2007年5月の出来事
*5月31日
@公募型競争入札の落札率が随意契約よりも10%低い
成田国際空港株式会社が発表した平成18年度工事契約統計によりますと、公募型競争入札の落札率は87.7%となっており、随意契約の落札率は97.1%となっています。この他、政府調達協定(一般競争契約)はなんと52.2%となっています。なお、金額ベースの各契約の比率はそれぞれ31.0%、44.1%、24.9%になっています。詳しくは上記リンクを見てください。
@成田・羽田の比率見直しを盛り込む
昨日発表された政府の規制改革会議の第一次答申の中に、16日に発表されたアジアゲートウエイ構想では見送られた成田空港と羽田空港のそれぞれを国際線と国内線の基幹空港とするとの政策の転換が盛り込まれました。
@乱気流で10人が負傷・KLMオランダ航空機
日本時間の今日午前0時43分頃、アムステルダム発関西空港行きのKLMオランダ航空867便・B-777-200型機がロシアのサンクトペテルブルク付近を飛行中に乱気流に巻き込まれ、日本人乗客7人とオランダ人乗務員3人が打撲や火傷などの軽傷を負いました。同機はそのまま飛行を続け午前9時17分に関西空港に到着しました。10人は近くの病院に搬送されました。乱気流にあった時は食事の最中で直前に席に戻りシートベルトをするようにアナウンスがあったとのことです。同機は途中で緊急着陸するとか、アムステルダムに戻ることはしませんでした。
@全日空とアシアナ航空が株の持ち合いを発表
全日空と韓国のアシアナ航空は昨日、お互いの株を相互に持ち合うことで合意したことを明らかにしました。それぞれが1200万ドル分を市場で取得するとのことです。また、7月1日から全日空が運航する成田ーホノルル線にアシアナ航空の便名をつけて共同運航することにしています。また、羽田ー金浦ー上海・虹橋線の三角周遊運賃を設定するとしています。
@カタール航空がA350XWB型機80機を正式に発注
3月14日の出来事に書きましたがカタール航空がエアバス社のA350XWB型機80機を発注する件で、両社は30日、正式合意書に署名したことを明らかにしました。内訳はA350-800型機を20機、A350-900型機を40機、A350-1000型機を20機となっています。
*5月30日
@東峰地区の農家が作業所と自宅を区域外に移転へ
今日の産經新聞によりますと、平行滑走路南端の東峰地区で農業法人を経営している元反対同盟熱田派の男性が作業所と自宅を区域外の成田空港会社用地に移転することで3月に合意していたことが昨日分かりました。男性から「激しい騒音と振動で従業員が体調を崩して、業務に支障が出ている。」と成田空港会社に話があり、合意に至ったとのことです。しかし、土地などの売却を前提にしたものではなく、健康面に配慮した緊急避難的な措置とのことで、無償の移転になるとのことです。秋頃に移転することになるようです。
@日本航空が「ティエフケー」株を売却へ
日本航空はリストラの一環として成田空港で機内食を作っている子会社のティエフケーの株式を売却する方針を明らかにしました。売却額は最大100億円となり、創業者に売却する方向で調整しています。また、子会社の「JALカード」株も売却する方針です。JALカードは会員が約180万人と大手の10分の1ほどですが、会員に高額所得者が多く年平均利用額は約80万円と図抜けて高くなっています。売却額は1000億円程度と見られ、大手銀行系列が興味を持っているようです。
@金地金の密輸が今年に入り3件摘発
昨日の毎日新聞によりますと、成田空港で今年に入って金地金の密輸が3件摘発されているとのことです。金地金を持ち込む場合には関税はかかりませんが、5%の消費税を取られます。これは金1Kgあたりで約12万円になります。しかし、摘発されても悪質と判断されなければ行政処分の罰金ですみます。今年摘発された最大の11Kg持ち込みの場合でも約180〜190万円で済んでしまします。靴の底に仕込んだり、女性のコルセットに仕込んだりして持ち込もうとするそうです。
@東京入国管理成田空港支局で外国人の個人情報なくす
東京入国管理局が28日に明らかにした所によりますと、昨年12月に成田空港支局の職員が不法滞在や強制送還された外国人137人の個人情報が入ったフラッシュメモリーを紛失していたとのことです。またこれとは別に本庁でも外国人295人の個人情報を記録したフラッシュメモリーを紛失していたとのことです。今のところ悪用された形跡はないとのことです。
@成田空港で合同救難訓練行われる
成田空港で昨日、旅客機が胴体着陸して炎上した、との想定で救急救難訓練が行われました。19機関の約340名が参加し、特殊車両65台も参加しました。
@日本航空が個人情報リスト作成で処分
日本航空は昨日、JAL労組が本人の同意なしに個人情報リストを作成し、外部に流出した問題で情報提供に関与した元労組役員だった管理職社員ら4名を停職30日などの懲戒処分にし、21人を注意処分にしたと発表しました。また、個人情報保護法が成立した2005年と2006年に入社した客室乗務員約220人分の個人情報も本人に無断で提供されていたことも明らかにしました。
@イタリアのチャーター便運航会社が全便をキャンセル
イタリアのチャーター便運航会社のブルーパノラマ航空は今年予定していた日本発着の全チャーター便を突然キャンセルしました。理由は「機材ぐりの関係」としています。このため、このチャーター便を使う予定で旅行を企画していた大小の旅行社は対応に追われているとのことです。
@日航子会社社員が乗客の忘れ物を持ち去る
日本航空の子会社で機内の清掃などを行う「JALグランドサービス」の社員3人が乗客が機内に忘れていったデジカメやiPodやニンテンドーDSなどを機内や忘れ物保管庫から持ち出して持ち帰っていたとして東京空港署で調べられています。3人とも容疑を認めているとのことです。日本航空の社内調査で発覚し、同社が被害届を提出しました。
@ロシアのエス・ゼブン航空がB-787型機15機を発注
ロシアのエス・セブン航空(元シベリア航空)は29日、ボーイング社とB-787型機15機を確定、10機をオプションとする契約を結んだことを明らかにしました。
*5月29日
@『航空機騒音被害住民の願いを踏みにじる現状維持』
本会の「航空機騒音に係る環境基準改定案に対する見解」をまとめました
17日に環境省から発表された「航空機騒音に係る環境基準改定案」についての本会の見解をまとめました。今回の改正案は一言で言うと「航空機騒音被害住民の願いを踏みにじる『現状維持』」となります。しかも、航空機騒音が住民に与える心身への被害と評価値の相関関係について科学的な調査を行わず、現環境基準設定よりこの33年間に、基地周辺や民間空港周辺で自治体などが実施した調査結果についても検討した様子がありません。
各地で行われている騒音裁判の判決で「受忍限度」とされている75WECPNL相当のLden62を「地域2」の基準値にするなど環境基本法の精神に反したものとなっています。
この改定案への意見募集は6月15日(金)が期限となっています。改定案を検討し、皆さんの率直な意見を環境省に上げてください。
この見解についての質問、意見がありましたら上覧のメールで送ってください。なお、地域類型はアラビア数字ですが、文字化けの可能性があるので算用数字にしてあります。
@新横田基地騒音訴訟で賠償額減額の判決・裁判官2名は反対意見
今日、最高裁第三小法廷は「新横田基地公害訴訟」の判決を言い渡し、2審が認定した結審日から判決日までの賠償額を将来分として過去の判例にのっとり認めませんでした。しかし、5人の裁判官のうち、田原裁判官は「被害継続の可能性は極めて高く、新たに訴訟を起こすには多大な精神的、経済的負担がある。将来請求は認められるべきだ」とし、那須裁判官は「高裁判決は短期間に限り将来分を認めた。大法廷判決に反するとはいえない」としました。この結果、賠償額は約2億3000万円減額され、約30億円となりました。
*5月28日
@「くうこうだより」新緑号が送られてきました
成田空港会社より「くうこうだより」新緑号が送られてきました。今号は今までと少し変わり、2〜4面に黒野社長と参議院議員でもある藤野国土交通大臣財務官との対談が大きく載っています。「くうこうだより」は基本的に周辺地域の子供向けですので、こういう難しい記事は普通なら載らないのですが・・・。5面には平行滑走路北延伸にかかる住宅防音工事のお知らせ、6・7面はレトロバスによる成田市の名所案内。8面の「Air Line File」はニュージーランド航空でした。
@全日空のシステム障害で成田空港でも国際線7便が遅れる
昨日発生した全日空のシステム障害で成田空港でも国内線の1便が欠航となり、国際線でも機材ぐりや遅延した乗り継ぎ客を待つなどのためにワシントン行きが約2時間遅れるなど7便に遅れが出ました。
@システム障害は更新機器のトラブルか・当面更新機器使わず
全日空は昨日のシステム障害の原因について、ホストコンピューターと各空港の端末を結ぶ接続系統の機器を24日にかけて更新したことにあるようだ、と説明しています。更新した機器が端末に情報を流せず、ホストコンピューターのメモリーに情報がたまって速度が遅くなったとのことです。今まで使っていた機器に戻し、たまっていた情報を削除したところ復旧しました。全日空では原因が分かるまで、更新した機器を使わず旧い機器で処理をするとのことです。
*5月27日
@「羽田国際化で成田の地盤沈下はない」全日空社長
旧聞になってしまいましたが、全日空の山元社長は13日の記者会見で「『羽田空港の国際化で成田空港が地盤沈下する』という人がいるが、羽田再拡張が成っても首都圏の国際線比率は成田22対羽田3だ。成田空港では我々も増便したいし、外国航空会社も増枠を待っている。成田空港が地盤沈下することはない。スターアライアンスとしても遠くから飛んできて成田をハブとして乗り継ぐという我々の戦略は揺るがない。」と述べました。
@A380型機は6月4日午後1時頃到着・6日朝離陸
6月4日に再飛来するエアバス社のA380型機は午後1時頃に成田に到着し、5日は招待客を乗せたデモ飛行を行い、6日の朝にオーストラリアのシドニーに向けて離陸するとのことです。
@JALウエイズ機が乗員用酸素欠乏で羽田に緊急着陸・17日
これも旧聞になりますが、17日午後10時45分頃、成田発のJALウエイズ・B-767-300型機が離陸上昇中に乗員用酸素が欠乏しているとの警告灯が点灯しました。このため、同機は羽田空港に緊急着陸を要請し、11時4分に無事着陸しました。
@全日空の国内線システムに不具合・欠航や遅れ相次ぐ
今日午前、全日空の国内線の予約や搭乗手続き、手荷物管理などをするシステムに障害が出ました。このために、全国の空港で全日空の自動チェックインなどができなくなり、手作業で行うために時間がかかり遅延や欠航便が続出し、午後2時半現在で73便が欠航し131便に1時間以上の遅れが出ています。同じシステムを使っているスカイネットアジア・アイベックスエアラインズ・エアドゥなどにも影響が出ています。全日空は午後6時まで羽田出発便をすべて欠航することに決めました。システムは午後3時半に復旧し、午後6時以降の便は運航するとのことです。
@大阪空港の格下げを見送りへ
国土交通省は大阪空港を国が管理する第1種空港から第2種A空港に格下げすることを見送るようです。格下げされると、現在は国が全額出資して行っていた滑走路の補修工事などを地元自治体が3分の1を負担しなければならず、大阪府や周辺自治体が存続協定に違反すると強く反対していました。今後、空港の分類を見直す中で検討課題になるようです。
@中国旅行社が燃油サーチャージャーを不正徴収
「香港中旅日本中国旅行社」(通称「中国旅行社」)の関西支社が燃油サーチャージャーを航空会社に払い込むとして、ツアー参加者114人から徴収し、実際は航空会社とは燃油サーチャージャーを徴収しない契約を結び、不正に利益を上げていたことが分かりました。国土交通省は「詐欺の可能性もある。」として処分を検討しているとのことです。社員はこのやり方に抗議しましたが、支社長は「もうけを逃すのか。」と強行しました。しかし、反発した社員たちが営業活動をしなかったため、1700人募集のところ114人か集まりませんでした。現在は110人程度に返金し、関西支社は閉鎖になっているとのことです。
@ハチの大集団で引き返す
24日、イングランド南部のホーンマス発ポルトガル・ファロ行きのパームエアーのチャーター機が離陸直後にエンジン出力が低下し引き返しました。この数日、この地域でハチの大集団が出現しており、ハチを吸い込んだためにエンジンがトラブルを起こしたものと見られています。
@エールフランスがA380型機2機を追加発注
エールフランスは24日、A380型機のオプション分4機のうち2機の権利を行使して発注したことを明らかにしました。ただし、この分はA380型機の引き渡し遅延の賠償の一部になるとのことです。
*5月26日
@「羽田の飛行機を千葉県上空は飛ばさないくらいの気持ちで」と成田市長
成田空港周辺の経済団体で作る「成田空港対策協議会」の定時総会が昨日開かれました。来賓として挨拶した小泉成田市長は羽田と成田の役割分担について「国が約束を破るようなことがあれば、千葉県は『羽田発着の飛行機は千葉県上空を飛ばさせない。』ぐらいの態度で臨んでもらいたい。」と述べました。
@石川県の市民団体が日米共同訓練の飛行コース結果公表
石川県の市民団体「県平和運動センター」は昨日、22日までの4日間行われた日米共同訓練の騒音と飛行コースの測定結果を公表しました。それによりますと、いつもは必ず飛行している小松市丸の内で騒音の定点観測を行いましたが、この間は1機も飛行せず測定できませんでした。また、飛行コースについては「努めて市街地域をさける」とされている小松市との協定に違反したものが383機中に245機あったことを明らかにしました。
@DHC8型機の客室前部で金属音・大阪に緊急着陸
昨日午後1時30分頃、中部空港発松山行きの全日空1825便・DHC8-402型機が大津市上空を飛行中に客室前部で金属音がしました。このため、同機は大阪空港に向かい約20分後に無事緊急着陸しました。乗客は代替機で松山空港に向かいました。原因は調査中とのことです。
@アイベックスエアラインズ機が機体亀裂修理で欠航続く
アイベックスエアラインズのCRJ-100型機が22日夜の点検で機体中央部の下部で長さ約4cmのヒビが発見され、仙台空港で修理が続けられています。この影響で一部の路線で欠航が出ていますが、29日にかけても欠航が出る見込みとのことです。
@全日空も燃油サーチャージャーを引き上げへ
日本航空に続いて全日空も昨日、7月10日発券分から燃油サーチャージャーを引き上げることを明らかにしました。今回の引き上げは9月30日まで継続されます。欧州・北米・ハワイ・東南アジア方面は1000円、中国方面は500円の引き上げになります。
*5月25日
@森中社長を閣議了承
政府は今日の閣議で成田国際空港株式会社の次期社長として民間人の森中小三郎氏を当てる人事を了承しました。現在の黒野社長は代表権のない特別顧問に就任する予定です。来月22日の株主総会で正式に決まります。
@社長人事と「成田・羽田分担」について千葉県で不満続出
今回決定した成田国際空港株式会社の次期社長人事と規制改革会議に対して千葉県の各界から不満の声が挙がっています。堂本千葉県知事は昨日の記者会見で「成田空港は今、平行滑走路北延伸など大事な時期を迎えており、騒音問題や移転交渉などの多くの問題を抱えている。新しい方や国は万全を期してほしい。学者の人たちは『羽田を増便し国際化を』と言うが、第4滑走路で騒音が拡大する自治体との話し合いはまだ始まっていない。飛行機に乗る人の都合だけでなく、地上にいる人のことも考えてほしい。」と批判しました。
自民党千葉県連の本清幹事長は昨日、「『成田は国際、羽田は国内』とした従来の方針は堅持すべきだ。」とするコメントを出しました。
さらに、千葉県と成田市など地元の3市3町は昨日官邸を訪れ『成田は国際線、羽田は国内線の基幹空港』とする従来の方針を堅持するように求める意見書を提出しました。
@UPS機が新千歳に緊急着陸
今日午前1時半頃、北海道の東の太平洋上を飛行中だった香港発アンカレッジ行きのアメリカ・UPS航空の貨物専用機・MD11型機から「バッテリーの低下を示す警告が出たので、新千歳に緊急着陸する。」との連絡が入り、同機は同3時20分に無事着陸しました。
@一昨年7月の新千歳エンジン火災トラブルは整備の不良
鉄道・航空事故調査委員会は今日、一昨年7月に新千歳で起きた新千歳空港発アンカレッジ行きのアメリカのカリッタ・エアの貨物機が離陸直後にエンジン火災を起こしたトラブル(2005年7月4日の出来事を参照)について、1年ほど前に整備をした際に変形したパイプが取り付けられ、時間と共に隙間が広がり、漏れた燃料に引火した、との報告書を公表しました。
@日本航空が増資依頼を否定するコメント
日本航空は昨日、マスコミで報道された資本支援要請に関して、「財務体質の改善は重要なことと認識しているが、資本増強を決定した事実はない。」とのコメントを出しました。
*5月24日
@第3期エコキッズクラブを募集
成田国際空港株式会社は明日から6月17日まで「成田空港エコキッズクラブ」の第3期生を募集します。詳しくは成田国際空港株式会社のページで。ただし、ページの「プレスリリース」の「バックナンバー」を見ないと出ていません。成田国際空港株式会社のページは最新情報が「バックナンバー」なのでしょうか。このページは総じて読み難く、必要な情報を探すのにいつも苦労します。「最新情報」の欄を作り、リンクでそこに飛べるようにしていただけるとうれしいのですが。
@DHC8型機が大阪空港に引き返す
今日午前11時35分頃、大阪発宮崎行きの日本エアコニューター2435便・DHC8-402型機が離陸直後に客室与圧システムの異常を知らせる警告灯が点灯しました。このため同機は大阪空港に引き返し、約25分後に無事着陸しました。
@日本航空が2000億円以上の資本支援を要請
日本航空が政策投資銀行・みずほコーポレート銀行・三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行の4行に対して2000〜4000億円規模の資本支援を要請している事がわかりました。日本航空向け貸出債権の一部を株式に振替える「債券の株式化」を軸にしています。これに対して、新中期経営計画を始めたばかりの要請に、「リストラが先だ」と反発する銀行もあるとの事です。
@「休日の過ごし方」で海外旅行は8.4%・裕福層中心
インターネットリサーチ会社の「インフォプラント」がiモードユーザ−8284人を対象に実施した「休日の過し方」調査によりますと、複数回答で1位はショッピングの78.0%、2位が外食の67.6%、3位がドライブの44.7%となっており、国内旅行は35.5%、海外旅行は8.4%だったそうです。海外旅行をあげた人は会社経営者などの裕福層が多かったとの事です。
@EUへの観光客で日本人が最高の評価
イギリスの大手オンライン予約専門旅行社「Expedia.co.uk」がEU内のホテル関係者ら約15000人に行った観光客調査によりますと、最も評価が高かったのは日本人観光客で第2位のアメリカを35%も引き離し堂々の1位でした。「礼儀ただしさ」「もの静か」などが評価されたとの事です。最悪の評価はフランス人観光客で「フランス語に固守する」などがあげられていたそうです。一番騒がしいのはイタリア人観光客。ベストドレッサーとしてあげられたのはフランス人・イタリア人・スペイン人だったとの事です。
*5月23日
@黒野社長は特別顧問か?
昨日発表された成田国際空港株式会社の次期社長に民間人の森中氏を起用する政府の決定について衝撃が広がっています。自民党千葉県連は昨日、本部と政府に黒野氏の続投を申し入れたばかりで、「何の相談もなかった。」と不満をあらわにしています。この人事の裏には相当な駆け引きがあったようで、冬柴大臣の発言も「民間人を起用するにしても・・・」と言うように微妙に軌道修正がなされていました。また、改革会議と国土交通省の公開討論についても、「オープンスカイを首都圏では無理だし、関西空港や中部空港についても2国間協議で、という事は安倍首相も出席した場で決着がついていた。」とこの問題を蒸し返した会議側の“揺さぶり”に対して強い不快感を表明していました。このような、綱引きの中で、出た今回の内定だったようです。そこで、安倍首相は今回の人事に関して、黒野氏の処遇について「今まで成田空港の問題について住民との話し合いを進めていく任に就いていた方だ。今後、そうした知見を生かしてもらいたい」と述べ、何らかの形で成田国際空港株式会社に残る方向を示唆しました。代表権のない特別顧問として残るのではないかとの観測があります。
@A380型機が6月4日に成田空港に再飛来
エアバス社の超大型機・A380型機が6月4日に「ワールドツア−2007」の一環として成田空港に飛来する事が明らかになりました。5日に飛び立ちます。
@最高裁が飛行差し止めを却下・新横田基地公害訴訟
最高裁第3小法廷は昨日、横田基地の米軍機の騒音に対する「新横田基地公害訴訟」上告審で原告側が求めていた夜間・早朝の飛行差し止め請求を却下する決定を行いました。これにより、飛行差し止めは認められない事になりました。また、賠償請求については29日に判決を言い渡す事を明らかにしました。この事から、賠償額について2審の決定に変更があるものと見られています。
@日航の操縦席写真撮影で機長に業務停止20日間の行政処分
昨年12月にロンドン発関西空港行きの日本航空機で飛行中に客室乗務員を機長席に座らせ写真を撮影した機長に対して、国土交通省は昨日、業務停止20日間の行政処分を行いました。また、副操縦士に対しても機長の行為をやめさせなかったとして文書警告としました。
@スカイネットアジア航空の4月搭乗率が好調
スカイネットアジア航空が明らかにした4月の搭乗数によりますと、前年同月比61.1%と好調だったとの事です。特に、羽田ー宮崎線は搭乗率が同17.2ポイント増の77.1%となりました。東国原知事の人気による部分が多いとの事です。
@BAが乗務員持ち込みの食事を温める事を禁止に
先月30日、ロンドン・ヒースロー発マイアミ行きのブリティシュ・エアウエイズ機内で約1万mを飛行中に、客室乗務員がスーパーで買ったカレーを機内の電子レンジで温めたところ、破裂して出火しました。火は消化器ですぐに消し止められましたが、この事故により機体の修理に4万ドル(約490万円)かかりました。このため、ブリティシュ・エアウエイズは乗務員が機内で自分用の食事を温める事を禁止にしました。
【コメント】大きな事故にならなくて幸いでした。しかし、ブリティシュ・エアウエイズはこのところ、いろいろ話題を提供してくれますね。乗務員の睡眠確保で13時間遅れたり。
*5月22日
@政府は成田空港会社社長に森中小三郎氏を内定
午後7時のNHKニュースによりますと、政府は成田国際空港株式会社の次期社長に住友商事特別顧問の森中小三郎氏(64歳)を充てる人事を内定したとの事です。
@成田市長らが「民間人社長反対」で国交大臣に申し入れ
成田市長と地元経済界関係者は18日、国土交通省に冬柴大臣を訪ね成田国際空港株式会社の次期社長問題について「成田空港は騒音問題や用地問題を抱えており、事情がわからない民間人が社長になる事には反対。」とする申し入れを行いました。
@日本航空が中国路線を5月末から増強
日本航空は5月末から順次成田発の中国路線を増強します。成田ー北京線を週5便増の週19便に、成田ー広州線を週2便増の週13便とします。また、中国内陸部へのチャーター便も拡大するとの事です。
@機内にナイフを持ち込んだ男を書類送検・鹿児島県警
鹿児島県警察は昨日、20日の奄美発鹿児島行きの日本航空3736便にナイフを持って搭乗した川崎市に住む65歳の男を書類送検しました。この男は鹿児島空港で降機する際に客室乗務員にナイフをちらつかせました。県警は「危害を加える意図はなかった。」として任意で事情を聞いたところ、男は「空港の保安検査がずさんである事を示したかった。」と供述しました。男は奄美空港で手提げバックに折りたたみ式のナイフを入れて搭乗しましたが、発見されなかったとの事です。
@06年度の航空機生産額が過去最高に
日本航空宇宙工業会の会長は昨日、2006年度の日本の航空機生産額が1兆1388億円となり2年連続で過去最高を更新した事を明らかにしました。また、民間機部門が5963億円と52%を占め、初めて防衛関連を上回った事を明らかにしました。
@ヨルダン航空がB-787型機2機を発注
ヨルダン航空は20日、ボーイング社とB-787型機2機を確定発注、2機をオプションとする契約を結んだ事を明らかにしました。
*5月21日
@規制改革会議と国土交通省が公開討論
政府の規制改革会議は今日午前、航空行政を巡って国土交通省との公開討論会を行いました。この席で会議側は「原則的に羽田空港は国内線、成田空港は国際線、とする原則を利用者の利便性から見直すよう」に求めました。これに対して国土交通省は「両空港の発着枠はこの原則に基づいて地元との合意の上に成り立っている。仮に成田空港に国内線を持っていっても、需要はない。」と見直す考えのない事を表明し、議論は平行線に終わりました。
【コメント】「利便性」と言いますが、いったい誰のための利便性なのでしょうか。企業のための利便性ではないのでしょうか。国内に飛ぶのに「成田空港から行ってくれ。」と言われたら、「なんで2時間以内で着く国内に行くのに、遠い成田から行かなければならないのだ。」と文句が出る事は間違いありません。羽田空港の発着回数は東に存在する米軍の専用空域が邪魔している事や、都心や神奈川県の人口密集地を事故の確率の高い離発着時に使う事、また、人口密集地では騒音被害が甚大になる事などから限られてしまい、4本の滑走路でも41万回以上に増やす事は無理と思われます。とすれば、どこかで折り合いを付けなければならないと思うのですが、規制改革会議の方々はこんな事も分かっていないようですね。
*5月20日
@羽田空港再拡張工事の着工式行われる
今日、羽田空港の日本航空格納庫において羽田空港再拡張工事の着工式が行われました。式には冬柴国土交通大臣を始め約460人が出席しました。工事は3月30日から始まっており、現在は海底の地盤改良工事が進んでいます。完成は2010年10月末の予定で、4本目の滑走路となる2500m滑走路が造られ、年間発着回数が41万回(現在の1.4倍)になります。
*5月19日
@堂本知事がオープンスカイ導入に不快感
堂本千葉県知事は昨日開かれた市町村長との懇談会で官邸主導のオープンスカイ導入について、「騒音問題や成田空港の歴史を認識していない学者が、成田空港の限界論を誇張している。」と述べ、不快感を示しました。
@事故調査官をインドネシアに派遣
政府は航空・鉄道事故調査委員会の調査官2人を航空機事故が多発しているインドネシアに派遣して事故調査の方法などについて協力する事を決めました。調査官は23日から8月上旬まで滞在し、事故の分析の仕方などを講義したり、実際の事故の現場検証のやり方などについて指導する事になります。
@BAが燃油サーチャージャーカルテルを事実上認める
ブリティシュ・エアウエイズは18日、欧米当局が調査している燃油サーチャージャーの値上げカルテル疑惑で違法行為があった事を認め、同日に発表した2007年3月期決算で罰金や訴訟費用として3億5000万ポンド(約840億円)の引当金を計上しました。日本の日本航空と全日空も貨物便で調査を受けています。
@水まき器具で一時閉鎖に・ロス空港
17日午前、ロサンゼルス国際空港で預け荷物のX腺検査でパイプ爆弾の可能性のある荷物が見つかったため、ターミナル1の出国エリアや航空券販売カウンターなどが閉鎖され、旅客が避難する騒ぎがありました。爆発物処理班が出て調べたところ、中身は水まき器の管と判明しました。持ち主はこの機器の販売会社の社長でした。閉鎖は1時間半後に解除されました。
*5月18日
@成田空港会社の社長人事問題・閣僚内で鞘当て
成田空港会社の次期社長人事を巡って政府内で調整が続いているようです。今日の閣議後の記者会見で渡辺行革担当大臣は「規制改革の必要な分野で所管省庁の出身者が重要なポストに座って改革が進まないのは、一般論としてはとんでもない話。」と述べ、一方、冬柴国土交通大臣は「民間人はよいが、まるきり縁がなかった人が(地元調整などの)困難な仕事をするのは酷ではないか。」と述べ、成田空港問題の歴史的経緯にも配慮すべき、との考えを示しました。
【コメント】官邸側は「規制改革が進まない」と事あるごとに言っていますが、具体的はどういうことなのかさっぱりわかりません。これが、「強制収用をしてでも平行滑走路を3500mにする」とか、「騒音被害なんて無視して、24時間飛行機を飛ばせ」と言うことなら、裁判闘争などあらゆる合法的な手段を使って阻止しなければなりませんね。
@成田発の日航機がエンジントラブルで那覇に緊急着陸
昨日午後3時15分頃、成田発クアラルンプール行きの日本航空723便・B-767-300型機が宮古島の南西約280Kmを飛行中に第1エンジンのオイルが減少しているとする警告が出ました。このため、このエンジンを止めてエンジン1基で那覇空港に向かい4時20分に無事着陸しました。点検したところ、オイルが漏れていたとのことです。
@全日空が小型機用の車いすリフトを導入・成田空港で初
全日空はこのほど、成田空港では初めてとなるフォッカ−50などの小型機に車いすのまま搭乗できる小型機用リフトを導入しました。これにより、全日空のすべての機種に車いすに座ったまま搭乗できるとのことです。
@香港ドラゴン航空が6月1日から第2ターミナルに移転
6月1日から香港ドラゴン航空が第1ターミナルから第2ターミナルに移転します。キャセイ航空と同じフロアを使うことになるようです。
@羽田ー関空夜間陸上ルートの騒音は周辺騒音並みと大阪府
大阪府は今日、昨日から始まった羽田ー関空線の飛行コースを午後9時から11時まで陸上ルートで運航する実機による試験飛行の騒音測定結果を発表し、運航した6便のうち5便の騒音は54〜60dBで周辺の車の騒音などとほぼ同程度、残りの1便は周辺の騒音と区別できなかった、としています。測定は22日まで行われます。
@日航本社ビル金属玉打ち込み事件で逮捕
11日午後5時30分頃、品川区にある日本航空本社ビルのガラスが打ち込まれた金属玉で割られる事件がありましたが、容疑者として我孫子市の会社員が警視庁に逮捕されました。この男は仕事先から首都高速を使って帰る途中、渋滞で止まった車の中から約50mはなれた同ビルに金属玉を打ち込んだものです。日本航空の本社ビルに金属玉が打ち込まれる事件は今回を含め4回起きています。この男は「ビッシと言う割れる音が何とも言えなかった。」と供述しているそうです。
*5月17日
@環境基準の改正案が出ました
夜になり、環境省のページを開いて確認したのですが、航空機騒音の環境基準改正の案が出ました。パブリックコメントの提出は6月15日までになっています。
@総理官邸側が黒野社長の再任を拒否
6月に任期の切れる成田国際空港株式会社の社長人事について首相官邸が国土交通省が提示した現黒野社長の再任を拒否したことが明らかになりました。塩崎官房長官は今日の記者会見で「民間会社になるのだから、民間人を起用した方がよい。」と述べました。表向きは関西空港や中部空港の社長が民間人になっていることや旧運輸省の次官であった黒野氏では「天下り」のイメージがつきまとう、との判断があるようですが、ある政府高官は「黒野氏では(成田空港が)ゲートウェイにならない」と強調し、黒野氏が安倍首相が提唱する「アジアゲートウエイ構想」に消極的とみたことにあるようです。国土交通省側は「成田問題に詳しい黒野氏の再任が必要。」としていますが、政府が全株を保有する成田国際空港株式会社の社長人事には閣議の承認が必要です。
【コメント】最近の黒野氏の強面の発言の裏にはこんな事情があったのですね。再任を目指すために、「ゲートウエイに消極的」と言う印象を払拭したかったのではないでしょうか。しかし、誰が社長になろうが、従来からの約束や取決めを無視する強引な施策を住民は許しません。混乱を招くだけになると思います。
@厚木基地の夜間離発着訓練(NLP)への苦情が過去最高
3日間にわたり厚木基地で実施された夜間離発着訓練(NLP)に対する周辺住民の苦情は過去最高の1500件に達しました。今回の特徴は基地東側にある横浜市民からの苦情が62件あったことです。横浜市民からの苦情はこれまではほとんどありませんでした。この背景には今回の訓練で従来はあまりなかったタッチアンドゴー後の東旋回が多かったことにあるようです。また、米軍側が「騒音を減らそう。」とタッチアンドゴー後の高度を2倍に上げたことで、騒音が広範囲にばらまかれたことが苦情の多さとなってしまったようです。
@天草エアラインのDHC8型機の操縦席窓にヒビ
今日、天草エアラインのDHC8-100型機で始発便の就航前点検をしたところ、副操縦席の窓に長さ5cm、深さ5mmのヒビが入っているのが見つかりました。このため、この機体を使う予定だった今日の12便が欠航となりました。天草エアラインはこの1機で運航しています。
*5月16日
@黒野社長「10年以降はキャパシティの増加が期待できる」
成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日の決算発表の席で機能拡張問題について、「地元も関心を持っており、(発着回数や平行滑走路延長を)増やすべきという意見もいただいている。成田空港の大規模な工事は物理的に難しいが、ポテンシャルはかなりあると思っている。投資も大きくなく、自己資金で賄える。2010年以降はキャパシティの増大による収益の増加が期待できる」と述べたそうです。
【コメント】白々しいですね。2月6日の毎日新聞に出たインタビューの中で「2500m後にこのままでいいというなら、成田は地盤沈下する。」と脅しをかけたのは黒野さんではありませんか。「キャパシティを増やすべきという意見もいただいている。」とよくも言えますね。
@シンガポール航空のA380型機乗入れは来年の夏以降
A380型機の成田空港乗入れはシンガポール航空が最初になると見られますが、10月に納入される初号機はオーストラリア路線に投入される予定で、その後の納入予定がはっきりせず、成田空港への乗入れは来年の夏以降になる公算が大きいとのことです。成田国際空港株式会社はA380型機のアッパーデッキに対応する搭乗橋を来年の5月までに整備する予定です。
@日本航空が燃油サーチャージャー値上げを申請
日本航空は昨日、原油が高くなっていることから燃油サーチャージャーを7月1日発券分から値上げする申請を国土交通省に出しました。値上げの額は韓国線が300円、中国線が500円、香港・台湾・グアム線が600円、北米・欧州線などが1000円となっています。
@海外旅行保険事故率が2.58%・ジェイアイ損保
ジェイアイ損害火災保険(株)は2006年度の海外旅行事故データを発表しました。それによりますと、事故発生率は過去5年で最高の2.58%になりました。保険金の支払い項目は1位が治療・救援で49.4%(前年比8.7%減)、2位が携行品で33.1%(同4.8%増)、3位が旅行事故救急費用で13.0%(同2.7%増)となっているそうです。特に、アメリカでの医療費が高く、キャッシュカードについている保険ではまかないきれず、高額の自己負担が発生する事例もあるとのことです。
@アトランタなど4都市圏に新たな空港必要・米運輸省
アメリカの運輸省は15日、2025年までにアトランタ・シカゴ・ラスベガス・サンディエゴの4都市圏で新たな空港が必要となるとの見解を明らかにしました。需要の伸びに空港の処理能力が追いつかないとしています。
*5月15日
@成田空港会社のページに「2007年3月期第3期決算情報」、「『Newステージ2010』の経営目標について」、「2007年度NAAグループ経営計画について」が載っていました。
@成田空港会社の07年3月期は82億円の減収
成田国際空港株式会社が今日発表した2007年3月期連結決算によりますと、営業利益は前期比で82億円減の238億円となりました。これはオープンした第1ターミナル南ウイングの維持管理費や減価償却費が増加したためとのことです。営業収益は免税店などの非航空系事業が前期比で130億円の増収になったものの、航空系事業が着陸料の引き下げが響き減収になりました。会社としては国に対して配当を行う見込みで、配当額は6月の役員会で決定するとのことです。
@厚木基地のNLPで107.9dB・苦情260件以上
米軍厚木基地で10日に続き、昨夜も夜間離発着訓練(NLP)が行われました。午後6時8分から9時44分まで実施され、大和市の測定によりますと滑走路の北約1Km地点では100dB以上が55回測定され、最高は107.9dBに達しました。神奈川県の松沢知事や周辺市長は防衛施設庁や米軍に対して中止するよう求めましたが、強行されました。周辺の市には昨夜だけで約260件の苦情が寄せられました。米軍は今夜も実施することにしています。
@羽田国際チャーター便を夜8時半から翌朝8時半までに
政府は羽田空港の国際チャーター便の運航を現在の午後11時から翌朝6時までよりも延長し、夜8時半から翌朝8時半まで認める方針を固めました。
@「関空と中部の乗入れは相対で」と国土交通相
冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で関西空港と中部空港への海外航空会社の乗入れ自由化について、相手国が関西空港と中部空港に相当する空港に日本の航空会社による乗入れを自由に認める場合に実施することが国益にかなう、との考えを示しました。また、地方空港への乗入れについては届け出をするだけで認める、事実上の自由化方針を表明しました。
@スターフライヤーの3月期決算は約22億円の赤字に
スターフライヤーは昨日、2007年度3月期決算を発表し、事実上の初年度決算で21億6100万円の赤字になったことを明らかにしました。当初目標は黒字を確保することにしていましたが、平均搭乗率が目標より約5%低くなったことと、原油高や4号機を導入したものの羽田空港の発着枠がとれず十分活用できなかったことが響いている、とのことです。2008年3月期も8億円の赤字になるとしています。
@ケニア航空機発見遅れはフランスの情報誤差が原因?
ケニア航空機が離陸したドゥアラの空港から5Kmの地点に墜落したにもかかわらず発見に24時間以上もかかったことについてカメルーン政府は11日、フランスの衛星追跡センターから提供された情報に150Kmの誤差があったと発表しました。
*5月14日
@「航空機騒音の環境基準改正に関する意見表明についてのお願い」を郵送しました
環境省は3月1日の中央環境審議会に航空機騒音についての環境基準の改正を諮問しました。その日程を見ますと、今月中にも改正案が示され、約1ヶ月の間に国民の意見を聞く「パブリックコメント」を実施することになっています。この改正案に国民の意見を反映できる機会は残念ながらここしかありません。
そこで、私達の会は全国で航空機騒音に悩む人たちに向け「パブリックコメントに意見を出して、自分たちの気持ちを訴えましょう。」と呼びかける「航空機騒音の環境基準改正に関する意見表明についてのお願い」を10日に発送しました。
全国と言っても、住所が分からない方々もあり、網羅しているわけではありませんので、漏れている方々にはこのページでお知らせするしかありません。申し訳ありません。
なお、案が出た段階では、できるだけ早く分析・検討し、私達の会の意見をこのページに掲載いたしますので、参考にしていただければ幸いです。
@全日空機で異臭・修理するも乗客が搭乗拒否
昨日午前11時25分頃、松山発羽田行きの全日空590便・B-767型機で乗客が搭乗中に機体後部から煙のようなものが出て、異臭が立ちこめました。このため、乗客を機外に避難させて点検したところ、補助動力装置(APU)内で潤滑油がもれ、霧状になって吹き出したものと分かりました。全日空はこの故障を修理し、羽田に向けて再出発しようとしましたが、搭乗予定の乗客185人は「トラブルのあった機体なんかに乗れるか。」、「大丈夫と言われても、怖い。」などとして、搭乗を拒否しました。この騒ぎで、結局、この便は欠航となり、乗客は後続便や他社便に振り替えて羽田に向かいました。この機体は午後4時過ぎに空身で出発し、6時頃羽田空港に到着しました。
@政府が羽田の深夜・早朝国際チャーター便の運航を決定
政府は成田空港の滑走路が使えない早朝・深夜の時間帯に羽田空港への国際チャーター便の就航を認める方針を決定しました。4本目の滑走路ができる2010年10月を待たずに国際化を進める方針です。年内にも実施する方向で作業を急がせることになります。
@B-787型機用の主翼を初出荷
日本の各社が担当するB-787型機の主翼が三菱重工の大江工場で組み立てられ、今日、中部空港から専用機でアメリカ・シアトルのボーイング社工場に向け初出荷されます。
*5月13日
@30万回では1本あたり2.5分間隔で1日17時間飛ぶ
昨日書いた「成田空港の機能拡充と地域経済の活性化を実現する会」の決議した「年間発着回数30万回」を試算してみます。
成田空港の運用時間を現在と同じ午前6時から午後11時までの17時間とし、現在のラッシュ時の離発着間隔・2.5分(実際に測定してみるとこのぐらいの間隔になります)に1機で試算すると、滑走路1本で1時間に24回の離発着になり、これに17時間をかけますと1日408回になります。2本の滑走路では1日816回となり、1年・365日で29万7840回となります。
しかし、これは事実上は不可能と思われます。理由は2本の滑走路で同時発着が飛行間隔を取る関係からできないと思われ、従って、両滑走路に2.5分間隔の発着は無理と思われます。また、これができたとしても、駐機スポットの数がこれに対応できないと思われます。何もない時には対応できたとしても、ちょっとでも天候や故障などのトラブルがあれば、スポットが足りなくなり空港は大混乱に陥ると思われます。また、発着間隔を2.5分以下にすることは管制上からも安全運航を阻害し、事故の危険を増大することになると考えられます。
とすると、「年間発着回数30万回」を主張する「成田空港の機能拡充と地域経済の活性化を実現する会」は、騒音下住民の反発を考慮して言っていないようですが、成田空港の運用時間の延長を考えているのではないでしょうか。要するに「24時間運用」ということを考えているのではないかと思います。現在でも飛行コース下の住民は静かな睡眠時間が7時間しかありません。騒音に苦しむ住民に「寝ないで我慢してほしい」と考えているのでしょうか。これが、「空港と地域の共存共栄」と言う「共生」の実態なのでしょうか。
私見ですが、地元経済界は「地域経済の発展(自分たちの増益)」=「住民の生活向上」を、成田国際空港株式会社は「成田空港の発展(成田国際空港株式会社の増益)」=「地域の発展」という図式を旗印に強引に事を進めようとしているように見えます。「地域経済の発展が必要」ということを否定はしません。確かに、発着回数の増加が増益の手っ取り早い方法かもしれません。しかし、それが飛行コース下の住民に堪え難い不利益を与えるのであれば、好調な右肩上がりとは行かなくても、経営者としての創意工夫で堅実に利益を上げる経営を考えるべきではないのでしょうか。
@空港周辺のお花畑
この時期、平行滑走路飛行コース直下の芝山町菱田地区を訪れますと、右の写真の様に、あちこちに様々な花が咲き乱れる花畑が出現します。美しい景色ですが、実はこの花畑は移転した農家の跡地に成田空港会社が種を蒔いて咲かせているものです。芝山町では「移転跡地が荒れ放題になる」と会社に対して跡地の有効活用を要望しています。しかし、成田空港会社では毎年手を入れる訳には行かず、種を蒔いて自然に咲くのに任せています。美しい花畑ですが、騒音の中で何か物寂しい花畑になっています。この写真は10日に撮ったものですが、向こうの電柱の間にはA滑走路を離陸した航空機が飛んでいます。B滑走路を離陸した航空機はこの真上を飛んでいきます。
@全日空が今年度、過去最高の設備投資
全日空は2007年度の設備投資を当初計画から1200億円上積みして過去最高の3550億円とする方針を明らかにしました。この内の約8割を燃費のよい新型機の購入に充てます。B-737型機シリーズを7機、B-777-300ER型機を4機などを購入し、古い機種の11機を売却するなどして退役させることにしています。
*5月12日
@「実現する会」が3500mと30万回実現を決議・要請へ
昨日成田市で、先月27日に発足した「成田空港の機能拡充と地域経済の活性化を実現する会」の決起集会が開かれ、地元経済人など約200人が参加しました。成田国際空港株式会社の黒野社長も来賓として出席し、「平行滑走路2500m完成後にさらに次の峰を目指すのか、このまま地盤沈下するのかの岐路に来ており、この会の活動は心強い」という意味の挨拶を行いました。決起集会では平行滑走路の3500m化や年間発着回数30万回の実現などが決議され、国土交通省への要請行動を行うことになりました。読売新聞によりますと、堂本千葉県知事は同社の取材に対し、成田空港の将来について「成田空港と羽田空港の一体的運用が重要。そのためには両空港を1時間以内で結ぶ道路があれば理想的。アクアラインの料金引き下げと圏央道の成田空港までの早期延伸に力を入れたい。」と述べたそうです。
@第2ターミナルのシャトルシステムが故障・1日に
今日の朝日新聞によりますと、今月1日午後3時45分頃、第2ターミナルの本館とサテライトを結ぶシャトルシステムの1系統が故障し、翌朝までストップしたとのことです。車両の横揺れを防ぐ部品の一つを止める3本のボルトがすべて折れてはずれてしまいました。この部品の取り替えと他の部品の点検で翌朝までかかったとのことです。このため、残る1系統と延べ30台の代替バスを運航しましたが、一時は混雑が激しくなったとのことです。
【コメント】時速20Kmぐらいの低速で走っていたから良かったものの、大阪のジェットコースターの事故とちょっと似通っていますね。点検はきちんとしていたのでしょうか。
*5月11日
@関西空港陸上ルートのテスト飛行16日から実施へ
大阪空港の運用時間が終わってから、羽田空港から関西空港へ飛行する場合に陸上を通るルートを設定したいとする問題で国土交通省は飛行コースにあたる自治体が求めていた実機によるテスト飛行を16日から1週間実施することを明らかにしました。夜の9時以降に6便の定期便をこのルートで飛ばし、騒音を測定することになります。
@米軍のNLPに151件の苦情・厚木基地
昨日厚木基地で実施された米軍の夜間離発着訓練(NLP)に対する周辺住民からの苦情が8市で151件に上ったことが分かりました。特に、タッチアンドゴウで再離陸する南側での苦情が多かったとのことです。
@F22の未明離陸で98.8dB・嘉手納基地
嘉手納基地で米国に帰還する米軍のF22ステルス戦闘機が昨日の午前3時過ぎと午前4時過ぎに分かれ10機が離陸しました。この他に、空中給油4機も離陸しました。嘉手納市の通称「安保の見える丘」での測定では最高98.8dBが記録されました。地元自治体は「未明の離陸は『騒音防止協定』で認められていない。」と米軍に対して自粛するように求めていましたが、米軍が強行したことにより反発を強めています。また、別のF22ステルス戦闘機2機は整備の都合から日中に離陸し、「日中の離陸でも、支障がないことが証明された。」と米軍の横暴を怒っているとのことです。
【コメント】アメリカは防止協定など気にもしていないようです。これほど、好き放題にやられても文句の一つも言えない「日本国の政府」と言うのは、いったい誰のための政府なのでしょうか。
@EADSがエアバス社の損失で赤字に
エアバスの親会社であるEADS社が10日に発表した第一四半期(1〜3月期)決算によりますと、最終損益が1000万ユーロの赤字になりました。民間部門のエアバス社の損失が大きかったとしています。前年同期は5億2200万ユーロの黒字でした。売り上げは前年同期とほぼ同じだったとのことで、A380型機の特別値引きなどが響いているようです。
*5月10日
@成田空港のGW期間の出国者が5%減に・入国者は10%増
成田空港が昨日発表した「'07ゴールデンウィークさわやかキャンペーンの結果」によりますと、出国者は約35.5万人で前年比5%減となりました。これは、前年に比べて曜日の配列が悪かったため、とのことです。逆に、入国者は約37.2万人で同10%増になりました。出入国をあわせますと約72.7万人で同2%増で過去最高になります。また、航空会社の配置換えの結果、第1ターミナル利用者が約35.4万人、第2ターミナル利用者が約37.2万人と平均化され、混雑が緩和されました。
@スカイマーク機が誘導路を行き過ぎ立ち往生
今日午前10時25分頃、羽田発神戸行きのスカイマーク103便・B-767型機が着陸後、進入すべき誘導路を行き過ぎ滑走路上で立ち往生するトラブルがありました。同機が牽引車で押し戻される間、滑走路が約15分閉鎖されました。このため、離陸予定の2便が最大で7分遅れました。スカイマークによりますと、視界が悪く通常の接地地点よりも先で接地して、雨でスピードを落としきれなかった、とのことです。
@胴体着陸機の修理を大阪空港で
全日空は昨日、高知空港で胴体着陸したDHC8-400型機の修理を大阪空港で行うことを明らかにしました。胴体下部をジュラルミンで補強し、新しい前輪をつけ、前輪を出したまま大阪空港に飛ばして本格的な修理に入るとのことです。そして、9月下旬に運航に復帰させることにしています。
@国土交通省が宮崎空港を特別監査・不法侵入で
国土交通省は制限区域への不法侵入が相次いでいる宮崎空港の監査を21・22日に行うことを明らかにしました。宮崎空港では3月16日に19歳の少年がフェンスを乗り越えて制限エリアに侵入し、2005年8月と2006年4月にも制限エリアへの侵入がありました。
@ライアンエアーが10ポンド運賃を発表
欧州の格安航空会社大手のライアンエアーは9日、税金も含めて10ポンド(約2400円)の運賃で1000万席を提供することを明らかにしました。また、他社がこれより安い運賃を設定した場合は差額の2倍を支払うことも明らかにしました。
*5月9日
@再拡張後の旧型ジャンボの乗り入れを規制へ
国土交通省は羽田再拡張が完成する2010年10月以降は騒音の大きい旧型ジャンボ機(B747-100・200・300型機)の羽田空港乗り入れを認めない方針を固めました。千葉県からの騒音軽減要求に応える一環とのことです。
@機内での安全阻害行為に1回でも命令書を出せるように改定
国土交通省は機内でのセクハラや喫煙行為など「安全阻害行為」に対し、悪質だったり常習的な場合は1度の違反で機長が航空法に基づく「禁止命令書」を出せるようにガイドラインを改定することになりました。今月下旬にも実施するとのことです。「安全阻害行為」は2006年に383件発生し、禁止命令は24件で、引き返しにつながる重大事案は10件あったとのことです。
@全日空がアジア貨物便の運航の一部を外部委託に
全日空は15日から関西空港ー北京線など国内とアジアの各地を結ぶ6路線の貨物便の運航をアメリカの航空貨物大手・ABXエアーに委託すること明かにしました。整備などもABXエアーが行うことになります。増大するアジアの貨物需要に対応するため、としています。
@ケニア航空機事故の救助始まるも全員死亡か
5日に墜落したケニア航空機の救助活動が始まり、約20人の遺体が確認されました。生存者は発見されず、全員死亡した可能性が大きいとのことです。
@胃からビニル袋を吐き出し引き返す・ベトナム航空機
5日、ベトナム・ホーチミン発シドニー行きの機内でベトナム系オーストラリア人の男性が白い粉の入ったビニール袋を吐き出しました。このため、同機はホーチミンに引き返しました。病院で調べたところ、この男性は胃の中に30のビニール袋を飲み込んでいて、中身は麻薬だったとのことです。
@BA機が乗員の寝不足で13時間遅れる
8日、インドのニューデリーからロンドンに向かうはずだったブリティシュ・エアウエイズ機が乗員の寝不足で13時間も遅れる出来事がありました。寝不足の原因は滞在したホテルの騒音のためだったとのことです。乗客は市内のホテルで待機させられました。ブリティシュ・エアウエイズ側は「申し訳ないと思うが、乗員の十分な休息は安全のために不可欠。今後も決して妥協することはない。」と述べたそうです。
*5月8日
@「ナリタ5番街」の売り上げ増で既存店は8%減に
4月9日に第二ターミナルの「ナリタ5番街」がオープンして,「ナリタ5番街」全体のエリアの売り上げが70%も増加した一方,第二ターミナルの既存店の売り上げが8%減となっているそうです。
@規制改革会議が「成田は国際・羽田は国内」の撤廃を求める
政府の規制改革会議は昨日,首都圏空港について「成田は国際・羽田は国内」とする伝統的な航空政策の転換を求める「航空政策の提言」をまとめ発表しました。この中で,2010年の羽田空港再拡張の完成を機に羽田空港の国際線を2000Km以遠にも拡大するよう求めています。また,この提言では「オープンスカイ政策」を進めるように求め,成田・羽田の発着枠についても入札制度を導入するように求めています。
これに対して冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で「オープンスカイというが,2010年までは成田空港も羽田空港も枠は満杯だ。地方空港の国際線は98%が外国航空会社が運航しており,事実上のオープンスカイになっている。政府間交渉で外国の混雑空港の発着枠を確保することが国益にかなう。」とし,慎重な姿勢を示しました。
【コメント】規制改革会議は要するに、「資金力のある大企業がより利益を上げるために自由にできるようにしろ。」と言っているのですね。「格差社会をますます拡大しろ。」と言っているのと同じではないでしょうか。この会議の長は日本郵船の会長だったと思います。
@羽田再拡張工事のダンプ輸送で地元市長が対策要望
羽田空港再拡張工事が本格的に始まることを受けて,埋め立て用の山砂採取が予定されている木更津市など5市の市長は今日,国土交通省に山砂を採取現場から積出港まで輸送するダンプへの対策を取るように要望しました。埋め立て工事が本格化しますと、1日約7000台のダンプが行き来することになり、交通渋滞・騒音・事故の心配があるとのことです。
@06年の騒音苦情が過去最高に・岩国市
岩国市のまとめによりますと、2006年に岩国市に寄せられた米軍岩国基地に関する苦情は統計を取り始めた1977年以降過去最高の1060件に達しました。このうち、騒音に関する苦情は877件で、夜間発着訓練(NLP)の行われた1998年の755件を抜いてこれも最高になりました。
@GWの航空旅客は国内・国際とも増加
国内航空各社が昨日発表したゴールデンウイーク(4月27日〜5月6日)中の航空旅客は前年比で国内線が4%増、国際線が1%増となりました。国際線ではアジアなどの近距離線が大きく伸びたのに対して、欧米などの長距離線は伸び悩みました。
*5月7日
@全日空の「安全教育センター」に行ってきました
今日の午後、全日空の「安全教育センター」を見学してきました。だいぶ前に電話で予約しました。中は撮影禁止でした。全く飾り気のないビルの1階がセンターでした。
入り口にはひしゃげた雫石事故機の第2エンジンカバーが置いてあります。全日空の死亡者を出した大事故は羽田沖墜落事故、松山沖墜落事故、雫石衝突墜落事故の3件とのことでした。もっとも、戦後民間航空が再開されて間もない頃にはDC-3型機が大島の近くで墜落し全員が死亡した事故もあるそうです。事故の一覧表は昨年までの事故が記載されていましたが、「高知空港の胴体着陸事故も鉄道・航空事故調査委員会の報告書が出次第追加する。」とのことでした。
印象に残ったのはやはり、死亡した遺族の映像や言葉でした。突然肉親を失った悲しみが切々と伝わってきました。
このセンターでは“ヒューマンエラー”についての取り組みに力を入れているようでした。一つのコーナーにはヒューマンエラーを体験する簡単な装置も設置されていて、私たちもやってみました。この「ヒューマンエラーはなくならない」ことを前提にして、事故を防ぐためには相互チェックと事例の共有が大切ということを訴えているようでした。
日本航空の「安全啓発センター」(1月24日の出来事を参照)とはだいぶ違います。安全啓発センターの方は御巣鷹山事故の残骸を中心として臨場感がすごく、事故の重さから安全に対する意識をかき立てていました。「安全教育センター」の方は文字通り“教育”に力を入れているようでした。
この違いは雫石事故が36年前であり、御巣鷹山事故が22年前という時間と事故の規模との関係から来るのではないでしょうか。
@DHC8-400型機が出発中止に
昨日午後5時30分頃、大阪発松山行きの全日空1639便・DHC8-400型機が離陸に向けて誘導路を移動中に速度を測る計器の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は出発を取りやめ欠航となりました。
@ケニア航空機の残骸が発見される・現場に近づけず
カメルーン当局は行方不明となっていたケニア航空機が、離陸したドゥアラの南東約20Kmにある湿地帯で発見されたことを明らかにしました。しかし、現場への移動手段が今のところなく、生存者がいるかどうかなどは全くわからないとのことです。救助隊もドゥアラに待機したままとのことです。
*5月6日
@「ナリタ5番街」の売り上げが好調
成田国際空港株式会社の上子常務は連休前の記者会見で今年4月にオープンした第2ターミナルの免税店街「ナリタ5番街」の売り上げが好調で、計画以上の売り上げを上げていることを明らかにしました。
@CRJ200型機が電気系統の不具合で欠航
昨日午後3時50分に福島空港から大阪空港に向かう予定だったアイベックスエアラインズ3176便・CRJ200型機が出発前の点検で電気系統の不具合が見つかり、欠航となりました。このために、この機体を使う予定だった昨日の2便と今日の1便が欠航となりました。
@ケニア航空機の捜索続く・114人が搭乗
5日、コートジボアールのアビジャン発、カメルーンのドゥアラ経由、ケニアのナイロビ行きのケニア航空507便・B-737-800型機がドゥアラを離陸した後、消息を絶ちました。カメルーン南部の熱帯雨林で大きな爆発音がした、との情報からこの付近を捜索していますが、今のところ発見されていないようです。この航空機には乗客・乗員114人が乗っていたとのことです。日本人はいなかった模様です。当時の天候は荒れ模様だったとの情報もあります。
*5月5日
@成田空港も帰国ラッシュ・4万8800人
ゴールデンウイークを海外で過ごした人の帰国ラッシュが始まりました。成田空港では今日だけで4万8800人が入国する予定になっています。明日は5万2700人が入国する予定です。
@DHC8-400型機が鹿児島空港に引き返す
今日午前8時50分頃、鹿児島発沖永良部島行きの日本エアコミューター3801便・DHC8-400型機が離陸して間もなく、ウエザーレーダーが消えてしまいました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し9時5分に無事着陸しました。
@CRJ200型機が尾翼の不具合で欠航
今日午前中、名古屋発長崎行きの日本航空4351便・CRJ200型機が出発前の点検で尾翼の角度を調節する装置に不具合が見つかり、欠航となりました。折り返し便も欠航となりました。
【コメント】このところ、CRJ100型機とCRJ200型機に不具合が3件相次いで発生しています。このうち1件は整備上のミスですから仕方ないしても、DHC8型機と同じボンバルディア社製の航空機というのが気になります。なお、CRJ100型機とCRJ200型機は機体が同じでエンジンだけが違うもののようです。
@ケニア航空機が行方不明か?
詳しいことがわからないのですが、アフリカのナイロビからケニアに向かっていた100人以上が乗っているケニア航空の旅客機が行方不明になっているようです。
*5月4日
@「TSAロック」錠付きのスーツケースが売れている
成田空港でアメリカに行く人たちに「TSAロック」のついたスーツケースが売れているそうです。アメリカに入国する際には機内預けの荷物は解錠して中も検査されます。施錠してあると、鍵を壊して中を検査されます。ところがアメリカが許可したこの「TSAロック」がついていると、検査官が特殊な道具で鍵を壊さずに解錠し、検査が終わった後はまた施錠してくれるとのことです。もっとも、この鍵がついていても、貴重品は入れないようにしましょう。
@IBEX機が落雷に遭う・福島空港
昨日午後6時半頃、大阪発福島行きのアイベックスエアラインズ3177便・CRJ200型機が福島空港付近で着陸態勢に入ったところ、落雷に遭いました。同機はそのまま飛行を続け無事に着陸しました。折り返し便は機体点検のために欠航となりました。
@IBEX機の異音は部品の調整ミス
昨日の朝、大阪空港で発生したアイベックスエアラインズ機の前輪格納時の異音は前夜に交換した部品の調整が不正確だったために、部品があたって発生したことがわかりました。
@キューバで脱走兵士がハイジャック未遂で逮捕・人質1人死亡
キューバの内務省は3日、ハバナの国際空港で同日朝、ハイジャック未遂事件が起こり、犯人の脱走兵2人を逮捕したことを明らかにしました。犯人は市バスを乗っ取って人質を取り、バスで空港に乗り込み駐機してあった無人の旅客機に乗り込み、アメリカに行くよう要求しました。その後、逮捕されましたが、軍隊を脱走した時に兵士1人を殺害し、人質になっていた武器を持たない兵士1人も殺害しました。
*5月3日
@発着回数が初めて19万回を超える・成田空港06年度
成田国際空港株式会社が発表した2006年度の空港運用状況によりますと、発着回数が前年度比で1%増の19万636回となり初めて19万回を超えました。平行滑走路の2500m化が完成するまでは年間発着回数は「20万回を限度」とされています。航空旅客数は同2%増となり、外国人は同5%増となっています。航空貨物量は同1%減となり減りました。輸出は変わりませんでしたが、輸入が同4%減となっています。
@IBEX機が車輪格納時に異常音がし、引き返す
今日午前8時頃、大阪発福島行きのアイベックスエアラインズ3173便・CRJ100型機が離陸して車輪を格納したところ、異常音がしたことにパイロットが気づきました。このため、同機は引き返し、8時19分に大阪空港に無事着陸しました。原因を調べていますが、出発前の点検では異常はなかったとのことです。CRJ100型機はボンバルディア社の小型ジェット旅客機です。右の写真は成田空港に乗り入れているIBEXのエンジンが100型機とは違うCRJ200型機です。
@エアドゥ機の修理が長引き6日までに11往復が欠航に
4月29日の出来事で書いたエアドゥ機の骨組みにヒビの入った故障の修理が長引き、今日から6日まで新千歳ー羽田線の11往復が欠航することになりました。4000人以上に影響が出るとのことです。
@偽ブランド品放棄が06年に7万点以上に
財務省の調査によりますと、2006年に偽ブランド品を国内に持ち込もうとして空港などで放棄を求められ、破棄された商品が3346件・7万1960点に上ったとのことです。平均で1件あたり約20点になり、個人を装って持ち込もうとする業者も多いとのことです。
@日本航空の主力4行が毎月の報告を求める
みずほコーポレート銀行など日本航空の主力4行は日本航空に対して中期再建計画の実行状況を毎月詳しく報告するように求めることになりました。5月からの収益目標の達成が困難な場合は追加のリストラ策を求める考えとのことです。
*5月2日
@成田空港会社のページに「第6期エアポートプリンセスデビュー!!」、「日本文化の紹介 〜茶道の体験〜」、「成田空港運用状況(平成19年3月分)」が載っていました。
@東京入国管理局などが強制送還者の弁当代などから裏金
法務省は昨日、東京入国管理局など3部課が1998年頃まで7〜14年にわたって、強制送還する外国人の成田空港使用料や弁当代を実費よりも高く国に請求して、差額を裏金としてプールしていたことを明らかにしました。当時の該当部署の課長・係長を注意処分にするとしています。
@国際チャーター便の制限を緩和へ・国土交通省
国土交通省は今日までに国際チャーター便の制限を緩和する方針を固めました。これにより、需要さへあれば定期便に近い運航が可能になります。ただし、同じ路線に定期便がない場合に限ります。また、全日程に宿泊施設を手配することや外国の航空会社を使った場合にその国に全日程の50%以上を宿泊しなければいけないとする規制も緩和します。今月中に通達を出し、秋までに実施するとのことです。
@日本航空の07年3月期が160億円の赤字に・税金資産の取崩しにより
日本航空の2007年3月連結最終損益が160億円の赤字になることが明らかになりました。経常利益と売上高はそれぞれ当初見通しよりも350億円・100億円程度増加し、経常利益も当初の5億円の黒字から200億円程度増えるも込みでリストラの効果が出ているようです。赤字になるのは監査法人の指摘で繰り延べ税金資産の大半(約450億円)を取り崩すことにしたためとのことです。
*5月1日
@4月のアクセス数は22473回でした。読んで頂いて感謝致します。
@DHC8型機が発電機トラブルで鹿児島に引き返す
昨日午後2時45分頃、鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター3751便・DHC8-400型機が離陸したところ、発電機の故障を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し3時5分に無事着陸しました。
@機材修理で羽田ー神戸線1往復が欠航・スカイマーク
スカイマークは先月26日に新千歳空港で落雷にあい損傷した機体の修理が終わらないために、今日の羽田ー神戸線の1往復を欠航とすることを明らかにしました。
@鳥に嫌われる空港づくりを推進へ・国土交通省
今日の東京新聞によりますと、国土交通省は全国の空港で発生する航空機と鳥の衝突・バードストライク対策として、今までは空砲などで鳥を空港から追い出す対策を取ってきましたが、今後は鳥から嫌われる空港づくりに力を入れることになったとのことです。松山空港では、猛禽類に襲われる鳥の悲鳴をスピーカーで流したり、餌になる昆虫が繁殖するのを抑えるような草刈の工夫などを行い4年間でバードストライク件数を半減させているとのことです。この他にも、鳥が好むシロツメクサやカラスノエンドウなどを減らすことや、卵の保護色にならないように黒く塗った種子を敷き詰めるなどの対策を考えるそうです。
@米国航空会社の1〜3月決算は前年同期比で上向く
アメリカ大手航空会社6社の2007年1から3月期決算が出そろいましたが、前年同期比では改善しているもののユナイテッド航空など3社は赤字になっています。国内線の価格引き下げ競争の影響があるようです。アメリカン航空とコンチネンタル航空など3社は国際線の単価が上昇し黒字を確保しました。しかし、30日にはEUとの自由化協定が正式に調印され、来年の3月末から発効することになり、大西洋路線で激しい競争にさらされることになります。