2002年4月の出来事

*4月30日

@【解説と資料のページ】に「騒音・飛行コース測定結果」のページを作りました
 【解説と資料のページ】に「騒音・飛行コース測定結果」のページを作りました。10年ほど前まで山武郡に住んでいたころは騒音と飛行コースの測定を頻繁にしていたのですが、10年ぶりにやってみると忘れていることや、コツが思い出せなくて苦労しています。特に、機種が新しくなって、似通ったものが多く、見分けが難しいのです。暫定平行滑走路関係が特に同じような飛行機が多いように思います。ですから、暫定平行滑走路関係の結果は慣れるまで、正確でないところもあるかもしれません。写真は撮ってありますので、間違いに気づいたら訂正をしていきます。


*4月29日

@「税金を払うのよそう」「ジャンボが飛び始めたらおしまい」
 暫定平行滑走路が供用開始になってから10日がすぎました。新たに騒音下になった地域の住民からは悲鳴が聞かれます。そのいくつかを紹介します。第1種地域からはずれた地域の人は「民家防音などの対策がないのに、規制がある。こんな事なら、税金を払うことをやめることも考えなければいけない。」と話しています。また、別の人は「これで、ジャンボが飛び始めたら、もう、この地域はお終いだ。今でさへ、ようやく我慢しているのだから。」と話しています。

@三菱重工業がチャンギ空港のAPMを受注
 三菱重工業はシンガポールのチャンギ国際空港の新ターミナルと既存ターミナルを結ぶ新交通システム・オートメイテッドピープルムーバー(APM)の受注を内定しました。約90億円になるそうです。


*4月28日

@小松基地騒音訴訟原告団が規制撤廃に反対申し入れ
 26日に書いた大阪防衛施設庁が小松基地騒音規制撤廃を申し入れたことについて、小松基地騒音訴訟原告団が小松市に撤廃を認めないように申し入れを行いました。原告団は「昼休みの規制は市民がホットする貴重な時間帯だ。先の判決でも国の対応の不備を指摘している。この判決に対する挑戦だ。」としています。一方、施設庁側は「あくまでも、民間機とのニアミスを防ぐ安全上の立場からの申し入れだ。昼休み時間一杯に飛ぶわけではなく、ニアミスを避けるため訓練機の帰投を10分程度のばしてもらいたいと言うもので、編隊飛行も訓練回数、飛行回数は変わらないので、騒音が増えるわけではない。」と説明しています。この規制は1975年、同基地にファントム戦闘機が配備された際に結ばれた、「10・4協定」と呼ばれているものです。

@地方空港利用促進の着陸料割引今年限り
 午後7時のNHKニュースによりますと、国土交通省は羽田空港など大都市圏の空港から地方空港への路線に対し、着陸陸料を3分の1割り引く制度を今年限りで廃止する方針を検討している、とのことです。この制度は地方空港の利用を促進するために設けられたものですが、羽田空港の再拡張などに巨額な資金が必要となるために廃止する、とのことです。これにより、年間300億円の支出削減が期待できるとのことです。


*4月27日

@成田空港へのヘリの乗り入れを緩和する方針
 空港公団の中村総裁は25日の記者会見で、現在は運送業務に携わる業者にしか認められていないヘリコプターの乗り入れを緩和する方向で検討していることを明らかにしました。かっては成田空港と羽田空港を結ぶヘリコプターの定期運航がありましたが、需要がなくなくなってしまっています。

@GWの出国ラッシュ始まる・今日は45700人
 成田空港でゴールデンウイークの出国ラッシュが昨日から始まりました。昨日は1日で40500人が、今日は1日で45700人が出国しました。

@長南町の県職員宅の放火テロは中核派の仕業
 22日に起こった、長南町の千葉県職員宅に対する放火テロについて犯行声明がマスコミに送られてきました。中核派革命軍を名乗っています。

@日本アジア航空が契約社員を募集へ
 日本アジア航空は20名程度の契約社員の募集をはじめました。業務は関西国際空港をベースにした客室業務とそれに関する業務です。入社日は2002年8月1日です。詳しいことは同社のホームページを見て欲しいとのことです。


*4月26日

@日本航空機が計器故障で引き返す
 今日午前10時30分頃、暫定平行滑走路を離陸した成田発大連行き日本航空797便・B767型機が速度計が故障し、成田空港に引き返しました。同機は正午頃、無事に4000m滑走路に着陸しました。暫定平行滑走路を使った航空機のトラブルは初めてです。着陸に4000m滑走路を使用したことについて国土交通省成田空港事務所では、「このような場合、機長からの要請を受け入れるので、今後もこのようなケースは起こりうる。」としています。

@GWの利用者が5万人増に・成田空港
 空港公団が明らかにしたところでは、今年のゴールデンウイーク期間中に成田空港を利用する旅行客は昨年に比べて5万人増える見込みとのことです。暫定平行滑走路が使えるようになったことで、増えて当然のことですが。

@暫定平行滑走路4日間の利用率は54%に
 空港公団が昨日明らかにしたところでは、暫定平行滑走路が供用開始されて4日間(4月18日〜21日)の利用率は制限枠に比べて53.7%だったそうです。供用開始から1週間あまり経ちましたが段々順調になってきており、スケジュール通りの運航に近づいているとのことです。

@公正取引委員会が日航とJASの統合を認可
 公正取引委員会は今日、日本航空と日本エアシステムの経営統合について「競争を阻害する恐れは少なくなった。」として、公正取引委員会として統合を認めました。両社から出された統合案では(1)羽田空港の発着枠の内、9便を国土交通省に返還する、(2)9便でも競争が阻害される場合、2005年2月までに、さらに、3便を返還する、(3)国内線の料金を一律1割引き下げる、(4)受付カウンターや搭乗橋・搭乗口などを新規参入に提供する、などとなっています。

@小松基地の騒音自主規制撤廃を申し入れ・防衛施設庁
 大阪防衛施設庁は今日、「小松基地で自主的に行われている騒音規制を撤廃したい。」と小松市などに申し入れました。この自主規制は(1)12時から13時までの昼休み時間帯の戦闘機などの離着陸制限、(2)住宅の多い基地東側への編隊離陸制限、です。理由は航空機の集中を緩和し、滑走路占有時間を短くすることにより、安全性を確保するため、としています。


*4月25日

@成田新高速鉄道アクセス(株)が今日設立
 成田空港と都心を30分で結ぶ成田新高速鉄道を建設するための「成田新高速鉄道アクセス(株)」が今日設立されました。会長には堂本千葉県知事、代表専務取締役には空港公団審議役奥村猛氏が就任しました。社長は就任を予定されている人が他の役職との関係で就任が遅れることから、当面は空席のままスタートしました。

@旅客・貨物ともほぼ前年並に回復・3月運用状況
 空港公団が今日発表した成田空港の3月運用状況によりますと、旅客は235万人と前年同月比3%減となり、米同時多発テロ以後減少していた旅客がほぼ前年並に回復しました。1ヶ月の旅客が200万人の大台を越えたのは8ヶ月ぶりのことです。注目すべきは2桁の減少が続いていた貨物も15万トンと同1%減に回復したことで、景気の回復を裏付けるものとなっています。


*4月24日

@成田新高速鉄道路線に絶滅危惧種の野鳥生息
 日本野鳥の会千葉県支部は昨日、建設が予定されている成田新高速鉄道が通る印旛沼のアシ原に住む鳥類の保護を求める要望書を千葉県知事に提出した。このアシ原にはレッドリストに載る絶滅危惧種のサンカノゴイやオオセッカやチチュウヒなどが生息しているそうです。

@経営統合後に国内線を1割値下げへ
 経営統合を目指している日本航空と日本エアシステムは昨日公正取引委員会に提出した統合計画変更案の中で、経営統合後、統合のメリットを利用者に還元するため、国内線の料金を一律1割引き下げることを盛り込んでいるとのことです。また、経営統合が容認されれば、統合の前倒しもあり得るとコメントしているようです。

@サッカーの日本代表・高原選手がエコノミークラス症候群
 少し古くなりますが、サッカーの日本代表である高原選手がエコノミークラス症候群に罹っていたことが明らかになりました。ポーランド遠征から帰国した高原選手はJリーグの試合に出場しましたが、呼吸困難を訴え、検査の結果肺の末梢血管に血栓が発生しており、長時間飛行機の座席に座っていたためのエコノミークラス症候群と診断されました。高原選手は約2週間ほど入院しましたが、現在は退院してリハビリに努めています。しかし、ワールドカップに出場できるかどうかは微妙です。なお、ポーランド遠征の際利用したのはエコノミークラスではなく、ビジネスクラスだったそうです。


*4月23日

@スケジュール通りの運航へ・暫定平行滑走路
 今日は午前9時半頃から下総町の2カ所で騒音と飛行コースの測定をしました。暫定平行滑走路の運航も大分軌道に乗ってきたようで、ほぼスケジュール通りになってきたようです。しかし、午前10時台はラッシュで、2分に1機の割合で離陸していました。午後は芝山町に移動して暫定平行滑走路南端から3Km程の辺田地区で着陸機の測定を行いました。ここは、移転対象の地区ですでに移転した家が多いのですが、残っている人の話では、「今のところ、離陸よりも着陸の方がうるさい。2,3日前に供用開始後、初めて孫が来たが、怖がって1歩も外に出なかった。」と話していました。

@日本航空と日本エアシステムが統合案を提出
 今日の午前中、10月の経営統合を目指している日本航空と日本エアシステムは公正取引委員会に統合計画案を提出しました。内容はこれまでの報道にあるものと大筋では変わらないようです。(1)羽田空港の発着枠を8便ほど返上する、(2)搭乗手続きカウンターなど空港施設を新規参入会社に貸与する、(3)機体整備などの依託を引き受ける、などの内容のようです。公正取引委員会はこれを受理したことにより、今週中にも経営統合へのゴーサインを出すものと見られます。国土交通省の扇大臣は記者会見で、「返上された枠は新規に割り当て、競争を促進する方法をとりたい。新規が少なく枠が余れば大手(全日空)に一時的に与えることもあり得るが、あくまでも一時的にだ。」と述べました。

@日本エアシステムの2月分実績は国内・国際とも増加
 日本エアシステムが発表した2月分の輸送実績は国内線が前年同月比0.8%増と3ヶ月ぶりにプラスになりました。また、国際線も同2.4%増になり、こちらは2ヶ月連続のプラスになりました。貨物は同4.6%減でした。

@日本エアシステムのエアバスが2日続けて同じトラブル
 
昨日午前9時15分頃、羽田発札幌行きの日本エアシステム107便・エアバスA300型機が離陸した直後、主脚を収納するレバーが動かなくなるトラブルがあり、羽田空港に引き返しました。同機は21日の夕方にも同じトラブルがあり、羽田空港に引き返しました。


*4月22日

@またも県職員宅に放火テロ
 今日午前4時10分頃、千葉県長南町の千葉県土木部技術管理課主査宅で車が燃える火事がありました。この火事で、職員宅の車3台が全焼し、門の一部も焦げました。警察の調べで、焼けた車の下から乾電池などが見つかったため、過激派による放火テロと見られています。同主査は3月まで県空港地域振興課に勤務していたことから、成田空港に反対する過激派の仕業と見られています。

@新規乗り入れをした航空会社は全部第2ターミナル
 暫定平行滑走路の供用開始で新規に乗り入れた航空会社は国際線、国内線共に第2ターミナルでの搭乗手続きになります。国際線は「エアーニッポン」「エバー航空」「チャイナ・エアライン(中華航空)」「中国西南航空」「中国西北航空」「中国北方航空」「ニューギニア航空」「MIATモンゴル航空」「エアージャパン」「メキシカーナ航空」です。国内線は「ジェイエア」「中日本エアラインサービス」「フェアリンク」です。


*4月21日

@米同時多発テロによる削減が30万人以上に・米国
 アメリカの民間調査機関が明らかにしたところによりますと、昨年9月の米同時多発テロによって、航空関係で9万9千人、ホテル関係で2万5千人、旅行代理店関係で8千人など米同時多発テロの影響で削減された総計がアメリカだけで30万人を上回るとのことです。これらの業界の総就労者は123万人で、削減数は25%になるそうです。

@W杯期間中全チームにチャーター便を運航へ
 ワールドカップ日本組織委員会は航空会社の協力を得て、ワールドカップ期間中の国内移動に際し全チームにチャーター便を運航することになりました。これは、各国チームからのテロを警戒した要望に応えるものです。定期便を使えば3億円ですみますが、チャーター便を使うと6億円かかります。この費用は全額同委員会が負担することになります。


*4月20日

@本格的ダイヤに入っていない暫定平行滑走路
 今日、午前中に下総町滑川小学校近くで、また、午後は芝山町飯櫃の近くで騒音と飛行コースの測定を行いました。空港公団から4月のダイヤを送ってもらったのですが、暫定平行滑走路を離着陸する航空機はまだダイヤ通りには飛んでいないようです。数がだいぶ少ないようです。本格的運航になるのはゴールデンウイークに入ってからになるのでしょうか。芝山町の飯櫃は4000m滑走路と暫定平行滑走路に挟まれた、いわゆる「谷間地区」ですが、今日の測定では12時21分から13時20分までの1時間に4000m滑走路を離陸する航空機が20機ありました。この内、測定が出来た16機の平均騒音は71.3db になりました。最高は76.1db でした。暫定平行滑走路を離陸してきたのは6機だけでしたが、この平均騒音は70.0db でした。測定場所は暫定平行滑走路の飛行コースに近い方だったのですが、遠い4000m滑走路を離陸した航空機の騒音の方が大きい結果になりました。写真は飯櫃で見た暫定平行滑走路を離陸してきた飛行機です。

@暫定平行滑走路にジャンボ機が着陸か
 芝山町の暫定平行滑走路飛行コース直下に住む会員が今朝早くいつもより大きな音の航空機が来たので見たところ、4発のジャンボ機らしい航空機が着陸していったそうです。「暫定平行滑走路はジャンボ機が使えない。」と言われていますが、「重量を軽くしたジャンボ機ならば着陸できる。」と聞いた記憶がありますし、ダイヤにもないことから、客を乗せていないジャンボ機だった可能性があります。

@「空の駅」売上げ好調・買うのは空港関係職員
 千葉県が作った「ちばマルシェ 空の駅」の野菜の売上げが予想以上に好調とのことです。しかし、買っていくのは大半が成田空港で働く人たちだそうです。新鮮さが受けているとのことです。

@成田空港周辺7ホテルが共同で循環バスを運行へ
 成田空港の周辺にある7つのホテルが共同で成田山新勝寺や大型ショッピングセンターなどを循環するバスを22日から運行することになりました。これは、ホテルに短期滞在する人たちの利便性を考えたものだそうです。循環バスは成田市の住宅街も回り、「ホテルのレストランなどに来ていただければ。」としています。料金は一律150円で30分間隔で運行します。需要があれば、台数も増やすそうです。

@GWの予約は国内線が微増・国際線は92%減に
 航空各社が発表したところでは、今年のゴールデンウイークの予約状況は国内線が前の年に比べほんのわずか増えましたが、国際線は91.6%減となっているそうです。

空港公団のページに「 平行滑走路が4月18日より供用開始」が載りました。写真が主です。


*4月19日

@成田ー仙台線は70%の予約率
 暫定平行滑走路の供用開始で開設されたフェアリンクの成田ー仙台線は50人乗りの小型機で運航されますが、今後1ヶ月の予約率は70%と好調な出足を示しています。仙台から成田空港までは1時間、料金15000円で、新幹線を使うと約13000円ですが、こちらは3時間かかります。バスは約8500円と安いのですが、7時間かかります。

@大阪空港に米軍小型機が着陸
 昨日、大阪空港に米軍のビーチクラフト機が着陸しました。米軍機の使用は日米地位協定で認められているが、安全上の理由から乗り入れ禁止を求めている豊中市は国土交通大臣宛に抗議文を送りました。

@中国人整備士がエンジンに飛び込む・関西国際空港で
 昨日の午後2時頃、関西国際空港から北京に向けて滑走路を移動しはじめた中国国際航空928便・B−767型機の左側エンジンに見送っていた中国国際航空整備士の1人が突然走り出し飛び込み即死しました。自殺と見られていますが、同機は乗客を乗せたまま現場検証のため3時間20分現場で待機しました。同便は欠航となりました。エンジンの最下部までは地上から1.2mしかなく、十分飛び込める高さです。

@ミラノの高層ビルに小型機が衝突・事故の模様
 現地時間18日午後6時(日本時間19日未明)頃、イタリア・ミラノにある30階建ての高層ビルの25階に単発の小型機が衝突しました。一時はテロの可能性ありと緊張が走りましたが、パイロットが機体の不調を連絡していた事から事故の可能性が高いと見られています。この事故でパイロットを含め4人が死亡し60人が怪我をしました。パイロットは68才のイタリア人でスイス南部のロカルノからミラノに向かっていました。

@エアバス社と三菱重工業・富士重工業が基本合意
 エアバス社が発表したところによりますと、超大型旅客機A380型機の生産にあたって三菱重工業と富士重工業から部品の供給を受けることで基本合意に達したそうです。両社合わせて約1300億円になるそうです。


*4月18日

@暫定平行滑走路供用開始・音にびっくり飛び出す人も
 今日から暫定平行滑走路が供用開始になりました。私も朝から芝山町へ出かけ話を聞きました。分かっていたことは言え、飛行コース直下で滑走路に近い家では、あまりの大きな音にびっくりして外に飛び出し、飛行機を見上げる光景も見られました。「心臓の動悸が早鐘のようになった。これは、身体に悪いよ。」と話していました。今までは、小鳥のさえずりが聞こえる静かな農村だったのですから、やはり、大変なことなのですね。午前中は北よりの風で南からの着陸で、離陸機の音を測定しようと滑走路北側の下総町高倉に移動したのですが、運悪く、風向きが変わって北側からの着陸になり、ここでも着陸機の音しか測定できませんでした。測定の結果については近く測定結果のページを作って、そこに載せていきます。移動の途中で、各所で町が独自に騒音測定を実施している場所に出くわしました。会員からの連絡によると、芝山町では4カ所、下総町では8カ所、横芝町でも測定を行ったようです。

@空港公団が東峰地区農家3戸に防音休憩所を提供
 16日に書きました、プレハブ防音家屋とは別に空港公団は暫定平行滑走路南端直下になる反対派農家と作業所にプレハブの防音休憩所を建設し、農作業の合間に使ってくれるよう連絡しました。今日から使えるようになっています。

@扇大臣が島村さんに留守電入れる
 昨日の暫定平行滑走路供用開始式典に参加した扇国土交通大臣は昨日の式典後の記者会見で、暫定平行滑走路南端で農業を営む反対派の島村さんに対して、「明日からご迷惑をおかけします。」と言う電話を昨日の朝入れたことを明らかにしました。電話には誰も出なかったため、留守電に残したそうです。島村さんは返事をするかどうか聞いた記者達の質問に、「返事はしない。何か良い答えが出来るか?」と苦笑していたそうです。

@反対派が集会開く
 供用開始の今日、反対同盟熱田派と反対同盟北原派はそれぞれ滑走路脇のそれぞれの所有地で供用開始に反対する集会を開きました。参加者はそれぞれ30名程度だったようです。なお、両派とも暫定平行滑走路を離着陸する航空機から見えるような、反対を訴える大看板などを設置しました。

@全日空機がエンジンを滑走路に接触させる
 強風が吹き荒れた昨日、午後4時頃にロンドンから成田空港に到着した全日空のジャンボ機が強風にあおられ、右側の2つのエンジンを滑走路に接触させエンジンカバーの一部を破損しました。これは、着陸後の点検でエンジンに黒い汚れと擦り傷が見つかったものです。大きな事故につながらなくて幸いでした。

@成田空港国内線に温度差・JALとANA
 暫定平行滑走路が供用開始になって国内線の枠が増えましたが、成田空港の国内線に対する見方が日本航空と全日空ではかなり違うようです。日本航空は「国内線の乗り継ぎをすると、国内線が無料になるサービスをすることになる。」と国内線の増便には消極的です。これに対して全日空は「日本航空と同じ事をしていたのでは勝負にならない。中日本航空やフェアリンクとの共同運航で我が社の国際便との乗り継ぎを良くして乗客の利便性を高くする。」と国内線に積極的な姿勢を鮮明にしています。


*4月17日

@「空港公団は北延ばしは現段階では考えていない。」
 昨日の読売新聞に出ていた「暫定平行滑走路北延ばし」について、空港公団の担当者に「資料があったら送って欲しい。」と電話しました。それについて、しばらくして、「あの記事のようなことを空港公団として考えてはいません。広報にも問い合わせましたが、そのような資料は全くない、とのことです。どうして、あのような記事が出てきたのか考えられません。」との返事がありました。

@空港公団のホームページがリニューアルしていました。

@暫定平行滑走路明日から供用開始・記念式典行われる
 明日からの暫定平行滑走路の供用開始を前に今日午前、記念式典が行われました。式典には扇国土交通大臣、空港公団総裁、千葉県知事など約100人が出席しました。この中で、扇大臣は「21世紀の幕開けだ。今後の航空需要に対応していくためにも本来の2500m平行滑走路の建設に努力する。」と述べました。この後、成田市の団体などがチャーターした鹿児島行きと沖縄行きの2機が事実上の1番機として離陸しました。

@日本航空のチェックシステムが一時故障
 今日の午前8時半頃、成田空港の日本航空国際線チェックシステムが故障しました。故障は20分ほどで復旧しましたが、この間、手作業で対応し、この影響で日本航空機に最大30分の遅れが出ました。

@千葉県産農産物販売所がオープン
 昨日、成田空港第2ターミナル1階到着ロビーと2階に生産高全国3位を誇る千葉県の農産物をアピールする販売所「ちばマルシェ 空の駅」がオープンしました。発案者である堂本千葉県知事は「一生懸命宣伝したい。」と挨拶しました。県民の中には「空港で農産物をお土産に買う人がいるのかな?」と疑問を呈する人もいました。

@3月の海外パックツアーが84%減に回復
 日本旅行業協会が昨日発表した3月海外パックツアーの実績が前年同月比で83.6%減に回復したそうです。しかし、アメリカ本土やカナダなどの北米向けは同45.7%減と相変わらず低調です。ゴールデンウイークを含む5月分の予約は同94%とほぼ前年並に回復する見込みとのことです。

@W杯期間中の警察官搭乗に乗員組合が反対
 国土交通省はワールドカップ期間中の航空機に警察官を搭乗させる意向ですが、各航空会社の乗員組合がこれに反対しています。理由は「警察官が銃を携帯することにより、事が起こった場合、銃弾が機体を貫通した時にどのような事が起こるかはっきりしていない。」とのことです。また、「指揮系統が混乱して、かえって不測の事態が乗じる恐れがある。」と心配しています。国土交通省と定期航空協会が話し合いを進めていますが、まとまるかどうか微妙な情勢です。


*4月16日

@空港公団が北延ばし2500m平行滑走路の検討始める
 今日の読売新聞によりますと、空港公団は東峰地区の用地買収の目途が立たない場合、暫定平行滑走路をさらに北側に300m延ばして2500mとする案の検討を始めたようです。この場合、北側にある国道51号線のトンネルの上を滑走路が通ることになりますが、現在のトンネルは航空機の離発着の衝撃に耐えられるようには出来ていないため、少しずらして耐えられるトンネルにするとのことです。また、駐機場への出入りが不便なため、東峰地区の東側に誘導路を造ることにしているようです。しかし、この案は「住民との話し合いの上で空港建設を行う。」と言う共生路線に反することになり、東側に誘導路を造っても駐機場には平行滑走路を横断して行かなければならないなどの問題点と建設に巨額な費用を要することになります。この案が出てきた背景には「暫定平行滑走路が5年で満杯になる。」と予測していたのに対し、需要が多く5年経たないうちに満杯になりそうなことがあげられています。北延ばしには工事を始めてから3年はかかるとと見込まれており、5年後に使えるようにするためには時間が余りないと言うことがあるようです。この案に対して国土交通省の小畑事務次官は「北延ばしの案を云々する時期ではない。」とし、千葉県の堂本知事は「正式には聞いていない。北に延ばすと言うことになれば、別の難しい問題も出てくるのではないか。」とコメントしているようです。
【コメント】暫定平行滑走路の建設が明らかになった時に、空港公団との話し合いの中で、「さらに、北に延ばすことを考えているのではないか。」と質したときに、空港公団側は「国道51号のトンネルは航空機の離発着に耐えられません。したがって、そう言うことはありません。」と答えていたことを思い出します。その時もわたしの方から、「国道のトンネルなんかは造り直せばいいのだから、問題にはならない。」と指摘しましたが、現実の問題になってしまいました。この案が採用されると、北側の騒音がさらにひどくなります。2500mにするのはうるさいジャンボ機を離着陸させるためなのですから。

@暫定平行滑走路南端の農家3戸にプレハブ防音家屋提供
 空港公団は15日、暫定平行滑走路南端の反対派農家3戸に防音プレハブ家屋各1棟を提供すると通知しました。しかし、場所は約1Km離れた空港公団用地です。昨日工事に入り18日までに完成させることにしています。
【コメント】空港公団の気持ちは分かりますが、これは、使われずに終わるように思います。自宅から1Km離れているのですから。もっとも、反対派の敷地内に建てることは、「そんなものいらない。」と断られるに決まっていますし。

@暫定平行滑走路誘導路の一部が基準満たさず
 暫定平行滑走路の誘導路の一部が航空法の基準を満たしてないことが明らかになりました。問題の部分はカーブで、両側に反対派の共有地と開拓組合の道路があり、誘導路と側帯で93.5mしかありません。航空法では101mなければいけないことになっています。国土交通省ではジャンボ機が通行しないと言う条件で、特例として認可しました。空港公団ではこの部分の側壁に16基の照明をつけ、誘導路のセンターラインを反射塗料で引くなどして注意を促します。

@ルフトハンザ航空が成田ーミュンヘン線を就航
 ルフトハンザ航空は昨日、成田ーミュンヘン線を週6便体制で19日から運航を始めると発表しました。機材はA340−300型機です。なお、この発表の席で副支社長は成田空港と名古屋空港の着陸量の引き下げを要求し、引き下げがなければ将来的には香港など着陸料の安い空港から中距離機で乗り入れることもあり得ると述べました。
【コメント】何か、恫喝のような気がしないでもありません。「日本に来たい」「日本からドイツに行きたい」と言う人が乗り継ぎで時間のかかる航空会社を選択するでしょうか。香港の着陸料と中型機の日本の空港の着陸料の両方を合わせても安くなるのでしょうか。多分、「着陸料の値上げをしたい。」と言う空港公団に対する牽制の意味だと思うのですが。

@京成Gのタクシー会社が都内への格安タクシーを運行
 京成電鉄は昨日、グループのタクシー会社5社が共同で成田空港と都内を結ぶ割安のタクシー「リムジンライナー」を18日から運行することを明らかにしました。対象は23区と武蔵野市・三鷹市です。成田空港に近いところから4ゾーンに分け、料金は高速道路料金も含めて3000円〜5000円(安い!?)に設定したそうです。2日前までに予約した場合は自宅前から送迎するサービスもするとのことです。

@京成電車への発火ゲリラは革労協(?)の仕業
 12日に起こった京成電車への発火ゲリラについて犯行声明が昨日マスコミに届いたそうです。署名は「革命軍」とだけ書いてあったようですが、警察は手口から見て革労協の仕業としています。

@中国国際航空機が釜山郊外に墜落
 昨日午前11時45分頃、北京発釜山行き中国国際航空129便・B−767型機が釜山の金海空港の北方約10Kmの山の中に墜落しました。当時、金海空港付近は風雨が激しく、霧も発生して視界は約3Kmしかありませんでした。このため、日本からの便も欠航しています。この悪天候の中、同機は南からの着陸を目指しましたが、南風のため北からの着陸に変えて旋回中に山に激突した模様です。乗員・乗客166人のうち121人が死亡、行方不明が7人、生存が38人とのことです。生存者の中に機長も含まれており、容態が回復次第事情聴取をすることにしています。フライトレコーダーとボイスレコーダーも回収されています。


*4月14日

@都合により明日の更新は出来ません。よろしく。

@成田空港に爆発物探知犬4頭を配備
 ワールドカップに備えてテロやフーリガンが爆発物を持ち込むのを防ぐための爆発物探知犬4頭が11日から成田空港に配備されています。これは、米同時多発テロ以後、東京税関の麻薬探知犬訓練センターが麻薬探知犬の中から4頭を抜擢して訓練したものです。ダイナマイトをはじめ、ほとんどの爆発物を探知できるそうです。訓練で難しかったのは、麻薬探知犬の場合麻薬を見つけるとその荷物をひっかくようにして検査官に知らせますが、爆発物の場合衝撃を与えないようにその荷物の前に座って検査官に知らせるよう訓練することだったとのことです。


*4月13日

@成田空港駅着の京成電車から煙り・過激派テロ
 昨日の午後7時頃、京成成田空港駅に到着した西馬込発成田空港行きの特急電車から煙が立ち上りました。車両の連結機付近の数カ所から発火装置と見られるものが見つかりました。火は駅員と警備員によってすぐに消し止められ、乗客などにけが人はありませんでした。警察では、暫定平行滑走路の供用開始に反対する過激派によるテロと見て、捜査を始めました。

@国際航空運送協会が成田空港の着陸料の引き下げを要求
 国際航空運送協会が昨日発表したところによりますと、協会は成田空港の国際線着陸料を現行のトン当たり2400円から1950円に値下げするように空港公団と交渉しているそうです。協会は根拠として、韓国の仁川空港の着陸料が成田空港に比べて3分の1になっていることをあげていますが、交渉は難航しているようです。空港公団は逆に引き上げたい意向です。

@米軍機の飛行差し止めを求めた横田騒音訴訟で住民が敗訴
 昨日、米軍機の夜間・早朝の離発着の禁止を求めた新横田基地騒音訴訟で最高裁第2小法廷は「外国の主権的行為について、民事裁判権は免除される。」という国際的慣習を根拠として住民の訴えを棄却しました。2審では「日米地位協定は民事裁判権の免除を定めたもの。」として、住民の訴えを退けましたが、昨日の判決では、「日米地位協定には住民救済の側面がある。」としています。これで、住民側の敗訴が確定しました。原告側は「我々はどこに訴えたらよいのだ。」と不満をあらわにしました。なお、アメリカ政府は訴訟に応じませんでした。

@神戸空港反対の後援会が大阪で開催
 今日、大阪で「神戸空港いらへんで〜、どうなる大阪の空と海」と題された講演会が開かれました。主催したのは神戸市議の3人が作る「無党派市民ネット」です。講師の一人で航空安全推進会議大阪支部議長の森氏は「山に囲まれている関西では空域が狭く、神戸空港の航空機が入り込む余地は少ない。安全面が心配。」と述べました。


*4月11日

@明日の更新は都合により出来ません。悪しからず。

@千葉県の空港地域振興課が出している「成田空港新滑走路ニュース」の第1号に暫定平行滑走路供用開始後の国内線のダイヤが載っていました。

@W杯観戦の外国人に鉄道の共通パス発行へ
 JR東日本・京成電鉄・東京都交通局・営団地下鉄・埼玉高速鉄道はワールドカップで東京を訪れる外国人を対象とした、共通乗車パスを発行することで合意に達しました。期間は5月末から7月上旬で5日間有効です。予定価格は6000円としています。

@全日空Gの3月実績は国際線で12.7%減に
 全日空が昨日発表した3がつの旅客輸送実績によりますと、国内線は前年同月比3.7%増と6ヶ月ぶりにプラスになりましたが、国際線は同12.7%減となりました。しかし、この減少幅は米同時多発テロ以降の最小となっています。また、昨年4月から今年3月までの2001年度の輸送実績は国内線は前年比0.6%増でしたが、国際線は同19.8%の減でした。

@福島県が福島空港利用の団体に助成金
 福島県は福島空港利用促進協議会を通じて、5月1日から6月30日までの期間に福島空港発着の定期便を利用した20人以上の団体に対し、国内線で10万円、国際線で20万円の助成を行うことになりました。40〜50団体を予定し、「継続的な交流に結びつくことが期待される団体」に助成して福島空港の利用促進に役立てたい、としています。申し込みは今月25日までになっています。

@大韓航空がW杯期間に羽田昼間チャーター便を140便運航
 大韓航空はワールドカップ期間中に羽田ー金浦線に昼間のチャーター便を約140便運航すると発表しています。機材はB−737−800型機を使う予定です。


*4月10日

@空港公団のページに「4月 9日NAA駐車場の長期(1泊以上)駐車の特別料金導入と平行滑走路オープン記念キャンペーンの実施について」が載っていました。

@東峰地区住民が神社の立木伐採で空港公団を提訴
 昨日、東峰地区の住民7人が「東峰地区の神社の立木を空港公団が航空法に違反するとして伐採した(昨年8月9日と11月25日の出来事を参照)のは違法で精神的苦痛を受けた。」として、原状回復と1400万円の損害補償を求める訴えを千葉地裁に出しました。

@成田空港対策協が「テロ対策強化」で要望書を提出へ
 成田市内の団体で構成する「成田空港対策協議会」は昨日、成田市内で空港公団の民営化についての講演会を開きました。この中で、会長の鬼澤氏は上下分離方式案を「数字合わせのような、単純なものでは納得できない。」と批判しました。また、この席で、「テロ・ゲリラ対策の強化を望む要望書」を空港公団と成田署に提出することを決めました。

@1月の県幹部宅への放火ゲリラで前進社を捜索
 今年1月に神崎町で共生財団の事務局長をやったことのある県幹部宅への放火ゲリラに対して、警視庁公安部は東京・江戸川区の中核派拠点「前進社」の家宅捜索を昨日行いました。機関紙やビラなど約100点を押収しました。
【コメント】1月のゲリラの捜索を今頃やっても証拠が見つかる可能性は少ないでしょう。多分、暫定平行滑走路の供用開始に向けた警備強化の一環なでしょう。それはそれで意味はあるのですが、3月27日の騒音対策委員会でも指摘したのですが、サミットだとかブッシュ大統領が来るとか言うとその前に「成田空港関係のゲリラの捜査だ」と言って、今回のような捜索が行われるのです。本気でゲリラの捜索をすると言うよりは、警備のためなのでしょう。「公安の力がないのか、なれ合っているのか」と疑ってしまいます。そして、狙われるのはトップではなく、毎回、警備の手薄な現場関係者なのですから、たまりません。何とかならないのでしょうか。

@空港公団とJRがW杯でボランティアを募集しています
 ワールドカップ観戦のために外国から成田空港を訪れる観光客を鉄道駅やバスターミナルにスムーズに案内するためのボランティアの募集が昨日から始まりました。空港公団とJRと京成電鉄が合同で募集しています。今回募集するのはスペイン語・中国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ロシア語の出来る方です。募集人員は約100人で、期間は5月29日〜6月7日と6月27日〜7月1日の2期間です。時間は午前9時から午後9時までを2交代で7時間ずつで交通費2千円分のパスカードと食事券1枚となっています。問い合わせは、043-297-0245 「ちばコンベンションビューロー」になっています。

@全日空が中国の西南航空と上海航空と提携へ
 全日空は中国の西南航空と上海航空の2社と包括的な提携をした、と発表しました。4月中旬から成田ー重慶・成都線、関西国際空港ー成都線で共同運航をはじめる予定です。上海航空とは上海での中国国内線の乗り継ぎで利便性を高めることにしています。


*4月9日

@GEエンジンに飛行中逆噴射の恐れ?JASに対応指示
 国土交通省は昨日、ゼネラル・エレクトリック社のエンジンを使っている日本エアシステムのA300型機に対して逆噴射装置を切るように指示を出した。これは、ゼネラル・エレクトリック社のエンジンを積んだDC−10型機が上昇中に1機のエンジンの逆噴射装置が働く事故があったためにとられた処置。修理のミスから起こったと考えられるが、抜本的な対策がとられるまでの指示としている。

@GWの旅行客が減少の見込み
 JTBが発表したところでは、ゴールデンウイーク中の国内旅行客は前年比1.5%減となり、5年ぶりの減少となる見込みとのことです。長引く景気の低迷がひびいているようです。海外旅行は同5.6%減まで回復するようです。成田空港の暫定平行滑走路の供用開始で中国へのツアー客が同24%増、台湾へのツアー客が同10%増と大幅に伸びているのに対して、北米は同20.1%減と落ち込んでいます。

@日航がW杯期間中の訪日客に国内線一律6300円に
 日本航空は昨日、ワールドカップ期間中に日本を訪問した外国人に国内線を1区間・一律6300円の運賃を設定すると発表しました。2区間から5区間まで利用できます。ただし、利用する際に日本到着前の航空券を見せる必要があります。


*4月8日

@12日から18日まで入場規制が実施されます
 反対派の集会や警備強化の関係で成田空港では12日から18日まで入場規制が実施されます。注意してください。詳しくはここを見てください。

@空港公団のホームページに「平成14事業年度 収入支出予算等について」が出ていました。

@オイル漏れで名古屋空港が2時間閉鎖
 今日の午後1時45分頃、離陸直前の名古屋発札幌行きの日本エアシステム405便の油圧系統からオイルが漏れているのが発見されました。同機は離陸を取りやめ駐機場に戻りましたが、滑走路のオイル除去作業で3時半まで閉鎖されました。


*4月7日

@フーリガン対策にスポッターを招へい
 警察庁はワールドカップのフーリガン対策として海外からフーリガンの面割りを専門とする「スポッター」を招へいして、空港や競技場でフーリガンを割り出すことにしました。スポッターは人相や行動パターンなどからフーリガンを割り出す専門官です。語学が堪能な日本人捜査官と5人1組になって、行動することにしています。


*4月6日

@エアドゥが機体リース料引き下げで合意
 エアドゥは昨日、機体リースを受けているオーストラリアのアンセット航空との間で進めていた機体リース料引き下げの交渉が基本合意にこぎ着けたことを明らかにしました。保証金等の8億円の積立金の一部返還などですが、半額を目標にしていた機体リース料については守秘義務を理由に明らかにしませんでした。これで、経営危機もほんの一息着けることになります。

@異常運航昨年1年間で238件
 国土交通省が明らかにしたところではエンジン不調や計器異常などで目的地を変更したり、出発空港に引き返したりする「異常運航」が昨年1年間で238件おこったそうです。この統計には鳥との衝突や悪天候や急病人などによるものは含まれていません。数の上で一番多かったのは全日空の33件ですが、便数による発生率ではジャルウエイズの1056便に1件で全日空は6495便に1件となっています。外国の航空会社ではノースウエスト航空が12件(1775便に1件)で一番多いですが昨年よりは5件減っています。


*4月5日

@資料室のアルバムに「空港情報センター」を載せました。

@空港公団のページに次の項目がアップされていました
 
「2002/03/28成田空港運用状況 」、「2002/03/28「成田空港アクセス情報誌」の発行について」、「 2002/03/28米国同時多発テロ以降の成田空港の運用 」、「2002/03/28「e-エアポート」構想実現に向けた高速インターネット施設の設置について 」、「 2002/02/28海外旅行者用緊急医療ガイドの配布について 」、「2002/02/28暫定平行滑走路供用に係る国内線運航内容 」、「2002/02/28ランデブープラザの設置について 」、「2002/02/28米国同時多発テロ以降の成田空港の運用 」、「2002/02/28空港運用状況(1月分)」です。空港公団のページも更新が不規則なので大変です。1ヶ月も空いたかと思うと、いきなり、何項目もアップされます。

@横田基地軍民共用にアメリカ側は理解示すも断念
 横田基地をアメリカ軍と民間で共用することについてアメリカ側は一定の理解を示していたことが明らかになりました。1990年に当時の運輸省に情報が入りましたが、外務省は「そんなことは、あり得ない。」として断念し、1994年にも同様の情報が入り検討しましたが、当時成田空港拡張問題で反対派と話し合いの機運が高まったこと、新たな騒音問題が深刻化すること、日米地位協定の改定に日時がかかりそうなことなどで再び断念していた事が明らかになりました。

@EUが航空機乗客から環境税の徴収を検討
 4日のイギリス・タイムズが報じたところに寄りますと、EUの執行機関である欧州委員会は旅客機の乗客から最大で50ポンド(約9000円)の環境税を徴収する検討に入っています。これは、航空機から排出される二酸化炭素を抑制して、地球温暖化に役立てるためです。これに対して、航空会社は「単なる旅行税の導入だ。」と一斉に反発しています。

@小型機の胴体着陸で2時間半閉鎖・松山空港
 
昨日の午後3時50分頃、松山空港で1人乗りの小型機が胴体着陸しました。この事故で、同空港は2時間半閉鎖されました。原因は車輪の故障のようで、幸い、パイロットは無事でした。

@W杯の試合中は競技場上空の飛行は禁止に
 ワールドカップの安全対策につてソウルで行われた日韓の協議で、試合開始の2時間前から終了後の1時間半までは競技場の上空、半径3Km・高度750mの空域を飛行禁止とすることで合意しました。

@エアバスA380の生産に日本の4社が参加
 次世代超大型機A380の開発を進めているエアバス社は日本のジャムコ・東レ・東邦テナックス・住友金属工業の4社が参加することを明らかにしました。4社合計で860億円以上の売上げになるとしています。部材の納入は来年からになる見込みとの事です。


*4月4日

@都合により今夜の更新は出来ません。悪しからず。


*4月3日

@試験飛行の騒音測定結果続報

市町村名

地区名

1機目の騒音(db)

2機目の騒音(db)

離着陸
実施団体
芝山町 加茂 78.4 77.0 着陸 芝山町
飯櫃 69.1 71.2
殿部田 71.1 69.6
茨城県 市崎局 61.7 57.4 離陸 空港公団
下加納局 66.8 69.0
下総町 滑川 72.5 71.0
芙蓉邸街 78.5 71.5
下総局 75.4 69.3
内宿局 79.7 69.9
成田市 水掛 73.5 70.0
成毛 77.5 75.5
土室局 74.8 73.2
大室局 74.9 79.9
空港内 16L局 87.2 88.9
34R局 92.7 84.2 着陸
東峰 92.0 86.5
芝山町 菱田東局 70.5 68.3
多古町 一鍬田局 69.4 63.9
喜多局 67.3 62.0
千田局 74.4 73.4
牛尾局 74.0 70.0
横芝町 谷台 73.5 70.0
南川岸 70.0 68.5
横芝局 69.5 67.9
上堺局 69.3 67.9
松尾町 八田 68.0 65.0
(注)○○局と言うのは24時間測定する固定局の事です。

@ワールドカップ期間中成田エクスプレスで無線ラン
 政府は世界最先端のIT国家のイメージを実験的に示す「e!プロジェクト」の一環として、ワールドカップの期間中にJR成田エクスプレスの中で、無線ランを使った高速インターネットを使えるようにする準備を進めているそうです。

@日本航空Gの2月実績は国際線が10.3%減
 日本航空が今日発表したグループの2月旅客輸送実績によりますと、国際線は前年同月比10.3%減と6ヶ月連続の減少となりましたが、減少幅は米同時多発テロ以後の最小になりました。国内線は同5.9%増と3ヶ月連続の増加になりました。貨物は同7.1%減でした。


4月2日

@試験飛行実施される・実際の騒音は反映せず
 今日の午前中、試験飛行が実施されました。今日は微風でしたが、風向きが北寄りだったため南側から着陸・北側へ離陸となりました。まず、11時ちょうどに日本航空のB−767型機が高度150mで暫定平行滑走路上空に進入し、12時7分に全日空のA320型機が進入しました。私は多古町の五辻で観測しましたが、1機目は上空を取材のヘリコプターが旋回して正しい騒音の測定は出来ませんでした。150m上空を通過するだけ、と言うことで思ったほど大きな騒音にはならなかったようです。以下に、手に入った測定結果を載せておきます。

市町村名

地区名

1機目の騒音(db)

2機目の騒音(db)

離着陸
実施団体
下総町 高倉 79.3 69.4 離陸 下総町
西大須賀 73.3 67.5
74.2 70.0
72.8 68.6
滑川川岸 72.5 71.0
名古屋 78.5 71.5
滑川川岸 75 73 守る会
多古町 五辻 測定不能 56 着陸
芝山町 白枡 60 58
辺田 79.5 78.5 芝山町

@反対同盟北原派が反対集会
 反対同盟北原派は先月31日、同派の同盟員所有の畑で暫定平行滑走路供用開始の中止を求める集会を開きました。集会では「供用開始は住民を追い出す策略だ。」と訴えていました。参加者は約300名でした。

@京成電鉄が成田空港ー所沢に高速バス運行へ
 京成電鉄は16日から、成田空港ー西武所沢駅・JR東所沢駅の間に高速バスを、西武電鉄と共同運行で走らせると発表しました。1日8往復、片道3000円、時間は2〜3時間で成田空港行きは予約が必要です。

@羽田空港の深夜・早朝チャーター便が枠の2割にとどまる
 国土交通省が明らかにしたところでは、拡大された羽田空港の深夜・早朝チャーター便が予想外の不人気で、枠の2割の申し込みしかないそうです。ワールドカップが開催される6月分についても枠の半分以下の申請しかありません。旅行会社などによりますと、「都心とはいっても、深夜・早朝の出発・到着には心理的な抵抗が強く、ツアーを組みにくい。」そうです。

@自衛隊機が名古屋に緊急着陸
 今日午前11時15分頃、航空自衛隊のC130輸送機が油圧系統の故障で名古屋空港に緊急着陸を行いました。この着陸で滑走路上にオイルが漏れ、その清掃のため同空港は約40分間閉鎖され、13便に影響が出ました。


*4月1日

@3月のアクセス数が11794回と過去最高を記録しました。ご愛読、ありがとうございます。

@昨日の雷雨でダイヤが乱れる・成田空港
 昨日夕方、関東南部をおそった雷雨のため、成田空港と羽田空港では1時間ほど離発着を見合わせました。このため、ダイヤが大幅に乱れ、夜遅くまで混乱が続きました。

@日本エアシステムが3日から成田ー昆明線を開設
 日本エアシステムは今日、関西国際空港ー昆明線を運休とし、3日から成田ー昆明線を週2便運航すると発表しました。機材はA300−600R型機を使います。日本エアシステムは18日からは成田ー上海線を開設する予定で、中国路線は5路線になります。