2006年5月の出来事

*5月31日

@欧州裁判所が米への個人情報提供に無効判決
 欧州裁判所は30日、アメリカとEUが2004年に結んだ、航空機の旅客の34項目にもわたる個人情報提供に関する合意を無効とする判決を下しました。「十分な法的根拠がない。」としており、9月下旬までに改善策をとるよう命じました。この問題では欧州議会がプライバシの侵害として提訴していました。

@静岡空港の収用委員会の審議開始が遅れる
 今日午前10時から開かれる予定だった静岡空港用地の強制収用に関する第1回収容委員会審議の開会が遅れています。反対地権者らが収容委員7人の席が壇上にあるのでは公平な審議が期待できない、として抗議したものです。

@W杯観戦ツアーが中止に・約1500人が申し込み
 チャーター便を利用してワールドカップの日本戦観戦ツアーを企画していた「マックスエアサービス」は今日、「中国の旅行社に依頼していたチケットの入手が困難になった。」として、予定していたツアー全てを中止すると発表しました。ツアーには約1500人が申し込んでいたとの事で、今後、払い戻しなどの対応をとるとの事です。

@インドネシアで鳥インフルエンザの感染が拡大
 インドネシアで鳥インフルエンザの感染が拡大しています。世界保健機関(WHO)によりますと29日だけでH5N1型ウイルスによる感染者が6人確認され、内3人が死亡しました。死亡したのは18歳と10歳の兄妹と39歳の男性との事です。世界保健機関(WHO)は人から人への感染について警戒を強めています。


*5月30日

第1ターミナル南ウイングを見て来ました
 今日午前、成田国際空港株式会社が主催する供用開始直前の第1ターミナル南ウイングの内覧会がありました。招待されていたので、行って来ました。詳しくは別ページで載せます。

@成田空港会社の本音はどっち?
 今日の朝日新聞によりますと、成田国際空港株式会社のある幹部は朝日新聞の平行滑走路北伸についての取材に対して
「成田市や県が地元対策でどうしても待ってくれ、というなら話は別だが、来月に施設変更許可申請を国に出したい。騒音対策は供用開始までに十分に行いたい」と述べたそうです。これは、「地元の了承がなくても施設変更許可申請を行う」と取れますが、26日の出来事で書いたように黒野社長は「手続き的には申請は可能だが、順序として地域の方の了解を得てからにしたい。」と言う発言と食い違うように思えます。久住地区に対する“恫喝”なのでしょうか?

@ジャワ地震の自衛隊の先遣隊が成田空港から出発
 今日午前、インドネシアのジャワ島中部で起こった大地震に対する救援に自衛隊を派遣するための先遣隊19名が成田空港から現地に向け出発しました。先遣隊は迷彩服などで民間機に乗り込みました。

@スカイネットアジアがエアコン修理で11便を欠航
 スカイネットアジア航空は昨日、使用機体の1機が客室のエアコンが故障し、修理するために28日と昨日の長崎ー羽田線の往復11便を欠航にしたと発表しました。天井部分にある空調ダクトの取り付け金具が破損したとの事です。


*5月29日

@「くうこうだより」新緑号が送られて来ました
 「くうこうだより」2006年新緑号が送られて来ました。今号は1〜4面までが第1ターミナル南ウイングの特集です。5面が第2ターミナルの模様替え、6・7面が「空港周辺おでかけガイド」となっています。

@アメリカン航空が冬ダイヤから成田ーサンノゼ線を運休
 アメリカン航空は冬ダイヤとなる10月28日から成田ーサンノゼ線を運休とする事を発表しました。需要は割合好調に推移していますが燃料高騰により収益性が悪くなり、現在の搭乗率では採算が合わない事が原因のようです。燃料の高騰が続くと、このような運休や撤退が多くなるかもしれません。なお、アメリカン航空は成田空港の発着枠を確保するために、これに替わって貨物便などの運航を検討しているようです。

@DHC8-300型機が丘珠空港に引き返す
 昨日午前11時20分頃、丘球発函館行きの全日空4813便・DHC8-300型機が飛行中にオイルが漏れているとの警告が出ました。このため、同機は丘珠空港に引き返し約30分後に無事着陸しました。点検したところ、油圧システムの配管の継ぎ目が緩んでいてオイルが漏れたとの事です。

@中部国際空港の滑走路に金属片・10分間閉鎖
 今日午前11時35分頃、中部国際空港を離陸したグアム行きのコンチネンタル航空機のパイロットから「滑走路に金属片が落ちている。」との通報がありました。このため、滑走路を10分間閉鎖して捜索したところ、約20cmの馬蹄形をした金属片が見つかりました。航空機の部品の可能性があるとの事です。このトラブルで国内線3便に約10分の遅れが出ました。


*5月28日

@小学生が南ウイングで海外旅行体験教室
 昨日、6月2日から供用開始となる第1ターミナル南ウイングを使った小学生の海外旅行体験教室が開かれました。小学校4〜6年生350人と保護者が模擬パスポートを使って出発ロビーから出国審査場を抜けて免税店モールを通り全日空機に乗り込みました。その後、入国審査と税関検査を受けて体験は終わりました。

@睡眠時無呼吸症候群を身体検査マニュアルに明記
 国土交通省はパイロットが定期的に受けなければならない航空身体検査のマニュアルを改正して睡眠時無呼吸症候群(SAS)を操縦に危険を及ぼすと明記する方針を固めました。睡眠時無呼吸症候群(SAS)については既に2003年から実際の運用では不適格とされていますが、マニュアルに明記して徹底を図る事にしたものです。一度、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されても改善が確認された場合には乗務に復帰できます。

@周辺事態で空港や港湾の提供を義務化へ法改正検討
 政府は昨日までに、朝鮮半島や日本周辺で武力紛争などの「周辺事態」が発生した際に、空港や港湾の提供などの国への協力を地方自治体に義務づける周辺事態法の改正検討に入りました。現在は「必要な協力を求めるものとする。」と「要望」になっていますが、これを国からの強制力を持つ「責務」とする方針です。


*5月27日

@関空2本目滑走路を来年8月2日供用開始で調整
 国土交通省は関西国際空港の2本目の滑走路の供用開始を来年の8月2日にする方向で調整している事が分かりました。地元から大阪で開かれる世界陸上に合わせて使えるようにとの要望が出ていました。

@エアドゥの06年3月期決算は最高益も来期は大幅減予測
 エアドゥは昨日、2006年3月単独決算を発表しました。経常利益と純利益が約30%の増収になり過去最高を記録しました。しかし、2007年3月期の単独業績予測では経常利益が90.7%減、最終利益は98.6%減と大幅な減収を予測しています。これは燃料費の増加に加え、羽田ー新千歳線にスカイマークが参入する事により運賃引き下げをせざるを得ないためとしています。

@長野県と中部国際空港との乗り合いタクシーが苦戦
 長野県のアルビコグループは運行している長野県と中部国際空港を結ぶ乗り合いタクシーの運賃を値上げすると発表しました。また、便数も減らします。燃料費や諸経費が当初の見込みよりも大きいためとしています。松本ー中部国際空港間を6500円から7500円に、伊那市などー中部国際空港を6000円から7000円にします。需要が低迷しているために4月にも便数を大幅に縮小したばかりです。諏訪地域から中部国際空港への直通バスも撤退しました。


*5月26日

@平行滑走路北伸申請を延期する可能性
 黒野成田国際空港株式会社社長は昨日の記者会見で、平行滑走路の延伸問題で成田市久住地区住民が同意していない事に関して、「手続き的には申請は可能だが、順序として地域の方の了解を得てからにしたい。」と述べ、国土交通省への「施設変更許可申請」を当初予定していた6月末までではなく、延期する可能性を示唆しました。しかし、延伸そのものの完成については「2010年3月完成は絶対に守る。」と強調しました。

@成田空港4月運用実績で旅客が1%増に
 成田国際空港株式会社が発表した成田空港4月運用実績によりますと旅客は前年月比で1%増になりました。この内、日本人は同1%減でしたが、外国人は同7%増となっています。発着回数は同1%減となりました。詳しくは成田国際空港株式会社のページに出ています。

@嘉手納基地の米軍が道路騒音に注文
 沖縄の嘉手納基地の南に隣接する北谷町で同町の桑江地区から役場へのアクセス道路を造ったところ、先月中頃に道路は完成しているにもかかわらず米軍が遮音壁を要求した事から開通できない状態が続いています。道路は一番近いところでキャンプの桑江住宅地から62m離れており、北谷町側はフェンスに防音シートを張って遮音効果が100デシベルから50デシベルに落ちた実測データを示していますが、米軍からの回答はまだありません。住民は「我々は米軍機の航空機騒音に苦しんでいる。米軍が車がそばを通る音に遮音壁を要求するのは筋違い。」と反発しています。

@前輪に120トンの力がかかる・昨年の日航機前輪パンク事故
 昨年6月に羽田空港に着陸した日本航空機・B-767型機の前輪のタイヤが2個とも外れ18人の乗員・乗客が負傷した事故の中間報告が国土交通省から発表されました。それによると、接地した際に前輪には通常の3倍に当たる約120トンの力が加わりタイヤが耐えきれずにはずれてしまった可能性が強い事が分かりました。このような力が加わるには急激な降下率で接地したか、前輪が接地する際に異常な機首下げが行われた場合が考えられるとの事です。主脚にかかった力は通常よりもやや大きめの力だったとの事です。


*5月25日

@成田空港で消火救難訓練・23日
 23日、成田空港のA滑走路西側の芝生で着陸した航空機が滑走路脇の芝地に突っ込んでエンジンから出火したとの想定で消火救難訓練が行われました。訓練には約340人が参加しました。今回は消火とともに、芝生に置かれたコンテナを機体に見立てて、閉じ込められた乗客を救出し、搬送する訓練でした。

@全日空社長が成田ーシカゴ線就航を表明
 全日空の社長は昨日、需要が好調な成田ーシカゴ線に10月末にも就航する意向を表明しました。前から就航を検討していましたが、成田空港の発着枠の関係からメドが立たなかったものですが、社長は「他の路線を見直してでも就航させたい。」と述べました。この路線に就航すると年間100億円の増収が期待できるそうです。

@国土交通省がボンバルディア社に改善を要望
 国土交通省の担当官が先月カナダを訪れ、トラブルが続いているボンバルディア社のDHC8-400型機の改善をカナダ航空当局と同社に求めた事が明らかになりました。これに対して、当局も協力する姿勢を示し、ボンバルディア社も適切に対応する姿勢を示したとの事です。国土交通省はトラブルが「安全面では深刻なものではないものの、利用者の不満解消を図る必要があると判断した。」との事です。DHC8-400型機は世界で約100機が運航され、日本では日本エアコニューターが9機,エアニッポンが12機を運航していますが、これまでに、日本では車輪が下りないなどのトラブルが52件起こっています。
【コメント】「安全面で深刻なものでない」との事ですが、車輪を手動で下したり、ステアリングが故障するようなトラブルが“深刻なものでない”と言えるのでしょうか。もし、車輪がロックされなければ、胴体着陸になるのではないでしょうか。

@エアドゥが一部運休を29日まで延長
 エアドゥは昨日、定期整備していた機体の先頭部分にヒビが見つかり、修理が必要になったために27日までの予定だった新千歳ー羽田線の一部運休を29日まで延長すると発表しました。運休は27日に4便、28日に7便、29日に2便で29日午前11時30分羽田発の便から通常運航に戻るとの事です。


*5月24日

@上のメールのアイコンが壊れていたようです。すみません。直るまで、<km_iwata@sannet.ne.jp >にお願い致します。

@栄町が「成田空港周辺議会連」に加入
 成田空港の北西部に位置する栄町は「成田空港周辺市町村議会連絡協議会」に加入しました。同協議会の昨日の総会で加入が認められました。同町は成田空港圏と生活や文化面で密接なかかわり合いがあると参加を希望していました。また、「成田空港圏自治体連絡協議会」にも参加する事にしています。

@京成電鉄の成田空港関係バス路線が好調
 京成電鉄が19日に発表した2006年3月連結決算によりますと経常利益が7.6%増の192億円となり、過去最高となりました。しかし、純利益は28.7%減の84億円にとどまりました。交通部門では成田空港と各地を結ぶバス部門が好調だったとの事です。

@関空が世界空港ランキングで4位に
 イギリスの航空関係調査会社「スカイトラックス」が実施した世界空港ランキングで関西国際空港が総合4位に入った事が分かりました。関西国際空港は入国審査と公衆トイレの清潔さが1位、旅客ターミナルの清潔さと手荷物の取り扱いが2位でした。同社では昨年9月から今年5月までの9ヶ月間世界の165以上の空港で延べ720万人に聞き取り調査をした結果との事です。総合1位はチャンギ空港、2位は香港空港,3位はミュンヘン空港で、成田空港はトイレの清潔さでは2位でしたが、総合では10位以内には入りませんでした。

@日本貨物航空が初のロシアへの定期便を運航
 日本貨物航空は中部国際空港と東シベリアのクラスノヤルクスを結ぶ定期便を週2往復運航します。ロシアの航空貨物大手エア・ブリッジ・カーゴ(ABC)と提携し、クラスノヤルクスからは同社の路線を使ってロシア各地に運ぶとの事です。7月には週4往復に増便するとの事です。

@B-787型機の増産を6月末までに判断
 ボーイング社の副社長は受注が好調なB-787型機を現在考えているよりも増産するかどうかの判断を6月末までに決める事を明らかにしました。「物理的な制約はない。後は投資判断の問題だ。」と述べたとの事です。


*5月23日

@小型機が無許可離陸・神戸空港
 21日午前11時7分頃、神戸空港で3人乗りの個人所有の小型機が管制官の離陸許可を得ずに離陸するトラブルがありました。パイロットは滑走路進入の許可を離陸許可と勘違いしてそのまま離陸しました。当時、離陸した方向約36Kmには鹿児島発神戸行きの全日空418便が着陸態勢に入っていましたが、管制官は安全な飛行間隔が確保できると判断して離陸停止を指示せず、離陸してから右旋回を指示して違反を伝えました。全日空機は6分後に着陸しました。小型機はそのまま飛行を続け1時間20分後に福井空港に着陸しました。国土交通省は重大な違反として処分を検討しているとの事です。

 神戸空港は大阪湾上の空域が混雑しているため、西側から着陸し、西側に離陸する事が多いようです。これは、成田空港ではめったにありません。普通の空港では離着陸ともに風に向かって行います。
 先月下旬、神戸空港を見てきましたが、この時にも同じでした。上の写真は右に西側から(右から)着陸して誘導路に入るスカイマーク機と、左端には東側(左から)から西向きに離陸するために滑走路に向かっている全日空機が見えます。

@「関西と東北を結ぶ航空路を充実」IBEX社長
 IBEXエアラインの社長はこのほど、航空新聞社とのインタビューに答え、「今後は大阪空港を拠点として関西と東北を結ぶ航空路を充実させる。今年度は大阪ー福島線を増便し、大阪ー秋田線を開設する。」と述べたとの事です。

@中国国際航空がスターアライアンス加盟を発表
 中国の中国国際航空(エアチャイナ)は22日、スターアライアンスへの加盟を正式に発表しました。(11日の出来事を参照)


*5月22日

@黒野社長が2500m化後の処理能力拡大に言及
 成田国際空港株式会社の黒野社長は先週の記者会見で「成田空港がアジアの空港と競争していくためには平行滑走路2500m化後の処理能力をどのように拡大していくのか国として考えて欲しい。」と言う趣旨の発言を行ったようです。詳しい事が分かりましたら、報告します。

@羽田空港の高速脱出誘導路を7月6日から供用
 国土交通省は整備を進めていた羽田空港のA滑走路・B滑走路の新誘導路が19日に完成した事から7月6日に供用開始する事を決めました。既にAIPへの記載も行いました。整備が終わったのはB滑走路から高速に離脱するためのB-4・B-5・M誘導路とA滑走路のA-8誘導路です。これにより、離着陸の間隔が短縮され処理能力が向上します。


*5月21日

@成田空港に国内空港初のラジオ放送用スタジオ
 成田国際空港株式会社のページにも出ていましたが、来月2日にオープンする第1ターミナル南ウイング5階に日本の空港では初めてとなるラジオ放送用のスタジオがオープンします。千葉市にある「bay fm」が提案し、成田国際空港株式会社も「宣伝になる。」と設けられたものです。同局は毎週金曜日に公開生放送をする予定で、他の放送局も希望があれば有料で利用できるとの事です。


*5月20日

@松島基地周辺の騒音区域・約60%削減を提示
 仙台防衛施設庁は昨日、航空自衛隊松島基地周辺の騒音区域の見直し案を地元に提示しました。それによりますと、第1種区域の民家防音工事助成対象区域は現在の約4割に削減するとしています。東松島市では約4000世帯、石巻市では約13000世帯、塩釜市では20世帯が対象区域から除外される事になっています。理由として、戦闘機が70機から40機に減り、年間飛行回数も約52000回から約27000回に減少するとしています。これに基づき、今年秋には素案をまとめ、年内に告示したい、としています。これに対して地元では反発が出ており、「相手は人間。数字のデータだけで機械的に線引きするのはおかしい。」などの意見が出ています。東松島市が昨年実施したアンケートでは6割の人が「騒音が前よりひどくなった。」と答えています。(4月14日の出来事を参照)

@横田空域のごく一部を解放へ
 昨日開かれた日米合同委員会民間航空分科委員会で広大な横田空域の内、横浜市から相模湾付近の最高部の600m部分について、軍事上の必要がない場合に限り民間機の航行を認める事で合意しました。この秋にも実施される見込みです。羽田空港から北陸・中国・四国・九州に向かう便・1日約190便の飛行時間が約1分短縮できるとの事です。

@日本エアコミューター機が大阪空港に引き返す
 今日午前10時40分頃、大阪発松山行きの日本エアコミューター2307便・DHC8-400型機が大阪湾上空を飛行中にドアの一つが閉まっていまいとの警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返し無事着陸しました。点検したところ、ドアは閉まっていたとの事で計器の誤動作の可能性があるとの事です。

@出入国カード97人分を紛失・広島入管
 広島入国管理局は昨日、岡山空港から3月23日に出入国した外国人97人の出入国カードを紛失したと発表しました。同局から大阪入国管理局関西国際空港支局に輸送する途中に、運送業者が紛失した可能性が高いとのことです。今のところ、個人情報が漏れた形跡はないとの事で、連絡のつく人には謝罪したとの事です。


*5月19日

@日航機からパネル脱落・成田空港では発見できず
 昨日午後8時頃、中部国際空港発成田行きの日本航空6652便(貨物便)・B-747-200型機の着陸後点検で右主翼と胴体の間にあるフィレットパネル(44cm×31cm)が脱落している事が分かりました。このため、成田国際空港株式会社はA滑走路を10分間閉鎖して点検しましたが、パネルは見つかりませんでした。

@能登空港の4年目搭乗率基準を58%未満に引き下げ
 7月7日に満3年を迎える能登空港で実施されている搭乗率保証の基準が4年目は58%未満にする事で石川県・周辺市町村と全日空が合意しました。3年目は63%未満でした。年間搭乗率がこの基準を下回った場合は県と周辺市町村が全日空に保証金を支払う事になる制度です。逆に、搭乗率が良かった場合には全日空が販売奨励金も形で周辺市町村に支払うものです。


*5月18日

@成田空港会社が民営化後初めて国に配当金20億円
 成田国際空港株式会社は今日、民営化後初めて100%株主の国に対して20億円の配当金を支払う事を明らかにしました。2006年3月期の連結決算は営業収益が3億円減の1712億円と減収になりましたが、経費削減や平均金利の低下などで経常利益は25億円増の320億円となり、減益増収となりました。純利益は83億円増の147億円です。

@ソウル線への乗継ぎ客が増える・成田空港
 成田空港での乗継ぎ客は全体として減少する傾向にありますが、成田ーソウル線への乗継ぎ客はこのところ増加しています。3月実績では全体の乗継ぎ客は前年同月比8%減の中、同41%増となっています。これは日本航空が成田からの最終便ダイヤを遅くした事が功を奏したとの事です。

@那覇行き日航機がエンジン1基で約1時間飛行
 昨日午後4時5分頃、神戸発那覇行きの日本航空3385便・B-777型機が屋久島付近を飛行中に、左エンジンがドーンと言う音ともに故障しました。このため、同エンジンを停止して右エンジン1基で飛行を続け4時57分に那覇に緊急着陸しました。故障の後、数十分にわたり機体が揺れたとの事です。着陸後、落下物がないかどうかの点検のため、滑走路を5分間閉鎖しました。原因は調査中ですが、エンジンにオイル漏れが確認されたとの事です。


*5月17日

@エアドゥ機が鳥と衝突・主翼に損傷
 15日午後8時45分頃、羽田発新千歳空港行きのエアドゥのB-767型機が新千歳空港に着陸する直前に数羽の鳥と衝突しました。同機はそのまま無事に着陸しました。点検したところ右主翼に約30cm四方の穴があいており、エンジンカバーにも凹みがありました。この機体の修理のために、15日〜17日までの計15便が欠航となりました。

@スターフライヤーが規定超えた連続勤務・国土厳重注意
 国土交通省は昨日、スターフライヤーが国から承認された運航規定に違反して機長に7日以上の連続勤務をさせていたとして厳重注意を行いました。同社が自主的に点検したところ、4月25日〜今月10日にかけて9人のパイロットが連続して7日〜11日間の勤務を計10回行っていたとの事です。

@秋から入国外国人の指紋と写真義務化
 今日午前の参議院本会議で出入国管理・難民認定法の改正案が可決成立しました。これにより、日本に入国する外国人に対し指紋採取と顔写真撮影が義務化される事になりました。また、入国する航空機や船舶の長に乗員・乗客名の事前提出が義務づけられます。今年秋からの実施を目指すとの事です。

@A380型貨物専用機の引き渡しを半年延ばす
 エアバス社は先週、A380型機の貨物専用機となるF型引き渡し開始が6ヶ月遅れる事を明らかにしました。1号機はフェデラル・エクスプレス社に2008年8月に引き渡される事になっていましたが、2009年初めになるとの事です。これにより、ボーイング社が開発しているB-747-8F型機との就航時期が縮まる事になりました。


*5月16日

@日本航空が搭乗券と別人を乗せる
 去る4月16日、中国・青島から成田空港に向かった日本航空機が搭乗券と違う人物を乗せていた事が発覚しました。日本航空の本人確認がずさんだったためとの事です。日本航空に乗り込んだ日本人男性は本来、日本航空機の直後に出発する成田行きの全日空機に搭乗するはずでしたが、日本航空機に知り合いのグループが搭乗する事が分かり、出国審査後に日本航空機の搭乗券を持った知人の日本人女性と搭乗券を交換し日本航空機に乗り込みました。ところが、交換した女性について、全日空は搭乗券と本人が一致しないとして搭乗を拒否した事から発覚したものです。国土交通省は4月に日本航空に対して再発防止を指示しました。搭乗の際には搭乗券と本人をパスポートなどで確認する事になっています。

@成田空港の航空貨物シェアーは輸出入ともに60%以上
 東京税関が昨年9月1日から1週間実施した輸出入貨物の物流動向調査によりますと、輸出航空貨物の成田空港の全国シェアーは重量ベースで62.3%、同輸入シェアーは67.2%になりました。国別の輸出先は米国が22.7%、中国が11.3%の順で、輸入元は中国が26.1%、米国が20.6%となっています。

@日本貨物航空が成田空港に格納庫を建設へ
 日本貨物航空はこのほどまとめた中期経営計画の中に成田空港に格納庫を建設する計画を盛り込みました。

@関西国際空港会社が2年連続の黒字に
 関西国際空港会社は昨日、2006年3月期の連結決算を発表しました。それによりますと、経常利益は前年度比で79%増の92億円となりました。黒字は2年連続になります。借入金の返済や利子の軽減が功を奏しました。営業収益は1%増にとどまりました。しかし、減損会計による特別損失の計上で最終損益は177億円の赤字になりました。なお、政府補給金は90億円でした。


*5月15日

「航空機騒音の環境基準と規制に関する提言」をまとめました
 航空機騒音に係る環境基準は、環境省において2008年度を目途に見直し作業が進められています。この見直しが“望ましい静かな環境を保全し、被害救済の確かな基準として構築できるか”問われています。
 本会は、成田空港周辺の航空公害について40余年調査を続けています。今回の環境基準見直しについても約1年半にわたり調査と研究を続けて来ました。その結果、航空機騒音に苦しむ住民の立場に立った「騒音評価方式とは」、「憲法25条で補償された『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利』を具体化するための環境基準とは」を追求し、以下の五つの提言をまとめました。

【提言の骨子】
提言1 大規模な科学的調査に基づき基準を検討する。
提言2 一日の評価は騒音レベル上位20%の平均を用い、
    一年間の評価は日評価値の上位20%の平均とする。
提言3 19時〜22時の加重補正を維持する。
提言4 測定と評価は屋外値を堅持する。
提言5 高騒音機の規制基準を併設し、07〜19時70dB(A)以下、
    その他の時間帯65dB(A)以下とする。

 なお、現在の環境基準審議時に、全国の空港公害に係る団体の交流会を大阪、成田、横田とリレー式に開催し、環境庁に共同して要請も行いました。今回も、一致できる点で意見交換や講演・要請行動等が企画できればと考えています。この提言もそのためのたたき台になれば幸いに思います。皆様のご意見ご要望をご連絡いただければ幸いです。

@大阪発のDHC8-402機が自動操縦の不具合で引き返す
 今日午前11時20分頃、大阪発新潟行きのエアーセントラル1657便・DHC8-402型機が名古屋空港の北約40Km付近を上昇中に自動操縦装置に不具合が発生しました。このため、同機は手動操縦に切り替えて大阪空港に引き返し、約1時間後に無事着陸しました。

@全日空が低料金会社を検討へ
 全日空は今日、低料金の航空会社を2009年までに設立する検討に入った事を明らかにしました。外国の航空会社が低料金で日本に乗り入れる傾向が強まり、これに対抗する必要があるとの判断に基づくものです。

@ニュージーランド航空がB-787-8からB-787-9に変更
 ニュージーランド航空は12日、すでにボーイング社に発注しているB-787-8型機4機をB-787-9型機に変更する事を明らかにしました。B-787-8型機は座席数が250席で航続距離が11900Km、それに対してB-787-9型機は280席で同13000Kmとなります。2010年12月の就航予定となります。


*5月14日

@成田空港会社のページに「 第23回芝山はにわ祭写真コンクール作品展示」、「'06ゴールデンウィークさわやかキャンペーンの結果」、「表参道国際未来空港イベント実施」、「第2旅客ターミナルビル「一村一品マーケット」の展開」、「スタジオ名を募集します♪」、「第1旅客ターミナルグランドオープンまであと1ヶ月!」が載っていました。

@厚木爆音期成同盟が日米最終合意に反対
 厚木基地周辺の住民約3000世帯で構成されている「厚木基地爆音防止期成同盟」は昨日までに、米軍再編で「夜間離発着訓練(NLP)が岩国基地に移転しても騒音が軽減されるとは思われない」、として日米最終合意の内容に反対する見解をまとめました。理由として(1)岩国に移転したとしても艦載機の訓練は厚木を使って行われる、(2)厚木基地に整備場が残れば離着陸も続く、(3)海上自衛隊が移転するとジェット機も含まれており騒音が通年化する、などとしています。この見解を近く横浜防衛施設庁などに申し入れる事にしています。

@韓国語や中国語の入った出入国カードを7月から導入
 法務省は外国人の出入国時に空港などで提出してもらう出入国カードに韓国語や中国語が入ったものを作る事になりました。現在は日本語と英語のみですが、これに加えてハングル語や中国語の簡体字や台湾の繁体字の内1カ国語を加えたものを作り7月から配布する事にしました。記入の仕方が良くわからず間違うために入国時にトラブルになり入国審査に手間取る事を改善するためとしています。

@北京空港で神戸牛の密輸摘発
 10日、北京国際空港で現在、牛海綿状脳症(BSE)のために中国への輸入が禁止されている日本の牛肉85Kgを密輸しようとした2人組が摘発されました。この2人は2003年から計800Kgの神戸牛肉を密輸したそうです。中国では神戸牛肉は高級レストランなどに1Kgあたり約1万元(約13.5万円)で卸されているとの事です。


*5月13日

@北九州空港の運用時間が24時間に
 国土交通省は北九州空港(新北九州空港と書いて来ましたが、今後は“北九州空港”にします)の運用時間を24時間にする方向で調整に入っています。現行の運用時間は午前5時から翌日の午前2時までの21時間です。8月22日に佐川急便系の貨物専用航空会社「ギャラクシエアラインズ」が北九州ー羽田線に参入しますが、同社が「羽田空港のラッシュ時間を避けるために、北九州空港を午前5時前に出発するダイヤにしたい。」と要望している事に対応するためのようです。北九州空港は海上空港のために騒音の影響は少ないためとしています。

@昨日のシステムダウンで最高1時間13分の遅れ
 昨日の国土交通省の航空交通管理センターの「飛行計画情報処理システム(FDP)」のダウンで、昨日は「運航に影響はなかった。」と書きましたが、那覇空港では出発便の出発がストップされ、13便に最大で1時間13分の遅れが出たとの事です。他の空港でも同様の影響はあったと思われます。


*5月12日

@革労協拠点「三里塚企画」を家宅捜索
 千葉県警などは今日、3日に革労協デモの警備をしていた警察官に体当たりして怪我をさせた事件に関連して、革労協主流派の拠点・杉並区の「現代社」と成田空港近くの香取市(旧栗源町)にある「三里塚企画」を家宅捜索しました。この事件は成田空港と直接的関係はないようです。

@航空交通管理センターでまたシステムダウン
 今日午前11時50分頃、福岡にある国土交通省の航空交通管理センターの「飛行計画情報処理システム(FDP)」がダウンしました。2系統ある内の1系統が十数分後に復旧したため、運航への影響はありませんでした。10日に起こった障害とは別のシステムとの事です。原因は調査中との事です。

@日航ジャパンのキャビンクルーユニオンが救済申し立て
 日本航空ジャパンの客室乗務員で組織している「日本航空ジャパンキャビンクルーユニオン」は昨日、運航の安全と不当労働行為の一掃を求めて東京都労働委員会に救済申し立てを行いました。不当労働行為として(1)加入労組により不公平・不公正なグループ長の選抜が行われており、これの一掃と差別された者のグループ長への格上げ、(2)管理職によるユニオン脱退干渉と他組合への加入勧誘をやめる、(3)同組合の事務所を他の労組と同じ3階に移す、(4)ジャーナル(日々のフライとスケジュールや乗務者氏名などが記載)のコピーを申請に応じ開示する事などとなっています。また、安全のためにも会社と従業員の信頼関係の確立が急務、と訴えています。

@定期航空協会が横田空域の早期返還を要望
 国内の航空会社で作る「定期航空協会」は昨日、米軍が管理する横田空域の早期返還を求める要望書を国土交通省などに提出しました。横田空域は1都8県にまたがって設置され、最高高度は約7000mにも達しており、この空域を回避するために羽田空港を離陸した民間機は急上昇を強いられ、羽田空港や成田空港に到着する民間機は迂回のために約4分余計に飛行しています。これらにより年間で約11万キロリットルの燃料が消費され、これを節約できれば年間約28万トンの二酸化炭素を節減できるとしています。日米政府は来年8月に一部の返還を合意していますが、定期航空協会はもっと早くと要望したものです。

@米とEU間の新航空協定を来春に延期へ
 EUは11日、アメリカとEU間での路線開設を容易にする新航空協定の発効を予定された今年10月から来年の春以降に延期する事を明らかにしました。これは、EUが求めていたアメリカの航空会社に対する出資上限を現行の25%から緩和する事について、アメリカ議会で反対論が出ており、見通しが不透明になった事を受けたものです。10日・11日に行われた両者の交渉でも進展がありませんでした。

@エアバス社がA350型機の設計変更を内定
 エアバス社はA350型機を全く新しい機体として設計し直す事を内定しました。既に、親会社であるEADS社の内諾を得ています。しかし、正式発表は7月17日から始まるファンボローエアショーになるとの事です。これによる開発費は現行の倍の約100億ドルになると見られています。計画されている機体は250席のA350-800型機、300席のA350-900型機,350席のA350-1000型機との事で、2012年の就航はかわらないとの事です。また、現在のA350型機を発注している航空会社はそのまま新型機の発注に移行できるとの事です。


*5月11日

@GW期間中の成田空港出入国者数が過去最高に
 東京税関成田支局は昨日、ゴールデンウイーク期間中(4月28日〜5月7日)に成田空港から出入国した人の数が前年同期比で約3.5%増の約73万9000人と過去最高になった事を明らかにしました。日本人出国者は同約6.1%増で、帰国者は同約4.2%減となりました。外国人の入国者数は同約16.4%増、出国者は同約18.7%増となりました。

@昨日、航空交通管理システムが2時間ダウン
 昨日午後2時15分頃、福岡にある国土交通省の航空交通管理センターのコンピューター端末が使えなくなるトラブルがありました。復旧するまでの約2時間にわたり空域の混雑を防ぐ「航空交通管理システム」が使えなくなりましたが、幸い、交通量の少ない時間帯だったため航空機の運航に大きな影響はありませんでした。原因は調査中との事です。

@上海航空がスターアライアンスに加盟
 スターアライアンスは10日、中国の上海航空の加盟を発表しました。これに加えて、近く中国国際航空の加盟も発表する予定との事です。通常は1カ国に1航空会社の加盟しか認めませんが、中国では上海と北京を二重のハブとして設定するとの事です。


*5月10日

@検問突破した男を川崎で逮捕
 昨日、成田空港の検問ゲートを突破して逃走した車が川崎市の首都高速湾岸線で乗り捨てられているのが見つかりました。近くを歩いていた茨城県鹿嶋市にすむ51歳の男を職務質問したところ、犯行を認めたために逮捕しました。男は調べに対して、「成田空港を見て、捕まりたくなった。」などと供述しているそうです。男は検問を突破した後、検問の警備員がいない東関東自動車道出口から空港外に出て逃走したものと見られています。
【コメント】確かに、出る時には特別の検問はありません。警備員はいますが、特別な事がなければ呼び止められはしません。情報が各出口に伝わり封鎖される前に出てしまったものと考えられます。

@羽田の情報運用室からモニター16台を盗んだ男を逮捕
 警視庁は羽田空港第1ターミナルの情報運用室から40インチのモニタ−16台を盗んだ男2人を逮捕しました。2人は昨年7月から4回にわたり情報運用室に合鍵を使って入り込み盗んだものです。この2人は情報管理の設備メンテナンスを担当している会社の社員で合鍵を使ったものです。モニターだけを抜き取り、段ボールの箱はそのまま残した事から、発覚が遅れたものです。盗んだモニターは秋葉原の買い取り店に持ち込んで換金し、遊興費に使ったと供述しています。

@日本航空の連結決算は472億円の赤字
 日本航空が今日発表した2006年3月期の連結決算によりますと、最終損益が2年ぶりの赤字になりました。赤字額は472億円(前期は300億円の黒字)になります。国内線が運航トラブルやj経営責任を巡るごたごたが響いて旅客収入が2%減り、国際線は運賃の値上げが奏功して同3%増になりましたが、燃料費が前期に比べて880億円増えた事が響いています。

@スカイネットアジアが機長を募集へ
 スカイネットアジア航空は昨日、現状では内規で決められた定員よりも数名不足している機長資格を持つ操縦士を6月にかけて募集し採用すると発表しました。また、現在保有しているB-737-400型機6機の内、年数が古く、定期点検に時間がかかる2機を更新する事も明らかにしました。この内、1機は6月末に更新するとの事です。これにより、欠航や運休を減らす事が出来るとしています。


*5月9日

@またも検問突破される・成田空港内を逃走中
 今日午後1時20分頃、成田空港第2ゲートで銀色の軽乗用車が警備の検問を突破して第2ターミナル方面に逃走しました。車は男が1人で運転していたとの事です。検問所では制止を無視してスピードを落とさずにゲートのバーを壊して走り去りました。午後3時半現在で逃走した車両が見つかっていないそうです。運航には支障がなかったとの事です。
【コメント】またも、検問突破です。この前の突破から車止めをはね飛ばされないようにしたはずですが、どうしたのでしょうか。車止めを出して置くのを忘れたのでしょうか。また、空港内で逃走車両が2時間も見つからないのはどうしてでしょうか。

@GWの航空旅客は国内線・国際線とも伸びる
 国内航空各社は昨日、ゴールデンウイーク期間(4月28日〜5月7日)中の輸送実績をまとめましたが、それによりますと、国内線が約278万3000人で前年比6.9%増、国際線が約24万3000人で同2.8%増となりました。長期の休みがあった事と景気の回復が寄与しているようです。国際線では中国方面が日本航空で43%増、全日空が35%増と好調でした。しかし、国際線では日本航空グループは提供座席数が前年比9.7%減・利用率66.8%・旅客数が前年比2.8%減となりました。これに対して全日空グループは提供座席数が同7.1%増・利用率が69.8%・旅客数が同23.7%増となりました。また、中部国際空港の国内線は万博の翌年と言う事もあり国内線は各社が前年よりも5〜6ポイント減となりました。

@天津行き日本航空機が中部国際空港に引き返す
 今日午前11時8分頃、中部国際空港発中国・天津行きの日本航空787便・B-767-200型機が京都市付近を飛行中に速度を表示する計器が不具合を起こしました。このため、同機は中部国際空港に引き返し、午後0時52分に無事着陸しました。

@先月・エアトランセ機が離陸許可を得ずに離陸開始
 先月6日午前9時55分頃、帯広発函館行きのエアトランセ302便・ビーチクラフト1900D型機が管制官の離陸許可を得ずに離陸滑走を始めるトラブルがありました。同機は管制官の制止で400m先で停止しました。管制官は直前に離陸した航空機があったために安全を確認中でしたが、機長は滑走路上に他機がなかったために、許可を得たものと勘違いをしたそうです。機長は20年のベテランパイロットだったとの事です。なお、詳しい事は分からないのですが、最近、エアトランセのDHC型機で着陸の際に脚が下りずに、手動で脚を下ろし着陸するトラブルがあったようです。

@米副大統領のロシア批判でアエロフロートがB-787型機の内定取り消す
 ロシアの有力日刊経済誌・ベドモスチ紙によりますと、ロシア政府はアメリカのチェイニー副大統領が先頃行われた旧ソ連邦9カ国の国際会議でロシアのエネルギー政策を批判した事に対する制裁として、アエロフロートが導入を内定していたボーイング社のB-787型機22機にかわってエアバス社のA350型機を導入する事を決断したとの事です。ただ、最近起こったアルマビア航空機の墜落事故の影響で発表を見合わせているとの事です。


*5月8日

@日航が貨物配送で東方航空と提携
 日本航空は中国国内への荷物の配送地域を拡げるために中国東方航空と提携する事になりました。上海まで自社便で運び、優先的に東方航空に積み替えて中国10都市に配送する事になります。

@2010年に保有機を倍に・中国民航総局幹部
 中国民航総局の高官は英字紙・チャイナデイリーに対し、2010年までに保有機を現在の863機から約2倍の1580機に増やす方針を明らかにしました。さらに、2025年までには4000機に増える可能性も示しました。中国国内の航空旅客は2010年までは年間14%ずつ増え、2011〜2020年は同11%ずつ増加するとしています。


*5月7日

@27日に「成田空港まるごと体験教室」
 6月2日の第1ターミナル南ウイングの改装オープンに合わせて、27日に小学生を対象とした「成田空港まるごと体験教室」が開かれます。当日の午前中は成田空港周辺の小学生が対象ですが、午後は成田国際空港株式会社のホームページで応募した小学校4〜6年生150組が保護者同伴で招待されます。参加は無料で、募集の締め切りは12日になっています。当日は京成上野駅に集合し、特別列車のスカイライナー「くうたん号」で成田空港に到着し、クイズにチャレンジしたり、新南ウイングで模擬搭乗をし、全日空のジャンボ機に乗り込み到着の体験もします。詳しくは同社ホームページの4月27日付プレスリリースをみて下さい。

@JAXAと石川島重工と川崎重工が米とSST共同研究
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と石川島播磨重工・川崎重工はアメリカのNASAやボーイング社と次世代超音速旅客機(SST)の研究開発に乗り出す事になりました。日本が構想しているのは速度がマッハ2で東京ーロサンゼルス間を約5時間で結ぶものです。実現には音速を超える時に出る衝撃波の克服が課題になりますが、エンジンの配置の工夫などで、騒音をコンコルドの100分の1程度、現在のジャンボ機の2分の1程度に抑えるとしています。
【コメント】宇宙航空研究開発機構はEUとも次世代超音速旅客機の研究を共同で行う事にしていますが、両者の関係はどういう事になるのでしょうか。これも、エアバスとボーイングとの勢力争いの一部になるのでしょうか。


*5月6日

@ベルギーの空港で格納庫全焼
 5日の早朝、ベルギーのブリュッセルにあるザヴェンタム国際空港で滑走路脇の格納庫から出火し、格納庫と中にあった航空機が全焼しました。建物の中にいた航空会社の関係者が大やけどを負い、消火に当たった消防士2人が軽い火傷を負いました。この影響で朝の離発着に約1時間ほどの遅れが出たとの事です。原因は調査中。


*5月5日

@アルマビア航空機墜落は燃料不足の可能性
 アルマビア航空機の墜落事故について、4日付けのロシアのコムソモリスカヤ・プラウダ紙が軍事筋の情報として、同機は燃料不足によって墜落した可能性があると報じました。同筋によりますと、旧ソ連邦の国の中には燃料の節約のために目的地までのぎりぎりの燃料しか積まない航空会社が複数あるとの事です。また、同じく4日付のコメルサント紙によりますと、同機は途中のグルジア共和国の上空で悪天候の情報のために一度エレバンに引き返そうとし、その後再びソチに向かったとの事です。


*5月4日

@国産小型旅客機の計画を強化へ・経産省
 経済産業省は昨日、官民で開発している70〜90席の小型ジェット旅客機の設計を燃費を約20%改善する方向で計画を強化する事になりました。2012年の運航開始を目指すとしています。

@2005年の訪日米国人が過去最高に
 国際観光振興機構のニューヨーク事務所は3日、2005年に日本を訪れた米国人旅行者が約82万2000人と過去最高になった事を明らかにしました。2003年に比べて約30%の増加になっているそうです。

@墜落直前に「引き返す」と交信
 昨日但馬空港で墜落炎上したモーターグライダーの乗員が墜落の前に「引き返す。」と無線で伝えて来ていた事が明らかになりました。同機は高度50m程度から引き返すために旋回に移る直後に墜落したとの事です。なお、昨日の出来事で「長崎空港に向かう」と書きましたが、「長崎の福江に向かう」の間違いでした。すみません。

@アルマビア航空機の墜落は悪天候の可能性強まる
 昨日墜落したアルマビア航空機の事故は強い雨と風の影響が大きいとみられています。雲底が約100mで管制官は「着陸可能。」としましたが、「着陸前に空港の周りを旋回するように。」と指示したとの事です。ブラックボックスは深さ400mの海底に沈んでいるとみられ、ロボットで回収を試みるとの事です。これが回収されないと原因解明は難航しそうです。


*5月3日

「リンクページ」の成田空港周辺市町村のリンクを作り替えました。

@アルメニアのアルマビア航空機が黒海に墜落・全員絶望
 3日午前2時15分頃、アルメニアの首都エレバンからロシアのソチに向かっていたアルメニアのアルマビア航空967便・A320型機が管制レーダーから機影が消えました。ロシア当局によりますと、黒海の沿岸から6Km沖合で残骸と犠牲者が発見されたとの事です。この航空機には乗員・乗客110人(114人との報道もある)が乗っており、全員絶望視されています。同機はソチへの着陸態勢に入っており、当時、強い雨が降る悪天候だったとの事です。

@但馬空港でモーターグライダーが墜落2人死亡
 今日午前10時半頃、兵庫県豊岡市の但馬空港で2人乗りのモーターグライダーが離陸直後に滑走路に墜落し炎上しました。乗っていた男性2人が死亡しました。モーターグライダーは長崎空港に向かうために離陸しましたが、直後に失速したとの事です。

@スターフライヤーの4月搭乗率が53.2%に
 スターフライヤーは昨日、北九州ー羽田線の4月分の搭乗率を発表しましたが、それによりますと、搭乗率は53.2%となり、北九州空港開港と同時に就航した3月分(3月16日〜31日)の74.1%から急落し、同社が目標としていた60%に届きませんでした。


*5月2日

@クライストチャーチ空港で爆弾騒ぎ・日本からの便が影響
 2日朝、ニュージーランドのクライストチャーチ空港のトイレで爆発物のような不審な小包が発見され、国際線ターミナルが閉鎖されました。このため、成田空港発と関西国際空港発のニュージーランド航空機が目的地を変更してオークランドに着陸しました。乗客は騒ぎが治まった後に別便でクライストチャーチに向かいました。

@エアトランセ機がパイロットの乗務時間超過で欠航に
 昨日午後6時15分発の函館発帯広行きのエアトランセ303便が予定したパイロットの乗務時間が航空法に定められた基準を超える事が分かり、代わりのパイロットの手当が出来ないため欠航になる出来事がありました。国土交通省では「このような例は聞いた事がない。」と話しています。弱小航空会社の宿命でしょうか。

@小型機が無線交信出来ずに広島西飛行場に緊急着陸
 昨日午後2時35分頃、長崎空港から松本空港に向かった4人乗りの小型機が、佐賀空港付近を飛行中に無線通信や計器の電源となる発電機が2台とも故障してしまいました。代替のバッテリーも切れてしまい、同機は無線交信が出来ないまま広島西飛行場に緊急着陸しました。国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は重大インシデントとして調査官を広島西飛行場に派遣する事にしました。


*5月1日

@4月のアクセス数は18453回でした。ご愛読ありがとうございます。

@日本人になり済ましてIC旅券取得の中国人逮捕
 千葉県警成田空港署は今日までに、実在する日本人の戸籍を使いIC旅券を取得し、使おうとした容疑で中国籍の男性と付き添っていた日本人男性を逮捕しました。中国人男性は4月8日に成田空港からカナダに向けて出国しようとしましたが、搭乗の際、航空会社職員から旅券の取得日を聞かれ答えられなかった事から不審を持たれて通報され発覚したものです。IC旅券で他人名義の発給が発覚したのは初めてとの事です。

@バスの回数券密輸で中国人大学生逮捕
 警視庁は西東京バスの偽造回数券を密輸しようたした容疑で東京・三鷹市に住む中国籍の大学1年生を逮捕しました。この大学生は生活が苦しい事から、中国の幼なじみの男にバスの回数券の偽造を約7000円で頼み小包で自宅宛に送らせたものです。成田空港での東京税関の検査で偽造回数券が発見されました。
【コメント】一般の郵便物はこのように税関の検査もあり、覚せい剤などが発見できる可能性があるのですが、アメリカの民間機によって運ばれてくる米軍郵便物はどのように処理されているか全く分かりません。米軍基地などの郵便番号と並んで、成田空港の郵便番号も堂々とネット上に乗っているのですが、成田国際空港株式会社に聞いても「私たちにも分かりません。」の一点張りです。「何か危険なものが混じっているのではないか。」と本当に心配です。成田国際空港株式会社はもっと責任を持って調査するべきです。

@DHC8-400型機でドア開放の警告灯点灯
 昨日午前7時50分頃、大阪発松山行きの全日空1631便・DHC8-400型機で飛行中に機体後方の搭乗口が空いているとの警告灯が点灯しました。乗務員が閉まっている事を確認して、同機はそのまま飛行を続け30分後に松山空港に無事着陸しました。着陸後の点検では異常はありませんでした。この点検のため、折り返し便は約2時間半遅れました。


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