2003年1月の出来事

*1月31日

@黒野総裁が2500m滑走路建設時期を早める意向表明
 黒野港総裁は昨日の記者会見で、従来、「株式会社移行時までには」としていた2500m滑走路の建設判断を早める意向を表明しました。北延ばしも含めて判断を早めて、建設に着手したいとのことです。また、羽田空港の国際化については「成田空港も早晩手一杯になる。その時に、羽田空港に余裕があるならば、国際化するのは当然だ。しかし、成田空港が国際線の基幹空港、羽田空港が国内線の基幹空港と言う基本は変わり様がない。」と延べ、羽田空港の国際化に理解を示しました。

@東京高裁が反対派の空港設置認可取り消し要求を退ける
 東京高裁は昨日、成田空港反対派農民が空港設置認可取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決で 第一審判決を支持し、農民の請求を棄却する判決を言い渡しました。裁判長は「空港建設には高度の公共性があり、利益侵害の程度が高まるのはやむを得ない」 「国を挙げての土地の補償や騒音対策実施が決まっている」 として、認可を適法としました。反対派は控訴する意向を表明しました。

@成田空港の昨年利用旅客が過去最高
 空港公団のページに次の2項目が載っていました。1月31日 「成田空港運用状況(平成14年)」「『三里塚さくらの丘』新展望台の整備について 」。この中で、発着回数が昨年比25%増、利用旅客が同15%増、取扱貨物量が同20%増 と過去最高を記録しました。


*1月30日

@総裁「改めて2500mの必要性を痛感」・オーバーラン事故で
 空港公団の黒野総裁は今日の記者会見で、オーバーラン事故に関して「改めて、2500m滑走路の必要性が身に染みた。長さが短いことが事故原因とは言えないが、2500mあれば防げた可能性が強い。」と語りました。

@日本トランスオーシャン機が2度引き返す
 今日午前、石垣島に向けて那覇空港を離陸した日本トランスオーシャン605便・B-737型機でエアコンの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は那覇空港に引き返し、点検後、離陸しましたが警告灯が再び点灯したため、引き返しました。このため、同便と折り返しの2便が欠航しました。

@関西国際空港会社の役員報酬をさらにカット
 昨日、記者会見した関西国際空港会社の社長は今後3年間で1割の人員を削減し、経費の節約で年間30億円の節減をはかることを明らかにしました。また、昨年の4月に続いて、今年の1月から役員報酬を10%〜5%カットすることを明らかにしました。

@肥満の進行で小型機の安全基準の見直しへ・アメリカ
 アメリカの連邦航空局は今月8日に起こった21人が死亡した小型機墜落事故の原因が肥満にある可能性があるとして安全基準の見直しに着手することになりました。現在の基準は1人の体重を72〜75Kgとしていますが、この基準は8年前に作られこれよりも重くなっている可能性があるとのことです。特に、小型機ではこの体重増が飛行の性能を低下させる可能性があるとのことです。こんご、実態調査をするそうです。


*1月29日

@事故当時はウインドシェアー状態・オーバーラン事故
 エアジャパンのオーバーラン事故は気象条件が絡んでいたようです。当時は、強風で風向きもくるくる変わるウインドシェアー状態だったようでした。このような場合、着陸するかどうかは機長の判断に任されるとのことですが、着陸当時は追い風だったようで、この場合、揚力を確保するためにスピードを上げなければなりません。これが、路面が濡れていたことと合わせてオーバーランにつながった可能性があります。

@扇大臣が大阪空港の廃止に意欲示す
 今日午前中に開かれた参議院予算委員会で国土交通省の扇大臣は近畿圏に関西国際空港・大阪空港・建設中の神戸空港と3つの空港があることに関して、答弁で「関西に3つも必要か、管制空域や経費の面も含めトータルで見直すことを提案している。」と神戸空港を国内線の基幹空港とし、大阪空港の廃止に意欲を示しました。

@全日空の12月国際線が27%増に
 昨日記者会見した、全日空の大場社長は昨年12月のグループの旅客輸送実績が前年同月比26.8%増に、また、国内線が同10.4%増になったことを明らかにしました。国際線は中国線の伸びが著しいとのことです。しかし、イールド(旅客キロ当たり単価)はこの1年で10%下落しており、収益が上がりにくい体質になっていると述べました。


*1月28日

@エアジャパン機が暫定平行滑走路で70mオーバーラン
 昨日の午後9時50分頃、韓国・ソウル発成田行きエアジャパン908便・B-767-300型機(乗員・乗客102人)が成田空港の暫定平行滑走路に着陸した際、滑走路上で停止できず、70mオーバーランして草地に前輪と右側主脚がめり込みました。乗員・乗客にケガはありませんでした。このため、暫定平行滑走路は閉鎖されました。親会社の全日空が復旧に当たりましたが、今日午前6時55分にやっと移動させました。着陸当時、小雨が降っていて滑走路面は濡れた状態でした。
【コメント】心配されていた“短い滑走路”の弱点が出ました。同機が着地地点を間違えたという報道はありませんので、雨で滑ったものと考えられますが、2500mあれば、止まれたのではないでしょうか。何はともあれ、大きな事故にならなくて幸いでした。

@成田市議会が合併について討議も結論は出ず
 昨日、成田市議会の合併協議会が開かれましたが、意見の一致には至らず、2月2日の任意協議会の様子を見て、2月4日に改めて協議することになりました。

@成田空港経由の第3国不正入国を摘発
 千葉県警外事課と東京入管成田空港支局は6日から19日まで不正入国などの合同取り締まりを行いました。この期間に、成田空港での乗り継ぎを悪用して第3国への不正入国を企てた中国人・韓国人・日本人8人を逮捕しました。これらは、偽造パスポートを使って日本人になりすまし、日本人への入国審査が甘い第3国への入国を企てたものです。いずれもタイから成田空港に着いてそこで、偽造パスポートなどを受け取り第3国への飛行機に乗り換えようとしたものです。日本人でないことがばれるのを防ぐために日本人や韓国人が付き添ってきます。県警などでは「2週間の取り締まりでこれだけ見つかると言うことは他にもたくさん行われ、背後に大がかりな組織が関係していると考えられる。」としています。

@IATAが成田空港の特別監督組織を要請
 国際 航空 運送協会(IATA)は27日、事務総長名で国土交通大臣宛に成田空港公団民営化に当たっての要望書を提出しました。それによりますと、民営化にあたって(1)妥当な着陸料の実現、(2)費用効果の高い、時を得たインフラ整備の推進、(3)サービス水準の向上のため、「強力で独立した監督体制が不可欠。」としています。
【コメント】この要請は、「国土交通省の指導ではラチが開かない」と言っているのと同じではないでしょうか。民間の国際機関としては行き過ぎの感があります。また、“時を得たインフラの整備”とは2500m平行滑走路の推進などを指すとすれば、『強制収用をやってでも作れ。』と言うことなのでしょうか。

@エア・ドゥの新社長に国土交通省OBが選出
 昨日行われた、エア・ドゥの臨時株主総会で国土交通省OBの滝沢進氏 が選出されました。総会後の記者会見で滝沢氏はこの夏にも羽田ー旭川線に新規参入し、羽田ー札幌線を増便する方針を明らかにしました。このために、全日空から機材を1機リースしてもらうことも明らかにしました。さらに、着陸料の値上げについてはこれを運賃に転嫁しない方針を明らかにしました。


*1月27日

@成田空港周辺を「セグウェイ」特区構想検討へ
 政府は構造改革特区構想で千葉県の成田空港、幕張メッセ、ディズーニーランドの周辺をアメリカで発明された立ち乗り式の電動スクーター「セグウェイ」を舗道上で乗れる「セグウェイ」特区とする検討を始めました。「セグウェイ」は日本では公道上は走れません。


*1月26日

@空港圏合併・吸収合併か対等合併かで結論出ず
 昨日、成田市役所で行われた空港圏任意合併協議会は空港南側の山武郡松尾町と蓮沼村の申請を承認しました。これで対象市町村は12市町村になり、利根川から九十九里浜を貫くことになりました。さらに、合併のやり方について話し合いましたが、成田市が主張する「成田市への吸収合併案」と芝山町や横芝町が主張する「対等合併案」が対立し、結論は出ませんでした。このため、当初、2月2日を最終会合としていた任意協議会を2月8日にも開くことになりました。

@日本航空が世界を結ぶ整備システムを構築へ
 日本航空は24日、今秋までに所有航空機の整備状況、部品データ、整備マニュアルなどを一元管理する世界的なシステムを立ち上げると発表しました。世界30カ国の125空港を対象とし、整備士が最新の整備情報を共有することで整備の品質向上を目指すとしています。


*1月25日

空港公団のページに「1月16日 平成14年度年末年始サービス向上期間の結果について」が載っていました。

@日本航空システムが2003年度運航計画発表
 日本航空システムは昨日、2003年度の運航計画を発表しました。それによりますと現在、混在している日本航空と日本エアシステムの便名を基本的に幹線は日本航空、地方路線は日本エアシステムに統一します。そして、幹線は羽田ー札幌線と羽田ー福岡線をそれぞれ3便減便します。また、国際線では中国線の名古屋ー北京線と福岡ー上海線を増便し、大阪ー広州線を再開します。また、地方路線では羽田ー山形線、大阪ー女満別線、福岡ー新潟線、さっぱろー新潟線を新たに開設し、羽田ー松山線を1便増便します。また、日本航空の子会社であるジェイエアは広島西ー札幌線など4路線を順次9月までに運休し、大阪ー山形線を4月から大阪ー花巻線を6月から50人乗りの小型機で運航することになりました。

@中国でハイジャック犯の爆発物が爆発・無事着陸
 24日、中国西部の重慶市から成都に向かっていた四川省航空の小型旅客機を乗っ取ろうとした犯人が手製の爆発物を爆発させ、犯人と乗客が負傷しました。犯人は保安要員に取り押さえられ、旅客機の損傷も軽度で、同機は無事に成都空港に着陸しました。

@米デンバー付近で小型機同士が空中衝突
 アメリカ・コロラド州デンバー付近で24日午後、軽飛行機と小型機が空中衝突し、両機とも墜落しました。軽飛行機は民家に突っ込み炎上しました。両機に何人が乗っていたか不明ですが、乗員の生存は絶望的とのことです。また、民家に人がいたかどうかも分かりませんが、落ちてきた部品で6人が軽傷を負ったそうです。


*1月24日

@全日空機が客室の気圧異常で大阪空港に緊急着陸
 昨日の午前11時50分頃、新潟から那覇に向かっていた全日空465便・A320−200型機が鳥取県境港市上空を飛行中客室の気圧の異常を知らせる警告が出ました。同機は午後0時45分に大阪空港に緊急着陸しました。乗員・乗客に怪我はありませんでした。

@バリ島行きの日本航空機が関空に引き返す
 昨日の午後4時45分頃、関西国際空港からバリ島に向かっていた日本航空713便・DC−10型機が沖縄本島の南西250Kmを飛行中、翼の揚力装置に異常が感じられたため、関西国際空港に引き返しました。関西国際空港で点検しましたが、異常は見つかりませんでした。

@全日空が地方路線から撤退し幹線を増便へ
 全日空は今日、2003年度の運航計画を発表しました。それによりますと、収益率の悪い地方路線5路線から撤退し、幹線を増便します。撤退するのは3月31日に福岡ー宮崎線と福岡ー鹿児島線、4月30日に羽田ー青森線と羽田ー徳島線、7月17日に羽田ー旭川線となっています。このうち、羽田ー青森線と羽田ー徳島線はスカイマークが引き継ぎます。代わりに羽田ー大阪線と羽田ー福岡線の幹線を1往復増便します。また、7月をめどに羽田ー能登線を新規開設します。

@日本航空が那覇ー香港線を運休に
 日本航空は今日、4月1日から那覇ー香港線を運休すると発表しました。この路線は現在、週2便を福岡ー香港線を那覇経由で運航していましたが、経由するために空港使用料を2度払うことになり、利益の出にくい構造になっていました。これで、那覇空港の海外路線は3路線になります。

@石川島播磨重工がGEとボーイング社のエンジン開発へ
 アメリカのゼネラル・エレクトリック社はボーイング社の新型旅客機用大型エンジンの開発に石川島播磨重工が参加することを明らかにしました。他の日本企業にも開発への参加を呼びかけています。このボーイング社の旅客機は2008年に就航する予定です。


*1月23日

@昨年の麻薬などの押収量が過去最高に・成田空港
 東京税関成田支署が昨日発表したところによりますと、昨年1年間の成田空港における麻薬や覚醒剤の押収量が過去最高になりました。大麻関係は378Kgで一昨年の3倍以上になり、合成麻薬(MDMA)は15万2600錠で同1.8倍、錠剤型覚醒剤は1500錠と急増しました。

@成田市議会の合併協議会で結論出ず
 昨日開かれた成田市議会の合併協議会は25日の任意合併協議会での態度表明について協議しましたが、「時間がない中でも、住民の意見を尊重すべき。意見の吸い上げが不十分だ。」との意見が大勢を占め、結論は出ませんでした。25日にはこの経過を報告することになりました。

@公取事務局長が6月からの値上げについて「具体的な額が出てから検討」
 公正取引委員会の山田事務局長は昨日の記者会見で、着陸料引き上げによる航空運賃の値上げについて、「どのような値上げになるか、具体的に内容を聞いてから検討する。」と述べました。

@全日空も6月から値上げ転嫁
 全日空は着陸料の値上げによる航空運賃の値上げを6月から実施すると発表しました。具体的な内容は明らかになっていません。

@全日空が「突然割引」を新設
 全日空は昨日、空席状況を見て2週間前に割引運賃を発表する「突然割引」を4月12日から導入すると発表しました。条件は土・日・祝日に2人以上で同一路線を往復することになります。2週間前の空席状況で、どこの路線を突然割引にするか決めて、10日前から売り出します。運賃は1万円から1万5000円になる予定です。また、「スーパー早割」も新設します。


*1月22日

@沖縄県が新石垣空港の基本計画を発表
 沖縄県は20日、新石垣空港の基本計画を発表した。これによりますと、広さは138haで現空港の約3倍になります。滑走路は現滑走路の1500mから2000mになり、中型のジェット機の離着陸が可能になります。2005年に着工し2011年の開港を目指します。しかし、建設予定地内には0.15haの共有地があり、全国の359人が所有しています。

@新石垣空港予定地近くにカグラコウモリの群棲地見つかる
 昨日、石垣市で第7回新石垣空港環境検討委員会が開かれました。この席で、建設予定地近くの洞窟に絶滅危惧種のカグラコウモリの国内最大規模の生息が明らかにされました。その数は3000頭に達するものと見られています。また、建設予定地の近隣の山に天然記念物のカンムリワシの営巣が2カ所確認されました。

@エア・ドゥがカウンターを全日空側に移動へ
 エア・ドゥは新千歳空港と羽田空港のチェックインカウンターを2月1日から日本航空側から全日空側に移動すると発表しました。これにより、預かり手荷物のX線検査が出来るようになり、今までは一つ一つ開けて検査していたのが必要なくなります。また、全日空とエアニッポンとの乗り継ぎは最終目的地まで一括チェックインが出来ることになります。
【コメント】今までは苦労していたのですね。預かり手荷物も自動のベルトが使えず、台車で運んでいたそうです。これって、「いじめ」かな?


*1月21日

@昨年の成田空港出入国者が過去最高に
 東京入国管理局成田空港支局が今日発表したところによりますと、昨年1年間の成田空港出入国者は約2450万6000人と過去最高になりました。前年比で12%増になりました。中でも、外国人の出入国者が約650万8000人と前年比で20%の大幅な伸びになりました。

@千葉県知事が羽田空港国際化に理解示す
 千葉県の堂本知事は昨日の年頭記者会見で羽田空港についてふれ、「首都圏に国際空港が一つしかないのは大地震など考えると非常に不安定。従って、羽田空港が国際線を運航することは大事。しかし、再拡張で増える飛行機が千葉県上空だけを飛行するのは受け入れられない。東京都や神奈川県でも騒音を共有してもらいたい。」と述べました。

@空港公団が「成田国際空港株式会社」を要望
 空港公団は昨日、国土交通省に対して民営化した後の会社名を「成田国際空港株式会社」とし、空港名を「成田国際空港」とするように要望しました。
【コメント】これはすでに決まっていたのでは? 一つの「儀式」かな。

@扇大臣が「航空会社から話を聞きたい。」値上げで
 扇国土交通大臣は今日、国内航空会社が着陸料値上げを運賃に転嫁し値上げしようとしていることについて、「(デフレなど)今の状況下では、思いとどまることが妥当。航空会社から直接話を聞いてみたい。」と述べ、値上げに反対する立場を明らかにしました。

@日本航空システムが6月からの値上げを発表
 日本航空システムは今日、国内空港の着陸料の値上げに伴う、運賃の値上げを6月から実施することを発表しました。しかし、値上げ幅などは、「検討中」として明らかにしませんでした。なお、全日空も4月から5%程度の値上げをする方向で検討に入りました。

@石川県が小松ー上海線のチャーター便を20便運航計画
 石川県は昨日、来年度に小松ー上海のチャーター便を20便運航する計画を明らかにしました。中国東方航空と120人乗りの機材を使用する方向で調整しているとのことです。県が一部補助することになっています。国際線の需要喚起で協力関係にある島根県とも協力する予定で、数便は出雲空港経由になるとのことです。


*1月20日

@空港圏合併は成田市の議会が鍵
 千葉県が提唱した空港圏の市町村合併は25日に任意協議会が開かれ、この席で、成田空港南部の山武郡松尾町と蓮沼村が空港圏合併を希望し承認される見通しです。これにより、任意協議会に参加するのは12市町村になります。今後は来月2日の最後の任意協議会で方向性が打ち出され、3月定例議会で各市町村が法定合併協議会の設立を可決する必要があります。この際、一つの市町村でも否決された場合、合併は白紙に戻ります。そこで、問題となるのは成田市です。小川市長は当初の消極姿勢から、一転して積極的姿勢に転換していますが、市議会や市民団体は空港圏合併には反対を唱える人が多数を占めている現状です。特に、市議会は合併反対派が大多数を占めると言われています。議会が否決した場合、小川市長が合併の是非を問う住民投票に打って出るとの観測もあります。
【コメント】成田市の議会が反対するのは空港から来る固定資産税など豊かな財政を合併することによって他の市町村にまわさねばならず、自由な施策や生活環境の悪化につながりかねない、との懸念があると思います。次期市長選なども絡んで複雑で熱い議論が戦わされるのではないでしょうか。

@USエアウエイズの再建計画を了承
 昨年10月に経営破綻したUSエアウエイズの再建計画がアメリカ連邦破産裁判所によって17日承認されました。これにより、今後、債権者の同意を取り付ける手続きに入ります。ただし、条件として政府の債務保証を確実に受けること、出資に名乗りを上げた公的年金基金と正式に契約することがあげられています。債権者の同意が得られた場合、3月末にも破産状態終了の判断がえられるものと見られます。


*1月19日

@東レなどが炭素繊維の増産に乗り出す
 東レと三菱レーヨンなどは軽くて強い炭素繊維の増産に相次いで乗り出すことが明らかになりました。これは、炭素繊維が航空機や自動車の部品材料として需要が高まっているためとのことです。炭素繊維は日系の3社で世界のシェアの約7割を占めています。


*1月18日

@酒気帯び運転の千葉観光がリムジン路線を廃止
 昨年10月に運転手が酒気を帯びて都内のホテルから成田空港までの路線を運転し、乗客とトラブルになった千葉観光は昨日、関東運輸局に都内のホテルと成田空港を結ぶ路線の廃止を届け出ました。この事件の後、契約していたホテルから次々と契約解除を通告され路線が成り立たなくなったため、としています。同社のこの路線の売り上げは全売り上げの半分を占めていたとのことで、今後の経営が苦しくなると思われます。

@能登空港が7月7日に開港・東京便は1日2便に
 石川県は昨日、能登空港の開港を7月7日にする事を明らかにし、エアニッポンの能登ー羽田線を1日2便にすることで合意したと発表しました。2便にする条件としては搭乗率が70%を切った場合は石川県や周辺市町村が2億円を限度として補償金をエアニッポン側に支払い、70%を越えた場合はエアニッポン側が周辺自治体側に「販売促進協力金」を還元するというものです。ただし、この措置は1年目だけでエアニッポン側は2年目以降需要動向を見て考えるとのことです。機材はB-737型機を使う予定です。

@米運輸省が大手3社の連合を認める
 アメリカ運輸省は17日、デルタ航空・ノースウエスト航空・コンチネンタル航空の3社から出されていた連合の申請を条件付きで認めました。これにより、3社は共同運航やマイレージサービスの統合や乗り継ぎ便などで共同していくことになります。


*1月17日

@関空会社が滑走路建設を2021年度に延期する試算検討
 関西国際空港会社が今後の経営計画検討の中で第2滑走路の建設を2021年度まで延期する試算をしていることが明らかになりました。これは、需要の伸びが国土交通省の予測の半分になった場合、年間の発着回数が2022年度でも15万7千回にしかならないとして、2021年度まで滑走路の着工を延期して、2017年度までに累積損失を解消し、2034年度までに有利子負債を返済できると言う試算です。

@関空が着陸料の値下げを継続へ
 関西国際空港会社は2001年4月から2年間の限定で実施している着陸料の値下げを4月以降も継続することを明らかにしました。関西国際空港の着陸料はジャンボ機で約91万円ですが、これを、現在は約83万円に値下げしています。もちろん、ねらいはこれ以上の便数減をくい止めるためです。ちなみに、成田空港の着陸料はジャンボ機で94万8千円になっています。また、関西国際空港会社は2002年4月から1年間の限定で実施している、新規乗り入れや増便の着陸料を半額にする制度も継続させる方向で検討しています。

@機内での迷惑行為に罰則を科す事に
 国土交通省は増えている機内での暴言や喫煙などの迷惑行為に対して航空法を改正して罰則を科す方針を決めました。対象となる行為は(1)携帯電話などの電子機器の使用、(2)トイレ内での喫煙、(3)救命胴衣などの勝手な移動、(4)離着陸時のシートベルトの未使用、(5)手荷物の未収納などに加え、「乗務員への乱暴な言動や乗務員を著しく羞恥させ、不安を覚えさせる言動」などがあります。具体的な手順はまず「機長命令」を出し、それに従わない乗客に対して罰則が科せられます。


*1月16日

@海老名市の民家に氷塊が落下し屋根に穴
 昨日午後4時45分頃、神奈川県海老名市上今泉の民家でドーンと言う大きな音がしました。この民家の住人は留守でしたが、隣の人が見たところ屋根に穴が開いていました。110番の通報で駆けつけた警察官が調べたところ、2階の天井板に4個の氷塊が散らばっていました。大きなものは18×15cm厚さ7cmで約1Kgありました。同地域は厚木基地の航空路と民間機の航空路になっており、航空機から落下したものと見られています。なお、10日には静岡県浜松市でも氷塊が民家に落下し、屋根に穴が開く事故がありました。

@羽田空港再拡張の地方負担を撤回・扇大臣
 今日の午前、羽田空港再拡張について扇国土交通大臣と7都県市の首長が話し合う協議会が開かれました。この席で首長側からは地方負担に対する批判が噴出しました。これを受けて扇大臣は9000億円の事業費を圧縮して6300億円とし、国の単独事業として行う事を検討する意向を表明しました。しかし、協議会の後に記者会見した青山国土交通省事務次官は「全額国費で対応したい気持ち。」としながらも、「これから話し合うテーマだ。」として、地方の出資も必要とする考え方を示しました。

@全日空が2005年度までに250人の削減計画
 全日空は今日、旅行子会社を本社に統合するなどして2005年度までに250人を削減し、合わせて、35億円のコストを削減する計画を明らかにしました。

@ボー社とルフトハンザが高速インターネットサービスを開始
 ボーイング社とルフトハンザ航空は15日から機内でオフィス並の高速インターネットが利用できる人工衛星を利用したサービスをワシントンーフランクフルト線で開始しました。ボーイング社は「日本航空システムやスカンジナビア航空とも導入に向けた話し合いをしている。」としています。


*1月15日

@日本航空システムが着陸料値上げを運賃に転嫁へ
 国土交通省が来年度から国内主要空港の着陸料を値上げする問題で、日本航空システムは値上げ分を運賃に転嫁する方針を固めました。値上げ額は片道100円〜200円になるとのことです。しかし、「片道1万円」などの運賃自体が商品価値を持っているものには転嫁しない方針です。日本航空システムは日本航空と日本エアシステムが経営統合する条件として「特別な環境の変化がない限り、3年間は運賃の値上げを行わない。」と言う一札を国土交通省に入れています。今回はこの『特別な環境の変化』に当たるとしています。一方、公正取引委員会は値上げ分の転嫁について、「国土交通省に変更命令権があるので、国土交通省の対応を見守りたい。」と当面は静観する構えです。今回の値上げについては一部に「便乗値上げではないか。」との批判もあります。


*1月14日

@年末の貨物需要で旅客機を貨物便に使う
 昨年末沖縄から本土に貨物を送るため、旅客機に乗客を乗せずに貨物だけを載せて運航した便が16便あったそうです。沖縄から本土への貨物は49%増になりました。これをさばくためにB-777型機などの旅客機を貨物便として使用したものです。

@ユナイテッド航空が航空機の価値を半分以下に減価提案
 経営が破綻し、再建を目指しているユナイテッド航空の親会社UALは航空機の価値を現状より50〜30%に減価する提案を出資者に行いました。これに伴い、リースなどの形で航空機に出資している投資家や企業は減資を受け入れるか、航空機を引き取り時価で売却するしか方法がありません。しかし、現状では旅客機は余っており売りたくても相当値下げしなければ売れない状態です。結局、減資を受け入れざるをえず相当な損失を覚悟しなければなりません。企業の中には、すでに特別損失として処理しているところもあります。


*1月13日

@平行滑走路東側の東峰地区に貨物地区整備の構想
 空港公団は逼迫する貨物需要をさばくために、平行滑走路の東側、東峰地区にある公団用地に新たに貨物地区を整備する構想を打ち出しました。しかし、空港公団では、「2500mの平行滑走路が出来なければ、ジャンボの貨物機が平行滑走路を利用できず、貨物地区を整備しても意味がない。」としています。この構想は地元の東峰地区の農家には説明しましたが、農家側は、「集落が分断される。」と反対を表明しているそうです。

@熱田派と北原派が旗開き
 昨日、反対同盟北原派と反対同盟熱田派がそれぞれ旗開きを行いました。反対同盟北原派は芝山町小池で約120人が集まり、北原事務局長は「我々の反対で暫定平行滑走路は短いものになってしまった。昨年は勝利の年だった。成田空港を自衛隊や米軍の基地にしないように有事3法案を廃案に追い込もう。」と挨拶しました。また、反対同盟熱田派も芝山町香山新田に約60人が集まり、柳川世話人は「すぐに、強制収用は出来ないだろうが、一坪共有地に対する提訴のように土地を奪う攻撃は巧妙になっている。一坪共有地に対する攻撃は強まる。」と挨拶しました。


*1月12日

@自治体負担を条件に山形ー羽田線が復活・4月から
 昨年10月に停止された日本航空システムの山形ー羽田線が4月から復活する方向で話し合いが進んでいることが10日明らかになりました。これは、山形県と周辺自治体が財政負担することを条件に日本航空システム側が検討しているものです。この路線が復活することになりますと、2月から3便から4便に増便される全日空の庄内ー羽田線が4月から3便に戻ることになります。しかし、山形ー羽田線は年間2億円から5億円の赤字が出ていた路線ですので、地元の財政負担が大きくなると危惧する関係者もいます。

@ペルー機は山の中腹に墜落・全員死亡
 9日に行方不明になったペルー国営航空の旅客機はチャチャボヤス付近の山の中(海抜2300m)に墜落していました。墜落した後に爆発したようで機体はかなり散乱し、乗員・乗客全員が死亡しました。原因ははっきりしていません。


*1月11日

@小松空港「10・4協定」改定後初の昼休み運用
 小松空港の「10・4協定」が改正されて、自衛隊機の昼休み時間の発着が認められるようになりましたが、9日に初めての着陸がありました。訓練から帰投した7機編隊の内、4機が昼休みにかけて着陸しました。午後0時6分までに着陸は終わったそうです。

@長野県知事が機材の小型化で日本航空システムを批判
 長野県の田中知事は昨日、国土交通省で記者会見を行い日本航空システムが松本空港の大阪線と福岡線の機材を現行のMD87型機(134席)からプロペラ機のダッシュ8-400型機(74席)に変更しようとしていることについて、「座席数が約半分になるため、乗れない客がでる。」と批判しました。これに対して日本航空システム側は、「小型機でも利用者が乗れないことはない。需要が伸びれば増便も検討する。」と反論しています。2001年度の搭乗率は松本ー大阪線が47.2%、松本ー福岡線が64.9%だったそうです。

@ペルー機は不時着
 9日に行方不明になったペルー国営航空の旅客機は不時着しているのが発見されたそうです。けが人が多数出ているそうですが、死者が出たかどうかは分かりません。


*1月10日

@年末年始の出入国者が過去最高
 東京入国管理局成田空港支局が昨日発表したところによりますと、年末年始の期間(12月21日〜1月5日)に成田空港を利用して出入国した人が前年同期比で30%増の117万500人になり、過去最高になりました。休暇が長かったことと暫定平行滑走路が供用開始になったことが大きいとのことです。

@11月の旅行取扱高海外が86%増
 国土交通省がまとめた昨年11月の国内主要50社の旅行取扱高は前年同月比で5%増になったそうです。特に、海外旅行は同86%増と大幅な伸びになりました。しかし、米同時多発テロ以前の2年前に比べますと12%減で、まだ完全回復とは言えないとのことです。

@ワールドカップジャンプ大会帰国組の荷物が行方不明
 昨日帰国した、ワールドカップジャンプに出場していた舟木選手ら5人のスキー板などの荷物が帰国した飛行機に積み込まれていず、行方不明になりました。5人は8日に帰国するはずでしたが、大雪でコペンハーゲンに1泊し、予定の飛行機と違う飛行機で帰国しました。このため、今日行われた札幌五輪記念国際ジャンプ大会に3人が出場できませんでした。

@ペルーで46人乗りの旅客機が行方不明
 現地時間の9日午前8時40分頃、ペルー北部のチャチャボヤス上空で、チクラヨ発チャチャボヤス行きのペルー国営航空のフォッカー28型機(乗員・乗客46人)が着陸直前に異常事態発生を連絡し交信が途絶えました。チャチャボヤスはエクアドルとの国境に近い密林地帯で、強い雨のため視界が悪く、捜索は難航しているとのことです。


*1月9日

@年末年始の航空客は国内線で1日当たり過去最高
 国内の航空各社は昨日、年末年始(12月20日〜1月7日)の航空機利用者数を発表しました。それによりますと、国内線は前年同期比で6%増となり、1日当たりの利用者は過去最高となりました。また、国際線では同11%増になりました。この内、米同時多発テロ以降低迷していたホノルル線が大幅な回復を見せました。日本航空システムでは国内線が同2.4%増、国際線が同1.1%増となり、日本航空では国際線が同14.1%増と大幅な伸びを示しました。2年前の同期と比べますと99.5%となりほぼ、米同時多発テロ以前の水準に回復しました。また、全日空では国内線が同8.6%増、国際線が同14.5%増になりましたが、2年前と比べますと約90%で米同時多発テロ以前の水準には回復していないそうです。

@トルコで着陸失敗・75人が死亡
 現地時間の昨日夜、トルコ南東部のディヤルバクルの空港でトルコ航空の国内線旅客機が着陸に失敗し炎上しました。同機には乗員・乗客80人が乗っていましたが、この内、75人の死亡が確認されました。この旅客機はイギリスのBA製のRJ100型機です。事故当時、空港周辺は深い霧に包まれていたとのことです。

@米ノースカロライナ州で小型機が離陸直後墜落・21人死亡
 アメリカのノースカロライナ州シャーロットダグラス国際空港で現地時間8日午前9時頃、エア・ミッドウエスト航空の小型旅客機・ビーチ19000型機が離陸直後に墜落し、炎上しました。同機はターボプロップ機で離陸直後急上昇した後に墜落しました。管制塔には非常事態を示唆する連絡がありましたが、それも途中で途絶えたそうです。同機には乗員・乗客21人が乗っていましたが、全員死亡しました。


*1月8日

@「くうこうだより」2003年新年号が送られてきました
 今日、空港公団から「くうこうだより」2003年新年号が送られてきました。1面は黒野総裁の挨拶、2面は「第3サテライトがオープン」、3面は「NAAの民営化について」と「グリーンマップを発行」と「ターミナル別エアライン一覧ガイド」となっています。この中で、「グリーンマップ」は空港周辺のウォーキング&ハイキングガイドだそうです。問い合わせはNAA地域共生部共生業務室(電話;0476-32-2379)までとなっています。

@今日から虹彩などでの識別実験
 今日から、ICチップと虹彩などを使った識別実験が成田空港で始まりました。(昨年11月6日の出来事を参照)日本航空の関係者によりますと、「従来より手続きが15分ぐらい早くなるのではないか。」とのことです。

@エアニッポン機の操縦席窓にひびが入り引き返す
 今日午前6時56分頃、羽田発石垣行きのエアニッポン551便が静岡県焼津市上空を飛行していたところ、操縦席右側の横の窓ガラスにひびが入りました。同機は直ちに羽田空港に引き返し、7時39分に無事着陸しました。

@警察庁などが日本赤軍移送契約不履行で豪航空会社を訴える
 2000年3月、レバノンで服役していた日本赤軍のメンバー4人を日本に移送するためのチャーター機運航に関して、警察庁と東京地検がオーストラリアのグローバル・エア・リーシング社を相手取り契約不履行で8億6400万円を返還するように求める訴訟をクイーンズランド週の最高裁に起こしていることが明らかになりました。同社は点検整備の遅れで間に合わず、結局、ロシアの航空機で移送しました。これに対して、同社は「日本赤軍の移送自体が不法行為であり、違法ではない。」と反論しています。
【コメント】事情が今ひとつはっきりしませんが、「不法行為」だと言うなら、最初から契約しなければ良かったのではないでしょうか。

@スカイネットアジア航空の12月搭乗率が好調
 スカイネットアジア航空は昨年12月の搭乗率が予想よりも5.1ポイント高い、56.5%になったと発表しました。年末の帰省客の好調が寄与しているとのことです。

@富士重工とレイセオンの共同開発機が夏に量産体制に
 富士重工とアメリカのレイセオン・エアクラフト社が共同開発している12人乗りのビジネスジェット機「ホーカーホライゾン」がこの夏から量産体制に入ることが明らかになりました。同機はすでに150機を受注しているそうです。


*1月7日

@ボーイング社の昨年納入機が28%減
 ボーイング社が6日発表したところでは、昨年1年間の民間機の納入機数は一昨年に比べ28%減の381機にとどまったとのことです。これは、1997年の375機に次ぐもので5年ぶりの低水準とのことでした。


*1月6日

@空港公団総裁「上場までに2500mに着手したい。」
 今日、年頭の記者会見を行った黒野空港公団総裁は平行滑走路について、「『2500mが完成してから』と言うのでは民営化が遅れてしまう。しかし、2500m滑走路の見通しがなければ、世の中から許してもらえないだろう。」と述べて、株式上場までに2500m滑走路の建設に着手したいとする考えを明らかにしました。また、北延ばしか、本来の2500mかについては、「(北延ばしも)あり得ないと言うわけではないが、今の段階では本来計画の滑走路を建設したい。そのためには用地内の方々と、私が出ることで迷惑かもしれないが、今年中に直接話し合うこともある。」と述べました。

@共生財団が「空港エリアレジャーマップ」作成
 共生財団ではこのほど、空港周辺9市町村の地図を中心にイベントガイド・観光名所・名産品・観光施設の連絡先などを掲載した「空港エリアレジャーマップ」を10万部作り周辺市町村各戸や成田空港のサービスセンターやホテルなどに配布しました。9市町村にまたがる観光ガイドマップは初めてになります。


*1月5日

@今日、帰国ラッシュがピークに・成田空港
 正月休み最後の今日、成田空港には海外でお正月を過ごした人たちの帰国がピークを迎えました。空港公団によりますと、今日1日で54000人が帰国する予定とのことです。

@日本コミューター機が鹿児島空港に引き返す・3日
 3日の午前10時11分頃、鹿児島空空港を西広島に向けて離陸した日本コミューター055便・サーブ340型機の車輪を覆うドアが開いたままになっているのを地上の整備員が見つけました。同機に直ちに連絡し、同機は鹿児島空港に引き返しました。乗員・乗客42人にケガはありませんでした。調べたところ部品の一部が故障していました。乗客は別の機体に乗り換えて西広島に向かいました。


*1月4日

@釧路空港で小型旅客機が滑走路を逸脱
 今日午前10時10分頃、新千歳空港から到着した北海道エアシステム6253便・サーブ340型機が滑走路を逸脱して動けなくなりました。このため、同空港は滑走路を一時閉鎖しました。けが人はありませんでした。

@厚生労働省がカラスの死亡数の報告を指示・西ナイル熱で
 厚生労働省は今日までに、各都道府県に対してカラスの死亡数を報告するように指示しました。これは、今年アメリカで大流行し200人以上の死者を出した西ナイル熱の感染を監視するためだそうです。西ナイル熱はウイルスが鳥類の体内で増殖し、鳥の血を吸った蚊が人間を刺して感染すると見られています。この西ナイル熱の流行の前に鳥類が異常死するケースが頻繁に報告されています。昨年、アメリカでは14000羽の鳥の異常死が報告され、その半数はカラスだったそうです。このため、カラスの異常死の数をつかむことによって西ナイル熱の感染が察知できるものとして考えられたそうです。

@石川島播磨重工の航空機エンジン整備が回復
 石川島播磨重工の航空機エンジン整備部門は米同時多発テロ以降、需要の低迷もあって整備台数が米同時多発テロ以前の半分の月4台に落ち込んでいましたが、昨年11月・12月は整備台数がそれぞれ10台を越えました。これにより、米同時多発テロ以前の状況まで回復したと見られています。


*1月3日

@アメリカで乗客の氏名・国籍などの事前提出を義務化へ
 アメリカの移民帰化局はアメリカを発着する全ての民間航空機と船舶に乗客の氏名や国籍などの情報を事前に提出することを義務づける新規則案を3日付の官報で告示します。30日間の意見公募期間を経て、2月にも実施する方針です。


*1月2日

空港公団のページに総裁の年頭の挨拶が載っていました
 【コメント】この挨拶の中で、「もう一つの重要課題が暫定滑走路の2500m化の実現です。」との文言があったのが気になります。何かというと、「平行滑走路を北に延ばして2500mにする。」とも受け取れるからです。計画通りの2500m平行滑走路は通常、『本来の平行滑走路』とか、『当初計画の平行滑走路』と言われます。暫定平行滑走路の北延ばしを前提にした文言でなければよいのですが。


*1月1日

@昨年1年間のアクセス数は140803回でした。もちろん、過去最高でした。12月のアクセス数は12254回でした。


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