2003年8月の出来事

*8月31日

@エア・ドゥが4〜7月に黒字達成
 経営再建中のエア・ドゥの経営が改善してきています。今年度に入り、4月〜7月までの4ヶ月間単月黒字を達成しています。この間、羽田ー札幌線は搭乗率が平均で80%を越えています。7月18日からは1便増便しましたが、搭乗率に大きな落ち込みは見られません。しかし、この結果は全日空が半分の座席をブロックで買い取っているために達成されたもので全てがエア・ドゥの力と言うわけではないようです。7月18日から開設した羽田ー旭川線の搭乗率は目標の60%に届いていません。これは、旭川線の場合、全日空の買い取り座席が25%に限られていることが影響しているようです。


*8月30日

@空港公団が第1・第2ターミナルの管理・運営を分離し競争原理導入
 空港公団は現在一括して行っている第1ターミナル・第2ターミナルの管理・運営を分離させ、互いに競わせる方針を固めた。空港公団は約200ある店舗に対し店舗の収益から一定比率の「構内営業料」を徴収しています。その額は年間600億円になります。分離後は売れ行きの好調な店舗に対しては営業料を減額するなどの優遇措置も可能になるとしています。公団職員が各店舗を回ってアドバイスしたりして収益を伸ばす手助けをすることもあるとのことです。空港公団は「2006年度にはプラス100億円を目指したい。」としています。分離は10月から行うことにしています。


*8月29日

@今日で満6年になりました
 このホームページ「成田空港サーバー」を立ち上げてから、今日で満6年になりました。皆様からの励ましやおしかりを糧にここまで来ましたが、今後も、着実に続けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

@空港公団の2001年度決算で12億円の赤字に
 空港公団は昨日、2001年度の決算を発表しました。それによりますと、暫定平行滑走路の開業もあり収入は過去最高の1562億円になりましたが、退職給付引当金の積み増しなどで269億円の特別損失を計上したため、約12億円の赤字になりました。退職給付引当金の積み増しは一般会社並に積む増したためだそうです。

@成田空港での偽造・変造旅券摘発が上半期に577件
 東京入管成田支局のまとめによりますと、上半期(1〜6月)に成田空港で発見された偽造・変造旅券は昨年同期よりも160件多い577件に上りました。この内、中国人が300件と過半数を占め、以下、タイ人54件、イラン人48件の順でした。旅券の発給国別に見ますと中国と韓国が共に70件でした。

@堂本知事が羽田空港再拡張事業概算要求に不快感表明
 千葉県の堂本知事は昨日の記者会見で、国土交通省が羽田空港再拡張事業の予算を概算要求に盛り込んだことについて、「なし崩し的にやるべきではなく、納得がいかない。飛行コースや騒音の分担問題で合意した上でやるべきだ。」と強い不快感を表明しました。


*8月28日

空港公団のホームページに「成田空港運用状況(平成15年7月分)」が載っていました。

@関西国際空港社長「2005年度に黒字化を目指す」
 昨日記者会見した関西国際空港会社社長は前経営陣が今年3月に作成した経営改善計画を抜本的に見直し、2005年度の黒字化を目指す3カ年計画を今年中に作成することを明らかにしました。この計画の中で、3年で社員の約1割・50人を新たに削減する計画も含んでいるとのことです。

@コミューターの将来を考えるシンポに200名が参加
 26日に名古屋で空港を抱える自治体などが参加し、コミューター(小型機)の将来を考える「地域空港シンポジュウム」が開かれました。シンポには自治体やコミューター路線を運航する航空会社関係者など約200人が参加しました。屋井鉄雄・東京工業大学教授が「地域航空の新たな展開」と題して講演し、その後、パネルディスカッションで討論が行われました。

@富士重工が小型機の完全自動離着陸実験に成功
 富士重工は昨日、国内で初めて小型機の完全自動離着陸実験に成功したことを明らかにしました。これは、GPS・ジャイロ・エアデータセンサーなど5つのセンサーを組み合わせた簡単なシステムで、空港側も航法支援装置(ILS)は不要で持ち運びの出来る装置だけを使ったものだそうです。

@宇宙通信が航空機内のネット接続でボーイング社と契約
 宇宙通信(株)はボーイング社が計画している航空機内のネット接続事業でアジア地域での運用事業を行う契約を結びました。当面、アジアー欧州路線向けに来年春からのサービス運用を目指します。このシステムは人工衛星を介して電子メールなどのやりとりが出来るものですが、毎秒1メガビットの高速接続ができ、オンラインゲームや動画も見られるものとのことです。料金は1回の搭乗当たり30〜50ドルになる見込みです。安全上の問題から離着陸時には接続できません。


*8月27日

@騒音で一番影響を受けるのは“人間”?
 アメリカのハーバード大学から東京大学に来ている研究者の方から「研究のため、成田空港に反対している人の話を聞きたいのだが。」と言う依頼がメールでありました。そこで、東峰地区の暫定平行滑走路南端で農業を営んでいる島村さんと連絡を取り、25日に成田空港周辺を案内しながら、一緒に訪問しました。島村さん宅はすぐ脇を着陸誘導灯の鉄塔が建ち並んでいました。駐機場やエプロンから滑走路に移動する航空機の騒音が一瞬の絶え間もなく響いていました。騒音計を持っていったので測定したところ、常に55db以上で、最高は77dbありました。訪問中、1機が離陸してきましたが、あまりの大きな音に騒音計の操作を間違えてしまい測定できませんでした。島村さんは鶏と豚を飼育していましたので、「暫定平行滑走路が供用開始されてから、鶏の産卵に影響がありましたか。」と聞いたところ、島村さんは苦笑しながら、「鶏や豚は単純だからすぐなれてしまったよ。一番、影響を受けているのは人間だよ。余計なこと色々考えるからな。」と答えてくれました。その言葉から、騒音に苦しんでいる様子がうかがわれました。北風で南から着陸するときには高度40mを通過する航空機の乱気流で庭の木々の枝葉がざわざわとふるえるそうです。

@ライアンエアがロンドンーストラスブール線を廃止
 ヨーロッパの格安航空会社ライアンエアがロンドンとフランスのストラスブールを結ぶ路線を廃止することになりました。これは7月28日の出来事で書いたストラスブールの地元商工会議所の支援金1億8000万円が裁判所により違法とされた判決が覆らなかったためです。ライアンエアはこの支援金を格安運賃の原資にしていましたが、ベルギーでも同様の裁判が起こっており、今後の成り行きでは格安運賃に影響を与えそうです。
【コメント】日本の地方空港でも定期便を就航させるために地方自治体が支援金を出す例は多いのですが、日本の法律ではこの点、どうなっているのでしょうか。


*8月26日
@南部貨物ビルで安全祈願祭
 空港公団が増える航空貨物の需要に対処するために成田空港南部の整備地区の南に建設していた「南部貨物地区」の安全祈願祭が今日午前行われました。実際の供用は6日に始まっていました。この南部貨物地区では年間10万トンの処理能力があります。現在は日本貨物航空と日本航空が利用しています。右の写真は昨日、航空科学博物館から撮った南部貨物地区です。

@成田行き貨物機が関空に緊急着陸
 昨日午後7時35分頃、台北から成田に向かっていたフェデラル・エックスプレス82便が和歌山県沖の太平洋上を飛行中3基のエンジンの内1基が油圧低下を起こしました。同機はこのエンジンを停止して関西国際空港に緊急着陸を要請し、30分後に無事着陸しました。

@SARS再発に備えた訓練を実施
 昨日、千葉県と東京都と厚生労働省は合同で、この冬に流行再発が懸念されている重症急性呼吸器症候群(SARS) に備えた訓練を約60人の参加で実施しました。流行地域から帰国し、成田市内のホテルに宿泊した市川市内の会社員が翌日発熱したと言う想定でした。患者は市川総合病院で防護服を着用した医師から診察を受け、問診・血液検査・レントゲン撮影の結果肺炎を起こしており、重症急性呼吸器症候群(SARS) の疑いが濃いとして、特殊車両で感染症指定医療機関に搬送されました。また、宿泊したホテルでも従業員の疫学調査や客室の消毒を行いました。それぞれの団体の対応マニュアルに違いがあり混乱する場面も見られました。

@国土交通省が羽田発着枠再配分に向け議論再開へ
 国土交通省は17年度に行う羽田空港発着枠再配分に向け、秋にも「混雑飛行場スロット配分方式懇談会」を再開する意向を固めました。ここで、議論を重ねて来年春にも結論を出したいとしています。

@全日空と日本航空が仙台ーホノルルにチャーター便
 日本航空が仙台ーホノルル線の定期便を運休するのに会わせて、全日空と日本航空が来年の3月までに15便のチャーター便を運航することが明らかになりました。

@米タンパ警察が顔認識システムを廃止
 アメリカ・フロリダ州のタンパ警察は2年前に導入した顔認識システムを廃止することを明らかにしました。理由として「この2年間、このシステムが犯罪者の逮捕に全く役立たなかった。」としています。このシステムは、繁華街に設置したカメラで群衆の写真を撮り、犯罪者の写真と照合することにより犯罪者を捕まえるものでした。導入当時から、プライバシーや市民の自由を擁護する人権団体から激しい批判を浴びていました。

@ボーイング社が苦境に
 アメリカのボーイング社は民間旅客機の受注減少に歯止めがかからず、多角化の柱と位置づけている防衛・衛星部門も収益が低迷し苦境に陥っています。民間旅客機は2001年度は527機を引き渡しましたが、今年度は280機にとどまる見通しです。衛星部門も通信バブルの崩壊で需要は低迷したままです。米同時多発テロ以降、民間機部門ではすでに35000人をリストラしていますが、7月にはさらに4000〜5000人の削減を発表しています。中核と位置づけた防衛・衛星部門の持ち直しがないと、かなり苦しい経営が続くものと見られています。


*8月24日

@都合により、明日の更新が出来ません。あしからず。

@国土交通省が羽田空港再拡張事業費枠7000億円を要求へ
 国土交通省は昨日、羽田空港再拡張事業の滑走路や誘導路などの事業費枠(債務保証)として約7000億円を来年度予算の概算要求に盛り込むことを決めました。これにより、事業の2004年度スタートが確実になりました。概算要求に盛り込むことにより今年度中にも行う予定の国際入札に参加する業者の不安を一掃するねらいがあります。実際の事業費は単年度ごとに予算化することになります。なお、この7000億円の中には周辺自治体の1300億円も含まれています。

@静岡県が建設継続を国土交通省に報告
 静岡県は22日、静岡空港の建設を継続することを正式に決定し、国土交通省に報告しました。継続の理由として「静岡空港は需要予測から相当量の需要が見込まれ、効率性を有している。」としおり、用地問題については「話し合いによる解決に向け、最善の努力をつくして万全を期する。」と述べています。これにより、今後は空港整備事業に補助金を出している国の再評価を待つことになります。

@三菱重工が旅客機用エンジンの整備・修理を拡大へ
 三菱重工は今まで国内航空会社からの受注に偏っていた民間旅客機用エンジンの整備・修理を拡大し、海外の航空会社からも受注する方針です。この所、海外の航空会社2社から受注を受けました。


*8月23日

@羽田空港再拡張事業の地元負担はとりあえず自治体の借り入れで
 国土交通省が提案した羽田空港再拡張事業の地元自治体負担とする1300億円については当面、国が地元自治体に借りる形を考えているようです。地元自治体の方はこれを起債のような形の借金で調達し、最終的にはその利子だけを負担する事になります。国はやがて1300億円を地元自治体に返済することになりますが、建設資金を短期に調達し、ゆっくり元本だけを返せば良いことになります。しかし、利子だけの負担とは言え現在の地方自治体はそれでなくても借金財政ですから、その上に借金を重ねることに強い抵抗があるようです。

@福島空港の7月利用者が14ヶ月ぶりの増加に
 福島県が21日に発表したところでは、福島空港の7月分利用者が前年同月比1.2%の増加になりました。1日3便に増便した札幌線が好調で、前年同月比15.4%増になりました。利用者が増加したのは、米同時多発テロの反動で増加した2002年12月を除くと、14ヶ月ぶりになります。福島県では「利用者の減少に歯止めがかかった。」としています。


*8月22日

@日航機のエンジン部品が総和町の作業所屋根に落下
 去る7月31日午後1時40分頃、成田発ローマ行きの日本航空409便・B-747型機の第3エンジンが破損し成田空港に引き返しましたが、この時にエンジン部品の一部が落下し茨城県総和町の建設業者の作業場のスレート屋根に落下し穴を開けていたことが昨日分かりました。この建設業者が今月8日に、屋根に金属片があるのに気づき、探したところ近くにももう一つの金属片が落ちていたと警察に届け出ました。国土交通省新東京国際空港事務所などが調べたところ、日本航空機のエンジン部品と昨日判明したものです。スレート屋根に穴を開けた金属片は長さ13cm・幅5cmでした。
【コメント】人間に当たらなかったのは不幸中の幸いでした。当たったら、大怪我か、悪くすると死んでしまいますね。でも、このような落下物事故は少なくなっているとは言え、根絶できないものでしょうか。

@嘉手納機で午前3時に大音響で訓練・町長激怒
 
嘉手納基地で事前通告もなく深夜に大音響の訓練が行われています。今朝午前3時にも拡声器、サイレン、爆竹を使った訓練が行われ、町民から役場に「奇襲攻撃か。」、「テロでもあったか。」などの問い合わせが相次ぎました。宮城嘉手納町長は「何の連絡もなく、突如として始まった。社会的常識を逸脱した行為で、一般町民の平穏な生活を妨害するすさまじい音。無法地帯だ。」と激怒し、米軍に即時に中止するよう抗議しました。

@「海外旅行は行き先でなく価格で選ぶ。」ネットでのアンケート
 インターネットの総合ポータルサイト・インフォーシークがこのほど行ったネットでのアンケートによりますと、回答者868人の内、「今後海外旅行に行きたい。」と答えた人が60%以上になりました。この内、6割の人が「20万円以下を希望。」と答え、「価格で目的地を選ぶ。」と答えているそうです。また、今後海外旅行に行きたくない。」と答えた人の6割は理由として、「金銭的に余裕がない。」と答え、残りの4割の人は「外国の治安や衛生状態が不安。」と答えているそうです。


*8月21日

@空港公団と松下電器が電子書籍モニター実験
 空港公団と松下電器産業は昨日、成田空港において共同で電子書籍端末「ΣBook」を貸し出し、実際に使ってもらうモニター実験を開始すると発表しました。これは9月5日〜11月30日までに成田空港から海外に渡航し、14日以内に成田空港に帰ってくる人を対象としています。「ΣBook」は乾電池で起動し、SDメモリーカードに記録されている漫画や小説などを液晶画面上で読むことが出来るそうです。応募の申し込みは空港公団ホームページと「ΣBook」のウエブサイトで出来るとのことです。詳しいことは空港公団のホームページを見てください。


*8月20日

@沖縄県が航空機騒音の軽減を要望
 沖縄県環境部長は今日午前、那覇空港を管理する国土交通省那覇空港事務所と航空自衛隊那覇基地を訪れ、2002年度の騒音調査で那覇空港の騒音が激化し、環境基準を超えている地域もあるとして騒音軽減対策を実施するよう要望しました。また、午後からは嘉手納・普天間両基地の騒音軽減を求めるため米軍・在沖縄総領事館・外務省沖縄事務所・那覇防衛施設局を訪れる予定です。ここでは、(1)騒音規制措置の厳格適用、(2)国の騒音測定結果の公表、(3)離発着回数や飛行経路を調べる器機の設置、などを求めることにしています。

@西鉄がTACT廃止で芝山の物流倉庫を拡充へ
 西日本鉄道は東京エアカーゴシティターミナル(TACT)が9月末で業務を停止する(3月4日の出来事を参照)のを受けて、成田空港近くの芝山町にある同社の物流倉庫を2倍に拡大するための工事に着手しました。来年3月末に完成する予定です。

@ウイルスに感染しエアカナダのシステムが混乱
 エアカナダは19日、同社の予約・搭乗手続きを行うコンピューターが新型コンピューターウイルス「ホワイトハット」に感染し発着便に遅れや運航中止が出る可能性がある、と発表しました。エアカナダは経営再建中でリストラのため人員が少なくなり業務に停滞が見られる上、先週の大停電で700便が欠航し、16日に通常運航に戻ったばかりでした。


*8月19日

@東峰神社立木伐採訴訟で空港公団が和解案提示
 空港公団が東峰神社の立木伐採を行ったことについて東峰地区住民が起こした訴訟について、空港公団は前回の公判で和解で解決したい旨の意思表示を行いましたが、このほど、具体的な和解案を住民側に提示しました。それによりますと、和解案は全部で7項目あり、(1)立木無断伐採に対する謝罪、(2)慰謝料の支払い、(3)立木の植栽、などとなっていますが、一番のポイントである所有権については「空港公団にある。」として、農家側に「無償の使用借権を認める。」としています。農家側はこれに反発するものと見られ、和解が成立するかどうかは微妙です。
【コメント】確かに微妙ですね。農家側が、航空機の飛行に差し支えがあるような立木を植栽した場合には再度、立木の伐採という事態になりかねません。

@第一ターミナルで「 十人十書」展開催中
 成田空港第一ターミナル5階にあるアートギャラリーで20〜30代のダウン症や自閉症のグループ「墨遊ふじしろ」が墨で漢字を描いた「十人十書展」を26日まで開いています。個性的な書が多く好評を博しています。

@関空で乗務員を殴った男性が現行犯逮捕
 17日の夕方、関西国際空港で機内清掃中の日本航空機に強引に乗り込んだ川崎市の男性が制止した女性客室乗務員を殴り、現行犯逮捕されました。この男性は当時、酒に酔っており「出発時間が来たのに、搭乗させないので腹が立った。」と話しています。いわゆる、「機内迷惑行為防止法」と呼ばれる航空法の改正が先月成立し、来年1月から施行されますが、警察では、「このような行為には現行法で厳正に対処する。」としています。


*8月18日

@太平洋路線の管制間隔を来年度に15分から7分を目標
 国土交通省は昨年度の政策評価で来年度の目標として、太平洋路線の管制間隔を現在の15分(一部は10分)から7分に短縮する事を掲げています。これは、多目的衛星「MTSAT」の打上により管制官が各航空機の間隔をより正確につかめるようになり、安全性が高まるためとしています。そして、さらに、19年度にはこの間隔を4分にする事を目標として掲げています。これにより、太平洋路線の航空交通量を飛躍的に高めることが出来る、としています。
【コメント】この所、国土交通省の考え方は空港の増設などが難しく、時間がかかるために“管制技術の向上”を理由として航空機の運航間隔を縮めて対処しようとする方向にあります。これは、非常に危険ではないでしょうか。10数年前に成田空港の管制塔を見学させてもらったときに、管制官の方が、管制レーダーの前の管制官が座る椅子を指して、「見てください、椅子の腕かけは元は柔らかいカバーをかけたものだったのですが、複雑空域で管制官が緊張のあまり筆記用具で腕かけをつつくもので、すぐぼろぼろになってしまい、今では最初からスチール製の腕かけに変えてしまったのです。」と話していたのが印象的でした。太平洋路線の間隔を縮小して多くの飛行機を飛ばせば、空港に入ってくる航空機の数が多くなり混雑が激しくなることは目に見えています。それだけ、事故の危険が大きくなるのではないでしょうか。国土交通省は「空港周辺の管制も新しいシステムの導入で精密になり、安全です。」と言うでしょう。しかし、何か機体にトラブルが発生したときに、管制官の方やパイロットにとっさの対処を考える“十分な飛行間隔”と言う物理的な“余裕”がないと大事故につながるのではないでしょうか。


*8月17日

@今日が帰国ラッシュのピーク・成田空港
 成田空港では夏休みの帰国ラッシュのピークを迎えています。昨日は1日で44100人が帰国しました。今日は48600人が帰国する予定となっています。当初、この夏休みを海外で過ごす人は昨年の8割と見られていましたが、夏休み間際の駆け込み需要があって昨年の9割に回復したようです。

@太平洋島嶼会議で航空の一体化で合意
 オセアニアや太平洋諸島の国々16カ国がニュージーランドのオークランドに集まって開いている太平洋島嶼会議で16日、域内の航空事業の一体化を目指す合意が成立しました。乗り入れ制限の緩和や機材の相互利用などを検討することになりました。

@メキシコ市の国際空港で毒蜘蛛が500匹
 メキシコ市の国際空港でチリ産の毒蜘蛛「ローズヘア・タランチュラ」が500匹発見され大騒ぎになりました。所有者が輸出に伴う書類をそろえられず、捨てたと見られています。135匹は死亡、20匹は動物園に寄付、残りは野生生物センターに送られました。タランチュラはペットとして人気があるそうですが、かまれると死亡することもあるそうです。


*8月16日

@4000m滑走路脇の誘導路に穴が開く
 昨日の午後3時15分頃、滑走路の点検をしていた空港公団の職員が4000m滑走路わきの誘導路に穴が出来ているのを発見しました。このため、この誘導路の使用を中止し、午後5時過ぎから補修を行い、昨日一杯、この誘導路を閉鎖しました。しかし、他の誘導路を使用したため運航には支障はありませんでした。穴は長さ35cm、幅8cm、深さ7cmのすり鉢状で、雨の影響で出来たと見られています。


*8月15日

@米・カナダ大停電で成田発国際線にも影響
 14日に起こったアメリカ・カナダに渡る大規模停電で成田空港発の国際線にも影響が出ています。日本航空の成田発ニューヨーク経由サンパウロ行きは14日午後(日本時間今日午前7時)にニューヨーク・ケネディー空港に着陸しましたが、乗客は機内で1時間半待機させられました。また、今日、成田空港を出発して停電地域に向かう便は代替着陸の可能性ありとの条件で、復旧を見込んで出発しました。現地では、14日夜(日本時間今日午後)に離着陸規制が全面解除されましたが、現地の出発が遅れた便は成田空港への到着が大幅に遅れるものと見られます。

@静岡空港未買収地権者が知事に返事の手紙
 静岡空港建設予定地の未買収用地地権者に対して石川知事が話し合いを提案する手紙を送ったのに対し、4人の地権者が12日、“土地収用の申請をしないこと”“空港建設工事を全て中止すること”を最低条件にする旨の返事を出したことを明らかにしました。記者会見で「仮に話し合いが決裂しても土地収用はしない、と言う意思表明をしない限り、話し合いには絶対に応じない。」としています。

@羽田空港にカモメが集まり、滑走路閉鎖
 今朝、羽田空港の海側にあるC滑走路上にカモメが集まり、6時40分発の羽田発沖縄行き日本航空931便のエンジンにカモメが飛び込みました。同機は羽田空港に引き返しました。このため、空港事務所は6時43分から9時14分までC滑走路を断続的に閉鎖し、カモメを追い払いながら運航しましたが、羽田発福岡行き日本航空351便でも離陸直後エンジン異常の警告が出て、引き返しました。このため、欠航便や遅れが出ました。

@関西国際空港で着陸灯が消え2時間半閉鎖
 昨日午後2時50分頃、関西国際空港滑走路の着陸灯の一部が突然消えました。当時、強い雨が降っており視界が良くなかったため、5時30分まで滑走路を閉鎖しました。このため、国際線6便と国内線3便が近くの空港に代替着陸しました。また、国内線4便が欠航となりました。原因はケーブルがショートしたとのことです。


*8月14日

@成田空港の8月上旬出発客が前年の9割に回復
 空港公団が12日発表した今月1日〜9日までの成田空港からの出発客(速報値)が前の年の89%になったことが明らかになりました。これについて空港公団は「不景気を考慮すると、この数字はほぼ平年に戻ったと考えて良いのではないか。重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響はほぼなくなったと考えている。」と話しているそうです。

@ユナイテッド航空機が乗務員負傷で緊急着陸
 12日午後3時40分頃、太平洋上を飛行中のサンフランシスコ発上海行きのユナイテッド航空857便から成田空港に「客室乗務員が負傷したので緊急着陸したい。」と連絡があり、同機は午後4時36分に無事着陸しました。負傷したのは女性の客室乗務員でカートを押していてカーペットにつまずき転倒、背骨を骨折する重傷を負いました。着陸後、すぐに病院に搬送され、同機は午後6時に上海に向け離陸しました。

@オレンジカーゴが国内航空貨物事業に参入
 オレンジカーゴは国内で初めて国内航空貨物事業に参入することになりました。アメリカのレイセオン社製の小型貨物輸送機4機をリースで調達し、当面、羽田ー長崎線、羽田ー鹿児島線を羽田空港の深夜・早朝発着枠を使って1日1往復する事にしています。搭載貨物は2.5〜2.8トンで陸上輸送に比べて早さを売り物に電子部品・高級水産物などを運ぶ予定です。11月からは羽田ー大分線・羽田ー熊本線も開設する予定です。

@ルフトハンザ航空の上半期の赤字が前年の14.5倍に
 ルフトハンザ航空は今年前期(1〜6月期)の決算を発表しましたが、それによりますと前年同期比で赤字が14.5倍の3億9200万ユーロ(530億円)に拡大しました。しかし、四半期ベースでは1〜3月期が4億1500万ユーロの赤字に対し、4〜6月期は6500万ユーロの黒字に転換しています。これは、ワークシェアリングの導入による人件費の抑制や余剰輸送能力の縮小などが効果を上げた結果としています。


*8月13日

@エアコンの稼働電力得るための太陽光発電を設置・嘉手納基地周辺
 防衛施設庁は嘉手納基地周辺の90WECPNL以上の地域で、希望する世帯に対し、騒音対策のために設置したエアコンの電力を得るための太陽光発電システムの設置を進めています。現在はエアコンの電力を安定的に得るためにはどの程度の規模が必要かを調べるためのモニタリング事業として進めているものですが、今年度に約200世帯に設置する計画です。これは、周辺住民から「エアコンの電気代の負担が大きく、防音工事をしても窓を開けざるを得ない。」と言う不満が高まっているためです。

@携帯用地対空ミサイルを密輸しようとした武器商人を逮捕
 アメリカ連邦捜査局(FBI)は12日、ニュージャージー州ニューアークで旧ソ連製の携帯用地対空ミサイル「イグラ」を密輸入しようとした英国籍の武器商人を逮捕しました。この商人はロシアから医療器具と偽って送られてきた「イグラ」を取り引きしようとしたところをおとり捜査で逮捕されたものです。武器商人は「イグラ」をイスラム過激派に売りつけようとしたものと見られています。この捜査にはイギリスとロシアの当局も協力しました。

@リビアが責任認めて補償金3000億円で合意へ
 1988年12月にイギリスで起こったアメリカ・パンナム機爆破事件で関与を指摘されていたリビアは責任を認めて、被害者の遺族に1人当たり1000万米ドル・総額27億ドル(3203億円)を支払うことでアメリカ・イギリスと合意しました。この背景には国連による制裁決議を解除してもらう意図があるものと見られています。

@イラク統治評議会がBAなどに民間機乗り入れを許可
 イラク暫定評議会はブリティシュ・エアウエイズ(BA)・ガルフ航空・エミレーツ航空・カタール航空・LTOポーランド航空などに対しバスラ空港への乗り入れを許可しました。しかし、バスラ空港の整備にはまだ2、3週間かかる見通しとのことです。


*8月12日

@日本航空システムと全日空が1800億円の融資を申請
 イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で経営が悪化している日本航空システムと全日空が日本政策投資銀行に合計1800億円の融資を申請していることが昨日明らかになりました。日本政策投資銀行も融資をする方向で検討に入りました。

@政府が電子パスポートの導入に向け来年度から準備
 総務省と外務省は本人の個人情報などを記録したICチップを埋め込んだ「電子パスポート」の導入に向け来年度から本格的な準備に入る事になりました。電子パスポートはICチップに本人の顔の骨格や眼球や指紋などの情報を埋め込みカメラなどを使って本人確認をすることになります。
【コメント】これを導入すれば、不法入国やパスポートの偽造などが出来にくくなることは確かでしょうが、心配なのはICチップにどのような情報が記録されるかです。アメリカでは犯罪記録(自転車窃盗や万引きなどまで)・納税記録・経済状態などまで記録する方向が出てきているそうです。このような、プライバシーの侵害がなければよいのですが。注意して見守っていきたいと思います。

@関空で冷房の温度を1度上げたら苦情殺到
 関西国際空港会社は光熱費削減のため、7月からターミナルの温度を例年の26度から1度上げて27度にしたところ、例年は7・8月に十数件の「暑くてしょうがない。」と言う苦情が、7月の3週間だけで50件寄せられました。このため、会社では3週間でこの処置を取りやめ、元の26度に戻しました。1度上げることにより、年間数千万円の節約をもくろんでいました。

@日本トランスオーシャンの7月旅客が13.5%増に
 日本トランスオーシャン航空は昨日、7月の旅客数が前年同月比で13.5%増になったと発表しました。7月としては過去最高になったそうです。本土発の離島観光路線が好調で羽田ー久米島線は同44.6%増になり、7月17日に就航した大阪ー石垣島線は搭乗率75.6%を記録しました。

@アシアナ航空の熊本ーソウル線が9月23日就航
 アシアナ航空は昨日、熊本ーソウル線の就航を9月23日から行うと発表しました。機材は140人乗りのB-734-400型機を使い、火・金・日の週3便運航するそうです。

@三菱重工が小型旅客機の客室実物大模型を公開
 三菱重工は官民で共同開発する予定の小型旅客機の客室実物大模型を昨日公開しました。座席は通路を挟んで2席・1席となり通路を少し低くすることにより190cmの人でも余裕を持って移動できるようにしています。この模型を航空会社に公開し、本格的な設計に入る前に要望を出してもらうのが目的とのことです。


*8月11日

@タイ航空がエアバス機8機を発注
 タイ航空はエアバス社にA340-500型機を3機、A340-600型機を5機発注しました。また、同航空は経営再建中のユナイテッド航空からB-747型機の中古機を7機購入する予定とのことです。

@エールフランスの副操縦士が「靴の中に爆弾」と申告し逮捕
 8日、ニューヨークのケネディ国際空港でエールフランスの副操縦士が手荷物検査の際、「靴の中に爆弾を持っている。」と嘘の申告をしたため逮捕されました。この副操縦士が乗務する予定だった午後11時発のパリ行きのエールフランス機は機内捜査のため欠航になり、同機は9日の午前9時にパリに向けて出発しました。結局、靴の中からも機内からも爆発物は発見されませんでした。


*8月10日

@日本エアコミュター機が小型機とニアミス
 昨日の午後0時45分頃、鹿児島発与論行き日本エアコミュター31便・YS11型機が与論空港の北東30Km、高度1430mで小型プロペラ機と異常接近(ニアミス)を起こしたと国土交通省に報告しました。最接近時の両機の間隔は水平距離200m、高度差50mだったそうです。YS11型機の衝突防止装置が作動したそうです。当時の天候は良好で視界は10Kmだったとのことです。国土交通省は調査官2人を派遣することにしました。

@百里基地の軍民共用化で「空港設備構想」がまとまる
 茨城県の「百里基地民間共用化検討委員会」はこのほど「空港設備構想の概要」をまとめました。それによりますと、滑走路は2700mを2本とし、1本は新設、1本は既存滑走路の補強とするそうです。そして、小・中型ジェット旅客機を就航させて百里と北海道・大阪・福岡・沖縄を結び年間81万人の利用を見込むとしています。全体事業費は250億円で茨城県は80億円を負担します。2006年度の開港を目指すとのことです。
【コメント】この問題については本会としての懸念を表明しています。「1998年4月7日の出来事」と「2000年7月25日の出来事」を参照してください。要するに成田空港北側の複雑空域をさらに複雑なものにしかねないこと、軍民供用の安全上の問題、滑走路の新設による基地機能の強化などですが、それに加えて81万人の需要が見込めるのか、航空会社が成田空港、羽田空港の近くで就航するのかどうか、などの問題があると思います。


*8月9日

@成田空港の出国ピークに・43800人
 夏休みの出国が始まり、成田空港でも今日が出国のピークになりました。今日1日で43800人が出国する予定です。これでも、昨年よりは16%減少と言うことで混雑も昨年よりは少なくなりそうですが、台風10号の影響でダイヤはかなり乱れているようでその点での混乱が夜遅くまで続きそうです。

@入国拒否の外国人に暴言・警備会社を変える
 今日の読売新聞によりますと、入国を拒否した外国人を強制送還するまで監視する成田空港内の「上陸防止施設」で監視に当たっていた業務委託の警備員の一部が外国人に対し怒鳴るなどの行為や食品などの物品を受け取るなど問題行動をしていたことが東京入管成田空港支局の調査で判明しました。このような問題行動があるという指摘があり3ヶ月にわたって内偵して確認したそうです。東京入管成田空港支局ではこの業者との契約を打ち切り、他の業者に委託しました。東京入管成田空港支局では「一連の行為は人権を侵害しており、物品の授受は賄賂とも見られかねない。暴力行為は確認できなかった。」としています。上陸防止施設以外のホテルなどで監視する場合は隙をついて逃げられることも多く、一昨年は17人が逃走しているそうです。

@レキオス航空が民事再生法を申請
 那覇ー羽田線に参入を目指していたレキオス航空は昨日、那覇地裁に民事再生法の適用を申請し受理されたと発表しました。負債総額は3億円です。レキオス航空は今年3月に全従業員を突然解雇するなどして、国土交通省への申請も取り下げていました。事業開始前の民事再生法の適用は異例です。社長は「資金を集め直して、再スタートしたい。」と述べたそうですが、就航は一層遠のいたようです。


*8月8日

@宮崎市長が「SNAへの現金支援は反対だった」
 津村宮崎市長は6日の記者会見で、宮崎県市町村長会がスカイネットアジア航空(SNA)への支援をしたことについて「個人的にはスカイネットアジア航空への現金の支援は反対だった。具体的な目的や使途が明らかにされていなかったので。」と述べました。

@アメリカが海外の空港へ専門家を極秘派遣
 7日付のニューヨークタイムスによりますと、アメリカの国土安全保障省がイラク・欧州・アジアの空港に密かに専門家チームを派遣し、小型の地対空ミサイルによるテロ攻撃への安全対策を調査しているそうです。

@機材の小型化で羽田最終便にコンテナーが積めず・秋田空港
 秋田空港では9月1日のダイヤ改正で羽田行きの最終便・日本エアシステム268便が機材を小型化するため、貨物用コンテナーが搭載できなくなるそうです。「今まで、最終便で鮮度を落とさず出荷が出来ていたものが、陸上輸送に変えざるを得なくなると大打撃を被る」と生産者や輸送業者が対策に頭を痛めているようです。

@B-777用の新型エンジンが型式証明取得
 石川島播磨重工は昨日、同社が参加して開発したボーイング社のB-777型機長距離用エンジンの開発が終わり、アメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明を取得したと発表しました。このエンジンを使ったB-777は来年にも納入されるとのことです。


*8月7日

@成田空港ワンディサマースクル開催
 成田空港では昨日と今日、小学生を対象とした「成田エアポート。ワンディ・サマースクール」が開催されました。今年で4回目になります。昨日は小学生と保護者30人が参加し、ジャンボ機を丸洗いできる洗浄機やANAの格納庫を女性整備士に案内してもらい話を聞くなど1日中勉強をしました。

@航空科学博物館で「ライト展」開催中
 成田空港南側にある航空科学博物館では今月1日から、ライト兄弟が初飛行(1903年12月17日)してから100年になるのを記念した「ライト展」が開催されています。初飛行したときの「ライト・フライヤー」の10分の8の模型を佐賀県立宇宙科学館から借り受けて体験搭乗を行っています。「ライト展」は10月26日まで行われており、8月中は休館しないないそうです。


*8月6日

@羽田空港再拡張について話し合う千葉県連絡会議発足
 千葉県は県と羽田空港飛行コース下にあたる10市とが羽田空港再拡張について話し合う「羽田空港再拡張に係る県・市連絡会議」を昨日発足させました。10市は千葉市・市川市・船橋市・木更津市・習志野市・市原市・君津市・富津市・浦安市・袖ヶ浦市になります。会議では千葉県側から「首都圏全体で騒音を共有し、納得のいく分担と飛行コースを実現させたい。」との説明があり、この方針が確認されました。その上で、住民が騒音被害などの不利益を受けないよう、また、安全に重点を置くよう連携していくことになりました。

@蓮沼村の住民投票条例請願は不採択に
 「7月29日の出来事」で書いた、蓮沼村の合併形態を投票によって住民の意思を確認するための住民投票条例を設置する請願は結局、5対6の1票差で否決されました。どうも、村の中の主導権争いも絡んでいるようです。

@日本航空システムが経費削減で地方空港路線を縮小へ
 日本航空システムは経費削減の一環としてグループのジャルウエイズがDC-10型機で運航している札幌・仙台・広島・福岡の各空港とホノルルを結んでいる路線の休止に向けて検討しています。これは、路線を成田空港と関西国際空港に集約することでホノルル線の搭乗率を高め、加えて国内線の利用向上をねらったもののようです。

@稚内市が大韓航空機撃墜事件の遺品を焼却へ
 20年前に起こった大韓航空機撃墜事件の引き取り手のない遺品371点を保管していた稚内市が9月1日の忠霊祭で焼却処分することになりました。遺族会の了承も受けているとのことです。

@「三沢航空科学館」が8日にオープン
 青森県が建設した「県立三沢航空科学館」が8日午後0時にオープンします。航空科学館には世界で初めて無着陸太平洋横断に成功した「ミス・ビートル号」の復元機や月の重力が体験できるマシーンなどが設置されています。

@高知空港が愛称を「高知龍馬空港」に
 高知空港ビルを管理運営する第三セクター「高知空港ビル」は昨日、取締役会を開き高知空港の愛称を11月15日から「高知龍馬空港」とし、この日から空港の大看板を「高知龍馬空港」とする事を決定しました。国内の空港で名前に人名を使うのは初めてだそうです。


*8月5日

空港公団のページに「ワンデイ・サマースクールの詳細について」が載っていました。

@名古屋空港で小型機が胴体着陸
 今日午後0時半頃、名古屋空港で4人乗りの小型機・ハイパーPA46型機が胴体着陸する事故がありました。しかし、同機は炎上することもなく乗員にもケガはなかった模様です。

@国土交通省が国内空港の着陸料値上げを撤回へ
 国土交通省は来年度から値上げを予定していた国内空港の着陸料の値上げを取りやめる事にしました。これは、来年度も着陸料の割引制度を維持することにしたもので、値上げした場合、航空会社が運賃の値上げに走ることを回避するねらいがあるようです。

@国土交通省が客室監視のカメラ設置に補助金を検討
 国土交通省は旅客機のコックピットドア付近の客席を監視するカメラの設置を促進するため、来年度予算に補助金を盛り込むことを検討しています。これは、外部から開けられないコックピットドアの強化が進むにつれて、逆にコックピットから客室の様子が把握しにくくなる事への対応としています。

@全日空社長が羽田空港再拡張のPFI参加を表明
 全日空の大場社長は共同通信とのインタビューに答え羽田空港再拡張事業の民間資金活用の社会資本整備(PFI)に参加する意向を明らかにしました。社長は「今まで、航空会社は空港事業には口を挟めなかったが、安くて便利な空港施設にするために事業参加を検討したい。」と述べたそうです。

@カンボジア航空がアンコールワットへ直行便計画
 カンボジア航空は11月からアンコールワット観光に直行チャーター便を運行する計画を明らかにしました。成田・関空・名古屋・福岡ーシェムリアップで運行する計画だそうです。


*8月4日

@ベッカム人気で日本ースペインの直行便運航へ
 今、日本を訪れているサッカーのレアルマドリードのベッカム選手の人気にあやかって、レアルの観戦チケット付きツアーが計画され、日本ースペインの直行チャーター便が運航されるそうです。スペインの航空会社・イベル・ワールドスペインが今月31日のスペイン1部リーグの開幕に合わせて運航するようです。また、イベリア航空では1998年以来運休している成田との直行定期便の再開を共同運航で出来ないかどうか検討を始めたそうです。

@全日空が愛称を「ANA」に統一
 全日空が愛称を「ANA」に統一する事になりました。「全日空」と言う呼び方を「ANA」に統一します。すでに、機体のマーキングは昨年8月から書き換えを行っていますが、1機当たり2000万円かかるそうです。

@今年の海外旅行は300万人減に・JTB調べ
 旅行業界最大手のJTBのまとめた海外旅行動向調査によりますと、今年の日本人海外旅行者は昨年よりも300〜350万人少ない1300万人〜1350万人にとどまる見込みとのことです。重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響が予想よりも深刻だったそうです。JTBでは今年はじめには1685万人と想定していました。しかし、この中でも60才以上の海外旅行者が着実に延びてきており、男性で前年比6.7%増、女性で8.2%増となっており、母娘の旅行が全体の4%とこのカップルの旅行形態が定着しているそうです。


*8月3日

@アメリカが国内通過にビザ取得要求へ
 アメリカ政府は2日、アメリカ以外の国に向かうためにアメリカ国内の空港を乗り継ぎで利用する外国人に対し、入国査証(ビザ)の取得を免除してきた措置を中止すると発表しました。7月24日以前に航空券を購入した乗客ら一部の特例を除きビザの取得を義務づけることになりました。理由はテロリストがビザなしの入国を企てる、との情報によるものっだそうです。60日後にこの措置の見直しを検討するそうですが、アメリカの乗り継ぎ客は年間500万人に上るとのことで、夏休みの観光に影響を与えそうです。

@広島県で軍用機の低空飛行訓練が激化
 広島県は今年5月に広島県内で確認された軍用機による低空飛行が1036件と過去最高を記録したことを明らかにしました。6月13日午後4時半頃には県北部の東城町内堀地区の上空に米軍機と見られる軍用機が超低空で飛行し、雷以上の轟音を響かせました。このため、親の迎えを待っていた町立保育園の1〜6才の幼児はおびえ、泣き叫び落ち着かせるのにかなり時間がかかったそうです。また、簡易郵便局の屋根にあった温水器の集熱装置のガラスは粉々に砕け散りました。これに対して、米軍はこの時間に近くを米軍機が飛行していたことは認めましたが、低空飛行の事実や所属基地などは一切明らかにしませんでした。これらの訓練は朝鮮半島を想定した訓練と見られています。


*8月2日

@7月のアクセス数は12052回でした。ご愛読を感謝いたします。

@昨日から広島ー成田線が就航・国内線6路線に
 成田空港と国内の空港を結ぶ国内線6番目のフェアリンクの広島ー成田線が昨日から就航しました。機材には50人乗りの小型機を使います。広島発成田行きは午前7時50分発、成田着は9時30分で、成田発広島行きは午後7時5分発、広島着8時40分となっています。

@急病人でノースウエスト航空機が引き返す
 昨日の午後11時5分頃、成田発ホノルル行きのノースウエスト航空のジャンボ機から「機内で急患が発生したので、引き返す。」との連絡がありました。同機は今日午前1時28分に成田空港に緊急着陸しました。病人は日本人の80才の女性で、意識不明の重体で直ちに成田市内の病院に搬送されました。

@厚木基地にFA18Eスーパーホーネット配備計画
 米軍の厚木基地に老朽化したF14トムキャットに換えて今秋からFA18Eスーパーホーネットを配備する計画が進んでいるようです。同機はFA18ホーネットのエンジンを35%強化した新鋭機ですが、アメリカ国内では騒音被害を訴える反対運動も起こっている高騒音機で心配です。

@スカイネットアジアの熊本ー羽田線が今日から就航
 昨日就航予定だったスカイネットアジアの熊本ー羽田線が機材の整備が遅れ、今日から就航しました。しかし、リースした2機の内、1機は5日にならないと就航できないとのことで、それまでは欠航便も出るようです。

@日中双方が週35便増で合意
 国土交通省は昨日、日中航空協議でそれぞれが週35便増便することになったと発表しました。今回の増便は関西国際空港や地方空港の路線が中心になる模様です。

@日本航空システムの4〜6月期最終赤字は772億円に
 日本航空システムが昨日発表したところでは7月分国際線旅客は前年同月比約30%減になった模様です。4〜6月の第1四半期では同45%減でした。しかし、8月は同19%減の見込みで、夏休みも同22%減ですむ見通しです。本格的な回復は来年3月頃になる見込みとのことです。これを受けた、第1四半期の決算は1620億円の減収となり、425億円のコスト削減を行いましたが、最終損益では772億円の赤字になりました。


*8月1日

@羽田空港再拡張事業での周辺自治体負担1300億円を提示
 扇国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で羽田空港再拡張事業に民間資金活用の社会資本整備(PFI)を導入することを公式に発表し、その規模を2000億円として、周辺自治体へ1300億円の負担を求めることを明らかにしました。

@静岡空港建設を認める答申まとめる・強制収用の準備へ
 昨日開かれた静岡県の「県事業計画評価監視委員会」で静岡空港の建設を認める答申がまとめられました。これを受けた県は反対派の土地を強制収用する準備を始め、収用委員会に申請するものと見られます。

@日本航空システムが出発便の遅延や欠航を配信へ
 日本航空システムはマイレージバンクの会員に出発予定時刻の変更や欠航などの情報を携帯電話にメールで配信するサービスを来年の4月から始めることを明らかにしました。会員のホームページで希望の便や配信時間・配信先などを登録するとメールで知らせてくれるサービスです。このサービスはすでに国際線で試験的に運用されています。


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