2007年8月の出来事


*8月31日

@エアニッポンのB-737型機でスラットのワッシャー見つからず
 国土交通省は昨日、エアニッポンの所有するB-737-700型機1機でNo1スラット取り付け部分のボルトにあるはずのワッシャ−1枚が見つからないとの報告があったと発表しました。この機体は今年の1月25日から就航した新鋭機でこの部分の整備はまだ行たことがない、との事です。ワッシャーは見つからず、製造過程から取り付けられていなかった可能性もあることから、アメリカ連邦航空局(FAA)に情報を提供し、原因究明と対策の検討を依頼したとの事です。ワッシャーがないとボルトがはずれる危険性がありました。

@さらに2機でボルト不備が見つかる
 アメリカ連邦航空局(FAA)はB-737型機の緊急点検でさらに2機のスラット取り付けボルト部分の不備が見つかった事を明らかにしました。これで合計6機となりますが、すべてアメリカ国籍の機体とのことです。と言う事はエアニッポンの機体はこの中に含まれていない事になります。

@スカイネットアジアのB-737型機のエンジンに異常
 昨夜、運航を終えたスカイネットアジアのB-737-400型機が長崎空港で点検を受けたところ、エンジン1基の排気温度が異常に高く、排気口近くに金属片が見つかりました。この金属片がエンジン内部の部品の可能性があることから、同社はエンジンを交換する作業に入りましたが、今日の長崎=羽田線の3便が欠航となりました。

@羽田=虹橋線の運航を前倒しへ
 冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で当初10月8日からの運航を予定していた羽田空港と上海・虹橋空港とを結ぶシャトル便の運航を9月29日からに前倒しする事を明らかにしました。


*8月30日

@成田空港7月運用状況は発着回数と旅客で過去最高
 成田国際空港株式会社が昨日発表した7月の空港運用状況によりますと、発着回数は前年同月比3%増、旅客数は同1%増となり7月としては過去最高を記録しました。旅客では日本人は同1%減となったものの外国人は同10%増とこれも7月としての過去最高になりました。貨物量は輸出入ともに同3%減となりましたが、仮陸揚げを入れると昨年並みとなっています。

@国土交通省の概算要求で成田空港関係は34億円
 国土交通省は来年度予算の概算要求で成田国際空港の整備として国直轄事業に34億円を盛り込む事になりました。北伸による2500m化に対応するための管制設備などの整備、管制情報処理装置などの更新整備などを実施する予定です。一方、成田国際空港株式会社は、会社事業費約840億円で2500m化の整備を推進するほか、エプロン整備、ターミナルビル能力増強、物流施設の機能向上、環境対策・共生策・成田高速鉄道アクセスの整備(空港駅)などを実施することにしています。

@成田国際空港課を首都圏空港課に改組・来年度
 国土交通省は来年度予算要求の中で、航空局の「飛行場部」を「空港部(仮称)」に改組し、その中で「成田国際空港課」は「首都圏空港課」に改組して成田空港と羽田空港の一体的・戦略的活用による空港機能強化を図るとしています。

@閉所恐怖症の女性が離陸を遅らせる・鳥取空港
 昨日午後6時10分頃、鳥取発羽田行きの全日空298便が離陸のためにターミナルを10m離れたところで、乗客の女性が体調不良を訴え、「どうしても降りたい。」と訴えたため同機はターミナルに戻り、この女性を降ろして24分遅れで離陸しました。この女性は「閉所恐怖症で、我慢しようと思ったが、我慢できなくなった。」と語っているそうです。全日空東京空港支店鳥取空港所は「唖然とするような理由。他のお客様の迷惑を考えたら、航空機に搭乗すべきではなかった。」とのコメントを出し、「我々は定時出発のためにやっている。」と述べたそうです。
【コメント】全日空のコメントの全文を見たわけではないのですが、少しひどいコメントではないでしょうか。女性としてはなんとか我慢しようと考えたと思うのです。この人に悪意があったとは思えません。それとも、常習だったのでしょうか。常習なら全日空が搭乗を断れるはずです。何か、「体調不良になりそうな人は他の人の迷惑だから乗るな。」とも聞こえます。離陸後に引き返したというでは迷惑の度合いも大きいと思いますが、今回は「離陸前で良かった。」と考える事もできるのではないでしょうか。こう考える私がおかしいのでしょうか。

@全日空が国内線で紙の航空券を年内に廃止へ
 全日空は昨日、国内線の紙の航空券を年内に廃止し、電子航空券に移行する事を発表しました。ICタグを内蔵した「ANAカード」や携帯電話をかざせば搭乗手続きができることになります。カードや携帯電話を持たない人は空港カウンターで二次元バーコード付きの「航空券ご利用案内書」や「搭乗案内書」を発行してもらい、搭乗手続きをする事になります。

@米・加の航空当局がボンバルディア機に変更命令
 29日付のウオールストリートジャーナル(電子版)はアメリカとカナダの航空当局がボンバルディア社のCRJ100・200・440型機でフラップの不具合がたびたび生じているため、運航する航空会社に対して整備方法やパイロットの研修方法などの変更を命令している、と報じました。日本ではジェイエアがCRJ200型機を運航しています。

@航空機騒音で電話するココナッツ
 アメリカのマサチューセッツ工科大学のMedia Lab研究者のTad Hirsh氏はココナッツの中にノイズセンサーを組み込み、カリフォルニアのサンホセ国際空港周辺で低空飛行する飛行機から発せられる大音量の航空機騒音を感知すると、内蔵された携帯電話で空港のお客様ホットラインに「お怒りの電話」をかける装置を制作したとのことです。詳しくはこのページを見てください。


*8月29日

@今日で満10周年です
 この「成田空港サーバー」を始めてから今日で満10年になりました。いろいろありましたが、なんとかここまで続けてこられたのも、皆様のご支援があったからと感謝しております。これからも、よろしくお願いいたします。

@Eチケットは便利のようです
 昨日書きました「電子チケットへ全面移行」の件で読者の方から次のようなメールを頂きました。私も、何回か使った事があるのですが、頭が古いせいか、なんか不安な思いをしましたので、昨日の「コメント」になりました。「パスポートの次に大事なのが帰りの航空券」と思い込んでいる世代です。慣れるとこちらの方が便利のようですね。

岩田様、
 今日は。いつも楽しく拝見させて頂いております。
 さて本日28日の記事で来年6月より紙チケットを廃止してすべてEチケットに移行するとの事ですが私個人の意見としては大歓迎です。
 一番のメリットは紛失、盗難の心配が無くなるという事ですね。紙チケットの場合もし旅先でチケットを紛失したり盗難の被害に会った場合最悪の場合又チケットを買い直さなければ帰国出来なくなります。時間があれば旅行先の旅行社で格安航空券を買う事も出来ますが時間が無い場合は空港でべらぼうに高いノーマル航空券を買うはめになります。近場ならそんなに高くは無いですがヨーロッパとかアメリカからでしたら何十万もします。その点Eチケットなら航空券情報がすべて航空会社の
コンピューターに記録されているので何の問題もありません。
 岩田様は今迄Eチケットを利用された事はありませんか。別にEメールの操作が出来なくても全然不便ではありません。航空会社から知らされる6桁の予約番号をチエックインカウンターで係員に言えばそれで搭乗券を発券してもらえます。番号が無くてもパスポート番号、生年月日、名前が一致すれば大丈夫です。
 以上の事からEチケット化には大賛成です。

@ボルト脱落が4件・燃料タンクに傷も
 那覇空港での中華航空機炎上事故を受けてアメリカの連邦航空局(FAA)が緊急点検を指示したB-737型機のスラット取り付け部の点検ですが、アメリカ連邦航空局(FAA)から国土交通省に入った連絡によると、点検でボルトの脱落が4件見つかったとの事です。中にはボルトにより燃料タンクの外壁が傷つけられていたケースもあるとの事です。これを受けたアメリカ連邦航空局(FAA)は当初「9月18日まで」とした点検期限を前倒しして「9月7日まで」とする緊急指示を出しました。

@日本航空機で賞味期限を1日すぎたパンを提供
 22日に運航された福岡発上海行きの日本航空615便で機内食として出されたパン「夕張メロンディニッシュ」の一部が賞味期限を1日過ぎていた事が乗客の指摘でわかりました。連絡を受けた客室乗務員が機内放送で食べないようにアナウンスしましたが、2人が食べた後でした。食べた人に体調不良などの症状は出ませんでした。業者から納入されたものに古いパンが混ざっていたとの事です。

@日本航空が国内線にファーストクラス設定
 日本航空は昨日、12月から国内線では初めてとなるファーストクラスを導入すると発表しました。革製シートで約45度倒れるとの事です。また、好きな時に特別な食事や飲み物を提供するそうです。料金は普通運賃+8000円になるとの事です。羽田=大阪線を皮切りに幹線に順次拡大するとの事です。機材はB-777-200型機を使い14席を設けます。これにより、「クラスJ」「エコノミークラス」と合わせ3種類になります。

@1月墜落のアダムス・エア機のブラックボックスを回収
 今年の1月1日にインドネシアで墜落したアダムス・エア機のフライトレコーダーが27日に、コックピットデータレコーダーが28日にマラッカ海峡の水深約2000mの海底から回収されました。沈んでいた場所はほぼ特定されていましたが、回収費用を巡ってインドネシア政府とアダムス・エアとが対立して回収が遅れたとの事です。これらはアメリカに送られて解析されますが、深い海の高圧に長い時間さらされていたため困難が予想されるとの事です。


*8月28日

@「株式上場は再来年半ば以降早く」森中社長
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社の森中社長は同社のインタビューに対し、株式の上場について「基本的には国が判断する事だが、来年は無理かもしれないが、再来年の中頃以降早く上場したい。」と述べました。また、平行滑走路2500m化後に発生する新たな騒音問題について、「引き継ぎの勉強の中で、どう対応するのかという打ち合わせはしていない。しかし、必要な周辺部の人とは会話をしていきたい。」と述べました。

@国土交通省が台湾当局に安全性で要望
 国土交通省は今日、台湾の航空当局に対して事故の再発防止や安全性向上のために航空会社への監督を強化するように要望をしました。

@駐機中の日本航空機から白煙・鹿児島空港
 昨日午前11時30分頃、鹿児島空港に駐機していた日本航空3724便・MD90型機から白煙が出ているのを整備士が発見しました。乗客・乗員にけがはありませんでした。同機は奄美大島から到着したばかりでした。原因は調査中との事です。23日にも花巻空港で同じMD90型機から白煙が上がるトラブルがあったばかりです。

@紙の航空券を来年6月から廃止・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は27日、来年の6月から紙の航空券を全廃し電子航空券に移行する事を明らかにしました。旅行当日に電子メールなどで受けとった控えを持っていくと座席番号が入った搭乗券が渡される事になります。これにより、航空会社は全世界で年間最大30億ドルのコストが削減できるとの事です。
【コメント】航空会社にとってはメリットがあると思いますが、利用者にとってはどうなのでしょうか。電子メールのできない人は電話かコンビニなどの端末を使う事になり、便利とは言い兼ねるように気がするのですが。


*8月27日

@航空・鉄道事故調査委員会が台湾に調査官を派遣へ
 那覇空港の中華航空機爆発炎上事故を調査している国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会はスラットアームの取り付け部分の部品が正常に取り付けられていなかった疑いが強い事から、整備の状況を調査するため、台湾に調査官を派遣する事を決めました。

@米連邦航空局がスラット取り付け部の点検を命令
 アメリカ連邦航空局(FAA)は26日、那覇空港での爆発炎上事故を受けてB-737-600/700/800/900型機のスラット収納部分の点検を指示する耐空性改善命令を出しました。ボルトとナットと部品が正常に取り付けられているかどうか、ナットが適正なトルクで締められているかどうかを点検するよう指示しています。点検対象機数は全世界で約2300機となるそうです。

@三宅島への定期便を来春に再開へ
 東京都は噴火のため2000年8月から休止していた三宅島への定期便を来春から再開する事を明らかにしました。当面は全日空が1日1便を運航する予定となっています。


*8月26日

@成田空港でマンゴーの没収多発
 今日の読売新聞によりますと、成田空港で旅客がお土産として持ち帰ったマンゴーの没収が多発し、2006年1年間で1915件に上ったとの事です。マンゴーにはミカンの皮を食い荒らす「ミカンコミバエ」がいる可能性があり、国内に持ち込まれるとミカンに大打撃になります。このため、輸入するには原産国での決められた消毒や梱包が必要で、さらに、日本から派遣された植物検疫官の確認が必要となり、個人での輸入は事実上不可能になっています。東南アジアの街角で安く売られているマンゴーをお土産として持ち帰る人が多いとの事です。

@秋田発の日本航空機が脚未収納表示で引き返す
 昨日午後8時30分頃、秋田発羽田行きの日本航空1268便・MD90型機が離陸直後に車輪が収納されていないとの警告灯が点灯しました。このため、同機は秋田空港に引き返しました。点検したところ、車輪には異常がなかったため、10時21分に羽田に向け離陸しました。


*8月25日

@ボルト脱落は部品取り付けミスか?
 航空・鉄道事故調査委員会は昨日、燃料タンクを突き破った脱落ボルトの先端にナットが残っていたことを明らかにしました。また、ボルトがスラットアームから脱落する事を防ぐワッシャーなどの部品6個の内の3個がトラックカン内部などからから発見されました。これらの部品に破損の形跡は見られず、なぜ外れていたかはわからないとしています。なお、中華航空はこのボルトを今年7月の定期点検で補修しており、この際にワッシャーなどをつけ忘れていた可能性が大きいようです。

@DHC8-400型機がエンジン不具合で大阪空港に緊急着陸
 今日正午過ぎ、松本発福岡行きの日本エアコミューター3546便・DHC8-400型機が飛行中に第1エンジンの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に緊急着陸を要請し、エンジン1基で飛行を続け、0時55分頃無事着陸しました。

@関空の完全24時間化を1ヶ月はやめる
 関西空港会社は昨日、完全24時間化を当初の10月から1ヶ月はやめて9月1日から実施する事を明らかにしました。管制関係の工事が順調で今月中には完了する事から早めたとの事です。

@経産省が「次世代環境航空機」関係で107億円を要求へ
 経済産業省は来年度予算の概算要求に「次世代環境航空機(通称MRJ)」関係予算として一般会計で52億円、特別会計で55億円を盛り込む事を決めました。


*8月24日

@ブリティシュ・エアウエイズ・成田のターミナル移転はなし
 ブリティシュ・エアウエイズの日本・韓国支社長は昨日記者会見し、成田空港で加盟する航空連合「ワンワールド」が第二ターミナルに集結しているが、ブリティシュ・エアウエイズは現在の第1ターミナルから移転する考えのない事を明らかにしました。理由として、「第2ターミナルはターミナルと滑走路との距離が離れている。」事をあげています。

フラッターのボルトが燃料タンクに穴をあけ燃料流出
 航空・鉄道事故調査委員会は昨日、炎上した中華航空機の右主翼の5番スラットのスラット・トラックを 収めるトラックカンをボルトが突き破り、燃料タンクに約2〜3センチ程度の穴 が開いていたと発表しました。ここから大量の燃料が漏れたものと見られます。しかし、このボルトがどの部分ボルトかはわかっていません。ボーイング社では、脱落したと見られる5番スラットのダウンストップ取付部 のボルトについては、過去に2件脱落した事例があることから、サービスレターで航空会社に注意を喚起していました。航空・鉄道事故調査委員会では今回の脱落が「製造過程の問題なのか、整備過程の問題なのかは今後の調査をしないとなんとも言えない。」としています。
 これを受けて、国土交通省は同型エンジンを搭載している国内航空会社の23機について、ボルトの緊急点検を指示しました。各社は今日の始発便までに点検を終わり、異常はありませんでした。

@国土交通省が航空機内での電子機器の使用規定を改正
 国土交通省は昨日、航空機内での電子機器の使用についての規定を改正しました。区分を(1)自ら電波を発射するものは常時使用禁止、(2)電波は出さないが、操作の際に電磁波を出すものは離着陸の際は使用禁止、(3)極弱い電磁波を出すものは常時使用可、となっています。詳しくはここを見てください。実施は10月1日からになります。

@日本航空機の 機体後部から煙・花巻空港
 昨日午前8時45分頃、花巻空港に駐機していた日本航空2831便・MD90型機の機体後部から煙が上がっているのを点検中の整備士が発見しました。調べたところ、補助動力装置の配線がショートし煙が出ていました。修理をした後、同機は名古屋に向けて約30分遅れで出発しました。


*8月23日

@覚せい剤密輸事件判決・スイス女性に無罪
 昨年10月24日にマレーシアから成田空港に着いたスイス人女性のスーツケースの二重底から覚せい剤が見つかった事件の判決が昨日千葉地裁でありました。裁判長は「被告はスーツケースに覚せい剤が入っていた事を知らなかった。」として無罪を言い渡しました。この女性は「マレーシアでトルコ人男性から日本で金や宝石を受け取って来てほしいと頼まれただけで、覚せい剤については知らなかった。」と一貫して主張していました。来日する前に友人に経緯についてのメールを出していた事や税関検査時の態度などから、「知らなかった」と判断したものです。

@バードストライクで滑走路を35分閉鎖・中部空港
 昨日午後7時45分頃、成田発中部空港行きの日本航空53便が中部空港に着陸した際、鳥の群れと衝突(バードストライク)しました。この衝突で滑走路上に数十羽の鳥の死骸が散らばり、滑走路の清掃のために約35分間閉鎖となりました。

@中部空港の閉鎖で中華航空機が関西空港に緊急着陸
 上記の中部空港の滑走路閉鎖のため、上空待機していた中華航空150便・A330型機の燃料が足りなくなり、同機は午後8時45分頃関西空港への緊急着陸を要請し、8時50分頃無事着陸しました。

@スカイマーク機が不具合で欠航・福岡空港
 昨日午後8時頃、福岡発羽田行きのスカイマーク機・B-767型機が離陸のために移動を始めたところ、バッテリーの故障を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は駐機場に戻り、スカイマークは代替機を用意する事にしましたが乗員の確保ができず、結局欠航となりました。欠航を決めたのが午後11時30分頃になったため、払い戻しなどの混乱が今日午前1時頃まで続きました。 


*8月22日

@浮島JCT〜アクアライン〜成田空港が2850円に・社会実験
 国土交通省関東整備局はNEXCO東日本とともに首都高速から湾岸ルートで成田空港に来るルートの混雑緩和のため、この20日より「ベイ割」として6〜9時までと17〜20時までにアクアラインを利用する車に対して普通車料金を820円値下げして1500円とする社会実験を開始しました。また、9月25日からはETC車に限って首都高速ICから川崎浮島JCTを経由して東関東道・千葉東金道路の成田ICなどの特定ICまでアクアラインルートをとる車の料金を湾岸ルート+500円とする割引を実施します。これにより、成田空港までの料金が4820円から2850円になります。さらに、10月29日からは上記割引を同時に実施するとの事です。

@中華航空が事故機の航空会社名を塗りつぶす
 中華航空は今日までに、那覇空港炎上事故機の会社名を白いペンキで塗りつぶしました。昨日、航空・鉄道事故調査委員会に申し出があり、委員会は「事故調査に支障がない。」として許可したとの事です。

@止まる前から大量の燃料漏れ・整備士が目撃
 航空・鉄道事故調査委員会は「滑走路と誘導路に燃料漏れの跡はない。」と発表していますが、沖縄県警の事情聴取に対して整備士は「事故機が停止する前から、エンジンを吊るしているパイロン付近から大量の燃料が漏れていた。」と証言しているようです。

@イベリア航空がパイロットに鳥との衝突に注意するよう呼びかけ
 スペインのイベリア航空はパイロットに対してマドリード空港を離陸する時には大型の鳥との衝突に注意するように呼びかけているとの事です。また、衝突の際の衝撃を抑えるために高度3000m以下で飛行する時には時速250Km以下に押さえるようにとも指示しています。同空港近くにはコンドルなどの大型鳥の保護区があり、大型鳥との衝突が多発しています。
【コメント】事故の危険もありますし、エンジンに飛び込まれたりすると修理に大金がかかりますから、会社側としても真剣なのでしょう。しかし、「落石注意」の標識と同じで、実際には避けられないと思います。


*8月21日

@ボンバルディア社が成田空港に部品センター設置へ
 ボンバルディア社は今日、羽田空港にリージョナルサポートセンターを開設する事を明らかにし、今年度第4四半期に成田空港に約2300個の予備部品をストックするスペアパーツセンターを開設する事も明らかにしました。

@中華航空事故機と同じエンジン搭載の23機は異常なし
 昨日の中華航空機事故を受けて国土交通省は同系列のエンジンを使っている国内のスカイマーク5機・日本航空5機・エアニッポン13機の計23機に対し、エンジンを点火せずに回転させての燃料漏れの有無・フラップを展開しての裏側の燃料パイプの点検を指示しました。各社は今日の始発便までに点検した結果、異常はありませんでした。この結果、各社とも今日は通常運航を行っています。

@点検整備士が機長に緊急脱出を要請
 昨日の中華航空機の事故では点検していた整備士が右翼エンジンでの燃料漏れと発煙を確認し、機長に対してエンジンの消火装置の作動と緊急脱出を要請しました。これがなければ、爆発前の全員脱出は間に合わなかったかもしれず、大惨事の可能性もあったようです。

@滑走路・誘導路には燃料漏れの跡なし
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員などの調査では滑走路や誘導路には燃料漏れの跡はなく、右側の主翼の燃料タンク内には燃料が残っていたようで、何故、左側エンジンが爆発し激しく燃えたのか調べているようです。

@お盆中の国際線は好調・国内線は前年割れ
 昨日国内航空各社が発表したお盆休み中(8月10〜19日)の実績によりますと、日本航空グループと全日空グループの国際線は前年同期比で2%増となりました。提供座席は同1.7%増、利用率は81.9%となっています。方面別では中国線を除いて利用率が80〜90%となっていますが、中国線は日本航空グループで64.2%、全日空グループで74.3%となっています。国内線では旅客数が日本航空グループで前年同期比で2.8%減、全日空グループで同4.2%減となっています。一方、スカイマークは同12%増となっています。スターフライヤーは同16.6%減となっていますが、これは全日空との共同運航分を除いたため前年同期比で減少となったためのとの事で、利用率は3.1%改善しているとの事です。国内線全体では新規参入組が好調だったものの全体では前年割れとなっているようです。

@全日空が燃油サーチャージャー値上げを発表
 全日空は昨日、10月1日〜12月31日発券分の燃油サーチャージャーを値上げすると発表しました。旅客片道普通運賃は300〜1200円の値上げになります。これですと、日本航空の値上げ(16日の出来事を参照)と違い、横並びが崩れた事になります。なお、貨物運賃の燃油サーチャージャーも1Kgあたり3〜10円値上げするそうです。


*8月20日

@中華航空機が那覇空港で爆発炎上・死者はなし
 今日午前10時27分に那覇空港に着陸した台北発那覇行きの中華航空120便・B-737-800型機が41番スポットに到着した直後に左側の第2エンジン付近から出火し、同35分に爆発炎上しました。乗員・乗客165名は爆発前に脱出シュートで機外に脱出し、客室乗務員1名が負傷して病院に運ばれた以外は無事でした。那覇空港の整備員1名が負傷したとの事です。今のところ、機長からは管制塔に異常の報告は全くなかったとの事です。中華航空によりますと、整備士が燃料漏れを目視で確認しているとの事です。国土交通省は航空・鉄道事故調査委員を那覇空港に派遣しました。
【コメント】負傷者が出なかったのは不幸中の幸いでした。しかし、駐機場に到着した直後に爆発炎上というのは珍しいのではないでしょうか。フライトレコーダーなどの解析から原因がつかめるとは思いますが。

@中国・瀋陽空港で前輪脱落事故
 19日、中国の瀋陽国際空港で成都発瀋陽行きの中国国際航空機・B-737型機が着陸して停止した直後に前輪の一つが外れる事故があったとの事です。詳細は分かりません。


*8月19日

@トルコの航空機がハイジャック・犯人投降し無事
 18日午前、キプロス南部からトルコのイスタンブールに向かっていたトルコのアトラスジェット航空・MD87型機がアルカイダを名乗る男2人にハイジャックされました。犯人はシリアかイランに向かうように要求しましたが、機長は「燃料が足りない」としてトルコ南部のアンタリア空港に着陸しました。ここで、具合が悪い乗客を解放している隙に他の乗客も後部出口などから脱出し、結局6人が人質になりましたが、犯人はトルコ治安当局の説得で4時間後に投降し、犠牲者は出ませんでした。脱出の際、数人が軽傷を負ったとの事です。犯人はトルコとシリアのパスポートを持っていましたが、パレスチナ人の可能性が高いとの事です。


*8月18日

@成田空港で帰国がピークに・54000人
 成田空港では今日、お盆休みを海外で過ごした人達の帰国ラッシュがピークになりました。今日だけで約54000人が到着する見込みで到着ロビーは午前中から混雑しています。

@東京税関成田出張所が輸入納税確認書を紛失
 東京税関成田航空貨物出張所は昨日、輸入業者が納税した事を確認する帳票「領収済み通知書」約20枚を紛失したと発表しました。大阪の都市銀行から配達記録で2日に送られてきた分で7社・266件にのぼっているとの事です。7日に紛失に気がついたとの事です。

@中国の民間航空機が年間10%以上の伸びに
 中国の民用航空総局は中国の民間航空会社の使用航空機が今後も年10%以上のペースで増加し、2006年末の1039機から2010年には1550機に達するとの見通しを明らかにしました。外国からの航空機の導入が貿易黒字の縮小につながるという側面もあるとの事です。


*8月17日

成田空港会社のページに「成田空港エコキッズ・クラブ第3期生 第1回エコツアー開催」「『美しい日本の自然〜日本の国立公園』写真展」が載っています。

@日本航空がJALカードを秋にも売却へ
 前にも一度書きましたが(5月30日の出来事を参照)、日本航空はJALカード株の49%を売却する方針を固めました。この秋にも売却する事にしています。しかし、本業との関わりが大きい事から過半数は確保し、経営権は手放さないとになりました。売却額は約500億円になる見込みとの事です。

@日本航空機が逆噴射装置不具合で欠航・松本空港
 昨日午後2時頃、松本発札幌行きの日本航空2854便・MD87型機の点検で逆噴射装置の不具合が見つかりました。このため同便は欠航となりました。乗客104人は羽田や中部経由で札幌に向かうか翌日便で札幌に向かうなどしました。

@A380型機が10月25日に就航
 シンガポール航空は16日、A380型機の初号機を10月15日に受領し、10月25日から路線に投入する事を明らかにしました。路線はシンガポール=シドニー線で1日1便で運航します。10月25日に世界で最初の商業飛行としてシンガポールからシドニーに向かいます。


*8月16日

@日本航空が燃油サーチャージャー値上げへ
 日本航空は昨日、燃油サーチャージャーを10月1日発券分から12月31日まで、現行から片道300〜1500円値上げする申請を国土交通省に行ったと発表しました。

@北京空港の便数削減・新規参入規制を実施へ
 中国政府は伸び続ける航空輸送で航空管制や空港設備の整備が追いつかず安全性に支障が出ている、として、北京空港の便数削減や航空業への新規参入を抑制する方針を打ち出しました。「来年の北京オリンピックまでに整備を行う。」としています。


*8月15日

@犬・猫心配で成田空港に臨時着陸
 朝日テレビによりますと、昨日午後5時過ぎ、香港発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空862便・B-747型機で乗客が「貨物室に預けた犬と猫の様子が心配だ。」と状態確認を要求したため、成田空港に臨時着陸をした模様です。同機は、点検後、午後6時頃離陸しました。
【コメント】本当にこんなことがあるのでしょうか。映像では確かに貨物室があけられ、中からペット用のケージが引き出され確認を行っていたようです。でも、このような場合に、着陸料は要求した本人が払うとしても、他の乗客の遅れることによる迷惑はどのように補償されるのでしょうか。

@スカイマークの4〜6月期決算が初めての黒字
 スカイマークが昨日発表した2007年4〜6月期単独決算によりますと、最終損益が3億7300万円の黒字となりました。昨年同期は35億2100万円の赤字でした。搭乗率が昨年同期に比べ羽田=福岡線で25ポイント増、羽田=札幌線で同28ポイント増となっています。4〜6月期としては初めての黒字になります。


*8月14日

@全日空機が成田に引き返す
 昨日午後5時45分頃、成田発サンフランシスコ行きの全日空8便・B-777-300型機が離陸直後に大きな異音がし、第2エンジンの排気温度が上昇しました。このため、同機はこのエンジンを止めて成田空港に引き返し、6時40分頃無事に緊急着陸しました。原因はまだ判明していません。

@「トラベルステーション」が資金繰り悪化でツアー中止に
 名古屋市の旅行会社「トラベルステーション」と子会社の「ロータリーツアーズ」が資金繰りに行き詰まり11日からツアーを取りやめました。取りやめたツアーに申し込んでいる人は国内旅行が約3800人、海外旅行が約200人との事です。ツアー代金は旅行業協会の保証金で全額返還されるとの事です。

@富士重工がビジネスジェットの主翼生産を3倍へ
 富士重工はアメリカのエクリプス・エビテーション社のビジネスジェット機「エクリプス500」用の主翼の生産を現在の月産10〜20機から2008年度中に60機にする方針を明らかにしました。受注残が2700機と高水準な事からエクリプス社から増産の要請があったとの事です。

@ヒースロー空港拡張計画反対の抗議行動が14日から
 ロンドンのヒースロー空港の拡張に反対する環境保護団体が14日から第3滑走路予定地などにテントを張るなどの抗議行動を行います。この行動は19日まで行われ、19日には24時間デモも行われる事になっています。空港運営会社側は「破壊的行動」の差し止めを請求し、裁判所は一部の団体について請求を認めましたが、抗議行動は行われる予定です。旅客にも何らかの影響があると思われます。


*8月13日

@韓国の釜山空港でDHC8-400型機が脱輪
 12日午前9時37分頃、韓国・済州発釜山行きの済州航空7C502便・DHC8-400型機が釜山国際空港に着陸後、駐機場に向かう途中で滑走路脇の排水溝に車輪を落として傾きました。この事故で乗客約20人が軽傷を負いました。当時、空港付近は風速26mの強風が吹いていました。この風により進路を誤ったとの見方もありますが、車輪の不具合を示す警告灯がついたとの情報もあります。この機体では2月に誘導路を走行中に車輪が一つが外れるトラブルがあったとの事です。

@ロサンゼルス空港で入国審査のコンピューターが故障
 11日午後1時半頃、ロサンゼルス国際空港で入国者の情報を表示するコンピューターが故障するトラブルがありました。このため、入国審査がストップし、一時、約6000人がターミナルや機内で待機させられました。コンピューターは午後7時45分頃復旧しましたが、遅れの解消には時間がかかっているの事です。

@ブラジルで墜落事故犠牲者の遺品が盗難に
 昨年9月にブラジルで発生したゴル航空機の墜落事故の犠牲者の遺品が墜落現場から盗難にあい、社会問題化しています。遺品の返還は始まっていますが、現金や貴金属類などの返還はほとんどないそうです。また、犠牲者の証明書類などが他人のローンに悪用されたり、携帯電話が数千Kmも離れた地域で使用される例が出ているそうです。このような事態に対して、ブラジルでは「犠牲者を冒涜するもの」との批判が高くなっているとの事です。


*8月12日

@国土交通省が12空港の耐震化方針
 今日の産經新聞によりますと、国土交通省は成田・関西・中部・大阪・新千歳・福岡・那覇・仙台・新潟・広島・高松・鹿児島の12空港の滑走路やターミナルなどの耐震化を順次進める方針を固めたとの事です。羽田空港は既に耐震化を進めているので合計13空港になります。耐震化には10年の期間と約2000億円の費用が見込まれるとの事ですが、大地震の時の救援拠点としたいとの事です。

@成田空港の上期貿易額が過去最高に
 東京税関のまとめによりますと、今年上期(1〜6月)の成田空港の貿易額が輸出で前年同期比11.1%増、輸入で同6.2%増となり、合計で上半期としての過去最高を更新しました。輸出は中国向けのIC、輸入でアジアからの通信機が伸びた、との事です。

@羽田拡張工事の山砂運搬で君津地域住民が悲鳴
 今日の毎日新聞によりますと、羽田空港再拡張工事が始まって3ヶ月になりますが、埋め立て用の山砂を運搬するダンプによって採取地区の千葉県君津地域の住民が悲鳴を上げています。多い時には1日約7000台のダンプカーが往来し、これによる、騒音・ほこり・交通渋滞・交通事故の危険・道路の破損などで生活に支障を来しているとの事です。千葉県は国土交通省に対して「運搬のダンプカーが有料道路を使用するようにしてほしい。」との要望を行い、国土交通大臣は「誠心誠意、努力する。」と回答(2006年12月18日の出来事参照)していますが、実際はほとんどのダンプカーが一般道路を使用しているとの事です。


*8月11日

@今日だけで53000人が出国
 お盆休みに入った今日、成田空港は海外に出国する人で大混雑になりました。今日だけで、53000人が出国する予定です。しかし、航空会社の再配置が終わった今年は昨年までの大混雑は幾分緩和されました。

@グアム島付近でJALウエイズ機に戦闘機が接近
 日本時間の8日午後2時50分頃、シドニー発成田行きのJALウエイズ772便・B-747型機が高度11580m付近を飛行中に後方から戦闘機が接近し、搭載していた空中衝突防止警報装置(TCAS)が2回にわたり作動しました。このため、同機は2回の回避操作を行いました。この操作によるけが人はありませんでした。回避操作のあと、操縦室から戦闘機が目撃されたとの事です。しかし、機数は確認できなかったとの事です。JALウエイズは国土交通省に報告しました。今のところ、相手の戦闘機がどこの国かは分かっていません。

@神戸空港7月分旅客は15.6%増も目標には届かず
 神戸市がまとめた神戸空港の7月分旅客数は前年同月比で15.6%増の23万8363人となりました。神戸=石垣線の開設や不採算路線の神戸=新潟線と神戸=熊本線の運休などが功を奏したとの事です。搭乗率は63.5%で同8.1ポイント増になりましたが、年間目標達成のための月平均乗客数は26万5800人となりますので、年間目標達成は厳しい見通しです。

@離陸30分前までの搭乗者名簿提出を義務化へ
 アメリカの国土安全保障省は9日、米国に到着する航空機に対して出発地を離陸する30分前までに搭乗者名簿を提出するよう義務づける航空保安規則強化案を発表しました。現行は「離陸15分後まで」となっています。今年度中にも実施したい考えです。


*8月10日

@日本貨物航空が成田空港に格納庫と乗員訓練センター建設
 日本貨物航空は成田空港に乗員訓練セターとB-747型機が入る格納庫を建設する事になりました。B-747型機のフライトシュミレーターを備えた乗員訓練センターは空港南部工業団地に設けられ、9月に着工し来年10月に供用開始になります。また、格納庫は来年1月に着工して2009年春に供用開始する予定です。

@堂本知事が成田空港会社の株所有に前向き発言
 千葉県の堂本知事は8日の記者会見で成田国際空港株式会社の株式上場について、千葉県や周辺自治体が成田国際空港株式会社の株を所有する事について前向きの姿勢を示しました。ただ、この所有が市場から買うのか、成田国際空港株式会社からの譲渡を要請するものかは「国の方針は全株売却だ。」と述べるにとどまりました。

@ポリネシアのモーレア島で20人乗った小型機墜落
 9日の昼頃、南太平洋のフランス領ポリネシア・モーレア島からタヒチ島に向かったモーレア航空の小型旅客機が離陸直後に海上で墜落しました。同機には乗員・乗客20人が乗っていましたが、14人が遺体で収容され、生存者は発見されていません。日本人は搭乗していなかった模様です。

@アメリカの上半期に15分以上の遅れは27%
 アメリカ運輸省が発表した今年上半期(1〜6月)の運航状況調査によりますと、15分以上の遅れを出した便は全体の27%に上り、1995年に調査を開始して以来の最低を記録しました。合理化による乗務員の不足や管制システムの刷新遅れが原因との見方がありますが、根本的には便数が増えて空港の処理能力が追いつていないようです。


*8月9日

@成田空港が国際線乗客で6位
 空港国際協議会(ACI)がこのほど発表した「2006ワールド・エアポート・トラフィック・レポート」によりますと、成田空港は国際線乗客で前年比25.3%増の3386万94人で6位にランクされました。

@関空の第2滑走路で鳥との衝突が多発
 2日にオープンした関西空港の第2滑走路で7日までの6日間に「鳥と衝突した。」というパイロットからの報告が6件ありました。このうち、4件では鳥の死骸が見つかり、そのうちの3件は絶滅危惧種2類に指定されているコアジサシでした。滑走路が整備されたばかりで砂地が多くコアジサシの営巣に適しているためとみられています。コアジサシは捕獲などは禁止されており、空砲などで脅かして他に移動させるしかないようです。

@御巣鷹山事故の遺品を安全啓発センターに展示へ
 日本航空は1985年の御巣鷹山事故の持ち主のわからない遺品約2700件の一部を同社の「安全啓発センター」に展示することになりました。墜落した6時56分頃をさした腕時計や強い力で曲がったペンなどを展示する予定とのことです。当初、同社はこれらの遺品を一括して荼毘に付し、「慰霊の園」に納める計画でしたが、遺族の反発が強く今回の措置となったものです。

@スターフライヤーの乗客が百万人を突破
 スターフライヤーの乗客が昨年3月に就航して以来、昨日で百万人を突破しました。昨日は羽田空港で記念のセレモニーが行われました。約1年半での達成になります。


*8月8日

@日本航空が冬季のスケジュールを一部変更
 日本航空は昨日、今年度下期(冬季)のスケジュールを一部変更する事を明らかにしました。成田空港関係では需要がおう盛な成田=広州線を週1便増の週14便とし、冬季に減便する予定だった成田=ニューヨーク線をそのまま維持し、成田=デリー線を週2便増の週7便とします。一方、冬季の需要が減る成田=ロサンゼルス線を週1便減、成田=パリ線を週3便減とし、成田=香港線を週3便減とします。

@スカイネットアジア航空のエンジン停止はポンプの故障
 先月29日に起こったスカイネットアジア航空のB-737-400型機のエンジン1基が飛行中に突然停止した事故はエンジンに燃料を送るポンプの軸が折れたためとわかりました。同様の事故は世界で十数件起こっており、ポンプの製造メーカーは改善型に交換するよう呼びかけていました。しかし、スカイネットアジア航空の事故機は交換していませんでした。国土交通省は同じポンプを使っているスカイネットアジア航空とエアニッポンに対し早期に交換するよう指導する、としています。

@航空・鉄道事故調査委員会を「運輸安全委員会」に改組
 国土交通省は来年度に現在の航空・鉄道事故調査委員会に海難事故の調査を加えた「運輸安全委員会」を新設する方針を固めました。事故の背景まで踏み込んだ分析や情報の共有化も進めるものとします。また、法律上の位置づけも変えて独立性も高めるとしています。
【コメント】調査委委員会の独立は早くから各方面から指摘されていたところですが、完全な独立性が確保でき、国土交通省や業界に対しても勧告や改善を命じる事ができる権限を持つものとなるのでしょうか。

@事故調査官をインドネシアに長期派遣へ
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会はインドネシアから国際協力機構を通じて航空機事故調査官の派遣を求められ、5月に調査官2人を派遣しました。その結果、インドネシアではこの5年間に77件の航空機事故が起こっており、58件の重大トラブルが起こっていたにもかかわらず、報告書は6件しか出ていませんでした。これは常勤の調査官が7人しかおらず(日本は22人)非常勤調査官も利害関係のあるパイロットなどが勤めている結果でした。このため、両国の間で年度内に操縦席のボイスレコーダー解析装置を供与し、専門家を1年半派遣する事で合意しました。インドネシアでは航空機事故が多発し、EUでは域内にインドネシアの航空会社が乗り入れる事を禁止しています。

@YS11型機が「機械遺産」に認定される
 日本機械学会は110周年の記念行事の一つとして「機械遺産」の認定を行いました。その一つに国産旅客機YS11型機が選ばれ、昨日都内で認定授与式が行われました。右の写真は成田空港近くの航空科学博物館に野外展示されているYS11型機の初号機です。

@B-787型機の初飛行が遅れる
 ボーイング社のCEOは先月下旬、今月下旬に行われる予定だったB-787型機の初飛行が9月後半に遅れる事を明らかにしました。また、「現在、計画の後端にいるが、10月にずれ込んだ場合にも計画を引き戻す非常時計画がある。」と述べ、10月にずれ込む可能性も示唆しました。


*8月7日

@エアインディアがバンコク経由を直行便に
 エアインディアは10月28日から、現在成田からタイのバンコク経由でデリーまで運航している週2便を直行便にすると発表しました。需要がおう盛な事から直行便にする事により座席数を増やす目的があると見られます。現在のバンコク経由では約30%がバンコクで降機する客との事です。これにより、運航する週4便すべてが成田ーデリー間の直行便となります。

@成田と羽田の国際線増加枠交渉を来春から開始へ
 国土交通省の前田審議官は3日の記者会見で、成田空港のB滑走路2500m化と羽田空港の再拡張により増える首都圏の国際線・年間5万回の枠の配分について、「通常は2年前から各国との交渉を始める。当面、中国と韓国との交渉を来春にも始めたい。」と述べました。また、「羽田空港の枠は近距離国際線になる事は間違いない。」とも述べたとの事です。

@日航・日通・近鉄エクスプレスが小口貨物事業で提携
 日本航空と日本通運と近鉄エクスプレスはアジアでの企業向けの小口貨物事業で提携する見通しとなりました。3社で空陸一貫した運送体制を確立して、この分野で先行するDHLやフェデラル・エクスプレスの欧米各社に対抗する事になります。3社はさらに、他の国内の物流大手にも参加を呼びかける事にしています。

@チャンギ空港でシンガポール航空機同士が接触事故
 4日午前1時10分頃、シンガポールのチャンギ空港でローマ行きのシンガポール航空366便・B-777型機とコペンハーゲン行きのシンガポール航空352便・B-777型機が地上で主翼の先端を接触させる事故がありました。366便は自力で地上走行中・352便は牽引車に引かれて移動中でした。両機とも損傷は軽微で乗員・乗客に怪我はありませんでした。乗客は代替機で目的地に出発しました。


*8月6日

@成田市長が成田空港の軍事利用を認める発言
 少し古くなりますが、広島の原爆投下の日にちなんで書きます。小泉成田市長は6月の定例議会前の全員協議会と本会議で成田空港の軍事利用容認に含みを持たせる発言を行いました。これは、国民保護計画について馬込勝未議員が「国から成田空港の軍事利用の考えを聞かれた場合に『反対』と言うべき。」と質した事に対して、市長が「軍事使用をするかしないかは市民の命の危険性・安全という視点から、使用する、しないの判断をさせていただきたいと考えます。」と答えたものです。詳しくは馬込議員のページを見てください。
【コメント】これはとんでもない発言です。成田空港の建設当時に本会や平和塔奉賛会などが「成田空港は純然たる民間空港であり、軍事的利用はしない。」との約束を当時の空港公団総裁・航空局長と取り交わし、当時の運輸大臣も国会答弁でこの立場を確認しています。それだけではなく、当時の成田市長・故長谷川録太郎氏も運輸大臣や空港公団総裁に質問をし、「軍事施設は置かない。軍事利用はしない。」との回答を得ています。今回の小泉市長の発言はこれらの歴史的事実を全く無視するものです。
 「市民の安全」から考えても、成田空港を米軍や自衛隊が一度でも使用すれば、戦争状態になった場合「成田空港は軍事施設」として攻撃対象にされることは戦争のルール(戦争にルールがあるかどうかは疑問ですが)から言っても間違いなく、「市民の安全」を脅かすことになります。さらに、「成田空港に勤務する労働者」や「利用する旅客」や「成田市以外の周辺住民」の「安全」を脅かすことになります。私たちの会は今回の小泉市長の発言は到底認める事はできず、速やかな撤回を求めます。


*8月5日

@日本航空の赤字が縮小・4〜6月期決算
 日本航空が明日発表する今年度4〜6月期連結業績によりますと、営業損益が約100億円の赤字となるようです。これは前年同期に比べますと赤字が約3分の1に縮小している事になります。旅客数は減少しましたが、ビジネス客の増加などで単価が上昇した事や不採算路線からの撤退などが寄与しているようです。

@旅客機の全貨物の検査を実施する法案成立・アメリカ
 アメリカのブッシュ大統領は3日、テロ対策法案に署名し、この法案が成立しました。これにより、旅客機のすべての貨物を検査する体制を3年以内に整備する事になりました。一部には空港の混雑が加速される、との心配をする声もあります。


*8月4日

@8月下旬から出発ロビーの改修工事始まる
 成田国際空港株式会社は21日から第2ターミナル出発ロビーのB・Cカウンター、また、23日から第1ターミナル北ウイング出発ロビーのD〜Hカウンターのリニューアル工事を始めます。テェックインカウンター前のエックス線検査機とセキュリティーフェンスを撤廃して混雑緩和をはかります。工期はそれぞれ12月中旬と10月中旬までとなっています。

@中越沖地震避難所で成田空港からの冷暖房車が活躍
 中越沖地震の避難所となっている柏崎市立二田小学校の体育館で成田空港からの冷暖房車が活躍しています。この冷暖房車は本来、駐機中の航空機の客室内を冷暖房するものですが、日本航空の関連会社が派遣したものです。体育館の2階部分にダクトで冷気を送り込み冷房しています。これにより、体育館内の温度は外気温が30度を越えていても26〜28度に保たれています。

@日本航空が数十機のMRJ導入を検討
 今日の読売新聞によりますと、日本航空は国産ジェット旅客機・三菱リージョナルジェットジェット(MRJ)の導入を検討しているとの事です。既存の同類機よりも20%低い燃費や国産機による機体整備や改修の経費節減をメリットと考えているとの事で、導入規模は数十機との事です。ただ、取材ソースは書かれていません。

@お盆の国際線予約が3.7%増に・長い休みで好調
 国内航空各社のまとめによりますと、お盆期間(8月10日〜19日)の予約状況は国際線が昨年同期比で3.7%増となっています。国内線は同1.5%減となっています。国際線の好調はお盆休みが曜日配列から長くなっている事が原因としています。

@日本航空がエコノミークラスを2割削減へ
 日本航空は2009年度までにエコノミークラスを2006年度に比べて約2割削減し、座席数も約15%削減する方針を固めました。これは、空席を埋めるための割引販売を抑制して利益率を上げるためとの事です。一方、利益率の高いビジネスクラスを約7%増やす方針との事です。

@米大手5社の決算が改善
 アメリカの航空大手5社の4〜6月期決算が出そろいました。それによりますと、USエアウエイズを除く2社が黒字に転換し、3社が前年同期に比べて増益になりました。運賃の値上げと利益率の高い国際線の拡販が寄与しているとの事ですが、再び上昇を始めた燃料費の影響を不安視する向きもあります。


*8月3日

@日韓航空協議で原則自由化合意
 1・2日に都内で開かれていた日韓航空協議で韓国の全空港と成田空港・羽田空港を除く日本の空港との間で新規路線開設や増便を原則として自由化する事で合意しました。成田空港については両国の航空会社がそれぞれ週73便を上限として、韓国側は成田と韓国のすべての空港間で路線と便数を自由に設定でき、日本側は成田ー仁川間のみで可能となりました。

@70WECPNLまでを補償の対象とする騒音協定・静岡空港
 静岡県と平成21年3月開港予定の静岡空港周辺の2市1町・10の空港対策団体は昨日、騒音協定を締結しました。それによりますと、地域住民の生活環境の保全を目的に、(1)住宅や学校などを対象とする防音工事の内容、(2)航空機騒音の監視体制、(3)防音工事の実施期間、(4)騒音対策事業の見直し時の協議、など15項目に渡っていますが、注目すべきは補償対象を国の基準よりも手厚い「70WECPNL以上」としている事です。なお、空港の運用時間は午前7時半から午後8時半としています。

@厚労省が鳥インフルエンザやデング熱などに注意呼びかけ
 夏休みに入って厚生労働省は海外渡航者に対して感染症に注意するように呼びかけています。特に、鳥インフルエンザ・デング熱・マラリア・西ナイル熱・狂犬病に注意を呼びかけています。虫に刺されないようにする事、生きた鳥を扱う市場には近づかない事、犬やハクビシンなどの動物にかまれないようにする事などを注意しています。
【コメント】以前の記事の中で“デング熱”を“テング熱”と書いていましたが“デング熱”の間違いでした。訂正いたします。すみませんでした。

@地上で3時間以上機内待機には食事提供義務づけ
 アメリカのニューヨーク州知事は2日、「旅行客が天候や混雑で空港内の機内で3時間以上待機させられた時に、航空会社が食料や水や清潔なトイレなどを提供する事を義務づける。」とする州法に署名しました。


*8月2日

@国道51号線工事を公開
 成田国際空港株式会社は昨日、B滑走路再北伸工事にかかる国道51号線のトンネル工事現場を報道陣に公開しました。現在のトンネルは航空機の離着陸の荷重に耐えられず新たに北側に建設しているものです。トンネルは35ブロックに分けて組み立てられ、最大680トンの荷重に耐えられるとの事です。来年3月までに完成し、6月頃に供用が開始される予定です。右の写真は工事現場のフェンスに貼ってある説明板です。

@今年もジェット機との綱引き・空の日フェスタ
 成田国際空港株式会社は恒例となっている“空の日フェスティバル”のイベントとして9月17日に小学生を対象としたジェット機との綱引きを行います。1グループ2人までで(保護者同伴が条件)100グループを募集します。募集はインターネットからで、詳しくはここを見てください。

@肉類探知犬・2006年は約2000件を摘発
 成田空港で活躍しているソーセージなどの肉類を探知する2匹の検疫犬は2006年1年間で約2000件の肉類を検知したそうです。

@羽田空港チャーター便の50%を個別販売可能に・航空局
 国土交通省の航空局は昨日、羽田空港の深夜早朝時間帯とその前後の特定時間帯に運航する国際チャーター便について、座席の50%までは運航会社が直接販売する事を今月中にも許可する方針を明らかにしました。今までは国際チャーター便はツアー客への販売しか認めていませんでした。これにより、個人客やビジネス客も国際チャーター便が利用できるようになり、毎日の運航も可能な事から事実上の定期便も可能になります。しかも、この国際チャーター便には距離制限もない事から、ハワイやインドなどの長距離便も可能になります。ただし、この措置は羽田空港の再拡張が完成するまでの“暫定措置”との事です。

@関西空港の第2滑走路が今日から供用開始
 関西空港の2本目の滑走路が今日から供用開始になりました。当面は着陸専用となります。管制設備の整備が終わる10月からは日本で初めての完全24時間空港となります。このところ、中国向けの貨物便が伸びており、2007年度の発着回数は約12万9000回となる見込みとのことです。

@エアニッポンネットワーク機が前輪未格納表示で引き返し
 今日、丘珠発函館行きのエアニッポンネットワーク4811便・DHC8-300型機が離陸したところ、前輪が格納されていないとの警告灯が点灯しました。このため、同機は丘珠空港に引き返し、この便と折り返し便が欠航となりました。

@沖縄県が強制収用に向け事業認定申請・新石垣空港
 沖縄県は先月31日に新石垣空港建設予定地の未買収地の強制収用に向けた事業認定の申請を国に提出しました。現在までに取得できた用地は全体の81%にとどまり、この中には反対派でないものの買収価格で折り合わない地主もいるとの事です。

@米・欧当局が価格カルテルでBAと大韓航空に罰金
 イギリスの公正取引庁は1日、ブリティシュ・エアウエイズに対してバージンアトランティック航空と燃油サーチャージャーについて共謀して引き上げを行ったとして罰金1億1250億ユーロ(約300億円)の支払いを命じました。バージンアトランティック航空は自発的に通報したとして処分対象から外れました。また、アメリカの司法省は1日、同じ容疑でブリティシュ・エアウエイズと大韓航空に対して罰金3億ドルの支払いを命じました。ルフトハンザ航空は自発的に通報したとして罰金は免れました。捜査はまだ続いているとの事です。


*8月1日

@7月のアクセス数は22997回でした。これからもよろしくお願い致します。

@スカイライナーの利用客が1億人を突破
 京成電鉄が京成上野駅と成田空港駅の間で運行している“スカイライナー”の利用客が昨日で1億人を突破しました。33年間で1億人になった事になります。昨日は成田空港駅で記念のセレモニーが行われました。


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