2007年4月の出来事


*4月30日

@外国人の6割はバス、日本人は鉄道とバスが各4割に・アクセス調査
 成田国際空港株式会社が2年に一度実施している「成田国際空港アクセス実態調査」(今年3月9日・24時間実施、出発旅客43813人・空港内従業員34173人・その他送迎や商用など20269人)によりますと、出発旅客の成田空港へのアクセス手段として外国人はバスを使う人が62.3%と圧倒的で、鉄道は26.7%でした。これに対して日本人は鉄道が43.6%と1位になり、バスは37.8%で2位でした。乗用車・タクシーなどの利用は外国人が7.4%と少なく、日本人は15.0%でした。


*4月29日

@解説と資料のページに「2007年JAXA・電子航法研究所一般公開」を載せました。

航空科学博物館で「YS11展」開催中
 昨日、役員会で成田空港近くに行きましたので、航空科学博物館に寄り「YS11展」を見てきました。目玉は何と言っても実物の機体前部です。内装も外装も一部をはがして内部構造が見えるようになっています。階段で内部にも上がれるようになっています。5月27日まで開催されていますので、休みの間にどうでしょうか。

@エアドゥがGW中に24便欠航
 エアドゥは昨日、中国で定期整備中の機体の金属製骨組みにヒビが見つかり、修理のために今日から5月1日までの間、この機体を使う予定だった新千歳ー羽田線の22便と旭川ー羽田線の2便の計24便が欠航することを明らかにしました。約4700人の予約客に影響が出るとのことですが、自社便や他社便への振替で対応するとのことです。


*4月28日

@成田空港周辺経済団体が機能拡張を実現する会を設立
 成田空港周辺の33経済関係団体は昨日、成田空港の機能拡張を国などに求める「成田空港の機能拡充と地域経済の活性化を実現する会」を発足させました。会では今後、平行滑走路の3500m化や東京駅へのアクセスの改善を求める提言をまとめ国や成田国際空港株式会社に提出し、運動をすることにしています。

@旅客が前年同月比で4%増に・3月分
 成田国際空港株式会社が発表した3月分の空港運用状況によりますと、旅客が前年同月比で4%増になりました。日本人は同1%増でしたが、外国人が同12%増の大幅な伸びになりました。国内線も同14%増になっています。発着回数は同3%増ですが、B滑走路が同11%増の二桁の伸びになっています。

@機内食工場に米国産牛肉が混入・証明書なし
 農林水産省は昨日、19日に成田空港の国際線機内食工場が輸入した豚肉120箱の中で1箱だけ米国産の牛肉の箱が混入していたと発表しました。26日に機内食工場から連絡があったとのことです。この牛肉には輸入に必要な証明書はついていませんでしたが、国際線機内食に使われる食材は一般の輸入品とは区別されており証明書は必要ではありません。しかし、米国に混入の経緯を調査するように求めるとのことです。

@GWの出国ラッシュが始まる
 今日からゴールデンウイークが始まりましたが、成田空港では朝から混雑しているとのことです。成田国際空港株式会社によりますと今日だけで5万300人が出国する予定とのことです。

@全日空決算・営業収入が3期連続の過去最高
 全日空が昨日発表した2007年3月期決算によりますと、グループの営業収入が前年同期比で8.8%増の1兆4896億円となり、3期連続の過去最高になりました。営業利益は921億円だったとのことです。


*4月27日

成田空港会社のページに「成田国際空港アクセス実態調査(速報)」「Arrival&Transfer Guidebook2007の発行」「成田空港運用状況(平成19年3月分)」が載っていました。

@小松基地騒音訴訟が確定・国も控訴せず
 4月19日の出来事で、第3・4次小松基地騒音訴訟の控訴審判決で「原告側が控訴しない見込み」と書きましたが、国側も控訴を見送ることが明らかになり、判決が確定することになりました。国は「判決は過去の判例の範囲内で憲法解釈の誤りもなく、上告の理由がないと判断した。」と述べています。
【コメント】国がこの判例を認めるならば、損害賠償の支払いを認めることになります。本当に認めるのであれば、他の基地訴訟の判決で「裁判を起こさなければ、損害賠償が認められない」現状を「国の怠慢」と厳しく糾弾されいますが、この現状を早く変えて、年ごとの騒音の程度に応じて、個人個人に損害を補償する制度の創設を至急に行うべきではないでしょうか。裁判では騒音の程度がどうなるかわからない「将来の被害に対する補償」を認定することは難しいと思いますから。

@成田空港で密輸・テロに対するキャンペーン
 昨日、成田空港で密輸とテロに対する水際阻止のキャンペーンが行われました。第1ターミナルと第二ターミナルのそれぞれで麻薬探知犬も参加してデモンストレーションが行われました。県警成田空港署や航空会社など20機関が参加しました。

@長崎空港で日本航空機の前輪ステアリングが故障
 機種など詳しいことがわからないのですが、昨日、長崎空港で日本航空機の前輪ステアリングが働かなくなるトラブルがあったとのことです。

@エミレーツ航空がA380型機を追加発注へ・成田への乗り入れも視野に
 アラブ首長国連邦のエミレーツ航空の会長は26日、引き渡しが遅れているエアバス社のA380型機45機の補償交渉が間もなく終わり、A380型機を追加発注する方針を固めたことを明らかにしました。何機を追加で発注するかなどは今後詰めていく、としています。なお、2007年3月決算も明らかにし、売上高が前期比で28.4%増、最終利益も同23.5%増となったことを明らかにしました。また、同航空関係者は日本については「成田線を最優先し、できるだけ早い時期のデイリー化を目指したい。A380型機の投入も視野に入れている。」と語りました。


*4月26日

@成田市の観光循環バスの利用が低迷
 成田市が成田市内の観光名所と成田空港を循環するバスの運行を初めて1ヶ月になりますが、利用者は目標の約半分の1日35人程度と低迷しているとのことです。本数が1日7本と少ないのとPRが不足していることが原因として、日本語はもちろん英語・韓国語・中国語のパンフレットを作成して宣伝するとのことです。また、現在1台で運航しているのに加えもう1台を投入することも考えている、としています。

@九州新幹線訴訟で住民勝訴の判決
 九州新幹線の騒音と日照権被害を訴えて鹿児島市の住民7人が起こした訴訟の判決が今日、鹿児島地裁でありました。判決によりますと通過の際には環境基準値とされる70デシベル以上の騒音が発生しており、「高架橋の設備は不十分で、被害の発生が予想される中で設置された」として、被告の独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構(旧日本鉄道建設公団)」に対して1700万円を支払うように命じました。しかし、原告が求めていた、今後40年間の賠償については「将来の被害発生が不確定で、訴えは不適法」と却下しました。

@旭川空港の乗降客が過去最高を更新
 旭川市がまとめたところによりますと、2006年度の旭川空港の乗降客は前年度比で6.1%増の127万5966人となり、4年連続で過去最高を更新しました。旭山動物園や世界遺産・知床の人気が寄与したとのことです。

@乗り継ぎ客が周辺地域を観光すれば空港利用料を免除へ・韓国
 韓国の建設交通部は26日、仁川や済州などの国際空港で乗り継ぎ客が周辺地域を観光した場合、空港利用料を免除する管理規則の改正案を策定し、早ければ7月から実施する方針を明らかにしました。空港のハブ化と周辺観光の振興を狙ったものとのことです。

@ボーイング社の純利益が27%増に
 ボーイング社は25日、2007年1〜3月期の決算で純利益が前年同期比で27%増になったことを明らかにしました。民間機部門が好調で、特に不採算となっていた機内でのインターネット接続事業「コネクト・バイ・ボーイング」からの撤退とB-787型機などの好調な受注が貢献しているとのことです。
 右の写真は「3月11日の出来事」で載せたものですが、その後、大韓航空の方に会う機会があり、尋ねたところ、やはりボーイング社のコネクト・バイ・ボーイングのアンテナとのことでした。この方は「突起はないほうがよいのですが・・・」と話していました。今のところ、利用できず、無用の長物になっており、空気抵抗が増しているのではないでしょうか。


*4月25日

@厚生労働省がGWを前に感染症への注意呼びかけ
 厚生労働省はゴールデンウイークを前に全国の空港で渡航先での感染症に注意するよう呼びかけるリーフレットの配布やポスターの掲示を始めました。鳥インフルエンザの感染に注意するために生きている鳥を売っている市場や養鶏場には近づかないようにすることや、狂犬病に感染しないために現地で動物に噛まれた場合はすぐに傷口を水や石けんで洗い、現地の医療機関でワクチンの接種を受けるよう求めています。また、テング熱・西ナイル熱・マラリアに対してはウイルスを媒介する蚊にさされないように注意するために、長袖を着ることや防虫剤などを用意することを呼びかけています。ただ、スプレー式や液体物は没収されますので注意してください。

@DHC8型機が前輪不具合警告で引き返す
 今日午前8時半頃、那覇発久米島行きの琉球エアコミュータ−873便・DHC8-100型機が離陸したところ、前輪が格納できていないとの警告灯が点灯しました。このため、同機は那覇空港に引き返し、約20分後に無事着陸しました。着陸の際には前輪は正常に出ていたとのことです。

@BAとエアカナダがB-787型機を発注
 ボーイング社は24日、ブリティシュ・エアウエイズからB-787型機15機の発注を受けたことを明らかにしました。また、エアカナダは24日、B-787型機のオプション分23機を追加で発注したことを明らかにしました。これによりエアカナダのB-787型機発注は合計37機になります。

@BAが「007」のヴァージン航空会長の登場場面をカット
 ブリティシュ・エアウエイズは21日、同社の航空機内で上映する「007/カジノロワイアル」の中で、ライバル会社のヴァージンアトランティックの会長が出演している場面とヴァージンアトランティックの尾翼が見える場面数秒をカットしたと発表しました。ヴァージンアトランティックはこの映画のスポンサーになっており、この関係で会長が出演したようです。ブリティシュ・エアウエイズは理由として「会社の方針」とだけ述べています。


*4月24日

@東峰の森の伐採開始
 成田国際空港株式会社は昨日から平行滑走路再北伸に伴う新誘導路建設用地にあたる東峰の森の樹木の伐採を始めました。4ヘクタールを伐採し、1ヘクタール分の樹木を新誘導路外周部分に移植するとのことです。伐採作業は6月末までかかる予定とのことです。

@シンガポールとの航空協議が合意・地方空港の乗り入れ制限撤廃
 国土交通省は昨日、シンガポールとの航空協議が合意に達したことを明らかにしました。合意の内容は(1)双方にB-747型機クラス換算で週16便の増便を認める、(2)東京・大阪・名古屋以外の地方空港への乗り入れについて便数や発着地点の制限を撤廃する、(3)貨物専用機の中間、及び以遠権の運航を週14便まで許可する、(4)A380型機とB-787型機の使用を可とする、(5)コードシェアーを以遠権区間や日本国内間も許可する、となっています。

@「当面の資金繰りに問題はない」日航社長
 日本航空の西松社長は昨日の記者会見で5月上旬に主要3銀行から116億円の追加融資を受けることになったことを明らかにし、「当面の資金繰りに問題はない。」と強調しました。3月末の595億円の融資と合わせて711億円の融資を受けたことになります。


*4月23日

@全日空グループ4組合が25日のストを中止
 25日にストライキを予定していた全日空グループの4労組(12日の出来事を参照)は昨日、ストライキを中止することを決めました。

DHC8型機のイレギュラーは4年で79件
 20日に開かれたDHC8型機の安全対策会議で明らかにされたところによりますと、平成15年2月から今年の4月19日までの約4年間にDHC8型機関係で事故が1件、重大インシデントが1件、イレギュラーが79件おこっていたことが明らかになりました。

@GWの日本航空と全日空の国際線予約が昨年を上回る
 日本航空と全日空が明らかにした各グループ内のゴールデンウイークの国際線予約状況は両社を合わせて提供座席が前年比2.0%増の約72万8800席、予約数は同3.4%増の約50万4000人、予約率は同1.0%増の69.2%となっているとのことです。

@IATA運賃が実勢運賃と乖離・燃油サーチャージャーに不審感
 公正取引委員会がこのほど実施した旅行会社へのアンケート(回収率41.8%・522社)によりますとIATAの決めている運賃と実勢運賃の乖離を指摘する回答が多数で、IATAの運賃を「妥当でない」とする回答は35%に達しました。そして、「自由競争によって運賃が適正化されるべき」とする回答が54%に達しました。しかし、一方で価格破壊を恐れて「IATAの運賃協定は必要」とする回答も50%になりました。さらに、燃油サーチャージャーについては「妥当」と答えた回答は5%にすぎず、「妥当でない」としたものが70%になりました。理由としては「料金の根拠が全くわからない」「顧客の不信感を招く」などが圧倒的だとのことです。


*4月22日

@JAXA研究センターの一般公開に行ってきました
 今日は各地で研究所や施設の一般公開が行われました。私は昨年に続いて調布にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の航空宇宙技術研究センターと、隣にある電子航法研究所に行ってきました。今日は調布飛行場の隣にあるJAXAの「飛行場分室」も見てきました。後日、簡単に報告します。


*4月21日

@アヘン7Kg持ち込んだトルコ人を送検・成田空港
 東京税関成田支署と千葉県警は昨日、33歳のトルコ人男性をアヘン法違反容疑で送検したと発表しました。この男は今月1日午前10時25分にイスタンブールから成田空港に到着した航空機でアヘン7Kgをスーツケースに隠して持ち込もうとして逮捕されていました。男によると2500ドルの報酬で新宿のホテルに持ち込むことになっていたとのことです。7Kgはアヘン持ち込みとしては成田空港開港以来2番目の量とのことです。


*4月20日

@ボンバルディア社副社長が脚部分の設計見直しを表明
 今日開かれた国土交通省の第3回DHC8型機安全対策会議に出席したボンバルディア社の副社長は車輪などの着陸装置の設計を見直し、今夏から改良型の生産を始めることを明らかにしました。また、8月に羽田空港に顧客対応の事務所を開設し、10月には成田空港に在庫部品センターを開設すること、現在2名の日本駐在技術者を増員するなどの対策を明らかにしました。

@昨日DHC8-400型機の不具合2件
 昨日午前11時頃、対馬発福岡行きの全日空機・DHC8-400型機が出発のためにエンジンを始動したところ、右エンジンの不具合を示す警告灯が点灯しました。この便は点検のために欠航となり、乗客は次の便をB-737型機とした代替便で福岡に向かいました。同機は午後5時頃復旧し、乗客を乗せずに福岡空港に向かいました。
 昨日午前11時45分頃、大阪発松山行きの全日空1635便・DHC8-400型機が松山市上空を飛行中に左エンジン発電機の不具合を示す警告灯が点灯しました。同機はそのまま飛行を続け、松山空港に無事着陸しましたが、駐機場に移動中の滑走路で同エンジンのオイルの異常を示す警告灯が点灯しました。結局、折り返し便は欠航となりました。

@中華航空機事故訴訟で27人が和解
 1994年に名古屋空港で起こった中華航空機墜落事故を巡る訴訟で名古屋高裁は昨日、両者に和解を勧告しました。この結果、29人の原告のうち27人が和解に応じました。原告側は和解の条件として中華航空側が法廷で謝罪することを求めましたが、中華航空は「航空機事故で亡くなられた方々に心から哀悼の意を表します。遺族である控訴人、原審(一審)の原告や被害者らに対し、多大なる心痛を与えたことを深くおわびします。航空機事故を起こさないよう安全運行に最大限努めます」と謝罪しました。父母を事故でなくした原告の子供2人はエアバス社の責任を明らかにしたいと和解には応じず、訴訟を継続することになりました。


*4月19日

@小松基地訴訟で原告が上告しない見込み
 16日に高裁の判決が出た第3・4次小松基地騒音訴訟の原告団は昨日、事務局会議を開き上告をしない方針を確認しました。今後、原告一人一人の意思を確認して決定するとのことです。理由として、上告しても自衛隊機の飛行差し止めが認められる可能性は低く、棄却された場合、他の訴訟への影響も考えられるとしています。また、第5次の訴訟を準備することで一致し、これまで通りに自衛隊違憲論を掲げて飛行差し止めや損害賠償を求めていくことにしています。

@2006年の航空機事故は過去10年で最低に・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は17日、2006年に世界で起こった航空機事故がこの10年で最も低くなったことを明らかにしました。事故数を飛行回数100万回に換算した事故率では2005年が0.76だったのに対し、2006年は0.65と0.11ポイント下がりました。ただし、地域によって大きな差があり旧ソ連地域では国際平均の13倍になっており、アフリカや南アメリカでも高くなっているとのことです。

@インドネシアの航空機使用中止を勧告・米大使館
 インドネシアの駐アメリカ大使館は17日、インドネシア航空会社の安全運航基準が国際基準に達していないとして、アメリカ国民に対してインドネシアの航空会社の利用を控えるように、とする勧告を出しました。

@早くも航空自由化を先取り・EUと米国間航空路運賃
 EUとアメリカの航空自由化を受けて、実施の来年の3月を前にして、カナダの新興航空会社のズームエアラインズはロンドン・ガトウイック空港とニューヨークのJFK空港間の運賃を片道129ポンド(約3万円)で今年6月から売り出すことを明らかにしました。また、欧州の格安航空会社最大手のライアンエアは自由化後に欧州とアメリカ間の運賃を片道最低で12ドル(約1400円)にする方針を打ち出しています。


*4月18日

@デルタ副社長が成田ーアトランタ線の維持を表明
 来日したデルタ航空の副社長は成田ーアトランタ線について「非常に好調に推移しており、最も利益の上がっている路線の一つ。中国路線を展開しても、成田ーアトランタ線を中国線にシフトすることはない。」と述べました。

@成田・羽田・関空の3空港で地上作業車との事故が413件
 昨日明らかになった所によりますと、2006年までの5年間に成田空港・羽田空港・関西空港の3空港で航空機と地上作業車との接触事故などが413件起こっています。国土交通省はこの件に関して再発防止策を講じるように指導することにしています。昨年10月には羽田空港において日本航空のB-747-400型機に機体を洗浄する作業車が接触し、右主翼の2カ所が長さ数十cmにわたって陥没しましたが、11月に国土交通省が指導するまで、日本航空は報告していなかった事例もあるとのことです。


*4月17日

@BA機が成田空港駐機場で油漏れ起こす
 昨日の正午過ぎ、成田空港第1ターミナル北ウイング駐機場でロンドン行きのブリティシュ・エアウエイズ8便・B-747型機が給油が終わり乗客を搭乗させたところ、主翼から燃料約40リットルが漏れました。このため、安全点検と駐機場の清掃を行ったために約1時間半遅れて出発しました。乗客が搭乗した時に機体のバランスが崩れて主翼下部の空気孔から漏れたとのことです。原因を調査しているとのことです。

@日本商工会議所が成田平行滑走路延長などを提言
 日本商工会議所は昨日、中枢空港・港湾の整備を求める提言を冬柴大臣に提出しました。その中で首都圏の空港については成田と羽田の一体化した運用として、羽田空港の国際線の拡充と24時間空港化、成田空港につては国内線の拡大を提言しています。また、中期的な課題として成田空港の平行滑走路の北伸完成後の再々延長と羽田空港の第5滑走路の建設をあげています。

@全日空が8・9月に成田ー北京線にB-777型機を投入
 全日空の大橋会長は16日に北京で記者会見し、8・9月に成田ー北京線にB-767-300ER型機にかえて大型のB-777-300ER型機を投入することを明らかにしました。また、中国就航20周年にあたり特別塗装を施した「FLY!パンダ」を8月にも就航させることを表明し、今年中に開設される見込みの羽田ー虹橋路線について「できるだけ早く、できるだけ多くの便数を欲しい。」と述べました。

@日航が「ワンワールドデザイン機」を昨日から就航
 日本航空は昨日、加盟した航空連合・ワンワールドを記念した「JALワンワールドデザイン機」を就航させました。ただ、ワンワールドには統一したデザインはなく、昨日就航した機体も日本航空独自のデザインとのことです。

@全日空が乱気流にあい7人が軽傷
 昨日午後4時50分頃、那覇発羽田行きの全日空128便・B-777型機が静岡県沖の太平洋を飛行中に突然大きくゆれ。乗客1人と客室乗務員6人が転倒するなどして軽いけがを負いました。乱気流に遭遇したものと見られます。当時は気流が不安定でシートベルト装着のサインは点灯していました。同機はそのまま飛行を続け、約30分後に羽田空港に着陸しました。


*4月16日

@小松基地騒音訴訟判決で「75W以上は受忍限度を超えている」
 今日、名古屋高裁金沢支部で第3・4次小松基地騒音訴訟の控訴審判決がありました。判決では75WECPNL以上の騒音区域にすむ住民に対し騒音の程度(90WECPNL〜75WECPNL)に応じて、賠償金として1ヶ月12000円〜3000円を過去分として認め、1審判決よりも約3億円多い11億8806万円を国に支払うよう命じました。1審判決で認めなかった転入者に対する賠償も「転入予定の住民に情報を積極的に提供しなかった。」として、国の責任を認めて賠償するように命じました。しかし、原告が求めていた将来分の補償については認めませんでした。また、原告側が求めていた自衛隊機の飛行差し止めについては「民事裁判では不適法。」として認めませんでした。1審判決では「不適法とは言えない。」としていました。また、米軍機の使用禁止についても「活動を制限できる定めがない。」として棄却しました。しかし、判決では75WECPNL以上の騒音を「受忍限度を超えている。」とし、国の基地騒音対策に対して「環境基準値の達成につながる騒音抑制のための抜本的対策を何ら講じておらず、違法な航空機騒音を引き続き発生させている」と厳しく批判しました。

@日本貨物航空が成田で自社整備へ
 日本貨物航空は来年夏をめどに現在全日空に依託している所有機の整備を打ち切る方針を明らかにし、成田空港での自社整備と海外への委託でコスト削減をはかることになりました。

@関西空港で案内放送がダウン
 関西空港で昨日、午前2時過ぎから7時過ぎまで航空機の発着案内や搭乗手続きなどの自動音声案内ができなくなるトラブルがありました。自動音声システムとスピーカーを結ぶ接続部にトラブルがあったとのことですが、なぜ、トラブルが発生したかはわかっていないとのことです。この間、数便の離着陸がありましたが、大きな混乱はなかったとのことです。

@A380型機対応の「旅客搭乗用リフト車」導入・関空
 関西空港はこのほど、救急患者などを運ぶストレッチャーなどが航空機への乗降ができるようにする新しい「旅客搭乗用リフト車」を導入し、27日から運用を開始します。このリフト車は国内では初めてA380型機にも対応できるとのことです。


*4月15日

@成田空港発のAA航空機内で乗客死亡・到着後発見
 13日、成田発シカゴ行きのアメリカン航空機(多分、154便・B-777型機)の洗面室内で66歳のアメリカ人男性が死亡しているのが、到着後約2時間経った機内清掃で発見されました。男性は洗面室内で心臓発作を起こし死亡したものと見られています。洗面室には内側から鍵が掛かっていたそうです。この男性の妻はアメリカン航空が気づかなかったのは職務怠慢だとして約15万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしました。なお、妻は旅行には同行していませんでした。


*4月14日

@母と娘でMDMA8万錠を持ち込み逮捕・成田空港
 先月12日にオランダから成田空港に着いた航空機で三重県に住む61歳の母と25歳の娘がスーツケースの二重底に隠してMDMA8万錠を持ち込もうとして千葉県警に逮捕されていたことが昨日わかりました。持ち込みを依頼した愛知県内の暴力団関係者も逮捕されました。8万錠のMDMAは一度の持ち込みとしては過去2番目となり、空港や港からの持ち込みとしては過去最高になるとのことです。

@成田空港の生鮮貨物の輸入が4年連続で減少
 東京税関が発表した貿易統計によりますと、成田空港における2006年の生鮮貨物の輸入が4年連続して減少しました。金額ベースで前年比8%減、重量ベースで同13.8%減となりました。うなぎが同93%減、マグロが同13.9%減、羊肉が同58.6%減、豚肉が同49.8%減となっています。原因は冷凍技術の進歩で運賃の安い船便にシフトしているため、とのことです。

@エアドゥ機が電気系統故障で欠航続出
 昨日午前8時35分に羽田空港に到着した函館発のエアドゥ82便・B-767-300型機の到着後点検で電気系統の故障が確認されました。このため、この機体を使う予定だった後続の6便が欠航となりました。この機体は11日朝の点検で今回と同じ箇所の故障が見つかり、修理して13日朝から復帰して1往復したばかりでした。従って、11日と12日にも欠航便が出ていました。

@日本エアコミューター機が引き返す・鹿児島空港
 今日午前11時頃、鹿児島発広島西行きの日本エアコミューター3707便・サーブ340型機が飛行中に右エンジンの発電機の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し11時34分に無事着陸しました。点検したところ発電機に異常はなく、計器の誤動作だったとのことです。

@ジャプコンが格納庫を拡張・小型機用の
 岡山市に本社をおき岡南飛行場を拠点に小型機の運航を手掛けている「ジャプコン」は岡南飛行場に既存の施設の3倍となる整備場兼格納庫を新設しました。既存施設とあわせて最大15機の小型ジェット機やプロペラ機を格納できるとのことです。同社はパイロット6人で企業の小型ジェット機などの運航を受託し、最近では上海など海外への運航も行っているとのことです。

@インドのミサイル発射実験でガルーダ機が引き返す
 インドネシア外務省は13日、インドが11日に実施した中距離ミサイルの発射実験でサウジアラビアのダッカとリアドに向けてインド領空を飛行予定だったガルーダ航空の旅客機2機が不測の事態をさけるために、ジャカルタに引き返したことを明らかにしました。両機は発射実験についての事前の連絡は受けていなかった、とのことです。


*4月13日

@GWの出入国者が過去最高に・成田空港
 成田国際空港株式会社が昨日発表した所によりますと、今年のゴールデンウイーク(4月27日〜5月6日)に成田空港から出入国する人は前年比で1.5%増の約72万6600人となり過去最高になる見込みとのことです。出国者は休日の並びが良くないことから同2.4%減の約36万7200人、入国者は同5.9%増の約35万9400人になる見込みです。出国のピークは4月28日の約5万3000人、入国のピークは5月6日の約5万2700人の見込みです。今年は中国などの比較的短距離の旅行が多いようです。なお、詳細は成田空港会社のページの2007年4月分に「07ゴールデンウィークさわやかキャンペーンについて」として載っています。

@スカイマークが整備期限すぎて運航・厳重注意
 国土交通省は今日、スカイマークが同社で定めた整備期限を守らずに未整備のまま運航していたとして、同社に厳重注意を行いました。同社では部分事に整備期限を定めていますが、B-767型機の主翼の揚力装置やブレーキなどでこの整備期限をすぎたにもかかわらず、この事実を把握した後も運航を続けていたものです。国土交通省は安全に対する認識が甘いとして厳重注意したものです。

@羽田と上海・虹橋のチャーター便運航で合意
 先頃行われた安倍首相と温家宝中国首相との首脳会談で羽田空港と上海の虹橋空港との国際チャーター便運航について合意しました。しかし、開始の時期や便数などの具体的な事項は盛り込まれませんでした。これは、中国側で虹橋空港が国内線専用の空港であることや、運営が国ではなく上海市であることなどで調整に時間がかかることにあるようです。

@全日空が国内全ホテルをモルガンに売却
 全日空は今日、全日空が国内で直営している13のホテルを約2800億円でアメリカの証券グループ大手のモルガン・スタンレーに一括売却することを発表しました。本業へ資金を集中するのが目的と見られています。

@日本航空インターナショナルの深夜業務免除判決が確定
 先月26日に東京地裁で、日本航空インターナショナルの客室乗務員が深夜業務免除を申し出たところ、昼間業務を月に1〜2日程度しか割り振られなかったのは不当として約1500万円の損害賠償を命じた判決が控訴期限内に原告と会社側が控訴しなかったことにより確定しました。今後は両者の話し合いで解決していく、としています。


*4月12日

@成田空港へのDHC8型機の就航は延期?
 日本航空は大阪空港へのジェット機の乗り入れ規制が強化されたことを受けて、1日から大阪ー成田線にプロペラ機のDHC8型機を1往復就航させることを明らかにしていましたが、成田空港のホームページで時刻表を見てみますと、DHC8型機の就航は今のところないようです。トラブル続きで整備が強化されて成田線にまわす余裕がないのか、乗客への影響を考慮してジェット機に変更したのでしょうか。

@全日空がDHC8型機就航の14空港に確認整備士配置を決定
 全日空は今日までに、DHC8-400・300型機が就航している全国の14空港に確認整備士を配置することを決めました。今後、整備士を新たに育成したり別の機種の確認整備士に資格を取らせたりして配備を進めるとのことですので、全空港配備が実現するまでには時間がかかりそうです。

@スターフライヤーと全日空の共同運航は6月1日からに
 スターフライヤーと全日空は北九州ー羽田線の共同運航を6月1日から始めることを明らかにしました。スターフライヤーの便に全日空の便名を付加することになりますが、スターフライヤー93便と70便は共同運航の対象外になります。

@4労組が25日にもストを設定へ
 昨日24時間のストを実施した全日空グループの4乗員労組は25日にも24時間ストを構えて会社側との交渉を続けて行くことになりました。


*4月11日

@成田空港内に「航空情報センター」を開設
 国土交通省航空局は1日から成田空港内に「航空情報センター」を開設しました。職員総数は49名で、7月からは航空路誌やノータムなどの航空情報、品質システムの導入、海外航空情報の収集・分析・提供などを行うことにしています。

@4組合がストに突入・136便が欠航
 全日空グループ4組合が、今日24時間ストに突入しました。今日1日で136便が欠航し、42便が最大で2時間10分遅れる見込みとのことです。労使はプロペラ機の資格しか持たない乗員がジェット機資格も取れるようにすることやDHC8型機の安全問題などについて交渉しましたが、合意できませんでした。

@日本エアコミューター機が引き返す
 今日午前8時15分頃、鹿児島空港を離陸した喜界島行きの日本エアコミューター3781便・サーブ340型機でエンジンの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し8時50分頃無事に着陸しました。点検したところ、エンジンに異常はなく計器の誤動作と見られています。

@トルコでハイジャック・犯人は逮捕
 10日、トルコ南部のディアルバクルから西部のイスタンブールに向かっていたペガサス航空機がハイジャックされました。同機はアンカラに着陸し、犯人の男は逮捕されました。犯人は「爆弾を持っている。」と脅しましたが、爆弾は持っていませんでした。


*4月10日

@ハノイ発成田行きがネズミで4時間遅れる
 7日深夜、ハノイ空港でハノイ発成田行きのベトナム航空・B-777型機の機内にネズミがいることがわかり、捕獲作戦で出発が4時間も遅れるトラブルがありました。この機体は成田便の前にダナン発ハノイ行きの国内線として使われており、この際に乗客の荷物にまぎれて入り込んだものと見られています。

@羽田ー上海のチャーター便を年内開始で最終調整
 日中両政府は昨日、羽田と上海間の国際チャーター便の運航を年内に開始する方向で最終調整に入りました。1日2〜4往復する方向ですが、需要が多ければ増やすことも考えているとのことです。実質的には国際定期便の運航となります。

@全日空グループのエアニッポンなどが明日のストを通告
 全日空グループのエアニッポン・エアニッポンネットワーク・エアネクスト・エアセントラルの乗員組合は待遇改善と乗員養成に関する要求が入れられない場合、明日に24時間のストライキを行うと通告しました。実施されますと国内線で約130便に影響が出るとのことです。

@A340-600型機が重量超過・航空会社側は補償を要求
 イギリスのタイムズが伝えた所によりますと、エアバス社はA340-600型機を導入しているヴァージンアランティック航空やルフトハンザ航空に対して、「ファーストクラスにエンターテェイメント機器やフラットベッドにもなるシートを導入したことにより機首部分が重くなり、機首が下がる危険性がある。」として全体の搭載重量を約5トン減らして、バランスを取るように提案したとのことです。これに対して航空会社側は「設計ミスだ。」として損害賠償を求める動きもあるとのことです。

@シンガポールの航空機保守産業が前年比20%増に
 シンガポール政府は2006年の同国航空機保守産業が前年比で20%増と大幅に伸びたことを明らかにしました。チャンギ空港の「アジア大洋州のハブ空港」としての機能と、アジア格安航空会社の急成長が要因としています。


*4月9日

@「ナリタ五番街」がオープン
 成田空港第二ターミナルの免税店街「ナリタ五番街」が今日オープンしました。第一ターミナルの「ナリタナカミセ」をしのぐ、国内の空港では最大の免税店街になります。

@第二ターミナルのエレベータ付近で出火
 今日午前7時頃、成田空港第二ターミナルのサテライトのエレベーター付近から出火しました。警備員などが消火器を使って消火にあたり、火はすぐに消し止められました。けが人などはありませんでした。火元はエレベーターの制御盤で、成田国際空港株式会社が原因を調べています。

@日米航空当局者間協議で成田のアメリカ発着枠を協議
 3日と4日にワシントンで行われた日米航空当局者間協議で日本側は成田空港におけるノースウエスト航空・ユナイテッド航空・フェデラルエクスプレスなどの先発航空会社と後発航空会社との発着枠についての協議を提案しましたが、アメリカ側は強く反発しました。一方、アメリカ側はオープンスカイを提案しましたが、これに対して日本側は首都圏の枠が満杯になることを理由に応じませんでした。結局、今後も協議を続けることで合意しました。

@機長の悪態で欠航に・ノースウエスト航空
 アメリカのマスコミが7日伝えた所によりますと、ノースウエスト航空のラスベガス発デトロイト行きの1190便の機長が離陸前に、トイレに入って携帯電話を使い相手を大声でののしり、トイレから出たところで態度を注意した乗客に悪態をつきました。このため、ノースウエスト航空ではこの便を欠航としてしまいました。乗客はホテルと代替便を用意され、ノースウエスト航空は謝罪の措置を検討しているとのことです。
【コメント】このような精神状態で操縦されたら危ないと思います。ノースウエスト航空もこれを心配して欠航としたのではないでしょうか。


*4月8日

@アジア地域の格安航空会社が急成長
 昨日の日本経済新聞によりますと、アジアの格安航空会社が急成長しているとのことです。マレーシアのエア・アジアとオーストラリアのジェットスターとシンガポールのタイガー航空の主要3社の2006年乗客数は前年比で44%増となっています。大手が伸び悩む中、これらの格安航空会社は増便と新規路線の開拓に力をいれています。


*4月7日

@成田空港会社が東峰の森伐採開始を20日で打診
 成田空港会社が新誘導路建設のために東峰の森の伐採を「20日から始めたい。」と地元に打診していることが昨日わかりました。地元住民側は態度を保留している、とのことです。地元住民は伐採中止の仮処分申請を行いましたが、1月23日に千葉地裁で棄却され、東京高裁に即時抗告して現在審理中です。会社側は工期から逆算して今月末が伐採のリミットとして今回の提案を行ったとのことです。

@DHC8-400型機で不具合が2件
 昨日午後7時8分頃、中部空港発米子行きの全日空1843便・DHC8-402型機が離陸後に速度計の凍結防止ヒーターの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に緊急着陸を要請し、7時49分に無事着陸しました。
 また、今日午前8時50分頃、出雲発大阪行きの日本エアコニューター2342便・DHC8-400型機が離陸しようとしたところ、両主翼上面にあるスポイラーの不具合を示す警告灯が点灯し離陸を取りやめました。出発前の点検では異常はなかったとのことです。同便は欠航となりました。

@パリエアショーでMRJの胴体モックアップを展示へ
 三菱重工は開発を進めている国産の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の胴体部のモックアップを6月18日から24日まで開催される第47回パリ国際航空宇宙ショーに出展する準備を進めているとのことです。
(右の写真は2003年パリエアショー)

@保育器から出せない乳幼児を搭乗させずに出発
 4日、フランス・パリのオルリー空港でインド洋の仏領レユニオンの家族のもとに医師とともに向かおうとした生後1ヶ月の保育器はいった赤ちゃんがエールフランス機に置き去りにされる出来事がありました。セキュリティ検査で保育器を開けるように指示された医師が病気のために開けることを拒否し、すったもんだの騒ぎで出発が遅れることを嫌った機長が離陸してしまったものです。乳幼児は出発30分前についていました。フランスでは「あまりにも非人道的だ。」との批判が強まっているとのことです。


*4月6日

@成田空港会社が「エコ・エアポート紹介動画」をページに掲載しています

@IBEXの成田線が好調・3月実績
 アイベックスエアラインズが昨日発表した3月の輸送実績によりますと、成田空港関係の路線が好調のようです。利用率は成田ー大阪線が91.2%、成田ー広島線・成田ー小松線・成田ー新千歳線がそれぞれ70%を超え、成田ー仙台線が60%超となっています。

@スターフライヤーの06年度搭乗率が58.5%
 スターフライヤーが昨日明らかにした2006年度の羽田ー北九州線の搭乗率は58.5%で目標の62.7%には届きませんでした。昼間便の搭乗率は63.3%でしたが、同社が売り込んでいた早朝・深夜便が同42.3%と伸び悩みました。この結果、2006年度決算では約20億円の赤字となる見込みです。なお、同社は全日空との提携を強化することにしており、7月以降のコードシェアーを視野に入れて調整していくことにしています。

@GWの旅行動向は昨年並み・遠距離が伸び悩み
 JTBがまとめた今年のゴールデンウイーク(4月25日〜5月5日)の旅行動向調査によりますと、海外旅行の全体での推定値は前年比0.4%減の約54万8000人、国内旅行は同0.1%増の約2148万7000人となっています。海外では中国・香港・台湾が好調ですが、北米や欧州などの遠距離が昨年よりも減少しています。

@エアバス社が広胴機の生産を増強へ
 エアバス社は5日、A330型機・A340型機の広胴機月間生産数を2009年には現在の7機から9機に引き上げることを明らかにしました。未引き渡し分が279機あるとのことです。


*4月5日

@成田行きのアイベックス機が新千歳に引き返す
 昨日の午後2時05分頃、新千歳発成田行きのアイベックスエアラインズ3124便・CRJ100型機が離陸後5分して上昇中に左エンジンに鳥が飛び込みました。このため、同機は左エンジンを止めて右エンジンだけで新千歳空港に引き返し、約20分後に無事、緊急着陸しました。調べたところ、エンジン内のファンブレードに複数の損傷がありました。

@入国審査待ち20分死守に約150人を増員へ
 政府は11月から導入する入国の際に指紋採取を義務づける制度の導入に伴い、入国審査に時間がかかり訪日の意欲をそがないために、現在の待ち時間約20分を守るのに、約150人を増員し全国の空港に配置する方針を固めました。

@日航がB-787型機を5機追加で発注・発注が500機を超える
 日本航空は昨日、ボーイング社に対してB-787型機5機を追加で発注したことを明らかにしました。これにより、日本航空のB-787型機の合計発注数は35機となりました。また、B-787型機は世界の総発注数が500機を超えました。

@機長が「カテゴリー3」の資格なく引き返す・青森空港
 青森空港では視程が200mでも着陸が可能な「カテゴリ−3」を先月15日から稼働させましたが、先月27日には羽田発午後3時の日本航空機が青森空港に着陸しようとしたところ、視程が350mだったにもかかわらず機長が「カテゴリ−3」の資格を持っていなかったために、羽田に引き返したとのことです。青森県は日本航空に対して資格を持ったパイロットを乗務させるように要望しました。

@欧州で荷物の行方不明が一番多いのはBA
 イギリスの「航空運送利用者協議会」の調査によりますと、2006年に航空旅客の荷物の紛失が最も多かったのは欧州の主要24航空会社の中でブリティシュ・エアウエイズだったとのことです。ブリティシュ・エアウエイズの紛失荷物は約104万個で1000人中21個となりワーストワンだったとのことです。


*4月4日

@日本航空機がエンジン1基で福岡に緊急着陸
 昨日午後4時頃、羽田発福岡行きの日本航空329便・B-777-200型機が大阪空港の北を飛行中に右側エンジンのオーバーヒートを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は右エンジンを止めて飛行を続け、5時過ぎに福岡空港に緊急着陸しました。点検したところ、エンジンに異常はなく、温度センサーが水滴のために接触不良を起こした計器の誤動作とわかりました。

@DHC8型機がトラブル、代替機もトラブル
 昨日午後4時半頃、中部空港発松山行きの全日空1827便・DHC8-400型機が離陸して上昇中に、機長が耳に違和感があることに気づき、与圧系統の不具合として引き返し無事着陸しました。乗客は全日空が用意した同型の代替機に乗り換え再出発しましたが、この機体も飛行中に両翼の揚力装置の不具合を示す警告灯が点灯しました。機長は飛行には支障ないと判断し、松山空港に向かい、無事着陸しました。
【コメント】全日空は昨日、DHC8型機の点検を公開しましたが、この機体はどう点検しても不具合はなくならない、“欠陥機”と言ってもいいのではないでしょうか。

@ギャラクシーエアライズが深夜貨物便を就航
 昨日から今日の深夜にかけてギャラクシーエアラインズが羽田ー新千歳線と関西空港ー新千歳線に就航しました。

@日航と全日空が「eチケット」で提携
 日本航空と全日空は今日から電子チケット「eチケット」の発券で提携を始めました。例えば、日本航空の国際線から全日空の国内線に乗り継ぐ場合や、行きと帰りの航空機を行きは日本航空・帰りは全日空とする場合なども紙のチケットが必要なくなります。

@米連邦通信委員会が機内での携帯使用の働きかけを中止
 アメリカの連邦通信委員会(FCC)は3日、「航空機内での携帯電話使用を認めるように」とした2004年12月の提言に基づく働きかけを打ち切ることを明らかにしました。理由として、携帯電話が航空機の電子機器に干渉するかどうかの情報が十分でないことをあげています。

@英のサッカーチーム会長がサポーターのタクシー代を負担
 イギリスのサッカ−2部リーグのサンダーランドの会長は先月31日に行われたアウエイの試合の応援に来た約80人のサポーターの自宅までのタクシー代約187万円を負担しました。このサポーター達は試合後、航空機で帰宅する予定でしたが、勝利に喜ぶサポーターたちの騒ぎにたまりかね、この航空機の機長が警察に通報し、結局この便が欠航となってしまいました。このサポーターたちの帰宅の代金を会長が出したものです。


*4月3日

@全日空がDHC8型機の整備を公開・大阪空港
 全日空は今日、高知空港で胴体着陸した機体と同じDHC8-400型機の特別整備の状況を大阪空港で公開しました。通常は4000飛行時間事に行う前輪・後輪の周辺部品の点検のほか、操縦桿の動きを伝えるワイヤーの接続部や稼働部を動かすための油圧系統の点検など約40カ所が対象になる点検の様子を公開しました。1機の整備には約2日間かかるとのことです。

@昨年の入国拒否は6.4%増で5年間で最多に
 法務省の入国管理局の調べによりますと、2006年に入国を拒否された外国人は前年比で6.4%増になりました。これは、過去5年間で最多になるとのことです。国別に見ますと、韓国人が同22.2%増の4121人、中国人が同5.1%減の1033人、台湾人が同56.0%増の942人、フィリピン人が同5.9%増の930人となっており、台湾人と韓国人が大幅増になっています。入国拒否の理由は不法就労目的と考えられるのに、観光目的などと申告しているケースとのことです。

@ヴァージン航空のパイロットが飲酒で離陸直前に逮捕
 イギリスの警察当局は1日、乗務前に規定以上のアルコールを摂取した疑いでヴァージン・アトランティック航空の47歳のパイロットを逮捕したと発表しました。このパイロットはロンドン発ニューヨーク行きの便に乗務することになっていましたが、警備担当者から「飲酒している。」との通報が警察当局にあり、離陸する寸前に逮捕したものです。なお、同便は代わりのパイロットにより1時間遅れで出発しました。


*4月2日

@平行滑走路北端の51号線付け替え工事

 上の写真は先月29日の騒音対策委員会で配られた資料に中にあった平行滑走路北端で行われている「国道51号付け替え工事」の様子です。左上の写真は工事機械が滑走路面よりも上に出るために、飛行機が飛ばない夜間(午後11時〜翌朝6時)に行われています。昼間は右下の写真の様に滑走路面よりも下でできる作業が行われています。再延長工事の中で、この51号付け替え工事が最も時間がかかる工事になります。

@日本航空がワンワールドに正式加盟・成田空港で式典
 日本航空が昨日から航空連合のワンワールドに正式に加盟しました。昨日は成田空港整備地区で記念式典が行われました。

@ユナイテッド航空が燃油サータージャーを引き上げへ
 ユナイテッド航空は日本発の燃油サーチャージャーを5月1日発券分から引き上げることを明らかにしました。片道で米本土が11000円、ハワイが7700円、バンコクとシンガポールが6300円、台北が2800円、ソウルが1700円となるそうです。
【コメント】今度は値上げですか。原油の価格がまた、上がり始めたのでしょうか。それとも、他の航空会社と歩調を合わせるためでしょうか。


*4月1日

@3月のアクセス数は25565回でした。読んでいただき、感謝いたします。

@下の「今月の出来事」の脇に「成田空港の気象データ」のリンクを作りました
 今日と昨日の出来事の下にある「今月の出来事」のリンクの脇に、気象庁が出している「空港の気象」の「成田空港のデータ」のリンクを作りました。1時間毎の気温・降水量・風向・風速のデータが出てきます。参考にしてください。

@日本航空が揺れで乗務員一人が肋骨骨折
 昨日午後7時5分頃、新千歳発中部空港行きの日本航空3118便・MD90型機が松本市上空を飛行中に機体が揺れ、トイレから出てきた女児をかばおうとした女性客室乗務員が転倒し、肋骨を折る重傷を負いました。女児は軽傷だったとのことです。当時、松本市付近は雷が発生するなど気流が不安定で乱気流によるものと見られています。

@国土交通省がチャーター便規制を緩和へ
 国土交通省は昨日までに、国際チャーター便規制を緩和する方針を固めました。日本に相互乗り入れをしていない国の航空会社が運航するチャーター便の国内空港への乗り入れを条件付きで認めるとのことです。

@管制官ストでブラジル全土で民間航空の運航ストップ
 ブラジルでは先月30日、管制官が待遇改善を求めて全土でストに入りました。このため、航空当局は全土の空港を閉鎖し、すべての民間機の離発着を禁止しました。事態収拾の見通しはたっていないとのことです。

@人工衛星の破片が航空機近くを通過か
 先月26日、チリのラン航空・A340型機がニュージーランドのオークランドに向けて飛行中に、機体から数Kmの所を高速物体が落ちていくのをパイロットが目撃しました。ニュージーランド当局によりますと、約2時間前にロシア当局から「同空域で人工衛星が大気圏に突入する。」との連絡を受けたとのことで、目撃されたのは人工衛星の破片ではないかと見られています。なお、突入の時間はロシア当局の予想とはずれがあったそうです。

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