2000年9月の出来事


*9月30日

@運輸大臣が「日韓シャトル便は成田で」

 森田運輸大臣は昨日の記者会見で「日韓シャトル便は成田空港で対処することになるだろう。羽田空港は発着枠が国内線で一杯だから。」と語りました。26日の記者会見では一部羽田空港を利用することを検討するニュアンスの発言でしたが、今回は羽田空港の利用は否定したものとなっています。運輸省では羽田空港の利用が難しい理由として、(1)羽田空港の発着枠に余裕がない、(2)国際条約上、韓国だけを優遇するわけにはいかない、(3)千葉県側が羽田空港の国際線利用に反対している、の3点を上げています。一方、自民党の東京出身の国会議員などを中心として、羽田空港の国際化にこの日韓シャトル便を利用しようとする動きが活発になっています。

@第2ターミナルにブランド品の免税店がオープン

 今日、成田空港第2ターミナルにブルガリ、コーチ、エルメス、フェラガモなど有名ブランドを扱う免税専門店がオープンしました。しかし、この店は出国者対象の店で帰国者や見学者などは利用できません。

@スカイマークが早い予約ほど割安の運賃体系導入

 スカイマークは2カ月から21日前までの予約で、早い予約ほど割引率が大きくなる運賃体系を12月から導入すると発表しました。この運賃体系は1週間毎に割引率を6段階に設定し、東京ー福岡間の運賃を片道9900円〜16500円とするものです。ただし、1便当たりの座席数には制限がありますが、スカイマークは「制限はできるだけ小さくしたい。」としています。

@「A3XXの受注は年末に50機になるだろう」エアバス社

 エアバス社ではシンガポール航空から次世代スーパージャンボ・A3XXの10機の確定受注を受けたことを明らかにし、「年末までに50機の確定受注を確信している。」と語りました。シンガポール航空の10機で現在の確定受注は32機になったそうです。


*9月29日

@日本航空の8月業績・国際線乗客増、国内線は減

 日本航空は今日、8月の輸送実績を発表しました。それによりますと、国際線では前年同月比で3.2%増で21カ月連続の増加になり、貨物も同6.7%増になりました。これに対して、国内線は同3.0%の減で6カ月連続の減少になりましたが、貨物は同2.9%の増加になりました。

@エアドゥが株主優待搭乗券を発行

 エアドゥは10月から使用できる株主優待搭乗券を発行することになりました。450万円までの株主には3000円券で最大147000円まで、500万円以上は6000円券で156000円までの優待券を発行します。ただし、この優待券は1回の搭乗につき1枚しか利用できません。優待券の有効期限は1年になります。


*9月28日

@成田空港の8月実績は国際線2%増、国内線12%減

 空港公団は今日、成田空港の8月の運用実績を発表しました。それによりますと、国際線旅客は前年度に比べて2%の増加になりましたが、国内線は同12%の大幅減少になりました。これは、日本航空が例年運航していた臨時便を機材繰りの関係などから運航しなかったことが大きいそうです。しかし、成田空港では国内線の比率は小さく、全体としては前年に比べて2%増になりました。また、貨物は同8%増と依然好調を維持しています。

@「新嘉手納基地爆音訴訟」の弁論が始まる

 今日、「新嘉手納基地爆音訴訟」の第1回口頭弁論が行われました。原告側は(1)午後7時から午前7時までの飛行禁止、(2)午前7時から午後7時までは65デシベルを超える航空機騒音を禁止、(3)過去分の騒音被害の損害賠償として約62億円、将来分の月1人当たり34500円の支払い、の3点を要求しています。被告の国側は全面的に争う方針を明らかにしました。

@那覇空港で着陸が全面禁止へ・コンテナ船の座礁で

 今日午前7時10分頃、那覇空港の滑走路の北側850mの沖合に大型コンテナ船が座礁しました。所がこの船のマストの高さが42mあり、航空法の規定より高いため着陸が不能になりました。このため、着陸機の一部は嘉手納基地に着陸し、一部は出発空港に引き返しました。また、この影響で出発機の一部にも影響が出ました。この船は満潮の午後7時頃から復旧作業に入ることになっています。


*9月27日

@「成田空港でマラリアが伝染する事は考えられない。」成田空港検疫所

 過日、読者の方から「成田空港では『空港マラリア』の危険はないのか。」という質問をメールでいただきました。そこで、成田空港検疫所にメールで問い合わせをしたところ返事をいただきました。それによりますと、「成田空港でマラリアを媒介する『ハマダラ蚊』は年に1〜2匹発見されるが、マラリアの病原体を持っているものは今までなかった。成田空港の気候では『ハマダラ蚊』は繁殖できないと思う。従って、マラリアが伝染することは有り得ないのではないか。また、ヨーロッパと比べてアフリカなどからの直行便が少ないので、航空機で運ばれてきた病原体を持った『ハマダラ蚊』による発病も可能性は少ない。ちなみに、成田空港検疫所で今までにマラリアに感染した人を3人発見しているが、これは、現地で感染したものと思われる。2人はアフリカからの帰国者であり、1人は東南アジアからの帰国者である。マラリアの検査は15分ぐらいで結果が出るので、帰国して『おかしいと』と思ったら、気軽に検査を受けて欲しい。」とのことでした。

@反対同盟北原派の鈴木さんの敗訴が確定

 反対同盟北原派の鈴木幸司さんが成田用水事業で自分の敷地に用水路が拡幅され、水田の保水機能に被害が出たので、所有権の確認や損害賠償を請求する、とした訴えの判決が昨日最高裁でありました。判決は「主張は事実誤認で上告理由には当たらない。」として、上告を棄却し鈴木さんの敗訴が確定しました。

@中国国内航空が乗っ取られるも、犯人は逮捕さる

 今朝、中国のモンゴル自治区から北京に向かった新華航空機B−737型機(乗員・乗客143人)が乗っ取られました。同機は山東省済南に着陸しました。犯人は1人で機内で取り押さえられ、逮捕されました。この際、機長と乗員2人が負傷した模様です。


*9月26日

@運輸大臣が羽田空港利用シャトル便に含み残す発言

 森田運輸大臣は今日の閣議後の記者会見で「ソウルからの便で羽田空港を使うことはなかなか難しい。しかし、韓国側の要望の趣旨もわかるので、『国内線は羽田空港、国際線は成田空港』の大原則はあるが、どういう工夫があるか勉強を始めた。」と述べました。具体的にはワールドカップ期間中に限定した羽田空港の利用を念頭に置いた発言のようです。

@茨城のバス会社4社が羽田空港線を開設へ

 茨城県のバス会社4社が共同で羽田空港線を12月から開設することになりました。日立市から水戸市を通り羽田空港まで2時間50分から3時間45分で結びます。1日8往復を予定しており、日立市からは4000円の運賃にします。これは、JRの特急とモノレールを利用した場合に比べ1300円安くなります。乗り換えもないことから、大きな荷物を持っているときの利便性をアピールすることにしています。


*9月25日

@「ソウルー羽田のシャトル便は無理」と運輸事務次官

 梅崎運輸事務次官は今日の記者会見で、韓国側から提案のあったソウルー羽田のシャトル便について、「羽田空港は昼間は国内線で一杯であり、国際線を発着させる余裕はない。2002年5月に成田空港の暫定滑走路が完成すれば、1時間に1本の運航は成田空港ーソウル間で可能であろう。」と述べ、期間限定であっても羽田空港への国際線の乗り入れは難しい、との見解を明らかにしました。

@関西国際空港2期工事の大型貨物基地建設を見送る

 関西国際空港会社は2期工事の新空港島に建設を予定していた大型貨物基地を国際・国内線用とも見送ることになりました。これは、思うように延びない乗り入れ便数によって苦しい経営が続いており、関係団体に新たな資金提供を要請している現状を踏まえ地上施設の大幅縮小を目指したものです。しかし、関係団体からは「新空港島や二本目の滑走路建設そのものも、延期か縮小をすべき。」との意見も出てきています。


*9月24日

@韓国が日本・韓国間のシャトル便を提案

 日韓の首脳会談で韓国側は2002年のワールドカップを控えて、日本と韓国間の航空輸送力の増強を提案してきました。特に、ソウルー羽田空港間のシャトル便の実現を要望したようです。これに関して、河野外相は「両国の航空当局者間で話し合うことであるが、外交上の懸案として外務省も努力したい。」と語りました。そして、11月の初めには両国の航空関係者が話し合いをすることが決定しました。


*9月23日

@日本エアシステムが中国南方航空と共同運航

 日本エアシステムは12月から関西国際空港ー広州線で中国南方航空と共同運航を実施すると発表しました。現在、両者ともこの路線では週4便を運航していますが、このうち、3便づつを共同運航します。これにより、週毎日この路線を運航できることになります。なお、両社が同じ曜日に運航している便についてはそのまま両社の便として独自に運航します。日本エアシステムでは中国南方航空との共同運航を拡大し、中国国内線についても共同運航を行いたい意向です。また、来年には成田空港ー広州線でも共同運航を行いたいとしています。


*9月22日

@空港公団が東峰地区神社の立木問題で地主と接触

 15日の東京新聞によると、[8月9日の出来事]で書いた、暫定滑走路南端にある神社の立木について空港公団は神社の地主と接触を始めていることを認めたそうです。暫定滑走路を2180mの滑走路として使うには航空法によると神社の立木は1.2m以下でなければならず、伐採する必要があるとのことです。これに対して東峰地区の住民は「神社は地区住民全員の所有であり、勝手に伐採することはおかしい。」と反発を強めています。

@米国防長官がNLP問題で遺憾の意を表明

 [19日の出来事]で書いた米海軍のNLPに対して、三沢市が米海軍との友好関係を中断すると通告した件に関し、21日アメリカのコーエン国防長官が「住民のみなさんに迷惑をかけた。」と遺憾の意を表明しました。なお、この時のNLPは厚木基地でも行われ、神奈川県の大和市も抗議しています。

@コンコルドがニューヨークからパリに帰る

 21日、フランスのコンコルドがニューヨークからパリのドゴール国際空港に帰りました。この機は事故のあと、パリからニューヨークへ飛んだもので、その後、耐空証明が取り消されて、飛行が出来なくなったものです。アメリカとフランスの当局が特別に許可して、操縦士だけを乗せてパリに帰ってきたものです。このまま、耐空証明が出なければ、コンコルドの“最後の飛行”になります。

@英国航空とオランダ航空が合併を断念

 21日、ブリティシュ・エアウエイズとKLMオランダ航空の両社は進めていた合併の話し合いを断念することを明らかにしました。理由はアメリカや欧州の競争監督当局の同意を得られる見通しが立たない事のようです。


*9月21日

@成田空港の夏休み利用者が過去最高

 今日、空港公団が発表したところによると、7月20日から8月31日までの夏休みに成田空港を利用した人が過去最高になりました。出国者は158万8千人で前年比3%増、入国者は155万2千人で同4.1%増、合計で314万人同3.5%増と過去最高になりました。出国のピークは8月12日で46266人、入国のピークは8月20日で45713人でした。

@恒例、ジャンボと小学生の綱引きが行われる

 昨日、成田空港で毎年の恒例となっているジャンボ機による体験飛行と、綱引きが行われました。今年は成田空港の西に位置する富里町の小学生769人と一般公募の親子44人が参加しました。ジャンボ機は210トンありますが、約400人の小学生が綱を引くとゆっくりと動き出しました。

@首都圏第3空港の検討委員会が26日に発足

 運輸省は首都圏第3空港の候補地を絞り込む調査検討委員会を26日に発足させることになりました。委員は学識経験者・自治体代表・航空会社代表など約20人の予定です。座長には武蔵野工業大学教授・中村英夫氏が互選される予定です。2001年度中に候補地を複数に絞り込むことになっています。

@宮崎空港の滑走路が落雷で破損

 宮崎空港の始業前の点検で滑走路に最大20cm、深さ3cmの穴が4カ所空いているのが発見されました。焼けこげたような跡があり、昨夜は激しい雷雨があったことから、落雷で破損したものと見られます。空港では7時半から40分間滑走路を閉鎖して補修を行いました。このため、東京行きなど出発4便、到着1便に最大1時間の遅れが出ました。


*9月20日

@運輸総括政務次官が千葉県知事と周辺市町村の首長と懇談

 昨日、幕張で開かれたスカイフェスタ2000フォーラムに出席するため、千葉県を訪れた泉運輸総括政務次官は千葉県の沼田知事と懇談しました。この席で、沼田知事は「羽田空港国際化の論議は『国際線は成田空港、国内線は羽田空港』の原則に沿って議論して欲しい。」と要望しました。これに対して、泉次官は「原則は理解している。」と答えました。さらに、沼田知事は本来の2500m平行滑走路の整備を早期に完成するよう要望しました。また、次官はフォーラムに先立って、千葉県と茨城県の成田空港周辺17市町村の首長と懇談し、「現在、暫定滑走路の整備を進めているが、まだ、一山も二山も越えなければならない。2500mの平行滑走路の整備に向けて努力するので、お力添えをお願いしたい。」と述べました。首長からは「羽田空港国際化議論で地元はナーバスになっている。」「空港と共生するための地域作りに協力をお願いしたい。」「過激派の取り締まりを十分に行って欲しい。」などの要望が出されました。

@スカイマークがまた値下げ、17700円に

 福岡ー羽田線を運航しているスカイマークは21日からさらに運賃を値下げして、片道17700円にすると発表しました。しかも、この運賃は前日までの予約が可能で、便の変更もできるとのことです。福岡ー羽田線は大手3社とスカイマークが値下げ競争を繰り広げており、スカイマークの値下げも他社と300円の差を付けることで搭乗率を上げようとするものです。

@大手3社が関西国際空港にシャトル便専用カウンターを設置

 大手3社は関西国際空港の2階に大阪・関西国際空港ー羽田空港のシャトル便専用のカウンターを設けました。このカウンターを使うと、シャトル便の予約と搭乗手続きをここだけで行えます。


*9月19日

@三沢市が米軍との友好関係を中断・NLP強行で

 三沢市は今月の5日から7日まで中止要請を無視して実施された夜間発着訓練(NLP)に関して、三沢基地の米軍との友好関係を中断する事を防衛施設庁を通じて米軍側に伝えた。具体的内容は(1)米海軍三沢基地関係者との友好関係を中断、(2)今後もNLPを実施するなら、米海軍の三沢基地からの撤去を要求する、(3)NLPの実施基地とならないよう要請する、の3点です。今回のNLPは空母キティーホークの艦載機によるもので、期間中、市民からの抗議の問い合わせが50件以上ありました。

@全日空がタイ航空との共同運航を実施か

 全日空の社長は今日、全日空が関西国際空港ーバンコク線で12月から共同運航を実施すると明言しました。しかし、この路線では日本航空がタイ航空と共同運航を実施しており、日本航空側は「そういうことはない、とタイ航空社長は言っている。」と話しています。これに対して全日空の社長は「口で言っても信じてもらえないかもしれないが、12月になれば分かる。」と述べたそうです。もし、これが実現すると、全日空は関西国際空港ーバンコク線で自社便と合わせ、週14便の運航となります。なお、全日空とタイ航空は航空業界の同じ国際連合体に属しています。

@ボーイング社が総合的な製造業サービス会社に

 エアバス社の追撃を受けているボーイング社は「航空機製造だけでは発展が望めない。」として、航空機の分業化をアレンジするサービスや、部品の流通をインターネットで行うなどのサービス部門にも力を入れ、総合的な製造業に脱皮を計っていく方針を決めています。


*9月18日

@三菱重工業の純国産ヘリに改修命令

 運輸省は三菱重工業の純国産ヘリコプター・MH2000Aに30日までにエンジンのタービンブレードを覆う「コンバスタケース」の改修を行うよう命令を出しました。このヘリは昨秋から販売を始め、4機が就航しています。この「コンバスタケース」の強度が足りず、ブレードが破損した場合、破片が客席まで飛び込む可能性があるそうです。三菱重工業で偶然発見した原因は設計図上で指示されていた強度を高める熱処理作業が工作表では抜けており、熱処理が行われていなかったためです。「単純な初歩的なミス」と言われても仕方がありません。このヘリは値段も安く、騒音も静かで、三菱重工業では10年で100機を販売する予定です。

【コメント】日本の産業界でこのところ続く「初歩的なミス」は一体どうして起こるのでしょうか。外部から見ていると、「たるみ」としか見えないのですが、人間工学の面からも早く原因を究明して、適正な人員の配置で相互チェックの徹底、マニュアルの見直しなど対策を考えてほしいと思います。日本の技術に対する信頼がこれ以上揺るぐことのないように希望します。


*9月17日

@13日の放火ゲリラで犯行声明

 今日、報道機関に13日に起こった運輸省課長所有の乗用車に対する放火ゲリラの犯行声明が届きました。中核派革命軍の名前で、暫定滑走路建設阻止を目的としている、と書かれていたそうです。

【コメント】このような暴力的で非民主的な行動はいい加減にしてもらいたいと思います。このような行動が住民の正当な要求を妨害する材料になっていることは過去の事実が示しています。本会の会長が空港建設の最中に、空港用地内での機動隊の検問にあったとき、「おまえさんたちも、俺たちみたいな百姓を検問しないで、ヘルメットかぶって暴れている奴らを取り締まってくれ。」と言ったところ、その場の機動隊の責任者が、「おじさんはそう言うが、空港を建設するためにはあいつらも必要なんだよ。」と答えたそうです。

@10月8日に成田空港の入場制限があります

 10月8日に成田空港の近くで過激派に支援された反対派の集会が予定されています。この警備のために、この日の成田空港は入場制限が行われ、送迎が原則的に禁止になると思われますので、注意してください。


*9月16日

@「くうこうだより」秋号が発行されました

 空港公団が季刊で発行している「くうこうだより」の秋号が発行されました。今回は20日の「空の日」にちなんで成田空港で行われる、「スカイフェスタ2000成田」を1面で特集しています。2面では「エコエアポート基本構想」に基づくフロンガスの全廃計画、その他の面では「豆記者」の空港リポート、成田空港周辺児童書道・絵画展などについて書かれています。


*9月15日

@首都圏第3空港は東京湾に決定・横田空域の見直しも

 運輸省は首都圏第3空港について東京湾内で候補地を選ぶことを決めました。今月内にも学識経験者や自治体代表らの参加する検討会を作り、2003年の第8次空港整備計画に具体的な候補地を盛り込むことを目指します。その際、関東の西方に広く設けられている横田基地の管制空域を見直し、北から東京の市街地上空を通る、進入路の新設も考えている。しかし、現在、小型機の限られた便数しかない、東京市街地上空に低い高度の大型機が飛ぶことになれば、当然、騒音問題が起こり地元との摩擦は避けられません。なお、東京湾内の候補地としては(1)羽田空港の再拡張、(2)浦安沖、(3)木更津沖、(4)富津沖、(5)横須賀沖、(6)中の瀬沖などがあげられています。

@台北行き中華航空機がエンジントラブルで引き返す

 今日9時33分に台北に向け名古屋空港を離陸した中華航空151便・A306型機が離陸直後にエンジンの1基がトラブルを起こし、名古屋空港に引き返しました。同機は10時30分に無事着陸しました。


*9月14日

@成田空港から九十九里浜まで高速バスを運行へ

 成田空港と空港南部の横芝町海の子供の国を結ぶ高速バスが来年の4月1日から運行されることになりました。これは芝山町・松尾町・横芝町・蓮沼村で作る「芝山鉄道延伸連絡協議会」が民間バス会社に運行を委託して行うものです。運行に必要な大型バス2台は地元の3町1村と空港公団が約7000万円の購入費や運行経費を分担することになりました。運行ルート、本数などの細かい実施計画は今後詰めていくことになっています。

@芝山町が芝山鉄道の駅名を公募へ

 芝山町の相川町長は定例議会で2002年秋の開業が予定されている、芝山鉄道の整備場前に出来る新駅の駅名を芝山町在住者・在勤者から一般公募することを明らかにしました。芝山鉄道株式会社も公募を了承しました。

@FAAがB−737の方向舵制御システム見直しを指示

 アメリカ連邦航空局はボーイング社に対して、B−737型機の方向舵制御システムの設計見直しを指示しました。このシステムが過去にB−737型機の事故に関係があるとの報告が出されたためです。今回の指示には現在使用されている航空機にも適用され、システムの改修が必要となります。


*9月13日

@運輸省課長の車に放火ゲリラ

 今日午前3時10府頃、千葉県白井町の運輸省文書課長の住むマンションの駐車場で、この課長の車が炎上しました。この車は全焼し、両隣の車が焦げました。焼け跡から乾電池とリード線が発見されましたので、過激派の放火ゲリラと見られています。

@成田空港でエアカーテンの喫煙所がお目見え

 成田空港では今日から、エアカーテンを使った煙の漏れない喫煙所が設けられました。喫煙所をパネルで覆い、パネルの上部から空気を天井に吹き付け、出入り口には横に空気を吹き出して、タバコの煙が外に漏れないような構造になっています。そして、喫煙所の内部には多数の空気清浄機が備えられています。

@中国から初の団体旅行客

 今日、成田空港に中国人の団体旅行客が初めて到着しました。人数は95人です。留学などで、中国人は1年に30万人訪れますが、団体の旅行客は初めてです。費用は日本円で23万円で、中国の一般労働者の年収の2.5倍になります。日本滞在中に失踪することがないように厳しい審査が行われ、保証金65万円を旅行社に預けなければなりません。日程は7〜9日間です。


*9月12日

@着陸寸前に機長が気を失うも無事着陸

 昨日の午後5時頃、佐賀空港に着陸寸前だった名古屋発全日空559便/A320−200型機の機長が突然意識を失うアクシデントがありました。当時、操縦は副操縦士がしていましたので、同機はそのまま無事に着陸しました。機長は着陸陸後直ちに病院に運ばれましたが、脳内出血を起こしたようです。機長には高血圧の既往症がありましたが、血圧降下剤を服用しており、定期検診は合格していました。この日、機長は仙台ー名古屋・名古屋ー青森・青森ー名古屋と乗務し佐賀便が4回目のフライトでした。運輸省は健康管理に問題がなかったかどうか調査に入りました。

@スカイマークが四半期で初めての黒字に

 スカイマークは今日、9ヶ月分の業績を発表しました。それに寄りますと、路線の廃止で売上高が前年同期の72.3%増の98億円になり、最終損失は前年の35億円から27億円に減少しました。また、四半期ベースでは初めて黒字になる見込みとのことです。なお、3機めの機材の導入は2002年の夏になることを明らかにしました。


*9月11日

@今日は関連のニュースは見つけられませんでした。

@昨日の「成田空港サーバー資料室」の件ですが、資料室まで行くのに1段階多くなりますが、家庭の事情ですので、よろしくお願いします。


*9月10日

@「成田空港サーバー資料室」のURLが変わりました。

@成田空港と関西国際空港の検疫所にクリニック機能 

 厚生省は来年から成田空港と関西国際空港の検疫所にクリニック機能を整備することになりました。これは最近、海外からの帰国者に伝染病に感染している人が増えているためです。検疫所内で精密な検査を行って、病状を迅速に把握し、必要なら専門病院を紹介して伝染病が蔓延するのを防ぐ目的です。コレラを例に取ると、1998年中に帰国した人の中でコレラに感染していた人は61人でその内、帰国時にチェックできたのは11人で18%にすぎませんでした。

@マイレージで航空会社を選ぶ人が30%に

 海外旅行誌のエイビーロードが実施したアンケート調査によりますと、4723人中「マイレージに加入しているから。」航空会社を選ぶ人が30.1%に増えているそうです。この結果は1998年の調査に比べて約2倍になりました。第1位は「旅行スケジュールに好都合だった。」で30.9%でほとんど同じでした。

@世界1安全な航空会社はエア・カナダ

 10日付けのイギリスのサンデー・タイムズによりますと、世界の航空会社の安全度統計調査でエア・カナダが第1位になったそうです。日本の航空会社では全日空が12位、日本航空が18位と上位にランクされており、コンコルド事故を起こしたエール・フランスは66位に大きく後退しました。


*9月9日

@航空運賃を10月以降10%前後値上げ

 JTBなど旅行代理店は日本発着の航空運賃を10月以降10%前後値上げすることを明らかにしました。これは、各航空会社の卸値が値上がりしているためです。値上げの幅はアメリカ路線などが大きく、安かった航空会社ほど値上げ幅が大きくなっているようです。原因は航空燃料の高騰と、航空会社が経営体質の改善を図っていることにあるようです。このため、パックツアーの代金が上がることになりそうです。

@国際貨物の運賃も5〜10%値上げ

 日本航空や日本貨物航空などは日本発着の航空貨物の運賃を4月に続いて、10月から5〜10%値上げすると発表しました。

@日本航空がアリタリア航空とイタリア路線を全便共同運航へ

 日本航空は8日、11月1日よりイタリアへの路線の全便をアリタリア航空との共同運航にすると発表しました。アリタリア航空にとって、2000年上期の日本路線は搭乗率が77.3%と好調で、主要路線となっています。また、KLMオランダ航空との提携が解消となったアリタリア航空が孤立化を恐れて、日本航空との提携を強化することになったようです。

@日本航空が関西国際空港ーチューリッヒ線を運休へ

 日本航空は8日、スイス航空との共同運航となっていた関西国際空港ーチューリッヒ線を来年1月から全面的に運休とする事になりました。また、カナディアン航空との共同運航となっていた名古屋ーバンクバー線も9月から運休となります。この両路線は共同運航の相手会社の発着枠で共同運航していたものですが、相手会社が運休を決めたためです。また、好調な成田ーパリ線、関西国際空港ーパリ線はそれぞれ週8便と4便に増便します。さらに、アメリカン航空との共同運航でシカゴ経由でカナダのトロントとオタワに乗り入れます。


*9月8日

@6日に発生した日航機エンジン破損で1人軽傷、22件に被害

 6日に書きました日本航空機のジャカルタでのエンジン破損事故で、破損したエンジンの部品が落下して、その破片に当たり、1人が軽傷を負いました。また、破片により、22件の民家に被害が出たとのことです。

@アメリカで民間旅客機とステルス機がニアミス

 7日、アメリカのカリフォルニア州南部でロスアンジェルス発ボストン行きのユナイテッド航空B−757型機が上昇中に、F11ステルス爆撃機と見られる軍用機とニアミスを起こしました。ユナイテッド航空機が上昇中に衝突警報装置が作動して上昇を中止して緊急回避を行いました。両機は垂直距離で150mまで接近したそうです。ステルス機はレーダーには感知されませんが、当時は位置を知らせる信号を出していたそうで、これが、衝突を回避する決め手になりました。ユナイテッド航空機はそのままボストンに向かいました。

@日本航空がビジネスクラスのゲーム機の故障で2時間遅れの出発

 今日の朝日新聞の夕刊に編集委員がコラムに要旨次のように書いていました。「出張で乗った日本航空がゲーム機の故障を直すために出発が2時間も遅れた。このために、乗り継ぎ便に間に合わない人が多数出た。安全のための整備ならいくら遅れても仕方がないが、このような遅れは必要ないのではないか。」と。この夏、私が日本航空機で欧州に行ったとき、「2人の乗客が急にキャンセルしたため、この方の荷物を下ろさねばならず、遅れます。」とアナウンスがありました。これなどは、テロリストが爆発物を仕掛けた荷物を機内に残したまま、キャンセルした例もありますから、安全のために仕方がないと思います。しかし、ゲーム機の修理で遅らすのはどんなものでしょうか。


*9月7日

@成田空港の覚醒剤押収が早くも過去最高に

 成田空港での覚醒剤の押収量が早くも過去最高になりました。11Kgを密輸入しようとした台湾国籍の男性2人を逮捕したことにより、今年の押収量が39Kgとなり、過去最高の押収量になりました。

@チュニジア人への暴行で警備会社社員を告訴

 6月に起こった、入国を拒否された2人のチュニジア人に、管理を委託されていた成田市の警備会社の社員が暴行してお金を取ったとされる事件(8月6日の出来事を参照)で、この社員を相手取って弁護士が千葉地検佐倉支部に告訴状を提出しました。2人のチュニジア人はすでに本国に送還されています。この告訴に対し、警備会社側は「暴行の事実も、現金を奪った事実もない。」と全面的に否定しています。

@シンガポール航空が航空券に卸値を明記へ

 シンガポール航空は今月16日から航空券に卸値を明記することになりました。今までは、旅行代理店などへのコミッション(平均9%〜15%)を上乗せして販売していました。この変更は当初、先月の16日から実施する予定でしたが、シンガポールの旅行代理店業者が猛反対をして、1カ月延びたものです。代理店側は卸値に一律5%を上乗せして販売することにしています。一般の顧客への販売は10月1日からになります。この方法は成功すると、世界の他の航空会社へも広がっていく可能性があります。


*9月6日

@「空港マラリア」がヨーロッパで増加

 イギリスの報道によると、イギリスなどでマラリアの発生が増加しています。これは、熱帯地域から、航空機によって運ばれてきたマラリア蚊が地球の温暖化によって生きながらえる事によるものと考えられる、とのことです。ヨーロッパで近年に増えており、イギリスでは空港から10Km離れたところでの発生も確認されています。WHO(世界保健機関)では、航空機内での殺虫を徹底するよう勧告しています。

@先月26日の放火ゲリラで中核派拠点を一斉捜索

 警視庁公安部は今日、先月26日に起こった運輸省政策局システム分析室長宅への放火ゲリラ事件に関して、中核派の拠点「前進社」や同派活動家の自宅など11カ所の一斉捜索を行いました。

@日本航空機が離陸直後にエンジントラブル

 今日午前1時40分頃(日本時間)、インドネシアのジャカルタから成田に向かった日本航空のB−747型機(乗員・乗客377人)が離陸直後に第1エンジンが破損しました。同機は空港に引き返し、1時間後に無事着陸しました。乗客に怪我はありませんでした。

@フェアリンクの搭乗率が25%と低迷

 先月ローカル線専門の航空会社として新規参入したフェアリンクの運航開始1カ月の搭乗率が25.3%と低迷しています。同社は仙台ー関西国際空港線を1日3往復しています。同社は原因として、宣伝が不十分で知られていない事、特に、時刻表に掲載が間に合わなかったことが大きいと見ています。また、運航開始3日目に点検整備のトラブルから2日間にわたって欠航となってしまった事も響いたようです。なお、9月に入って搭乗率がやや上向いているそうです。


*9月5日

@「空の日」記念事業のメイン会場に成田空港

 毎年、全国100カ所の空港で開かれる「空の日」記念事業のメイン空港に成田空港が選ばれました。成田空港における記念事業は航空科学博物館などで15日から24日まで開かれます。23日には、すでに整備されている平行滑走路の南の部分600mを使って、『空港圏住民会議』が主催して、アヒルレースや羊のロデオやブーメラン教室などが行われる予定です。19日には幕張メッセで「21世紀に求められる空港」をテーマにパネルディスカッションが開かれます。この記念事業についての問い合わせは空港圏住民会議0479-75-2001か、空港公団広報室0476-34-5060にとのことです。

@オーストラリアで8人乗りの小型旅客機墜落

 今日、オーストラリア・クイーンズランド州バークタウン近郊に8人乗りの、双発プロペラ小型旅客機が墜落しました。同機はパースから金鉱の街レオノーラに向かいましたが、途中で無線連絡を絶ちました。飛行中に機内の気圧が低下し、全員が意識を失った後も自働操縦で飛行を続け墜落した可能性が高いそうです。


*9月4日

@コンコルド事故の金属片はコンチネンタル航空機の部品

 3日、アメリカのコンチネンタル航空は声明を発表し、コンコルド機の事故の引き金になったと言われる金属片が同社のDC−10型機の物である可能性が高いことを明らかにしました。フランスの事故調査委員会からの照会があったことを受けて、調査したところ、同型の部品がなくなっていることが判明したとのことです。しかし、最終的な結論はまだ出ていません。

@航空燃料の高騰が運賃値上げに波及

 原油価格の高騰に伴い、航空燃料も高騰しています。航空燃料の昨年の平均価格はトンあたり172.12ドルでしたが、今年のこれまでの平均はアメリカで268ドルとなっており、約1.5倍に上昇しています。ヨーロッパではさらに高く、330ドルに達しています。アメリカの航空会社では今年に入り、2回の値上げを実施していますが、先物買いのリスクヘッジやコスト削減でしのぐのは限界に来ており、これ以上、高値が続けば運賃への跳ね返りは避けられない状況に来ているとのことです。


*9月3日

@今日は航空関係の出来事はなかったようです。


*9月2日

@隠岐空港で鳥が衝突し前輪故障、でも、無事着陸

 今日午後0時35分頃、大阪発隠岐空港行きの日本エアコミューター463便・YS11型機が隠岐空港に着陸しようとしたところ、前輪にトビが衝突しました。同機はそのまま着陸しましたが、前輪の方向制御が不能となり、800m滑走して緊急停止しました。乗客はその場所からバスでターミナルに向かいました。

@関西国際空港の滑走路でも予定を超える不等沈下

 昨年12月の測定によると、ターミナルなどの予想を超える不等沈下が問題になっている関西国際空港では、滑走路も予想を10cmから20cmの不等沈下があることが分かりました。滑走路の北と南端では10cm、中央部分と南よりでは20cmの予想を超える沈下がありますが、段差などはなく、運航に支障が出ることは今のところないようです。

@東京ー札幌線の大手3社の8月の搭乗率が大幅減

 今日発表された、大手3社の東京ー札幌線の8月分搭乗率が前年に比べて大幅に減少しているそうです。これは、羽田空港の発着枠の拡大で、便数を増やしたにもかかわらず、利用者が前年よりも少なくなってしまった結果です。なお、エアドゥは繁忙期も割引を減らさなかったため、90%以上の搭乗率で一人勝ちの状態でしたが、それでも、前年に比べて搭乗率が落ちています。


*9月1日

@8月のアクセス数は3854件でした。今後もよろしくお願いします。

@反対同盟北原派が迂回道路で公開質問状

 昨日、反対同盟北原派が成田市に対し、暫定滑走路建設に伴う県道成田ー小見川鹿島港線のトンネル工事の影響で、暫定的な迂回道路が設けられた件で成田市に対し「地区住民に無断で道路変更が行われたのは何故か。」などを質す公開質問状を提出しました。応対した担当課長は「やがて現状に戻すので、必要ないと考えたが、道路法に基づく道路区域変更の公示をしなかったのはミスだった。」と述べました。

@東京特別区議会議長会が羽田空港国際化を要望

 東京23区の特別区議会議長会は昨日、羽田空港国際化を推進するよう、首相と運輸大臣に要望しました。

@関西国際空港で管制官の指示遅れで2回の着陸やり直し

 昨日の午後3時13分頃、ソウルから関西国際空港に到着した日本航空962便が着陸しようとしたところ、前に着陸した便が誘導路に出るのが遅れ、そのため、次の離陸機の出発も遅れたため、着陸のやり直しを余儀なくされました。また、その13分後に上海から到着した全日空156便が着陸しようとしたところ、離陸機の出発が遅れ、管制官が離陸を待つように指示しましたが、離陸機の一部が滑走路にはみ出してしまいました。このために、156便は着陸をやり直しました。この時、管制は学校を卒業したばかりの訓練生が、先輩管制官の監督の元に管制指示を出していました。

@日本航空機がベトナムで大幅な出発遅れ

 先月30日の深夜に出発して関西国際空港に向かう予定だった日本航空740便が油圧系統の故障で出発が出来なくなり、今日も足止め状態になっているとのことです。乗客は「仕事に間に合わない。」と抗議をしているとのことです。

@アシアナ航空が福島ーソウル線を増便へ

 韓国のアシアナ航空は現在週3便の福島ーソウル線を10月29日から週5便に増便すると発表しました。これは、この路線の需要が順調に伸びているためです。この路線の開設以来の平均搭乗率は77.4%になるそうです。

@エアドゥが大手の運賃に追随値下げ

 エアドゥは札幌ー羽田線の最終便の運賃を2000円値下げして、14000円にする、と発表しました。エアドゥは値上げして16000円にしたばかりですが、大手が14000円のままなので、対抗上値下げせざるを得ない、と判断したものです。