2001年4月の出来事

*4月30日

@エア・ドゥが最大40%割引のネット予約を導入

 エア・ドゥは7月の全日と8月21日〜31日の利用に対して、ネットで予約した場合最大40%の割引になる「net14」を実施します。予約は2ヶ月前から14日前までで、事前に航空券を購入する必要があり、変更はできません。また、座席数に制限があるため、必ず予約できる保証はありません。例えば、7月1日から19日の月〜木曜日の場合、通常運賃が20000円の所、12000円になります。


*4月29日

@ニアミス防止策を建議・1月の日航機ニアミス中間報告

 国土交通省の航空事故調査委員会は1月に焼津市上空で起こった日航機同士のニアミス事故について中間報告をまとめ、国土交通大臣に報告する事になりました。その中で、原因として、(1)管制官が日本航空958便を降下させようとして、間違って日本航空907便に指示を出してしまったこと、その他にも3回便名を間違えていたこと、(2)管制官の指示に対して958便の操縦者が応答しなかったこと、(3)指示に疑問を持った907便も確認を怠ったこと、の3点をあげています。この結果、37000フィートの同高度を飛行していた両機が同時に降下し、すれ違ったときの高度差は60mだった、としています。これに基づき、(1)管制官と操縦士の意志疎通の徹底、(2)衝突防止装置(TCAS)の性能がばらばらで、上下の回避行動しか指示できないなどの性能面を改良し、左右への回避指示が出せるようにする、(3)航空会社は衝突防止装置(TCAS)の指示に対する適切な対応を乗務員に徹底する、という3点の改善策を建議することになりました。


*4月28日

@コンピューターの調子が悪く、昨日の更新ができませんでした。すみません。

@暫定滑走路建設工事を報道陣に公開・GW前の供用開始を望む声も

 空港公団は暫定平行滑走路建設工事現場を初めて報道陣に公開しました。工事現場は旅客機が着陸する際に着地する部分で、厚いコンクリートを打っているところです。滑走路は大部分はアスファルト舗装になりますが、着地部分は荷重がかかるため、アスファルトでは轍ができやすく、コンクリートにする所です。しかし、南端部分は将来、本来の2500m滑走路の建設が可能になったときに着地部分ではなくなるため、アスファルト舗装にしているそうです。工事が順調なことから、地元や産業界からは来年のゴールデンウイーク前の供用開始を望む声も出ているそうです。

@乗合タクシー「ジェットパートナー」が千葉県内4方面へ運行開始
 空港公団のホームページによりますと、成田空港から千葉県内への新たな交通手段として、ゾーン内均一運賃の成田空港乗合タクシー(愛称:ジェットパートナー)が今日から運行を開始しするそうです。運行地域と料金は次の通りです。●Aゾーン  成田市、富里町、酒々井町、芝山町、大栄町、多古町:2,200円、●Bゾーン  佐倉市、八街町、印旛村、栄町、本埜村、佐原市、小見川町、栗源町、神崎町、下総町、東庄町、山田町:3,300円、●Cゾーン  千葉市、習志野市、船橋市、鎌ヶ谷市、八千代市、四街道市、我孫子市、印西市、白井市、沼南町:4,400円、●Dゾーン  市川市、浦安市、松戸市、柏市、流山市、野田市、関宿町:6,600円。車両は定員9人のジャンボ型タクシー4台と車椅子も使用できる定員7人のリフト付きジャンボ型タクシー1台とのことです。運行時間は朝7時から夜9時半までで、乗車券は第1、第2ターミナル1階のレンタカー受付カウンターで購入できるそうです。


*4月26日

@関西国際空港の200年度は過去最高

 関西国際空港会社の発表によりますと、2000年度の輸送実績は発着回数が前年度比5%増、旅客数は同3%増、貨物取扱量は同1
2%増となり、いずれも過去最高を記録しました。ただ、国内線は大阪空港の増便などの影響で6%減となったそうです。

@エアドゥが機内図書館サービスを開始

 エアドゥは今日から機内図書館サービスを始めました。これは、北海道の動物や植物の写真集など65冊を用意し、1当たり20冊を搭載して、貸し出すものです。社内の提案から実現したサービスです。

@ボーイング社が音速並の超長距離機を開発へ

 ボーイング社は「ソニック・クルザー」と呼ばれる、速度が音速並の超長距離旅客機を開発することになりました。この機体は150〜250乗りで、マッハ0.95〜0.98のスピードが出せます。航続距離は16700Kmで東京ーサンパウロやロンドンーシドニーを無着陸で飛ぶことが出来るそうです。開発には日本の重工3社も参加する予定で、日本の比率を高めたいとしています。


*4月25日

@ブアージン航空が新ビジネスクラスを成田ーロンドン線に導入

 ブアージンアトランティック航空が新ビジネスクラスを成田ーロンドン線に導入します。このビジネスクラスは座席が伸すと平になり、2mのスペースが確保されます。10.4型のビデオモニターが各座席に付き、それを使ってのインターネットもできるそうです。ただ、自由にどのページでも見られるわけではなく、ストックしてあるページだけを見ることになる様です。また、Eメールも発信だけはこのビデオモニターを使ってできるとのことです。


*4月24日

@開拓の歴史振り返るパネル展・今日から第2ターミナルで

 前にも書きましたが、成田空港の第2ターミナルビル地下1階で今日から5月7日まで「空港前景 木の根 天浪の戦後開拓」(成田空港地域共生委員会・歴史伝承部会主催)と題したパネル展示会が開かれます。展示会は「戦後開拓とは」「開拓に来た人々」「地名の産声」など七つのテーマに分かれ、入植当時の住民の暮らしを思い起こさせる写真や入植時の土地をめぐる争い、沖縄出身の開拓者の資料などが詳しい解説とともに展示されています。ゴールデンウイークで成田空港に行かれた際に、見ておくのも良いと思います。展示会は5月9日から22日まで、第1旅客ターミナルビルでも開かます。


*4月23日

@反対同盟熱田派が暫定平行滑走路反対で集会

 昨日、反対同盟熱田派が成田市東峰で暫定平行滑走路建設に反対する集会を開きました。参加者は約120人でした。集会の中で、石井武代表世話人は「滑走路の建設をやめさせることは出来ないが、作っても使えない状態にすれば、我々の勝利だ。」と訴えました。

@県幹部宅の放火ゲリラはやはり「中核派革命軍」でした

 流山市の千葉県幹部宅への放火ゲリラは、犯行声明で「中核派革命軍」を名乗っていたそうです。

@米大手航空会社7社の内、5社が赤字に

 アメリカの大手航空会社7社の1〜3月期決算によりますと、アメリカン航空・ユナイテッド航空・ノースウエスト航空・デルタ航空・USエアウエイズの5社が赤字決算になりました。景気の低迷で、収益性の高いビジネスクラスが不振だったことや、労使紛争が響きました。これに対し、コンチネンタル航空は定時性の確保や機内サービスで顧客の減少をくい止めましたが、大幅な減収になりました。また、低コストのサウスウエスト航空は大幅な増収増益で一人勝ちでした。

@シンガポール航空が機内でeメールサービスを開始

 シンガポール航空は22日から機内からの電子メールサービスを世界で初めて導入しました。ただし、お客がパソコンを持ち込んでないと使えません。衛星通信を使って行うそうです。昨日から、シンガポールーロサンジェルス線で始め、2年以内に全路線で可能になるそうです。


*4月22日

空港公団のホームページが更新されました

 「成田空港運用状況(平成13年3月分及び12年度分)」「第1PTB中央ビル本館の一部供用について」が出ていました。

@日本山妙法寺の「成田平和仏舎利塔」が落慶へ

 先頃、日本山妙法寺成田道場から、来月13日に「成田平和仏舎利塔落慶法要の御案内」が届きました。本会と日本山妙法寺とは反対運動に過激派暴力集団を入れることに反対し、反対同盟から排除された後も、共に地元・周辺住民のために協力して運動を進めてきました。この成果の一つが、当時の運輸省航空局長立ち会いのもとに、「成田空港の軍事利用は行わない。」事を約束した「交渉覚書」です。「成田平和仏舎利塔落慶法要の御案内」が当時の経過を示していますので、資料のページに載せておきます。右の写真は現滑走路の南端に立っていた元の平和塔です。


*4月21日

@反対同盟北原派が堂本知事糾弾でデモ行進

 昨日、堂本新知事の所信表明が行われた千葉市で、反対同盟北原派がデモ行進を行いました。参加者は約30人でした。北原事務局長は「堂本知事は収用委員会の再開などで、空港闘争を消滅させようとしている。」と非難しました。

【コメント】千葉県の収用委員会は1988年9月21日に当時の収用委員長が過激派に襲われ、両手・両足を折られる重傷を負い、その後、過激派の暴力を恐れた収用委員全員が辞表を提出しました。このとき、沼田前知事は「収用委員の安全が保証されない状態では、収用委員会を再開させることは出来ない。」として、その後、千葉県の収用委員会は機能を停止しています。その後、平行滑走路用地の取得に関して、水面下では収用委員会の再開を求める国側と収用委員の安全を保証せよという沼田知事の間で確執があったようで、国側と沼田知事との間のしっくりしない関係の原因はこのあたりにあるのではないかと推測されます。反対同盟北原派と支援する中核派の今回の反応は堂本新知事が収用委員会の再開を行うのではないか、との観測から出ているようです。しかし、国は共生大綱で、「土地の取得はあくまでも話し合いで行う。」と約束しています。

@県幹部宅への放火ゲリラは中核派の仕業

 18日未明の、流山市の県幹部宅への放火ゲリラに関して、昨日、報道機関に“中核派”を名乗る犯行声明が送られてきました。それによりますと、「収用委員会の再開を目指す堂本知事を糾弾する。」と書かれていたそうです。

【コメント】朝日新聞の報道ではこの犯行声明が“中核派”を名乗っているようですが、今までのゲリラの犯行声明は“中核派革命軍”を名乗っているようでしたので、従来とはちょっと違っているようです。

@GWの海外旅行客は3年ぶりの減に

 今年のゴールデンウイーク中の海外旅行客は前年に比べて3%の減少になるようです。これは、3年ぶりの減少になります。逆に国内旅行は同7%の増と見込まれています。

@英国の発明家がエコノミークラス症候群予防器具売り出す

 イギリスの発明家がエコノミークラス症候群を予防する器具を考案し、通信販売で売り出すそうです。この器具は空気を入れて膨らますスリッパ状のクッションで、靴を脱ぎ、つま先とかかとに交互に力を入れて踏み込む運動を1時間に5分以上行うことによって、血行をよくし、エコノミークラス症候群を予防するものだそうです。値段は日本円で2700円程度になり、通信販売するそうです。

@ボーイング社が好決算

 ボーイング社は20日、1〜3月期決算を発表し、純利益が12億3700万ドルと前年同期に比べ約3倍になった事を明らかにしました。これは、民間旅客機の納入が増えたためで、会長は「アメリカの景気低迷にも関わらず、発注の取り消しや納期の延期などは1件もない。」と話しています。

@東北9空港の2000年国際線旅客が大幅増

 国土交通省が発表したところでは、2000年の東北地方の9空港の国際線旅客が61万5000人と前年比28.6%の増加になったそうです。仙台空港では3年ぶりに増加し、福島空港では143.3%増になりました。国内旅客は同0.7%減になりました。


*4月20日

@「首都圏の国際空港はあくまで成田」・堂本知事が臨時県議会で

 千葉県の堂本暁子知事は20日、臨時県議会で初の所信表明演説を行いました。この中で、「成田空港をめぐっては、多くの犠牲や悲しみの歴史があったという反省がある。あまり急がず、多くの方々の意見や思いを真摯に受け止めていく。」と述べ、性急な解決は考えていないことを明らかにしました。また、羽田空港の国際化問題に関して「首都圏の国際空港はあくまで成田を基本とし、総合的な長期構想を確立する必要がある。」と述べ、国などに対し成田空港の整備推進を優先的に求めていく考えを表明しました。

@欧州にも米国並みの権利を=羽田空港再国際化でEU高官

 欧州委員会のラムル・エネルギー・運輸政策局長は日本人記者の質問に答え、羽田空港の再国際化問題をめぐり、民間航空機の乗り入れ数などでEUに米国並みの便数配分を行うよう日本政府に要望していることを明らかにしました。 また、ラムル局長はワールドカップ開催を予定していることに触れ、「多数のサッカーファンが日本を訪問する見込みだ」と述べ、大量の旅行者受け入れのためにも羽田空港の国際化が緊急課題となっているとの見解を示しました。


 *4月19日

@成田空港の2000年度運用状況が過去最高

 空港公団が今日発表した2000年度運用状況によりますと、利用した旅客は前年度比7%増の2771万人と過去最高になりました。また、月ごとの旅客は14カ月連続で過去最高を更新しているとのことです。

@「羽田空港国際化は大きな問題ではない」・空港公団総裁

 空港公団の中村徹総裁は19日の定例会見で、堂本暁子千葉県知事と前日に会談し、羽田空港の国際化問題について話し合ったことを明らかにしました。中村総裁によると、その会談の中で堂本知事は、「羽田空港が国内線、成田空港が国際線という、これまでの国の方針は変わらない。」と強く主張したそうです。同知事の発言を受けて、中村総裁は羽田空港の国際化問題については「大きな問題になるとは思わない」との見方を示しました。また、「南関東地方懇談会」で羽田空港の拡張で一定の合意が得られたことについて、「羽田空港の拡張を前提とし、拡張した後にどうように協力していくのか、こうした長期的な視点に立ち話し合ったことなのだから、結構なことではないか」と述べました。

@堂本知事が放火ゲリラに怒りのコメント

 昨日起きた千葉県幹部宅への放火ゲリラに対して堂本千葉県知事は「破壊的暴力によって成田空港問題の解決を阻止する行為は断じて許すことはできない」とのコメントを発表しました。なお、このゲリラを受けた県企画部理事は成田空港問題を担当し、共生委員会の委員を務めているそうです。


*4月18日
@千葉県企画部理事宅に放火ゲリラ

 今日午前3時頃、千葉県流山市にある千葉県企画部の理事宅で、ボンと言う音と共に玄関と駐車場の車に火がつけられました。幸い、焦がす程度ですみましたが、焼け跡から発火物とリード線が見つかったことから、過激派によるゲリラと見られています。この理事は2000年4月に理事に就任し、空港と鉄道に関する業務を担当しています。
【コメント】またもや、無差別のゲリラです。いい加減にしてもらいたいと思います。警備の少ない所をねらっているのでしょうが、警備や過激派に対する取り締まりを強化してもらいたいと思います。

@全日空の昨年度の輸送実績は国内線が横這い・国際線は増える
 全日空が発表したグループの昨年度輸送実績によりますと、旅客では国内線が前年度比0.2%増の横這い、国際線は同9.3%増の上昇となりました。また、貨物は反対に国内線が同3.3%増、国際線が1.4%減でした。

@ボンバルデイア社が150機の大量受注
 カナダのボンバルデイア社はアメリカのエア・ウイスコンシン・エアラインズと50人乗りの小型ジェット旅客機CRJ200型機を最大150機納入する契約を結んだ、と発表しました。内容は正式発注とオプションがそれぞれ75機となっています。この契約で同社のCRJ型機の受注残は551機となります。


*4月17日

@GWの利用者が過去最高に・成田空港

 ゴールデンウイーク(22日〜5月10日)に成田空港を出国する人は前年同期比で1.1%増の64万2000人、また、帰国者は同5.6%増の66万9000人になると予想されています。これは、どちらも過去最高になり、大混雑が予想されます。空港公団ではこの混雑を少しでも緩和しようと、2カ所ある出国審査場への入口の内、すいている方に出国者を誘導する対策を取る事にしています。

@扇国土交通大臣のホームページに羽田空港国際化論が出ています。

@「首都圏新空港研究会」が国土交通省に要望

 首都圏新空港研究会は17日、国土交通省に対して、1)騒音問題を引き起こさない飛行経路と新たな管制システムの確保、船舶航行・漁業・河川との調整、費用対効果などの検討結果の公表、2)首都圏空港調査や首都圏第3空港調査検討会の内容公開、3)今後の空港需給、羽田の国際化などのビジョンの上に、2003年度から第8次空港整備5カ年計画に新空港整備を位置付けること−の3点を要望しました。首都圏新空港研究会は財界が作っているものです。

@米連邦航空局(FAA)が自動体外除細動器の搭載を義務付け

 米連邦航空局(FAA)は4月12日、米国の航空会社に対し、自動体外除細動器の搭載を義務付けることを決めました。機内で心臓発作を起こした人の救命率を高め、予後を改善するのが狙いだそうです。これにより、航空会社は3年以内に、機体重量が7500ポンド超で、フライトアテンダントが1人以上搭乗しているフライト全てに、同器具を装備しなくてはならないことになります。


*4月16日

@成田空港内の放置車両が114台

 今日の読売新聞によりますと、成田空港内の一般駐車場に放置された車が滑走路西側の空き地に保管されています。これらの車は、駐車場内に1カ月放置されると、ここにレッカー移動され、持ち主が現れるのを待ちます。5年たちますと、廃車処分になります。開港以来、現在までに放置された車は114台に上るそうです。

@石原都知事がジャンボ機の北側市街地からの侵入容認の姿勢

 石原知事は昨日の南関東懇談会の場で、羽田空港の便数を増やすために、伊丹空港を抱えた大阪市内上空をジャンボ機が飛行している事実を指摘した上で、「羽田の北側からの進入ルートを考えれば、羽田の処理能力を増やせる」と語り、騒音問題で都心上空を飛行できない現状に関して、容認する姿勢を見せました。国土交通省や航空業界には、「羽田の再拡張計画の前に、都心からの進入ルートを使えば、羽田の発着枠が2倍近く増やせる。」と言う意見があります。しかし、大田区や渋谷区、新宿区など、上空をジャンボ機が通過する地域の住民にとって騒音を容認するかどうか、という問題があり、公式に議論はされていません。都知事が国土交通省との懇談会の場で、現在、禁止されているジャンボ機の北側からの進入の可能性を示唆したことで、進入ルートの拡大が検討される可能性も出てきたことになります。

【コメント】いよいよ出してきました。「“公共の利益”のためなら、住民を犠牲にしてもかまわない。」と言う考え方を明らかにしたものと考えられます。


*4月15日

@国土交通省が「南関東懇談会」を開く

 国土交通省は今日、都内のホテルで「南関東懇談会」を開きました。会には扇大臣を始め都県知事・政令指定都市市長・経済団体代表などが参加しました。扇大臣は「『国際空港はどちらか。』といった議論ではなく、今あるものを活用するのが大事。」と発言しました。石原都知事は羽田空港の再拡張や横田基地の民間供用を要望し、羽田空港の再拡張については「便数が増えるなら、桟橋方式の東京都案にはこだわらない。」と述べました。また、堂本千葉県知事は成田空港と都心を結ぶ高速鉄道建設と成田空港の機能充実を要望しました。会では国や千葉県など4者で構成する協議会を5月中旬にも開くことで一致しました。

@大西洋を40分で飛ぶ極超音速機が試験飛行へ

 アメリカとイギリスを40分で飛ぶ、極超音速機が来月にも試験飛行をすることになったそうです。この飛行機は音速の6倍(コンコルドの3倍)の時速8000Kmで飛べるそうです。この飛行機はNASAとボーイング社が共同で開発しているもので、「ハイパーX」と呼ばれています。今回飛行するのは全長が12フィートの小型試験機ですが、ボーイング社では2007年には貨物機として実用化し、2016年には250人乗りの旅客機としての実用化を目指しています。もっとも、乗客は旅客機が音速を超えるときには、衝撃を和らげる装置を装着することになる、とのことです。

【コメント】コンコルドが世界から受け入れられなかったのは、そのすさまじい騒音のためでした。この極超音速機は騒音問題をクリアー出来るのでしょうか。乗客が緩衝装置をつけなければいけないとすれば、当然、外には衝撃波が予測されます。こんなにまでして、速い旅客機が必要なのでしょうか。

@日本航空が2003年までに貨物輸送量を14%増へ

 日本航空は貨物専用機のB−747ー200F型機を2002年度に1機、2003年度に1機増やし、共同運航による貨物輸送力増強も加えて、2003年度には現在に比べて貨物輸送量を14%増やす計画です。昨年の11月から航空貨物は低迷していますが、将来的には需要は増えるものと見込んでの計画です。


*4月14日

@豪民間航空安全局がアンセット航空のB−767に運航中止命令

 オーストラリアの民間航空安全局は12日、オーストラリアのアンセット航空の保有しているB−767・10機に対して「整備状況が安全基準を満たしていない疑いがある。」として運航中止を命令しました。これは先週末に、この内の3機の主翼に亀裂が発見されたためです。

@日本エアシステムの2月輸送実績で国内線が4カ月ぶりの減に

 日本エアシステムが12日に発表した2月の輸送実績によると、国内線は前年同月比4.3%減の150万5155人になり、4カ月ぶりに前年実績を下回りました。国際線は同22.6%増でした。

@ボーイング社がジャンボの超航続距離型を計画

 アメリカのウオール・ストリート・ジャーナル電子版によりますと、ボーイング社はB−747−400型機の航続距離を約1400Km伸ばす、新たなジャンボ機の製造を計画しているそうです。乗客は現在の416人から8人増えるだけですが、積載貨物量と速度を減らすことなく航続距離を伸ばすものだそうです。


*4月13日

@都合により、今夜の更新は出来ませんので、よろしく。

@関西国際空港の不当沈下について関西国際空港株式会社が反論

 仙台の読者のかたから、「関西国際空港の不当沈下についてのマスコミの取り上げかたが、偏っているのではないか。」との指摘をいただきました。そして、「この件について関西国際空港株式会社が反論しているので、見て欲しい。」とのことでした。


*4月12日

@タイ航空機炎上は爆発物でなく事故・米運輸安全委員会

 先月3日にバンコクの空港に駐機中のタイ航空機が爆発炎上した事故で、アメリカの運輸安全委員会は「爆発は爆発物によるものではなく、給油中にタンク近くの空調設備が過熱して、燃料に引火した事故だった。」とする調査結果を公表しました。タイ政府もこの見解に同意しました。事故直後から「自分に対するテロ行為だ。」としていた、タイ首相も事故を認めました。

@景気の落ち込みにも関わらず減産は微減・ボーイング社とエアバス社

 ボーイング社とエアバス社の幹部はそれぞれ、「世界の景気の後退がこれ以上ひどいものにならなければ、今年の旅客機の受注はほんの少しの減少にとどまる。」との見通しを明らかにしました。エアバス社は受注の残りを生産するために、増産体制を維持しています。景気が悪くても旅客機の需要はあまりへらない、と見ています。


*4月11日

@「成田国際物流複合基地」本格着工へ

 千葉県が1990年12月から成田空港北側の成田市駒井野地区で計画を進める「成田国際物流複合基地プロジェクト」で地権者が用地売買契約に合意しました。これにより、県は計画用地の南側部分(24ヘクタール)の99%の取得に成功し、計画策定から11年目にして本格工事に着工します。これまで金額面で折り合いがつきませんでしたが、3月22日に契約合意にこぎつけました。 県は今夏にも造成など本格工事に入ります。計画では2007年完成としていますが、貨物の取り扱いは満杯状態で、「1年でも早い完成を目指したい。」としています。

@JR東日本と日本航空、JTBの3社が旅の総合サイト開設

 JR東日本と日本航空、JTBの3社は27日、インターネットで旅行情報の入手やチケット予約ができる旅の総合サイトを開設す
ることを明らかにしました。旅先案内のほか、JR指定券、JAL航空券、さらにレンタカー、旅館・ホテルの予約ができます。JR東日本の「えきねっと」に日本航空とJTBが出店するものです。

@宇部空港の利用者が過去最高

 山口県が明らかにしたところでは、2000年の宇部空港の利用者が前年比6.2%増の70万6702人になり、過去最高を記録しました。特に東京便は同7.3%増となりました。これに比べて札幌線は同11%減と低調でした。


*4月10日

@「国・県・空港公団・自治体の連絡会を作りたい」堂本知事

 昨日、森首相と扇国土交通大臣と会談した堂本知事は会談後に、「成田空港の機能強化に向けて県としては、国・空港公団・周辺自治体との連携を強化するため、4者による連絡会のようなものを立ち上げたい。」と語りました。また、首相と大臣との会談の中で、2500m平行滑走路の早期完成とともに、都心と成田空港を結ぶ新高速鉄道の早期完成も要望したことを明らかにしました。また、扇大臣は今日の記者会見で昨日の知事との会談について聞かれ、「視野の広い人と感じた。今後も協力して、グローバルな立場で、今あるものを有効に使うことを考えなければいけない。」と述べました。

@整備地区に新貨物上屋が完成

 空港公団が成田空港整備地区に建設していた暫定的な貨物上屋が完成し、1日から供用を始めました。貨物上屋が7棟で約1万平方メートル、事務棟が600平方メートルです。日本航空と日本貨物航空が入居して通関済みの輸出貨物を扱います。

@日本デジタル研究所がフェアリンクへの支援打ち切りを撤回

 フェアリンクの筆頭株主である日本デジタル研究所はフェアリンクへの支援打ち切りを宣言していましたが、これを撤回し、引き続き支援を行うことになりました。これは、経営を巡って確執が続いていた社長の大河原氏が会長だった日本デジタル研究所の社長とともに退任することが確定したためです。後任は運航を担当していた全日空出身者がなります。


*4月9日

@堂本知事が首相に平行滑走路整備を要望

 今日、堂本知事は首相官邸を訪れ、森首相に就任あいさつをしました。会談は約1時間にわたり、堂本知事は成田空港の整備促進などを要望しました。会談で堂本知事は「成田空港の2500メートル滑走路の整備に向けて、国として支援と尽力をお願いしたい。羽田空港国際化のこともあるが、首都圏の国際空港は成田を基本とした総合的な長期構想を確立する必要がある。」と述べました。これに対して、森首相は「成田をきちっと国際空港として発展させることが大事だ」と答えました。また、堂本知事は首相との会談の前に、石原都知事に電話をかけ、同様の意見を伝えたそうです。


*4月8日

@滑走路付近に人が侵入、滑走路6分閉鎖

 昨日の午後5時45分頃、成田空港の滑走路の北端に人がいるのを出発機の機長が見つけ、管制官に報告しました。このため、6分間滑走路を閉鎖して調べました。この人は、農水省横浜植物防疫所成田支所の職員でした。この人は公用車を使い腕章をつけて友人と二人で、飛行機と夕日の写真を撮ろうとしていたものです。空港事務所はこの人と成田支所に厳重注意を行いました。この事故で出発機と到着機が10分ほど遅れました。

@川重と三重が小型旅客機に重点移す

 川崎重工業はブラジルのエンブラエル社の100人乗り小型旅客機ERJ190型機の開発に参加するための交渉に入りました。合意すれば、主翼部分を担当することになります。また、三菱重工業は現在進めているカナダのボンバルディア社の小型旅客機CRJ700とCRJ900型機の尾翼付け根付近の胴体部分の製作を月2機から4機体制にする予定です。将来的には月7機から8機に持っていきたいとのことです。両者とも、ボーイング社の超大型機の生産計画が凍結されたことから、需要が見込まれる小型旅客機を柱にする計画です。


*4月7日

@大阪で氷塊落下・駐車場の屋根突き破る

 昨日の午後8時10分頃、大阪府河内長野市の民家の駐車場に氷塊が落下して屋根に21cm四方の穴をあけました。この民家の主婦の話では、「大きな音がして、ガス爆発かと思って外を見るとソフトボール大の氷の固まりが3個ほど落ちていた。」とのことです。警察の推定では落下した氷塊の大きさはバレーボールほどもあったのではないか、とのことです。自然現象でこのような氷塊が落下するとは考えられず、飛行機からの落下と推定されています。幸い、けが人は出ませんでした。

【コメント】成田空港周辺ではよくあることです。最近は少なくなりましたが、多いときには1年に10件近くの落下がありました。成田空港周辺は農村地帯ですから、落下の件数は確認された落下の少なくても数倍はあるものと考えられます。

@名古屋空港の昨年の輸送実績が好調

 名古屋空港の2000年の輸送実績によりますと、旅客が前年比2.8%増、貨物が同14.3%増でいずれも過去最高になりました。旅客では国内線が横這いだったのに対し、国際線が好調でした。

@GWの海外旅行は伸び悩み・国内旅行は過去最高に

 JTBの見通しによりますと、今年のゴールデンウイークの旅行は国内旅行が前年比6.8%増の2236万4000人と過去最高になるみ込みだそうです。これに対して、海外旅行は同0.8%増の56万9000人と伸び悩む傾向です。これは、円安と世界的なホテル宿泊料金の値上がり、燃料高騰による航空運賃の値上がりが響いているとのことです。


*4月6日

@堂本知事が羽田国際化で来週にも都知事・国土交通大臣と会談

 昨日、引継を終えた堂本千葉県知事は記者会見で羽田国際化問題について、「国や首都圏レベルで考えれば、航空需要を成田空港だけで100%賄えるわけではない。成田空港問題をきちんと解決できれば、いつまでも拒否するわけにはいかない。都知事や国土交通大臣とも、来週にでもお目にかかりたい。」と述べました。

@国土交通省が成田ーアテネの共同運航を提案

 ギリシャを訪れている国土交通省の幹部はギリシャの運輸当局に対し、現在途絶えている成田ーアテネ間の直行便を共同運航で再開するための、両国間の航空協議を提案しました。これに対して、ギリシャ側も賛成しました。

@成田空港行きのデルタ機がロシアの領空通過拒否で引き返す

 昨日、アトランタから成田空港に向かっていたデルタ航空機がロシアの領空へ入ったところで、領空通過を拒否され、5時間半かけてサンフランシスコに引き返しました。これについてロシアの運輸当局は、「デルタ航空からの通過の申請が遅れ、ハバロフスクの管制官には特別に許可するよう伝えたが、やりとりに誤解があったようだ。」と述べています。乗客は別の便に乗り換えて成田に向かいました。

@フェアリンクの社長が辞意を表明

 仙台空港を拠点に地方路線を運航するフェアリンクの大河原社長が辞意を表明しました。筆頭株主の日本デジタル研究所が支援打ち切りを表明しており、経営方針を巡る確執が原因のようです。

@福岡ー羽田線が新千歳ー羽田線と並んで世界一に

 福岡空港と羽田空港を結ぶ一日の定期便数が43便になり、新千歳空港と羽田空港を結ぶ路線と同じ世界一の定期便数になりました。スカイマークが深夜と早朝便を就航させ、それに対抗して大手が同じような時間帯に便をもうけたための結果です。


*4月5日

@堂本新知事が初登庁

 今日、千葉県の堂本新知事が初登庁しました。堂本知事は成田空港問題の警備で3人のSPが付くと聞いてびっくりしたようです。また、一部マスコミの報道によると、「堂本知事は羽田空港国際化について容認する意向である。」とのことです。

@アメリカの運輸長官が羽田空港への定期便乗り入れを要望

 アメリカのミネタ運輸長官は日本の一部マスコミのインタビューに答え、「羽田空港の開放を要望していく。チャーター便だけではなく、定期便の乗り入れも検討すべき。」と述べました。また、成田空港の暫定平行滑走路について、「滑走路だけが出来ても、スポットなどの設備が出来なければ増便は難しいのではないか。もう少し、様子を見たい。」と発言しました。この発言について国土交通省の事務次官は「羽田空港の発着枠は国内線だけで一杯である。国際線の乗り入れをするには国内線を減便しなければならない。このような、事情を理解していないのではないか。将来、発着枠が増加したときに検討されるだろう。」と述べました。

@三井物産がエアバス機の販売に力を入れる

 ニチメンからエアバス社の販売代理店契約を譲り受けた三井物産はボーイング社が圧倒的なシェアーを持つ日本の航空業界に食い込みをはかります。武器は超大型機A380型機です。特に、今までエアバス社の納入が全くない、日本航空に食い込みを目指します。


*4月4日

@「いずれ、石原都知事と腰を据えて話し合いたい。」堂本新知事

 新しい千葉県知事になる堂本暁子氏は昨日、県議会の各会派の挨拶回りを行いました。その中で、最大会派の自民党議員会との話し合いで、飯島幹事長は「羽田空港の国際化問題について、成田と羽田の役割分担の堅持を国に訴えてほしい」と要望しました。堂本氏は「いずれ石原都知事と腰を据えて話し合いたい」と答えましたが、詳しいことは言わなかったようです。

@米軍のF16戦闘機が三沢沖に墜落

 昨日の午後4時25分頃、青森県三沢市沖の太平洋に米軍三沢基地所属のF16戦闘機が訓練中に墜落しました。乗員は救命ボートで漂流しているところを自衛隊のヘリコプターに救助されました。米軍は当分の間訓練を中止するそうです。

@日本航空の2月国内線旅客が4.5%減に

 日本航空はグループの2月の輸送実績を発表しました。それによりますと、国内線は前年同月比で4.5%減となり、6カ月ぶりに前年同月比を下回りました。パッケージツアーの低迷が響いているそうです。国際線は前年同月比1.5%増になりました。

@ボーイング社の第1四半期の納入機が65%増に

 ボーイング社は1月〜3月の今年度第1四半期の納入機数が122機になり、前年同期に比べて65%増になったことを明らかにしました。もっとも、昨年の第1四半期には40日間のストライキがありました。2001年通期の納入機数は530機になる見込みとのことです。


*4月3日

@空港公団のページに「平成13事業年度 収入支出予算等について」が載りました。

@エア・ドゥの3月搭乗率が77.7%に

 エア・ドゥが昨日発表した3月の搭乗率は速報値で77.7%になりました。これにより、2000年度の平均搭乗率は63.6%となり、目標の65.6%には及びませんでした。ちなみに、大手3社の新千歳ー羽田線の3月分搭乗率は日本航空が66.6%、全日空が74.4%、日本エアシステムが64.2%でした。


*4月2日

@九十九里と成田空港を結ぶシャトルバスが運行を開始

 成田空港南部の芝山町・松尾町・蓮沼村・横芝町と成田空港を45分で結ぶシャトルバスが昨日から運行を始めました。4町村と空港公団がバス2台を確保して、運行はバス会社に任せるものです。運行の主体は「芝山鉄道延伸連絡協議会」になります。一部の住民からは「どのくらい利用する人があるのだろうか。赤字で住民の負担が増えなければいいが。」と心配する声があがっています。

@フェアリンクが仙台ー成田路線開設の方針

 地方路線を運航するフェアリンクは昨日仙台ー広島西・広島西ー鹿児島の就航を祝う式典を仙台空港で開きました。フェアリンク社長は挨拶の中で、「来年5月に成田空港の暫定平行滑走路が完成したときに、仙台ー成田路線を4路線目として開設する方針である。」と述べました。


*4月1日

@3月のアクセス数は5129回でした。わずかですが、過去最高になりました。ご愛読、感謝いたします。

@海外旅行の主流が若者から熟年に移る?

 JTB系の財団法人日本交通公社の調べによりますと、昨年、海外に出かけた日本人は過去最高の1781万人で、前年比で8.9%の伸びになりました。その中で、50才台12.0%増で、60才以上が13.3%増になっています。これは、全体の約3分の1を占めています。一方、20才台は2.7%伸びたものの伸び率は他の世代の伸び率に比べて低くなっています。このために、20才台が全体に占める割合は前年に比べて1.6%減少しています。旅行会社も、熟年向けの企画を増やしており、今後もこの傾向は続くものと予想しています。