第42回騒音対策委員会質問事項

成田空港から郷土とくらしを守る会

1,「成田空港の軍事的利用は一切しない」との約束について

(1)昨年の国会での「安保法制」審議の中で、イラク復興支援とされる自衛隊イラク派遣の際に、成田空港から民間機を使って武器弾薬を含む輸送が行われたことが明らかになった。
これは本会との「交渉覚書」と平和塔奉賛会との「取極書」に違反している。このような約束違反を今後起こさないために、国土交通省と NAA はどう言う方策をとるのか。

(2)国土交通省と NAA は、成田空港周辺地域も含めて、報復攻撃やテロ(空港施設の爆破や細菌頒布など)からの安全を守るために、どのように行動するのか。

(3)「取極書」では「取り決めに関わった4者の内の1者でも取り決めの内容に疑義を持った場合は再度協議をする」と明確に述べている。奉賛会も本会も再協議を要求する。

2,空港機能の強化について

(1)成田空港の需要についてどう考えているのか。
 現在の伸び率約1%をそのまま当てはめれば、総発着回数が25万回を超えるのは2025年頃、30万回は2030年頃になる。伸び率を倍の2%としても、30万回になるのは2025年頃になる。ここには、羽田空港都心ルートが実現した時の、羽田国際線約4万回増は考慮していない。

(2)周辺地域に騒音の拡大・増加をもたらす第3滑走路の必要性は見当たらない。今は、1日も早い高速離脱誘導路や、新たな駐機場やターミナルの整備が必要ではないのか。

(3)騒音下にすむ人たちの健康や生活を考えた場合、これ以上の「カーフュー弾力的運用」緩和やB滑走路の延伸は認められない。

3,機能強化を叫ぶだけで、抜本的な周辺対策は具体化されていない

(1)騒音下にすむ人々に対する対策を具体的に提案すべきだ。例えば、第1種区域に住む人で、移転を希望する人には移転補償をするなどを考えるべき、と思うがどうか。

(2)民家防音工事ももっと防音効果もあり、耐久性に優れた基準に改めるべきである、と思うがどうか。

(3)周辺対策交付金は騒音地区の騒音対策費もまかなえていない。現在の2倍程度に上げるべきである、と思うがどうか。

以上


戻る