1999年7月の出来事

*7月31日

@成田空港が出国ピーク

 成田空港が夏休みの出国ピークを迎えています。空港公団の調べによりますと、今日1日だけで普段の1.5倍の44000人の出国が見込まれています。税関の出国審査場には長い列が出来ていました。

@成田空港の店舗が[SUMMER FAIR '99]

 成田空港の第1ターミナル・第2ターミナルの店舗では[SUMMER FAIR '99]として、7月17日から9月30日まで特別割引商品やサービスメニューを提供しているそうです。

@航空科学博物館が明日で10周年

 空港の南にある航空科学博物館は明日で開設10周年を迎えます。平成元年の8月1日に我が国で初めての航空関係の博物館として開館して以来、平成6年1月30日に100万人の来場者を迎え、今年の5月16日に200万人目の来場者を迎えました。

@運輸省大阪航空局長宅に爆弾ゲリラ

 今日の午前4時15分頃、横浜にある運輸省大阪航空局長宅で爆発がありました。この爆発により、家の窓ガラスと車のガラスが粉々に飛び散りましたが、怪我人はありませんでした。過激派による爆弾テロと見られます。

@米運輸省がBAとAAの提携申請を却下

 アメリカ運輸省はブリティシュ・エアウエイズとアメリカン航空から出されていた独禁法除外申請を却下したことを明らかにしました。これにより、両社の提携は出来なくなりました。


*7月30日

@運輸大臣が航空会社社長と危機管理について来週協議

 川崎運輸大臣は今日の記者会見で今回のハイジャックに関して、「このような事態に対するマニュアルが航空会社によってまちまちなのは問題があるので、統一マニュアルづくりについて来週月曜日にも航空会社11社の社長と協議したい。」と述べました。

@日本エアシステムの機長が知人を操縦室に入れて飛行する

 ハイジャックのあった翌日の24日に日本エアシステムの機長が知人2人を出発前から操縦室に入れて飛行していたことが明らかになりました。これに対して、運輸省も日本エアシステムから事情を聞き、会社側も何らかの処分をするかどうか検討を始めました。当の機長は「安全上問題はないと判断してやったことだが、軽率だった。」と話しています。


*7月29日

@日本航空機長組合が手当切り下げで提訴

 日本航空機長組合の29人は今日、会社側が一方的に超過勤務手当を減額したことにより最高で1人当たり200万円の損害を受けたとして、総額3600万円を支払うよう要求する訴訟を起こしました。

@下期の海外旅行パックが4.7%〜6.8%の値下げ

 旅行会社の大手4社は今年度下期の海外旅行パックを発表しました。これによりますと、上期に比べて平均で4.7%から6.8%の値下げになっています。これは、円高で米国ドル圏のホテル代が安くなったことと航空運賃の最低基準が撤廃されたことによ旅行会社の交渉条件が有利になったことによるものだそうです。

@北海道エアシステムが函館ー女満別線を開設へ

 北海道エアシステムは3機目の機材の導入に伴い10月1日から函館ー女満別線を開設することになりました。1日1往復で運賃は片道20800円ですが、10月中は15000円の割引運賃で運航するそうです。

@BAとアメリカン航空の提携を不許可の方針

 アメリカ運輸省はイギリスの英国航空とアメリカン航空との提携の申請に対し、許可しない方針と伝えられています。これにより、両者は提携を白紙に戻す方針を固めた模様です。


*7月28日

@スカイマークが大阪ー札幌線を値下げへ

 スカイマークは大阪ー札幌線の下期の運賃を現行の21000円から19000円に値下げすることを明らかにしました。

@英国が酔漢の暴力も処罰対象に

 イギリス政府は航空機の機内で酒によって暴力を働いた場合、最高で懲役2年の実刑か罰金2万フランの刑を申し渡せるように航空法を改正する方針を明らかにしました。これは、最近、機内で乗客による乗務員への暴力事件が多発しているためです。


*7月27日

@成田空港の大麻押収量が過去最悪ペース

 東京税関成田空港支署の調べによると成田空港の大麻押収量が過去最悪のペースで増えているとのことです。1月から6月の上半期で昨年1年間の実績を件数で上回り、押収量でもすでに8割に達しています。これは、過去最悪だった91年を大幅に上回るペースとのことです。

@航空安全推進会議がハイジャック犯の指摘を数年前から提言

 航空関係の労働組合で作る「航空安全推進会議」は運輸省に対し、今回のハイジャック犯が行ったと同様の危険性を数年間から指摘していました。これは、運輸省に対しての要望の中で、「羽田空港などで出発客と到着客が区別されていないところがあり、ハイジャック対策上問題がある。」と指摘し対策を要求していたものです。

@運輸大臣「一義的には航空会社と空港管理者の問題」

 川崎運輸大臣は今日の閣議後の記者会見で今回のハイジャックについて「運輸省が監督する立場の責任があることは確かだが、一義的には航空会社と空港ビル管理者の考えるべきことだ。」と述べたそうです。

@国家公安委員長が空港の保安状況の点検を指示

 野田国家公安委員長(自治大臣)は閣僚懇談会で今回のハイジャックに対して、空港を管理する都道府県警察に対し、保安状況と警備の実体を再点検するように指示したことを明らかにしました。

@離陸直後に1トンの燃料をばらまく

 アリタリア航空のミラノ発関西空港行きの航空機がミラノのマルペンサ空港を離陸した直後に燃料タンクが破損し、約1トンの航空燃料を付近にばらまいてマルペンサ空港に緊急着陸したことが明らかになりました。着陸の際に火災が発生する危険もあり、極めて危険な状態だったようです。


*7月26日

@成田空港の金属弾事件で革労協を家宅捜索

 昨年2月に成田空港に打ち込まれた金属弾ゲリラについて千葉県警は革労協狭間派の仕業と断定し、今日、警視庁と神奈川県警の協力を得て、革労協の拠点である明治大学駿河台校舎学生会館・千葉県栗源町にある「三里塚企画」など5カ所の家宅捜索を行いました。

【コメント】昨年の2月の家宅捜索を今頃やるとはあまりにも間が抜けていると言わざるを得ません。事件のあった後に革労協の犯行声明が出ているのですから。(昨年の2月7日の出来事を参考にしてください。)今回の家宅捜索は金属弾の捜査と言うよりは、このごろ激しくなっている革労協の内ゲバに関するものではないかと思います。しかし、世界でも優秀と言われる日本の警察ですが、過激派のゲリラに関しては「検挙された。」と言う話をほとんど聞かないのはどうしてなのでしょうか。この事実を指して、「警察による過激派の甘やかしだ。」と言う意見も空港周辺では昔から出ています。そういえば、中核派の現地幹部が佐原市の料亭で警察の幹部と会食していることを中核派と対立する過激派の革マル派の機関誌に写真入りで暴露されたこともありました。

@「エアランカ航空」が「スリランカ航空」に改名

 スリランカの「エアランカ航空」が「スリランカ航空」に名前を変えました。これは、昨年4月にアラブ首長国連邦のドバイにあるエミレーツ航空が「エアランカ航空」の株式の40%を取得したことに伴う処置とのことです。これに伴い、シンボルマークも変更されました。


*7月25日

@ユナイテッド航空機のパンクで滑走路が13分間閉鎖

 昨日の午後1時半頃、成田空港に着陸したユナイテッド航空853便の前輪のタイヤがパンクしました。この事故で滑走路が13分間閉鎖され、到着機の1機が燃料不足で一時横田基地に緊急着陸しました。この便も含めて到着機5便が最大4時間の遅れを出し、出発機4便に最大14分の遅れがでました。


*7月24日

@ハイジャック犯人が手荷物検査の不備を事前に指摘

 昨日起こったハイジャックの犯人は事前に手荷物検査の不備を羽田空港事務所や航空会社やマスコミに指摘していました。その不備とは出発と到着が明確に区別されていないために、乗り継ぐ場合、出発空港で手荷物を預けるとX線装置のチェックを受けずに乗り継ぐ空港まで運ばれ、そこで受け取って乗り継ぐとX線検査を通らずに、そのまま機内に持ち込めるというものです。犯人はこれを伊丹空港から羽田空港を乗り継ぎ空港にして実践したものです。この指摘を受けた運輸省空港事務所は航空会社などと指摘について協議し、警備を強化することを申し合わせたようですが、具体的な対策は取らなかったようです。犯人はかってJR貨物の幹部候補生でしたが、依願退職し、羽田空港で手荷物検査のアルバイトをしていたようです。手荷物検査の不備を指摘したときも警備員として採用するように要求していました。犯人は機長を刺した後、自分で操縦桿を握り操縦をしようとして、その際、急降下をしたようです。

@機内で携帯電話を使った日本人が台北警察に逮捕される

 昨日、羽田から台北に向かっていた中華航空機の中で携帯電話を使った群馬県の男性が台北国際空港警察に逮捕されました。この会社員は携帯電話の電源を切っておらず、電話がかかってきました。この際、乗務員から使用をやめるように注意されましたが、無視して、自分からも電話をかけたため逮捕されたものです。

@フィジーで旅客機が墜落・・・日本人も搭乗か

 日本時間の今日未明、南太平洋のフィジーでフィジー本島で乗員・乗客17人を乗せたエア・フィジーの双発旅客機が山に激突、炎上しました。同機には「わたなべ」という、日本人らしき名前が乗客名簿にあったそうです。


*7月23日

@第2次厚木基地騒音公害訴訟判決で飛行差し止め認めず

 今日、東京高等裁判所で第2次厚木基地騒音公害訴訟の控訴審判決がありました。裁判長は「夜間離着陸訓練(NLP)が硫黄島に移ったあとも、騒音発生回数の大幅な減少は認められず、住民の受忍限度(我慢しなければならない限度)を越える生活妨害の被害を受けている。」として、住民に1億7千万円の損害賠償を命じました。しかし、原告住民が求めていた飛行差し止めの請求と将来分の賠償は認めませんでした。また、被害認定範囲も嘉手納基地訴訟の認定範囲よりも狭くなっています。すなわち、対象範囲を75Wから80Wに落としているのです。しかし、一方で判決は「屋外での環境基準の達成がおくれている。」とも指摘しています。

@全日空機がハイジャック・機長が刺されて死亡

 今日の午前11時25分頃、羽田発新千歳行きの全日空61便が包丁を持った28歳の男にハイジャックされました。この航空機には乗員・乗客517名が乗っていました。同機は離陸直後にハイジャックされ副操縦士はコックピットから外に押し出され、男は横田基地への着陸を要求しました。同機は伊豆大島上空から横田基地に向かい、横田基地への着陸を許可されましたが、12時9分頃に乗員と乗客4人に取り押さえられました。この際、機長が包丁で首から肩を切られて死亡しました。同機は12時14分に羽田空港に着陸しました。乗客は全員無事で空港近くのホテルに収容されました。何故、包丁が機内に持ち込まれたのか、何故、コックピットの扉が開けられたのか、犯人の目的は何だったのかなど詳しい状況はまだ、分かっていません。なお、包丁はセラミック製だった、とのことです。

@旅行会社が大晦日から元旦を跨ぐツアーの設定を中止

 JTB(日本交通公社)はローカルタイムと世界標準時で1999年12月31日から2000年1月1日を跨ぐ航空機を利用するツアーの設定を中止することになりました。これはコンピューターの2000年問題に関係した処置です。JTB(日本交通公社)では「今までの情報が不十分で、現時点では他の日と同等の安全性が確保されているという認識を持つに至っていない。国際民間航空機関(ICAO)の8月に発表される調査結果で100%の安全性が確認されればこの決定を解除する可能性もある。」と説明しています。また、日本旅行と東急観光も同様の処置を取ることを発表しています。

@運輸事故の原因解明は独立した機関で

 昨日東京で開かれた『運輸事故調査のあり方を考える国際シンポジュウム』でパネリストや犠牲者の遺族らが「公正に事故原因を究明し、再発防止策を考えるには、行政から独立した調査機関を設置しなければならない。」という点で一致しました。

@英国で飛行中の機内での携帯電話の使用に懲役刑

 イギリスの裁判所は飛行中の機内で乗務員の再三の注意にもかかわらず、携帯電話のスイッチを切らなかった男性に対し、懲役1年の実刑判決を言い渡しました。

@「日本の航空の需要は20年間に3倍に」とエアバス副社長

 日本を訪れているエアバス社の副社長は昨日、都内で記者会見を行い、「長期的には日本の経済は力強いテンポで回復するだろう。日本の航空需要は20年間に3倍に伸びるとよそうしている。」と述べました。


*7月19日

@都合により3日間更新できません。次の更新は23日の予定です。よろしく。

@外国航空会社が日本の空港使用料引き下げで新組織

 今月、欧米とアジアの日本に定期就航している38の外国航空会社が日本の高い空港使用料を引き下げるための連合組織「在日外国航空協会](FAAJ)を発足させました。日本の航空会社が入った組織では引き下げ要求のトーンが手ぬるくなるために新組織を作った、とのことです。今後、世界的に見ても突出して高い空港使用料の引き下げを強力に要求していくとのことです。


*7月18日

@デルタ航空機がパンクで立ち往生

 昨日の午後4時50分頃、成田空港からアトランタに向かうデルタ航空56便・MD11型機が滑走路に出たところで、2本ある左の主車輪の1本がパンクしていることが分かり、離陸を中止しました。そして、戻るために誘導路に入ったところ、残った1本もパンクしてしまい立ち往生しました。この事故のため、滑走路が1時間に渡って閉鎖され、他空港へまわる便や遅れが出て、出国ラッシュのターミナルは乗客でごった返しました。

@エンジン異常のランプがつきJAS機が緊急着陸

 昨日の午後7時50分頃、岡山発鹿児島行きの日本エアシステムの854便が大分市上空を飛行中に「エンジンの異常を示す警告ランプがついた。」と連絡し、緊急着陸を要請しましたが、しばらくして「警告ランプが消えた。」と連絡があり、14分遅れで無事鹿児島空港に着陸しました。

@ボーイング社は燃料タンクの危険知っていた

 フランスの大衆紙は1996年7月に起こったTWA機事故に関して、製造したボーイング社が20年前から燃料タンク爆発の危険を知っていた、と報じました。これは、米連邦航空局(FAA)の1977年6月14日の報告書で、米連邦航空局(FAA)が燃料タンク爆発の危険を指摘したのに対して、ボーイング社が「改善の効果に議論の余地があるし、莫大なコストがかかる。」として無視したことを明らかにしている、とのことです。


*7月17日

@成田空港で早くも出国ラッシュ始まる

 今日の成田空港は夏休みの出国ラッシュで早くも混雑しています。空港公団の調べでは今日1日で41000人が出国する予定です。空港公団の推計では8月の31日までに昨年より3%多い、163万人の出国が見込まれています。

@夏休みの国際線が4年ぶりに2桁増に

 国内的航空10社の調べによりますと、この夏休みの7月17日から8月18日までの予約状況は国際線が前年比17.3%増になり、4年ぶりに2桁の伸びになります。国内線は前年比2.5%増です。新規参入のスカイマークは東京ー福岡線が予約率91.5%で大手3社を越えていますが、大阪ー福岡線・大阪ー札幌線は大手の4分の1しかなく大きく水をあけられています。また、エアドゥは東京ー札幌線で69.0%と大手3社を下回っています。

@「機内で乗客が騒いでいる」と関西空港に緊急着陸

 今日の午前3時頃、福島県沖の太平洋上を飛行中のバンクーバー発台北行きのエアカナダ893便から「乗客が乗務員の指示に従わずに騒いでいるので、緊急着陸をしたい。」と東京航空管制部に連絡が入りました。同機は4時15分頃、関西空港に緊急着陸しました。関西空港署が台湾人男性を保護し、同機は6時20分に台北に向け離陸しました。


*7月16日

@会計検査院が成田空港を調査

 会計検査院が成田空港の暫定滑走路について調査に入っていることが明らかになりました。これは、暫定滑走路が出来たとしても有効に活用できなければ国費の無駄遣いになるためです。検査の結果次第では計画の再考を迫る可能性もあるとしています。近く運輸省にも検査に出向く予定です。

@偽クレジットカード450枚を摘発

 東京税関成田支所と新東京空港署では15日までに,VISAやJCBなどの偽クレジットカード450枚をスポーツバッグの底に隠して持ち込もうとしたマレーシア国籍の男性を逮捕しました。このクレジットカードには名前などは入っておらず、これからデーターを入力する予定だったと見られています。クレジットカードの摘発は初めての事です。

@機内販売が不況でも好調

 長引く不況にかかわらず航空機の機内販売が増え続けています。日本航空は1998年度が148億1千万円と前年度の1.5倍に増え、日本エアシステムも1998年度が4億3900万円と前年度比4倍になっています。全日空も順調に伸びているとのことです。好調の原因は低価格で機内でしか手に入らないものを販売する事にあるようです。


*7月15日

@石原知事「横田基地を緊急避難場所に」と首相に要請

 石原東京都知事は昨日の夜、小渕首相と中曽根元首相を交えて会談し、「横田基地を大規模災害の時の緊急避難場所として使えるようにして欲しい。」と要望しました。これに対して、小渕首相も協力を約束しました。この件について野中官房長官は「政府として横田基地の軍民共用化は考えていない。」と記者会見で表明しました。

@パイロットが制服でデモ行進

 今日、都心で日本航空の乗員組合の副操縦士と航空機関士100人が長時間勤務の改善を訴えて、制服姿でデモ行進を行いました。

@ハーレクインエアーが新規採用を縮小

 日本エアシステムの子会社であるハーレクインエアーは40人予定していた来年度の新規採用を経験者のみの11人に縮小しました。これは、日本エアシステムのハーレクインエアーへの業務の移管が先送りされたためです。

@韓国と北朝鮮が2000年問題で合意書を締結

 韓国と北朝鮮はコンピューターの2000年問題で管制システムや通信に異常が発生した場合に備えるために、このほど「航空交通管制合意書」を締結しました。この合意書は12月31日午後11時に発効します。


*7月14日

@暫定滑走路直近の住民に初の騒音実体験調査実施

 空港公団は昨日、暫定滑走路直下で滑走路から2.1Km、横に500mの所にある成田市小泉地区の住民を対象にした、騒音実体験調査を実施しました。雨の中、現A滑走路直下の約2Km地点の芝山町岩山地区などで騒音計で騒音測定をしながら実体験をしました。騒音測定は暫定滑走路を使用すると見られるB−767などの中型機で行われました。離陸機の騒音の平均は80.2デシベルで平行滑走路の当初計画の想定に比べ2.2デシベル高くなり、着陸機では平均で69.7デシベルと想定より5.6デシベル低くなりました。住民は「着陸機が予想よりも低くうるさかった。」と感想を述べていました。音の大きさだけでなく、視覚から来る圧迫感が影響しているものと思われます。

@大手3社が2000年問題で対応状況を公表

 大手3社は今日、コンピューターの2000年問題についての対応を発表しました。それによりますと、「機体については航空機メーカーが実機でデモ飛行をして安全を確認しており、地上の予約などのシステムについては各社が対応を完了した。今後は『万が一』の時のバックアップ体制を作っていく。」とのことでした。

@中部国際空港の漁業補償を52億円上積みへ

 愛知県知事は県漁連空港対策協議会知多支部に対して、漁業補償を352億8千万円とこれまでより52億1千万円上積みした額を提示しました。知多支部では21日に支部委員会を開き最終態度を決定します。

@航空機整備契約会社を殺人罪で起訴

 アメリカのフロリダで1996年5月に起きたバリュージェット航空機事故に関してフロリダ州検察はバリュージェットと整備契約を結んでいたセイバーテック社を13日、殺人罪で起訴しました。事故の原因は貨物室に積み込まれた酸素発生装置が爆発を起こしたことにあることが明らかになっています。この装置の安全キャップが施されておらず、『空』のラベルが貼られるなどの過失があったとされています。

@ヘッジファンドのソロス氏が航空事業に参入

 ヘッジファンドの運営をするソロス氏が航空事業に乗り出すことが明らかになりました。低運賃を売り物にする航空会社をベンチャー企業とともに設立します。ニューヨークのJFK国際空港を拠点に、2000年1月からの運航開始を目指しています。


*7月13日

@運輸省が空港公団に管理の見直しを指示

 運輸省は13日までに、先月成田空港で発見された制限地区へ入れる精巧な偽造「立入証」について(6月20日の出来事を参照)、「密入国や密輸に悪用される恐れがある。」として、空港公団に対して管理体制の見直しを行うよう指示しました。空港公団では「立入証」を共同発行している東京税関とチェック体制の強化などについて協議を始めました。


*7月12日

@スカイマークが国際チャーター便に意欲

 スカイマークは今後1年以内に国際チャーター便に進出する意向であることを明らかにしました。現在、運輸省への申請の準備を進めており、グアムやサイパンなどのリゾートへのチャーター便の運航を目指しています。このチャーター便で経験を積んだあと、国際線の定期航空路に進出する事も視野に入れています。

@パイロットの卵200人以上が地上待機

 9日の朝日新聞の夕刊によりますと、不況で乗客が減り、苦しい経営をしている各航空会社が新たなパイロットの昇格などを抑制しているため、飛べない訓練生が200人以上待機しているとのことです。需要が伸びないので、航空機を新たに導入するどころか、不採算路線の撤退で便数が減り、パイロットが余り気味とのことです。これらの訓練生は地上勤務をしており、たまに、操縦席の後部座席で先輩の操縦を見学する状態だそうです。


*7月11日

@成田空港到着機の4分の1の飲料水が基準未達成

 厚生省の成田空港検疫所の調査によると、成田空港に到着した航空機機内の飲料水が世界保健機関(WHO)の水質基準を満たしていないことが明らかになりました。成田空港検疫所では「飲んで病気になるレベルではないが、不衛生。」としており、該当航空会社に改善を要求しました。

@運輸省が空港周辺施設の管理を外部委託に

 運輸省は来年度から空港周辺の電波やレーダーなどの関連施設の管理業務を公益法人などの外部に委託する方針を決めました。これにより、浮いた人員は配置転換し、空港の運用時間の延長などに役立てることにするそうです。将来は管理委託を民間企業にも行う方針です。

@日本航空が中南米路線を拡大へ

 日本航空はアメリカの航空会社がドル箱にしている、北米と中南米を結ぶ路線を拡充することにしました。8月からアメリカン航空と共同運航しているダラスーメキシコ線を週7便に倍増し、11月にはニューヨークーサンパウロ線(週3便)を新設します。航空協定の改定で以遠権で日本からアメリカを経由して中南米への路線でもアメリカー中南米間だけの乗客も乗せることが出来るようになりました。以前は日本からの通しの乗客だけしか乗せることが出来ませんでした。

@愛知県が中部国際空港島を燃料電池のモデル地区に

 愛知県は常滑沖に建設が予定されている中部国際空港島と対岸地区を燃料電池の利用促進モデル地区に指定する事になりました。


*7月10日

@神戸空港の市民自主投票が明日から実施

 神戸空港の是非を問う市民自主投票の実施を目指している『神戸空港市民投票の会』は市民自主投票を明日から始めます。方法は職場などの単位で投票箱・投票用紙などの『投票グッズセット』を1000円で購入してもらい、「投票サポーター」が投票の管理を行います。この投票は8月8日まで続けられ、締め切り後2,3日で開票して結果を公表します。

@関西空港2期工事の埋立を許可

 運輸省は昨日、関西空港2期工事のための公有海水面埋立許可を行いました。これにより、8月はじめには起工式が行われ、埋立工事が始められる予定です。

@HISがスカイマークの格安航空券を9月から販売

 大手3社の値下げで搭乗率の低迷が続いているスカイマークの親会社であるHISは9月からスカイマークの格安航空券の本格的な取り扱いを始めます。これにより、大手3社の運賃と再び格差を付け、需要を掘り起こす意向です。しかし、それでも搭乗率が低迷し不採算が続くようであれば、大阪ー札幌線から年内にも撤退する方針です。


*7月9日

@運輸省課長宅放火ゲリラは中核派の仕業

 一昨日起こった運輸省航空局国際航空課長の持ち家への放火テロは中核派革命軍を名のるものの仕業でした。今日、複数の報道機関に犯行声明が送られてきました。

@大西洋上の乱気流で60人が怪我

 昨日、大西洋上を飛行していたコンチネンタル航空のB−737−800型機が乱気流にあい、英領バーミューダ島に緊急着陸しました。この事故で、乗員・乗客159名の内60名が怪我をしましたが、ほとんどは軽傷だったそうです。

@全日空がユナイテッド航空との連携を強化へ

 全日空はユナイテッド航空との連携を強化します。10月にはコンピューターシステムの共通化が終わり、共同運航の航空券の相互販売が拡大され、米国内のユナイテッド航空機への乗り継ぎがスルーチェックインの処理能力が向上し、便利になります。全日空は国際的な航空会社グループのスターアライアンに10月正式に加盟します。


*7月8日

@スカイマークが日本一周ツアーを企画

 スカイマークは日本一周ツアーを9月から始めることになりました。これは、スカイマークが運航している3路線とエアドゥの羽田ー新千歳線を使って、日本を縦断するものです。搭乗率が低迷しているスカイマークでは一般のツアー客の獲得に力を入れています。

@航空管制官に女性が進出・21世紀には過半数に

 読売新聞によりますと、航空管制官を養成する航空保安大学校の入学者が大学卒業者で今年は10人中7人が女性になりました。また、高校卒業者でもこの4年間、過半数が女性の入学者になっているそうです。このまま推移すると、21世紀には航空管制官の過半数が女性になるそうです。

@格安航空運賃で苦戦する佐賀空港

 昨日の朝日新聞夕刊によると、新規参入と大手3社の格安航空運賃のあおりを受けて開港して約1年の佐賀空港が4月から搭乗率の低迷に苦慮しているそうです。福岡空港まで1時間半程度で行ける位置にある佐賀空港では3月までの搭乗率はまあまあでしたが、大手3社がスカイマークに対抗する特定便割引を始めた4月から、搭乗率が急落しています。安い運賃にひかれて福岡空港に行ってしまうためです。

@ボーイング社の上半期納入が313機に

 ボーイング社は99年上半期の商業用ジェット機の納入が313機に達したことを明らかにしました。これにより、今年の目標である620機の達成が確実になったと発表しています。


*7月7日

@今日は七夕、珍しく織り姫星(琴座のベガ)と彦星(鷲座のアルタイル)が見られそうです。

@第一ターミナル付近でリムジンバスが出火

 昨日午後1時15分頃、成田空港第一ターミナル近くの路上で信号待ちをしていたリムジンバスの後部から煙が出ました。このバスはこれから第一ターミナルに向かうところで、乗客はいませんでした。運転手と警備員が消火器ですぐに消し止めましたが、一時は消防車が出動するなど、大騒ぎだったとの事です。原因は燃料タンクの上部の電気配線がショートしたためではないかと見られています。

@運輸省航空局課長の持ち家に放火ゲリラ

 今日午前3時40分頃、船橋市にある運輸省航空局国際航空課長の持ち家である空き家から出火、木造2階建ての玄関と2階のバルコニーが焼けました。玄関の脇に時限発火装置の一部と見られる乾電池とリード線が見つかりました。成田空港に反対する過激派のゲリラと見られています。課長は都内に引っ越しており、空き家でした。

@日本航空がイベリア航空と共同運航でスペイン直行便を復活へ

 日本航空はスペインのイベリア航空と提携する意向を固めました。これに伴い、数年前に休止したスペイン直行便をイベリア航空との共同運航で復活させる事になります。来年はじめから運航を開始する予定です。イベリア航空も昨年末に直行便を休止しており、現在、成田空港からスペインへの直行便はありません。これに伴い、日本航空はKLMオランダ航空との提携を解消するようです。

@ボーイング社がGEとエンジン開発で合意

 ボーイング社とゼネラル・エレクトリック社(GE)は大型旅客機B−777の長距離用に搭載するエンジンの開発で合意したと発表しました。推力は15000ポンドです。ボーイング社は長距離用B−777−200Xとー300Xの需要を500機と見込んでいます。


*7月6日

@自衛隊のYS11型機が成田空港に姿を見せる

 昨日の午後5時半頃、成田空港の第一ターミナルの展望デッキに行ったところ、胴体に日の丸を付けたYS11がタキシングしていました。今日、空港公団に問い合わせたところ、「昨日、民間機で日本を訪れたオーストラリア首相を羽田空港に送るために、自衛隊のYS11型機2機が成田空港に出入りした。」との事でした。故障なども考えて、2機がペアーで来るとのことでした。このような例は東京サミットの際もありました。このような事例は『軍事利用』とは言えないと思いますが、軍事関係者の送迎に使われたり、自衛隊機が武器の移動や兵員の移動に成田空港を使うことは許されないはずです。

@反対同盟北原派が『暫定滑走路着工実力阻止』決起集会

 一昨日の4日、反対同盟北原派は東峰の同盟員所有地で『暫定滑走路着工実力阻止7・4現地総決起集会』を開きました。参加者は約700名。北原事務局長は「暫定滑走路が軍事利用されるのは明白。暫定滑走路は使い勝手が悪い。年内着工を実力で阻止する。」と報告したそうです。

@第一ターミナルの展望デッキにビアガーデンがオープン

 上記のように、昨日夕方第一ターミナルの展望デッキに行ったところ、デッキの北側にテーブル椅子が置かれ、ビールを飲んでいる人がいました。カメラマンもいましたので、「なにかあるな。」と思っていたのですが、これは、ビアガーデンのオープニングセレモニーだったようです。しかし、昨日は涼しくビールをグッと飲むにはふさわしくありませんでした。雨も落ちていましたし。

@飛行中に結婚式をあげる

 3日、成田空港からニュージーランドのクライストチャーチに向かう航空機の中で、名古屋のカップルが結婚式をあげました。ウエデングドレスとタキシードで成田空港の出発ロビーに現れた新郎新婦に祝福の拍手が送られたそうです。機内では機長が立ち会い、指輪交換やウエディングケーキにナイフも入れたそうです。

@横田基地訴訟の検証が行われる

 今日、米軍の早朝・夜間の離発着禁止と損害賠償を求める新横田基地訴訟(原告約6000人)の現地検証が八王子で行われました。この日は裁判所の裁判官などが現地の住民から騒音の実態について聞いたり、騒音下の保育園で保育の実態などについて検証しました。今日は米軍機の飛行はほとんどなく、住民は「毎日が検証なら良いのに。」と話していました。

@エンジンメーカー6社が環境に配慮した新エンジン開発で合意

 航空機エンジンメーカーである石川島播磨重工・三菱重工・川崎重工・ロールスロイス社など日米欧の6社は環境に配慮した中型旅客機のエンジンを共同開発することで合意しました。これらのメーカーは現在「V2500」エンジンを生産していますが、これをベースにNoxを20%、CO2を5%削減する新エンジン「V2500−A7」を開発し、2003年の引き渡しを目指すことになりました。


*7月4日

@明日は本会の役員会のため、更新できません。よろしく。

@運輸省がチャイルドシートの安全基準を策定へ

 運輸省は航空機内でのチャイルドシートの安全基準を作ることになりました。現在はアメリカの運輸航空委員会の安全基準に合格しないと航空機の中ではチャイルドシートを使えません。このために、国内で作ったチャイルドシートは使えませんが、運輸省が基準を作成すれば、この基準に合格した国産品を使えることになります。


*7月3日

@「成田空港の軍事利用反対請願」で八街市は不採択

 今日、成田空港の西に位置する八街市議会の事務局から本会が請願した「成田空港の軍事利用に反対する請願」が6月の定例議会でもって不採択になった、との連絡が手紙でありました。残念です。

@明日、反対同盟北原派の集会で成田空港は入場制限実施

 明日は空港近くで反対同盟北原派の反対集会が予定されており、空港への入場が制限されますので、送迎などを予定されている方は注意して下さい。

@スカイマークとエアドゥの6月搭乗率が急落

 新規参入のスカイマークとエアドゥの6月の搭乗率が急落しました。スカイマークの羽田ー福岡線の搭乗率が32.3%、4月から参入した大阪ー福岡線は11%台でした。一方、エアドゥは羽田ー札幌線だけですが、こちらも44.6%と採算ラインを大きく割り込んでいます。大手3社の特定便割引で格安運賃の魅力がなくなったためです。

@次期支援戦闘機に空中給油口を設置へ

 防衛庁は次期支援戦闘機F2に空中給油口を付ける方針を決定しました。これにより、F2の行動範囲が飛躍的に広がり、専守防衛の枠を大きくはみ出すことになります。

@青森県が青森空港の濃霧対策にネット設置の実験

 青森空港は観光客が集中する7月、8月の観光シーズンに海からの冷たい風“やませ”による濃霧で欠航する便が多く出ます。そこで、青森県ではこの濃霧対策として海よりにネットを張って、霧の粒をカットする実験を行うことになりました。濃霧が海から地を這うようにやってくるため、霧の粒をネットで遮ろうと言うものです。

@革労協の内ゲバで殺人

 昨日の午前11時頃、松戸市の路上で、成田空港に反対してしばしばゲリラ事件を起こしている、過激派の革労協狭間派の幹部がバイクを運転中待ち伏せていた4人組に鉄パイプなどで襲われ、病院に運ばれましたが、死亡しました。革労協狭間派は学生中心の派閥と労働者中心の派閥に分裂し、内ゲバを繰り返しています。先月4日には教会で学生グループのリーダーが襲われ全治10ヶ月の重傷を負っています。成田空港の東にある栗源町には「三里塚企画」と言う革労協狭間派の拠点があります。


*7月2日

@「2000年問題で危ない国へのフライト拒否」イギリスパイロット協会が

 イギリスのパイロット協会はコンピューターの2000年問題で対応が遅れて管制や空港施設などで混乱が予想される国への、年末・年始のフライトを拒否することになりました。同協会は各国の2000年問題への対応状況を調査しており、この結果が今月中にもまとまります。この結果に基づいてフライトを拒否する国を決めることになります。この動きは他のパイロットたちにも影響を与えそうです。

@ジャムコがボーイング社と長期契約延長で合意

 航空機のラバトリーで世界に60%のシェアーを持つジャムコはボーイング社の広胴機用のラバトリーで長期契約を5年間延長することで合意しました。


*7月1日

@6月のアクセス数は3473回でした。ご愛読、ありがとうございます。

@スカイマークが運賃を値上げ

 新規参入したスカイマークがこのところの搭乗率の低下で「採算がとれなくなった。」として、羽田ー福岡線の運賃を約2800円値上げしました。大手3社の特定便割引の影響が出てきて、搭乗率が低下したものです。これを受けて、大手3社もスカイマークと同じ運賃に改定しました。

@関西空港の2期工事が8月8日に起工式

 環境庁は関西空港2期工事の埋立に伴う環境に対する意見書を週明けにも建設省と運輸省に提出する意向を固めました。これに伴い、関西空港会社は8月8日に起工式を行う予定です。

@鋼材製滑走路が8月に完成へ

 横須賀の米軍管理水域に設置される、鋼材製の1000m滑走路が8月上旬にも完成します。現在、各地のドックなどで組み立てられているブロックが順次完成し、横須賀に運ばれてきます。来年7月からはYS−11型機などを使った離着陸実験が開始される予定です。