2001年1月の出来事

*1月31日

@昨年1年間の大麻・覚醒剤の押収が過去最高・成田空港

 今日、東京税関成田支署が発表したところによりますと、昨年1年間に成田空港で押収された大麻・覚醒剤類が過去最高となりました。大麻は266.8Kg(前年181.8Kg)、覚醒剤は94.5Kg(同29.4Kg)、合成麻薬は6万9600錠(同1万4500錠)といずれも急増しています。昨年の特徴は摘発される日本人女性が急増していることだそうです。

@日航機が衝突回避で急降下・けが人多数出る

 きょうの午後4時10分頃、和歌山県串本付近を飛行中の、羽田空港から那覇空港に向かっていた日本航空907便の衝突回避警報装置が作動しました。このため、同機は回避行動で急降下しました。この急降下で乗員・乗客のうち28人(午後6時現在)が重軽傷を負いました。同機は羽田空港に引き返し、4時50分頃着陸しました。ニアミスの相手機は調査中ですが、韓国の釜山発成田行きの日本航空958便の可能性があるとされています。

@コロンビアでハイジャック・犯人は取り押さえられる

 コロンビア南部のサンビセンテ・デルカグアン発のサテナ航空の国内線が30日ハイジャックされました。同機は首都ボゴタの空港に着陸して犯人は乗員・乗客32人を人質に立てこもりましたが、深夜に乗員・乗客に取り押さえられました。乗員・乗客は無事でした。


*1月30日

@成田空港出国審査ブースにカーブミラー設置

 成田空港の出国審査を行う全てのブースにカーブミラーが設置されました。これは、出国審査官が見えない下の部分を、屈んで擦り抜けるケースが跡を絶たないためです。出国審査官からは審査を受ける出国者の胸より下の部分が見えず、パスポートを審査している隙に屈んで通過するものです。これを防ぐためにカーブミラーで下の部分も見えるようにしたものです。

@千葉県が東京湾岸に7カ所の騒音測定局を設置へ

 千葉県は昨日、羽田空港の深夜・早朝国際チャーター便の航空機が千葉県上空を通過しないかどうかを見張るために東京湾岸と海ほたるに7カ所の騒音測定局を設置することを明らかにしました。2月の補正予算に7500万円を計上し、遅くても5月に設置する予定です。測定局は木更津市・君津市・浦安市にそれぞれ2カ所ずつ、海ほたるにキー局を設けます。千葉県は国際チャーター便の運航に際し、国に飛行コースや騒音データーを開示するように求めましたが、今のところ回答はありません。

【コメント】県の気持ちは分かりますが、時期尚早ではないでしょうか。現在予定されている飛行回数ならば、移動式の測定装置で飛行コースの違反はつかめると思います。もし、将来、飛行回数が増えたり、羽田空港が拡張されたりしたときにどこに測定局を置くのが良いか考えるべきだと思うのです。この、財政難の中、7500万円は多すぎると思います。移動式の測定局なら、1台1000万円程度で済むのではないでしょうか。沼田知事、少し、意地になってはいませんか。

@日本人医師が機内の喫煙で罰金20万円・シンガポールで

 昨日、シンガポール航空機内トイレでタバコを吸い注意された日本人の精神科医が、その後、自席でもタバコに火を付けたため、到着後逮捕され、シンガポール地裁から罰金約20万円の判決を受けました。

@機内迷惑行為に罰則を含む法制化を要望・定期航空協会

 国内の航空会社で作る「定期航空協会」は国土交通省に対し、増え続ける航空機内の暴力行為などの迷惑行為に対して罰則を含めた法の整備を要望しました。このような迷惑行為は1999年に289件と急増し、2000年は400件に達するものと見られています。


*1月29日

@日本人になりすまして北米に密航するケースが急増

 最近、中国人が成田空港や関西国際空港のトランジットエリアで乗り継ぎの際、密航ブローカーから日本の偽造パスポートを渡され、日本人になりすましてアメリカやカナダに密入国するケースが急増しています。中国人は香港やバンコクから、成田空港・関西国際空港を乗り継ぎ場所として、トランジットエリアでブローカーと出会い、偽造パスポートを受け取り、日本人として北米行きの航空機に乗り込みます。アメリカやカナダの入国審査では日本人と言うとほとんどノーチェックで入管を通過できます。ブローカーはその中国人として北米行きの航空機をキャンセルしてしまいます。このようなブローカーの協力者には日本人もいるそうです。昨年1年間で、トランジットエリアで北米行きの搭乗手続きの際見破られたり、アメリカやカナダの入国の際に偽造パスポートを見破られ、中国に強制送還されたものが約410人いたそうです。アメリカの入管当局から、要請を受けた法務省は航空会社と対策強化の検討に入りました。

@首都圏第3空港予定地立候補に栃木県北西部も追加

 国土交通省の「首都圏第3空港調査検討会」は首都圏第3空港予定地の立候補地に栃木県北西部谷倉山付近を追加する、と発表しました。これで、立候補地は16カ所になりました。なお、資料のページに16カ所の名称と提案団体の一覧表を載せました。


*1月28日

@成田空港も大雪で断続的に滑走路閉鎖

 昨日の関東地方を襲った大雪で、成田空港も滑走路や誘導路・駐機場の除雪のために断続的に滑走路を閉鎖しました。このため、欠航便も出ました。

@ガルフ航空機で乗っ取り未遂事件

 昨日、湾岸諸国が共同で設立したガルフエア機で乗っ取り事件が発生しましたが、犯人は乗務員に取り押さえられました。この際、乗務員2人が負傷しました。同機は香港発、バンコク経由、アブダビ行きで犯人はイラク人男性でした。


*1月27日

@成田空港の国内線増強で勉強会の設置を検討

 空港公団の中村総裁は25日の定例記者会見で、暫定滑走路完成後の成田空港国内線需要を喚起するために、勉強会の設置を検討していることを明らかにしました。暫定滑走路完成後の成田空港の国内線便数は年間2万回を予定していますが、ハブ空港としての機能を強化する上でも国際線と国内線の乗り継ぎを便利にする必要があります。しかし、需要がなければ国内線の増便は難しく、この需要をどう喚起するかの勉強会を設けることを検討しています。メンバーとしては国土交通省・国内航空会社・空港公団・千葉県・成田市、芝山町などの地元自治体を考えています。千葉県や地元自治体をメンバーに加えるのは乗り継ぎ客だけでなく、地元住民の国内線需要を喚起する必要があるとの判断のようです。

【コメント】地元住民は成田空港の国内線が便数が増えて便利になれば、喜んで利用するはずです。また、地元住民の利用を喚起するというのなら、茨城県も含め、もっと広範囲に参加を募るべきではないでしょうか。

@放火ゲリラは中核派の仕業

 23日未明に起こった、千葉市稲毛区の空港公団調査役宅の放火ゲリラは中核派革命軍によるものでした。昨日、報道機関に犯行声明が送られてきました。

@首都圏第3空港に15カ所が名乗り

 国土交通省は昨日、首都圏第3空港候補地の推薦を締め切りました。15カ所が名乗りを上げたそうです。この内、東京湾岸と羽田空港拡張案が13カ所、それ以外では九十九里沖案と東京西多摩地区案でした。東京湾関係では羽田空港拡張案が3件、東京湾内では富津沖が2件、木更津沖1件、海ほたる周辺1件、湾奥1件、川崎・横浜沖3件、扇島地区1件、横須賀金田湾1件でした。国土交通省は来月中旬から「聴取会」を開き、詳しく調査していく予定です。

@羽田空港国際チャーター便初日は5便が運航

 国土交通省は来月16日から解禁される、深夜・早朝を利用した羽田空港国際チャーター便について、初日の16日については申請のあった5便全てを認めることを明らかにしました。運航するのは日本航空と全日空がホノルル便、日本エアシステムがサイパン便、韓国の大韓航空とアシアナ航空が 済州島便です。2回目以降は週2便を抽選で決めることにしています。


*1月26日

@「暫定滑走路を早く2500mに」と日本航空社長

 日本航空の兼子社長は今日の定例記者会見で、「成田空港の暫定滑走路の2180mはいかにも短い。出来るだけ早く2500mにしていただきたい。」と述べました。また、羽田空港の拡張と国際化について、「羽田空港の拡張と国際化は切り離して考えるべきだ。地方空港の航空需要を活性化させるためにも、羽田空港の航空需要の拡大は必要。沖合拡張でもう1本の滑走路を建設すべきだ。しかし、これでも2035年には羽田空港も一杯になってしまうので、新しい空港が必要になる。羽田空港の拡張が出来れば、2035年に航空需要が一杯になるまで、羽田空港に余裕が出来る。この時に、千葉県の理解も得て、国際線に使うことも出来るのではないか。」と述べました。

@JASがバースディー割引・国内全便1万円を設定

 日本エアシステムは今日、自分の誕生日以降15日間に搭乗する場合に限り、国内全便1万円にする、「バースディ割引」を発表しました。本人と同伴者1人の計2人が対象になります。日本エアシステムの創立記念日の5月15日搭乗分から適用されます。ただし、搭乗日の21日前までの予約が必要で、変更は出来ません。また、予約には運転免許証など誕生日が確認できる書類の提示が必要です。

@ベネズエラで旅客機が墜落・24人が死亡

 25日午後(日本時間26日朝)、ベネズエラ東部のシウダホツバル近くに同国のルタカ航空の旅客機が墜落しました。乗員・乗客の全員と地上で巻き込まれた子ども2人の24人が死亡しました。


*1月25日

@エコノミークラス症候群で8年間に25人死亡・成田空港で

 11月1日の出来事でも書きましたが、「成田空港で8年間に25人がエコノミークラス症候群で死亡している」とする研究報告が出されました。これは、成田空港にクリニックを開いている日本医科大の医師が調べたものです。日本医科大の新東京国際空港クリニックが開業した1992年12月から昨年11月までの8年間に成田空港に到着後、死亡した46人について分析した結果です。症状から25人がエコノミークラス症候群で死亡したと見られるそうです。内、日本人は12人でした。また、重症患者は年間50人〜60人、軽症まで含めると年間100人〜150人になるそうです。

@2000年の成田空港旅客が過去最高

 空港公団が発表したところによりますと、2000年の運用実績は旅客が2739万人と前年比7%増で過去最高になりました。また、便数は国際線が前年比1%増の12万8351回、国内線は前年比1%減の5045回でした。この内国際線の旅客便は前年並みたったのにたいし、貨物便は4%増でした。この結果、取り扱い貨物量は5%増の187万トンでした。

@アメリカの新運輸長官が羽田空港国際化で乗り入れを要求

 アメリカの新運輸長官に承認されたミネタ氏は指名に先立つ公聴会で、「羽田空港の国際化には日本の国内で反対があるようだが、実現したときにはアメリカの航空会社の乗り入れを要求していく。」と証言しました。


*1月24日

@日本航空が国内線全便5000円の日を設定

 日本航空は創立50周年にちなんで国内線全便一律5000円の日を設けると発表しました。期間は5月10日〜14日の5日間で、事前購入割引型になります。販売は3月10日〜25日まで行うそうです。

@中部国際空港の埋立土砂を淡路島から大量調達へ

 中部国際空港会社では海上を埋め立てるための土砂を伊勢湾沿岸だけでなく、瀬戸内海の淡路島から大量に調達する事を検討しています。基本方針では埋立土砂は伊勢湾沿岸の3県から調達することにしていましたが、方針の大幅な変更になります。

【コメント】騒音の被害を少なくするためには新しい空港や空港の拡張は海上で考えざるを得ないと思います。しかし、これを埋立で作るとなると、埋立土砂をどこから調達するかが、問題になります。関西国際空港2期工事のように、外国から買い付けようとする動きもあります。この埋立土砂の採取は埋め立てられる海上の環境破壊だけではなく、採取される陸上の環境破壊につながることは明らかです。これを防ぐには、メガフロートのような技術の開発を早急に完成させる必要があるのではないでしょうか。もちろん、「メガフロートが環境破壊を伴わない」と言うわけではありませんが、よりベターではないかと思います。

@エアドゥ関係のニュースです

・札幌市はエアドゥが要請していた追加資金5億円の支出を決めました。

・エアドゥは国内初のWeb予約センターを2月21日から開設することを明らかにしました。ネット上で画像や音声をやりとりできる予約システムは国内初めてです。24時間対応になります。

・エアドゥは羽田空港や新千歳空港の空港利用料など3億円を滞納しています。エアドゥでは10億円の追加資金が確定したら、支払いたいとしています。


*1月23日

@空港公団調査役宅に放火ゲリラ

 今日午前3時25分頃、千葉市稲毛区の空港公団調査役宅の車庫で2回の連続した爆発があり、置いてあった軽乗用車が全焼しました。また、隣にあった乗用車と車庫の屋根も一部が焼けました。焼け跡からリード線と乾電池が見つかったことから、暫定滑走路建設に反対する過激派の時限装置を使った放火ゲリラと見られます。

@首都圏第3空港調査検討会で羽田空港再拡張案に異論

 今日国土交通省で開かれた、「首都圏第3空港調査検討会」で羽田空港再拡張案について反対する意見が出されました。出席した大賀ソニー取締役会議長は「羽田空港再拡張は南風の時に発着回数がほとんど増やせないと言う弱点がある。」と再拡張に否定的な見解を表明しました。また、生田日本船主協会会長は「羽田空港再拡張は大井埠頭に入る第1航路にとって、安全上の障害になる。内陸への展開を検討して欲しい。」と述べました。この後、国土交通省から、B滑走路に平行する滑走路を桟橋方式で多摩川側に作るか、東京湾に少しはみ出す形で作る案の説明がありました。この案は南風の時も発着回数を増やせるのですが、1500m(?)と短く、どちらにしても第1航路をほとんどふさいでしまう弱点があるようです。なお、内陸展開については騒音対策上無理があると言う結論が既に出ているそうです。


*1月22日

@韓国のアシアナ航空が米子ーソウル線を開設へ

 鳥取県が今日発表したところでは、韓国のアシアナ航空が米子ーソウル線を開設することになったそうです。早ければ、この春にも就航するとのことです。

@三菱重工業が90人のり旅客機の胴体組み立てに着手

 三菱重工業ではブラジルのボンバルディア社と共同開発している90人乗りの「CRJ900」型機の初号機用尾胴部の組み立てに着手しました。3月にも完成する予定です。本格量産は2002年夏以降になりますが、これで、ボンバルディア社との共同開発・製造は5機種となります。この生産やボーイング社の次世代超大型機の主翼の製作も予定されているため、愛知県海部群の飛島工場で、第2工場の増設の検討に着手することにしています。


*1月21日

@韓国の仁川空港が3月29日に開港

 韓国の金浦空港に代わる新しい国際空港・仁川空港が3月29日に開港することになりました。4000m級滑走路2本を備えている空港です。直線距離でソウルの西約30Kmのところにあります。

@コンクリートを吸い込んだガルーダ機は1日遅れで出発

 一昨日、成田空港の駐機場でコンクリート片を吸い込んだガルーダ航空機はもう一つのエンジンもトラブルを起こし、結局、1日遅れで、昨日出発しました。


*1月20日

@成田空港の昨年1年間の出入国者が過去最高に

 東京入管成田空港支局は昨日、昨年1年間の成田空港の出入国者が約2358万人と一昨年に比べ約147万1千人増えて過去最高になったことを明らかにしました。内訳は日本人が前年比6.9%増の約1810万2千人、外国人が同6.2%増の約547万8千人となっています。

@誘導路の複線化工事が終了・2月5日から使用

 成田空港の第2ターミナルと現滑走路を結ぶ誘導路を複線化する工事が終わりました。2月5日から使用する事になります。これで、今までの交互通行が解消され、この誘導路で待たされることもなくなります。暫定滑走路が完成すると、両ターミナルから反対側の滑走路に移動する航空機が多くなりますので、この複線化工事は暫定滑走路の供用開始までにはどうしても行わなければならないものでした。右の写真のジャンボの手前で行われている工事が誘導路の工事でした。(昨年5月)

@全日空機の操縦席のガラスにひび

 今日午前9時頃、四国上空を飛行していた大阪空港発大分行きの全日空181便・B−777の操縦席の窓ガラスにひびが入りました。同機はそのまま飛行して、9時25分に無事大分空港に着陸しました。

@暫定滑走路供用開始後双方が週50便を増便・日中航空交渉合意

 国土交通省は昨日、日中航空交渉が合意に達し、暫定滑走路が供用開始以後、双方が新たに週50便まで増便できることで合意したことを明らかにしました。なお、この増便が全て成田空港で行われるわけではありません。輸送力にして現在の約6割り増しになります。また、暫定滑走路供用開始後それぞれ2つの空港への乗り入れが出来ることになりました。


*1月19日

@ガールーダ機のエンジンにコンクリート片が飛び込む

 今日午前11時頃、成田空港からジャカルタに向けて出発するため、駐機場から移動していたガールーダインドネシア航空機(A330−300型機)のエンジンに異物が吸い込まれるのを、地上職員が目撃しパイロットに連絡しました。同機は出発を中止し、点検したところエンジンにはじかれたコンクリート片が2個落ちており、エンジン内部に10円玉大の傷が見つかりました。このコンクリート片は駐機場の路面のコンクリートがはがれたものでした。エンジンに異物が吸い込まれることは良くあることですが、コンクリート片が吸い込まれるのは非常に珍しい事です。

@扇国土交通相が羽田国際化で「千葉県は権益にとらわれるな」

 扇国土交通相は昨日訪れた名古屋で記者会見し、「羽田空港が国内空港という位置づけはおかしい。千葉県の権益だけにとらわれてはいけない。来年のワールドカップでも横浜の競技場に行くのに、だれがわざわざ成田を使うのか。羽田が便利に決まっている。」と述べました。

【コメント】どうもこの人は感情でものをいう人のようです。歴史を言えば、千葉県に強引に国際空港を建設したのは扇氏が与党を組み、かっては自分自身も所属していた自民党の前身ではありませんか。「千葉県の権益」とは何をさしているのでしょうか。確かに、雇用で潤っている面はあります。しかし、日夜、騒音に悩まされながら生活している県民が多数いるのです。騒音の問題があるからこそ、羽田空港の北側には航空路が設定されていないし、2月16日から始まる国際チャーター便も23時台と5時台に1週間に2日を限度とする事になったのだと思うのです。前回の発言の時も「あれは21世紀の展望を述べたもの。」と釈明したはずですが、それが、本心ではなかったと言うことになります。国際チャーター便がほんの僅かしか運航できないので、頭に血が上ったのでしょうか。

@日航機三重県上空乱高下事故でパイロットを送検の方針

 1997年6月に三重県志摩半島上空を飛行中の香港発名古屋行きの日本航空機(MD11型機)が激しく乱高下して、1人が死亡、11人が怪我をして事故で、愛知県警は機長の操縦ミスが原因として、名古屋地検に書類送検する方針を固めました。同機は自動操縦で運航していましたが、降下速度が速すぎたため、機長が操縦桿を引いたために自動操縦が解除され、機首が上がりすぎて、今度は操縦桿を押したために激しい乱高下に入ったのが原因としています。これに対して、「日本乗員組合連絡会」は「気流の乱れと機体のコンピューターの故障が原因であり、機長のミスではない。」とする見解を昨日発表しています。

@ロシアが北極点ルートを2月から開放へ

 ロシア運輸省は昨日、2月1日から北極点付近を通る飛行コースを開放することを明らかにしました。このルートは北米から東南アジア・北東アジアに向かう航空機にとって最短ルートになります。ロシアは今まで、この空域が大陸間弾道弾のルートに当たるため、開放を拒んできました。しかし、このルートを開放すれば、年間8000機の民間航空機が利用して、数千万ドルの外資獲得が可能なため、開放に踏み切りました。このルートを使うとニューヨークと香港間やバンクバーとニューデリー間が5時間短縮され、片道数万ドルの燃料費が節約できます。2月からはユナイテッド航空・ノースウエスト航空・キャセイ航空が早速利用することになっていますが、今後、利用する航空機が増えると思われます。ロシア側は航空管制システムと緊急着陸用空港の整備を急ぐことにしています。

@エアドゥが喫煙席を3月から廃止に

 エアドゥは昨日の取締役会で新体制のスタートを切りましたが、記者会見した石子顧問は2カ月前に導入した喫煙席を2月一杯で廃止することを明らかにしました。

@全日空が6日以内に代金を払う「購入期限」を撤廃へ

 全日空は今日、航空券予約後6日以内に代金を支払わなければならない、としていた「購入期限」を撤廃すると発表しました。また、電話やインターネットで予約し、クレジットカードで代金を支払う「チケットレスサービス」割引を新設することも明らかにしました。割引率は2%程度を予定しています。

@ボーイング社労組が翼製造の三菱重工業への移管に反対

 ボーイング社の機械工労組はボーイング社が次世代超大型旅客機の翼を三菱重工業の名古屋工場で製造する予定であることにたいし、反対することを表明しました。

@エアバス社が数カ月以内に日本子会社を設立

 18日のフランスのフィガロ紙によりますと、エアバス社が数カ月以内に日本に子会社を設立する計画であると報じました。目的はボーイング社に支配されている日本市場に食い込むためです。日本市場はボーイング社が80%のシェアを占めています。

@エール・フランスのコンコルドがテスト飛行

 昨日、エール・フランスのコンコルドがパリから南フランスの軍事空港までのテスト飛行を実施しました。今後、ブリティシュ・エアウエイズのコンコルドがテスト飛行を行い、問題がなければ、夏にも運航を再開したいとしています。


*1月18日

@国土交通大臣が関西国際空港2期工事の削減を指示

 大阪を訪れている扇国土交通大臣は関西国際空港2期工事について、「(2期の総事業費について)どこをどう削るかは別として、行革の流れの中、削るべきところを削るのは当然の話だ。」と事業費の削減を指示していることを認めました。

@小松空港で日本エアシステム機に落雷

 今日の正午頃、小松空港で羽田発小松行きの日本エアシステム263便が着陸直前に落雷を受けました。同機はそのまま無事に着陸しました。着陸後の点検で一部計器の数値が異常を示しました。


*1月17日

@フェデックスがA380型機を10機発注

 アメリカ宅配大手のフェデラル・エックスプレスは16日、エアバス社の次世代超大型機A380を10機発注したことを明らかにしました。アメリカの会社がA380を発注したのは初めてです。フェデラル・エックスプレスでは現在使っているMD11型機の倍の荷物が積めて、アメリカとアジアなどをノンストップで結べることから、コストの削減が期待できる、としています。就航開始は2008年の予定です。

@旭川空港利用者が4年ぶりに100万人を割る

 昨年1年間の旭川空港の利用者が97万1000人と4年ぶりに100万人を割り込みました。有珠山の噴火で北海道への観光客が減少した事と、エアドゥの参入で割安となった新千歳空港に客が流れた結果と考えられています。


*1月16日

@年末年始の成田空港利用者が史上最高に

 東京入管成田空港支局の発表によりますと、この年末年始(12月22日〜1月8日)に成田空港から海外に出国した人が59万7285人になり、前年比で24.96%増と史上最高に達したそうです。

@羽田空港国際チャーター便は来月16日から認可

 今日、国土交通省は羽田空港の深夜・早朝を利用する国際チャーター便を来月16日から開始すると発表しました。条件は税関・入管・検疫の体制と騒音対策上などから、出発便は23時台に1便、到着は翌朝の5時台に1便で、1週間に2日を上限としています。また、機材はB−777やB−767などの低騒音機で、乗客は250人程度という条件を付けています。基本的に千葉県上空は飛行しないとしています。冬ダイヤの3月24日までは2週間に1便を条件に、23時台の到着便と、5時台の出発便を認めるとしています。また、国際ビジネス機については23時台と5時台の運航を週2便認めることにしています。


*1月15日

@反対同盟熱田派が旗開き

 反対同盟熱田派は昨日、空港近くの横堀農業研修センターで旗開きを行いました。同盟員や支援者など50人が出席しました。柳川秀夫世話人は「住民が生活していることを無視して工事が進んでいる。我々にとって厳しい状況で、今年は正念場といえる。」と挨拶しました。

@日本エアシステム機がエンジントラブルで緊急着陸

 昨日の午後4時42分頃、高知発羽田行きの日本エアシステム246便・MD90型機が和歌山県上空を飛行中に左側エンジンに振動が生じ、回転数が下がって、排気温度が上昇したことを示す警報が出ました。同機は大阪空港に緊急着陸を要請し、5時03分に無事着陸しました。

@コンコルド年内には運航再開か・仏運輸相語る

 フランスの運輸相は事故後運航を中止しているコンコルドについて、「会社は十分な対策を取って、運航再開を望んでいる。テスト飛行については十分な検討を行い許可するかどうか決める。フランスとイギリスの政府も運航再開を希望している。おそらく、年内には運航を再開する事になるのではないか。」と述べました。

@エコノミークラス症候群で下がり続けた日本航空株が上昇

 予定されているオーストラリアのエコノミークラス症候群訴訟で被告になった日本航空の株が投資家から敬遠されてこのところ5日連続で約500円から450円まで値下がりしていましたが、今日は上昇しました。


*1月14日

@東京空港交通が全てのバスにGPSを装備

 成田空港と羽田空港行きのリムジンバスを運行している東京空港交通はリムジンバスの全車に全地球測位システム(GPS)を装備し、GPSを使った運行管理システムを25日から稼働させることを明らかにしました。これにより、本社のコントロールセンターで各バスの位置と速度を把握して運行を管理できることになります。また、バスジャックなどの際にも緊急信号が発信されることになるそうです。


*1月13日

@パイロットもエコノミークラス症候群に

 オーストラリアのカンタス航空の乗務員がエコノミークラス症候群と見られる症状で倒れました。今週の初め、シドニーからロスアンゼルスに着いたカンタス航空の乗務員が乗務を終わった直後に肺に塞栓が見つかり、直ちに入院しました。幸い、命に別状はありませんでした。この乗務員の勤務時間は15時間だったそうです。また、シドニーの病院の医師によると、長距離便の客がよく利用する睡眠薬がエコノミークラス症候群を引き起こす確率が高い、とのことです。

@中部国際空港の土砂採取で町が大騒ぎに

 中部国際空港建設地の対岸にある三重県紀勢町では空港建設の埋立土砂の採取地になっており、この土砂採取をめぐって町が混乱しているそうです。土砂の採取地が住宅地に近く、採取業者が町に払う協力金の一部を全町民に分配することになりました。これをめぐって、「全町、金まみれ。」という批判も出ており、町議が町長を名誉毀損で訴える騒ぎまで起こっています。

@三菱重工業がロイス社のエンジン開発に参加へ

 三菱重工業はイギリスのロールス・ロイス社の小型航空機用エンジンの開発に参加する意向です。このエンジンはロールス・ロイス社の「テム」の派生型エンジンで「テム」はアメリカのガルフストリーム4に搭載されています。三菱重工業は既にアメリカのボーイング社などのエンジン開発に参加していますが、エンジン開発部門を延ばすためにロールス・ロイス社との共同開発にのりだしたものです。


*1月12日

@日本航空が成田ーソウル便を再増便

 日本航空は16日から成田ーソウル線を増便すると発表しました。昨年の「12月15日の出来事」でも書きましたが、日本航空は成田ーソウル線を1月15日から1便、2月5日から1便増便すると発表していましたが、16日からの増便はこれに追加するものです。従って、2月5日からは週10便体制になります。

@日本航空がホームページにエコノミークラス症候群の注意を掲載

 日本航空は同社のインターネットのホームページにエコノミークラス症候群の注意を掲載しました。それによりますと、対策として、(1)ゆったりとした服装、(2)適度な水分摂取、(3)手・首・足の運動、をあげています。同社では既に、機内ビデオで簡単な体操を呼びかけています。また、全日空では機内誌にエコノミークラス症候群への対応を掲載する方針です。

@シドニーオリンピックの英国選手3人がエコノミークラス症候群に

 昨年9月にシドニーで行われたオリンピックに参加したイギリス選手の内、3人がエコノミークラス症候群に罹っていたそうです。幸い、事前にエコノミークラス症候群に対する注意があったため、到着後すぐに手当を受け、大事には至りませんでした。しかし、治療した医師は「放置していたら、命に関わる事態になったかもしれない。」と語ったそうです。なお、ブリティシュ・エアウエイズは今週からエコノミークラス症候群のリーフレットの配布を始めました。

@コンコルドが18日にテスト飛行の予定

 コンコルドの事故後初めてのテスト飛行が18日に行われる模様です。エールフランス航空のコンコルドがパリからフランス南部のマルセイユ近郊の軍事基地まで音速以下の速度で飛ぶ予定です。しかし、フランスの民間航空当局はこの飛行を許可するかどうか検討中とのことです。


*1月11日

@国際チャーター便の運航で駐車場不足が深刻・羽田空港

 国際チャーター便が運航した今月1日と2日に、羽田空港の駐車場は早朝から満車になりました。これは、国際チャーター便が早朝に運航されたためで、モノレールなどの他の交通機関が運航していないために自家用車によるアクセスが多くなったためのです。羽田空港国際チャーター便の思わぬ問題点が露呈しました。

@中核派「革命軍」の非公然活動家を逮捕

 警視庁の公安部は昨日の夜、中核派「革命軍」の非公然活動家である52歳の男性を公務執行妨害の現行犯で逮捕しました。中核派「革命軍」は成田空港関係の放火や爆発物テロを多く行っています。警視庁はこれらのゲリラ活動との関連についても追及していく方針です。

@エコノミークラス症候群で英国人が年間2000人死亡と推定

 ロンドン・ヒースロー空港担当のアミュフォード緊急病院の医師チームは「同病院だけでエコノミークラス症候群による血栓症で1カ月に1人が死亡しており、1年間に世界中の空港でエコノミークラス症候群によって死亡するイギリス人が2000人に達するだろう。」とする推定を公表しました。また、「エコノミークラス症候群はエコノミー・クラスだけではなく、ビジネスクラスでもファーストクラスでも発生している。」としています。

@カンタス航空がエコノミークラス症候群注意冊子配布を表明

 カンタス航空とアンセット航空は11日までに、航空券を渡す際にエコノミークラス症候群に対する注意を書いた冊子を配布する事を発表しました。詳しい内容などはこれから詰めることにしています。ブリティシュ・エアウエイズも同様の対策を実施すると表明しています。


*1月10日

@ジャムコがボーイング社にADPの採用を提案

 航空機器材などの開発をしているジャムコはボーイング社に対して同社が開発した炭素繊維複合材ADPの採用を正式に提案し、本格的な交渉に入りました。ADPは軽量で腐食に強く低コストな材料で、垂直尾翼のストリンガー(縦通材)などに使われます。ADPはエアバス社に既に納入しています。

@機内で暴れた男性をアンカレッジで降ろす

 9日のロイター電によりますと、シカゴから香港に向かっていたユナイテッド航空機内で、44歳のアメリカ人男性が卑わいな言葉を叫んだり、機内の電話のコードを引きちぎったりしたために、乗務員と乗客に取り押さえられ、緊急着陸したアンカレッジで警察当局に引き渡されました。男性は機内で酒を飲んでいたそうです。男性は現在収監中ですが、有罪が確定しますと、最長で20年の禁固刑になります。また、先月29日にはケニア人男性がナイロビ行きのブリティシュ・エアウエイズ機のコックピットに侵入し機体を急降下させました。この男性はその後の診断で妄想症と分かりました。


*1月9日

@反対同盟北原派が旗開き

 反対同盟北原派は昨日、成田市内で旗開きを行いました。旗開きでは8日から臨戦態勢に入る「2001年闘争宣言」が読み上げられ、北原事務局長は土地収用法の改悪に警戒するよう呼びかけました。

@エコノミークラス症候群訴訟で日本航空も被告に

 オーストラリアで準備されているエコノミークラス症候群訴訟(昨年12月11日の出来事を参照)で日本航空も被告の1社になることが明らかになりました。この訴訟は2月にも提訴される予定で準備が進んでいますが、被告には他にカンタス航空、ブリティシュ・エアウエイズ、エール・フランス、シンガポール航空、エアカナダが含まれています。

@イギリスでエコノミークラス症候群提訴

 2人のイギリス人がブリティシュ・エアウエイズとエアツアーズを相手取り,エコノミークラス症候群で被害を受け、損害賠償を請求する訴訟を起こしました。おそらく、これがエコノミークラス症候群に関する世界で初めての訴訟になると思われます。

@YS−11が2006年までに日本の空から姿消すことに

 唯一の国産旅客機・YS−11型機が2006年までに全て日本の空から姿を消すことになりました。これは、2006年までに日本の空を飛ぶ旅客機に「衝突防止警報装置」(TCAS)が義務付けられる事になり、YS−11にこの装置を取り付けるためには1億円程度の費用がかかるためです。現在運行しているエアニッポンは2003年度中に、日本エアコミュターは2006年に退役させることを決めました。


*1月8日

@今日、空港公団から「くうこうだより」新年号が送られてきました。

 その表紙の写真が暫定滑走路工事の現況を示していると思いますので、暫定滑走路の位置を入れて、下に載せます。

@フランクフルト空港周辺で大規模住宅建設ラッシュ

 ドイツのフランクフルト空港周辺で大規模な宅地開発ラッシュが起きているそうです。これは、州政府が今年の初めに空港周辺一帯を「騒音対策住宅開発制限地域」に指定することを受けて、駆け込みの住宅建設が活発化しているものです。成田空港での「騒音対策特別措置法」と同じようなものと考えられます。フランクフルト周辺は住宅事情が悪く、住宅の価格も高いために、騒音には敏感な住民も地価の安い空港周辺に住宅を求めざるを得ない事情とのことです。

@アメリカン航空がトランスワールド航空を買収へ

 7日のワシントン・ポスト電子版によりますと、アメリカの航空大手・アメリカン航空が7位のトランスワールド航空(TWA)を買収する計画とのことです。また、ユナイテッド航空が買収する第6位のUSエアの一部資産の買収も行うとのことです。正式発表は10日になるとのことですが、実現しますと、USエアを買収したユナイテッド航空に次ぐ、巨大航空会社になります。


*1月7日

@正月休みの帰国ラッシュで48100人帰国・成田空港

 お正月休みを海外で過ごした人の帰国ラッシュが今日、ピークを迎えました。成田空港では今日1日で48100人が帰国する模様です。2000年問題で揺れた昨年のピーク日に比べて1万人以上多くなっています。

@成田空港の増便枠をめぐり航空交渉が活発化

 来年の5月に成田空港の暫定滑走路が供用開始されて発着枠が大幅に増えることになりますが、この増えた発着枠の配分をめぐる各国との航空交渉が秋に向けて活発になります。新規乗り入れを希望する国との交渉はもちろんですが、現在乗り入れている国との交渉もあります。この中で,難航しそうなのは成田空港の発着枠の約3分の1を占めるアメリカとの交渉です。日本は各国とのバランスの上からも出来るだけ増便を少なくする方針ですが、アメリカは大幅な増便を要求しています。


*1月6日

@コンコルド事故・燃料タンクは内部から損壊か

 フランス運輸省の事故調査局(BEA)は5日、事故を起こしたコンコルド機の燃料タンクは外部からの衝撃が引き金で内部から損壊が起こった可能性が高い、とする報告書を発表しました。これによりますと、コンコルドの前に離陸したコンチネンタル航空のDC−10型機が落とした金属片でタイヤと車輪が壊れ、この破片が燃料タンクに当たり、この衝撃でタンク内部に衝撃波が発生して燃料タンクが内部から損壊した、と言うものです。この報告書では、この事故の前にも同様のタイヤパンク事故が57件起きており、この内、12件で翼や燃料タンクが損壊している事も明らかにしています。


*1月5日

@暫定滑走路供用開始の繰り上げの可能性に言及・空港公団総裁

 空港公団の中村総裁は昨日の年頭記者会見で、「暫定滑走路の2002年5月20日の供用開始は確信しているが、出来れば、これより早く供用を開始したい。」と述べました。また、3日の早朝に平行滑走路用地内の4戸の農家を訪れ、年賀の挨拶をしたことを明らかにしました。また、成田空港のIT化計画を年内に策定することも明らかにしました。

@年末年始の航空機利用者が大幅増に

 国内の航空13社は年末年始の輸送実績を発表しました。それによりますと、国際線は前年比33.3%増と大幅な伸びになりました。特に、欧州線など長距離路線が好調で、ビジネスクラスの利用者が増えたそうです。国内線は11.2%増でした。


*1月4日

@土地収用法改悪へ・「一坪共有地」排除に力点

 建設省は公共事業対象の土地収用法の手続きを簡素化・迅速化する報告で見直す方針を固めました。収用を申請する前の説明会や、申請後の公聴会を義務化する一方、対象となる土地についての面積や利用形態などの調書を作成する際、関係者の同意署名が得られなくても、1カ月の公告・縦覧期間に異議申し立てがなければ、有効とすることにしています。さらに、今までは補償金を地権者に直接手渡さなければならなかったのを、現金書留や郵便振替で一定の期間内に発送すれば事足りる事にします。また、収用委員会の審理で地権者らが事業申請そのものを無効と主張することを排除できることにしています。これらのことで、いわゆる、一坪共有地地主などの反対運動を排除できることになります。土地収用法の改悪については扇運輸・建設大臣や石原東京都知事らが主張していました。

@航空機事故調査委員会が昨年の航空機事故まとめる

 運輸省航空機事故調査委員会は昨年1年間の航空機事故につてのまとめを発表しました。それによりますと、事故件数は前年と同じ28件で、死亡者も前年と同じ9人でした。昨年はレジャー用の小型機事故が減った代わりに、業務用のヘリコプター事故が増えました。また、大型旅客機では羽田空港の供用を開始していない新滑走路に誤って着陸するなどの大事故につながりかねない重大トラブルが相次いだ、と分析しています。


*1月3日

@GE製エンジンに欠陥の疑い

 2日付のウオール・ストリート・ジャーナルはゼネラル・エレクトリック社(GE)の大型航空機用エンジン「CF6」に欠陥の疑いがあるとして、米連邦航空局(FAA)と全米運輸安全委員会が調査中、と報じました。1991年以降数回に渡ってエンジンの一部が破損する事故が起こっているそうです。すでに、ゼネラル・エレクトリック社(GE)も設計の見直しに着手しており、この「CF6」はボーイング社やエアバス社などの航空機5000機に搭載されています。


*1月2日

@1999年の出来事を「資料室」に移動しました。

@全日空とアシアナ航空が羽田ー関西国際空港ーソウルで共同運航

 全日空とアシアナ航空は先月27日から羽田ー関西国際空港の全日空の国内線と、関西国際空港ーソウルのアシアナ航空の国際線の共同運航を始めました。これにより、事実上、関西国際空港経由のソウルー羽田線になります。


*1月1日

@新世紀、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

@昨年12月のアクセス数は4580回でした。

@日本航空が自社養成パイロットの募集をテレビコマーシャルで

 日本航空はこの4月から、自社養成のパイロットの募集をテレビコマーシャルで行うことになりました。この背景には職業観の変化で、応募者が10年前に比べて半減している事があるようです。

@運輸省が航空機事故調査委員会を「航空機・鉄道事故調査委員会」に改組

 運輸省は先月24日、現在の「航空機事故調査委員会」を「航空機・鉄道事故調査委員会」に改組して、両方の事故を扱えるように改組することになりました。昨年、続いた鉄道事故の解明に役立てる狙いがあるものと思われます。

@機内荷物の不着でKLMオランダ航空を訴える

 先月24日、宮城県の2人の男性がKLMオランダ航空を相手取り、機内に預けた荷物が行方不明になり、届くのに時間がかかり、損害を被ったとして、51万5000円を支払うようにと言う訴えを起こしました。1人は9月3日にKLMオランダ航空でアムステルダムからミラノに着いたところ、機内預けの荷物が8日まで届かず、視察に支障をきたしたと言うものです。もう1人の男性は9月10日にKLMオランダ航空でアムステルダムから関西国際空港にもどっとところ、機内預けの荷物が届かず、中に事務所の鍵も入っていたため、翌日届くまで仕事が出来なかった、と言うものです。KLMオランダ航空に問い合わせたところ、「約款には賠償責任が明記していない。」と断られたそうです。2人は「そんな約款を見たこともないし、KLMオランダ航空はこの種の事故が多発している。注意を喚起するためにも裁判を起こした。」とい語っています。

@海運業界が羽田空港再拡張で見解

 海運業界は羽田空港再拡張問題で、「首都圏第3空港の候補地の選定や羽田空港再拡張の際には、東京湾の海上輸送の条件を悪化させないことが大前提でなければならない。」とする見解を先月25日に発表しました。海運業界からこの種の見解が出されたのは初めてです。

@日本航空が50人乗りの小型ジェット機を導入へ

 日本航空では地方都市間の路線を開拓するために50人乗りの小型ジェット旅客機、「ボンバルディアCRJ200」型機を導入することを明らかにしました。需要に応じた小型機を導入することにより、地方路線の開拓を目指します。