2006年11月の出来事
*11月30日
@エールフランスが09年夏にA380型機を成田線に投入
エールフランスは29日、2009年夏をメドに超大型機A380型機を成田ーパリ線に投入する事を明らかにしました。ファーストクラス9席、ビジネスクラス80席、エコノミークラス448席とするとの事です。成田線に投入する理由として「成田線は収益性が高いが、成田空港の混雑状況で増便が難しいため。」としています。
@成田空港会社社員が盗撮で逮捕
千葉県警船橋署は28日、成田国際空港株式会社の34歳の男性社員を東京メトロ東西線車内で、19歳の女子大生のスカートの中をバッグのポケットに仕込んだデジカメで撮影したとして現行犯逮捕しました。この男性は都内であった会社の研修から帰宅する途中だったとの事です。車内で盗撮に気づいた乗客に取り押さえられました。
@伊丹市が「共生都市宣言」提案を見送る・賛否半々で
大阪空港の地元の伊丹市は12月定例市議会に提案する予定だった「大阪空港との共生都市宣言」設置条例の提案を見送る事にしました。これは、宣言案について市民に意見を募った所、よせられた59件で賛否がほぼ半々になったためです。反対意見の中には「現に航空機の騒音があり、空港と共生できる状態ではない。」と言うものもあったとの事です。市としては今後、住民説明会を開き、宣言の文言を再検討して3月定例市議会に提案したいとしています。今年の6月定例市議会で商工業者などが提出した宣言設置の請願が採択されています。
@主脚格納扉事故は安全ピン忘れ
昨日書いた、鹿児島空港で整備士が首を挟まれた事故の実況見分によりますと、格納扉が閉まらないようにする安全ピンが刺さってなかったとの事で、これを忘れた事が事故の原因だったようです。
@スカイマークが神戸ー羽田線の機材を大型化
スカイマークは昨日、来年2月から神戸ー羽田線の機材を現在のB-737-800型機からB-767-300ER型機に変更する事を明らかにしました。同時に搭乗率が低迷している早朝の1往復を減便とし、1日7往復にします。しかし、機材が大型化するため1日の座席数は約800席増える事になります。B-737-800型機は札幌ー羽田線に投入します。
*11月29日
@「漁協の了解が先決」と堂本知事
千葉県議会は昨日、羽田空港再拡張に伴う東京湾埋め立て許可について鈴木航空局長を呼んで全員協議会を開きました。冬柴国土交通大臣からは22日に「埋め立て許可を早く出して欲しい」旨の要請書が提出されていました。議員からは「埋め立てに使う山砂の運搬手段で環境が悪化しないか。」、「成田空港と羽田空港の国際線の振り分けがどうなるのか。」などの質問が出ました。会議後に堂本知事は「成田空港の経験もあり、漁協の了解を得る事は当然。それが“先決”と言う立場だ。」と述べ、鈴木航空局長は「半数以上の漁協には補償金額を提示した。しかし、まだ交渉に入れない漁協もある。漁協によって温度差がかなりある感じだ。」と述べました。また、羽田空港再拡張工事の年内着工については「年内着工に向けて最大限の努力をする。」と述べました。
@整備士が意識不明の重体・鹿児島空港
昨日の夜、鹿児島空港でDHC8型機の整備をしていた日本エアコミューターの39歳の整備士が、主脚の点検をしていた所、突然、主脚格納扉が閉まり、首を挟まれてしまいました。この整備士は病院に運ばれましたが、意識不明の重体との事です。
@10月の日本人出国者は横ばいも訪日外国人は17%増
国際観光振興機構によりますと、10月の日本人出国者は前年同月比で0.1%増と横ばいでした。「このところの円安で割高感が出て外国への旅行を抑制しているのでは。」との事です。逆に、訪日外国人は円安で割安感もあり同16.7%増と大幅な伸びになりました。特に、休日の配列も良かった韓国からが同27.9%増、中国からが同24.9%増、香港からが同23.8%増、台湾からが同14.8%増となっています。
*11月28日
@「羽田再拡張が出来るまで24時間化は難しい」安富次官
国土交通省の安富次官は昨日、安倍首相が検討を指示した「空港と港湾の24時間化」について、「成田空港は騒音問題がある。羽田空港は再拡張工事を夜間に実施しなければならず、羽田空港の再拡張が終わるまでは難しい。」と述べました。
@成田空港を核とした観光事業検討会が初会合
昨日千葉県庁で、成田空港を核とした観光交流促進についての第1回検討会が開かれました。検討会には堂本千葉県知事、黒野成田国際空港株式会社社長、鈴木航空局長などが出席しました。この席で千葉県からは2010年までに千葉県を訪れる外国人観光客を年間135万人にする目標が明らかにされ、乗継ぎ客の入国手続の簡素化などが提案されました。
*11月27日
@中華航空機が引き返す・警告灯の誤表示で
昨日午前10時50分頃、中部空港発台北行きの中華航空機・A330型機が紀伊半島上空を飛行中に、貨物室ドアが開いている事を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は中部空港に引き返しました。点検した所、貨物室ドアに異常はありませんでした。計器の誤動作だったとの事です。同機は午後4時7分に台北に向けて離陸しました。
@24日の役員会を見送る・EADS社
エアバスの親会社であるEADS社がA350XWB型機の開発を決める事になっていた24日の役員会を中止しました。同社の広報はコメントを拒否していますが、主要株主のラガルデール社とダイムラー・クライスラー社が開発費についてフランス政府と合意できていない事が原因との見方が広がっています。
*11月26日
@「くうこうだより」紅葉号が送られて来ました
成田国際空港株式会社から「くうこうだより」紅葉号が送られて来ました。今号は2・3面が「この秋、空港はミュージアム」と題して、成田空港内にある色々な作家のアートを紹介しています。4・5面は「空港の仕事シリーズ」で今号は「チェックインカウンターの仕事」です。6面は「ナリタ5番街」の紹介と、「飛行高度変更に伴う騒音調査結果の報告」。8面の「Air Line File」今号はスリランカ航空です。
@千葉県が一坪共有地買い取りで提訴
千葉県は成田国際空港株式会社に売却予定の土地にある一坪共有地の反対同盟北原派の2人に対して共有部分の買い取りに応ずるよう求める訴訟を来月にも起こす事が明らかになりました。売却予定地は14万平方メートルで一坪共有地は260平方メートルとの事です。地権者の2人が買収に応じないために提訴する事になりました。
@日本トランスオーシャン航空機が引き返す
昨日午前11時40分頃、那覇発高知行きの日本トランスオーシャン航空102便・B-737-400型機が那覇の北東74Km付近を上昇中に主翼前縁にあるスラットが格納されていない、との警告灯が点灯しました。このため、同機は那覇に引き返しました。着陸後の点検でスラットは格納されていました。警告灯の誤表示だったようです。
@JALウエイズがマニラに客室乗務員の拠点設置へ
日本航空の子会社であるJALウエイズはフィリピンのマニラに海外で2カ所目になる客室乗務員の拠点を作る事になりました。12月に現地で約20名を募集し、訓練をへて来年の5月から乗務する予定です。ゆくゆくは100名規模にするとの事です。賃金の安い海外の乗務員でコストの削減を図ります。海外拠点はタイとマニラの2カ所になります。
*11月25日
@成田空港での覚せい剤摘発が2.7倍に
東京税関成田支署の調べによりますと、今年1〜9月の成田空港における覚せい剤の摘発が昨年同期の2.7倍・約27Kgになったとのことです。禁止薬物等の摘発が同約6割減になっている中での大幅な伸びになります。飲み込んで密輸しようとするケースが増えているそうです。
@安倍首相が空港・港湾の24時間化を指示
安倍首相は昨日開かれた経済財政諮問会議で国内の空港と港湾を全面的に24時間稼働させる方向で検討するよう指示しました。「24時間化が難しいのは分かっているが、安倍政権で解決する。」と力んだそうです。理由は国際競争力の強化にあるそうです。
【コメント】何を血迷っているのでしょうか。成田空港のような内陸空港で夜中にも飛ばれたら、周辺住民は現在でも「保証されている」とはとても言えない憲法25条で保証されている「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」をさらに侵害される事になります。もっとも、憲法改正を公約する安倍首相ですから、「改正(改悪)でこんな条文もなくしてしまえば問題解決」と考えているのかもしれませんが。経済界優先で国民の生活は二の次なのでしょうか。
@福島空港の国際線が好調・昨年の1.5倍に
福島空港の国際線が好調に推移しています。今年に入り10月末で昨年同期を19691人上回る56918人と約1.5倍になっています。特に便数が週5便から3便に減ったソウル線が好調で約1.6倍、チャーター便も約1.7倍になったいます。路線別の平均搭乗率はソウル線が76.7%、上海線が76.1%となっています。
@機内の授乳で降ろされる・女性団体が抗議行動
先月13日、アメリカ・バーモンド州のバーリントン空港で27歳の女性が1歳の娘に離陸待ちの機内で授乳をしていたところ、客室乗務員から毛布をかぶせて胸を隠すように求められました。女性がこれを拒否したところ、航空機から降ろされてしましました。これを知った女性団体が「どこで授乳しようが、母子の権利」と反発して各地の空港で抗議行動を行いました。オレゴン州のポートランド国際空港では約40人の母親がこの航空会社の航空券販売所で一斉に授乳を行う行動を展開し、マスコミでもこの問題で世論調査を始めたそうです。
*11月24日
@千葉県が「航空機騒音対策基本方針」変更案の縦覧始める
千葉県は成田空港の暫定平行滑走路北伸に伴う「航空機騒音対策基本方針」の変更案の縦覧を21日から始めました。12月5日までで、意見提出は12月18日までとなっています。詳しくはここを見て下さい。
@成田空港問題40年「土・くらし・空港」展明日から
財団法人航空科学振興財団の歴史伝承委員会が成田空港問題が起こってから40年の節目にあたり「土・くらし・空港」と題した展示を明日から成田国際文化会館で開く事になりました。会期は12月3日までで、入場は無料との事です。
@昨日から靴底の消毒を開始・韓国の鶏大量死で
韓国で鶏が6000羽以上も死んだ事を受けて、厚生労働省は「鳥インフルエンザの疑いもある。」として、昨日から空港などで韓国からの入国者を対象に靴底の消毒を始めました。
@全日空機が客室与圧装置不具合で神戸空港に引き返す
昨日午後9時10分頃、播磨灘上空を飛行中の神戸発羽田行きの全日空414便の客室与圧装置に不具合が見つかりました。このため、同機は神戸空港に引き返し無事着陸しました。この便は欠航となりました。
@昨年12月のスカ機のエンジン破損はブレードの破損から
航空・鉄道事故調査委員会は今日、昨年12月1日に鹿児島空港を離陸した直後のスカイマーク機の右エンジンが破損した事故の経過報告を明らかにしました。それによりますと、直接の原因は第2段のエンジンブレードの1枚が金属疲労で破損し、第3段のブレードが次々に破壊した事による、大きな振動で燃料パイプがはずれ、漏れた燃料に引火した事にある、としています。なお、ブレードは交換期限前だったとの事です。
@北京空港でA380型機が滑走路を逆走・指示を聞き違う
状況がいまいち分からないところがあるのですが、23日午前10時06分に北京首都国際空港に着陸したエアバス社のA380型機が着陸して滑走路を走行中に突然向きを変えて逆走を始めるトラブルがあったとの事です。“逆走”の意味が分かりません。あの巨体が滑走路でUターンできるとは思えませんし。原因はパイロットが管制官の指示を聞き間違えた事にある、との事です。
*11月23日
@松島基地騒音区域縮小で基準を70W引き下げなど要望
宮城県知事や石巻市長など周辺自治体幹部は昨日仙台防衛施設庁を訪れ、航空自衛隊松島基地周辺の騒音区域縮小問題で「最終素案を基本的に理解する」とする意見書を提出しました。ただし、意見書では(1)防音工事の対象となる騒音区域(第1種区域)のうるささ指数の基準引き下げ(75WECPNLから70WECPNLに)、(2)区域から外れる区域の経過措置、(3)86年の区域指定後に建築された住宅に対する助成、(4)騒音測定体制の充実、などを要望しています。
@元日航客室乗務員の労災認定訴訟で2審も勝訴
日本航空のもと客室乗務員の女性がフライト中の香港でくも膜下出血で倒れたのはきつい勤務によると労災認定を求めた訴訟の控訴審判決が昨日東京高裁でありました。裁判長は「1ヶ月85時間近くの勤務が半年前から続いており、不規則で心身の負担が大きい事を考えると勤務によって発症したと言える。」と1審(2005年9月28日の出来事を参照)に続き原告勝訴の判決を言い渡しました。
@全日空社長が国内線運賃の値上げを示唆
全日空の社長は昨日の記者会見で、来年度から国内線運賃を値上げする方針を明らかにしました。理由として燃料の高騰を上げており、「自助努力の限界を超えた。」としています。今年度の燃料費は当初の見込みから百数十億円増加する見込みとの事です。国内線運賃の値上げは2004年以降これで3回目になります。2005年1月には片道200〜300円、今年5月には同500〜1300円の値上げをしています。日本航空も同様の値上げを検討しています。
@アメリカの入出国審査は世界最悪
アメリカの民間団体「ディスカバー・アメリカ・パートナーシップ」が10月末〜11月初めにかけて、アメリカ人を除く世界16カ国の人約2000人を対象とした調査で、ビザ取得手続や入国管理官の態度などでアメリカが「最悪」の評価を受けた事を発表しました。
*11月22日
@【解説と資料のページ】の「芝山町加茂区中辺田集落住民有志公開質問状」のページに「再質問状」を追加しました。
@【解説と資料のページ】に「成田空港共栄推進委員会(第1回)議事録」を載せました
上記の「再質問」の中に出てくる「成田空港共栄推進委員会(第1回)議事録」を載せます。早くから、手に入っていたのですが、どこが作成したものか分からず、載せるのを見合わせていました。このような会議の生の声が出ており、貴重な資料と思います。しかし、この議事録を読みますと「騒音地域が町の70%」になる芝山町の「共栄推進委員会」であるにもかかわらず、騒音対策についてほとんど触れられず、見返り事業・周辺対策事業についてばかり話されているのはどうしてでしょうか。
@久住地区の地域振興重要事項は約70項目
平行滑走路北伸に伴う地域振興策についてまとめを行う成田市久住地区「検討委員会」は昨日,重要事項の整理を行い約70項目にまとめました。来年1月にも中間とりまとめを行う方針です。
@黒野社長が民営化後の環境対策を重要課題と訴える
昨日開かれた国土交通省の「今後の国際拠点空港のあり方に関する懇談会」は空港会社や航空会社から意見聴取を行いましたが、その中で、成田国際空港株式会社の黒野社長は民営化後の環境対策を重点課題と訴え、国の考え方を示して欲しいと訴えました。
@一坪共有地地主の所在確認が困難に
今日の朝日新聞によりますと、成田空港建設反対闘争の中で生まれた「一坪共有地」の地主(地権者)がまだ1103人残っており、外国に移住した人や死亡して相続関係がはっきりしない人などで所在確認が困難になっているとの事です。地主は一時は約1400人いましたが、相川芝山町長の呼びかけなどで少し減りました。
@来年1月から成田空港に米国入国管理官が常駐へ
国際テロ対策の一環として、来年の1月から成田空港にアメリカの入国管理官が常駐する方向で日米両政府の協議が大詰めを迎えています。米国入国管理官4名が成田空港の第1ターミナルに常駐し、旅券の真偽の判断や米国入国者が入国条件に適合するかどうかなどの問い合わせに応じる事になります。また、日本の入管や警察にも情報を提供します。来年1月から半年間の試行をへて本格的な導入になるとの事です。
@国土が羽田空港再拡張工事の早期承認要請文を準備
国土交通省が千葉県に対して羽田空港再拡張に必要な東京湾の埋め立て工事に関する承認を早期にするように求める要請文の提出準備をしている事が明らかになりました。昨日の千葉県議会で白戸副知事が明らかにし、県議会側の対応を求めたものです。これを受けて、県議会は28日に全員協議会を開き航空局長を呼んで説明を聞く事になりました。国側がこのような事項について重ねて承認の要請をする事は異例との事です。
@全日空機で補助動力装置エンジンの出火警報が出る
20日午後9時15分頃、仙台発新千歳行きの全日空729便・B-737-500型機が着陸後、駐機場に向け移動中に後部補助動力装置のエンジンから出火したとの警告灯が点灯しました。このため、同機は直ちに消火装置を作動させました。点検したところ、出火の跡はありませんでしたが、この装置の燃焼室カバーが破損していました。ここから、高温の空気が漏れて警報装置が作動したものと見られています。航空・鉄道事故調査委員会は重大インシデントとして調査官2人を派遣しました。
@狂犬病注意のポスターを空港や港湾に張り出す
厚生労働省は今日、フィリピンから一時帰国した65歳の男性が狂犬病を発症したと発表しました。この男性は現在、人工呼吸器を付けて重体との事です。男性は8月にフィリピンで犬に手を噛まれたとの事です。つい先日もフィリピンで犬に噛まれた男性が狂犬病で死亡しました。このため、同省は空港や港湾でポスターなどを使い海外渡航者に狂犬病に対する注意を呼びかけるとの事です。
@カンタス航空に投資グループなどが買収提案
カンタス航空は22日、アメリカ大手投資ファンドのテキサス・パシフィック・グループとオーストラリアのマッコリー銀行から買収の提案を受けたと発表しました。買収額は約100億オーストラリアドル(約9000億円)との事で、同航空は「提案内容を精査する。」としています。しかし、同航空については「1株主の保有比率が25%未満、外資の保有率は49%以内」とする規制があるそうです。
*11月21日
@成田国際空港株式会社が初めての英語ガイドブック
成田国際空港株式会社はこのほど、初めての外国人向けのガイドブック「Arrival&Transfer Guidebook」を作りました。このガイドブックには成田空港内の出国手続案内・施設案内や周辺の観光ガイドが英語で書かれています。会社では5万部を印刷し,成田空港や外国主要空港の国内航空会社のチェックインカウンターなどに置く事にしています。
@A380型機の成田空港着陸料は92.4万円
昨日,成田空港から飛び立ったA380型機の成田空港に於ける着陸料は92万4000円との事です。関西空港は少し高く約115万円、中部空港は成田空港とほぼ同額になる見込みとの事です。
@国土交通省が海上ルートを示唆・羽田空港再拡張後
昨日、千葉市で羽田空港再拡張について国と協議調整する「千葉県・市町村連絡協議会」が開かれました。同協議会は先月25日に国に対して(1)深夜早朝便の海上ルートの設定、(2)関係市町村への騒音測定固定局の設置、(3)チェックシステムの開発、の3点を要望しましたが,出席した鈴木航空局長は「騒音に配慮した飛行方法を検討する。」と海上ルートを示唆しました。また,航空局長は漁業補償交渉について「今、頑張ってやらせていただいている。年内着工を目指して最大限努力している。」と述べました。
@三菱重工がMJで日航と全日空に好条件を提示
今日の読売新聞によりますと、国産小型ジェット旅客機・MJの開発主体となっている三菱重工は日本航空と全日空に対して,羽田空港再拡張が完成する2009年からMJが引き渡し可能となる2012年の間に両社が他メーカーの航空機をリースする場合や購入する場合に、リース料や購入した航空機の売却損の一部を補償する提案しているとの事です。これは、MJの開発費が約7000億円と見込まれ,採算ベースに載せるには最低350機の販売が必要で,日本航空と全日空合わせて百数十機の購入を見込んでいるためとの事です。
@A380型機の騒音区域はジャンボ機の30%減
A380型機の試験飛行で成田空港に来た,エアバス社のA380型機担当ディレクターは記者会見で「A380型機の周辺地域の騒音区域はB-747-400に比べて約30%縮小する。また,燃費は同17%改善し、運航経費は約20%減る。」と述べました。
【コメント】着陸の時に航空科学博物館で音を聞きましたが,確かに,小さいように感じました。試験飛行ですから営業運航の音とは違うと思いますが。成田国際空港株式会社はA380型機の騒音測定を行うと話していました。
@A350XWB型機の開発を24日に決定か
エアバスの親会社であるEADSは24日に役員会を開き,エアバス社が開発を計画しているA350XWB型機の開発を正式に承認する見込み、との事です。開発には120億ドルかかりますが,この内,30億ドルについてはフランス・ドイツ・スペイン・イギリスに支援を求める予定との事です。
*11月20日
@空港圏合併の2市4町の名前
千葉県が提示した新たな市町村合併案のうち成田空港周辺のいわゆる“空港圏合併”は成田市・富里市・芝山町・栄町・多古町・神崎町の2市4町との事です。成田市長はこれに対して反対の意向を伝えたとの事です。
@乱気流で負傷者・カナダ機が成田空港に緊急着陸
昨日午後8時20分頃、上海発バンクーバー行きのエアカナダ38便・B-767-300型機が成田空港から約1400Km離れた海上で乱気流に遇い、客室乗務員4人が怪我をしました。内1人は重傷で、同機は9時40分に成田空港に緊急着陸を要請し、10時頃着陸しました。
@アメリカン航空機が前脚故障で立ち往生・16日
16日、暫定平行滑走路に着陸したアメリカン航空機が前脚のステアリングが故障し、自立走行が出来なくなりました。このため、滑走路が一時閉鎖されました。
@日本航空の2便が乱気流で乗務員が負傷
昨日午後5時頃、神戸発羽田行きの日本航空1348便・B-777型機が乱気流に遇い、客室乗務員2人が軽傷を負いました。また、午後7時30分頃、徳島発羽田行きの日本航空1442便・A300-600型機が和歌山県沖の太平洋を飛行中に乱気流に遇い、客室乗務員がポットのお湯で軽い火傷を負いました。
@高知空港でボンバルディア機が離陸中止・3便欠航
昨日午前8時30分頃、高知発大阪行き全日空のボンバルディア機が離陸滑走中に空気系統の故障を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は離陸を中止し、後の3便が欠航となりました。
*11月19日
@A380型機が成田空港に飛来・マニアで大にぎわい
試験飛行のためにA380型機が成田空港に飛来しました。予定通り午前11時50分頃、南側からA滑走路に着陸しました。成田空港の展望デッキや航空科学博物館などには朝早くから一目見ようという航空フアンが詰めかけ、大にぎわいになりました。
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着陸しスポットに向かうA380型機
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にぎわう第1ターミナルの展望デッキ
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スポットに駐機したA380型機
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@A滑走路周辺の警備を強化・成田空港会社
成田国際空港株式会社はA滑走路周辺(約10Km)の警備を強化することになりました。空港内侵入者を検知する警報装置を更新し、侵入地点の特定を容易にして素早く対応できるようにします。また、監視カメラを200台以上設置して状況を把握できるようにします。2008年3月末までに完成の予定とのことです。これにより、監視塔からの人的監視の比率を減らし、監視コストの削減もできるとのことです。
*11月18日
@成田市西大須賀で再北伸に関する説明会開催・7日
今月7日の夜、成田市西大須賀共同利用施設で暫定平行滑走路北伸に関する説明会が開かれました。説明会には成田市長を始め市から9人、成田国際空港株式会社から3人が出席しました。西大須賀地区では再北伸に伴う騒音対策・周辺対策に不満が高くなっていて、今回の説明会の開催になりました。
【コメント】滑走路延長工事が始まっても芝山町や成田市の暫定平行滑走路飛行コース直下の地域のあちこちで騒音対策や地域振興策に対する不満が吹き出ています。平行滑走路の延伸と増便を認めた「四者協議会」の強引で拙速な進め方の矛盾が現れているのではないでしょうか。この説明会に騒特法の地域指定を行った千葉県の関係者が出席していないのはどうしてなのでしょうか。なお、西大須賀の説明会を録画したDVDが送られてきましたので、この集会の様子は後日載せたいと思います。
@成田空港入管幹部が有名社長に“サイン”をねだり注意
今日の朝日新聞によりますと、今年8月に成田空港の入管幹部の一人が入国管理ブースの隣にある審査事務室で勤務中に、審査を担当した有名企業社長に“サイン”をもらって、厳重注意を受けたことがわかったそうです。本人には「無形物を含め、利益供与を受けてはならない。」旨の文書が手渡されたとのことです。
*11月17日
@【訂正】A380型機の到着は11時50分です
昨日の出来事で書いたA380型機の到着時刻が間違っていました。正しくは11時50分予定とのことです。すみませんでした。
なお、20日の離陸予定は13時00分とのことです。
@【今月の出来事】の次に【成田空港会社の相談・苦情受付電話番号】を追加しました。
@成田空港会社の連結中間決算は増収減益に
成田国際空港株式会社は昨日、2007年度3月期(第3期)中間決算を発表しましたが、連結売上高が前年同期比3.5%増の908億5400万円になりましたが、営業利益は同31.2%減、純利益も約65億円と半減しました。着陸料の改定で45億円の減収になり、南ウイングなどの新施設の供用開始に伴い償却費がかさみました。免税店の売り上げなど非航空収入は約1.5倍になりました。記者会見した黒野社長は「着陸料の更なる値下げは考えていない。発着回数が増えるまでは非航空収入の増加でしのぐ。」と述べました。
@12月18日から長期駐車料金の取り扱いを中止
成田国際空港株式会社は「年末年始に空港内駐車場の混雑することが予想される。」として12月18日から長期駐車の割引料金を当面中止することを発表しました。通常料金との差は2日間で約1600円、10日間で3000円あり事実上これだけの値上げになります。値上げして長期駐車を減らし混雑を緩和する狙いがあります。
@韓国上空でニアミスか・台湾の遠東航空機が急降下・けが人21人
16日午前11時頃、韓国の済州島付近で台北発済州行きの台湾の遠東航空306便が同高度を飛行している航空機を発見し、急降下しました。このため、乗客・乗員137人のうち21人がけがをしました。1人は脳内出血、2人が骨折の重傷を負ったようです。同機は済州空港に緊急着陸しました。同高度を飛んでいたのはソウル発バンコク行きのタイ航空659便で乗客・乗員376人が乗っていました。同機はそのまま飛行を続け無事にバンコクに到着しました。
@ハワイでより厳しい禁煙法が施行
10月2日の出来事で取り上げたハワイのより厳しい禁煙法が16日から施行されました。ハワイに行かれる方は十分注意してください。
*11月16日
@「データは出さない」と会社・レイクス騒音調査
レイクスポイントの高度を一部引き下げる問題で、成田国際空港株式会社が引下げ前後に行った騒音調査の結果と、2日に会社の地域共生部に行って調査結果の説明を聞いた時の様子を解説と資料のページに載せます。
なお、この調査結果については先月に入手していたのですが、成田国際空港株式会社が「自治体が広報で住民に知らせるまで成田空港サーバーに載せるのは待って欲しい。」と要望したので、今回は説明を受ける事もあり、今日まで載せるの保留しました。
2日の話し合いでは、本会から「データを公表して欲しい。」と要望したのに対して、会社側は「データが一人歩きしては困るので、出さない。」の一点張りで、騒音値のインターネット上へのリアルタイム公開についても「検討しているが、金がかかる。誰が見るのか。」と言い放ち、情報公開推進の姿勢がありませんでした。また、住民からの要望や苦情を受け付ける窓口がどこにあるのかも非常に分かり難くし、夜間の受付窓口も設けていないのに、「誰が『うるさくなった。』と言っているのか。苦情は出ていない。」と開き直る姿勢でした。これで、本当に『共生』の窓口と言えるのでしょうか。
また、この調査結果のC図・D図を比べますと、高度引下げ実施後に暫定平行滑走路に着陸する航空機(赤い線)が前よりも南よりの飛行コースをとっていますが、高度を下げた分、無理なく降下できるために近回りをしているのではないでしょうか。その方が、燃料の節約になりますから。とすると、利根川沿いの地域の騒音が増えている事が予想されます。
@A380型機は19日の午前11時50分着の予定
19日に成田空港に来るエアバス社のA380型機は午前11時50分に到着する予定との事です。その後、第4サテライトのスポットで適合検査を行い、その後、整備地区の駐機場に移動するそうです。
@今日のストは回避
日本航空と全日空の労組が今日予定していた国内線のストライキは全て妥結し、回避されました。
@関西空港会社の決算が好調
関西国際空港会社の中間期連結決算が昨日発表されましたがそれによりますと、税引後の利益が70億円となり、前期の189億円の赤字から大きく改善しました。政府補給金の半期分・45億円を差し引いても黒字になりました。政府補給金による有利子負債が81億円削減され、免税店の売り上げ増などの航空外の収入増が貢献したとの事です。航空収入は前期比で1.1%減となりました。
@大韓航空が燃油サーチャージャーを2ヶ月連続値下げ
大韓航空は燃油サーチャージャーを12月1日発券分から値下げすると発表しました。燃油サーチャージャーの値下げは今月に続いて2ヶ月連続の値下げになります。日本路線は1800円を1500円にします。ただし、福岡線は1100円から800円になります。
@USエアウエイズがデルタに買収を提案
米航空業界6位のUSエアウエイズは15日、経営再建中の同3位のデルタ航空に対して買収を提案した、と発表しました。買収額は80億ドルとしています。USエアウエイズはシティグループからの出資を取り付けているようです。しかし、同2位のUAL(ユナイティド航空)もデルタ航空かコンチネンタル航空の買収を検討しているとの事です。
@イスラエル航空がB-787型機の発注を断念
エル・アル・イスラエル航空は14日、オプションで購入権を確保していたボーイング社のB-787型機10機の正式発注を断念した事を明らかにしました。資金確保にメドが立たなかったようです。
@A350XWB型機の開発是非を2週間以内に判断
エアバス社は14日、再検討している中型機・A350XWB型機を開発するかどうかの判断を2週間以内に行う事を明らかにしました。CEOは「開発には大胆なリストラが必要。」と発言しています。開発費は約100億ドルと見積もられています。
@フランス政府が部品メーカー救済策を発表
フランス政府は14日、エアバス社のリストラに伴い多くの部品メーカーへの発注がなくなる事に対して、2007年〜2008年にかけて800万ユーロ(約120億円)の緊急融資を行う事、官民の宇宙航空関連プロジェクトに5000万ユーロを投じて部品の需要喚起を行う救済策を発表しました。
@「爆弾をしまう場所は」と発言し、罰金約76万円
シンガポールの航空機の中で乗務員に「爆弾をしまう場所はどこ。」と発言したオーストラリアの65歳の男性がこのほど、1万シンガポールドル(約76万円)の判決を言い渡されました。男性は「冗談だった。」と反省しているとの事です。
*11月15日
@明日、日航と全日空がストの予定
明日、日本航空グループの4労組と全日空グループの2労組が24時間ストを予定しています。しかし、国際線への影響はないとの事で、日本航空では国内線でJAL便で182便・日本エアコミューター便で64便に欠航などの影響が出、全日空グループでは207便に欠航などの影響が出る見込みとの事です。
@日本航空機に落雷・4便が欠航
今日午前10時頃、秋田発羽田行きの日本航空1260便・A-300-600型機が離陸後、上昇中に落雷を受けました。同機はそのまま飛行を続け、無事に羽田空港に着陸しました。点検のために後続の4便が欠航となりました。
@エールフランスとKLMオランダ航空がアリタリアとの合併を検討
オランダの新聞・デテレグラフは14日付の紙面で、エールフランス・KLMオランダ航空が経営破綻寸前のイタリアのアルタリア航空との合併を進めている、と報じました。
@空港混雑でデルタ5283便が9月遅延率100%に
このところ、アメリカの空港の混雑が激化しているようで、ニューヨークのケネディ空港を午後6時30分発ワシントン・レーガン空港行きのデルタ航空5283便の9月発着遅延率が100%になったとの事です。平均遅延時間は1時間19分で飛行時間約1時間に比べて大幅に多いとの事です。この他にも今年9月までに遅延率100%を記録した便は8便あったそうです。
@A350型機の胴体部分の50%を外注に
イギリスのフィナンシャルタイムズによりますと、エアバス社は合理化の一環として新たに開発する予定のA350型機の胴体部分を50%外注にする事を考えているとの事です。
@エアロメヒコがB-787型機2機を発注
エアロメヒコは14日、ボーイング社にB-787-8型機を2機発注した事を明らかにしました。同時にB-737-600 型機10機も発注しました。B-787型機は2011年に受領し、B737型機は2010年から受領を始める予定との事です。
*11月14日
@共生委員会が「22万回」の説明不十分と懸念表明
昨日、共生委員会が開かれ、委員会として、年間発着回数を平行滑走路2500m化時に20万回から22万回に増やす事について、「本来は2500m化と増便は別問題にも関わらず、同時に十分な住民への説明もなくセットで了承されたとする成田国際空港株式会社のやり方は強引である。」として懸念を表明しました。
@千葉県が空港圏合併案で2市4町案を提示
昨日、千葉県の今後の市町村合併のあり方を話し合う「市町村合併推進審議会」が開かれ、その席で県側が南東部の40市町村を10程度に再編させる案を提示しました。その中で、成田空港周辺については成田市・富里市・栄町など2市4町を合併させて、人口約23万人の市にする案を示しました。
@日航がYS11型機の退役機をJAXAに譲渡
日本航空が日本エアコミューターで今年5月まで運航していたYS11型機を宇宙航空研究開発機構(JAXA)に無償譲渡し、今日、調布空港の同機構に運ばれました。JAXAではこの機体の構造などを研究し、その長寿命の秘密を明らかにして国産小型旅客機の開発に役立てたい、としています。
@タイの新空港周辺住民が騒音対策求めて道路封鎖も
タイの新空港・スワンナブーム空港周辺のチャイブルエッグ・ハウジングの住民は12日、「国内線用のドンムアン空港を利用する事、航空機の技術改善、騒音設備の提供、などの要求が20日までに受け入れられなければ、空港周辺道路を封鎖する。」との考えを明らかにしました。
@2030年までにささやく旅客機を開発する計画
アメリカのマサチューセッツ工科大学とケンブリッジ大学の研究チームは2030年までに騒音を大幅に低減した200人乗りの旅客機を開発する計画を明らかにしました。この旅客機は機体全体を尾翼もない流線型にし機体騒音を低減します。大きなデルタ翼で揚力を得るため、機体騒音の原因となるフラップをなくします。また、エンジンを翼の上に設置してエンジン騒音を上方に拡散させ地上への騒音を減らします。燃費も現在の旅客機に比べて2〜3割良くできるとの事です。
*11月13日
@中部空港が来年3月末からメンテナンスで深夜に閉鎖へ
海上空港で24時間運用をして来た中部空港が来年3月末から週3日程度、深夜に2〜4時間程度滑走路を閉鎖する検討に入りました。メンテナンス工事を定期化して安定運用を図るためとの事です。
@名古屋空港の定期便をめぐり会社と県が対立
この1日に名古屋ー福岡線が就航した事に対して中部空港会社の社長が「定期便は中部空港、と言う事で一致していたはず。2本目の滑走路建設にも悪影響が出る。」と愛知県の対応を批判しました。これに対して愛知県側は「小型機については名古屋空港を使う事で合意していたはず。」と反論しています。万博特需が終わって、就航する便も乗客も落ち込んでいる中部空港会社としては少しでも就航便を増やしたとの思いがあるのでしょう。
@ボーイング社オークリッジ工場のスト終結で暫定合意
ボーイング社のテネシー州オークリッジ工場で8月6日から続いていたストライキについて、ボーイング社は終結の暫定合意に達した、と発表しました。合意内容は(1)スト終結後に従業員の180人をレイオフしスト前の480人から300人に減らす、(2)賃上げと年金での優遇措置をとる、(3)レイオフ者に対して60日間の給与を払い、就職支援センターを開設する、などとなっているようです。
@2歳の子供が指名手配犯?ドバイ空港
最近、アラブ首長国連邦のドバイ空港で2歳の男の子が指名手配犯に間違われる出来事があったそうです。この子が両親とともにトルコ行きの航空機に乗ろうとした所、出国審査官が「指名手配されているから連れて行く。」と言ったそうで、父親は冗談と思い「連れて行けば。」と答えた所、審査官は同姓同名で生年月日も同じ手配書を示したそうです。すったもんだの末に間違いが分かり、無事に出国できたそうです。
*11月12日
@ノースウエスト航空機が関空に緊急着陸
昨日午後5時頃、デトロイト発関西空港行きのノースウエスト航空69便・B-747-400型機が着陸直前に第1エンジンが故障し、緊急着陸を要請し、無事に着陸しました。けが人はありませんでした。
@スカイマーク機がフラップ故障で引き返す
今日午前11時20分頃、那覇発羽田行きのスカイマーク512便・B-767-300型機が離陸した直後にフラップが故障し、同機は那覇空港に引き返しました。
@落雷で滑走路に穴・高松空港約2時間閉鎖
昨日午前7時15分頃、高松空港の滑走路西端中央部に直径約1m・深さ25cmの穴があいているのが見つかりました。落雷によるものと見られています。この穴の補修のために、同空港は約2時間閉鎖され、複数の便に遅れが出ました。
*11月11日
@小型機が無許可で滑走路に進入・名古屋空港
昨日午後2時15分頃、名古屋空港で個人所有のビーチクラフト36型機が滑走路に管制官の許可を得ないまま進入しました。このために、着陸態勢に入っていた帯広発名古屋行きのジェイエア4304便・CL-600型機が着陸をやり直すトラブルがありました。ジェイエア機はビーチクラフト機が離陸した10分後に着陸しました。ビーチクラフト機は管制官から滑走路手前で待つように指示され、了解しましたが滑走路に進入したとの事です。航空・鉄道事故調査委員会は重大インシデントとして、調査官2名を名古屋空港に派遣しました。
@航空機への落雷が相次ぐ
低気圧の通過に伴う悪天候で航空機への落雷が相次ぎました。今日午前7時45分には羽田発新千歳行きのエアドゥ13便に離陸直後に落雷がありましたが、同機はそのまま飛行を続け無事新千歳空港に着陸しました。しかし、点検のため、この機材を使う予定の5便が欠航となりました。また、福岡発関西空港行きの日本航空2562便に着陸の際落雷がありました。このため、点検で複数便が欠航となりました。
*11月10日
@成田市で初めての航空機事故図上訓練
昨日、成田市が成田市役所で初めての図上訓練を行いました。同市小泉地区に乗員・乗客200人の乗った旅客機が胴体着陸した、との想定で現場から入る重傷者150名、中等症40名などの情報に迅速で的確な対応をするための訓練でした。事故の規模や様相などは事前に知らされずに訓練が行われました。
@スカイライナーが12月10日から船橋に停車
京成電鉄は来月10日からのダイヤ改正で成田空港ー日暮里・上野間をノンストップで運行しているスカイライナーを,朝6時台の成田空港行き2本を除いて、京成船橋駅で停車させる事になりました。県内乗客の利便性を高め、乗客の増加を狙ったものとの事です。特急料金は上野行きと成田空港行き共に500円になるそうです。
@大型牽引車導入すれど、チャーター便は来ず
とかち帯広空港は台湾のエバー航空が「機材大型化で牽引できる車両がない、」とチャーター便の運航を休止した事を受けて、10月10日に約5000万円かけて大型牽引車を導入しましたが、10月11日にエバー航空のチャーター便が1便来ただけで、同社のチャーター便はその後全く来ていません。エバー航空側は「機材に余裕がない。」としており、年内のチャーター便は期待できません。地元では「どこか、他の所からチャーター便を呼ばないと、影響が大きい。」と危機感を強めているとの事です。
*11月9日
@「22万回・2500mで間に合う」と航空局長
国土交通省の鈴木航空局長は2日の専門紙との記者会見で1日の航空分科会で行われた成田国際空港株式会社の黒野社長の発言について、「当面、成田空港の容量は年間22万回でよい。羽田空港との連携でしのげる。平行滑走路は長い方が良いが、2500mで間に合う。」と述べ、平行滑走路の3600m化は当面必要ない、との見解を示しました。
【コメント】1日の「国が『その方が良い』と言うなら・・・」とした、黒野発言は社長の勇み足だったのでしょうか。もっとも、航空局長の発言も「当面」としていますから、何時変わるか分かりませんが。
@日本アジア航空機が煙りで成田空港に引き返す
6日午後1時30分頃、成田発台北行きの日本アジア航空205便・B-747-200B型機が浜松市付近を飛行中に、客室の天井付近から煙が出ました。煙は5分ほどで治まりましたが、同機は成田空港に引き返し、約20分後に無事緊急着陸を行いました。原因は調査中との事です。
@UPS機に作業車が接触・欠航に
5日午後1時15分頃、成田空港の駐機場でアメリカの航空貨物会社・ユナイッテド・パーセルサービスのB-767-300型機が出発前の点検作業を行っていた所、高所作業車の作業用バスケットが垂直尾翼に接触し、2カ所に数cmの凹みが出来てしまいました。このため、この機体を使う予定のUPS108便が欠航となりました。作業員にけがはありませんでした。
@日本航空が追加リストラを明らかに
日本航空は昨日、中間期決算を受けて来年2月までに更なるリストラ策の策定を行う意向を明らかにしました。追加リストラは(1)早期退職制度の導入、(2)不採算路線の縮小など、(3)商品競争力の強化など、(4)小会社の再編など、となっています。
@日航と全日空が来年1月から燃油サーチャージャーを引下げへ
日本航空と全日空は航空燃料の下落を受けて来年1月から運賃に付加されている燃油サーチャージャーを引き下げる見通しになりました。下げ幅は日本ーシンガポール・日本ータイなどが片道1100円、日本ー北米・日本ー欧州などが同600円となるようです。
【コメント】素人には疑問なのですが、何で長距離が近距離よりも下げ幅が小さいのでしょうか。また、外国の航空会社は年内に引下げを実施するようです。年末年始の運賃に不公平感が出て来ませんかね。まあ、高い所は使わなければ良いだけの話ですが。
@神戸空港の利用者目標が達成困難に
神戸市は7日、10月の神戸空港利用状況を発表しましたが、これを見ますと、開港1年目の目標・319万人の達成が事実上困難になったようです。11月から開港満1年まであと約3ヶ月半になりますが、この間の平均搭乗率が90%になっても318万人にしかなりません。開港以来の平均搭乗率は63.8%で、2ヶ月連続で低下しています。このペースでいきますと282万人となります。過剰な需要予測が明らかになって来ました。
@エミレーツ航空社長がA380型機の導入を表明
8日付のアラブ首長国連邦(UAE)紙によりますと、ロンドンを訪問中のエミレーツ航空の社長は「我々はA380型機を必要としている。エアバス社に予定どうりに納入する機会を与えたい。」とかたり、A380型機の導入を予定通りに行う方針を表明しました。同社はA380型機の最大発注先になります。
@米・フェッデックスがA380型機をキャンセル
アメリカの航空貨物大手のフェデックスは7日、発注していたエアバス社のA380型貨物機10機をキャンセルすると発表しました。エアバス社の度重なる納入延期が原因で、代わりにボーイング社のB-777型貨物機15機を発注するとの事です。B-777型機の納入時期はA380型機と変わりませんが、「ボーイング社の方が確実だ。」としています。A380型機のキャンセルは同社が初めてになります。
@エアバス社が新たなリストラ策を明らかに
エアバス社の親会社・EADS社の今年度第3四半期決算はエアバス社の不審が響いて2億4500万ドルの赤字になりました。エアバス社は6日、新たなリストラ策として(1)取引先を現在の約3000社から6分の1の約500社に、(2)広告宣伝費を2010年までに3割削減、(3)物流拠点を80カ所から4〜8カ所に削減など、を柱に検討を進めている事を明らかにしました。
*11月5日
@都合により、3日間の更新が出来ません。次の更新は9日の予定です。
@芝山町中辺田地区住民有志の公開質問状に県と会社が回答
芝山町の暫定平行滑走路飛行コース直下にある加茂区中辺田地区の住民有志が千葉県知事と成田国際空港株式会社社長宛に提出した騒特法特別防止地区の指定などに対する質問状の回答が先月末にあったそうで、その回答を「解説と資料のページ」にある「中辺田集落有志公開質問状」のページに追加をします。
この回答を見ますと、千葉県は地域指定について自分の責任を芝山町に転嫁し、また、北側でA滑走路関係地域を追加指定した経過について全く説明していません。さらに、千葉県が主導して検討・実現しなければならないはずの「四者協議会覚書」(平成15年2月28日締結)の積み残し事項を3年半近く店晒しにして来た(最近、ワーキンググループは出来ましたが)責任について全く触れていんません。
@「南側の問題が解決しても、平行滑走路は2500mです」公団答弁
2日の出来事でも書きましたが、黒野社長が「平行滑走路2500m化が完成したら、南側に拡張したい。」と航空分科会で述べた問題ですが、平成13年3月29日の第28回騒音対策委員会での私の質問に対して、当時の空港公団共生部長は「今回延長する810m部分は、南側問題が解決しても滑走路としては使わない。平行滑走路は2500mです。」とした答弁を議事録から抜粋し、「解説と資料のページ」に載せておきます。
本会は一貫して本来計画以外の平行滑走路建設には反対して来ました。平行滑走路が3000m級の滑走路となれば、騒音はA滑走路と同じ程度になります。こうなりますと、飛行コース直下の地域(A滑走路関係地域を含めて)はさらに激しい騒音にさらされ、生活自体が成り立たなくなってしまう恐れも出て来ます。民家防音工事などの周辺対策や地域振興策で補えるようなレベルではなくなってしまいます。内陸空港ではこのような暴挙を認めるわけにはいきません。
@第2回エコツアーが開催
3日、第2期「成田空港エコキッズクラブ」の2回目のエコツアーが行われました。今回は資源リサイクル施設見学や成田空港近くの里山の自然を散策して学習しました。約40人が参加しました。
*11月4日
@A380型機は午前11時頃成田着
19日にデモ飛行で成田空港に飛来するエアバス社のA380型機は午前11時頃成田空港に到着する予定との事です。1日の出来事では「シンガポールから来るのでは」と書きましたが,香港から成田に来るようです。成田国際空港株式会社では騒音測定をする予定との事です。「ジャンボ機の半分くらいの低騒音になる」と言われていますが,どうでしょうか。もっとも,デモ飛行の騒音と実際の営業運航との騒音は違うと思いますが。
*11月3日
@JAXAiマンスリートーク「再び日本に国産の翼を」に行きました
1日夕方に東京駅近くの「JAXAi」で行われた「JAXAiマンスリートーク『再び日本に国産の翼を』」を聞きにいきました。講師はJAXA航空プログラムディレクター石川隆司氏でした。内容的には先月11日に行われたJAXAの公開研究発表会の時に出ていた内容とほぼ同じものでした。
特に印象に残ったのは、「YS11以降、どうして40年間も国産機の開発をやらなかったのか?」との質問に、「もう時効でしょうから」と前置きして、10数年前に「日本とドイツと中国の3カ国で旅客機を開発しよう」と言う構想がほぼまとまったのだが、それが流れてしまった、と言う裏話でした。その理由については明らかにしませんでした。
また、炭素を使った新素材の開発ではJAXAの研究で(石川氏はこの分野が専門)翼の骨組み構造を安価に制作する方法が確立しつつある、との事でした。これについては来年のパリエアショーに出展し「各国の注目を浴びるのでは」との話でした。
計画されている国産ジェット旅客機(略称;MJ,最近、MRJに変更)の売りの一つは騒音の低さにあるとしていましたが、その研究についても電算機を使った細かな数値予測でフラップやスラットの騒音の原因を特定し、騒音を低くする形状を考える事が出来るようになっている、との事でした。「機体騒音の一つは、脚から出ていると思うのだが、それについての研究は?」と質問した所、「確かにその通りだが、その研究はこれからやらなければいけない課題だ。脚柱の前面に流線型のカバーをつけて騒音を減らしている機種も出て来ている。」との事でした。フラップやスラットは揚力との関係で機体性能を左右する事から、こちらの研究が先行している、と言う事ではないでしょうか。
ただ、国産ジェット旅客機の製造にGOサインが出るかどうかは予断を許さないようです。三菱重工の社長は9月期決算発表の席かなにかで、「MJは楽観的ではない。」と述べたようです。ボーイング社が小型旅客機を開発する計画がある、との報道もありますし、三菱重工がボーイング社のB-787型機部品を大量生産する立場から、色々な圧力があっても不思議はありません。それと、過去にもあったように、外国からの政治的な圧力に現在の政府が屈してしまう可能性も大いにありますから。
@関西空港の2本目滑走路は着陸専用に・国土交通省
国土交通省は来年8月に供用を開始する予定の関西空港2本目滑走路を着陸専用とする意向を固めました。この方が、ターミナルとの距離が短くなり、神戸空港の出発コースとの重なりもなくなるとの事です。
【コメント】詳しくは分からないのですが、これは「風に向かって離着陸する」と言う原則を犯す、安全上のリスクを高くする事になるのではないでしょうか。もちろん、追い風が強い時にはやらないとは思いますが。神戸空港もそうですが、「出来るから良いではないか。」とする考え方で良いのでしょうか。
@日航の9月中間決算で国際線黒字・国内線赤字に
日本航空が発表した2006年9月期中間決算によりますと国際線は有価証券の売却益70億円が効いて7億円の黒字になりました。前年同期は108億円赤字でした。また、国内線は50億円の赤字になりました。前年同期は5億円の黒字でした。2007年度3月期決算で黒字にするために、必死のやりくりをしているようです。
@日航が交渉期限の延期を通告・機長管理職問題
日本航空は昨日、日本航空ジャパン乗員組合に対して機長全員を管理職とし組合から除外する問題の交渉期限を来年1月末まで延長する事を申し入れました。
*11月2日
@「2500m完成後に南への拡張やりたい」黒野社長
昨日開かれた国土交通省の「交通政策審議会航空部会」は成田・関西・中部の3空港会社社長から意見聴取をしましたが、成田国際空港株式会社の黒野社長は「暫定平行滑走路2500m化が完成したら、平行滑走路を南側に拡張したい。」と述べたそうです。
【コメント】これは約束違反と言えるのではないでしょうか。私たちが前回の暫定平行滑走路北伸の時に「南側の合意が出来たら、3000mの滑走路として使うのではないか。」と質したのに対して、共生担当者は「いえ、それは考えていません。」と答え、さらに「その時には今度拡張する部分は壊すのか。」と聞いた所、「壊す事はしませんが、オーバーラン地帯として利用します。3000mにはしません。」と明確に答えていました。
@成田ー那覇線が昨日から運航開始
成田空港での8番目の国内路線となる成田ー那覇線が昨日から運航を開始しました。1日1往復で那覇発11時40分ー成田着13時55分、成田発17時45分ー那覇着20時50分となります。これにより、海外からその日の内に沖縄に行く事が出来るようになります。
*11月1日
@10月のアクセス数は22647回でした。これからもよろしくお願いします。
@コカインの小袋100個飲み込み密輸図る
先月15日午後、日本航空機でロサンゼルスから成田空港に到着した米国籍の男性の体調が苦しそうなのに気づいた税関職員が病院でレントゲン検査をしたところ、コカインの入った小袋を100個あまり(約1Kg)も飲み込んで密輸しようとしている事が分かり逮捕されていました。麻薬類を飲み込んで密輸しようとして発見されたのは成田空港では今回で今年2例目です。
@A380型機が19日に成田空港登場
エアバス日本支社が明らかにした所によりますと、19日にテストとデモをかねてA380型機が成田空港に飛来するとの事です。午前中に到着し、20日に出発します。実際の飛行コースを飛んで来るとの事で、多分、シンガポールから飛来するものと思われます。成田空港の滑走路・誘導路・搭乗橋(搭乗橋はまだ出来ていないと思うのですが)などの適合性を調べるとの事です。
@全日空の中間期純利益が過去最高に
全日空が発表した2006年9月中間連結決算によりますと、売上高は前年同期比で96.0%増となり、純利益は同68.8%増の332億9000万円となって中間期としては過去最高を記録したとの事です。
@日航社長がA380型機を導入しない意向を示唆
31日付のイギリスのフィナンシャルタイムズによりますと、日本航空の西松社長はエアバス社のA380型機を導入しない事を示唆したとの事です。また、ボーイング社のB-787型機について「引き渡しの遅れがあるとしても、1〜2ヶ月程度に過ぎないだろう。」と述べたそうです。
@エアバス社のCOOにユーロコプターのCEOが就任
エアバスの親会社であるEADS社は31日、エアバス社の最高執行責任者(CCO)に45歳のファブリス・ブレジュール氏が就任した事を明らかにしました。同氏はEADS社の子会社ユーロコプターのCEOでした。これで、親会社が経営再建で主導する事になります。
@30年ぶりにリビアに米国製旅客機を引き渡し
アメリカはリビアをテロ支援国家と1979年に指定して旅客機などの輸出を禁止していましたが、今年5月の完全国交回復を受けて同国のブラク航空から5機発注されていたB-737型機の1号機を30日に引き渡しました。リビアに米国製の旅客機が輸出されるのは30年ぶりになります。