2007年11月の出来事
*11月30日
@成田空港の放水路に鮭が遡上
昨日、成田空港北側のA放水路で水質検査をしていた人が体長60〜70cmの雄雌の鮭数匹がいるのを確認しました。「雌の鮭は産卵済みだったよう」との事です。A放水路で鮭が確認されたのは初めてになります。
@09年2月に成田空港にジェットスターが乗り入れか
オーストラリアのカンタス航空はこのほど、早ければ2009年2月にも成田路線の一部をグループの格安航空会社・ジェットスターに移管する方針を明らかにしました。また、成田空港の発着枠の拡大に合わせて、成田空港をハブとしてアメリカ西海岸に乗り入れる路線の設定を考えている、との事です。
@日タイ航空協議・原則自由化で合意
28・29日にタイで行われていた日本とタイの航空当局者協議で路線の設定や便数を原則自由化する事で合意しました。ただし、日本の首都圏については例外としますが、成田空港では現在タイ側が持っている週21便の枠の中で路線を自由に設定できる事になります。
@全日空が国際貨物の燃油サーチャージャーを値上げへ
全日空は昨日、来年1月からの国際線貨物の燃油サーチャージャーを距離に関わらず、1Kg当たり12円値上げする事を明らかにしました。
@日本貨物航空が旧型機の退役を前倒し
日本貨物航空は旧型機のB-747-200型機の退役を従来よりも5ヶ月早めて2008年3月までに行い、新鋭機への切り替えを2ヶ月は早めて2009年3月に完了する方針を明らかにしました。
@トルコで56人乗りの国内線が墜落
30日未明、トルコのイスタンブールから中部のイスパルタに向かっていたアトラスジェット航空のMD83型機がイスパルタ近郊に墜落しました。乗客・乗員56人が全員死亡したとの事です。原因などはまだ分かっていません。
@ハワイアン航空がA350XWB型機を6機発注
エアバス社は29日、アメリカのハワイアン航空からA350XWB型機を6機、A330-200型機を6機受注した事を明らかにしました。
*11月29日
@国際線旅客1%増、貨物量も1%増に・10月運用状況
成田国際空港株式会社が発表した10月の空港運用状況によりますと、発着回数は前年同月比で3%増となりました。国際線旅客は同1%増となりましたが、この内、日本人は同2%減となり、外国人は同9%増と伸びています。また、貨物量は同1%増となり、輸出は同4%増となりましたが、輸入は同7%減と大きく落ち込んでいます。
@全日空機が焦げた臭いで引返す・新千歳
昨日午後2時20分頃、新千歳発中部行きの全日空710便・B-737型機が離陸して、高度1200m付近を上昇中に客室に焦げたような臭いが出ました。同機はエンジンに鳥を吸い込んだ可能性があるとして新千歳空港に引返し、約25分後に無事着陸しました。点検したところ、異常はなかったので約2時間遅れで中部空港に向かいました。
@名古屋空港に米軍F18が緊急着陸・滑走路2時間閉鎖
昨日午後3時55分頃、名古屋空港に米軍厚木基地所属のF18戦闘機2機が緊急着陸しました。その際に、滑走路灯を壊したため、滑走路が約2時間閉鎖されました。この影響で1便が欠航となり、2便が中部空港に目的地を変更して着陸しました。F18戦闘機は韓国の米軍基地から厚木基地に帰る途中で1機に警告灯が点灯したため緊急着陸したとのことです。
@10月の日本人出国者数は1.9%減に
国際観光振興機構がまとめたところによりますと、全国の10月の日本人出国者数は前年同月比で1.9%減になりました。一方、訪日外国人は同12.4%増となっています。
@大きなワニのおもちゃを持ち込み降機させられる
格安航空会社のライアンエアーは28日、ローマ発ミラノ行きの同社機で、機内に乗客が大きさ1mあまりのワニのおもちゃを持ち込み、おもちゃが非常口を塞いでいるため、乗務員から移動するように求められましたが、これを拒否したために降機を命じられる出来事があった事を明らかにしました。
*11月28日
@輪島市周辺で強い衝撃音・ソニックブームか?
昨日午後2時半頃、石川県輪島市周辺でドーンと言う大きな音が十数秒続きました。建物のガラス戸が振動するほどの音で、消防などには「地震か。」などの問い合わせが相次いだそうです。輪島市立河井小学校では教職員が児童に机の下に潜るように指示しました。音は1分後にもう一度ありました。当時、航空自衛隊小松基地所属のF15戦闘機4機が日本海で訓練飛行をしており、小松基地では「ソニックブームが強い北西の風で伝わった可能性がある。」としています。
@中部空港が仁川経由の貨物サービス開始へ
中部国際空港会社は大韓航空と提携して仁川経由の貨物サービスを低価格で始める事になりました。中部空港から仁川に貨物を運び、そこで他の貨物と合わせて方面別に仕分けして発送するものです。こうする事により、1機当たりの積載量が増えて、その分コストが削減され低価格になる、との事です。ただし、到着が直行便と比べて1〜3日遅れる事になります。
@大韓航空が低価格小会社「エア・コリア」を日本線に参入へ
大韓航空は26日、低価格で国際線を運航する新会社「エア・コリア(仮称)」を12月に設立し、韓国と日本・中国・タイ・マレーシアなどの路線を来年5月にも就航させると発表しました。機材はA300型機とB-737型機を使います。日本には自由化された地方空港に就航すると見られます。
@A350XWB型機体の5%を中国が分担
エアバス社は26日、A350XWB型機の機体部分の5%を中国の会社が製造する事で中国側と合意した事を明らかにしました。
*11月27日
@「成田国際空港都市づくり推進会議」を創設
成田空港周辺の9市町は昨日、要望・陳情型から脱却した地域づくりの方向性を検討する「成田国際空港都市づくり推進会議」を結成しました。構成市町は「成田空港圏自治体連絡協議会」と全く同じになります。この推進会議では(1)交通インフラ整備、(2)国際観光拠点形成、(3)空港関連産業の集積・促進、(4)住みやすい魅力ある都市環境整備の四本を柱として、地域自らが国際空港都市づくりの方向性を来年の3月をめどに打ち出す、としています。騒音対策などの環境・共生策を切り離して検討する事にしています。会長は小泉成田市長で事務局も成田市に置きます。また、国・千葉県・成田国際空港株式会社もオブザーバーとして参加するとの事です。「成田空港圏自治体連絡協議会」とに違いは「陳情・要望型ではない組織にする」との事です。
【コメント】「騒音対策などの環境・共生策を切り離して検討する」としていますが、これらが置き去りにされる心配があります。環境や共生策は住民が「お願いして」やってもらうものではなく、国や成田国際空港株式会社が当然やらなければならない問題なのです。住民が卑屈になる必要は全くありません。
@昨日、緊急車両出動訓練
昨日、成田空港で航空機の炎上事故が起こったとの想定で緊急車両の出動訓練が行われました。これは、8月に那覇空港で起こった中華航空機炎上事故を受けたもので、空港運用時間中では初めての訓練となりました。緊急車両15台と約70人が参加しました。
@トランスアエロの成田=サンクトペテルブルク線は4月24日から
前にも書きましたが、トランスアエロ航空は昨日の記者会見で成田=サンクトペテルブルク線を来年の4月24日から週2便(成田発は火曜・金曜)で就航させる事を明らかにしました。アエロフロートが使っていない発着枠を使って運航するとの事です。
@GP7200型エンジンのA380型機が長距離機ではもっとも静か
エアバス社は今月、エンジンアライアンス社製のGP7200型エンジンを搭載したA380型機が欧州航空安全局(EASA)と米連邦航空局(FAA)から外部騒音値が最も低い長距離機としての認定を受けたことを明らかにしました。
*11月26日
@ボンバルディア社の成田パーツセンターがオープン
ボンバルディア社は22日に「成田パーツセンター」を開設しました。北東アジアで最大のパーツセンターになります。シカゴ・フランクフルトの総合配給センターから部品の供給を受けます。成田空港から10分ほどのところにあります。
@「来年出来るだけ早く週4便としたい」ビバマカオのCEO
来日中のビバマカオ航空のCEOは22日の記者会見で12月15日から運行を開始する週2便の成田=マカオ間のプログラムチャーター便について「来年早い段階で週4便とし、近い将来の定期便化を目指したい。」と述べました。
@来年度末に第五次訴訟を提訴へ・小松基地騒音訴訟
航空自衛隊小松基地第三、四次騒音訴訟の原告団連絡会事務局は昨日開いた総括集会で、2008年度末に第五次騒音訴訟を起こす方針を確認しました。今後、地域集会を重ねて来年の9月までに第三、四次騒音訴訟の原告団を上回る原告団を組織したいとしています。第五次訴訟では自衛隊機の飛行差し止めや健康被害を訴える事にしています。今年4月に第三、四次騒音訴訟が約12億円の損害補償を支払う事で確定しています。(4月19日の出来事を参照)
@全日空の羽田空港手荷物システムが故障・20便に遅れ
昨日午後3時頃、羽田空港の全日空チェックインカウンターの手荷物受付システムが故障しました。このために、受付手荷物の仕分けや積み込みに手間取り、出発の約20便に30分から1時間の遅れが出ました。システムは約3時間後に復旧しました。
*11月25日
@A滑走路を見渡せるホテルをご存知ですか
ホテルの宣伝をするわけではないのですが、A滑走路の北に位置して客室からA滑走路を見渡せるホテルがあります。「マロウドインターナショナルホテル成田」です。このホテルには「ランウェイ16プラン」(“ランウエイ16”とはA滑走路を北側から見た場合の呼び名です)と言うのがありまして、このプランで申し込むとA滑走路を北側から見渡す部屋に予約が取れるのです。そして、客室から航空機の離発着を間近に眺める事が出来ます。チェックインが13時で、チェックアウトが11時ですからほぼ24時間部屋に滞在する事が出来ます。飛行機が好きな人にはたまらないと思います。下にホテルの遠景と客室から見た写真を載せておきます。
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「さくらの山公園」から見た
「マロウドインターナショナルホテル成田」 |
この日は朝に少し霧が出ていました
夜景もきれいでしたが、貨物集積場のライトが邪魔でした |
@日本人に成り済まして密入国
今日の千葉日報によりますと、今年4月に中国籍の女が、日本人女性3人に「仕事を手伝ってほしい。」と4人で成田空港から中国の青島に渡航し、中国籍の女は3人のパスポートを預かり、雲隠れしました。この女は中国人の女性3人を日本人のパスポートで2日後に成田空港から密入国させたとのことです。日本人の女性3人はだまされたと気づいて北京の日本大使館に救助を求めましたが、中国人女性3人が密入国した後でした。警察などは短期間で入国している事から、中国側にブローカー組織があり、あらかじめ3人の中国人女性を用意していたものと見ています。東京入国管理局成田空港支局では「中国人が日本人と偽って入国する場合は、特に女性は化粧などで分からない事もあり得る。『あなたは中国人か。』と聞くわけにも行かない。」としています。日本人として入国する時には指紋の照合もありません。
@NW航空機がオイル漏れで立ち往生・中部空港
今日午前10時半頃、サイパン発中部行きのノースウエスト航空78便・B-757-200型機が着陸後にオイルが漏れて誘導路上で立ち往生しました。同機が牽引車で移動するまで、滑走路が約10分間閉鎖されました。この影響で22便の離発着に遅れが出ました。同機は飛行中に油圧系統にトラブルが発生していました。
@国土が大阪空港周辺自治体に5億円の負担求める方針
国土交通省は昨日までに、大阪空港周辺自治体に来年度に約5億円の整備費負担を求める方向で調整に入りました。例年は約30億円の整備費を全額国が負担していましたが、来年度は耐震化などの必要最低限の費用約15億円に絞り、そのうちの3分の1を地元自治体に負担してもらう方針です。
*11月24日
@「くうこうだより 2007紅葉号」が届きました
今日、成田国際空港株式会社より「くうこうだより 2007紅葉号」が送られてきました。2面は「エコ・エアポート レポート」で、3面は「第1ターミナルリニューアルオープン」と「第14回クリスマス・チャリティ・フェスティバル」でした。4・5面の「シリーズ・人と空港」は「エアポート リムジンバス」です。6・7面の「ほっこりスポット」の今回は「香取市」編になります。最後の8面の「Air Line File」の今回は「アリタリア航空」でした。
*11月23日
@成田空港会社が「成田国際空港 環境報告書 2007」発行
成田国際空港株式会社は昨日、「成田国際空港 環境報告書 2007」を発行しました。詳しくはここを見てください。
@「スカンジナビア航空の運航停止は残念」ボ社副社長
来日したボンバルディア社の副社長は昨日の記者会見で、「事故原因が特定されていないのに、スカンジナビア航空がDHC8-400型機の運航を停止したのは残念。」と述べ、高知空港での胴体着陸事故については「国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会から情報提供の要請があった。」としながら、事故原因と再発防止策については「コメントは差し控えさせていただきたい。」とだけ述べました。
@英国運輸相がヒースロー空港拡張を表明・住民などが反対
イギリスのケリー運輸相は22日、ロンドンのヒースロー空港に3本目の滑走路と第6ターミナルビルを新設する計画を明らかにしました。しかし、具体的な完成予定などは明らかにしませんでした。運輸相は「イギリスの経済発展にとってどうしても必要。」と述べ、「2008年2月まで国民の意見を聞く。」としています。これに対して、地元住民やロンドン市長や環境保護団体などは環境を破壊する、として反対しています。
@ボーイング社の今年の受注数が早くも過去最高
ボーイング社は21日、今年の民間旅客機の受注数が既に1047機となり、年間受注数で最高だった昨年1年間の1044機を早くも越え、過去最高になった事を明らかにしました。
*11月22日
@JRが上野=成田空港に直通快速・年末年始
JR東日本は昨日、年末年始の12月29〜30日と来年1月3・5・6日に常磐線と成田線を使い上野と成田空港間を結ぶ直通快速電車「エアポート常磐」を初めて運行する事を発表しました。1日2往復で途中停車駅は北千住・松戸・柏・我孫子になりますが、年始の3・5・6日には成田駅にも停車します。上りは全席自由席ですが、下りは全席指定席となり指定席料金は510円となるそうです。同社では「利用率が良ければ、他の繁忙期にも運行を考えたい。」としています。ただし、上野から成田空港には京成電車が走っていますが、所要時間・料金ともに京成電鉄の方が有利になります。しかし、常磐線の途中駅から成田空港に行くには便利となります。
@アエロメヒコ航空が成田線を増便を検討
アエロメヒコ航空のアジア地区のヴァイスプレジデントは昨日開かれた同社の日本就航1周年レセプションで「成田線は平均搭乗率が84%と好調で、出来れば2008年第2四半期に週2便から週3便に増便したい。」と語りました。なお、利用客は日本人が40%、中国人が40%、他のアジア人が20%となっているそうです。
@全日空が燃油サーチャージャーを据え置きに
全日空は今日、来年1月からの燃油サーチャージャーについて、現在のまま据え置く方針を固めました。これにより、16日に値上げを国土交通省に申請した日本航空と対応が分かれる事になります。今までは、値上げの時期と値上げ幅は両社でほぼ同じとなっていました。しかし、これにより不利になる日本航空が値上げを再考する可能性もあります。
@スワンナブーム空港周辺住民が飛行時間制限で提訴
タイのバンコク新空港であるスワンナブーム空港周辺住民は21日、午後10時から翌朝午前5時までの発着差し止めを求める申し立てを行政裁判所に行いました。住民たちは開港後の航空機騒音を理由に空港を運営するエアポーツ・タイランドに対して住宅の買い取りを求めて運動していましたがエアポーツ・タイランド側は応じていませんでした。
*11月21日
@全国で5人が新入国検査で引っかかる・テロリストではなく
昨日導入された新外国人入国審査で成田空港を含め、全国で5人が不審者としてチェックされた模様です。しかし、5人とも過去に強制退去などの前歴があり、その際に指紋を採取されていたもののようで、偽名で偽造旅券を使い入国しようとしたもののようです。テロリストではありませんでした。1人は強制送還に、4人は退去命令で送り返されるとの事です。
@テロリスト情報で右往左往・成田空港
今日の東京新聞によりますと、成田空港でもテロリスト入国情報で確認のために関係者が右往左往する出来事が月に1〜2回程度あるとの事です。テロリストと同姓同名であったり、情報が偽物であったりするとの事で今までに実際にテロリストの入国が確認された事はないようです。また、航空会社も米国に向かう便ではアメリカの「ノーフライトリスト」を使って厳重なチェックを行っているとの事です。このリストに載っている人物が搭乗している場合にはアメリカの空港への着陸が拒否されるからです。実際に、大韓航空機がアメリカへの着陸を拒否されて、成田空港に臨時着陸した例もあるとの事です。
@マカオ航空も成田=マカオ間にプログラムチャーター便
ビバマカオ航空に続いてマカオ航空も12月21日より成田=マカオ間にプログラムチャーター便を運航する事を明らかにしました。週4便(月・水・金・日曜日)に運航します。機材はA321型機を使うとの事です。
@静岡空港の着陸料に騒音単価を導入へ
静岡県は静岡空港の着陸料を機体重量単価と、成田空港でも実施している騒音の程度に応じた単価の2本だてにする方針を固めました。これによると、国内線で6〜7万円台の範囲になる見込みとの事です。国際線については就航促進のために3年間は国内線の半額に押さえるそうです。なお、空港の運用時間は午前8時半〜午後8時としています。
@今日のストライキは回避され通常運航
今日に予定されていた全日空グループと日本航空グループの国内線のストライキは回避され、始発便より通常運航されました。
*11月20日
@今日から外国人の指紋採取と顔写真撮影が始まる
今日から全国の27空港と126の海港で訪日外国人(16歳以上)に対する指紋採取と顔写真の撮影が始まりました。成田空港でも午前8時頃には外国人入国審査ブースに長蛇の列が出来ました。審査端末機が指紋を読み取れずに入国まで約1時間半もかかる人も出ました。成田国際空港株式会社の幹部の中には「中東ではテロリスト予備軍が次々と生まれていると言う。このような人たちの指紋データを集めきれるのだろうか。」と効果に疑問を呈す人もいるそうです。また、これを裏付けるようにある法務省関係者は「今ある指紋データはささやかなもの。一番大きいのは心理的な抑止効果。」と語っているとの事です。
【コメント】テロ抑止対策が一番厳しいと言うアメリカでも、搭乗前の保安検査で爆弾部品の航空機持ち込みがどこの空港でも見逃されているそうです。大金をかけてもテロを完全に阻止する事は出来ないでしょう。テロを生まないような世界各国の相互信頼関係が一番大切と思うのです。自国の利益のために武力で他国を抑圧する力の政策はテロの温床ではないでしょうか。
@日本航空客室乗務員が個人情報提供で提訴へ
JAL労組が本人の同意なしに客室乗務員約9800人の個人情報を保有していた問題(2月27日の出来事を参照)で、日本航空の客室乗務員約190人(内退職者約20人)が日本航空とJAL労組を相手取って「個人情報を無断で管理・利用されて人格権を侵害された」として、1人当たり約22万円の損害賠償を求める訴訟を26日に起こす事が分かりました。
【コメント】怒って当然です。しかも、情報の中には家族関係や思想信条や交際している相手などまで含まれていたと言うのですから、あきれてしまいます。
@明日、ストライキが予定されています
全日空グループのエアニッポン・エアニッポンネットワーク・エアネクスト・エアセントラルの4社の乗員組合は年末の諸要求に対する会社側の回答を不満として、明日、24時間のストライキを予定しているとの事です。実施されますと、国内線912便中約120便が欠航になるとの事です。会社側は「成田便については極力影響が出ないように調整している。」としています。
また、日本航空グループでもストライキが予定されており、実施されますと国内線628便の内98便が欠航する予定との事です。
*11月19日
@NWが成田経由ベトナム線就航を表明
アメリカ政府のベトナム経済貿易団に参加しているノースウエスト航空国際マーケティング営業担当副社長は「2国間の政府交渉がまとまり次第、成田経由でベトナムに乗り入れたい。」と表明しました。
@DHC8-400型機・出発時にエンジン系統の不具合表示で欠航
今日午前7時30分頃、出発のためにエンジンを始動した大阪発出雲行きの日本エアコミューター2341便・DHC8-400型機でエンジンかプロペラの不具合を示す表示が出ました。このため、同機は欠航となり、折り返し便も欠航となりました。
*11月18日
@エコアグリパークを見てきました・まだまだ未整備
16日に、3日にオープンした「エコアグリパーク」を見てきました。里山の自然を生かした公園ですが、駐車場の整備も道路案内板もまだまだ未整備でした。公園は自然そのままで、道には椎の実が敷き詰められたように落ちており、自然が一杯でした。しかし、山深く寂しいので、1人やカップルだけで行くのは考えものです。グループで行きましょう。行く場合には南西にあるエコアグリパークの駐車場からよりも、北の航空科学博物館近くにある「水辺の里」の駐車場に車を止めていった方が良いと思います。A滑走路直下ですので、頭上を大きな航空機が通過していきます。下記に写真を載せておきます。
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@新千歳空港で2機に落雷
昨日午後9時20分頃、新千歳空港近くで航空機への落雷が2件ありました。新千歳空港に着陸寸前だった中部空港発新千歳行きの全日空717便の機体前部に落雷があり、着陸後の点検で機体前部に穴があいていました。
また、新千歳発羽田行きのエア・ドゥ28便が離陸直後に落雷を受けましたが、同機はそのまま飛行を続け、羽田空港到着後の点検で水平尾翼の部品に穴が開いているのが見つかりました。
@仁川発のユナイテッド航空機が新千歳空港に緊急着陸
昨日午後6時40分頃、新千歳空港に北太平洋上を飛行中の韓国・仁川発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空892便・B-777型機から「電気系統のトラブルが発生したので、新千歳に緊急着陸したい。」との連絡がありました。同機は午後9時40分頃、無事に着陸しました。機体後部の調理室付近から焦げ臭い臭いがただよった、との事です。
*11月17日
@成田空港で雪氷訓練・昨日
成田空港で昨日、雪氷対策訓練が行われました。成田国際空港株式会社や航空会社から約100人が参加しました。着陸機の数を制限するシュミレーションやターミナル内の待機乗客への対応、航空機の降雪訓練などが行われました。
@栃木県の航空宇宙産業振興協議会が発足
昨日、「とちぎ航空宇宙産業振興協議会」が発足しました。参加したのは企業70社・8つの団体・3つの金融機関・5つの大学など117団体になりました。企業では富士重工・富士通・トキメックなどになります。
@EU委員会が航空会社の誇大広告に警告
EU委員会の消費者保護担当委員は14日、航空会社が実際には買えない格安料金や空港税抜きの料金を表示するなどの誇大広告を来年1月までに是正しない場合はウエブサイトの閉鎖などを命令する事になると警告しました。
@機内トイレの中で性行為を試み途中で降ろされる
USエアウエイズは15日、シアトルからラスベガスに向かった同社機内で1組の男女がトイレ内で性行為を行おうと2人でトイレに入ろうとし、注意した乗務員を脅した事から同機をオレゴン州のポートランドに臨時着陸させ、この男女を降機させた後、ラスベガスに向かう出来事があった事を明らかにしました。
*11月16日
@エールフランス機が逆噴射故障で立ち往生
今日午前7時過ぎ、B滑走路に着陸したパリ発成田行きのエールフランス272便・A330-200 型機が誘導路に入ったところで、片側エンジンの逆噴射装置が故障し、元に戻らなくなりました。このため、同機は前進できなくなり立ち往生しました。約1時間後に牽引車に引かれて駐機場に向かいました。成田国際空港株式会社はB滑走路を約15分間閉鎖して点検しました。原因はコンピューターの故障のようです。
@成田空港で新型インフルエンザ訓練
今日、成田空港などを使った新型インフルエンザに備えた総合訓練が行われました。東南アジアから成田空港に向かった航空機内で新型インフルエンザの患者が確認された、と言う想定で、到着後、機内で診察し、患者は病院に搬送し、同乗者は待機所に誘導されました。その後、機内の消毒などの訓練が行われました。午後は、成田日赤病院などで患者の受け入れ訓練が行われました。
@グアム島上空戦闘機接近で米軍が謝罪
アメリカは昨日、在日米国大使館を訪れた航空安全推進会議など3団体に対して、8月8日にグアム島上空を飛行中だったJALウエイズ機に戦闘機が接近し空中衝突防止警報装置(TCAS)が2回作動した問題で口頭で謝罪をし、防止策をとる事を言明しました。原因として、上空通過機に対する情報がなかった事と戦闘機がレーダーで捕捉した時に、地上の管制に確認しなかった事をあげています。今後、「国際規則を守るよう、軍内部に徹底し、再発防止策を徹底する。」としています。
@イエメニア航空がA350XWB型機を10機発注
エアバス社はイエメンのサナアを拠点とするイエメニア航空からA350XWB型機10機を確定発注する契約を結んだと発表しました。
*11月15日
@JAXAの公開研究発表会に行きました
昨日、日本科学未来館で開催されたJAXAの「総合技術研究本部/航空プログラムグループ公開研究発表会」に行きました。この中で、航空機に関係のある研究で印象に残ったものについて書いてみます。
*機体軽量化の鍵となる複合材は熱にも強い
新しく開発されている航空機の性能向上の鍵を握っているのは炭素繊維を樹脂で固めた複合材ですが、この複合材は事故で発火した場合の熱に対する耐性がどうなのかと言う疑問がありました。これについて聞いたところ、「複合材はアルミ合金よりも熱には強い。アルミだと熱で溶けて穴があいてしまうが、複合材は熱によりガスが発生して気化熱が温度を下げるので、機内に熱が伝わりにくい。」との事でした。
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*小型SSTなら陸上を飛行しても許容できる音ではないか
JAXAで研究を進めているSST(超音速旅客機)は50人乗り程度の小型のものを考えているようです。機体が大型になればなるほど、衝撃波は大きくなり、陸上を飛行する事には問題があります。下の写真にあるように小型SSTならば、衝撃波が0.5(psf)程度になり、「これならば静かとは言えないが我慢の許容範囲」と考えているようです。スピードはマッハ1.8程度。どこに行くにも現在の約半分の時間で到着する事が可能になるとの事です。
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*晴天乱気流もとらえる航空機搭載のドップラーライダー
晴れている時でも空気中の微粒子の動きをレザーでとらえ、乱気流を検知するのが「ドップラーライダー」です。成田空港にも設置される事が決まっています。これを、航空機に搭載して乱気流による揺れを事前に察知しようと言う実験装置がありました。ただし、現段階では揺れる20秒前程度に探知できるとの事でした。もっと先まで探知するには「レザーの出力を強くしなければならず、装置が大型化するのが問題。」との事でした。20秒前でも乗客に注意をする事は出来ますね。
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@森中社長が「ポスト22万回」「ポスト2500m」に意欲
成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の記者会見で、「地元からも『22万回に固執してはいけない』とサポートする動きも 出ている。騒音対策に配慮、対応を重ねつつ、ポスト22万回に向け て、今から準備している」と成田空港機能再拡張への意欲を述べました。
@成田空港会社が中間決算発表
成田国際空港株式会社は昨日、中間決算を発表しましたが、それによりますと、連結営業収益1006億600万円(前期比10.7%増)・営業利益203億3000万円(同12.5%増)・経常利益157億3100万円(同19.3%増)・中間純利益77億円(同16.9%増)となりました。本業の空港運営事業は航空機の小型化や低騒音機の増加などで営業利益は前期比で3%減となりましたが、リテール事業が同30.7%増となりました。また、施設貸付事業が同5.4%増となりました。なお、2008年3月期決算の見込みでは工事費の増加や人件費の増加などで2007年3月期に比べて営業利益が約10%減となるとしています。
@成田空港会社が約11億円の申告漏れ指摘される
成田国際空港株式会社は昨日、東京国税局から税務調査を受け、約11億円の申告漏れを指摘された事を明らかにしました。追徴課税額は約5億2000万円に上るとの事で、既に納入したとの事です。この内、用地買収事業にかかる約2百数十万円は「交際費に当たる」とされ、民営化の際の固定資産処分の損失費用の計上は認められない、とされたとの事です。
@「成田空港のスロット放棄は考えていない」NWのCEOが
来日したノースウエスト航空のCEO・ダグラス・スティーンランド氏は13日の記者会見で、B-787型機の初号機納入が2009年2月にずれ込む事を明らかにし、同機種を使った路線として成田=ニューヨーク線の再開と成田=メンフィス線の新設を候補として検討している事を明らかにしました。また、「成田空港をアジアへのハブ空港と位置づけており、現在所有しているスロット(発着枠)を放出する考えはない。」と述べました。
@EU議会が航空機ガスの排出規制法案を可決
EU議会は13日、EU域内に発着する航空機を対象とした温暖化ガス排出規制を導入する法案を可決しました。EU委員会は日米中の反発に配慮して国際線については1年遅れの2012年からの導入を提案しましたが、可決された法案は一律に2011年からの実施となります。排出量も「2004〜2006年の平均に比べ90%にする」とより厳格化しています。この修正案は理事会で審議される事になります。
*11月14日
@日本航空が自動チェックイン機を3倍にし待ち時間短縮へ
日本航空は昨日、2008年度中に成田空港の同社チェックインカウンターを改修し、自動チェックイン機を現在の約3倍に増やすなどの改良を行う事を明らかにしました。これにより、現在、平均で約20分かかっているチェックイン時の待機時間を約半分に減らせる見込みとの事です。
@ビバマカオ航空が成田=マカオ間に定期チャーター便
マカオの格安航空会社であるビバマカオ航空は12月15日から成田=マカオ間にプログラムチャーター便を週2便運航する予定である事を明らかにしました。運航日は毎週水曜日と土曜日になります。機材はB-767型機を使う予定です。既に、国土交通省に申請していますが、「12月と来年1月については確保できる見込みがついた。」との事です。
*11月13日
@来月15日に「第14回クリスマス・チャリティ・フェスティバル」
成田空港で年末恒例の「クリスマス・チャリティ・フェスティバル」が来月の15日の土曜日に開かれます。詳しくは成田国際空港のホームページを見てください。
@DAEキャピタルがA350XWB型機30機を発注
ドバイ・エアロスペース・エンタープライズの航空機リース部門であるDAEキャピタルは12日、エアバス社に対してA350XWB型機を30機発注した事を明らかにしました。
【コメント】読者の方から「発注数を取り上げているものといないものがあるが、何故か。」との質問をいただきました。私たちの会は住民団体ですので、航空機の発注数を全て取り上げる事は出来ません。取り上げる基準は新型機が概ね騒音が少なくなっている事から、新型機が増えれば、騒音の被害が軽減すると考え、B-787型機・A350XWB型機・A380型機・B-747-8型機などについて取り上げてています。しかし、それについても漏れなく取り上げているかどうかは分かりません。報道でチェックできたものに限ります。
@サウジアラビアの王子がA380型機を発注
サウジアラビアのアルー・ワリード王子はエアバス社のA380型機・フライングパレスを1機発注しました。王子は機内に寝室や映画シアターなどを設置するように希望しているとの事です。専用の乗務員15人の確保も要求しているとの事です。今のところ、個人の発注は王子だけとの事です。代金は明らかにされていませんが、A380型機の価格は内装を除いて約350億円と言われているそうです。
@エアバス社の今年の受注数が過去最高に
ドバイで開かれているエアショーでエアバス社は11日・12日だけで273機の発注を受けました。これにより、エアバス社の今年の受注が過去最高になる事が確実になりました。この中で、エミレーツ航空のA380型機11機の内、8機は6月のパリエアショーでの覚書に基づくもので、3機が追加発注でした。これにより、エミレーツ航空のA380型機の発注は合計58機になりました。もちろん、世界最大の顧客です。
*11月12日
@中国南方航空機が滑走路に誤進入・中部空港
昨日午後1時頃、中部空港発瀋陽行きの中国南方航空698便・A319型機が全日空機が着陸態勢に入っている滑走路に誤進入するトラブルがありました。管制官は離陸に向かう中国南方航空機に滑走路の手前で停止するように指示しました。これに対して中国南方航空機のパイロットは「滑走路手前で待機する。」と復唱しました。このため、管制官は全日空220便・A320型機に対して着陸許可を出しました。ところが、中国南方航空機は停止線を越して滑走路に進みました。これに気づいた管制官は滑走路約8Kmに迫っていた全日空機に対して着陸復行を指示し、全日空機は上昇して、滑走路上での衝突は回避されました。国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は調査官3人を派遣しました。
@高知胴体着陸のDHC8-400型機のボルトは製造時に忘れた可能性
今年3月に高知空港に胴体着陸したボンバルディア社のDHC8-400型機の調査をしている航空・鉄道事故調査委員会は前輪が出なかった原因となる前輪格納扉のボルトが製造段階から取り付けられていなかった可能性が高いと判断し、調査官をボンバルディア社に派遣して製造記録を調べているとの事です。このボルトは円筒状の部品「ブッシング」が抜けないように中空部分にボルトが取り付けられますが、「ブッシング」にボルトが入っていた場合に付くはずの痕跡が全くなく、全日空が機体納入時からこの部分の点検を全くやっていないにも関わらず、抜けたはずのボルトが発見されていない事などから、製造段階で取り付けを忘れていたものと考えられています。しかし、ボンバルディア社には詳細な製造記録がなく、ボンバルディア社とカナダの航空当局も取り付け忘れを認めていません。ボルトがないと「ブッシング」が抜け落ちて前輪扉の開閉をじゃまし、開かなくなります。
【コメント】このような航空機事故の場合、製造会社とその新機種の安全確認と型式証明を行ったその国の航空当局はミスを認めようとしない事が多いです。事故での賠償責任問題が絡むからですね。今回のDHC8-400型機の場合もスカンジナビア航空はボンバルディア社に賠償を要求しているようです。ミスを認めると製造会社の信用が落ちますから売れ行きが落ちて、労働者の失業問題にまでつながりかねません。航空当局も自分たちの責任と雇用問題で頭を痛める事になります。
@全日空機に落雷・庄内空港
今日午前8時50分頃、羽田発庄内行きの全日空893便が着陸態勢に入って高度3000m付近を飛行中に尾翼に落雷を受けました。同機は約10分後に無事着陸しましたが、点検したところ、尾翼に直径約5cmのこげ跡が見つかりました。この点検で、折り返し便が約3時間遅れました。
@カータール航空がB-787型機を30機発注
カタール航空は11日、ボーイング社とB-787型機を確定発注30機、オプション30機の契約を結んだと発表しました。
@エミレーツ航空がA380型機を11機・A350XWB型機70機発注
エミレーツ航空は11日、エアバス社とA380型機を11機、A350XWB型機を70機発注する契約を結んだと発表しました。
*11月11日
@成田空港の免税店街が好調
昨日の朝日新聞によりますと、成田空港の制限エリアにある免税店街の売り上げが好調との事です。第1ターミナルの「成田ナカミセ」と第2ターミナルの「ナリタ5番街」です。「成田ナカミセ」は年間売り上げ目標が145億円のところ5ヶ月で目標の45%に達し、「ナリタ5番街」も年間目標120億円に対して5ヶ月で約49億円を売り上げほぼ目標達成の見込みとの事です。利用客の声では「ブランドものでも日本人に向いたものがある。」、「日本の方が店員に相談も出来、安心。」、「物によっては、海外よりも安く買える物もある。」など評判も上々との事です。成田国際空港株式会社の担当者は「これらの声を『成田買い』として、認知度を高めていきたい。」としています。
@3日のスカイマーク機のカート暴走は2台
3日にスカイマーク機内で着陸の際にカートが暴走し、乗客2人が重軽傷を負った事故で収納場所から飛び出したカートは2台だった事が航空・鉄道事故調査委員会の調査で分かりました。1台は飛び出した後、調理室の壁で止まりましたが、1台が通路に飛び出し、暴走したものです。このカートの収納を担当した2人の客室乗務員はダブルチェックをしなければならない事になっていましたが、1人は「留め具を確認したつもりだった。」とし、もう1人は「機内アナウンスをしていて、確認をしなかった。」と語っているとの事です。留め具に壊れた跡がなく、止め忘れたものと見られています。
@スカイネットアジア機の無線機が故障して明日まで欠航
昨日午後4時10分頃、宮崎発羽田行きのスカイネットアジア機・B-737-400型機が飛行中に飛行位置を知るための受信機が故障しました。同機は予備機に切り替えて飛行を続け、羽田空港に着陸しました。このトラブルの部品交換で昨日2便が欠航し、今日も6便が欠航となりました。同社によりますと、修理のため、明日も6便が欠航となる、との事です。
*11月10日
@訂正、11月5日付け「国土交通省が成田空港での深夜貨物便を検討」は「羽田空港での」の読み違え
5日付けの「国土交通省が成田空港での深夜貨物便を検討」の記事ですが、私が読み違えをしてしまったようです。すみません。本会の調査部長から、「意味が違うのではないか。」との指摘を受けました。第2回フォローアップの4ページを読みますと、「(羽田空港の再拡張事業)」として「貨物輸送については、国際旅客定期便のベリーの活用を図り、また成田国際空港の運用時間外の深夜早朝時間帯においては、騒音問題等に配慮しつつ、国際貨物便就航の実現を図ることとしている。」とありますので、これは「羽田空港の深夜早朝時間帯に定期貨物便の就航を計る。」と言う意味です。某業界紙の見出しで「国交省、成田の深夜早朝貨物便推進などまとめ 今後の国際物流政策課題で」と出ていたものですから早とちりをしてしまいました。
@千葉市の申し入れに国土交通省が回答
千葉市は昨日、先月25日に提出した羽田空港再拡張工事開始より千葉市上空通過機がが激増している問題についての申入書に対する国土交通省の回答が8日にあった事を明らかにしました。内容は(1)深夜早朝時間帯は海上ルートをとるように徹底する、(2)工事方法の工夫を検討する、(3)飛行ルート・高度が変更される場合は事前説明と情報提供を行う、となっているそうです。千葉市は「一定の評価できる回答。」としていますが、具体性・実効性はあまりありませんね。
@全日空が新潟=福岡線廃止を半年延期へ
全日空は来年3月末で廃止するとしていた新潟=福岡線を「中越沖地震からの復興のため」として、半年間延長して来年9月末に廃止する事を明らかにしました。全日空の計画では現行の1日2便を1日1便とし、使用機材も小型化するとしています。これに対し、新潟県は来年10月以降も存続させるよう求めています。
@B-737型機のエンジン1基が脱落も無事引返す
7日、南アフリカのケープタウンからヨハネスブルグに向かって離陸した直後のネーションワイド航空のB-737型機で右側エンジンが突然脱落しました。同機は左側エンジン1基で飛行し、脱落エンジンの片付けが終わった滑走路に無事緊急着陸を行い、乗客・乗員にけが人は出ませんでした。
@「アジアでのB-787型機の遅れの影響はない」とボーイング社幹部
ボーイング社の幹部は8日、B-787型機の納入が6ヶ月遅れる問題で「納入延期で気分の良くなる事はない。」とした上で、中国の航空各社から2008年6月までに納入するよう発注された58機が北京オリンピックに間に合わない事を認め、「現在、736機を受注しているが、この内、アジアからが40%になる。アジアでの事業は依然好調だ。」と述べ、「遅延がアジアでの営業活動に大きな影響は与えない。」とする見解を表明しました。
@客室乗務員の妄想で引返す・ベトナム航空機
4日午前10時半にベトナムのホーチミンからマレーシアのクアラルンプールに向かって離陸したベトナム航空757便で客室乗務員の一人が機長に「私の携帯電話に『爆弾を仕掛けた』と言うメールが入った。」と申告しました。このため、同機はホーチミン空港に引返し、乗客を避難させて捜索しましたが、爆発物は見つかりませんでした。同機は5時間遅れでクアラルンプールに向かいましたが、調べたところ、当時、この客室乗務員の携帯電話の電源は切られており、申告した内容のメールはありませんでした。この客室乗務員は医師の診察を受けたところ、ストレスによる急性妄想症と診断されました。
*11月9日
@在日米商工会議所が成田空港のスロット自由化を提言
在日米商工会議所(ACCJ)のトランスポーティション・ロジティクス委員会は昨日、「利用者の利便性向上のためのより良い首都圏国際空港政策」を発表しました。その中で、成田空港については「成田空港の年20万回のスロット制限などの規制政策の自由化」、「成田空港利用率の世界標準レベルへの引き上げ」を提唱しています。同会議所のホームページにはこの件につてはまだ載っていませんので、詳しい事は分かりません。
@「成田ー羽田間のアクセスで検討中」航空局長
国土交通省の鈴木航空局長は昨日の記者会見で「成田新高速鉄道が完成すると、成田空港と日暮里が36分で結ばれるが、羽田空港と成田空港のアクセスはかなり時間がかかる。そこで、京成押上から地下鉄浅草線と京浜急行線を使って羽田空港に行くルートなどで、地下鉄部分の各駅停車の待避線や優等列車の追い抜き線についてコストなどを検討している。」と述べました。また、別ルートも検討しているとの事です。
@中国の2社が成田空港ターミナル移転を検討
中国国際航空は12月12日にスターアライアンスに正式加盟しますが、これに伴い、来年初めに成田空港第2ターミナルから第1ターミナル南ウイングに移転する事を検討しています。また、中国南方航空も11月15日にスカイチームに正式加盟するのに伴い、来年春に第2ターミナルから第1ターミナル北ウイングに移転を検討しています。
@シンガポールケロシンの価格がついに110ドル台に
燃油サーチャージャーの根拠とされているシンガポールケロシンの価格がついに1バレル当たり110ドル台に突入しました。今年のシンガポールケロシンの価格は1月が70ドル台で、一時期、60ドル台に下がりましたが、その後、高騰が続き9月に90ドル台を記録し、11月1日に一気に110ドル台になりました。これにより、燃油サーチャージャーの更なる値上げが避けられない情勢となり、「現在でも利用者からのクレームが多い燃油サーチャージャーが海外旅行意欲の衰退に拍車をかけるのでは。」と心配されています。
【コメント】旅行意欲の減退は燃油サーチャージャーの値上げはもちろん大きいと思いますが、このところ顕著になっている生活必需品の値上げの影響も無視できないと思います。旅行は我慢すれば何とかなりますが、食料などは値上げされたからと言って食べないわけには行きません。給料や年金は上がらずに、生活必需品が値上がりしていくのですから、庶民の財布のひもは締まるばかりです。これでも、「日本はデフレから脱却していない。」と言うのでしょうか。9月期中間決算を見ても、大企業は大もうけしていますが、庶民は「貯金の利子も上がらず、給料も上がらず」では将来に希望は持てません。政府与党や財界はこのような状況をどう考えているのでしょうか。企業の使命は「儲けること」で「従業員や国民の幸せなどは考える必要なし」と言う事なのでしょうか。
*11月8日
@成田空港関係の税関職員2人を懲戒免職
東京税関は昨日、同僚の財布を盗んだとして逮捕された23歳の東京税関成田支署の職員と、自宅で覚せい剤を使用したとして逮捕・起訴された31歳の成田航空貨物主張所職員の2人を懲戒免職にしたと発表しました。
@日米太平洋路線の航空機データ交換で合意
国土交通省とアメリカ連邦航空局(FAA)は7日、日米間の路線で双方の管制区域を飛行する航空機の位置などのリアルタイムデータを相互交換する事で合意しました。これにより、悪天候時などでの目的地変更が容易になり、空港上空での長時間待機が少なくなると見られます。2010年度中に実施する予定です。
@日航と全日空が羽田=大阪線に新運賃設定
日本航空と全日空は昨日までに、来年1月8日から31日までの羽田=大阪線搭乗1日前までの予約割引運賃を11000円から14000円に設定すると発表しました。これは新幹線の「のぞみ」東京=新大阪間の通常期運賃14050円よりも安くなります。このところ、両社の羽田=大阪線利用者が減少している事を受けて同路線のてこ入れの意味がありそうです。
@アメリカン航空が国内線運賃を往復で20ドル値上げ
アメリカン航空は今月から米国内線全線で往復運賃を20ドル値上げする事を発表しました。理由として、8月以降に原油価格が約4割も上昇している事をあげています。他の大手航空各社もこれに追随するものと見られています。
*11月7日
@日本航空の業績が改善・営業利益567億円
日本航空が昨日発表した2007年9月期中間決算によりますと、連結営業利益が約566億5000万円となり、前年同期の81億円から急増しました。不採算路線からの撤退や合理化に寄るコスト削減や本業の国際線の好調などが寄与しているとの事です。しかし、特別損失として米司法省などから捜査を受けている国際航空運賃のカルテル問題に絡む罰金を科せられた場合に備える115億円の引当金や売却決定済みの航空機減損損失や早期特別退職金などの減損処理のために、当期純利益は73億9000万円となっています。また、燃料の高騰がいっこうに収まらないなど不安要因もあり、見通しは楽観出来ないようです。
@DHC8型機のトラブル続く
ボンバルディア社のDHC8型機のトラブルが相変わらず続いているようです。2日には大阪発種子島行きの日本エアコニューター機・DHC8-400型機でエンジンの不具合を示す表示が出たため、鹿児島空港に緊急着陸しました。また、5日には大阪空港を離陸した日本エアコニューター機・DHC8-400型機の気象レーダーで不具合が発生し大阪空港に引き返しました。さらに、4日には那覇を離陸した琉球エアコミュータ機・DHC8-300型機で無線機の表示に不具合が発生し、那覇空港に引き返しました。
@USエアウエイズ機で異臭・パイロットなど5人が病院へ
アメリカ連邦航空局(FAA)は5日、ワシントン発ボストン行きのUSエアウエイズ2022便・A319型機が離陸後に、操縦室内に硫黄のような異臭が発生し、引き返した事を明らかにしました。着陸後、2人のパイロットを含む乗員5人が不調を訴え、機内で応急措置を受けた後、病院に搬送されました。原因は調査中ですが、ゴムが焦げたような臭いとされています。
*11月6日
@第1ターミナル3階制限エリアをリニューアル
成田国際空港株式会社は第1ターミナル3階の北ウイング制限エリアをリニューアルし、中央エリアのリニューアルと同時に、12月下旬に完成させる事を明らかにしました。南ウイングと中央エリアと同じ「和の風合い」を取り入れ、統一をとるとの事です。
@全日空が乗務前飲酒の機長に総合職へ移動の処分
10月23日の出来事で書いた全日空の機長が社内規定に違反して乗務9時間半前まで飲酒していた事件について全日空は昨日、この機長を運航乗務職から外し総合職に移動させる処分を発表しました。これは、かなり厳しい処分との事です。
@日本航空が国内線機内での酒類販売を中止に
日本航空は昨日、国内線の機内で行っていた酒類の販売を取りやめる事を明らかにしました。理由は購入する人がきわめて少ない事をあげています。
@チリのLAN航空がB-787型機32機を発注
ボーイング社は5日、チリのLAN航空からB-787型機、32機の発注を受けた事を明らかにしました。これにより、B-787型機の受注数は51社から総計で736機になりました。
*11月5日
@国土交通省が成田空港での深夜貨物便を検討
国土交通省は今後の国際物流について第2回フォローアップを取りまとめましたが、その中で、成田空港については「運用時間外の深夜早朝時間帯において、騒音問題に配慮しながら国際貨物便の就航実現を図る」としています。
【コメント】これは騒音の被害を拡大する事に他なりません。「騒音問題に配慮しながら」と言っていますが、成田市がまとめた「地域の環境と生活に関する調査報告書」にも指摘されているように、夜間の騒音の睡眠への影響は、例え1回であっても非常に深刻です。「深夜便」と「環境保全」は両立する事はないと思います。このような事は騒音下に暮らす住民の健康にとって、到底許される事ではありません。撤回してください。
*11月4日
@「エコアグリパーク」がオープン
空港南部のA滑走路南端近くの飛行コース直下に造られた「エコアグリパーク」(地図)が昨日オープンしました。昨日は第3期「エコキッズクラブ」の第2回エコツアーも開かれ、早速、エコアグリパークを見学しました。昨日はこの他にB滑走路東に隣接する「ナリコークリーンセンター」も見学しました。この施設は成田空港から出るゴミの処理を行っています。
@スカイマーク機のカートが暴走し1人が骨折
昨日午後7時15分頃、神戸発羽田行きのスカイマーク114便・B-767型機が羽田空港に着陸した際、客室内で飲食物のサービスをする時に使うカートの一つが動き出し、通路を十数m暴走しました。このカートに接触した乗客1人が足を骨折し、もう1人が肩を打撲しました。会社の事情聴取に対し、担当した客室乗務員は「カートを確実の固定したかどうか覚えていない。」と話しています。今日、調査に入った航空・鉄道事故調査委員会の調査官によりますと、カートを固定する装置に損傷はなかった、との事です。当時、シートベルト着用サインは点灯しており、乗客はシートに座っていました。この機体を使う予定の折り返し便と、今日の1便が欠航となりました。
*11月3日
@麻薬探知犬2頭がカメラ三脚内の大麻樹脂に反応
先月11日にインドから成田空港に帰国した35歳のカメラマンが写真三脚の中や体内に大麻樹脂約500gを隠し持って密輸しようとしました。しかし、2頭の麻薬探知犬が反応し、X線検査をしたところ三脚の脚の中に隠しているのが見つかり、この男性は逮捕されたことが昨日分かりました。
@狭山市がキャンプ座間のヘリ騒音軽減で要請書
神奈川県狭山市は昨日、石破防衛大臣に米軍キャンプ座間周辺のヘリコプターによる騒音被害の解決・軽減を求める要請書を提出しました。同市では昨年10月1日からキャンプ座間から約400m離れた住宅街で騒音測定を始めましたが、最高は91.4dBに達し、80dB以上が1年間に959回記録されたとの事です。
*11月2日
@31日に乱気流で足の小指を骨折
先月31日午後5時30分頃、グアム発成田行きのJALウエイズ942便・B-747-300型機が成田空港付近の高度約3000mを飛行中に突然揺れ、通路を歩いていた61歳の女性が転倒して右足の小指を骨折しました。当時、天候は晴れで、シートベルト着用のサインは点灯していませんでした。国土交通省はJALウエイズに対し報告を指示しました。
@国土交通省が地方空港自由化を正式発表
国土交通省は今日、成田空港・羽田空港・関西空港・中部空港・大阪空港を除く地方空港に外国航空会社が乗り入れる事を原則として自由化する事を発表しました。
@日航と全日空が旅客便の燃油サーチャージャー値上げを申請へ
日本航空と全日空は来年1月1日から3月31日までの旅客便の燃油サーチャージャーを値上げする方針を固めました。「燃料の高騰が続いているため。」としています。値上げ幅は800〜8000円と過去最高となる模様で、ハワイ線の往復で19800円から25000円に、欧州・太平洋・オセアニア線で同26000円から34000円になる模様です。正月休みの海外旅行への影響が心配されています。
@就航1ヶ月の羽田=虹橋線の搭乗率が60%前後
9月29日から就航を開始した羽田と上海の虹橋を結ぶ定期チャーター便の1ヶ月の搭乗率が発表されました。日本航空は66%、全日空は57%となっています。この間に、中国の国慶節の休みがあり、ビジネス客の需要が多少落ち込んだようですが、後半は順調に回復しているとの事です。全日空によりますと、開設後も成田=上海・浦東線に大きな影響はなかったとの事で、「東京=上海の需要が喚起されたのでは。」としています。また、搭乗率は羽田発で月曜と火曜が高く、虹橋発は週末が高い事から「ビジネス客が週末に日本に帰るのでは。」としています。
@ASEANが2015年に航空市場の統合へ
東南アジア諸国連合(ASEAN)は1日、運輸担当相会議を開き、2015年に航空市場統合を進める事で合意し、当面、2008年末までに各国首都間の路線開設と燃料供給、旅客サービスの自由化を進める事を決めました。
@10月のアクセス数は22605回でした。これからもよろしく。
@国土交通省が改善策・滑走路誤進入
国土交通省は昨日、先月20日に関西空港で起こったカナダ機の滑走路誤進入事故を受けた特別検査の結果を発表し、改善すべき事項を明らかにしました。それによりますと、(1)管制官の指示に対するパイロットの復唱が不明確な場合は再度の確認を求める、(2)パイロットに管制官の指示をそのまま復唱する事を周知させる、(3)管制指示の際、必要があれば到着機に関する情報をパイロットに提供する、などとなっています。
@冬柴大臣がDHC8-400型機問題で発言
冬柴国土交通大臣は昨日の記者会見で、スカンジナビア航空がDHC8-400型機の運航を停止した事に関する記者の質問に答え、「基本的には航空会社の経営判断だ。」とした上で、「機体の選択その他についても、 それに適合するようなものはなかなか難しいようだが、そのようなものを含めて事業者が賢明な判断をしていただくということを期待せざ るを得ない。」と述べました。
@トビが滑走路を40分間占拠・鹿児島空港
昨日午前11時頃、鹿児島空港の滑走路上に十数羽のトビが居座りました。空港側は拡声器やクラッカーで撃退を試みましたが、一旦飛び上がってもすぐに戻ってしまい、結局、約40分にわたり離着陸が出来なくなりました。このため、13便の離着陸に遅れなどが出ました。着陸予定の2便が宮崎空港に着陸し、ソウルからの1便は一旦、福岡空港に向かいましたが、トビが飛び去った事から途中から引返しました。普段は脅かせば飛び去るとの事で、なぜ居座ったかは分からないそうです。
@日本アジア航空を日本航空インターナショナルに統合
日本航空は昨日、日本と台湾間の路線を運航している日本アジア航空を日本航空インターナショナルに統合する事を明らかにしました。日台航空交渉で日本航空インターナショナルの台湾乗り入れが認められた事から統合して効率を良くして、年間十数億円の収支改善を図るとの事です。
@全日空の中間決算が過去最高
全日空の2007年9月期中間決算によりますと、ホテル事業の譲渡による特別利益を計上したため、純利益が前年同期比で216.8%増となり、過去最高を記録しました。本業の航空事業は営業利益が同3.3%増となりました。
@米航空大手6社の決算が好調
アメリカの航空大手6社の2007年7月〜9月期決算が出そろいましたが、そろって好調な決算となりました。燃料の高騰にも関わらず好調な決算になったのは運賃値上げと路線絞り込みによる搭乗率の改善が寄与しているとの事です。しかし、アメリカの景気の先行きが不透明になっている事から、今後の業績への不安も広がっているとの事です。