2004年12月の出来事

*12月31日

@1年間のご愛読感謝いたします。よいお年をお迎えください。

@スーパーホーネット配備で騒音増える・厚木基地
 今日の共産党機関紙「しんぶん赤旗」によりますと、厚木基地にアメリカ本国でも高騒音で問題になったスーパーホーネットが配備された10月以降100dbを超える騒音が増えていることが大和市の測定結果で明らかになりました。大和市が滑走路北1Kmの住宅地で実施している常時騒音測定結果(70db以上・5秒間以上持続)によりますと、2003年10月から今年9月までの25208回の測定の内100dbを超えたのは約9%でしたが、今年の10月・11月の測定3737回の内100dbを超えたのは約20%になったとのことです。最高騒音も118dbになりました。

@KLMが往復運賃の復路運賃を40%引き下げへ
 KLMオランダ航空は30日、1月1日から、アムステルダムから欧州66都市への往復運賃の内復路の運賃を40%値下げすることを明らかにしました。格安航空会社に対抗する措置で、サービスの質は落とさずに発券の電子化など経費の削減で対応するとのことです。

@ハワイのアロハ航空が破産法11条を申請
 アメリカ・ハワイ州の業界第2位のアロハ航空が30日、連邦破産法第11条の適用を申請しました。運航は平常通り続けるとのことです。

@米コンチネンタル航空がB-7E7型機10機を発注
 ボーイング社は29日、アメリカのコンチネンタル航空がB-7E7型機10機を購入すると発表しました。これにより、B-7E7型機の発注は確定が56機、確定に至らないものも含めて122機になったとのことです。


*12月30日

@成田空港で昨日出国ピーク・約4万人出国
 成田空港では昨日年末年始休暇の出国ピークを迎えました。昨日だけで、約4万人が海外へ旅立ちました。スマトラ沖地震の影響は軽微ですが、タイのプーケット直行便は約200名のキャンセルが出ました。また、行き先を急遽、ハワイやグアムに変更する人もいたとのことです。

@中国当局が来年度の民間機発注を抑制へ
 中国民用航空総局(CAAC)は28日、「2005年度に中国の航空会社は新たに147機の旅客機を受領する予定で航空市場の需要を満たすには十分なので2005年度の新規発注は認めない。」との方針を明らかにしました。また、「これは、中期的な発注抑制を意図したものではない。」とも述べています。このところ、中国の民間航空業界で問題になっている安全性とサービスの向上に力を入れて、健全な成長を目指す意図があるものと考えられています。


*12月29日

@成田国際空港株式会社のヘージに「成田空港運用状況(平成16年11月)」、「Bunji花工房プリントアウト展」、「2005年度政府保証債内示について」、「第1PTB第4サテライト44ゲートの供用について」、「環境報告書2004の発行について」が載っていました。

@黒野社長が「年明けも地権者との話し合いに努力」
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日の記者会見で平行滑走路の延伸問題について、「私としては引き続き本来の2500m滑走路で行きたい。交渉を見切り『北に延ばす』と言い出すには早い。国土交通省大臣への報告直前まで地権者との話し合いに全力で努力したい。」と述べました。

@第4サテライトの第44ゲートが供用開始
 第4サテライトの第44ゲート周辺の舗装工事が終了し、23日から使えるようになりました。

@韓国での鳥インフルエンザ感染を受け消毒開始
 韓国で鶏の大量死が発生し鳥インフルエンザの感染が疑われていることから、厚生労働省の成田検疫所は韓国から帰国し、養鶏施設に立ち入った人に対して自主申告で靴底を消毒液で洗浄する防疫対策を実施し始めました。

@福島県から成田空港へ乗り合いタクシーを運行
 福島県郡山市に本社がある福島観光自動車は今月から福島県ー成田空港と羽田空港にフライト時間に合わせた自宅送迎の乗り合いタクシーの運行を開始しました。県内を6地区に分け料金は成田空港の場合片道1人7600〜15000円になります。3日前までの申し込みが必要です。所要時間は4〜6時間とのことです。

@航空局長「羽田24時間化は千葉県上空を飛ばさないように検討」
 国土交通省の岩村航空局長は22日開かれた自民党国土交通部会航空事業対策小委員会で、2009年の羽田空港4本目の滑走路完成にあわせて深夜・早朝定期国際便の運航を検討していることについて、「千葉県の堂本知事からは『絶対に(千葉県上空を)飛ばさないようにして欲しい。』と要請されている。このことも重く受け止めながら、今後具体的な検討を進めていく。」と述べました。

@岡山県が陸自イラク派遣隊の弾薬輸送を断る
 来年2月にイラクに派遣される予定の陸上自衛隊第5次派遣隊の貨物輸送に際して、貨物輸送業者が出発地として岡山空港を使いたいと岡山県に打診したのに対して、岡山県は今月中旬に「貨物に弾薬が含まれ、爆発物の持ち込みを禁止した県空港設置条例に抵触する。」として、断っていたことが明らかになりました。
【コメント】岡山県は断りましたが、今までの派遣では弾薬など武器の輸送に民間空港は使われなかったのでしょうか?

@全日空が佐賀ー羽田の深夜貨物便に貨物専用機を投入
 全日空は昨日、来月1月から貨物専用機のB-767-300F型機を国内線に投入し、当面、現在は旅客機で行っている佐賀ー羽田線の深夜貨物便に導入すると発表しました。現在は2便を運航していますが、貨物搭載量が45トンと1便でも現行2便の2倍になることから1便の運航とします。また、来年の2月に開港する中部国際空港と佐賀の間に深夜貨物便を開設するとしています。

@全日空と日本航空が神戸空港にそれぞれ10便で乗り入れ
 27日、全日空の副社長と日本航空グループの日本航空ジャパンの社長はそれぞれ神戸市役所を訪れ、2006年2月開港の神戸空港に全日空は10便程度の定期便を運航し、日本航空ジャパンは開港当初5便、2009年には10便程度の定期便を運航することを伝えました。具体的には来年9月末までに詰めるとしていますが、日本航空ジャパンが羽田空港との間に運航するとしているのに対し、全日空は羽田空港の発着枠問題で羽田空港との間で運航するには「壁が高い。」としています。

@日本貨物航空機減圧事故で同型機の定期点検を指示
 国土交通省は24日、6日におこった日本貨物航空機の前脚格納庫損傷による減圧事故に対して飛行回数16000回以上の同型機に対して一定の飛行回数ごとに前脚格納庫のパネルなどの点検を行い亀裂があれば修理や交換を行うよう、とする耐空改善通報を出しました。対象機は国内で42機になりますが事故後の一斉点検で2機から亀裂が発見されました。

@日航が国際線燃料追加料金を1月20日から
 日本航空は24日、燃料高騰によって1月20日以降に販売する国際運賃に500〜2500円(距離によって違う)の「燃油サーチャージ」と呼ばれる加算運賃を上乗せすると発表しました。燃料市況が一定水準まで下がった場合に取りやめる「廃止条項」を盛り込んでいるそうです。また、1月15日から予定していた一律5%の値上げは当面取りやめるそうです。さらに、国内線でも1月11日搭乗分から200〜300円の加算をする方針です。

@日航が上海から船便で福岡から航空便の貨物輸送を開始
 日本航空は上海の航空貨物需要が逼迫していることから、上海から週2便の高速トレーラー船で貨物を福岡の博多港まで運び、福岡空港から、または成田空港や関西国際空港を経由して航空便で欧米へ輸送するサービスを始めると発表しました。

@日航がB-7E7型機を30機発注
 日本航空は22日、来春にもボーイング社が開発中のB-7E7型機を30機確定発注し、20機をオプション発注すると発表しました。2008年から導入する計画とのことです。

@年末年始の海外旅行予約が前年比10%増に
 国内航空会社12社が22日発表した年末年始(12月25日〜1月6日)の予約状況によりますと、海外では前年同期比で10%増の38万9000人にになっているそうです。韓国・中国・東南アジアの近距離が好調ですが、休暇期間の関係からヨーロッパなどの長距離は前年を割り込んでいるとのことです。

@アメリカのクリスマス休暇の航空便が大混乱に
 アメリカではこのクリスマス休暇に降雪とコンピュータ故障とUSエアウエイズの職員大量欠勤で航空便の欠航が相次ぎ大混乱になりました。デルタ航空子会社のコムエアのコンピューターシステムが故障し約1100便が欠航となり、USエアウエイズでは多数の乗務員と地上職員が病気欠勤をしたために約400便が欠航し地上職員の不足で荷物が受け取れないなどの混乱が続きました。大量欠勤には経営再建中の同社社員の給与などの条件に対する不満が吹き出たものと見られています。

@パキスタンでニアミス・警報装置の指示に従わず
 22日午後8時半過ぎ、パキスタン北部のパンジャブ州上空で国内線のパキスタン国際航空機とエア・ブルー機がニアミスを起こし急激な回避操作で双方に負傷者が出ました。両機の航法警報回避装置(TCAS)は作動し、片方に上昇を、もう片方に下降の指示を出しましたが、両機とも降下してニアミスを起こしたとのことです。またもや、装置の指示とパイロットの判断の問題があったようです。

@スペインの航空会社がA350型機を10機発注
 エアバス社は22日、スペインのエア・ヨーロッパとA350型機の確定発注10機・オプション2機の発注で覚え書きをかわしたと発表しました。エア・ヨーロッパでは同機を300〜330席で運航する予定とのことです。


*12月21日

@都合により28日まで更新できません。次の更新は29日の予定です。

@来年度予算原案内示で北千葉道路が新規事業に
 昨日内示された来年度予算原案によりますと都心と成田空港を結ぶ北千葉道路の印旛村ー成田市間9.8Kmが新規事業として認められ総事業費15億円の内、国の負担分8億8300万円が計上されました。また、成田新高速鉄道については要求の40億2600万円に対して37億9200万円が認められました。さらに、成田空港本体については国の直轄事業の管制塔整備費などについて37億円が計上され、試行中の入国審査を2人で行う「セカンダリー審査」の事業化も認められました。また、成田国際空港株式会社が行う空港機能整備費の約4割・250億円を政府保証債の発行でまかなう要求については187億円しか認められず、残りは通常の社債による財投機関債の発行でまかなうように提示されました。

@「静岡空港建設中止の会」が新たな需要予測・36万人
 「静岡空港建設中止の会」は昨日、建設の中止を求める県民の署名約61000人分を知事宛に提出しました。同時に、国内線総需要予測を「3路線で年間36万人」と発表しました。これは同会が昨年5月に発表した「年間70万人」を大きく下回ります。これについて、「静岡ー鹿児島線は路線として成り立たない可能性が大きい。」としています。なお、静岡県の予測では「4路線106万人」となっています。同会は「公共性がほとんどなく、無駄な事業。土地収用法の申請などとんでもない。」としています。なお、同時に「空港はいらない静岡県民の会」も反対署名約7000人分を提出し、署名の合計は約14万人分となりました。

@ドイツで日本人ツアーがSARS疑いで一時足止め
 20日、ドイツを旅行中の日本人ツアー客約50人がドイツ国内をバスで移動中、女性1人が発熱を訴えたため、ウルム市付近のホテルで全員が保健所の検診を受ける騒ぎがありました。この女性が事前に渡された重症急性呼吸器症候群(SARS)や鳥インフルエンザについての注意書きの症状に似ていると訴えたためとのことです。検診の結果、「感染している恐れはない。」とのことで、旅行を再開しました。


*12月20日

@「お土産にマンゴー・パパイヤなどはだめです」パンフ配布
 成田空港検疫所は年末年始の繁忙期を前にして、果物などの植物の持ち込みについて書いたパンフレットを配布しています。特に、東南アジアからのお土産としてマンゴーやパパイヤなどを持って帰る人が多く入国の検査で没収される人が後をたたないそうです。年間に約15000件に達するとのことです。帰国する空港の免税店で売られていることから「大丈夫」と思ってしまう人が多いようです。

@「今後20年間で17300機が必要」とエアバス社
 エアバス社は「今後20年間の旅客機・貨物機の需要は17300機に達する。このうち450席以上の大型機は空港の容量不足などで1250機になる。」との予測を発表しました。この夏、ボーイング社は同じく20年間で25000機、大型機は790機との予測を発表しています。
【コメント】このような予測は発表する航空機製造会社の得意分野を多く見積もる傾向があり、言うなれば、こうなってほしいと言う「期待」と考えた方が良さそうです。


*12月19日

@成田空港年間旅客が3000万人を突破
 成田空港の年間利用旅客が昨日3000万人を突破しました。開港以来初めてになります。3000万人目はバンクーバー在住で里帰りのため名古屋に向かう女性でした。国内線ターミナルで記念セレモニーが行われました。

@密入国の新たな手口・タイ人女性逮捕
 さる11月8日にバンコクから成田空港に着いたタイ人女性2人が偽造「国内区間搭乗券」(外国から日本に来て乗り継ぎする乗客が乗継ぎの合間に空港外に出るときに航空会社が発行する。最初についた日本国内の空港で入国手続きを済ませることが条件になる。)で、名古屋を経由して名古屋で入国手続きを済ませたように見せかけて成田空港から密入国しようとした、として逮捕されていたことがわかりました。この手口は今までなかったものだそうです。

@関空2本目滑走路を2007年供用開始で合意
 昨日、谷垣財務大臣と北側国土交通大臣が会談し関西国際空港の2本目滑走路を2007年に供用を開始することで合意しました。これにより、来年度予算案に整備費300億円(内国費200億円)が計上されることになりました。

@日本で初めての鳥インフルエンザ感染者
 厚生労働省は昨日、今年2月におこった鳥インフルエンザによる鶏の大量死でこの農場の従業員ら5人の血液から鳥インフルエンザウイルスの抗体が見つかり、内1人は鳥インフルエンザに感染していたことがほぼ確定した、と発表しました。幸い5人とも発症しませんでしたが、日本で初めての鳥インフルエンザ感染になります。なお、この感染者からの人間への感染の心配はないとのことです。


*12月18日

@羽田空港誘導路増設で最大14便増枠へ
 財務省は昨日、国土交通省から要求のあった羽田空港の誘導路整備費25億円を認める方針を固めました。これにより、2本の誘導路が増設され、誘導路のカーブも緩やかになるために着陸した航空機がスピードを落とさずに曲がれ、完成する2007年度には最大で1日14便分の増枠が可能になるとのことです。

@キャセイ航空機内で日本人女性が急死
 17日、香港から南アフリカのヨハネスブルグに向かったキャセイ航空機内で36歳の日本人女性が意識不明になりました。同機はスリランカのコロンボ国際空港に緊急着陸しましたが、女性は搬送先の病院で死亡が確認されました。死因は肺の血管が詰まってしまったためとのことで、いわゆるエコノミー症候群と見られています。

@スカイマークが創業来初の単独黒字に
 スカイマークは昨日、2004年10月期単独決算を発表しましたが、経常損益が14億1500万円の黒字になり創業以来初めての黒字になりました。前期は5億7600万円の赤字でした。機材の導入遅れで9月には大量欠航を出しましたが、主力の羽田ー福岡線を中心に旅客数が22%伸びたことが寄与しているとのことです。この結果、2005年3月期には減資などにより106億円の累積損失を一掃するとのことです。

@大韓航空が2月から新潟ーソウル線を週7便に復活へ
 大韓航空は新潟中越地震で需要が減少したために週5便に減便していた新潟ーソウル線を来年2月1日から週7便に復活させることを明らかにしました。需要が回復してきたためとのことです。

@デジカメはX線検査に強い・サンディスク社
 アメリカのサンディスク社は空港などでのX線検査がデジタルカメラ画像に与える影響についてのレポートを発表しました。それによりますと、各種記録メディアだけをX線検査に通した場合とカメラに装着してX線検査を通した場合の双方で、それぞれ最大20回検査を通しましたが、画像には全く変化がなかったとのことです。なお、内外のフイルムメーカ5社は「フイルムはX線検査を通さずに、必ず検査官に目視で検査をしてもらうように」とする、注意を呼びかけています。


*12月17日

@明日、成田空港旅客が初の年間3000万人達成の見込み
 今年成田空港を利用した旅客が明日、開港以来初めての年間3000万人を達成するそうです。成田空港では達成記念のイベントが予定されています。

@日本エアコミューターのYS11型機旅客が1千万人達成
 昨日、日本エアコミューターが運航するYS11型機を利用した旅客が累計1000万人に達しました。これを記念したセレモニーが沖永良部島空港で行われました。国内でのYS11型機の運航数は現在同社の7機だけですが、2006年末までに全機が退役するとのことです。

@米で極秘訓練の模擬爆弾が検査をすり抜け外国へ
 アメリカ運輸安全局は14日、ニューアーク国際空港で14日夜に実施された、爆発物探知係への極秘抜き打ち訓練で電線や起爆装置や時計の入った模擬爆弾が一度は発見されたものの、その後行方を見失い航空機に積み込まれてオランダのアムステルダム空港に運ばれてしまったことを明らかにしました。原因はまだわかっていません。

@格安航空会社のエア・アジアがA320型機40機を発注
 マレーシアの格安航空会社エア・アジアは16日、エアバス社のA320型機を40機確定発注したと発表しました。オプションでも40機発注したとのことです。エア・アジアは現在リースも含めてすべてボーイング社の航空機を使っています。1ヶ月前にはヨーロッパの格安航空会社エア・ベルリンもA320型機70機を発注しており、このところ、格安航空会社ではボーイング社からエアバス社に乗り換えるところが目立っています。


*12月16日

@国土交通省が羽田国際線24時間化を千葉県に打診
 千葉県の堂本知事は今日、9日に国土交通省から「羽田空港の4本目の滑走路が完成する2009年以降、午後11時から翌朝6時までの深夜・早朝の時間帯に定期国際線を羽田空港に就航させたい」と打診があったことを明らかにしました。羽田空港には現在、この時間帯には国際チャーター便と貨物便が飛んでいます。羽田空港への飛行コースのほとんどが千葉県を通過するため千葉県に打診してきたものと見られています。これに対して堂本知事は「騒音が心配されるので、午後11時から翌朝6時までの時間帯に、千葉県上空は飛ばせない。」との考えを明らかにしました。

@B-7E7の正式名称をB-787に
 ボーイング社は開発中のB-7E7の正式名称をB-787型機に決めている模様です。中国からの60機の受注を待って発表するようです。中国では「8」という数字がお金を稼ぐ言葉と同じ発音で縁起が良いとされています。縁起まで担いだのでしょうか。もっとも、B-777型機の後ですから、順番からいうとB-787型機なのですが。

@A380型機の開発費がふくらみ120億ユーロに
 エアバス社は15日、次世代超大型機A380型機の開発費が計画よりも14億5000万ユーロ上回り約120億ユーロ(約1兆6000億円)に達することを明らかにしました。A380型機の現在の確定発注は129機となっているそうです。


*12月15日

@大阪空港見直し案への意見公表
 国土交通省は昨日、11月9日から30日まで実施した大阪国際空港の機能や環境対策の見直し案に対する意見募集結果をまとめ、公表しました。それによりますと、寄せられた意見は211通で意見には「環境対策費が減らされるのは納得できない」、「騒音対策を実施しているのは大阪国際空港だけではないのに、大阪国際空港利用者だけが環境対策費を負担するのは納得できない」などの内容がありました。これらの意見に対して国土交通省は「大阪国際空港周辺の環境対策費には、学校・病院・住宅などの防音工事や空調機器の設置・更新、移転補償や緑地整備などが含まれるが、今回の環境対策費削減は、工事単価など支出の見直し、対策の進度調整、大規模移転事業の完了などで可能となる事業費縮減を反映したもの」、「特別着陸料設定による環境対策費の利用者からの徴収は、現在の大阪国際空港着陸料を通常額に戻す一方で、負担関係の明確化を図ったもの」との考えが示されています。

@コンコルド事故で最終報告書公表
 フランスの司法当局は14日、4年半前におこったコンコルドの墜落事故の最終報告書を公表しました。これによりますと原因は直前に離陸したアメリカ・コンチネンタル航空機から脱落した金属片が離陸するコンコルドの車輪タイヤを引き裂き、このタイヤの破片が主翼の燃料タンクを直撃して、漏れた燃料が発火して墜落に至った、としています。また、1979年以来、脆弱性が指摘されていた燃料タンクの強化策がとられていなかったことと、コンチネンタル航空が脱落した金属片に民間機では認可されていない硬いチタン合金を使っていたことが遠因との見方を示しています。これに対して、コンチネンタル航空側はすぐに、「我々に何の責任もない。」と反発しています。


*12月14日

@南野法相が成田空港を視察
 南野法務大臣は昨日、初めて成田空港を視察しました。偽変造文書対策課や入国審査場などを回り、「テロ対策のセキュリティー面で人員増員が必要ならば今後検討していきたい。」と述べました。

@成田空港で除雪作業訓練
 成田空港で昨日、滑走路の除雪作業訓練が行われました。除雪作業車12台が出動し、幅60mの滑走路に見立てた駐機場で隊形を組んで除雪を行う訓練が行われました。成田空港では1から2cmの積雪で除雪作業が行われます。

@座間市と綾瀬市の市長が年末年始の飛行取りやめを要請
 米海軍厚木基地周辺の座間市・綾瀬市の市長は昨日、米海軍厚木航空施設司令官に年末年始の飛行活動を中止するように要請しました。これに対し、司令官は「年末年始の日本の大切な習慣は十分承知している。上司である在日米海軍司令官に必ず伝える。」と述べました。また、両市長は相模市でおこった部品落下事故について安全対策に万全を期すように要請しました。

@愛媛県が松山空港の夜間運用の1時間延長を要請
 加戸愛媛県知事は昨日、県議会の一般質問の答弁で松山空港の午前7時半から午後8時半までとなっている運用時間を午後9時半まで1時間延長するよう国土交通省に要望していることを明らかにしました。

@関空の2本目滑走路「中止」と「延期」が6割超
 日本経済新聞が実施した関西国際空港についてのアンケート調査によりますと、2007年供用開始が有力視されている関西国際空港の2本目の滑走路について、近畿圏の人の60%以上が「中止すべきだ」と「延期すべきだ」と答えているそうです。また、関西国際空港についての不満ではアクセスの不便を訴える人が多く、特に空港連絡橋の料金が往復で1730円もすることを「高すぎる」としています。さらに、大阪中心部への鉄道の本数が少ないことに不満が多かったとのことです。


*12月13日

@成田新高速の環境アセス調査公表
 「成田鉄道アクセス株式会社」と千葉県は11日までに成田新高速鉄道と北千葉道路についての環境アセスメントの現地調査の結果を公表しました。それによりますと、ルート周辺には約160種の「重要な」動物が生息しており、中には絶滅危惧種に指定されている鳥類のサンカノゴイやオオセッカやオオタカなどが含まれているとのことです。「2つの事業でこれらの生息に影響が出ると予想されるが、新たなヨシ原の造成や防音壁などの対策によって影響を低減できる。」として「予定ルートでの着工は可能。」としています。

@成田空港の10月輸出実績が過去最高に
 成田国際空港株式会社によりますと、成田空港の10月分貿易実績で輸出が前年同月比で9.1%増の9701億円となり、単月として過去最高を記録したそうです。輸出の単月のベスト3はすべて今年に入ってからで、輸出の前年実績を16ヶ月連続で上回っています。また、輸入実績も同11ヶ月連続で上回っているとのことです。

@日本トランスオーシャン機が那覇空港に引き返す
 昨日午後5時30分頃、那覇発石垣島行きの日本トランスオーシャン619便が離陸直後に排気ガスの温度が通常より高くなったために那覇空港に引き返しました。乗客約150人は別の機で午後7時頃石垣島に向かいました。

@米の検査嫌い日本ー南米間旅客のカナダでの乗継ぎが急増
 13日付フィナンシャル・タイムズによりますと、アメリカでの乗継ぎ旅客に対する検査が強化されたことを嫌い南米、特にブラジルと日本を行き来する旅行者がカナダでの乗継ぎを利用していることが明らかになりました。エア・カナダの副社長は今年の1月から11月のこれらの乗継ぎ客が前年同期の約3倍になっていることを明らかにしました。


*12月12日

@来年度にも「インテリジェンスセンター」を設置へ
 総務省は昨日、不法滞在者やテロへの対策として、テロリスト・不審外国人・旅券偽造の手口情報などを一元管理・分析する「インテリジェンスセンター」を法務省直轄か東京入国管理局におくことを決めました。10数名の人員を配置することにしています。

@ユナイティド航空が国内線を14%削減し国際線にシフト
 経営再建中のユナイティド航空は10日、クリスマスの繁忙期過ぎの来年1月6日から国内線の機材を小型化し座席数を14%削減することを明らかにしました。今後は収益性の高い国際線を増便し収益の向上を図るそうです。また、これにより地上職員の575人の削減を図るとのことです。


*12月11日

@成田国際空港株式会社のページに中間決算資料が載っていました。

@年末年始の成田空港利用客は0.5%減の見込み
 成田国際空港株式会社は昨日、年末年始(12月24日〜来年1月10日)に成田空港を利用する人が昨年度よりも0.5%減の約141万1600人になる見込みと発表しました。これは昨年度に比べて長い休暇が取りにくい曜日の配列になっている事が原因と見ています。出発のピークは12月29日の約41600人で帰国のピークは1月3日の約48500人としています。休暇が短い事もあり欧州方面が減少し、韓国が好調との事です。

@外国人入国者の指紋採取と顔写真撮影を2006年度以降に
 政府の「国際組織犯罪等・国際テロ対策本部」は昨日、日本に入国する外国人に対して指紋採取と顔写真の撮影を義務づける事を決定しました。2006年の通常国会に入管難民法の改正案を提出するとの事です。

@エアバス社がA350型機の開発を決定
 エアバス社は10日、ボーイング社のB-7E7型機に対抗する中型機A350型機の開発を決定しました。開発費は当初予測の2倍の約40億ユーロになると見込まれています。この機種は245〜285席で省燃費型の航空機になるとの事です。B-7E7型機から2年遅れの2010年に就航する事を目指します。20年間で3100機の受注を見込むとの事です。


*12月10日

@成田空港会社の初めての中間決算で営業利益243億円
 成田国際空港株式会社は昨日、民営化後初めてとなる2004年9月期中間期の連結決算を発表しました。それによりますと、売上高は853億8800万円で営業利益が242億9900万円となりました。減損会計を早期に適用するなどしたために純利益は16億4800万円となりましたが、成田国際空港株式会社は「初めてとしてはおおむね順調だったが、営業利益率は高いというものの政府融資の返済負担などがあり、キャッシュフローが潤沢とは言えない。」としています。

@厚木基地周辺の騒音再調査が13日から
 防衛施設庁は厚木基地周辺の騒音再調査を周辺80カ所で13日から1週間実施する事を明らかにしました。この調査は住宅防音工事対象地域の見直しをするためのもので、2003年10月から今年2月にかけて行われ今年8月には対象地域が示される事になっていました。しかし、同基地に騒音が激しいスーパーホーネットが配備された事によりこの影響を調査するために行われる事になったものです。このため、新しい対象地域の提示は2005年度以降になる見通しとの事です。

@石原都知事が「空自機がどんどん飛ぶ事はないから影響ない」
 石原都知事は昨日行われた都議会の一般質問で横田基地の軍民共用化に答え、「航空自衛隊機が使う話もあるが、どんどん入ってくる事はないので、騒音は増えない。」と述べました。
【コメント】昨日書いたように、現在の横田基地の米軍機の騒音だけで周辺の住民は苦しみ、訴訟を起こしているのですが、この上、民間機や自衛隊機までが飛ぶようになっても「騒音は増えない。」と言って平然としていて良いのでしょうか。

@神戸市が神戸空港開港の1ヶ月前倒しを要請
 神戸市は神戸空港建設が順調に進んでいるとして開港日を1ヶ月前倒しして2006年2月16日とするよう国土交通省に要請している事が明らかになりました。

@フランス政府がエールフランスとKLM株を売却
 フランス政府は9日、保有していたエールフランスとKLMオランダ航空の株4800万株を売却したと発表しました。これにより、フランス政府が保有する両社の株の保有率は44%から26.3%に下がりました。売却代金は政府の負債の返済に充てるそうです。


*12月9日

@新横田基地騒音訴訟の控訴審が結審
 約5700人が原告となっている新横田基地騒音訴訟の控訴審が昨日、東京高等裁判所で結審しました。原告弁護団事務局長の土橋氏は「米軍機の飛行状態を違法とする司法判断が過去6回も出ているのに、国は今もって解決しようとしていない。住民の被害を救済し、行政の違法を正すためにも歴史に残る判決を。」と訴えました。判決は4月以降になる見通しとの事です。

@藤沢市の工場に米軍機の部品が落下か
 神奈川県基地対策課は昨日、藤沢市桐原町の工場の屋根に米軍機の部品と見られる金属片が落下しているのが見つかったと発表しました。金属片は5cm×9cm・約240gで、屋根には15cmの穴があいていました。従業員が工場の雨漏りを調べるために6日朝に屋根に登り発見しました。落ちた日時は分かっていません。金属片は米軍が調査のために持ち帰ったそうです。

@キャセイ航空での4件の事故はいずれもエンジン関係
 今年の9月以降に起こったキャセイ航空での事故は4件ともエンジン関係のトラブルだったとの事です。燃料パイプに亀裂が入ったのが1件、エンジンブレード関係が2件、エンジン部分の部品脱落が1件だったとの事です。

@アメリカの4社とルフトハンザが日本路線に追加運賃
 ノースウエスト航空などのアメリカ4社とルフトハンザ航空が来年1月から燃料追加運賃を日本路線に導入する検討に入りました。実施されますと、北米路線で片道20〜25ドルになるそうです。日本の航空会社も追随するものと見られます。

@三菱重工がB-7E7開発で800億円の投資
 三菱重工は昨日、ボーイング社のB-7E7型機主翼生産のために総額で800億円を投資する事になると明らかにしました。2008年の就航から、4、5年での黒字化を目指すとの事です。


*12月8日

@収用委員会人事を秘密会で可決
 千葉県議会は昨日、16年ぶりとなる県収用委員会の人事案を秘密会で可決しました。共産党・社民党など秘密会に反対する3会派の10名は人事案の審議前に議場から退席しました。傍聴者やマスコミ関係者などを排除して、委員名を書いた議案などは回収されました。堂本知事が今日正式に任命し、年明けにも初めての委員会を開き委員長を決めるとの事です。成田空港については収用の手続きはしない、としています。

@スカイマーシャル搭乗を来月中旬から実施
 警視庁はテロ対策のために、私服の警察官(スカイマーシャル)の旅客機への搭乗を来月中旬から始めるとの事です。日本航空と全日空のアメリカ路線に搭乗させるとの事ですが、どの便に搭乗するかは公表しないそうです。警察官は飛行機の壁に穴があかない程度の拳銃を携帯します。

@国土が空港整備法の改正で大阪空港の格下げをはかる
 国土交通省は昨日、大阪空港の2種空港への格下げに対して11市協などが反対している事について、2007年にも空港整備法を改正して1種・2種の枠を取り払い実質的に大阪空港の格下げをはかる苦肉の策を固めました。財務省に対して関西国際空港2期工事予算を計上してもらうための折衷案になる模様です。

@カナダの空港で身分証など1100点が紛失
 カナダの空港で荷物検査などを担当するスタッフの制服や身分証など1100点以上が紛失していた事が明らかになりました。カナダ運輸相は6日、スタッフの身分確認などのチェック体制を強化する事を明らかにしました。


*12月7日

@成田国際空港株式会社のホームページのアドレスが変更になり、下記の項目が載っていました
 「Bridal Flower」、「成田空港運用状況(平成16年10月分)」、「NAA10大ニュース」、「第2回「クリーンアップ」運動の実施」、「自動体外式除細動器(AED)の配置」が出ていました。なお、成田空港のホームページもアドレスが変更になり、こちらは、だいぶ読みやすくなっています。

@ドゴール空港で不明の爆発物成田空港では発見されず
 昨日書きました、フランス・ドゴール空港で行方不明になった爆発物が紛れ込んだ可能性のある航空機1機が4日成田空港に到着し、爆発物探知犬などを使って預け荷物を検査しましたが発見されなかったそうです。フランス大使館から連絡があり、極秘に捜索したとの事です。形状の似た荷物が15個あったそうですが、いずれからも爆発物は発見されなかったとの事です。

@成田行きの日本貨物航空機が機内減圧で引き返す
 昨日の朝、アンケレッジから成田空港に向かって離陸した日本貨物航空・B747型機で機内の気圧が低下するトラブルがあり、アンカレッジに引き返しました。点検したところ、前輪の格納庫に20cm×40cmの穴があいていました。

@千葉県が収用委員人事案件に秘密会を要請
 千葉県は現在開かれている県議会に対して収用委員会の委員を任命する人事案件に秘密会を要請しました。議会の3分の2の賛成があれば秘密会になるとの事です。県議会の構成から言うと秘密会になる公算が大きいようです。
【コメント】秘密会にすべきではありません。秘密会にしても誰が委員になったかは過激派暴力集団はすぐ情報をつかんでしまうでしょう。中核派の機関誌などを見ますと、成田空港問題でもこの収用委員会の情報を始め色々な問題で、私たちが到底つかめないような情報を早くから正確につかんでいます。政府・警察・千葉県・成田国際空港株式会社の中から(しかも、かなりの中枢部から)、故意か故意でないかは別にして、情報が漏れているのではないかと想像できます。かって、中核派の現地幹部が警察幹部と会食したところを、中核派と対立する革マル派の機関誌に写真入りで暴露された事もあります。このような情報漏れを防ぎ、テロの根源を徹底的に断ち切る努力こそ必要と思います。

@関西経済界と関空会社が200億円の増資を要請
 関西経済連合会と関西国際空港会社は昨日、関西国際空港会社に出資している企業600社に対して2005・2006年度の2年間に合計200億円を増資してくれるよう要請しました。来年度予算に関西国際空港2期工事費300億円(2006年度も300億円)が計上される事になった事により、3分の1の地元負担をまかなうためとの事です。

@チタンの光触媒でSARSの伝染力なくす事に成功
 ノリタケと東京医科歯科大学のグループは昨日、酸化チタンの光触媒で重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスの伝染力を10分間でなくす事に成功したと発表しました。酸化チタンに紫外線を照射する事により光触媒の強い酸化力でウイルスの外皮部を破壊する事により伝染する事が出来なくなるとの事です。これは、インフルエンザウイルスにも応用できる可能性が高いとの事です。


*12月6日

@関空2期工事予算化で最終調整
 政府は昨日までに関西国際空港の2本目の滑走路を建設する2期工事関係費を来年度予算に計上する方針を固め最終調整に入りました。予算化の条件として大阪府など関係自治体が恒常的な支援を関西国際空港会社に行う事と、大阪空港の2種空港格下げに何らかの筋道をつける事で決着するようです。大阪府など関係5府県市と関西経済界は年間5億円程度の支援を関西国際空港会社に行う方向で検討を進めています。予算化されますと、2007年度の供用開始が現実味を帯びてきます。
【コメント】北側国土交通大臣が関西国際空港の地元、谷垣財務大臣が関西国際空港促進議員連盟の副会長ですからこの結果は予想通りという事になるのでしょうか。中部国際空港も出来るし、もう少し、需要の動向を見て判断しても良いと思うのですが。

@嘉手納カプコンの米軍優先の返還で合意
 日米両政府は昨日、在日米軍が管轄する沖縄本島周辺の航空機進入システム(嘉手納カプコン)を2007年度末をめどに日本側に返還する事で大筋の合意に達し、今週中にも正式に調印を行う事になりました。しかし、管制方式は米軍方式を使い、米軍機のスクランブル発進を優先する事が条件で、実態は現在とあまり変わらないようです。

@ドゴール空港で探知犬訓練用爆発物が行方不明に
 パリのシャルル・ドゴール空港で3日夕方、爆発物探知犬の訓練のために乗客の手荷物の中に入れておいた150gの爆発物1個が行方不明となる出来事がありました。探知犬の交代の時に忍び込ませた手荷物がベルトコンベアーで運ばれて航空機に積まれてしまったものと見られています。空港当局は積み込まれた可能性のある数十機の航空機の到着空港に連絡し探してもらいましたが、5日現在見つかっていないそうです。アメリカではこの連絡を受けて各地の空港で大捜索を実施したそうです。爆発物には起爆装置がついていないので爆発する危険はないとの事です。
【コメント】しかし、ひどい話です。訓練に実際の手荷物に持ち主の了解なく勝手に爆発物を入れるなど常識はずれです。今までも行われていた事なのでしょうが。「テロ対策」と言うと何でも通ってしまう風潮が怖いです。


*12月5日

@成田空港到着予定の17便が強風のため目的地変更
 今日の早朝から関東地方で吹き荒れた強風のため、成田空港に到着する予定のシドニー発成田行きのカンタス航空21便など17便が関西国際空港などに目的地を変更しました。成田空港気象台によりますと7時18分に最大瞬間風速31.4mを記録したそうです。

@全日空が羽田ー岡山と羽田ー広島を1便ずつ減便へ
 全日空は昨日、羽田空港発着枠の再配分に伴い羽田空港の発着枠を返還するために来年3月から羽田ー岡山線と羽田ー広島線をそれぞれ1便ずつ減便する事を明らかにしました。羽田ー岡山線は搭乗率も悪くなく、岡山県は機材の大型化を要望する事にしています。


*12月4日

@解説と資料にページに『着陸料世界一』キャンペーンと利用者負担」を載せました。

@成田空港入管で個人情報入りパソコン2台が盗難
 東京入国管理局成田支局は昨日、今年4月19日に第2ターミナル第1審査部門事務室、5月中旬に第1ターミナル第2審査部門事務室でそれぞれノートパソコン1台がなくなっていた事を発表しました。このうち、1台には強制退去になった外国人331人分の個人情報データが入っていたそうです。しかし、データはパスワードがないと閲覧できないとの事で漏洩はないだろうとの事です。どちらの部屋も関係者以外立ち入りが出来ないようにナンバーロックキーがついているそうです。公表が7ヶ月も遅れた事については「内部の持ち出しか調べているうちに時間が経ち公表しずらくなった。」としています。警察への届け出も昨日になったとの事です。

@航空労組連絡会が自衛隊派遣延長反対声明
 航空労組連絡会は昨日、イラク自衛隊派遣延長を行わないよう政府に求める声明を発表し、小泉首相に送付しました。声明では「自衛隊派遣で日本へのテロ攻撃の危険が高まった。」、「航空産業は国際平和と安全運航が存立基盤であり、乗客の生命と運航の安全を最優先する立場から自衛隊の即時撤退を求める。」としています。

@エアドゥの中間決算で税引後利益が6.8倍に
 エアドゥが昨日発表した2004年9月期単独決算によりますと税引後利益が前年同期比6.8倍の約15億円となりました。この結果、2005年3月期末に1億3000万円の負債を返済して民事再生法に基づく再生計画を達成します。また、来年3月18日に就航する羽田ー函館線では座席の6割をツアー向けの団体用とし、搭乗率は60%を目指すとの事です。片道普通運賃は23500円とし、大手よりも5300円安くします。また、早期に予約すると片道1万円となる「エアドゥスペシャル」も設定するとの事です。

@エアーネクストが自社養成操縦士を高校卒以上で募集
 全日空は昨日、グループの小型機専門運航会社「エアーネクスト」で自社養成操縦士の応募資格を高校卒業以上とする事を明らかにしました。来年1月14日までに10人程度を募集します。2年程度で副操縦士になりますが、訓練中は契約社員として採用し、訓練費用の5分の1相当の300万円を自己負担とします。自社養成操縦士の応募はほとんど大卒以上でしたが、少子化の中での人材確保と人件費の削減を図るためとの事です。


*12月3日

@全日空社長「06年のターミナル移転はチャンス」
 全日空の大橋社長は昨日の記者会見で「2006年の成田空港でのターミナル移転でスターアライアンスメンバー集結による利便性の向上・サービス向上・コードシェアー活用によるネットワークの強化でビジネスチャンスとしたい。」と述べました。また、今後の機材について現在2機種の小型機をB-737NG型機(45機発注済み)1種に、また、同じく5機種の中型機をB7E7型機(50機発注)1機種に、さらに、同じく4機種の大型機をB-777型機1機種にする方向を明らかにしました。また、A380型機については「2006年の就航以後、他の航空会社の動向を見て判断する。」と述べました。

@新石垣空港予算を計上しないよう市民団体が要望
 市民団体の「八重山・白保の海を守る会」は昨日、財務省などに新石垣空港整備事業費を来年度予算案に盛り込まないように要望しました。理由として建設予定地に「サンオロシ」と呼ばれる突風が吹く事があり安全上問題がある事と、建設予定地内の共有トラスト運動の申込者が増えている事をあげています。

@B-7E7型機の年内200機受注は難しくなる
 ボーイング社の民間機販売責任者は1日ロンドンで、B-7E7型機の確定発注が現在52機で目標としていた年内200機の受注は難しくなった事を認めました。しかし、「200機受注の見通しが1〜2か月遅れても、B-7E7の先行きについては楽観している。」と述べています。


*12月2日

@成田市小林市長が早期北側再延伸に否定的見解
 成田市の小林市長は昨日の定例記者会見で早期に暫定平行滑走路を北側に再度延ばして2500mにする考えに否定的な見解を示しました。会見の中で、「滑走路建設に非協力な方々も成田市民。従来以上に話し合いが必要で、空港づくりを一気に進めるような雰囲気になってはいけない。」と述べました。

@千葉県議会4会派が収用委員人事審議の公開を要求
 千葉県議会の共産党、社民党・県民連合、市民ネット・無所属市民の会、水と緑の会、の4会派は昨日、千葉県知事・県議会議長・議会運営委員長に対し、再会される千葉県収用委員会の人事審議を秘密会で行わないよう求める要望書を提出しました。要望書では、「人事が秘密会で決定されれば、すべての案件の審議が非公開になる事が予見され、また、収用委員会の権限を県民の目の届かない場で行おうとするのは許されない。」としています。
【コメント】“テロ”の名の下に民主主義の否定が行われる事は許されないと思います。アメリカでは“テロ”行為防止の名目で個人情報の管理が進み、旅客機に乗る乗客の検査で女性の胸の谷間まで手で探られる検査に対し、抗議が起こっているようです。日本でも、過激派のテロ行為を理由にこのような民主主義の否定がまかり通るのは問題です。成田空港関係のテロ行為でも犯人が逮捕される事はまれです。テロの根源を徹底的に取り締まる事なくして、このような非民主主義的行為がまかり通る裏には、「“テロ”を口実に国民の管理や、権利の制限をやっておこう。」とする意図が伺えます。

@次期哨戒機に国産エンジンを採用へ
 防衛庁はこのほど、2007年に初飛行を予定している次期哨戒機(PX)向けエンジンに石川島播磨重工を中心に開発したジェットエンジン(XF7)を採用する事にしました。このエンジンは50〜100席クラスの旅客機用エンジンと同程度の推力6トンで、省燃費・低騒音を特徴としています。


*12月1日

@11月のアクセス数は16439回でした。これからもよろしく。

@成田空港に自動体外式除細動器が42台設置
 昨日、成田空港の第1ターミナルと第2ターミナルなどに心停止のときに使う42台の自動体外式除細動器(AED)が設置されました。今までは空港クリニックや救急車に計3台しかありませんでした。巡回警備員や窓口サービス勤務の職員などが使えるように研修や講習会を受けているとの事です。

@成田発の貨物機がオイル漏れで関空に緊急着陸
 今日午前11時頃、成田発香港行きの日本航空6705便・B-747型機がオイル漏れの表示が出たために関西国際空港に緊急着陸を要求し、30分後に無事着陸しました。同機は貨物専用機です。

@インドネシア国内線機がオーバーラン・31人死亡
 昨日午後6時15分頃、インドネシアのライオン航空・MD82型機がジャワ島の中部ジャワ州のソロ空港に着陸しようとしてオーバーランし滑走路先の田と墓地に突っ込み大破しました。この事故で、今のところ150人以上の乗員・乗客の内31人の死亡が確認されたとの事です。事故当時、空港付近は激しい雨で視界が不良だったとの事です。

@スカイネットアジア航空が羽田ー長崎線を申請
 経営再建中のスカイネットアジア航空は今日、同社として3つの路線となる羽田ー長崎線を国土交通省に申請しました。来年7月1日から1日6往復での運航を予定しています。この路線には日本航空が1日6往復、全日空が1日5往復を運航していますが、両社よりも安い運賃で対抗するとの事です。

@スカイマークの5機目の機材が明日到着
 スカイマークにとって5機目の機体が明日朝、日本に到着するとの事です。スカイマークは機材の導入が遅れて運休を出していました。3日の夜からこの機材での運航を開始するとの事です。


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