2007年3月の出来事


*3月31日

@解説と資料のページに「今後の国際拠点空港のあり方に関する懇談会報告(抜粋)」を載せました。

@平行滑走路再北伸関係の拡大騒音区域を告示
 国土交通省は昨日、成田空港の平行滑走路を2500mにする再北伸工事に伴い北側で拡大される騒防法第1種区域を告示しました。これに伴い、成田国際空港株式会社はこの区域で民家防音工事を始めることになり、同社のホームページで手続きなどを説明するページを開設しました。

@羽田空港再拡張工事の着工式
 昨日、羽田空港に4番目の滑走路を造る再拡張工事の着工式が行われました。2010年10月の供用開始に向けて本格的な工事に入ります。

@DHC8型機胴体着陸事故の原因は「ブッシング」ではなく「スペーサー」
 東京新聞によりますと、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は高知空港で起きたDHC8-400型機の胴体着陸事故について、前輪格納庫が開かなかった原因は当初明らかにした「ブッシング」ではなく、「スペーサー」だったことを明らかにしたとのことです。ブッシングは部品同士の摩耗を防ぐためのもので、ぴっちりとはめられており、ボルトが抜けてもずれにくくなっているのに対し、スペーサーは部品と部品との隙間を埋めるもので、滑りやすくなっているそうです。このブッシングとスペーサーがボルトとナットで固定されているのですが、ボルトが抜け落ちてスペーサーがずれて、他の部品に引っ掛かり扉が開かなくなったとのことです。ボルトは両側からナットで締め付けられており、抜けないようにピンで止められていますが、ボルトもナットもピンも格納庫からは発見されていません。飛行中に脱落したものと見られていますが、最初からピンが装着されていなかったのか、規格の違うピンが使用されて折れてしまったのかなどを今後調査するとのことです。

@資格のない整備士が貨物機を整備・全日空
 国土交通省は昨日、全日空の整備士11人が改造貨物機の社内整備資格を持っていないにも関わらず、整備を行っていたとして同社を厳重注意し、原因調査と再発防止策を報告するように求めました。

@スーダン航空機がハイジャックさる・全員無事で犯人は逮捕
 30日、リビアのトリポリからスーダンに向かったスーダン航空の旅客機がナイフを持った単独犯にハイジャックされました。同機はスーダンの首都ハルツームに着陸し、犯人はイギリスやアメリカの大使に面会させるよう要求しましたが、マスコミ関係者を装った特殊部隊員に取り押さえられ、乗客・乗員は無事だったとのことです。

@米国政府が衛星を使った航空管制システム開発へ
 アメリカ政府は衛星を使って航空機を管制し、現在の2倍の航空機を円滑にさばける管制システムを5年かけて開発することを決定しました。日本は既に衛星を使った洋上管制を一部で始めており、EUも計画に着手していますので、これらとシステム統合に進む可能性もあるようです。

@機内で7人が発熱し米疾病対策センターが出動
 19日、アメリカ・ニューヨークにあるニューアーク空港についた香港発のコンチネンタル98便で、乗客272人のうち7人が飛行中に発熱してインフルエンザに似た症状を示しました。このため、鳥インフルエンザの疑いもあると米疾病対策センター(CDC)が出動し、乗客を機内にとどめて検疫を行いました。幸い、通常のインフルエンザと判明しましたが、一時は空港全体が騒然とした雰囲気に包まれたとのことです。

@DC80型機が前輪出ずに胴体着陸・1人軽傷
 29日、アメリカ・フロリダ州のオーランドの空港で乗客・乗員157人が乗ったアレジアント航空のDC-80型機の前輪が出ずに胴体着陸を行い、出火もなく無事着陸しました。1人が軽い怪我を負ったそうです。

@トラベル・サービスがB-787型機1機を発注
 ボーイング社は28日、トラベル・サービス社からB-787-8型機1機の発注を受けたことを明らかにしました。オプションも1機あるとのことです。


*3月30日

@34回騒音対策委員会で完全民営化後について議論
 昨日開かれた34回騒音対策委員会ですが、議論の中心は成田国際空港株式会社の完全民営化後の環境対策と周辺対策がどうなるのか、という点になりました。
 例年にない、国土交通省からの「今後の国際拠点空港のあり方に関する懇談会」の報告の成田空港関連部分について約30分の説明がありました。この説明文書は近く載せます。
 また、議論の記録は後日載せたいと思います。

成田空港会社のページに下記事項が載りました
 「エア・タヒチ・ヌイが第2ターミナルへ移転します♪」、「成田空港運用状況(平成19年2月分)」、「2007年夏ダイヤ 定期航空会社別スケジュール発着回数」、「ワンワールド展のお知らせ」、「成田空港エコキッズ・クラブ 第3回エコツアー&修了式開催」。

@成田空港夏季スケジュールで冬季に比べて貨物便が減る
 昨日明らかになった成田空港の夏季スケジュールを見ますと、全体では週3428回となっていますが、冬季スケジュールに比べますと旅客便は同5回増えるものの、貨物便は同30回減っています。旅客便で増えるのはモンゴル航空が同2回、スイスインターナショナルが同2回、フィンランド航空が同4回、日本航空インターナショナルが同20回、パキスタン航空が同4回となっています。逆に、減るのはビーマン・バングラディシュ航空が同2回で成田線運休、JALウエイズが同11回、フィリピン航空が同2回、カンタス航空が同2回となっています。

@成田空港の2月運用状況は旅客が5%増、貨物量は2%減に
 昨日成田国際空港株式会社が明らかにした2月の運用状況によりますと、発着回数は前年同月比4%増となりました。旅客は同5%増となりましたが、貨物量は同2%減となっています。旅客は国際線が同4%増に対して、国内線が同17%増と大幅な伸びになっています。貨物量が減少しているのは夏季スケジュールでも便数が減っているようで、長期的な傾向のようです。韓国や中国への直行便が増えているためと思われます。

@昨日、第二ターミナルでバイオテロ訓練
 昨日成田空港第二ターミナルでバイオテロを想定した「テロ対策合同訓練」が行われました。これは、「成田地区NBC(核・生物・化学兵器)災害初期活動対応マニュアル」に基づいたものです。警察・消防・医療機関から20団体、約150名が参加しました。

@沖縄県が新石垣空港強制収用手続き始める
 沖縄県は28日午後6時半から、石垣市で新石垣空港用地を強制収用するための説明会を開きました。今年度にも国に対して同法に基づく事業認定を申請する見込みです。出席者は地主などの関係者20名と一般市民71名だったとのことです。県は「話し合いは今後も続ける。」と挨拶しましたが、地主側は「あめと鞭で脅している。」と反発しました。

@04年の高知空港DHC8型機脱輪は設計上と訓練不足が原因
 国土交通省の鉄道・航空事故調査委員会は今日、2004年11月に高知空港でおこった全日空DHC8-400型機の滑走路脱輪について報告書をまとめました。それによりますと、この機体は前輪が確実に滑走路に接地しないと方向転換ができない特性があり、「設計上の問題があった。」としています。これに基づき、カナダ政府に安全勧告を出すように求めています。一方、全日空側もこの特性に関する情報があったにもかかわらず、パイロットへの適切な訓練を実施していなかったことを指摘しています。

@日本航空が客室乗務員情報流失で20人を処分へ
 日本航空は昨日、JAL労働組合が1996〜2006年にかけて作成した客室乗務員リスト(氏名・年齢・住所・電話番号・職歴・健康状態・思想信条・家族構成・資格・趣味等)約9000人分がJAL労働組合から流出したと発表しました。これらの情報提供は会社ぐるみで行ったものではなく、個人的になされたもので、情報を提供した管理職20人を処分する方針を明らかにしました。しかし、情報流出ルートは特定されておらず、労組側もルート解明に取り組むとのことです。


*3月29日

@今日、第34回騒音対策委員会があります
 今日午後2時からヒルトンホテル成田で今年の騒音対策委員会(第34回)が開かれます。これからでかけますので、夕方の更新はできません。


*3月28日

@「地域の主体性と責任」を求める・「あり方」懇
 昨日開かれた「今後の国際拠点空港のあり方に関する懇談会」の最終会合で国土交通大臣に提出する報告書の中に、空港の環境対策・地域共生策について「国、地方自治体、空港会社の役割を踏まえつつ、空港会社によって所要の対策が実施されることを確保する方策を講ずる必要がある」とされた一方、地域については「地域の側にも主体性・責任がないと双方向対話型の関係は成り立たなくなる」との指摘を盛り込むことになりました。

@オープンスカイで委員と冬柴大臣が論争
 昨日開かれた政府の経済財政諮問会議でオープンスカイについて話し合われ、経団連会長などの委員から、「日本でも早期に国際線の路線設定や空港の運用を24時間にするなどのオープンスカイ政策を導入すべき」との意見が出されたのに対し、冬柴国土交通大臣は「首都圏でのオープンスカイ導入は空港の現状を考えると物理的に不可能。」と反論しました。結局、枠に余裕のある地方空港から路線設定を自由にする方向で進め、羽田空港の深夜早朝便の拡大や再拡張後の路線設定で従来の路線距離の制限を見直す方向で検討することを提言することになりました。

@羽田ー関空陸上ルートの実機テスト飛行を5月に実施
 国土交通省は羽田空港と関西空港を結ぶ陸上ルート(1月19日の出来事を参照)を設定することに対して、ルート直下になる自治体から要望が出ていた実機によるテスト飛行を5月16日〜22日に、実際に飛んでいる定期便を使って実施する方針を固めました。この際、8カ所で騒音測定を行うことにしています。

@中国南方航空の増便ドタキャンで北九州市が混乱
 中国南方航空は25日から実施するとしていた上海ー北九州線のデイリー化を「取りやめる。」と24日午後になって北九州市に通告してきました。同社の上海ー北九州線は現在、週3便の運航です。このため、北九州市では予定していた祝賀式典を急遽取りやめるなどの対応に追われました。また、デイリー化を見越してツアーを企画した旅行社もツアー客の連絡などに追われました。中国南方航空は「上海空港の枠が確保できなかった。」と説明していましたが、市側の「1ヶ月前にデイリー化を通告した時には枠の確保ができていたではないのか。」との質問にも明確な説明はなかったとのことです。


*3月27日

@ウクライナ航空が8月にキエフー成田にチャーター便
 アエロスビット・ウクライナ航空は8月1・8・15日にキエフー成田にチャーター便を運航することを明らかにしました。同社が成田空港に乗り入れるのは初めてではないかと思うのですが。

@DHC8-400型機で今度はフラップのトラブル
 昨日午後0時45分頃、松山発大阪行きの日本エアコミューター2308便・DHC8-400型機が高松市付近を飛行中に主翼フラップの異常を示す警告灯が点灯しました。フラップは通常よりも時間がかかりましたが作動したため、同機は大阪空港に向かい無事着陸しました。着陸後に点検したところ、フラップを動かす油圧モーターに不具合が見つかりました。この修理で、この機体を使う予定だった2便が欠航となりました。

@日本航空に1500万円の支払い命じる判決
 日本航空インターナショナルの女性客室乗務員4人が、育児・介護休業法に基づく深夜業務免除を申請したところ日中の乗務も月に1〜2回に減らされ、給与が3分の1から20分の1に減ってしまったのは違法、として会社側に損害賠償を求めた裁判の判決が昨日、東京地裁でありました。裁判長は日本航空の措置が「労働者の働く意志の拒絶にあたり」、「他の労組の乗務員は深夜業務免除者であっても、月に5〜13日の日中乗務が割り当てられている。」と指摘して、日本航空に約1500万円の支払いを命じました。


*3月26日

@「くうこうだより」春号が送られてきました
 今日、「くうこうだより」春号が届きました。2・3面は4月9日にオープンする「ナリタ5番街」の特集で、4・5面は「空港の仕事シリーズ」で今号は「税関職員の仕事」でした。6面は「成田空港パスポート」、「NAA本社移転のお知らせ」などです。7面は成田空港周辺の「お花見スポット&イベントガイド」、8面の「Air Line File」は「ニューギニア航空」でした。

@全日空が成田ー広州線を週10便増便へ
 国内航空会社の夏季ダイヤが明らかになりましたが、成田空港関係では全日空の成田ー広州線が5月1日より週7便から同17便に増便となります。一方、日本航空は東京ー香港線を週21便から17便に減便するとのことです。なお、これらの増・減便は共同運航を含めてのものかどうかははっきりしません。

@北原派の全国集会に約550人
 昨日、空港近くで反対同盟北原派の全国集会が開かれ、警察の調べで約550人が参加したとのことです。

@携帯ゲーム機の通信機能は機内で禁止へ
 国土交通省は対戦型の携帯ゲーム機(ニンテンドウDSやプレイステーションポータブルなど)の通信機能を航空機の機内で使用することを制限する方針を固めました。航空機のコンピューターに影響を与える恐れがあるためです。通信機能を切れば巡航中は使用を認めますが、乗務員が通信機能を切っているかどうか確認することもある、としています。

@A350XWB型機の受注は248機に
 エアバス社とアエロフロートは22機のA350XWB型機発注に関する覚書を締結したことを明らかにしました。これにより、A350XWB型機の発注は覚書も含めて248機になったとのことです。


*3月25日

@輪島空港が閉鎖
 今日午前中に石川県能登半島沖でおこった地震により、能登空港では滑走路に約20本のひび割れが確認され、大きいものは滑走路の幅60mを横切るものもあり、約2cmの段差ができました。このため、能登空港は滑走路が閉鎖されています。今日の再開は困難のようです。

@米ロス空港で旅客の荷物から貴重品を盗み11人が訴追
 アメリカのロサンゼルス市警などは23日までに、ロサンゼルス国際空港で旅客の機内預け荷物から時計や貴重品などを抜き取ったとして、米運輸安全局(TSA)の同空港担当職員ら11人を重窃盗罪の容疑で訴追しました。日本人もかなり被害に遭っているようですが、日本に帰国して気がつく場合も多く、あきらめてしまうことも多いようです。

@バンコクの旧空港が再開
 タイのバンコク国際空港(ドンムアン空港)が24日から再開されました。新バンコク国際空港(スワンナブーム空港)で滑走路の亀裂が多数発見されるなど混乱が続いていることから、国際線との接続がない国内線、1日約140便が離発着することになりました。


*3月24日

@成田空港にもDHC8型機が乗り入れへ
 日本航空は4月から成田ー大阪線にDHC8型機を1往復投入することになりました。これは、大阪空港のジェット機枠が7往復減るための措置の一環とのことです。成田線のほかに大阪ー大分線・大阪ー新潟線・大阪ー宮崎線にも投入されるとのことです。

@松山空港で検疫なしで入国
 18日午後4時12分に松山空港に到着したアシアナ航空176便の乗客が検疫を受けないまま入国していたことがわかりました。松山空港には検疫官は1人でしたが、この日、臨時便が運航されるのに通常と思い込みました。このために、午後2時21分に到着した臨時便を176便と思い込み、この便の乗客の検疫を終えて約4Km離れた出張所に帰ってしまいました。このために、176便の検疫が行われませんでした。176便の機長によると,具合の悪い乗客はいなかったとのことです。

@EUが米国とのオープンスカイ協定を承認
 EUは22日、米国との新航空協定(オープンスカイ協定)を承認しました。これにより、来年3月から欧米間の航空路線などが原則自由化されます。


*3月23日

@成田空港会社のページに下記事項が載っていました
  バックナンバーの3月分を開かないと見られませんが、「成田空港パスポートリニューアル発行について 」、「取締役及び執行役員の担当業務変更について」、「 組織の改編について 」、「 航空灯火用仮設保護板破損事故の調査結果について」、「本社移転のお知らせ」が載っていました。

@外国航空会社の夏季ダイヤを認可・成田空港関係
 国土交通省がこのほど認可した外国航空会社の夏季ダイヤのうち成田空港関係は次の通りです。モンゴル航空のウランバートルー成田線が週1便増の週3便に、パキスタン航空がカラチーバンコクーマニラー成田線を再開して週2便に、エールフランスがパリー成田線を1便減便して週4便に、フィリピン航空がセブー成田線を1便減便して週5便とします。いずれも、3月25日からになります。

@26日に「成田空港観光促進検討会」を開催
 国土交通省は26日午後に「成田空港を核とした観光交流促進プログラム検討会」の第3回会合を開催します。

@DHC8型機が計器トラブルで7便が欠航
 昨日午後6時半頃、函館空港から丘珠空港に到着したエアーニッポンネットワークのDHC8-300型機で到着後の点検をしたところ、機体の姿勢を示す計器に不具合が見つかりました。この計器の交換のため、今日この機体を使う予定の7便が欠航となりました。この計器は先月も別の機体で不具合が出たとのことです。

@2月21日にも車輪トラブル・DHC8型機
 2月21日午後4時45分頃、新潟発中部空港行きのエアセントラル機・DHC8-400型機が離陸直後に右後輪の格納扉が閉まらなくなり、着陸時に車輪が出なくなる事態を心配した機長が全車輪を出したまま中部空港まで飛行していたことが昨日わかりました。国土交通省は「燃費は落ちるが、規定上も、安全上も問題はない。」とコメントしました。
【コメント】本当にそう思っているのでしょうか。自動車だったら当然リコールの対象になるのではないでしょうか。これだけ、トラブルが続けば製造者に徹底的な製造工程の総点検を要請するのが当然ではないでしょうか。日本の会社だったら総点検の指示をしているはずです。なぜ、こうまでボンバルディア社と運航する航空会社の肩を持つのでしょうか。

@全日空がDHC8型機点検のために運航ダイヤを変更
 全日空の社長は昨日の記者会見で、トラブルが続発するDHC8型機の整備を強化するために、4月から6月の間、高知ー大阪線を現在の1日12往復から9往復に減便し、代わりに、B-767型機で運航している高知ー関西空港線を1往復増やして1日3往復にすること、また、福岡ー大阪線のDHC8型機で運航している2往復のうち1往復を減便することを明らかにしました。


*3月22日

@天草エアラインの同じ機体が今度はエンジントラブル
 今日午前9時30分頃、運航を再開したばかりの天草エアラインのDHC8-103型機が福岡空港から天草空港に戻った着陸後の点検中に左エンジンの異常を示す警告灯が点灯しました。調べたところ、エンジンの潤滑油に小さな金属片が入っていました。このため、同エンジンを交換することになり、この機体を使う後続の10便が欠航となりました。なお、天草エアラインはこの機体1機のみで運航しています。

@天草エアラインの電気系統故障はねじのゆるみが原因
 20日に車輪が出ないトラブルを起こした天草エアラインのDHC8-103型機の電気配線の接触不良は操縦席上部にあるパネルの配線をとめる直径約2mmのねじが緩んで半分浮き上がった状態になっていたため、とのことです。このねじを締めてゆるみをなくしたところ、車輪は正常に降りたとのことです。製造過程での締め付けが弱かったのが原因とみられます。

@B-787型機が7月8日にロールアウトの予定
 ボーイング社はこのほど、B-787型機が7月8日にロールアウト(完成)し,8月下旬に初飛行する見込みと発表しました。なお、受注は好調で、近く500機を超えるとのことです。このため、新たな組立工を採用し訓練しているとのことです。

@A380型機が乗客を乗せてニューヨークに飛行
 エアバス社のA380型機は19日、初めて乗客519人を乗せてフランクフルトからニューヨークに飛びました。約9時間かかりました。フランクフルトでは519人の乗客が約20分で搭乗しました。同日、別のA380型機が乗客を乗せずにロサンゼルスに飛びました。25日にはワシントンのダレス空港にも飛ぶ予定です。3月中の日本への再飛来はないようです。


*3月21日

@千葉県から「平成17年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書」が届きました
 昨日、千葉県環境生活部から「平成17年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書」が送られてきました。これによりますと、環境基準の達成率は前年度と同じ47.0%でした。しかし、WECPNL値は低くなっています。この報告書の概略を「解説と資料のページ」に載せました。

@ネパールPKOで自衛隊員を成田空港から派遣・30日
 政府はネパールでの国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき「国連ネパール支援団」への自衛官派遣を27日の閣議で決定するとのことです。派遣される自衛官は30日に成田空港から現地に向かうようです。
【コメント】戦闘服で乗り込むのではないでしょうね。既成事実化して国民の抵抗を弱めようとする意図があるように思えてなりません。本当かどうかわからなないのですが、部隊として行動するときには機内食でもアルコール類は規則上いけないとのことで、私服にして「部隊としての行動ではない」と言うことにするのだ、という話を聞いたことがあります。

@天草エアラインのDHC8型機トラブルは配線の接触不良
 昨日起きた、天草エアラインのDHC8-103型機の車輪トラブルは電気配線で接触不良がおき、油圧系統が作動しなかったことが原因とのことです。
【コメント】高知の胴体着陸事故とは明らかに原因が異なるようですが、ボンバルディア社の品質管理や製造工程に大きな問題があるようです。DHC8型機は機体価格が安く、運航速度がジェット機とあまり変わらない高速なのに、燃費が非常に安いことから売れているようですが、価格を安くするために品質を落とすようなことがあったとすれば問題です。

@羽田空港の発着枠を外国航空会社に、と戦略会議
 アジア・ゲートウエイ戦略会議がまとめる中間報告で国内空港の発着枠を外国航空会社にも積極的に認めるように求めることが明らかになりました。羽田空港の国際化についても、4本目の滑走路が完成する2010年10月よりも前倒しして認めることを検討すべき、としているそうです。

@アエロフロートがA350XWB型機発注を数週間以内に
 ロシアのアエロフロートの社長はこのほど、数週間以内にエアバス社に対してA350XWB型機を22機発注する見通しを明きらかにしました。さらに、A330型機についても10機前後のリース契約を結ぶとのことです。


*3月20日

@成田国際空港株式会社の本社が4月1日に移転
 今日、成田国際空港株式会社から手紙が来まして、「本社機能が第2ターミナル北側に移転する」との案内でした。これに伴い、組織改編も行われるとのことです。確か、現在の本社ビルは取り壊されて、駐車場になるはずです。

@ノースウエスト航空が7・8月に成田ーホノルル線を1日3便に
 ノースウエスト航空は7月と8月に成田ーホノルル線を1日1便増便して1日3便体制とすることを明らかにしました。使用機材はA330-300型機を使うとのことです。

@また、DHC8型機の車輪出ずに手動で降ろす
 今日正午頃、天草発熊本行きの天草エアライン201便・DHC8-103型機が熊本空港に着陸しようとしたところ、油圧では車輪が出ませんでした。このため、手動で車輪を降ろして、午後0時12分に無事に着陸しました。この間、滑走路が5分間閉鎖されました。DHC8-100型機は高知空港に胴体着陸したDHC8-400型機よりも小型ですが、車輪装置の構造はほぼ同じとのことです。13日に緊急点検したときには異常はなかったとのことです。

@明日のストライキは回避される
 日本航空の4労組が予定していた明日のストライキは4組合との話し合いがついて、ストライキは回避され、平常運航されるとのことです。

@日本航空が5月1日からの国際線運賃を値下げ
 日本航空は昨日、5月1日の発券分から国際線運賃を値下げすると発表しました。原油の下落による値下げとのことです。値下げは今年の1月と4月に続いて3度目になります。北米・欧州・オセアニアが1000円、香港・台湾・グアムが600円、中国が500円、韓国が300円となっています。


*3月19日

@DHC8型に関する安全対策会議開催
 国土交通省は今日、胴体着陸事故を起こしたDHC8 型機を運航している航空会社の整備担当者ら8人と同省の担当者6人による安全対策会議を開きました。会議では原因調査の状況などを説明し、前輪格納庫の点検期間を400飛行時間毎にすることなどを改めて確認します。

@日本航空の4労組が20日にストライキを予定
 日本航空の労組のうちの4労組が賃上げ回答0などを不服として20日にストライキを予定しています。実施されますと、日本航空グループ国内線の最大で26.2%が欠航することになるとのことです。国際線の欠航はない見込みです。

@服役囚護送を装った3人組がロス空港で捕まる
 16日の朝、ロサンゼルス空港で武器を持った私服警官を装った2人と手錠をかけられた服役囚を装った1人の3人組がハワイ行きの航空機に乗り込もうとしました。この3人組は移送と武器携帯の証明書類を持っていましたが、不審に思った空港警備職員が確認したところ偽造書類だったことが判明して逮捕されました。FBIが動機などを捜査中とのことですが、危ないところでした。

@中国政府が大型旅客機の独自開発承認
 19日付けのフィナンシャルタイムズ(アジア版)によりますと、中国政府は18日、「大型旅客機を独自開発する」、との声明を発表し、国務院が国有メーカーの設立を承認したことを明らかにしたとのことです。


*3月18日

@【訂正】
 読者の方から間違いを指摘されました。昨日の記事の中で桑名市と木曽岬町を「同県」と書きましたが、「三重県」の間違いでした。
 また、「DHC8型機引き返し」の記事の中の「ピート管」は「ピトー管」でした。訂正いたします。ご指摘ありがとうございました。

@新誘導路工事が始まっています
 昨日、成田空港に行きましたので、東峰の森を通る新誘導路の工事現場を外から見てきました。右の写真の様に東峰十字路近くでは、金属板で囲われて整地が始まっていました。

@「自動化ゲート」導入後にも希望者には押印へ
 法務省は昨日、出入国の迅速化のために導入する、本人確認を指紋情報で行う「自動化ゲート」が導入された後にも。希望者にはパスポートへの出入国印を押印する事を明らかにしました。現在、成田空港で行われている実証実験で押印を希望する人がかなりいるためとの事です。「自動化ゲート」は成田空港には11月にも正式に導入される予定です。

@25日には入場制限があります
 来週の日曜日・25日には反対派の集会があるようですので、成田空港は入場制限が行われると思います。詳しくは、成田空港のホームページで確認して下さい。

@日本エアコミューター機が引き返す
 昨日午後5時15分頃、大阪発但馬行きの日本エアコミューター2323便・サーブ340B型機が兵庫県上空を飛行中に発電機の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。点検した所、発電機に不具合はなく、警報機器の誤動作でした。

@ロシア・UTエアー機が着陸に失敗し6人死亡
 17日朝、ロシアのサマラで、スルグト発サマラ経由ベルゴロド行きのUTエアー機・ツボレフ134型機が着陸に失敗し、機体が破損して乗員・乗客63人の内、6人が死亡、26人が負傷したとの事です。日本人は乗っていませんでした。同機は濃霧のサマラ空港に着陸しようとして、左翼を滑走路に接触させ機体が大破したとの事です。火災は発生しませんでした。


*3月17日

@中部空港第2滑走路要望に桑名市と木曽岬町が抗議
 先月21日に愛知県が国土交通省に対して、中部空港の第2滑走路整備を中心とする「中部国際空港の機能強化に関する要望書」を提出した事に対して、三重県桑名市と木曽岬町が今月1日に愛知県庁の交通政策室におもむき、「第2滑走路を要望するなら、航空機騒音に苦しむ市町に環境的配慮をしてからにしてほしい」と抗議を行いました。

@DHC8型機が引き返す
 またもや、DHC8型機のトラブルです。昨日午後5時15分頃、那覇発与那国行きの琉球エアーコミューター1887便・DHC8-103型機が離陸して間もなく、速度計の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は那覇空港に引き返しました。調べた所、速度計のピトー管が凍らないために暖めるヒーターが断線で機能していませんでした。

@胴体着陸事故の情報が全日空に伝わらず
 ボンバルディア社のDHC8型機の車輪が出ないための胴体着陸事故が2005年4月以降の約2年間に、今回も含めて5件起こっていましたが、全日空はこの情報を全くもっていませんでした。ボンバルディア社からの情報提供がなかったとの事です。このボルト部分の点検は今回の事故があるまで、国土交通省が4000時間毎と指示していましたので、全日空ではこの部分の点検・整備はまだ1回も行っておらず、全日空側の整備ミスはあり得ないようです。もし、ボンバルディア社が胴体着陸の情報提供を行っていれば、点検間隔が短くなっていたかもしれず、事故以前に脱落が発見された可能性はあります。

@規定よりも短いボルトが使われていた疑い
 昨日の産經新聞が伝えた所によりますと、胴体着陸したDHC8-400型機の前輪格納庫からは折れたピンとボルトが1本見つかったとの事です。航空・鉄道事故調査委員会ではこのボルトが破損部分に使われるボルトよりも少し短い事から、別の部分に使われていたものと見ていましたが、規格が同じボルトのため、これが脱落したボルトの疑いが出てきたそうです。脱落との因果関係ははっきりしませんが、製造過程で規定よりも短いボルトが使われていた疑いが浮上しました。

@FBIが全日空ロサンゼルス支店を家宅捜索
 アメリカ連邦捜査局(FBI)は15日、全日空のロサンゼルス支店を終日家宅捜索しました。令状には捜索理由が書かれていませんでしたが、NHKなどの問い合わせに対しFBIは国際貨物輸送に関するカルテルの疑いである事を明らかにし、捜索は全日空だけではなく、今後も続く、と答えたとの事です。


*3月16日

@航空会社上場には外資規制する事で一致・あり方懇
 昨日開かれた「国際拠点空港のあり方に関する懇談会」の第6回会合で,「航空会社が上場する際には外国資本による出資に何らかの規制を設ける必要がある。」との報告書をまとめる事で一致しました。また,成田空港については、「羽田空港との役割分担について明確にすることが必要であること、平行滑走路2500m化後の空港機能のあり方を検討する事、騒音対策等の環境対策を適切に実施する事」などを報告書に盛り込む事で一致しました。

@希少鳥類の代替営巣地の造成がほぼ終わる
 14日付の産經新聞によりますと、成田新高速鉄道と北千葉道路の建設に伴い、北印旛沼の南側でサンカノゴイやチュウヒなどの希少鳥類の営巣地となっている芦原の一部が影響を受けることから、事業者の成田新高速鉄道アクセスと千葉県が進めていた代替営巣地の造成がほぼ終わりました。現在地よりも南に500〜1000m離れた湖岸に造成されたとの事です。

@ボンバルディア社がボルト脱落防止ピンの点検を要請
 ボンバルディア社は15日までに高知空港で胴体着陸したDHC8-400型機とその類似型機を運航している世界の航空会社にたして、今回脱落したボルトの脱落防止ピンの点検を文書で求めました。このピンは巻き付けて強く固定したもので、このピンが破損したのはピンの強度が足りなかったか、巻き付け方が弱かったのが原因と考えられます。事故機にはボルトは見つかりませんでしたが、破損したピンが残っていたとの事です。なお、来日したボンバルディア社の副社長は前輪格納扉が開かずに胴体着陸した事故が1980年代以降,世界で7件起こっていた事を明らかにしました。しかし、「この機体は、他の航空機に比べても安全だ。」と強調しました。
【コメント】どんな所が「他に比べても安全」なのでしょうか。理解に苦しみます。 

@事故後の点検で差・全日空Gと日本航空G
 今回の胴体着陸事故後の類似機種の点検で DHC8型機を運航している全日空グループと日本航空グループに対応の差があったようです。全日空グループでは事故後の13日の緊急点検で脱落したボルト部分を点検しないまま(この部分にはカバーがかかっていて直接は見えないそうです)、14日に運航を再開し、14日深夜からの再点検でボルト部分を点検して、ピンを全て交換しました。これに対して、日本航空グループは13日の緊急点検でボルト部分まで点検し、14日深夜の再点検でも確認していたようです。

@カタール航空がA350XWB型機を80機発注の意向
 カタール航空のCEOは15日付けのフィナンシャル・タイムズ紙のインタビューでA350XWB型機を80機発注する「趣意書への署名が目前に迫っている。」とし、今年中半までに契約に署名する意向を表明しました。また、2機確定発注しているA380型機についても、オプションの2機を確定発注し、追加も検討しているとしています。


*3月15日

@A滑走路のアルミ片散乱はボルトの取り違えが原因
 先月1日に成田空港A滑走路でアルミで出来た滑走路灯保護板の破片が散乱し,着陸した4機のタイヤが破損した事故(2月27日の出来事を参照)で成田国際空港株式会社は昨日、保護板をとめていたボルトが規定よりも短かったために,保護板が緩み破損してアルミ片が滑走路に散らばった,とする調査結果を明らかにしました。

@今日から成田空港と成田市街を結ぶ観光バスが運行
 今日から,成田空港と成田市街を結ぶ観光循環バスの運行が始まりました。明治時代に新勝寺と宗吾霊堂を結んでいた「成宗電車」の車体を模したレトロ調のバスで運航します。成田空港と成田市街約20カ所の停留所に停まります。JR成田駅を起点として1周約1時間で運航します。1日7便運航の予定で,大人200円、1日乗り放題のフリーパスは大人500円になります。車内表示は日本語・英語・中国語・韓国語の4ヶ国語で行い,車内アナウンスは日本語と英語で行います。

@ジェイエアが4月1日から成田ー大阪線に就航
 ジェイエアは国土交通省が認可した事から,4月1日より成田ー大阪線を運航します。1日1往復で機材はCL-600型機、またはCRJ200型機になります。

@防衛施設庁が指定区域解除地区に騒音測定器3基を設置
 航空自衛隊松島基地に接する東松島市長は昨日の記者会見で、昨年12月の騒音区域縮小で区域指定を解除された東松島市2カ所と石巻市1カ所の合計3カ所に,防衛施設庁が騒音測定器を3月中に設置する事を明らかにしました。また,防衛施設庁側は測定した騒音値が瞬時に分かるデータ開示も検討するそうです。

@前輪格納庫内のボルト1本が脱落・部品がひっかかり扉開かず
 高知空港でのDHC8-400型機の胴体着陸事故を調べている航空・鉄道事故調査委員会は、出なかった前輪の格納庫内のボルトが1本脱落していた事を明らかにしました。このボルトを包む「ブッシング」がずれて扉開閉のアームがひっかかり,扉が開かなくなっていた,との事です。このブッシングを正常な位置になおした所,扉は問題なく開いたそうです。航空・鉄道事故調査委員会はこのブッシングを持ち帰り、ボルトが元々なかったのか,どこかの時点で抜け落ちたのかなどの分析を行うそうです。これにより,整備上の問題だった可能性も出てきました。この結果を受けて,国土交通省は今日、ボルトとブッシングの点検を従来の4000時間ごとから400時間毎に行うよう指示を出す方針を固めました。

@全日空Gの乗員組合が整備士の配備を要請
 DCH8型機を運航している全日空グループの乗員組合は今日,記者会見を開き今回の胴体着陸事故に関して「会社が整備士を確保して,各空港に配置すべき」と要望しました。また、DHC8型機が「前輪以外にも様々な問題を抱えている機体だ。」として,ボンバルディア社の品質管理の向上が進んでいない事を指摘しました。

@エアバス社各工場が16日にストライキ
 欧州金属工労働者同盟(EMF)は14日、16日にエアバス社の合理化計画に抗議するストライキを実施すると発表しました。ドイツ・フランスの全工場は1日、スペインの3工場は1時間の操業停止をしますが,イギリスの工場については触れていません。


*3月14日

@成田空港に彼岸用の菊のチャーター便
 昨日、沖縄から成田空港に21日のお彼岸用に色とりどりの菊の切り花、約160万本・90トンを載せた貨物チャーター便が到着しました。この花は主に関東から東北の店先にならぶそうです。成田空港の方が羽田空港よりも配送の手順が良いのでしょうか。チャーター機の次の運航が成田空港発になるのでしょうか。

@高知県が全日空に代替機を要望
 昨日、高知空港で起こったボンバルディア社のDHC8-400型機の胴体着陸事故について、昨日午後、高知県庁を謝罪に訪れた全日空の副社長に対して、高知県は文書でDHC8型機に代わる代替機の運航を要望しました。高知県としてはこの事故で観光客が減ることを懸念しています。

@DHC8-Q300型機が中標津空港で着陸後に白煙出す
 昨日午前9時半頃、丘珠発中標津行きのエアーニッポンネットワークが運航している全日空4831便・DHC8-Q300型機(ボンバルディア社製)が中標津空港に着陸した後、左側のエンジンから白煙が出ました。点検したところ、オイル漏れが見つかったとの事です。

@5月13日に嘉手納基地を人間の鎖で囲む行動
 沖縄県の平和団体などは昨日、沖縄の日本復帰35周年となる5月15日の直前の日曜日になる5月13日に、周囲17.4Kmの米軍嘉手納基地を人間の鎖で囲み、基地による騒音などの負担が大きい事をアピールする事を明らかにしました。

@中部空港が満足度調査で2年連続の世界一に
 国際空港評議会(ACI)は12日、2006年空港顧客満足度調査で、中規模部門において中部空港が2年連続の世界一になった事を明らかにしました。

@ALAFCOがB-787型機12機を発注
 ボーイング社はクエートに拠点を置くリース会社・ALAFCO(Aviation and FinaceCompany)社からB-787-8型機12機の発注を受けた事を明らかにしました。


*3月13日

@全日空のDHC8型機が前輪出ずに胴体着陸・けが人なし
 今日午前8時40分頃、大阪発高知行きの全日空1603便・DHC8-400型機の機長から、「前輪が降りない。」との連絡がありました。同機は一度着陸を試み、地上から前輪が出ているかどうか確認しましたが、やはり出ていませんでした。手動でも降ろす事が出来ず、高知空港上空を旋回して、燃料を消費し、10時54分に着陸を強行しました。機長の適切な操縦で機首部分を火花を発しながら滑走路にこすりつけ、無事に滑走路上で止まり、出火もありませんでした。乗員・乗客60人全員が無事でした。国土交通省は直ちに航空・鉄道事故調査委員を派遣し、今日中にも「耐空性改善通報(TCD)」を発令して、国内の同型機22機の前輪の点検を指示する事にしています。
【コメント】6日の出来事でも書きましたが、心配していたことが起こりました。やはり、DHC8型機はどこかに根本的な欠陥があるのではないでしょうか。国土交通省は前輪の点検ではなく、原因が解明されるまでこの機種の運航を停止させて、徹底した検討をすべきではないのでしょうか。今回は機長の冷静な操縦と雨や風がなかったなどの好条件で事なきを得ましたが、大惨事になってもおかしくはない状況と思います。運航停止は航空会社にとっては痛手になるのでしょうが、事が起こってからでは間に合いません。

@羽田再拡張は30日に着工、2010年10月末に供用開始
 国土交通省は昨日、羽田空港に4本目の滑走路を造る再拡張工事の本格着工を30日に行う事と、4本目の滑走路の供用開始を2010年10月末にする事を明らかにしました。当初の予定は2009年12月末でしたから10ヶ月の遅れになります。これにより、成田空港の暫定平行滑走路2500m化の方が先に供用開始になります。

@「同意書提出は苦渋の選択」と千葉県漁連
 千葉県漁協組合連合会は昨日、国土交通省に羽田空港再拡張工事への同意書を提出した事を明らかにしましたが、24組合の内数組合が合意できていない事を明らかにし、同意書を提出するかどうかの判断を会長に一任し、会長が決断したとの事です。会長は心労で体調を崩し、昨日の記者会見には出席しませんでした。「合意書提出は一部組合が合意していない中で、羽田空港再拡張の重要性を考えた苦渋の決断。」としています。

@ドバイ空港で離陸時に緊急停止し14人がケガ
 12日、アラブ首長国連邦のドバイ空港でドバイ発ダッカ行きのピーマンバングラディシュ航空機が離陸滑走中に機械系統の異常が見つかったため、緊急停止を試みて機首から滑走路に突っ込みました。この事故で、乗員・乗客の内、少なくても14人がケガをしたとの事です。

@コンチネンタル航空がB-787型機を5機追加発注
 コンチネンタル航空はこのほど、ボーイング社に対してB-787-9型機5機を追加で発注した事を明らかにしました。これで、同航空のB-787型機発注は合計25機となりました。


*3月12日

@乗継ぎ客の液体物免税品放棄が1週間で991点
 成田国際空港株式会社の調べによりますと、1日から実施された液体物持ち込み規制強化の影響で、成田空港で航空機を乗継ぐ外国人らが出発空港で買った液体物の免税品を乗り継ぎ便に持ち込めず放棄するケースが激増しています。7日までの1週間で991点に上りました。内訳は酒類が792点、化粧品が147点、香水が52点となっています。2月は全部で39点しかありませんでした。このような規制がない国での「日本では機内に持ち込めません。」と言うPRが必要なようです。

@ノースウエスト航空が4月6日から成田ーシアトル線を増便
 ノースウエスト航空は4月6日から成田ーシアトル線を週2便増便して、週9便にする事を発表しました。夏季の需要増を見込んでの事です。

@HISグループが成田空港ー秋葉原ー新宿に貸切バスを運行
 HISグループの「エイチ・アイ・エスエクスペリエンスジャパン(HEJ)」は訪日外国人向けに成田空港から秋葉原と新宿を結ぶ貸切バスを1日16往復運行する事になりました。外国人向けのウエブサイト「わっしょい!WEB」の会員(無料)に登録すると、そのたまったポイントで乗車できるとの事です。4月15日までは登録するだけでバス乗車可能なポイントをプレゼントするキャンペーンを行うそうです。

@日航機長が客室乗務員を機長席に座らせ記念撮影・乗務停止
 日本航空は昨年12月、ロンドン発関西空港行きのB-777型機の機内で、45歳の機長が操縦室に飲み物を運んできた女性の客室乗務員を機長席に座らせ、デジタルカメラで写真を2枚とっていた事を明らかにしました。当時は自動操縦中でしたが、客室乗務員は自動操縦解除ボタンのついた操縦桿にも手を添えたとの事です。同社は「不適切な行為」として、機長と客室乗務員を乗務停止にしました。また、副操縦士には口頭で注意しました。日本航空から報告を受けた国土交通省は行政処分も検討しているとの事です。

@A350XWB型機に初めての確定発注・フィンランド航空
 エアバス社はこのほど、フィンランド航空からA350XWB型機11機の確定発注を受けた事を明らかにしました。A350XWB型機の確定発注は初めてになります。フィンランド航空は以前のA350型機を9機発注していました。同航空はA340-300型機とA330型機も発注しています。

@米国の夏時間が11日から始まる
 アメリカの夏時間が昨年よりも3週間早く、11日の未明から始まりました。終了は11月の第1日曜日でこちらは1週間遅くなり,合計で4週間延長されます。日照時間を有効活用し、エネルギーを節約するため、との事です。アメリカに行かれる方は注意が必要ですね。


*3月11日

@羽田空港再拡張を今月中に本格着工・完成は2010年半ば
 国土交通省は遅れている羽田空港再拡張工事の本格着工を今月中に行う方針を固めました。これにより、新滑走路の供用開始は当初予定の2009年末ではなく、2010年半ばまでずれ込む見込みです。

@福島空港に民間のパイロット訓練施設設置へ
 民間業者が福島空港を使いパイロット訓練施設を設置する方向で地元への説明を始めました。福島空港敷地内の県有地を借りて、訓練に使う航空機の格納庫と駐機場を整備します。地元市町村の了解が得られれば、2007年度中にも工事にかかりたいとしています。

@大韓航空機の胴体の突起は何でしょう?
 先日、成田空港に行った時に気がついたのですが、写真の様に大韓航空機の胴体上部に見慣れぬ突起物がありました。他の会社の航空機には見当たらないのですが、これは何なのでしょうか。サービスが中止された機内インターネット「コネクション・バイ・ボーイング」のアンテナが入っているのでしょうか。あるいは、大気汚染の測定装置でしょうか。分かる方で教えて頂けるとありがたいのですが。


*3月10日

@成田空港電機設備談合で7650万円を返還へ
 成田国際空港株式会社は昨日、電機設備談合に関わった東芝・日新電機・富士電機システムズの3社が違約金相当額として約7650万円を今月中に返還する事で合意したと発表しました。詳しくは成田空港会社のホームページに出ています。

@今日と明日に航空科学博物館で航空ジャンク市
 今日と明日、成田空港近くの航空科学博物館で恒例の航空ジャンク市が開かれています。今日も、午前中から多くの航空ファンでごった返していたそうです。

@成田空港は27位で変わらず・昨年の航空旅客
 世界空港評議会(ACI)は8日、2006年の世界の空港旅客統計を発表しましたが、全世界の空港利用旅客は前年比約5%増の43億9000万人になったとの事です。成田空港は世界の27位で、これは前年と変わりません。羽田空港も前年と同じ4位でした。

@2006年のバードストライクは神戸空港がダントツ
 読売新聞によりますと、2006年の全国空港バードストライク調査によりますと発着回数1万回あたりで、神戸空港が50.7回、大阪空港が3.75回、羽田空港が3.62回、成田空港は2.26回となり神戸空港がダントツに多くなっています。これは、空港島用地が売れずに野鳥の楽園となっているのが原因とのことです。

@三角運航で合意・日中航空交渉
 国土交通省は昨日、日中航空交渉で日中の双方の貨物便を日中朝の3国を順番に回る「三角運航」を週4便認める事で合意した事を明らかにしました。


*3月9日

@おとり捜査でイラン人を逮捕
 成田空港で11月中旬、密輸した覚せい剤を受けとりにきたイラン人をおとり捜査で逮捕していた事が昨日分かりました。東南アジアの国で密輸組織から日本に覚せい剤を運ぶ事を頼まれた人が警察当局に相談し、警察当局が日本の警視庁と密接に連絡を取り、この人が運んできた覚せい剤3Kgの入ったスーツケースを成田空港で受けとったイラン人を逮捕したとの事です。
【コメント】こんな事を公表していいのでしょうか。おとりになった人が組織から報復を受ける事にならないのでしょうか。心配です。

@カンタス航空がフラットベットに特別料金導入へ
 カンタス航空はビジネスクラスのフラットベットに対して特別な料金を設定する事になりました。日本線では成田ーシドニー線と成田ーメルボルン線に適用されます。料金は片道200米ドルとなり、往復では約5万円になります。今日にも認可される見通しです。

@伊丹市が空港との「共生都市宣言」を採択
 大阪空港の地元である兵庫県伊丹市は今日の本会議で、空港との共存を盛り込んだ「共生都市宣言」を賛成多数で議決しました。4月1日付けで制定されます。宣言では「地域活力向上に重要な役割を果たし、最大限に活用すべき地域資源」としています。なお、1973年に制定した「空港撤去都市宣言」は長年の市民の戦いの証として存続させる事になりました。
【コメント】これでいいのでしょうか。発端は、便数が少なくなって地域が衰退する事を心配した地元商工業者が署名を集めた事のようですが、現在でも騒音に苦しむ市民は多くいるはずです。「共生」を旗印にして、商売の利益と交付金欲しさに、騒音に苦しむ人の願いを押しつぶしてしまう傾向が全国で見受けられます。口当たりの良い言葉ですが、「共生」とは一体、何なのでしょうか。

@日本航空が4月からヒューマンエラー低減のために「LOSA」実施
 日本航空は運航中のヒューマンエラーを低減するため、TLC社が開発した客観的・科学的に分析する安全モニタープログラム「LOSA」を4月から3ヶ月間実施します。アメリカのTLC社員とオブザーバーとして訓練を受けた運航乗務員が国内線と国際線に搭乗してチェックをします。この結果に基づいてTLC社で分析し、改善策を提示します。

@全日空が多重予約チェックシステムを導入へ
 全日空グループは4月1日より、1人で搭乗区間や搭乗日が同一,もしくは接近している複数便を予約している(多重予約)場合に予約を取り消す可能性があるとする規定を「国際運送約款」に新たに盛り込む事を明らかにしました。近い将来にはチェックをシステム化する予定で、自動的に判断できるようになる、との事です。

@事故機の垂直尾翼を引き倒す
 7日に起こったガルーダ航空機事故で焼け残った垂直尾翼が8日午前に兵士らによって引き倒されました。8日未明までに垂直尾翼のガルーダ航空のマークは白いペンキで塗りつぶされていたそうです。ガルーダ航空のイメージダウンを少しでも避けようとした措置と見られています。

@ファースト・チョイス・エアウエイズがB-787型機を追加発注
 ボーイング社は7日、イギリスのファースト・チョイス・エアウエイズからB-787-8型機4機を追加発注されたと発表しました。オプション権を行使したもので、同社のB-787型機発注は合計で12機となります。


*3月8日

@神戸市が空港島の土地を5割引で販売へ
 神戸市の矢田市長は今日の市議会で、0.3ヘクタールしか売れていない神戸空港島の土地について、約83ヘクタールの内の約17ヘクタールを4月から,3年間の限定で、5割引で販売する考えを明らかにしました。空港島の建設費用を空港島の売却代金で補う事にしていますが、売却が全くと言って良いほど進まず、半額での売却に追い込まれた形になります。(右は神戸空港島用地・2006年4月)

@日本航空が家族マイレージを4月から導入
 日本航空は昨日、家族のマイレージを合算できるサービスを4月1日から始める事を明らかにしました。クレジットカード「JALカード」の本会員の同居する配偶者や一親等の家族を「子会員」として登録することにより、マイレージポイントを合算できることになります。ただ、「JALカード」の本会員や家族会員になる事が必要です。

@死者は23人に、117人が生存
 インドネシアのガルーダ航空機炎上事故ですが、結局、死者は23人で117人が生存していたとの事です。行方不明だった乗客などは帰宅したりしていたとの事です。


*3月7日

第34回騒音対策委員会質問事項を提出しました
 今月29日に開催される第34回騒音対策委員会の本会質問事項を成田国際空港株式会社に提出してきました。解説と資料のページに載せておきます。
 ついでに、成田空港内を見て回りましたが、偶然、米軍の大型バスを見かけましたので、下に写真を載せておきます。もちろん、米軍関係者が乗るのでしょうが、兵士たちも私服で乗るのでしょうね。「ARMY」「NAVY」のプレートをつけた米軍の各種車両は成田空港内で良く見かけますので、毎日出入りしているものと見られます。今日はたまたま、歩いている時に信号待ちで停まっていましたので写真が撮れました。

@中国東方航空が成田ー西安線を再開
 中国東方航空は休止していた成田ー西安線を3月25日から上海経由で再開します。これは、現在運航している成田ー上海線を1日1便延長するものです。

@インドネシアでガルーダ航空機が着陸失敗し炎上
 7日午前7時3分頃、インドネシアのジャワ島中部にあるジョクジャカルタの空港で、ガルーダ航空200便・B-737-400型機が着陸に失敗し炎上しました。乗員・乗客140人の内21人が死亡、28人が行方不明とのことです。日本人も2人が搭乗していましたが、2人とも軽傷とのことです。この内の一人が電話でマスコミに伝えた所では、同機は着陸体制に入って腰が浮くぐらいの急降下をして、かなりのスピードで着陸し、1回バウンドしたとの事です。目撃者の話では、前輪から火が出て滑走路をオーバーランし、フェンスを突き破って水田に突っ込んで炎上したようです。インドネシアでは今年に入ってから大きな航空機事故がこれで3回起こっています。

スカイネットアジアの1月実績が好調
 スカイネットアジアは昨日、1月分の輸送実績を発表しましたが、それによりますと乗客数が前年同月比で13.3%増となり、3路線体制になって以来最高の伸びとなりました。搭乗率も68.9%,就航率も99.8%となりました。


*3月6日

@副知事が成田空港の機能拡充に言及
 千葉県の白戸副知事は昨日の予算委員会で質問に答え、「(成田空港の)発着枠拡大が今後の重要な課題である事は十分認識している。空港機能の拡充が地域の理解と協力の下に進められるよう、四者(国・成田国際空港株式会社・千葉県・地元自治体)で協議しながら対応したい。」と答弁しました。これは、年間発着回数を22万回超にする事と平行滑走路を3000m級にする事について、四者協議会で話し合う事を念頭に置いた発言と考えられます。

@検疫探知犬業務を民間委託へ
 成田空港で活躍している検疫探知犬につて農林水産省の成田空港検疫署は、大幅な増員が難しい事と検疫業務が拡大していることから、持ち込み禁止の肉類などを発見する検疫探知犬の業務を今月中にも民間に依託する事を決定し、すでに、ハンドラーの訓練に入っています。

@全日空機が油圧装置の警報で大阪空港に引き返す
 今日午前7時30分頃、大阪空港を離陸した佐賀行きの全日空1653便・DHC8-402型機で尾翼昇降舵の油圧装置の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。点検した所、昇降舵に異常はなく計器の誤動作と見られています。
【コメント】DHC8型機の故障が相変わらず続いていますね。当初よりは少なくなったとの事ですが、航空機の新機種の初期故障と言うのはこんなにあるものなのでしょうか。何か、日本の乗客が実験台にされているような気がしてきます。

@日本航空が7労組にベースアップゼロを回答
 日本航空は昨日、最大労組・JAL労組を除く7組合に対して今年のベースアップをゼロにするとの回答を出しました。JAL労組は今年のベースアップ要求を見送っています。7労組は15000円のベースアップを要求していました。7労組側は今後も交渉を続け、20日をメドにストを行うかどうか決めたいとしています。


*3月5日

@「新成田離婚」と言う言葉があるんですね!
 「何をいまさら」と言われそうですが、何しろ、流行には疎いものですから。10年ほど前に「成田離婚」と言う言葉がはやりました。こちらは、新婚旅行でけんかしたカップルが成田空港で離婚を決意すると言うものでした。「新成田離婚」と言うのは、定年退職した夫婦が退職記念に海外旅行をしたものの、今まで夫の方が仕事仕事で対話が少なかった事から、妻の方が夫と長時間過ごすのがうっとおしいと感じたり、長時間二人で過ごしてお互いの嫌な所を再認識して成田空港に帰ってきたとたんに「離婚」や「家庭内離婚」を決意する事を言うのだそうです。団塊の世代の大量退職で「新成田離婚」も増えるのでしょうか。

@中国・天津空港で日本機同士が接触し損傷
 昨日午後3時25分頃、中国の天津空港で離陸のためにプッシュバックでスポットを離れようとした中部空港行きの全日空114便・B-737型機の右主翼の先端が、隣のスポットに停まっていた中部空港行きの日本航空788便・B-767型機の左主翼の先端に接触してしましました。このため、両機の主翼が損傷し、両便とも欠航になりました。乗員・乗客にけがはありませんでしたが、乗客は今日の別便で中部空港に到着しました。

@注意!乗継ぎで没収が多発・免税店の液体物
 3日の出来事で書きましたが、制限エリアの免税店で買った液体物は機内持ち込みが出来ますが、乗継ぎをする場合は注意が必要です。乗継ぎ空港で、液体物が没収されるケースが多発しているそうです。結局、次の航空機に乗り込む時に「機内には持ち込めない。」として,没収のうきめに会うそうです。北米路線の場合は乗継ぎ空港で機内に預けたスーツケースに詰め替えれば大丈夫なようですが、化粧品などは大丈夫としても、酒類をスーツケースに詰め替えると中で割れた場合は悲劇になります。また、欧州線ではスーツケースが機内預けのまま到着空港まで行ってしまいますので、詰め替える事も出来ずに、乗継ぎ空港で没収となるようです。


*3月4日

@騒防法区域指定告示は3月中の見込み
 2日の千葉県議会予算委員会で千葉県は昨年9月に四者協議会で了承した騒防法の区域指定を、国土交通省が3月中に告示する見通しである事を明らかにしました。

@EUとアメリカがオープンスカイ協定で暫定合意
 EUとアメリカ政府は2日、相互の航空路線や便数を自由にする「オープンスカイ協定」で暫定合意に達しました。それぞれの議会で承認されますと、10月28日から発効する事になります。しかし、イギリスは空域の過密化を理由に難色を示しており、アメリカ議会の承認も微妙な情勢にあるとの事です。


*3月3日

@制限地区の免税店販売の液体物は持ち込みOK
 1日から始まった国際線の液体物機内持ち込み制限で、成田空港では出国審査後の制限区域の免税店で購入した液体物は機内持ち込みが可能とのことです。多分、全国の空港で同じ措置がとられているものと思われます。このため、今まで米国線で全ての液体物持ち込みが制限されていた免税店にとっては米国線の基準が緩和された事になります。一方、制限区域外の出発エリアの売店にとっては飲料や化粧品などが売れなくなり打撃になるようです。売店では100ml以下の容器に詰めた化粧品などの販売を考えているようです。

@飛行中の全日空機内で現金を盗み逮捕
 千葉県警成田空港署は昨日、ワシントン発成田行きの全日空機内で隣の席のタイ人女性が席を離れた隙にバッグから現金1400ドル(約17万円)を盗んだ容疑でベトナム国籍の39歳の男性を逮捕しました。本人も容疑を認めているとの事です。被害に気づいたタイ人女性が客室乗務員に相談し、同機から全日空成田空港支店を通じ警察に通報があったものです。

@乗客の犬が逃げ出し30分遅れる
 昨日午後6時頃、成田発大阪行きの日本航空3007便・B-777型機で貨物室に積み込もうとしていた乗客の飼い犬が逃げ出してしまいました。警備員などが追いかけて、20分後に捕まえましたが、このトラブルで同機は出発が30分遅れました。

@遺伝子組換えマウスが逃げ出す事故が1月に
 昨日、今年1月24日に成田空港で輸出のため貨物室に積み込まれようとしていた、免疫機能を人為的に破壊された遺伝子組換えマウスが容器を喰い破って逃げ出す事故があったことが分かりました。幸い、逃げ出したマウスは1匹ですぐに貨物室内で捕獲されました。逃げ出した原因は出荷した実験動物中央研究所が容器に金属製の内蓋を取り付けるのを忘れたためでした。文部科学省は同研究所に対して文書で注意を行いました。

@10月に厚木基地第四次騒音訴訟・飛行差し止め請求も
 「厚木基地爆音防止期成同盟」は昨日、今年10月を目指し第四次厚木基地騒音訴訟を起こす事を明らかにしました。原告団は1万人を目指すとの事です。今回は第三次訴訟で見送った飛行差し止め請求を盛り込む事にしました。理由として、判決で指摘されているにも関わらず、騒音がいっこうに改善されていない事を上げています。また、平和運動等との連携もしていきたい、としています。

@全日空が安全教育センターを開設
 全日空は1日に「ANATEC」内に「ANAグループ安全教育センター」を開設しました。主に、グループ内従業員の安全教育に使われますが、一般にも公開されます。申し込みは電話でとの事です。

@UPS社がA380型貨物機10機をキャンセルへ
 貨物大手のUPS社は2日、エアバス社に発注していたA380型貨物機10機をキャンセルする意向を明らかにしました。同社は同機の発注を今年後半に判断する、としていました。同社は「2012年の引き渡しが可能と考えていたが、エアバス社が貨物機の開発者を旅客機開発に振り向け、貨物機の開発を中断する事にしたため、2012年の引き渡しが不可能になった。」としています。これで、A380型貨物機の発注は全てキャンセルになります。


*3月2日

@沖縄県知事が新石垣空港用地の強制収用を示唆
 沖縄県の仲井知事は昨日、県議会の新石垣空港の用地取得に関しての一般質問に答えて、まだ契約できていない約57万平方メートルについて、強制収用も視野にいれて手続を始める方針を明らかにしました。

@エアバス社がA380型貨物機の開発を中断
 エアバス社は1日、発注のキャンセルが続いているA380型貨物機について開発を中断し、当面は旅客機の生産を優先する事を明らかにしました。貨物機に新規の受注が入れば再開するとしています。

@エアバス社がリストラ策を発表
 エアバス社は先月28日、承認された合理化策「パワ−8」の内容を明らかにしました。それによりますと、向こう4年間で正規従業員5000人、他社から受け容れている契約社員5000人を削減するとしています。国別ではドイツが3700人、フランスが3200人、イギリスが1600人、スペインが400人、エアバス本部が1100人となっています。また、フランスとドイツの工場も売却するとしています。


*3月1日

@2月のアクセス数は20364回でした。ありがとうございます。

@環境省が航空機騒音評価値に「Lden」採用を提案
 環境省は今日開かれた中央環境審議会に航空機騒音の評価方法を現在使われている「WECPNL」から「Lden」に変更する諮問を行いました。評価方法の変更は34年ぶりとなります。環境基本法の環境基準の改定と共に、年内にも改正する方針とのことです。これについて環境省は「新手法導入で環境基準は若干厳しくなる上、住民の実感により近い評価も可能になる。」としています。

@市民団体の質問書に石川県が回答
 1月23日の出来事で書いた小松市の市民グループ「小松基地問題研究会」が出した質問書に石川県は昨日回答し、「燃料タンクの落下事故の記載がないのは記載漏れで、今後は記載する。騒音については国が公表していないので、把握できない。」としています。

@国際線の液体物機内持ち込み制限が始まる
 今日から全国の空港で、国際線への液体物の機内持ち込み制限が始まりました。化粧品などジェル状の液体も対象となり、100ml以下でも1リットルの透明ビニール袋1枚にいれないと持ち込めません。各空港ではペトボトルの飲料を一気飲みしたり、トランクに詰め替えるなどの風景が見られたようです。
 


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