2006年4月の出来事


*4月30日

@宮崎空港に男が侵入・運航には影響なし
 今日午前8時過ぎ、宮崎空港の駐機場を男が歩いているのを航空会社職員が発見しました。男は駆けつけた警備員に取り押さえられ、警察が現行犯逮捕しました。男は宮崎県国富町に住む41歳の男性で、調べに対して「飛行機に乗ってみたかった。触ってみたかった。」と話しているとの事です。フェンスを乗り越えて侵入したものと見られています。なお、この事件で航空機の運航には支障がありませんでした。

@アメリカで150万ドルの小型ジェット機に注文殺到
 アメリカの小型ジェット機メーカーのEclipse Aviation社が製造している、6人乗りの小型ジェット機・Eclipse500型機に注文が殺到しているとの事です。このジェット機は150万ドル(約1億7000万円)と言う低価格が売り物で、現在すでに約2400機を受注しているとの事です。Eclipse Aviation社ではエアタクシーなどの利用を想定しているとの事ですが、一部では、「このタイプがあまりに普及すると空港や航空路の混雑がいっそう激しくなる。」と心配する声もあるとの事です。


*4月29日

@3月の運用状況・輸出は増え、輸入は減る、旅客は横ばい
 成田国際空港株式会社が発表した成田空港の3月運用状況(速報)によりますと、発着回数と旅客は前年同月比で100%と横ばいでした。これに対して、貨物量は同103%になり、特に輸出が同103%と好調でしたが、輸入は同96%とふるいませんでした。旅客は日本人は同102%と伸びていますが、外国人が同98%でした。また、通過客が同92%と大幅に落ち込んでいます。航続距離の長い機種が増えるにつれて直行便が増え、通過客は今後も減るものと見られます。詳しくは同社のホームページでどうぞ。

@来月1日からインフォメーションの電話番号が変わる
 成田国際空港株式会社のページによりますと、5月1日から成田空港のインフォメーションの電話番号が0476-34-8000に統一されるとの事です。フライト情報・落とし物・店舗案内・交通情報などを音声案内も含めて対応するとの事です。
【コメント】3月の騒音対策委員会で委員から要望が出ていた、騒音などへの「夜間苦情受付窓口」はどうなっているのでしょうか?

@熊本空港周辺の騒音調査結果報告・環境基準はクリアー
 熊本県は昨日開かれた「熊本空港周辺環境整備協議会」で3月10日〜16日に空港周辺11カ所で行われた騒音調査結果について報告しました。それによりますと、11カ所全部で70WECPNLとされている環境基準をクリアーしていたとの事です。一番大きかったのは菊池郡菊陽町道明区の69.1WECPNLだったとの事です。
【コメント】前にも書きましたが、WECPNLは全てを平均するもので、便数が少ないところはWECPNLが小さくなる傾向があります。航空機騒音評価についてはWECPNLは不適で、1機1機の騒音の大きさも考慮した評価方法に改めるべきです。私たちの会は近く、この問題についての「提言」を発表する予定です。

@エアバス社と中国との訓練センターが10周年
 27日、エアバス社と中国との合弁企業「華欧航空訓練センター」の10周年を祝う催しがありました。この席で、この契約を20年延長する事で合意した事が明らかにされました。同センターでこの10年に訓練を受けた中国のパイロット・整備士・客室乗務員は約1万人に上るとの事です。


*4月28日

@ゴールデンウイークの出国ラッシュ始まる
 成田空港では今日からゴールデンウイークを海外で過ごす人たちの出国ラッシュが始まりました。今日だけで約44800人が出国する予定です。出国のピークは明日になります。

@第2ターミナルも来年にかけて模様替え
 
成田国際空港株式会社は第2ターミナルの整備を来年にかけて行う事をホームページで明らかにしました。出発階での検査をインライン化し、チェックインカウンターも増設します。また、今年秋には航空機の到着ゲートを2基増設します。さらに、来年には制限エリア内にブランド品の免税店街をオープンする事になっています。詳しくはホームページで。この他、全日空が6月2日に第1ターミナルに移動した後、同社が入っていた北ビルを改装し、来年には成田国際空港株式会社の本社が北ビルに移る事になっています。

@JR東日本が成田エクスプレス車内での検札を今日から省略
 JR東日本は今日から、成田空港への成田エクスプレスの車内での検札を省略する事になりました。

@NWの配置換え無効訴訟で原告が敗訴
 ノースウエスト航空の元客室乗務員5人が2003年2月に地上職への配置換えを言い渡されたのは、入社時の「客室乗務員に限定する」との合意に反しているとして、客室乗務員への復帰と慰謝料を請求した訴訟の判決が昨日、千葉地裁でありました。裁判長は「職種変更は就業規則で規定されている。合意があったとの証拠はない。」として訴えを棄却する判決を言い渡しました。

@スカイマークが羽田ー札幌線を運航開始
 スカイマークが今日から羽田ー札幌線の運航を始めました。1日10往復運航します。料金は6月2日までは片道普通運賃で1万円。6月末までは同16000円とします。しかし、西久保社長は夏の繁忙期は同26000円程度の運賃にすると、今日の記者会見で表明しました。格安運賃にもかかわらず、初便の搭乗率は46%とふるわず、整備不良問題が影響しているようです。

@中部国際空港の2005年度旅客は目標を上回る
 中部国際空港会社の平野社長は昨日の記者会見で、2005年度の航空旅客が目標を約35万人上回る約1235万人に達した事を明らかにしました。しかし、国内線では昨年11月から5ヶ月連続して前年同月を下回っており、厳しい現状にある事も明らかにしました。


*4月27日

@関空会社が中期経営計画発表・収入増えるも利益減少
 関西国際空港会社は昨日、2008年度までの3カ年間の中期経営計画を明らかにしました。それによりますと、2008年度の営業収入は1153億円と2006年度に比べて8%増になりますが、経費も増加するために経常利益は82億円と同25%減となるとしています。2008年度の発着回数は13.5万回と見込んでいます。なお、2本目の滑走路が供用開始後に現滑走路の全面改修を行うとしています。

@全日空も中国路線の燃油サーチャージ値上げを申請
 全日空は昨日、国土交通省に中国路線の燃油サーチャージの値上げを申請しました。値上げ額は日本航空と全く同じものとなっています。

@エアバス社CEOがA350型機の設計変更を強く示唆
 エアバス社のCEOは25日、ドイツのドレスデンでA350型機の設計見直しを今年中頃までに決断する考えを明らかにしました。CEOは「顧客と充分に話し合い、注意深く取り組んでいる。現在のA350型機の設計に問題はないが、収益性・市場性を考慮しながら取り組んでいる。」と述べました。エアバス社は既に、設計技術者を積極的に雇用しており、この問題に取り組んでいるようです。7月17日から23日までイギリスのファンボローで開催されるエアショーで設計変更に着いて正式発表される可能性が強いようです。


*4月26日

@日本貨物航空機尾翼に劣化ウラン見つかる
 文部科学省は昨日、日本貨物航空の貨物専用機に劣化ウランが使われていた事を明らかにしました。23日夕方、成田空港の格納庫でB-747型機の整備中に垂直尾翼の重りを取り外したところ、12個のうちの1個が劣化ウランだった事が判明しました。同社は24日に文部科学省に報告しました。劣化ウランは密度が大きく航空機にはよく使われていましたが、日本貨物航空では1996年に、所有機の全てで使われていた劣化ウランをタングステン製に交換した事になっていました。劣化ウランは300g以上使う場合は許可を必要とします。文部科学省は同社に厳重注意すると同時に、所有する他機にも使われていないかどうかの点検を指示しました。

@日航が中国線の燃料サーチャージの申請を変更
 日本航空は24日、中国路線の燃料サーチャージ申請を変更し国土交通省に再申請しました。今年1月に申請していましたが、中国政府の許可が取れなかったために、変更して申請したものです。新しい申請額は福岡ー上海線が片道1900円、その他の路線は全て同3100円となっています。

@東レがボーイング社と炭素繊維供給で総額60億ドルの契約
 東レは昨日、ボーイング社から2021年までに新たに30億ドル(約3500億円)の炭素繊維を供給する契約を結んだと発表しました。同社は2004年にB-787型機の主翼と尾翼用に30億ドルの炭素繊維を供給する事で合意しており、これに加えて今回、胴体部部分の炭素繊維を供給する事で合意したものです。この結果、合計で60億ドルの受注を獲得した事になります。

@エアパシフィックがB-787型機5機発注
 ボーイング社は25日、フィジーのエアパシフィックからB-787型機を確定5機・オプション3機の発注を受けたと発表しました。これにより、B-787型機の発注は26社から350機以上となったとの事です。


*4月25日

@解説と資料のページに「6月2日からのターミナル別航空会社配置」を載せました

@スカイマークが改善計画を提出
 スカイマークは昨日、先に国土交通省から受けた業務改善命令に対する改善計画を提出しました。この計画によると、運航本部や整備本部の人員を今年度中に29人増員し、業務のチェック機能を改善するとしています。また、社内規定に関する社員教育を充実させる他、整備状況を監視する責任者を新たに選任する、などとなっています。一方,西久保社長は羽田空港に格納庫を建設する場所の確保を国土交通省に要望した事を明らかにしました。

@日本経由の中国人観光客20人を韓国が入国拒否
 19日に成田空港から日本に入国した中国人団体観光客37人が今日韓国に着きましたが、韓国当局はこの内の20人の入国を拒否し、強制送還する出来事がありました。韓国当局によりますと、この20人は虚偽の査証発行書類を提出したり過去に韓国に不法滞留した経歴があったとの事です。


*4月24日

@解説と資料のページに「平成18年度航空宇宙技術研究センター 一般公開」を載せました
 
昨日、調布市にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の航空宇宙技術研究センターの一般公開に行ってきました。まあまあの天気に恵まれ、大勢の人が見に来ていました。今年は初公開のものが6点あり、見応えがありました。航空機の騒音軽減に関する研究もかなり行われており、その成果は、開発を予定されている国産中小型ジェット旅客機に生かされるようです。そのうちから、何点かを写真付きで載せておきます。なお、ここは桜も見事で、見頃の休日の1日だけ構内の桜の一般公開も行われます。近くの深大寺公園はごった返しますが、ここは穴場です。

@南ウイングでオープン前訓練実施
 昨日、成田空港第1ターミナルの南ウイングが6月2日にオープンするのを前にした訓練が行われました。訓練には南ウイングに入る全日空や外国の航空会社の社員など約250人が参加しました。訓練では搭乗客の動きの確認やかかる時間の確認、検査機器の動作確認などが行われました。南ウイングの引っ越しは6月1日の最終便が出発してから、徹夜で行われます。大移動になるでしょうね。

@電子タグでもウイルス感染の可能性
 総務省が電子タグ(荷札)を通じてコンピューターウイルスに感染する危険性があると対策を呼びかける事にしました。電子タグは容量が少ないためにウイルスを埋め込む事は不可能と考えられていましたが、最近の研究や実験で埋め込む事が出来るとの研究が発表されています。これが行われた場合、管理するコンピューターシステムに壊滅的な打撃を与える事が出来、大混乱が予測されます。
【コメント】これは、電子タグだけの問題ではなく、キャッシュカードや電子パスポートなどでも可能なのでしょうか。とすると、電子パスポートに仕掛けられた場合、安全対策のはずの「電子パスポート」が改ざんや、ウイルスで「かえって危険」、と言う事になるのではないでしょうか。

@アイベックスが7月から秋田ー大阪線に参入
 アイベックスは21日、7月1日から秋田ー大阪線を1日2往復運航する事を明らかにしました。機材はCRJ-100・200型機を使い、搭乗率は60%を目指すとの事です。秋田空港に夜間駐機し、朝に秋田を出発、夜に大阪を出発する便を設定して、日帰り出張が可能になるようにするとの事です。運賃は現在運航している日本航空とほぼ同じにする予定です。


*4月23日

@ヒョウなどで6便が目的地を変更・成田空港
 21日午後1時半頃から2時頃にかけて、成田空港周辺はヒョウなど悪天候に見舞われ、パリ発の日本航空406便など5便が羽田空港に目的地を変更し、北京発中国国際航空925便が中部国際空港に目的地を変更しました。午後3時頃には平常運航に戻りました。

@フェデックス機が異常音と異臭で関空に引き返す
 今日午前1時頃、関西国際空港発アンカレッジ行きのフェデラル・エックスプレス70便・MD11型機が離陸直後に操縦室で大きな音と異臭が発生しました。このため、同機は関西国際空港に引き返し、1時20分頃に無事緊急着陸しました。点検したところ、コンピューターを冷却するためのファンが破損していました。

@全日空機が空気漏れで引き返す・中部国際空港
 20日午後4時10分頃、中部国際空港発福岡行きの全日空227便・B-737-500型機が離陸したところ、操縦室の窓から空気の漏れるような音がするため、同機は中部国際空港に引き返しました。点検したところ、無線のマイク・イヤホーンのコードが窓枠に挟まっていました。このため、窓を閉め直して5時18分に再度離陸しました。

@御巣鷹山墜落事故の残存機体を羽田空港内で一般公開に
 日本航空は19日、御巣鷹山に墜落した123便・ジャンボ機の残存機体などを展示する「安全啓発センター」を羽田空港内の同社施設に、24日にオープンする事を明らかにしました。グループ各社の社員教育に活用する他、事前申し込み制で一般にも公開する事にしています。

@羽田空港制限区域に高校生が迷い込む
 昨日午後3時10分頃、羽田空港第1ターミナル南端付近で高校生の男子が制限区域内に侵入しているのが見つかりました。高校生は友達のプレゼントを買うために羽田空港に来て、買った後に空港内を見て回り、迷ってパニックになりフェンスを乗り越えてしまったとの事です。

@広島西飛行場に中学生などが侵入・昨年
 広島西飛行場で昨年10月1日午後2時25分頃、滑走路の南端に人が侵入しているところをパイロットが見つけました。警備員が駆けつけ侵入していた男女中学生を保護しましたが、この2人はショッピングセンターと飛行場との境界にある高さ1mの土手と、高さ80cmのフェンスを乗り越えて入り込んだもので「散歩をしていた。」と言っていたそうです。広島西飛行場ではこの他にも、釣り人が侵入するトラブルもあり、国土交通省は管理者に侵入防止策をとるよう注意しました。

@日航次期社長が運賃の再値上げを示唆
 日本航空の次期社長に内定している西松氏は21日の記者会見で、「このまま原油高が続けば、自力吸収は難しい。」として運賃の再値上げを強く示唆しました。日本航空は国際線運賃を3月1日搭乗分から、国内運賃を4月1日搭乗分から値上げしたばかりです。

@航空各社のGW予約が好調
 国内航空各社は21日、ゴールデンウイーク(4月28日〜5月7日)の予約状況を発表しました。それによりますと、国際線予約率は平均72%で昨年同期比で11%増、国内線は同64%で同4%増になっています。国際線では昨年、反日デモで大幅に減った中国便が大幅な伸びを示しています。

@川崎重工がロールスロイス社とA350用エンジン共同開発
 川崎重工はイギリスのロールスロイス社とA350型機用エンジンを共同開発する事を明らかにしました。ボーイング社向けの「トレント1000」エンジンをベースに設計する「トレント1700」で、2007年度末までに仕様を固める事にしています。川崎重工は主要部品の圧縮機を供給するものと見られます。

@BAが近距離運賃を最大で半額に引き下げ
 ブリティシュ・エアウエイズは20日、「欧州域内の短距離運賃を最大50%引き下げた。」と発表しました。例えば、ロンドンーマンチェスターやロンドンーボルドー(仏)は片道29ポンド(約6000円)、ロンドンーアムステルダム(オランダ)は同32ポンドなどとなっており、格安航空会社に真っ正面から対抗するものとなっています。

@大韓航空機が乱気流で24人負傷
 19日午前1時40分頃、上海発釜山行きの大韓航空876便が悪天候のために釜山の金海空港への着陸を諦め、仁川空港へ向かっていたところ、悪天候による乱気流に巻き込まれ乗客21人と乗務員3人が負傷しました。


*4月19日

@都合により,3日間の更新が出来ません。次の更新は23日の予定です。

レイクス高度2段階化問題の技術面公開質問状と回答」に回答への「批判」を追加しました。

@環境省が「平成17年度航空機騒音に関する評価方法検討業務報告書」を公表
 環境省は昨日、成田空港で確認された「逆転現象」が起こらない航空機騒音評価法意識について検討している検討会の「平成17年度航空機騒音に関する評価方法検討業務報告書」を公表しました。これによりますと,(1)平成17年度の逆転は成田国際空港株式会社の設置した33局のうち20局で週別評価値で確認された事,ただし、年平均では逆転しない,(2)委員会が昨年度提示した評価値の修正案と時間帯補正等価騒音レベル(Lden)でも逆転現象は生じない,としています。

@スカイネットアジアの操縦室窓にヒビが入る
 昨日午後5時30分頃、四国上空を飛行中の長崎発羽田行きのスカイネットアジア航空40便・B-737-400型機の副操縦席の窓に長さ20cmのヒビが入りました。ヒビが5層になっている一番外側の1枚だけに入ったものである事から、機長は運航に支障がないと判断してそのまま飛行を続け、6時55分に羽田空港に着陸しました。スカイネットアジア航空では11日にも操縦室の窓ガラスにヒビが入り、高度を下げて飛行しましたが、今回、高度を下げたかどうかはっきりしません。

@スカイマークの3月搭乗率が好調
 スカイマークが発表した3月分搭乗率によりますと、神戸ー羽田線が90.5%・福岡ー羽田線が86.2%と好調でした。3月分を見る限り、安全上の懸念は影響を与えていないようです。しかし、株価は下落を続けています。


*4月18日

@現誘導路待機場はゴルフ場の北側に設置
 「3月31日の出来事」で書いた平行滑走路北伸の際に誘導路に待機場を作る件ですが,「コメント」でも書きましたが、「新誘導路では待機場の場所に苦労はありませんが,現誘導路では待機場を設ける場所がないのではないか」と言う疑問について,関係者の情報では現誘導路の西側にあるゴルフ場の北隣の成田国際空港株式会社所有地に、空港用地を西側に膨らませて設けるとの事です。

@昨日、嘉手納基地周辺で70dB以上の騒音が221回
 沖縄の嘉手納町のまとめによりますと、昨日、米軍嘉手納基地周辺の航空騒音測定局で70dB以上の騒音が221回観測されたとの事です。昨年度の1日平均の2倍以上になるとの事で,役場には「体調不良で仕事を休んだが,1日中イライラしていた。こんな状態では生活できない。」などの苦情が多数寄せられたとの事です。最高音は99.2dBにもなりました。

@福島空港の昨年度利用者が3.4%減に
 福島県のまとめによりますと,2005年度の福島空港利用者が前年度比で3.4%減となりました。前年度比でマイナスになったのは2年ぶりとの事です。国際線は同15.5%伸びたものの、基幹路線の大阪線が機材の小型により大幅に減りました。福島県は今年度の目標を昨年度実績比で1.5%増としていますが,4月から搭乗率が低迷していた福岡線が休止するなど,厳しい環境が続きます。


*4月17日

@スカイマークの札幌線厳しい条件付け認可
 国土交通省は今日,スカイマークの羽田ー札幌線就航申請を認可しましたが,異例の厳しい条件をつけました。条件は(1)申請通りの整備従事者の人員や運航・整備の管理体制を確保する、(2)確保できない場合は速やかに航空局に報告する、(3)運航・整備の管理体制が不十分な場合は速やかに必要な体制を整備し,困難な場合は運航計画の変更などの措置をとる,とするものです。必要な場合は減便などの措置をとらせるとの事です。

@中部の横風が「伊吹おろし」から「鈴鹿おろし」に
 中部国際空港の横風による欠航について、中部国際空港調査会の専門委員会の委員でもある大和田道雄愛知教育大学教授(気象学)が北から吹く「伊吹おろし」が年々減り,西から吹く「鈴鹿おろし」が増えている事が原因とする発言をしていた事が明らかになりました。建設を始める時の調査では「伊吹おろし」が多く滑走路は北向きに作られました。しかし,「鈴鹿おろし」が多くなった事により横風による欠航が増えており,今後も増えるとしています。中部国際空港の横風による欠航率は0.4%ですが、成田空港では昨年度は0%で、目的地変更も0.02%でした。
【コメント】滑走路の向きを東西向きに作る事は騒音を陸上に拡げる事になり、「鈴鹿おろし」の件が分かっていたとしても無理だったのではないでしょうか。


*4月16日

@解説と資料のページに「クリーンパーク閉鎖に関する協定書」を載せました

@新北九州空港4月搭乗率が急落
 新北九州空港開港から1ヶ月経過しましたが、3月は順調だった搭乗率が4月に入ってから急落しています。4月1日〜13日までの国内線搭乗率は51%となっています。3月は70%以上でした。新規に新北九州ー羽田線に参入したスターフライヤーは「3月に比べ、半減している。」と警戒しています。


*4月15日

@久住地区住民が話し合いの継続を知事に要望
 平行滑走路コース直下にある成田市久住地区住民で組織する「久住地区空港対策委員会」は昨日、千葉県庁に堂本知事を訪ね平行滑走路北伸計画に対する騒音対策について「住民が納得するまで、時間が必要」として、「会社が予定する7月頃の着工に合わせる事なく、納得できるまで話し合いを続けて欲しい」と要望しました。これに対して、堂本知事は「納得いくまで時間をかけた上で結果を出す事が大事」と答えたとの事です。久住地区は地区全体を移転が可能となる騒特法の防止特別地区に指定するよう求めています。これにより、着工に必要となる「施設変更許可申請」を提出する時期がずれて、7月着工に影響が出る可能性が出てきました。

@全日空社長が成田ーシカゴ線参入に意欲
 昨日の日刊航空通信によりますと、全日空の山元社長は航空新聞社のインタビューの中で成田ーシカゴ線の開設に強い意欲を示しました。「現在のところ、成田空港の発着枠が満杯に近いため、発着枠を含めた動向を見極めて就航時期を探る。」としています。また、「2008年のB-787型機の導入に合わせて成田ーニューヨーク線・成田ーフランクフルト線のダブルディリー化を目指したい。」としています。


*4月14日

@GW旅客が過去最高に・成田空港
 成田国際空港株式会社は昨日、ゴールデンウイーク中(4月28日〜5月7日)の成田空港利用客が前年同期比3%増の約726000人と過去最高になる見込みと発表しました。出国のピークは29日、帰国ピークは5月7日で約51600人が出入国する見込みとの事です。詳しくは成田国際空港株式会社のページに出ています。

@松島基地周辺住民「騒音ひどくなった」が60%以上
 宮城県東松島市は昨日、航空自衛隊松山基地周辺の住民を対象としたアンケート調査の結果を発表しました。それによりますと、T2ジェット練習機からF2支援戦闘機に機種変更になってから「騒音がひどくなった。」と答えた人が62.7%に上りました。また、住宅の防音工事効果について「不足している。」と答えた人が37.3%、「効果が全くない。」と答えた人が19.1%あり、合計で不満を感じている人が56.4%に達しました。さらに、今後の要望では「告示後に建築された住宅への防音工事の実施」や「電気料や電話料金への補助」が上げられていました。

@スカイマークが2月にも点検期間過ぎて運航
 スカイマークは今年2月に福岡空港に着陸する際、落雷にあって機体外枠のリベットの一部が損傷したB-767-300型機を修理期間過ぎて運航していた事が国土交通省の調べで明らかになりました。このような場合は飛行回数50回までに修理する事になっていますが、同機は修理までに55回の飛行をしていました。同社は3月にも落雷でリベットが溶けていたのを見逃して運航しました。

@関空の昨年度発着回数は9%増
 関西国際空港会社が昨日発表した2005年度の運営状況によりますと、1日平均の利用旅客数は国内線が前年度比27%増、国際線が前年度並となりました。大阪空港の大型機発着規制が影響して国内線が増えました。発着回数は前年度比で9%増になりましたが、当初予測の116000回を3000回以上下回りました。

@三沢空港送迎デッキが1日から閉鎖
 三沢空港の送迎デッキが今月1日から閉鎖されています。フェンスの高さが1.3mしかなく、航空機までの距離が30mしかないため、国土交通省三沢空港事務所が「航空機に危険物が投げつけられる危険がある。」と運営する三沢空港ターミナルに改善を要請しましたが、三沢空港ターミナルは「早期の改善は困難。」と判断し、閉鎖に踏み切ったものです。この送迎デッキは航空ファンに人気があります。


*4月13日

@成田空港のILSが今日からカテゴリー3bに
 今日から成田空港の着陸誘導装置(ILS)が新型のカテゴリー3bになりました。これにより、濃霧などで視程が100mでも着陸が可能になり、着陸地変更が少なくなると期待されます。ただし、航空機側にこれに対応した装置がある事と、パイロットが資格を持っている事が必要となります。日本航空と全日空はすでに対応を終えているとの事です。

@「ふくしま農産物空輸促進協議会」が明日解散
 農水省の農道離着陸場整備事業(いわゆる農道空港)で1998年に開設された「ふくしまスカイパーク」から農産物の桃などを首都圏に空輸するための「ふくしま農産物空輸促進協議会」が明日で解散になります。1回のフライト当たり約20万円かかり、輸送時間も陸送とほとんど変わらない事からメリットがなく、2005年度はたったの4回しか利用がありませんでした。しかし、福島市は維持費で年間約1千万円を支出しており赤字が約500万円になっています。しかし、土地を無償提供してもらった際の約束で2013年までは空輸を続ける事になっているそうです。

@インドの格安航空のパイロットが酒気帯びで停職に
 インドのムンバイ空港で11日、当局が向き打ち検査を行ったところ格安航空会社のエア・デカンのパイロットが酒気帯びで操縦しようとしていた事が発覚し、エア・デカンはこのパイロットを停職処分にしました。また、この検査では制服を洗濯に出したために、Tシャッツで操縦しようとしたパイロットなど各航空会社で軽度の違反が数件見つかったとの事です。


*4月12日

@解説と資料のページに「4月11日成田空港会社との話し合い要旨」を載せました
 昨日、成田国際空港株式会社に行き3月22日の騒音対策委員会で本会の質問についての回答が、時間の関係で十分に行われなかった点の確認の話し合いを行いました。本会からは6名が参加し、会社からは地域共生部担当部長らが出席しました。コンター作成の経過が明らかになり、レイクスポイント問題では時間限定は出来ないもののむやみに使うものではない、との表明がありました。特に夜については気象条件などの特殊なものがなければ使わなくて済むのでは、との事でした。軍事郵便番号問題では相変わらず「分からない。」との事で進展はありませんでした。騒音のリアルタイム公開については近い将来何らかの進展があるとの感触を得ました。

@解説と資料のページに「平行滑走路整備に係る芝山町の要望書に対する回答」を載せました。

@強風で58便が欠航・昨日の中部国際空港
 中部国際空港では昨日、低気圧に伴う強風で国際線11便と国内線47便が欠航となりました。この他、関西国際空港などに目的地を変更した便が4便ありました。このため、今日午前0時現在で約670人が出発待ちで空港に待機しました。、風はおさまりましたが、この影響で機材ぐりがつかず12便が欠航になりました。海上空港の宿命ですね。

@中部国際空港でシラスウナギ密輸を摘発・20人
 
中部国際空港税関支署は昨日、今年1〜4月にシラスウナギを台湾や香港に密輸しようとした容疑で、台湾人16人・日本人3人・中国人1人を摘発したと発表しました。摘発されたシラスウナギは約260Kgに上りました。低温で仮死状態にしたシラスウナギをスーツケースに詰めて持ち出そうとするものです。シラスウナギは国内では1Kg当たり10〜30万円で取引されています。今年は台湾や香港ではシラスウナギが不漁だったとの事です。

@厳しい保安検査で英国人のフロリダ人気が凋落
 イギリス人の家族旅行先として人気があったアメリカのフロリダ州の人気が急落しているとの事です。原因は入国の際の靴を脱いだりベルトを外すなどの厳しい保安検査で時間がかかりすぎる事にあるとの事です。このために旅行会社はフロリダツアーの料金を半額に下げてツアー客を呼び込もうとしています。他の原因としてはフロリダがイギリス人に飽きられ、「時代遅れ」と思われている事もあるとする説もあります。


*4月11日

@今日午後、成田空港会社に行き軍事郵便局問題などを詳しく聞きました。内容は近日書きます。

@百里基地地元の小美玉市議会が全会一致で反対決議
 百里基地の地元になる茨城県小美玉市議会は今日、米軍戦闘機訓練移転問題で「騒音や安全・安心面の懸念など、住民生活に大きな影響を与える事から、今回の再編計画に伴う訓練については容認できない。」とする反対決議を全会一致で採択しました。近く、茨城県と防衛施設庁に対して決議文を提出する事にしています。

@スカイネットアジア機の操縦席窓にひびが入る
 今日午前8時10分頃、和歌山県上空を飛行中のスカイネットアジア航空52便の操縦室窓ガラスに約30cmのひびが入りました。ガラスは5重構造になっている事から機長は安全性に問題はないとして、高度を下げて飛行を続け、無事に羽田空港に着陸しました。修理のためにこの機体を使う予定だった3便が欠航となりました。

@神戸空港関係で日航機と全日空機が欠航に
 今日午前9時に神戸空港を出発する予定だった神戸発札幌行きの日本航空3301便で操縦席の計器が故障し修理のために同便は欠航しました。また、新潟発神戸行きの全日空1662便も、機材が故障した他路線の代替機となったために欠航しました。

@こんな航空会社の対応は困ります
 知人が実際に体験した話ですが、この人が先月下旬にバンクーバーに旅行しようと、エアカナダ機を予約し、成田空港に行きました。そして、チェックインカウンターの行列に1時間も待たされて、やっと順番になったところ「今日の便には乗れませんので、明日の臨時便に乗って下さい。今日のホテルはご用意しています。」と、いきなり成田空港近くのホテルを案内されました。ほかの乗客もびっくりして「どうしてだ。」と詰め寄りました。30分以上の押し問答の末、説明があったのは、「前日の便がキャンセルになって、前日の乗客をこの日の便に振り替えたために、ところてん式に知人たちが翌日にまわされる事になった」という話だったそうです。しかし、翌日にまわされた人たちは納得できません。「分かっていた事なのに、なんで、事前に連絡がないのか。」、「何で、私たちが翌日にならなければならないのか。」と詰め寄りました。エアカナダ側は「お詫びに2万円を差し上げます。振り込み口座をこの紙に書いて下さい。」と提案しましたが、「銀行口座は今は分からない。後で振込は困る。この場で現金で用意してほしい。」とさらにやり取りがあり、結局、現金で2万円渡され、不承不承、ホテルに向かいました。夕方5時に空港に着いてからホテルに着くまでに約4時間、この時はすでに午後9時近くなっていました。翌日は「12時にホテル発のバスに乗ってくれ。」との事で、指定のバスに乗せられて12時15分ころにチェックインカウンターに行くと、チェックインカウンターのスタッフがまだ来ておらず、荷物を通す検査も受けられないまま、その場で20分以上待たされました。さらに、強硬に抗議した日本人など東洋系の何人かがビジネスクラスに搭乗できたのですが、その人たちの話によると、100人以上いた乗客の中で、白人系の人は非常に少数であったのに、ビジネスクラスにアップグレードされた10人弱の中では半分以上が白人系の人たちだったと言うのです。「人種差別ではないのか。」と言う人もいたそうです。また、臨時便の乗務員に聞いたところ、機体の故障とは「前々日の便の機体で半分のトイレが故障して使えず、やむ終えず120人を降ろした。」との事でした。このような対応はどう考えてもおかしいですね。知人は「もう、絶対にエアカナダは使わない。」と言っています。航空会社の参考になれば、と思い書きました。

@韓国・金浦空港周辺住民が騒音被害を訴える
 韓国の環境府が金浦空港周辺住民約900人に行ったアンケートによりますと、「テレビの音が聞こえない」とする人が33%、「休息と睡眠に障害がある」とする人が32%、「会話が困難」とする人が22%おり、「障害はない」と答えた人は9%に過ぎないとの結果が出ました。

@エアバス社CEOがA350型機設計変更の可能性を示唆
 エアバス社のCEOは10日、A350型機の設計変更を迫る航空会社がある事について、「重要な顧客からの要望を受け入れて、A350型機の更なる改良を検討する用意がある。」と語り、設計変更の可能性を示唆しました。


*4月10日

@A350型機の設計変更を求める航空会社
 シンガポール航空のCEOは7日,スイスのチューリッヒで「B-787型機に対抗するためにはA350型機の設計をやり直す必要があるだろう。」と述べました。尾翼の設計を見直し機体の複合材使用をもっと多くする必要があるとしています。シンガポール航空は5月の役員会で最大80機の導入を決めるとしています。同じような指摘はILFC社のCEOからも出ています。これに対して、エアバス社は3日に「設計変更の予定はない。」としています。


*4月9日

@日航機が間違えて脱出シュートを作動させる
 昨日午後1時頃,成田空港に到着して駐機場に入ったばかりの北京発成田行きの日本航空780便・B-767型機で右最後部ドアの脱出シュートが作動するトラブルがありました。訓練中の客室乗務員がドアの開閉レバーと脱出シュート作動レバーを間違えてしまったとの事です。このトラブルで同機を使う予定のクアランプール行きが30分遅れて出発しました。

@酒酔い運転の軽乗用車が成田空港の検問所に突っ込む
 今日午前4時15分頃、千葉県印西町に住む29歳の男が運転する軽乗用車が成田空港の検問所に突っ込みました。はずみで開いたゲートが警備員にあたり頭に軽傷を負いました。この男は駆けつけた空港警備隊の隊員の胸ぐらをつかむなどしたため公務執行妨害罪などで現行犯逮捕されました。男は酒に酔って運転していました。

@国土交通省が空港フェンスの点検を検討
 昨日,神戸空港で起こった四輪駆動車の突入事件を受けて国土交通省は空港を取り囲むフェンスの調査と基準の検討を始めました。突破されたフェンスは国土交通省の基準に合致していたとの事です。神戸空港では早速、フェンスの内側にガードレールを取り付ける工事を始めました。なお、突入した男性は沖縄に行くチケットをお金が足りずに購入できず激高していたとの事です。

@乗務員の急病でタイ航空機が関空に引き返す
 今日午前11時半頃,高知県上空を飛行中の関西国際空港発マニラ行きのタイ航空621便で男性客室乗務員が体調不良を訴えたために、同機は関西国際空港に引き返しました。同機は客室乗務員を降ろして病院に搬送した後、燃料を追加して午後0時46分に再出発しました。


*4月8日

@神戸空港に四輪駆動車が侵入し暴走
 今日午前9時30分頃、神戸空港の2重のフェンスを突き破って大型四輪駆動車が空港内に侵入しました。車は離陸する航空機と並走するなど約10分に渡り暴走を繰り返しました。このため、4便が誘導路などで最大15分にわたり待機するなどの影響が出ました。逮捕された28歳の男は「沖縄に行きたかった。」などと供述しているそうです。

@米軍機訓練移転問題で千歳市が広報号外を配布
 北海道千歳市は米軍の戦闘機訓練を航空自衛隊千歳基地に移転させる方針が示された問題を特集した広報号外を市広報誌の4月10日号と一緒に全戸に配布しています。市民の意見を書き込む欄も設け、市役所などに設置した意見箱に入れる事が出来るようにしています。号外ではこれまでの経過や訓練の内容や三沢基地などの騒音規制協定の順守状況なども書かれています。また、「現時点では受け入れがたい。」とする市の基本姿勢も明記しています。

@6月の羽田ー新千歳線運賃で横並び崩れる
 スカイマークが参入する羽田ー新千歳線の6月運賃をめぐって運賃の値下げ競争が起きています。日本航空は3日、最大で4500円の値下げを発表し、また、6月からの運賃を通常に戻すとしたエアドゥも6日に再度の値下げを発表しました。また、全日空は昨日、最大で3000円の値下げを発表しましたが、日本航空と比べると約3000円の格差が出ました。全日空では「過度の値下げ競争は体力をそぐ。サービスの充実など総合戦略でいきたい。」としています。


*4月7日

@「A380型機を今年中に成田空港へ」エアバスCOO
 来日中のエアバス社COOは記者会見で「早ければ年内にもA380型機の成田空港へのデモフライトを実現したい。」と述べました。

@スターフライヤーの3月搭乗率が74.1%
 スターフライヤーの社長は昨日の記者会見で3月の搭乗率について「開港特需とは思うが、予想よりも良かった。」と好調さを強調しました。日中便は北九州発が82.2%・羽田発が79.0%、早朝便は北九州発が89.1%・羽田発が40.1%、深夜便は北九州発が26.8%・羽田発が62.6%で、平均では74.1%になりました。採算ラインは62.7%としています。

@GWの海外旅行が過去最高?JTB予想
 JTBは昨日、今年のゴールデンウイークの海外旅行客が565000人に達するとの予測を発表しました。前年比で3.9%増となり、2000年の564000人を上回り、過去最高になる見込みとの事です。3〜7日までの5連休に出かける人が多いとの事です。


*4月6日

@日航が主脚点検忘れ防止策を国土交通省に提出
 日本航空は昨日、MD87型機の主脚点検時期を越して運航した事やその後の点検でマニュアル通りの点検をしてなかった問題で国土交通省に防止策を提出しました。次期社長の西松氏は「マニュアルを守らなくても良いと判断したのが、致命的なミスだった。今後遵守するように叩き込む。」と語り、さらに、「社長や役員が月に3回以上現場に赴き社員一人一人に安全確認を訴える。」としています。具体的には教育方針の見直しやコンピューターシステムの改善を行うとの事です。
【コメント】この話を聞いていて感じるのは戦争中の「なせばなる」と言う“精神主義”です。日本航空の安全軽視は歴代の経営者の整備や運航に対するコスト削減にあるのではないでしょうか。言い換えれば、安全を犠牲にしたコスト削減で、航空会社としてはやっては行けない事をやってきたツケが今まわってきているように思います。5カ年計画で安全対策に600億円をかけると言っていますが、1年に直すと約120億円にすぎません。日本航空の経営陣はかって為替差損で1000億円の損失を出したり、不動産投資の失敗でやはり1000億円単位の損失を出してきました。労働組合は何十年も「整備などの人員削減は安全を損ねる。」と訴えてきたはずですが、経営陣は見向きもしませんでした。今回の防止策もここにメスを入れないで、整備士や整備管理者の精神を締め上げる事で乗り切ろうとしていますが、これでは、根本的な解決にはならないと思います。

@シートベルト装着を拒否した男性を書類送検
 愛知県警中部国際空港署は昨日、去る1月23日夜に中部国際空港発札幌行きの全日空機で離陸前のシートベルト装着を乗務員から指示されたのに従わず、機長が発令した命令書も無視した札幌市内在住の男性を航空法違反の容疑で名古屋地検に書類送検しました。同機は離陸に向けて誘導路を移動中でしたが、機長は搭乗橋に戻り、この男性を降ろした後出発しました。男性は酒を飲んでいたそうです。

@神戸空港に爆発物脅迫電話
 昨日午前11時40分頃、神戸空港の総合案内所に「爆弾3個を仕掛けた。現金3000万円を用意しろ。午後4時にまた電話する。」との脅迫電話が入りました。警察が空港内を捜索しましたが、爆発物は見つかりませんでした。再度の電話はなく、悪質ないたずらと見られています。なお、航空機の運航には支障はありませんでした。

@イギリスで空港と間違え空軍基地に着陸
 4日、欧州の格安航空会社のライアンエア機・A320型機がリバプールから北アイルランドのロンドンデェリー市に向かっていたところ、間違えて目的地の空港から約10Kmはなれた英国空軍基地に着陸しました。乗員・乗客に怪我などはありませんでした。同機は手動で着陸を行っていました。

@フィンランド航空がA350型機9機を発注
 フィンランド航空は先月30日、エアバス社に対してA350-900型機9機を確定、4機をオプションとする発注を行いました。同時にA340-300E型機3機も発注しました。これによりA350型機の確定発注は全部で100機に到達しました。


*4月5日

@成田空港で子牛3頭が逃げまわる
 昨日午前9時30分頃、ニュージーランドからのチャーター便・B-747型機で成田空港に着いた約500頭の子牛のうち3頭が貨物機からトラックに移される際に逃げ出しました。20分後に捕まえられましたが、幸い滑走路や誘導路の方に行かず運航に支障はありませんでした。子牛は飼育用に輸入されたものです。成田国際空港株式会社では業者に厳重注意しました。
【コメント】ニュージーランドに行った時に聞いたところでは、ニュージーランドの牛は牧草地で放し飼いにされ,骨粉などを与える事が禁止されているため、牛海綿状脳症(BSE)の心配は全くないとの事でした。そのかわり、肉は脂肪が少なく締まっているため、やや硬いとの事でしたが、レストランで食べたステーキはおいしかったです。脂肪が少ない分、ヘルシーではないでしょうか。

@修理でスカイネットアジアの羽田ー熊本線13便欠航
 3日午後4時10分頃、羽田発熊本行きのスカイネットアジア航空機・B-737-400型機の右側エンジンの異常を示す警告灯が点灯しました。到着後の点検でエンジン内部にオイルがしみ出しており交換して点検する必要が生じました。このため、昨日と今日の羽田ー熊本線の合計13便が欠航となりました。

@旭川空港の昨年度国際チャーター便が過去最高
 昨年度の旭川空港の国際チャーター便が494便となり、過去最高を記録しました。前年度よりも便数が116便増となり旅客数も43%増となりました。この内、国別では台湾が87%を占め、香港も22便ありました。


*4月4日

@JA全農が成田空港に農産物販売店を開設へ
 JA全農は6月2日に第2ターミナル3階の制限エリアに国産農産物を販売する店舗をオープンする事になりました。生鮮青果物や加工品など15〜20品目を置く予定との事です。国産農産物の宣伝をかねる事になるそうです。

@機長が渋滞で遅れ日航機が欠航に・神戸空港
 今日午前8時に出発する予定だった神戸発鹿児島行きの日本航空機が機長の遅刻で欠航になってしまいました。この機長は午前7時に空港に到着するようにタクシーで自宅を出ましたが、途中の阪神高速道路で事故渋滞にはまり到着したのが8時半でした。このため、同便と折り返し便が欠航となりました。大きな空港では非常時のために代わりのクルーが待機しているのですが、神戸空港では代わりのクルーを置いていませんでした。

@雹で機首頭部をもぎ取られても無事着陸・ブラジル
 先月29日夜、乗客148人を乗せたブラジルのTAM航空のエアバス機が大粒の雹を伴う豪雨の中を飛行し、機体頭部のレーダーカバーをもぎ取られ、操縦室の窓ガラスを破損しましたが、一番近いグラルリコス空港に無事、緊急着陸に成功して事なきを得る事故がありました。


*4月3日

@成田空港の2月貨物量は輸出が増加・輸入は減少
 成田国際空港株式会社が発表した2月の空港運用状況によりますと取扱貨物量は前年同月比で100%と横ばいでした。輸出は同104%で増加しましたが、輸入は同98%と減少しました。輸出が前年同月比でプラスになったのは昨年1月以来、輸入は昨年7月以降連続のマイナスになっています。

@日航機が車輪格納扉閉まらずに着陸・立ち往生
 昨日午後4時30分頃,鹿児島発大阪行き日本航空2408便・MD90-30型機が大阪空港に向けて着陸態勢に入ったところ、機体右側の油圧が低下している事を示す警告が出ました。また、直後に車輪格納扉が閉まっていない警告も出ました。このため、同機は大阪空港上空で30分間待機飛行をして地上から機体状況を確認した後,5時頃着陸をしましたが、格納扉が滑走路と接触し、前輪のステアリングが利かなくなり、滑走路場で立ち往生しました。同機は牽引車で駐機場に移動しました。このトラブルで滑走路が約30分閉鎖となり、1便が欠航、5便に遅れが出ました。


*4月2日

@アイベックス機がエンジン1基停止で緊急着陸
 今日午前10時30分頃、福島発大阪行きのアイベックスエアラインズ3074便・ボンバルディアCL600型機が三重県上空で落雷に遭い、右側エンジンが停止しました。同機はエンジン1基で飛行を続け10時50分頃,大阪空港に無事緊急着陸しました。調べたところ、機首に落雷の後がありました。この機体を使う予定だった2便が欠航となりました。

@ジェイエア機にも落雷・引き返す
 今日午前11時25分頃,名古屋発山形行きの日本航空4323便・ボンバルディア機が名古屋空港の北北東約20Kmを上昇中に落雷を受けました。このため同機は名古屋空港に引き返し、無事着陸しました。点検したジェイエアによりますと両翼の先端の一部が欠けており、機体の2カ所に焦げた跡がありました。

@全日空のDHC8-400型機が計器の不具合で遅れる
 昨日午後4時頃,石見空港で岩見発大阪行きの全日空1652便・DHC8-400型機が出発前の点検で燃料の温度を示す計器の数値が異常を示しました。このため、同便は計器の修理のために約1時間遅れで出発しました。

@日航とスカイマークが共同運航を2ヶ月で中止へ
 日本航空とスカイマークは昨日から神戸ー羽田線で共同運航を始めましたが、この共同運航を2ヶ月で中止する事を明らかにしました。元々、共同運航は両社のダイヤを有効活用するものでしたが、この路線の搭乗率が好調で必要性が薄れた事と、両社のサービスに格差のある事から、日本航空で予約した乗客がスカイマーク便に乗った場合に機内サービスに不満を持つ事も影響しているようです。


*4月1日

@3月のアクセス数は20267回でした。ご愛読感謝いたします。

@日本航空が賃金カットを強行
 日本航空は昨日、各労働組合に対して4月からの平均10%の賃金カットを通告しました。最大労組は了承しましたが、残る8労組は反対しており、反発しています。今後も交渉を続けるとの事です。賃金カットは次課長級管理職が10%、一般職が8%となっています。2008年3月までの2年間の予定ですが、2007年3月期決算で復配が出来れば、中止するとの事です。

@大阪空港でのジャンボ機乗り入れが終了
 騒音対策のための大阪空港へのジャンボ機(B-747型機)の乗り入れが昨日で終了しました。ジャンボ機に替わって今後はB-777型機などの双発機が運航されます。最終便となったのは昨夜の大阪発羽田行きの日本航空1528便でした。

@スカイマークとエアドゥが6月から運賃値上げへ
 スカイマークは昨日、4月末に新規参入する羽田ー新千歳線の運賃を6月から片道普通運賃で16000円とする事を国土交通省に届け出ました。就航から5月末までは10000円としています。事前予約割引では10000〜13000円にするとの事です。一方,対抗するエアドゥも6月からは「道民割引」運賃を9500円から15500円に値上げするとの事です。6月からは北海道地方の観光シーズンに入り需要も堅調と見ての措置のようです。


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