のコースに当たっています。

@羽田空港から関空経由の国際線が運航へ

 運輸省は全日空と日本航空から出されていた、共同運航による羽田発・関西空港経由の国際線を認可する事になりました。運航されるのは全日空とユナイテッド航空・全日空とルフトハンザ航空・日本航空とアメリカン航空の共同運航便です。全日空関係が今月の26日から、日本航空関係が4月19日からになります。この共同運航によって首都圏の利用客が便利になるか、と言うとそうとも言えません。と言うのは、出国手続きを関西空港で行わねばならず、乗客は関西空港で一端降りて、出国手続きを行い、再び乗機することになります。従って、少なくても、1時間は手続きにかかり、羽田から関西空港に行く時間と合わせると、最低2時間はかかります。また、関西空港に着陸することにより、着陸料がかかり、その分、料金が高くなります。しかし、羽田空港の国際化の道を開く意味では効果が大きいのではないでしょうか。

@間違えぬよう管制官が注意へ

 先月28日に起こった羽田空港新B滑走路への誤着陸事故について、運輸省はB滑走路を使う航空機に対して、管制官が無線で、機長に対して直接「間違えないように。」と言う注意を行う対策をとることになりました。


*3月2日

@青森空港で米軍機がパンクで立ち往生

 きょう午前11時20分頃、青森空港を離陸しようとした、米軍厚木基地所属の連絡ジェット機UC35が離陸の途中で後部車輪のタイヤがパンクして動けなくなりました。このため、11時33分から滑走路が閉鎖され、午後2時半現在で5便が欠航し、2便が三沢空港に代替着陸しました。同機は青森県内で実施されている訓練を視察した米軍幹部を厚木まで運ぶ予定でした。

@アメリカン航空もパソコン購入などを援助へ

 アメリカン航空は同社の従業員がパソコンやプリンターを手に入れる事やインターネットに接続することや車内のネットワークに接続することなどに対し、低額の援助、または、無償にする事を発表しました。同様な試みはデルタ航空でも実施されています。


*3月1日

@2月のアクセス数は3602回でした。今後もよろしく。

@今年度の騒音対策委員会は今月30日に開催

 今夜、空港公団から電話で、今年度の騒音対策委員会を3月30日の午後2時から行う、との連絡がありました。

@日立が爆発物を瞬時に発見する装置の試作に成功

 日立製作所は、空港などで爆発物を瞬時に発見できる装置の試作に成功した、と発表しました。今までの装置はプラスチック爆弾など揮発性物質が少ないものでは、気体を濃縮して検査するので、時間がかかり使いにくいものでした。日立ではこの装置を小型化するなどして、1年〜2年で実用化する予定とのことです。

@中国で国内線が乗っ取られるも、犯人は逮捕

 昨日、中国の成都から福州に向かっていた中国西南航空の国内線旅客機が男に乗っ取られました。同機は福州に着陸しましたが、そこで、犯人は警察に逮捕されました。詳しいことは分かりません。