2007年9月の出来事


*9月30日

@環境基準要望の「話合い要旨」を要望書のページに追加しました
 27日に環境省におもむき、「航空機騒音に関する環境基準についての要望書」を提出しましたが、その際に、担当者と約1時間の意見交換を行いました。その話合いの要旨を「解説と資料」のページにある航空機騒音に関する環境基準についての要望書」のページに追加しました。録音もとりましたので、内容に大きな誤りはないと思います。

@コンチネンタル機が脚下げ確認できず着陸やり直し・中部空港
 今日午前10時40分頃、グアム発中部空港行きのコンチネンタル航空971便・B-737-800型機が中部空港に着陸しようとしたところ、車輪が降りた事を確認するランプが点灯しませんでした。このため、同機は着陸を中止し、空港上空を低空で通過して地上からの目視で車輪が降りた事を確認して、無事着陸しました。この間、滑走路は約6分間閉鎖され、8便に影響が出ました。


*9月29日

成田空港軍事利用質問書の回答来る
 本会が13日に出した、成田市長の国民保護法に関する発言の真意を質す質問書の回答が今日届きました。質問書のページに回答も載せました。要約すると、「使用するかしないかは国の権限だが、意見を聞かれた時には市民の安全が脅かされる事のないよう、意見が反映されるように努力する。」との事です。

@天草エアラインのDHC8型機が離陸滑走中にエンジン停止
 今日午前8時50分頃、福岡発天草行きの天草エアライン102便・DHC8-100型機が離陸滑走を始めたところ、右エンジンが突然停止しました。このため、同機は離陸を中止し駐機場に戻りました。点検したところ、右エンジンから少量の燃料が漏れていました。同社は修理のために今日の6便を欠航としました。

@DHC8-400型機の主脚でオイル漏れ・2便欠航
 昨夜、種子島から鹿児島空港に到着した日本エアコミューター3774便・DHC8-400型機の終業時点検で主脚に少量のオイル漏れが見つかりました。日本エアコミューターでは部品を交換するために今日の鹿児島=沖永良部線の往復の2便を欠航としました。

@羽田=虹橋線が今日から運航開始
 羽田空港と上海・虹橋空港を結ぶ国際定期チャーター便の運航が今日から始まりました。日中の航空会社が1日4便を運航します。

@国土交通省が全日空に地元との話し合い継続を指導
 国土交通省は昨日、福岡=新潟線の廃止届けを提出した全日空に対して、地元自治体との協議を今後も続けるように文書で指導しました。しかし、判断は各航空会社にまかされており、強制力はありません。文書で指導するのは「異例」との事です。

@中部空港からの撤退が相次ぐ
 このところ、国際線の中部空港からの撤退が相次いでいます。今月の15日から中華航空貨物便の中部空港=台北線が運航を停止し、8月にはロシアの貨物専用会社エア・ブリッジ・カーゴが週3便から2便に減便しています。さらに、来年1月5日からはアレーシア航空の旅客便中部空港=クアラルンプール線が運休を決めています。中部空港会社はアジアの格安航空会社の新規乗り入れや北米路線の復活を要請しています。


*9月28日

@「株の優先取得は無理ではないか」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の記者会見で、千葉県や周辺自治体が要請している株式の公開時に株式を優先取得する問題について、「上場にはルールがあり、透明性から考えて『事前に』と言うのは難しいと思う。」と述べました。また、株式公開時期については「国が判断する事ではあるが、2008年は無理ではないか。」と述べ、2009年以降になる可能性を示唆しました。

@8月の旅客は2%増に・運用状況
 成田国際空港株式会社が昨日発表した「成田空港8月運用状況」によりますと、国際線旅客は前年同月比で2%増となりました。このうち、日本人は同1%増、外国人は同11%増となっています。また、発着回数は同3%増で、特に中国線は同21%増の大幅な伸びになっています。香港線は同12%減、韓国線は同6%減となっていますが、その他のアジア路線は同7%増となっており、欧州線は同3%増、太平洋路線は前年並となっています。

@「ネガティブでなく、成田はすごく大事と意識改革を」千葉県知事
 千葉県の堂本知事は昨日の記者会見で成田空港について「今までどちらかといえば、いろいろネガティブなものをし ょってきた。ここでは相当大胆な意識改革が、成田の市民、あるいは周辺の市民にも必要だし、私たち県としても前向きに、やはり成田はす ごく大事だと、そして首都圏の機能を成田と羽田で有機的な連携の中で果たし ていくのだということをはっきりわかるような形で示していきたい。」と述べました。また、神奈川県知事が成田空港と羽田空港の間にリニア新線を建設する構想を打ち出した事に対しては「ビジョンとしては良いが、莫大な費用がかかる事もあるし、夢かな。アクセスで言えば、圏央道の促進が現実的ではないか。」と述べました。
【コメント】「成田空港が首都圏の航空網にとって大事だ」という事に異議はありません。しかし、騒音に苦しむ周辺住民は遅々として進展しない騒音対策・周辺対策にしびれを切らしているのです。これの解決に力を注がずに「ネガティブではなく・・・」と言われても、白々しい思いが募るだけです。堂本知事!本気で取り組んでください。羽田空港関係の千葉県内騒音問題にはあれだけの熱意で取り組んでいるのですから、数倍激しい成田空港の騒音問題にはもっと、もっと力を入れてくれてもいいはずです。同じ千葉県民なのですから。

@成田空港内の道路・交差点に名称を検討
 昨日の読売新聞によりますと、成田国際空港株式会社は「わかりにくく、迷路のよう」と不評の成田空港内の道路を少しでもわかりやすくするため、空港内の主要道路と交差点に名前をつける検討を進めている、との事です。
【コメント】確かに迷路のようで、頻繁に行く私でさへわからなくなる事があります。年中工事が行われていて、道路が変更される事が原因の一つと思いますが、表示にもう少し工夫が必要ではないでしょうか。行き先によって道路の色を変え、それにそっていけば目的地に着くような事はできないでしょうか。

@日本エアコミューターのDHC8型機が離陸を中止
 昨日午後0時40分頃、鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター・DHC8-400型機が離陸滑走を始めたところ、エンジンに送り込む燃料の温度が高いという警告が出ました。このため、同機は離陸を中止しました。点検のためにこの便と折り返し便が欠航となり、乗客は高速船に乗り換えて屋久島に向かいました。

@関西空港の8月国際線発着回数が過去最高に
 関西空港会社は26日、関西空港の8月分国際線発着回数が7040回となり、単月としては過去最高になったと発表しました。第2滑走路の供用開始で貨物便が増えた事や世界陸上が開かれた事が影響している、との事です。

@夏休みの旅行は海外が落ち込み国内が好調
 日本旅行業協会が7月下旬から8月中旬にかけて実施した「旅行市場動向調査」によりますと、この夏休みの旅行は海外が落ち込み国内は長距離路線を中心に好調だったとの事です。海外の不振は燃油サーチャージャーの値上げや円安傾向が響いているとの事です。この秋の動向も海外旅行は横ばいかやや減少気味に推移するとの事です。

@全日空が富山=福岡線を廃止へ
 全日空の担当者は26日、富山県庁を訪れ富山=福岡線(現在、4〜9月の季節運航)を今年度限りで廃止する方針を伝えました。

@BAがA380型機を12機、B-787型機を24機発注
 ブリティシュ・エアウエイズは27日、エアバス社のA380型機を確定12機・オプション7機、ボーイング社のB-787型機を確定24機・オプション18機、それぞれ発注したと発表しました。


*9月27日

@環境省に「航空機騒音に関する環境基準についての要望書」を提出しました
 今日の午後、環境省に行き別紙のような「航空機騒音に関する環境基準についての要望書」を提出し、1時間ほど、担当者と話し合いを行いました。話し合いのないようについては近日中に追加をいたします。


*9月26日

@明日から高精度航法を実施へ
 国土交通省は明日から羽田、大阪、福岡、函館、新潟、高松、長崎、大分の8空港周辺の上昇・下降区域で高精度航法(RNAV)を世界で初めて導入します。これにより、飛行経路の短縮ができるとの事です。

@来月18日にA380型機が関西空港に
 エアバス社はA380型機が10月18日に関西空港に寄港すると発表しました。GP7200エンジンを搭載したA380型機の型式証明取得のテスト飛行の一環で関西空港に来るとの事です。

@パンナム機爆破の真相は?
 フリーの国際情勢解説者田中宇氏が1988年12月21日、ロンドン発ニューヨーク行きのパンナム航空機103便が、イギリス・スコットランドの町ロッカビーの上空を飛行中に爆発・墜落し、乗客乗員270人が死亡するロッカビー事件について、「ロッカビー事件・はめられたリビア」と言う記事を書いています。スパイ小説を読むようです。興味のある方は読んでみてください。


*9月25日

@DHC8-400型機がドイツで胴体着陸・国土が点検指示
 21日夜、ドイツ・ミユンヘン発イタリア・フィレンチェ行きのドイツ・オーグスブルグ航空のDHC8-400型機がフレンチェに着陸しようとしたところ、自動でも手動でも前輪が出ずミユンヘンに引き返しました。同機は前輪が出ないまま胴体着陸を行いました。乗員・乗客にけがはありませんでした。前輪格納扉開閉部のスプリングが外れたものと見られています。この事故を受けて国土交通省は今日、同型機を所有する国内の航空会社に対して前輪格納部の目視点検と非破壊検査を指示しました。同型機は高知空港でも胴体着陸事故を起こしています。

@作業車が接触して欠航に・大阪空港
 今日午前9時40分頃、大阪発松本行きの日本エアコミューター2271便・DHC8-400型機に乗客の荷物を運搬するトラックが接触しました。このため、後部貨物室用ドア付近に長さ1.5cm・深さ2mmの傷が出来ました。同便は点検のために欠航となりました。

@中華航空機の修理が終わり、明日にも台湾へ
 佐賀空港で亀裂が発見された中華航空のB-737型機の修理が終わり、許可が出次第、明日朝にも台湾に向けて出発します。修理は亀裂部分に金属製の板をあてがいビスで止めました。原因についての発表はないようです。


*9月24日

@環境省から回答が届きました
 7月19日付けで本会が出した「航空機騒音の環境基準に関する公開質問書」への回答が届きました。詳細な回答、ありがとうございました。回答は「航空機騒音の環境基準に関する公開質問書」に追加して「航空機騒音の環境基準に関する公開質問書と回答」として、「解説と資料」のページに載せました。
 なお、本会は「航空機騒音に関する環境基準についての要望書」を27日に環境大臣宛に提出する事にしています。


*9月23日

@全日空機がスラットの不具合で関空に引き返す
 昨日午後2時25分頃、関西空港発福岡行きの全日空1703便・B-737-500型機が兵庫県上空を飛行中に主翼スラットの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は関西空港に引き返し、約1時間後に無事着陸しました。スラット2枚が収納出来なくなっていたとの事です。那覇空港で炎上した中華航空機はB-737-800型機で、今回はB-737-500型機ですが、同じB-737型機シリーズのスラット故障ですから心配です。

@「佐賀空港での作業車接触はない」と中華航空
 佐賀空港における中華航空機の亀裂問題ですが、中華航空東京支店によりますと、「亀裂付近の貨物扉から、委託した全日空の作業車が荷物を搬出した際には、作業車が機体に接触していなかった事を確認した。」との事です。また、「滑走路には機体後部が接触した跡はなかった。台北の空港で出発前点検後に地上作業車が接触していないかどうか調べている。」との事です。


*9月22日

@コカイン17Kgを重機部品に隠しての密輸を摘発
 昨日、8月に成田空港に届いた重機の部品の中にコカイン約17Kg(末端価格約10億円)を隠して密輸しようとした41歳の日系ペルー人の男性が逮捕・起訴されていた事が分かりました。この男性は報酬100万円で頼まれたと供述しています。重機部品が個人宛に送られてきた事に疑問を持った関税職員がX線を使って調べたところ、ピストンの中に小分けされたコカインが隠されていました。今回のコカインは国内の空港で1度に押収された量としては過去2番目になるそうです。

@「未明離陸は基地がある限り10年でも続く」米司令官
 昨日、嘉手納基地で続く米軍機の未明離陸に抗議するため嘉手納基地を訪れた「嘉手納飛行場に関する3市町連絡協議会」の代表に対し、米軍の第18航空団司令官は「何回も抗議を受けているが、基地がある限り10年後でも同じ事は続く。三沢や岩国でも同じように早朝・未明の離陸を繰り返しているが、こういった抗議的な事はない。何故、沖縄だけがこういう風に言ってくるのか。」と述べたとの事です。
【コメント】嘉手納基地には米軍との間に「午後10時から午前6時までの飛行は出来る限りさける。」という騒音防止協定があるはずです。全くの協定無視になりますが、米軍がこんな態度を取れるのも、政府がアメリカの言いなりで毅然とした態度を取らないからですね。アメリカに行って「私を『マダム寿司』と呼んでくれ。」と媚びて、愛嬌を振りまいた防衛大臣もいましたから、今の政権与党では駄目なのではないでしょうか。

@「佐賀空港でのヒビは地上作業車の接触が原因」と台湾当局
 22日付けの台湾紙・聯合報によりますと台湾の交通部民間航空局の当局者は、中華航空機にヒビが見つかった問題は「到着後に地上作業車が接触した事が原因の可能性が強い。ぶっつけておいて、何も言わないのは困ったものだ。」と述べたとの事です。
 なお、昨日、ヒビの位置を「尾翼の付け根」と書きましたが、間違っていました。すみません。正確には胴体最後部の下側の貨物扉付近でした。機長は「出発1時間前の目視点検ではヒビはなかった。飛行中も機内の気圧の低下などはなかった。滑走路への接触もなかった。」と述べているとの事です。また、ヒビは到着15分後の目視点検で発見されているとの事です。飛行中に機内与圧でヒビが出来る場合は1本だけでなく複数のヒビが同時に出来る事が多い、との事です。


*9月21日

@日本貨物航空が10月28日から成田=北京線を1往復増便
 日本貨物航空は昨日、10月28日から成田=北京線を1往復増便する申請を行ったと発表ししました。往路は韓国の仁川経由になるとの事です。

@18年度の羽田空港騒音測定は全地点で環境基準適合
 東京都はこのほど、18年度の航空機騒音測定結果を発表しましたが、それによりますと、羽田空港周辺では全地点で環境基準に適合したとの事です。また、横田基地周辺では5地点で環境基準を超えており、厚木基地関係では6地点で環境基準を超えていたとの事です。

@到着した中華航空機の機体に77cmの亀裂・佐賀空港
 昨日午後1時45分頃、佐賀空港に到着した台北発の中華航空の国際チャーター便・B-737-800型機で到着後の点検を行ったところ尾翼の付け根付近に約77cmの亀裂が見つかりました。この機体は折り返しのチャーター便で使う予定でしたが、中華航空では台北から代替機を派遣し、約5時間半遅れで台北に向かいました。なお、中華航空では整備士約10人を佐賀空港に派遣しました。原因は今のところ分かっていません。
【コメント】飛行中に破壊しなくてよかったですね。この機体は那覇で炎上した機体と同型機ですね。直接は関係がないとは思いますが、同社の整備体制にはどこかに大きな問題がありそうです。

@国土交通省が民間と協力してトラブルをデータベース化へ
 国土交通省は来年度、民間と協力して「空の安全」のためにヒヤリハットも含めたトラブル情報を集約してデータベース化する事になりました。トラブルを(1)航空局と航空・鉄道事故調査委員会が扱う「事故」、(2)事故につながる「重大インシデント」、(3)トラブルで引き返したり目的地を変更する「イレギュラー運航」、(4)積み重なると事故につながりかねない「事故の芽」、の4つに分類し公開します。

@3分以内の消火開始で消防と管制の連絡体制整備を指示
 国土交通省は那覇空港での中華航空機炎上事故の際、消防車両が誘導路を走行中の航空機が邪魔になって3分以内に消火活動が始められなかった事態を受け、駐機場の火災の際にも3分以内に消火活動が始められるように消防と管制の連絡を整備するように国内の全空港に指示しました。

@A380型機の初飛行の航空券総額が約1億5000万円に
 シンガポール航空が明らかにしたところによりますと、A380型機の世界初となる商業運航(シンガポール=シドニーと折り返しのジドニー=シンガポール)のチェケットがオークションで総額で約190万シンガポールドル(約1億4551万円)となったそうです。最高は15万3000シンガポールドル(約1200万円)、最低は853シンガポールドル(約6万円)だったそうです。日本人落札者は3名との事です。


*9月20日

@大和市長が米空母の横須賀母港化に反対表明・「厚木基地の騒音の原因は空母」
 神奈川県大和市の大木市長は昨日の市議会で議員の質問に答え、「市民は三十年以上にわたって艦載機による激しい航空機騒音の被害を受け続けており、騒音の原因は空母の横須賀母港化にある」、「空母の横須賀母港化は決して容認できないという立場で臨みたい」と答え、アメリカ軍の空母が横須賀を母港とする事に反対する姿勢を明確にしました。

@全日空が「スーパーシートプレミアム」をリニュアル
 全日空の社長は昨日、国内線の「スーパーシートプレミアム」をリニューアルし座席の快適性や機内食の充実を見直す事を明らかにしました。日本航空が国内線にファーストクラスを導入する事に対抗するためとの事です。
 また、不採算路線の廃止について、現在明らかになっている路線以外にも検討している事を明らかにしました。

@スターフライヤーが機内での携帯やインターネット導入を検討
 スターフライヤーは2009年はじめをめどに、飛行中でも機内でインターネットや携帯電話が使用できるようにするシステムの導入を検討しているとの事です。システムにはエアバス社が欧州安全委員会(EASA)から6月に認可を受けたGSM通信システム(6月30日の出来事を参照)を使う事にしています。同社の使用機材はA320型機で統一されています。

@プーケット空港の風向・風速観測装置の半数は故障していた
 タイの航空当局が18日に明らかにしたところではワン・ツウ・ゴー航空機事故が起こった時に、空港周辺にある6基の風向・風速観測装置の内3基が故障していたとの事です。しかし、他の気象観測機器もあるのでウインドシェアーの可能性についてはつかんでおり、事故機の機長にも連絡した、としています。

@米ハネウエル社がA350型機の主要機械システムを契約
 航空宇宙機器大手のアメリカのハネウエル・インターナショナル社は19日、エアバス社が開発しているA350XWB型機の主要機械システムを供給する契約を結んだ事を明らかにしました。この契約は20〜25年に渡るもので、160億ドル以上の収入が見込める、としています。

@アリクエアがB-787型機を4機発注
 ボーイング社はナイジェリアのアリクエアからB-787-9型機を4機受注したと発表しました。


*9月19日

@検疫の遅れで果物や花が痛む・成田空港
 今日の朝日新聞によりますと、成田空港では輸入生鮮品が検疫の遅れで野積を余儀なくされ、痛む例が多発しているとの事です。今夏は猛暑の影響もあり劣化してしまう被害が深刻でした。特に、呼吸を必要とするために段ボールで運ばれてくる果物や花卉類に影響が大きいようです。成田空港内には冷蔵施設を造る場所がなく、空港外には検疫法上持ち出せません。花卉を輸入する業界団体では「業者で空港外に施設を造るからそこで検疫してほしい。そういう『経済特区』があってもいいではないか。」と言っていますが、国側は「出来ない。」と言っているとの事です。

@国土交通省が使用禁止を延長
 国土交通省は昨日、昨日で使用禁止期限が切れる反対派の団結小屋など3カ所に対する「使用禁止命令」を1年間延長しました。

@成田空港署が機内で暴れたロシア人男性を逮捕
 千葉県警成田空港署は昨日、モスクワ発成田行きの日本航空442便の機内で酒に酔い大声を出すなどした34歳のロシア人男性を逮捕しました。この男性は機長命令で座席にテープで固定された際に、客室乗務員に口に含んだ水を吐きかけるなどをしたために、口もテープで塞がれた状態で到着しました。

@全日空機が窓ガラスのヒビで関空に緊急着陸
 昨日午後2時40分頃、長崎発羽田行きの全日空666便・B-767型機が和歌山県の上空を飛行中に操縦席前の窓ガラスに蜘蛛の巣上のヒビが入りました。このため、同機は3時10分頃、関西空港に緊急着陸を行いました。

@長崎空港で出発前のトラブルが2件
 昨日午前7時15分発、長崎発羽田行きのスカイネットアジア航空32便が出発前の点検で右主翼の防氷装置で不具合が見つかり、修理のためにこの便と折り返し便が欠航となりました。
 また、午前8時発の長崎発羽田行きの全日空162便・A320型機が離陸のために誘導路を移動中に操縦席の装置に不具合が発生し、同便は欠航になりました。

@南極点ツアー・900万円
 クラブツーリズムはこのほど、南極点を訪れるツアーを発表しました。チリを経由してパトリオットヒル基地に行き、6日間滞在します。その中で、天候の良い日を選び飛行機で南極点に行きます。南極点での滞在は4時間との事です。募集人員は9名で、費用は1人900万円との事です。

@プーケット島事故はウインドシェアーが原因?
 18日、タイ航空当局はワン・ツウ・ゴー航空269便の4分前に着陸した航空機の機長から「ウインドシェアーが発生しているかもしれない。」との報告を受けたため、ワン・ツウ・ゴー航空269便に対し「ウインドシェアーが発生しているかもしれないので、着陸をやめるように。」と伝えていた事を明らかにしました。しかし、実際にウインドシェアーが発生したかどうかは分からないそうです。
 なお、犠牲になった人は最終的には89人だったようです。


*9月18日
@工事が進む新誘導路
 昨日成田空港周辺に用事で行きました。東峰十字路近くから見たB滑走路関係の新誘導路工事の遠景です。誘導路の手前にフンスがあり、その手前に東峰の森から移植された樹木が植えられています。 

@プーケット島事故の死者は91人に
 CNNが伝えているところでは、プーケット島で起きたワン・ツウ・ゴー航空269便による炎上事故の死者は91人になったとの事です。空港では事故機の機体の片付けが行われ、空港は17日午後3時に再開しました。
【コメント】ブラックボックスは回収されたとの事ですが、ずいぶん早い空港再開のようです。滑走路の検証なども十分に行われたのは心配になります。パイロットのミスが原因との報道が多いようですが、単純なパイロットミスかどうか慎重に調べる必要があるのではないでしょうか。責任を全てパイロットに押し付けるような事のなりはしないか心配です。パイロットが犠牲になられたかどうかわかりませんが、「死人に口無し」となってはならないと思います。


*9月17日

@成田市長に軍事利用についての質問書を送りました
 8月6日の出来事で書きました、成田市長の成田空港軍事利用についての可能性を示唆する発言につて、成田市長の真意を質す質問状を13日に発送しました。

@タイのプーケット島で着陸失敗炎上事故・90人以上死亡
 16日午後4時頃、タイのバンコク発プーケット島行きのワン・ツウ・ゴー航空269便・MD82型機が激しい風雨の中、着陸に失敗しオーバーランして炎上する事故が起こりました。乗客・乗員130人の内、死者が90人以上出ているとの事です。負傷者は40人程度ですが、この中にも重傷者がいるとの事です。乗客には外国人が多かったとの事ですが、タイの日本大使館によりますと日本人らしい名前はなかった、との事です。ワン・ツウ・ゴー航空はタイの格安航空会社ですが、この機の機長はインドネシア人だったとの事です。このため、機長と管制官との交信に問題があった、との報道もあります。


*9月16日

@「くうこうだより」2007秋号が送られてきました
 昨日,成田国際空港株式会社から「くうこうだより」2007秋号が送られてきました。今号は表紙の1面が芝山鉄道の「芝山千代田駅」でした。2・3面は「成田空港周辺児童 書道・絵画展」で、4・5面の「人と空港シリーズ」は「空港消防隊」でした。6面は芝山町の「芝山はにわ祭」、7面は「空の日」のイベントについて、8面の「Air Line File」は「オーストリア航空」でした。

@探知犬と同じ程度の嗅覚を持つ小型装置を開発
 九州大学の都甲教授はこのほど,科学警察研究所や関税中央分析所などの協力を得て,爆薬や麻薬の臭いを探知犬並みの精度で検知でき、持ち運びできる小型装置を開発しました。空港などのセキュリーティチェックで使用できるとの事です。5種類の臭いを同時に測定でき、組み込む反応物質を換えれば農薬や有害物質も検知できるとの事です。今後3年間かけてさらに小型化し、実用化を目指すとの事です。これが完成すると探知犬はいらなくなるのでしょうか。でも、持ち運び可能といっても探知犬の方が機動性があり効率は良いかもしれませんね。両者を適材適所で使用すると安全性は高くなると思います。


*9月15日

@日本トランスオーシャン機が計器故障で大阪に緊急着陸
 今日午前9時35分頃、神戸発那覇行きの日本トランスオーシャン航空9801便・B-737型機が日向灘上空を飛行中に加速度を計算するIRSの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に向かい9時50分に無事緊急着陸しました。同機は修理をして10時58分に那覇に向け離陸しました。

@小松市の市民団体が小松基地航空際の中止を求める
 昨日、小松市の石川県平和運動センターと小松基地爆音訴訟原告団など5つの団体は今月23日に予定されている小松基地航空際を中止するように小松市と小松基地に申し入れました。理由として騒音の増加や事故の危険や戦争を美化する事などをあげています。

@ボンバルディア社副社長が安全性を強調
 昨日、ボンバルディア社の副社長は同社としてアジアで初めて開設するサポートセンターの開所式で、海外で起こった主脚損壊事故により、日本でも点検のために欠航が相次いでいる事に対し謝罪しましたが、記者から「欠陥機ではないのか。」と質問されたのに答え、「高いレベルの認証を受けた安全な航空機だ」、「今回の点検要請は、迅速に対応した証し」などと答え,DHC8-400型機の安全性を強調しました。
【コメント】こんなに事故が相次いでいるのに「安全な航空機だ。」と言うのはどんなものでしょうか。


*9月14日

@DHC8-400型機6機に不具合
 昨日から今日にかけて国土交通省の耐空性改善通報(TCD)により行われた緊急点検で今のところ日本エアコミューターで1機、全日空で5機に不具合が見つかりました。日本エアコミューター機では主脚格納装置のナットのゆるみを防止するワイヤーが切れていました。また、全日空の5機では同じナットに軽度の腐食が見つかりました。全日空ではこのナットを交換して始発便から運航しました。一方、日本エアコミューターでは点検のため今日は8機の運航を取りやめ、今日だけで41便が欠航となりました。

@日本航空機が羽田空港に引き返す
 今日午前8時29分頃、羽田発帯広行きの日本航空1151便・A300B4-662R型機でエンジン関連の空気系統の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は羽田空港に引き返し、9時20分に無事着陸しました。乗客は代替機で帯広空港に向かいました。

@スターフライヤーが関空=羽田線に就航
 スターフライヤーが今日から関西空港=羽田空港線に就航しました。1日4往復を運航します。大手よりも約1割安い運賃を設定し、平均搭乗率65%を目指します。

@全日空がさらに札幌=松山線などを廃止に
 全日空は国内線の不採算路線の廃止として、昨日までに書いた路線以外に札幌=松山線・札幌=鹿児島線・札幌=高松線を来年4月1日から廃止する方向で調整しています。これらの廃止の代替措置として、廃止された路線間を乗り継いで利用する場合、現在の直行便の料金と同じにする事を検討しているとの事です。

@米国貨物便の関空と中部への乗り入れを認める
 国土交通省は11日と12日に行われた日米航空協議の合意としてアメリカの貨物航空会社2社が新たに関西空港と中部空港に乗り入れる事を認め、日米間の旅客チャーター便の年間800便という枠を撤廃し、羽田空港と成田空港の旅客チャーター便枠を現在の年間300便から2008年度には400便・2009年度には500便とする事になりました。
【コメント】成田空港におけるアメリカ航空会社が持っている乗り入れ枠の削減を提案したと思うのですが、こちらはどうなったのでしょうか。アメリカは既得権として手放す事を嫌がるでしょうが、これでは日本側の一歩的な譲歩という事になるのではないでしょうか。


*9月13日

@DHC8-400型機の欠航が約75便に
 カナダ政府航空当局は12日、ボンバルディア社のDHC8-400型機の相次ぐ主脚事故(12日の事故もリトアニアの空港での主脚破損事故だったとの事です。)を受けて耐空性改善を出しました。これによりますと、着陸回数8000回以上の機体では主脚の詳細な点検を行い、これがすむまでは運航しないように求めています。これを受けて、国内のDHC8-400型機を運航している航空各社は今日の運航を停止して点検に入りました。このため、今日の欠航は少なくても76便に上っているとの事です。国土交通省も耐空性改善通報(TCD)を今日出しました。しかし、ボンバルディア社が11日に出した要請では着陸回数1万回以上となっており、点検指示が一貫しておらず、現場は混乱したようです。

@日本航空と全日空が不採算路線の切り捨てを加速
 昨日、全日空の新潟=福岡線の休止について書きましたが、日本航空と全日空が来年4月1日からの不採算路線の廃止に向けて動いているようです。全日空では昨日の新潟=福岡線(1日2往復)だけでなく、仙台=福岡線(1日2往復)・富山=福岡線(4〜9月に1日1往復)・庄内=札幌線(7〜8月に1日1往復)も廃止する事を明らかにし、一方、日本航空も釧路=旭川線と那覇=札幌線を廃止する方針です。


*9月12日

@「羽田国際化には反対」ノースウエスト航空日本支社長
 今日の「日刊トラベルビジョン」などによりますと、ノースウエスト航空の日本支社長は「羽田については多くの問題があり、実はネガティブな側面もある。『羽田=国内、成田=国際』という大枠のルールを政府には維持してもらいたい。これを変更する資金や時間があるならば、同じものを成田に投資すれば、もっと成田は快適になるはず。日本の航空会社しか選択できない羽田はコスト面からも良くないと思う。成田の2本の滑走路が同時に離発着できるならば、発着数の拡大も見込め、快適性や成田のハブ機能も高まる。」と述べたとの事です。
【コメント】「成田の2本の滑走路が同時に離発着できるならば」という事は、多分、B滑走路の3000m化を意味しているのではないかと思われます。

@DHC8-400型機の主脚点検を指示・国土交通省
 国土交通省は今日、デンマークでのDHC8-400型機の事故を受けてボンバルディア社から点検要請があったとして、同型機を所有する国内航空会社に対して、主脚のつなぎ目の目視点検と注油・清掃を明日の始発便までに行うように指示しました。

@デンマーク航空当局はDHC8-400型機の運航を停止に
 デンマーク航空当局とスカンジナビア航空は12日、DHC8-400型機の運航を停止しました。9日の事故に続き、12日午前2時にもスカンジナビア航空のDHC8-400型機が着陸後に乗客・乗員52人が緊急脱出するトラブルがあった事を受けての措置、との事です。どのようなトラブルかはつかめませんでした。

@全日空が来年4月1日から新潟=福岡線を休止に
 全日空は来年4月1日から新潟=福岡線の運航を休止する事を新潟県に伝えていた事がわかりました。燃料高騰と搭乗率が伸び悩んでいる事から休止するとの事です。休止6ヶ月前の今月末に国土交通省に届け出るとしています。2006年度の搭乗率は56.6%でした。


*9月11日

@「A380型機の成田路線投入も検討」ルフト日本支社長
 今日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、ルフトハンザ航空の日本支社長は同社とのインタビューで2009年後半に投入する予定のA380型機について「現在、導入にふさわしい路線を検討しており、成田も候補のひとつ」 と述べた、との事です。

@デンマークでの事故機はDHC8-400型機
 昨日書いたデンマークの空港で車輪が折れた事故の機体は高知空港で胴体着陸したのと同じDHC8-400型機でした。この事故を受けて日本エアコミューターは所有する同型機10機の緊急点検を昨夜行い、異常は見つからなかったとの事です。

@全日空のB-737型機がオイル漏れで2便が欠航に
 今日午前6時30分頃、松山発関西空港行きの全日空1748便・B-737-500型機の出発前点検で左主翼のスラット付近からオイルが漏れているのが見つかりました。調べたところ、油圧系統のステンレス製パイプに0.1mmの穴があいていました。この修理のためにこの便と折り返し便が欠航となりました。

@羽田ー虹橋線で日航と全日空が中国の航空会社と共同運航
 29日から運航が開始される羽田空港と上海・虹橋空港を結ぶ路線で日本航空は中国の東方航空と、全日空は上海航空・中国国際航空と共同運航を実施する事が昨日明らかになりました。


*9月10日

@日米航空当局間交渉で成田空港発着枠などを協議
 国土交通省航空局は明日・明後日の2日間、東京で開催する日本とアメリカとの航空当局間交渉で、日本側は成田空港のアメリカ航空会社の持つ発着枠の是正を提案する事にしています。

@デンマークでDHC8型機の車輪が折れる
 9日の午後4時頃、デンマークのオールボー空港でコペンハーゲン発のスカンジナビア航空1209便・DHC8型機がオールボー空港に着陸する際に右の車輪が折れて、右翼とプロペラが地面に接触して停止しました。同機は飛行中に右車輪に異常が見つかり、燃料を投棄して緊急着陸を試みたものです。着陸の際に火花が出ましたが、消防車が出てすぐに消火しました。乗員・乗客76人の内、11人が緊急避難の際に軽傷を負ったとの事です。なお、この機体が高知空港で胴体着陸をしたDHC8-400型機と同じ型のものかどうかは分かりません。

@スワンナブーム空港周辺住民が抗議行動
 タイのバンコクに新しく作られたスワンナブーム空港周辺住民は9日午後、空港による騒音被害などに対する抗議行動を行いました。抗議行動には数百人が参加し、空港運営会社側が直ちに損害補償を認めない場合は風船を飛ばして飛行機の運航を妨害すると警告しました。


*9月9日

@「スラットのボルトの緩みが約半数」と中華航空
 台湾の中華航空は8日、那覇空港で炎上事故を起こしたB-737-800型機の同型機13機のスラット取り付け部分のボルトを点検したところ、208本のうちの100本でナットの締まり具合が規定値より緩かったため、締め直した事を明らかにしました。この内の1本では固定した部品の位置が正常でなかった事も明らかにし、ボーイング社の製造時のミスとしています。ただ、このボルトの緩みが炎上事故と関係あるかどうかについてはふれていません。


*9月8日

@「房総のむら」訪れる外国人が増えている
 昨日の千葉日報によりますと、千葉県栄町にある県立「房総のむら」を訪れる外国人が増えているとの事です。2005年度は6409人で全入場者数の内の3.2%でしたが、2006年度は11341人で同約5%になっています。今年度も8月24日現在で6038人が訪れています。「房総のむら」は成田空港から北西約14Kmと近くにあり、外国人が入出国時に訪れているようです。このため、滞在時間が短く約1時間程度が多いとの事です。国・地域別では韓国が圧倒的に多く、次いで、台湾・中国・欧州となっています。

@鳩山法務大臣が成田空港を視察
 鳩山法務大臣は昨日、成田空港を訪れ、東京入国管理局成田支局で「偽変造文書鑑定機」や11月から外国人に適用される指紋や顔を識別しデータベースと照合する「個人識別情報システム」などを視察しました。
【コメント】11月から導入される外国人に対する指紋採取については韓国などで「人権侵害だ。」との抗議行動も起こっています。初めて導入したアメリカでは、これを嫌って観光客が減ってしまい観光産業や航空業界に深刻な影響が出ているようで、このほどこの厳しいテェックを緩和する動きが出ています。政府は「ビジット・ジャパン・キャンペーン」で外国人訪日客を増やすよう努力し、一定の成果を上げていますが、この指紋採取導入でブレーキがかかるのではないでしょうか。テロリストの入国を防ぐのにある程度の効果はあるとは思いますが、このデメリットとどちらが大きい影響があるのでしょうか。

@嘉手納ラブコンが故障し、30分間レーダーなしの管制
 昨日午前9時51分頃、沖縄本島周辺の航空管制を行っている米軍の嘉手納ラブコンが故障しました。レーダー画面が約6分間消えたとの事です。10時30分に那覇航空管制部に「復旧した。」との連絡がありましたが、約30分間、レーダーなしの管制を行ったとの事です。この影響で那覇空港を離発着する15便のダイヤが乱れました。

@アエロフロートがB-787型機22機を発注
 ボーイング社は5日、ロシアのアエロフロートからB-787-8型機22機の発注を獲得したと発表しました。これにより、B-787型機の発注数は706機となったとの事です。


*9月7日

@台風9号で遅延多数・成田空港
 関東地方を縦断した台風9号で成田空港では多数の遅延が発生しましたが、欠航となった便は思ったより少なくなっています。午後にかけてダイヤも平常に戻りつつあるようです。成田エクスプレスは朝から平常運転されました。

@夏期繁忙期の出入国者数は過去最高・成田空港
 成田国際空港株式会社が明らかにした7月13日〜9月2日までの夏期繁忙期の成田空港の出入国者数は過去最高の437万8500人(前年同期比3.7%増)となりました。出国者数は221万7500人(同3.6%増)、入国者数は216万1000人(同3.8%増)でした。

@東京高裁がスイス人の再拘置を取り消す
 東京高裁は5日、「覚せい剤を成田空港から密輸した」として起訴され1審で無罪判決を受けたスイス人女性(8月23日の出来事を参照)に対する千葉地裁の再拘置命令を取り消す決定を行いました。千葉地裁が再拘置命令をしたのに対して被告側は特別抗告をしていたものです。東京高裁は「再拘置命令は1審判決のそのものの信頼を損なう。再拘置は1審判決に決定的な誤りがあった場合に認められる。」としています。

@日本航空機が無許可で滑走路を横断・大阪空港
 昨日午前10時45分頃、宮崎発大阪行きの日本航空2430便・MD87型機が着陸後、無許可で別の滑走路を横切るトラブルがありました。幸い、当時、離着陸機がなく事故にはなりませんでした。同機は着陸後、ほぼ同時に着陸したヘリコプターに管制官が交信周波数を切り替えるように指示したのを、自分への交信と勘違いして周波数を切り替え管制官との交信がないまま、駐機場への移動のため許可を得ずに滑走路を横断したとの事です。

@福岡空港と大阪空港周辺の防音工事が割高に
 今日の読売新聞によりますと、独立行政法人「空港周辺整備機構」が福岡空港と大阪空港で国の補助金などで行う住宅防音工事が自治体が同様の事業を実施する11空港周辺に比べて割高になっているそうです。老朽化したエアコンの取り替えは最大2倍、故障などを調べる調査委託が約3倍になっているとの事です。
【コメント】一方では、厚木基地周辺や松島基地周辺などで「改定された国の単価が引くすぎる。」として、業者が入札せず、防音工事が滞る事態も生まれています。

@日本貨物航空が旧型機5機を海外に売却へ
 日本貨物航空は新型のB-747型機の導入にあわせて来年8月までに5機のB-747-200F型機を退役させますが、この5機を提携関係にあるシンガポールやロシアなどの貨物航空会社に譲渡する事になりました。価格は1機あたり20〜30億円の見込みですが、提携関係に配慮して引き下げる可能性もあるとの事です。

@神戸空港の8月利用者が単月としては過去最高に
 神戸市が発表した神戸空港の8月の利用者数は前年同月比19.9%増となり、単月としては開港以来最高になりました。搭乗率は同8.9ポイント増の74.7%となりました。地方路線の縮小とスカイマークの羽田線の好調などが寄与しているとの事です。

@ボーイング社がスラットボルトの「技術情報」をなぜか取りやめ
 ボーイング社は那覇空港で炎上した中華航空機と同じB-737-800型機で2件のスラット取り付け部のボルト脱落の報告があった際に、一旦、点検と整備を求めるための「技術情報」を出す事にしていましたが、なぜか、出していなかった事が判明しました。


*9月6日

@2010年に「マルチラテレーション」を導入
 今日の業界紙「日刊航空」によりますと、国土交通省は成田空港B滑走路2500m化が完成する2010年度に空港内を移動する航空機の位置を精度よく特定する「マルチラテレーション」を導入する事になりました。この装置は航空機からの電波を空港内の複数のアンテナで受信し、その電波が届くごくわずかの時間差で空港内にある航空機の位置を特定するものです。いわば、地上のGPS版という事になります。成田空港も広くなり、特に北伸されるB滑走路の北端は管制塔から見え難くなります。「マルチラテレーション」についてはこのページに詳しく出ています。

@中国貨運航空機がお尻のアンテナを滑走路にこすりつける
 昨日午後0時23分頃、上海発成田行きの中国貨運航空241便・MD11型機が着陸の際に、尾部のアンテナを滑走路に接触させました。アンテナは長さ15cm、幅1cmに渡って削れてしまいました。胴体本体には損傷はなかったとの事です。乗員にけがはありませんでした。

@子供の靴まで使い覚せい剤密輸の夫婦などを起訴
 名古屋市の夫婦など3人が6月10日に香港から成田空港に到着した際に、改造された運動靴の中に覚せい剤約400gを隠して密輸した容疑で起訴された事が昨日分かりました。夫婦らは香港で覚せい剤の仕込まれた靴を6足受け取り、この夫婦の中学生の子供2人と友人の専門学校生の娘にもはかせて密輸をはかったものです。子供たちは覚せい剤が入っていた事を知らされていなかったとの事です。子供を使った例は珍しいとの事です。

@「何故、騒音区域外に引っ越さなかったのか」と国
 今日午前、沖縄の普天間基地爆音訴訟の公判が開かれ、原告尋問が行われました。原告の呉屋さんは「寝室に工事が施されたアパートに住んでいたこともあったが、一日中寝室で生活するわけはない。爆音は生活に支障を来していた」と訴えました。これに対して国側は5回も引っ越しをした呉屋さんに対して「何故、騒音区域外に転居しなかったのか。」と尋問しましたが、呉屋さんは「離婚後は1人で働いて子供を育てなければならず、少しでも家賃の安いアパートを探して転居した。」と答えました。

@B-787型機の初飛行は3ヶ月遅れに・ボーイング社
 ボーイング社の商用機部門社長は5日、B-787型機の初飛行が当初予定よりも3ヶ月遅れて11月中旬から12月中旬になる事を明らかにしました。しかし、全日空への1号機引き渡しは今のところ予定通りとしています。このところ、2号機以降の部品の納入はボーイング社からストップがかかっているようで、1号機の組み立てに集中しているようです。1号機の納入を予定通りに行うためには型式証明のための試験飛行の期間を当初の9ヶ月から6ヶ月程度に短縮せねばなりませんが、6機で行う予定の試験飛行も6機がいつそろうか不確定でかなり厳しい状況になっているようです。


*9月5日

@冬柴大臣が成田空港会社株の「自治体枠」を否定
 冬柴国土交通大臣は昨日午後、就任後初めて成田空港を視察しました。その際に、千葉県や周辺自治体が成田国際空港株式会社の民営化後に会社株を別枠で取得できるよう要望している件に関して「市場で取得してもらわなければいけない。」と述べ、否定的見解を示しました。また、羽田空港再拡張工事の山砂採取でダンプが高速道路を通らず住民が被害を訴えている事に対して「高速道路を使うようにしたい。」と述べました。
【コメント】千葉県が同意した時に冬柴大臣は「誠心誠意努力する」と言ったはずですが、ダンプは一般道を我が物顔に走っています。どう「誠心誠意」努力したのでしょうか。もう、山砂採取が始まって半年近くになりますが。

@日本航空が成田空港などの格納庫を売却へ
 日本航空の西松社長は昨日、成田空港や羽田空港などの主要空港にある格納庫を売却する方針を明らかにしました。ただし、航空事業に支障が出ないように売却後も賃借するとの事です。売却額は百数十億円と見込まれ、有利子負債の返済に充てるとの事です。

@沖縄県が環境基準未達成で要望書を提出
 沖縄県の文化環境部長は昨日、国土交通省那覇空港事務所を訪れ、2006年度の騒音測定で那覇空港周辺の4地点のうち2地点で環境基準が達成されていないとして、騒音軽減対策を講じるよう求める要望書を提出しました。

@DHC8-400型機の車輪未格納表示で引き返す・福岡空港
 昨日午後2時頃、福岡発松本行きの日本エアコミューター3547便・DHC8-400型機が離陸したところ、すべての車輪が格納されていないとの表示が出ました。このため、同機は福岡空港に引き返し、2時54分に無事着陸しました。点検したところ、車輪の位置を検知するセンサーが故障していたとの事です。同便と折り返し便が欠航しました。なお、この機体は先月25日にトラブルで大阪空港に緊急着陸しています。

@日航機同士のニアミス事故控訴審で無罪を主張
 2001年に静岡県上空で便名の呼び間違いなどで日本航空機同士がニアミスを起こし、回避による急激な揺れで乗員・乗客に負傷者が出た事故の控訴審の第1回公判が昨日、東京高裁で行われました。被告の管制官2人は無罪を主張しました。検察側は「明らかな人為的ミス」としています。なお、第1審では無罪の判決が出ています。

@日本航空がモスクワの使用空港を変更へ
 日本航空は12月14日より、モスクワでの使用空港をシェレメチェボ空港からドモドジェドボ空港に変更すると発表しました。ドモドジェドボ空港は国内線主体の空港でしたが、民営化により入国手続きの迅速化やセキュリティー設備の設置などが進み便利になっており、ブリティシュ・エアウエイズやルフトハンザ航空なども使用しています。

@スイス国境での空中衝突事故で管制責任者に有罪判決
 2002年7月にスイスとドイツ国境付近で起きた空中衝突事故でスイスの地方裁判所は4日、スイスの航空管制会社の管制機関責任者4人に対して有罪の判決を出しました。しかし、従業員の管制官4人に対しては無罪を言い渡しました。なお、当時、1人で管制にあたっていた管制官は2004年2月に、事故により妻と子供2人をなくしたロシア人男性により刺殺されています。

@A380型機初飛行チケットに10万ドルの値
 シンガポール航空はA380型機の初飛行のファーストクラスチケットがオークションで10万米ドル(約1160万円)の値がついた事を明らかにしました。なお、この初フライトの売り上げはすべて福祉施設などに寄付される事になっています。


*9月4日

@冬柴大臣がB滑走路3000m化に期待表明
 冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で成田空港のB滑走路の3000m化について「そうなれば一番いい。今は私がアクションを起こす段階ではない。成田国際空港株式会社が地元と誠心誠意話し合って解決していただければと思う。」と述べました。

@日航の乱高下事故の機長が事故調に質問書
 1997年6月に起こった、三重県上空で日本航空706便が大きく乱高下し多数のけが人が出た事故で事故機の機長だった高木孝一氏は昨日、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会に対して事故の再調査をするかどうか、航空・鉄道事故調査委員会の報告書が裁判に使われた事をどう考えるかなどについての質問書を提出しました。なお、裁判では今年1月に名古屋高裁で「機長に責任はない」とする無罪判決があり、確定しています。

@中部空港事務所がバードストライクで緊急会議
 国土交通省中部空港事務所は昨日、多発する中部空港でのバードストライクに対する対策を検討する緊急会議を開きました。この席で、中部空港周辺に生息するウミネコは約9500羽と報告され、当面の対策として、融雪剤の酢酸約3トンを誘導路などに散布して、酢酸の臭いでウミネコを遠ざけられないかどうか試す事になりました。まお、先月31日にウミネコの群れと衝突した全日空のB-767-300型機は両方のエンジンのファンブレードが変形するなどの損傷を受けたとの事です。

@燃料節減のためエンジンをお湯で洗浄
 燃料価格の高騰のために航空各社は燃料節減で色々な工夫を行っていますが、全日空では少しでも燃料を節減するためにジェットエンジンを約70度のお湯で洗っているとの事です。エンジン内部のコンプッサーが汚れていると燃焼効率が悪くなるためです。今までは、かなり汚れないと洗浄しませんでしたが、0.8〜1%の燃料節減を目指してできるだけ頻繁に洗浄をしているとの事です。


*9月3日

@成田空港で震度6の訓練
 今日、成田空港で震度6の地震が起こったとの想定で訓練が行われました。第2ターミナルの無人のシャトルが止まったとして、係員が駆けつけドアを開けて乗客を誘導する訓練などが行われました。

@大韓航空機が乱気流にあい11人が軽傷
 昨日午後7時30分頃、韓国・済州島発関西空港行きの大韓航空733便・A300-600型機が愛媛県の上空約1万mを飛行中に乱気流に巻き込まれ、突然急降下しました。これにより乗客・乗員11人が軽傷を負いました。同機は8時15分に関西空港に着陸し、けが人は治療を受けました。当時、シートベルト着用のサインは点灯していなかったとの事です。シートベルトはサインが出ていなくても、軽くかけておく方が良いようですね。

@中部空港でまたウミネコの群れ・滑走路46分閉鎖
 昨日午後8時頃、中部空港の滑走路上にウミネコの群れが断続的に襲来しました。このため、空港会社はウミネコを追い払うために、午後11時頃まで断続的に滑走路を閉鎖しました。閉鎖時間はのべで46分間になりました。この影響で3便が関西空港に臨時着陸し、11時過ぎに相次いで中部空港に到着しましたが、終電車に間に合わなくなった乗客が約650人ほど出て、最終的に約100人が空港のロビーなどで夜を明かすはめになりました。8月31日にもウミネコにより約40分の閉鎖に追い込まれたばかりです。

@B-737-800型機のナットは旧型機よりも小さい
 航空・鉄道事故調査委員会によりますと、那覇空港で炎上したB-737-800型機の脱落したスラット部分のボルトについていたナットは、B-737-700型機などの旧型機のナットよりも小さいそうです。旧型機のナットは大きいためにワッシャーがなくても脱落しないようになっているとの事で、800型機になって、ナットが小さくなった経緯についてもボーイング社に事情を聴くとの事です。


*9月2日

@夏が終わっての心配は「使ったお金」
 JTBが実施した「夏が終わる頃、心配になること、ほっとすること」と言うアンケートによりますと、「心配になること」の1位は「夏に使ったお金やローンの支払い」で22%、2位は「特にない」で20%、3位は「休み明けからの、仕事への復帰」で17%となったそうです。「ほっとすること」の1位は「暑さからの解放」でダントツの60%強、2位は「特にない」の18%となりました。「暑さからの解放」は共感できますね。

@A380型機がバンコクで主翼先端損傷
 アジアでのデモ飛行を続けているA380型機が1日、タイのバンコク・スワンナブーム空港でチェンマイへのデモ飛行を行うために移動を始めたところ、格納庫に左主翼の先端にあるウイングレットを接触させ損傷するトラブルがありました。同機はウイングレットを取り外し、3時間遅れでチェンマイに出発しました。原因はパイロットと地上勤務員の連絡ミスとの事です。

@アメリカが衛星を使った管制システム導入へ
 アメリカ連邦航空局(FAA)は先月30日、2010年までに人工衛星を使った新しい航空管制システムを導入すると発表しました。費用は運営費も含めて18年間に20億ドルに達するという事です。この管制システムにより航空機の位置情報が格段に向上し、きめ細かい離着陸が可能となるため、航空機の遅延の減少に役立つとの事です。
【コメント】素人の老婆心かもしれませんが、安全面は大丈夫なのでしょうか。位置情報が正確になるのは良いのですが、その分、航空機同士の飛行間隔は短くなると思うのです。突発的な事態が起こった時にトラブルを避ける余裕がなくなるのではないでしょうか。運航の効率化と安全性向上を両立してほしいと思うのです。


*9月1日

@8月のアクセス数は21463回でした。これからもよろしく。

@第2ターミナル出発ロビーが大改修中
 今日成田空港近くに行きましたので、成田空港をのぞいてみました。今日は第2ターミナルだけでしたが、第2ターミナルの出発ロビーは改修中で(8月4日の出来事を参照)かなり閉鎖されており、混雑していたように感じました。下にその写真と、第2ターミナル北端にある成田国際空港株式会社の新しい本社ビル(元は全日空ビルでした)の写真を載せておきます。なお、第1ターミナル近くにあった古い本社ビルはほとんど解体が終わり、コンクリート片などを片付けているところでした。この跡には駐車場が作られます。

@厚木基地第4次訴訟団の結団式が行われる
 厚木基地の第4次騒音訴訟原告団の結団式が今日、大和市で行われました。原告団には周辺8市から過去最高の約6600人が参加する見込みです。原告団が最大になったのは7年ぶりに行われた夜間離着陸訓練(NLP)の影響や騒音区域指定の見直しなどが影響しているのではないかとの事です。損害賠償約50億円の請求と第2・3次訴訟では見送った飛行差し止めを求めることにしており、早ければ11月にも横浜地裁に提訴する予定です。

@中部空港でまた、バードストライク
 昨日午後10時頃、札幌発中部行きの全日空716便が中部空港に着陸しようとしたところ、ウミネコの群れと衝突しました。ウミネコは約50羽いたとの事で、滑走路の清掃で約40分間、離着陸ができなくなりました。このため、国際線も含め3便が遅れ、貨物便1便は今日に出発を延ばしました。中部空港では22日にも鳥の群れとの衝突で滑走路が35分閉鎖されました。

@スカイネットアジアが鹿児島=羽田線に就航
 スカイネットアジアは今日から鹿児島=羽田線の運航を始めました。1日3往復を全日空との共同運航で行います。料金は大手2社よりも約7000円安い片道28700円としています。


戻る