1999年8月の出来事
*8月31日
@2000年問題で9月13日にテスト飛行
航空大手3社と運輸省航空局は9月13日夜から14日にかけて航空機と管制業務のコンピューターの日付を12月31日に設定して、実際に3機の航空機を飛ばすテスト飛行を行うことになりました。日本航空はB−747−400型機を、全日空はA320型機を、日本エアシステムはA300−600Rを羽田空港から飛ばして、日にちの切り替わる時間帯を飛行させます。大手3社はこのテスト飛行によって安全性をアピールしたい所です。
@「墜落の可能性はあるが、実際には起こらないだろう。」
来日したイギリスのグリーンウイッチ・メアン・タイムの最高責任者であるカール・フィルダー氏はコンピューターの2000年問題が航空機にどのような影響があるかとの問いにたいし、「航空機墜落の可能性はある。しかし、『現実には起こり得ない。』のではなく、2000年問題への対応が十分でない航空会社や空港では、保険会社が保証しないと言う姿勢を明らかにすることによって、最終的には運航をやめる可能性が高いからだ。」と語りました。
@秋田県が秋田空港の滑走路延長を中止へ
秋田県は秋田空港の滑走路を2500mから500m延長する計画を断念することになりました。これは、新幹線の開通などで航空機の需要が落ち込み、国の事業採択基準に達しないことが明らかになったためです。
@神戸空港建設で漁業補償が決着
神戸空港建設による兵庫県内5漁協で作る「摂津漁業協会」と神戸市との漁業補償交渉がまとまりました。これによりますと、「摂津漁業協会」に95億円の補償が支払われ、神戸市が20億円の漁業振興対策を行うことになっています。
*8月30日
@フィンランド機がパンクで引き返す
昨日の午前11時10分頃、成田空港からヘルシンキに向かったフィンランド航空74便(MD−11型機)から「離陸の際にタイヤがバーストしたらしいので引き返す。」と連絡がありました。同機はタイヤの状況を管制官が目視で確認したあと、午後0時27分に無事着陸しました。このために、滑走路点検で、2回にわたって12分間閉鎖されました。
@来年度概算要求で1196億円・空港公団
空港公団は26日、来年度概算要求を明らかにしました。それによりますと、全体では3%減少しているものの、空港整備費は11%増えています。しかし、この中には暫定滑走路関係の建設費は含まれていません。暫定滑走路建設費用は平行滑走路建設のために確保されている336億円を使うことになっているそうです。空港整備費の内容は暫定滑走路完成時の需要増を見込んだ9機分の駐機場増設・第2ターミナルに2カ所の搭乗ゲートの増設・第5貨物ビルの拡張・千葉港の航空燃料タンクの増設などとなっています。これらに対して、地元との共生事業費は49億円(7.5%)減の144億円となっています。この概算要求から見ても地元住民が心配する「空港整備だけが先行して、周辺対策が見捨てられるのではないか。」を如実に現していると思われます。
@成田市東和泉地区住民が騒音を実体験
旧聞になりますが、去る22日にA滑走路と平行滑走路に挟まれて、暫定滑走路北端から3.3Kmに位置する成田市東和泉地区の住民が現A滑走路に離発着する航空機の騒音を実体験しました。暫定滑走路と同じ距離のところで空港公団の職員共々測定しました。離陸機では平均で72.9デシベルと平行滑走路計画の予測値より1.3デシベル高くなり、着陸機では58.5デシベルで予測値より0.6デシベル低くなりました。住民は「実際には2本の滑走路に挟まれるのだから、両方からの音を同時に聞きたいところだし、不安がある。」と話していました。
@暫定滑走路の西側に新しい誘導路を計画
今秋にも空港公団から運輸省に提出される暫定滑走路計画では暫定滑走路の西側に平行滑走路計画ではなかった誘導路を新設する計画のようです。
@空港公団に暫定滑走路予定地を案内するように申し入れ
今日、空港公団に「暫定滑走路計画の現地を案内してもらえないか。」と申し入れました。「明日にでも。」と言ったのですが、「明日は無理。」と断られました。そこで、出来るだけ早く、機会を見つけて現地を見るようにしたいと思います。
*8月29日
@日本エアシステムと日本航空が国際線を共同運航
日本エアシステムと日本航空は成田空港発着の国際線で日本の航空会社同士としては初めての共同運航を10月の末から始めることで合意しました。これは日本エアシステムが運航している成田空港と中国を結ぶ3路線を運休し、その発着枠を利用して日本航空が機材と乗員を提供して、両社の便名を付けて成田空港ー韓国・成田空港ーアメリカ路線を運航するものです。日本エアシステムは中国路線が不振で苦慮していたもので、一方、日本航空は同社の持っている成田空港の発着枠が満杯で便数を増やしたくても増やせない状態でした。この両社の利害が一致して共同運航となったものです。しかし、成田空港も共同運航が急に増えました。特に、第1ターミナルと第2ターミナルを使う航空会社同士の共同運航はその時々によってターミナルが変わりますので、十分に注意して下さい。
*8月28日
@このホームページを立ち上げてから今日で満2年を迎えました。これからも、成田空港問題が平和的に話し合いで解決するまでがんばるつもりです。よろしくお願いいたします。
@神奈川県が夜間離発着訓練にメガフロート使用を要請へ
神奈川県は米軍厚木基地の艦載機離発着訓練を横須賀に建設された巨大浮体構造物(メガフロート)で行うように11月までに国に要望することになりました。
@「空の日」のイベントで操縦席の見学を中止に
国内航空各社は9月20日の「空の日」のイベントで例年行っていたジャンボ機などの操縦席の公開見学を中止することになりました。また、十数空港で行われていた体験飛行も中止することになりました。これは、全日空ハイジャック事件を受けて、運輸省からの要請に応えたものです。
@日本航空が米国内線の乗り継ぎを拡大
日本航空は下半期に日本航空機から米国の国内線へ乗り継ぐ場合の利用できる航空会社を拡大すると発表しました。今までは提携しているアメリカン航空だけだったのですが、ノースウエスト航空・ユナイテッド航空など10社のアメリカ国内線の乗り継ぎが便利に利用できるようになります。
@エアニッポンが仙台ー青森線を11月から運休に
エアニッポン(ANK)は搭乗率が50%台に低迷している仙台ー青森線を11月から運休することになりました。同線は昨年11月に開設されましたが、JRが新幹線運賃を値下げしたことにより、搭乗率が低迷していました。
*8月27日
@「暫定滑走路資料のページ」に澤地さんらの声明を追加しました。
*8月26日
@東峰地区の反対同盟熱田派が暫定滑走路白紙撤回の声明
平行滑走路用地内東峰地区の反対同盟熱田派の3人が今日、運輸省・空港公団・千葉県に暫定滑走路計画の白紙撤回を求める声明文を送付しました。声明では「頭上数十mをジェット機が飛ぶ。このような暴挙は話し合い解決の一切の努力を水泡に帰するものである。」としています。
@全日空機が警告ランプ点灯で引き返す
今日午前8時15分頃、羽田から高松に向かっていた全日空631便・B−767−300型機が神奈川県の上空を飛行していたところ、右エンジンのオイルフィルターの目詰まりを示す警告ランプが点灯しました。同機は直ちに右エンジンを止めて羽田に引き返し、8時41分に無事着陸しました。
@モロッコ機がハイジャックされる・犯人は投降し全員無事
現地時間の25日夜、モロッコのカサブランカからチュニスに向かったモロッコ航空機がハイジャックされました。同機は10時50分にスペインのバルセロナ空港に着陸し、犯人はドイツのフランクフルトに向かうよう要求しましたが、結局同空港で投降しました。犯人は1人でフランス語を話していますが、国籍はまだわかりません。
@アメリカン航空職員らが麻薬の密輸で起訴される
アメリカの捜査当局はコロンビアから機上職員の手荷物として麻薬を密輸していた、としてアメリカン航空の職員38人を含む58人を起訴しました。起訴されたものの中には機内食会社の職員や移民局の職員も含まれていたそうです。摘発の発端は機内でパイロットに出されたコーヒーの中にヘロインが含まれいたことだそうです。
@昨日の公団との話し合いに参加した金沢さんの感想
昨日の公団との話し合いに参加した蓮沼村の金沢義典さんから感想が寄せられました。以下に掲載します。
|
*8月25日
@空港公団と暫定滑走路問題で交渉
今日の午後、空港公団本社ビルで本会と空港公団との暫定滑走路計画問題についての話し合いがもたれました。本会からは会員8名が参加し、空港公団側からは地域共生部次長を始め5名が参加しました。詳しいことは後日報告をしたいと思いますが、はっきりしたことは空港公団はこの暫定滑走路計画に反対する自治体があっても暫定滑走路を2002年のワールドカップまでに完成させる決意でしゃにむに進めると言うことです。もちろん、本会としてはその不当性を追求し、あらためて、白紙撤回を求め地域住民が幅広く参加できる話し合いの場をつくるように求めました。
@空港公団が一坪共有地0.2haを取得
空港公団は今日、横風用滑走路の誘導路部分にある一坪共有地0.2ヘクタールを買収取得した、と発表しました。ここは27名の地主で所有されていた一坪共有地です。
@日本航空も11月の特定便割引を見送る
日本航空は今日、運輸省に対して11月分の特定便割引などを申請しましたが、この中で、スカイマークと厳しい運賃引き下げ競争をしていた伊丹ー札幌線は特定便割引の設定を見送りました。前日の全日空に続いて2社目になります。
@カナダの大手2社を買収し合併を計画
カナダのコングロマリットである「オネックス」はカナダ航空会社の最大手であるエアカナダと経営難に陥っている2位のカナデェアンを買収して合併させることを発表しました。
*8月24日
@澤地さんらの声明文が「グローカル」のホームページに出ていました。
@台湾で民間機が着陸後に火災を起こす
今日の午後0時40分頃、台湾の花蓮空港に着陸した立栄航空のMD90型機(乗客・乗員96人)が着陸後にオーバーランして火災を起こしました。この事故で28人がけがをしました。原因など詳しいことはまだわかっていません。
@通産省がコックピットの3次元表示開発を支援へ
通産省は濃霧や豪雨の時に滑走路の状態をリアルタイムでコックピットに3次元表示するシステムの開発を支援することにし、来年度予算に4億円を要求することになりました。これは航空機の赤外線やミリ波などのセンサーの情報を統合し3次元画像として表示するものです。滑走路の状態だけではなく、乱気流の状態も表示できます。富士重工と古野電気が3年間かけて開発し、早ければ、2005年にも実用化する予定です。
@スカイマークが近畿ツーリストと代理店契約
スカイマークは近畿ツーリストと代理店契約を結びました。これにより、9月1日から近畿ツーリストの1200店舗で航空券の予約と販売が行われることになりました。
@全日空が11月の特定便割引を見送る
全日空は大阪ー札幌線のスカイマークとの競合でスカイマークと同じ料金にする特定便割引を11月は行わないことになりました。これはスカイマークが11月はこの線の料金を1000円下げて18000円にする、と発表して大手3社の対応が注目されていたものです。
*8月23日
@澤地久枝さんらが暫定滑走路白紙撤回の声明出す
作家の澤地久枝さんやルポライターの鎌田慧さんら30名が暫定滑走路計画の白紙撤回を求める声明を出し、運輸省と空港公団に郵送しました。澤地さんらは成田空港の反対運動を支援していました。声明では「自由な雰囲気の中で話し合いを行うべき。」と述べているそうです。
@香港空港で中華航空機が着陸に失敗
昨日の現地時間午後6時45分頃、バンコクから香港に到着した中華航空642便、MD11型機が着陸に失敗し、仰向けになって炎上しました。この事故で、乗客・乗員350名のうち2人が死亡、211人がけがをしました。事故当時、台風の影響による強風が吹いており、事故機は着陸直後に強い横風にあおられ、片方の主翼を滑走路に接触させてひっくりがえった、とのことです。
@米軍の低空飛行訓練は恒常的
今日の朝日新聞に寄りますと、今年1月に岩手県で起きた米軍戦闘機の墜落事故はパイロットが飛行服のファスナーが開いたことに気を取られた結果起こったとの事故報告が明らかにされたそうです。この報告書の中でパイロットは「普段から飛行している非常に慣れたコースだった。」と述べて、間接的にこのような低空飛行訓練が恒常的に行われていることを伺わせたそうです。
@ボーイング社が中国企業と合弁で新型旅客機製造を検討
イギリスのサンデータイムスによると、ボーイング社は新型旅客機B−717型機の製造を中国企業と合弁で行う計画で交渉中だそうです。これは、巨大市場である中国でエアバス社より優位に立とうとする狙いがあるものと見られます。
*8月22日
@神戸市長のリコール運動を提起
神戸空港建設の是非を問う住民投票を取り組んだ団体の一つである「住民投票運動から新しい神戸を創る会」は昨日、笹山神戸市長のリコール運動をこの秋にも始めることになりました。会としては圧倒的多数の反対投票があったにも日買わず工事が着工される現実に「リコール運動は空港建設を止める最後の手段。」としています。
@女性として2人目のジャンボの副操縦士
日本航空の山本庸子さんが日本で2人目の女性副操縦士として今日ジャンボ機に乗務しました。山本さんは「緊張するが、安全第一で勤務したい。女性であることは特別意識しない。」と語っていたそうです。
*8月21日
@日本エアシステム機が釧路空港でライトを踏みつぶす
今日の午前5時50分頃、釧路空港に着陸した日本エアシステム131便(A−300−600R)が滑走路の右に寄りすぎて、滑走路の幅を示す離着陸用ライト3個をタイヤでつぶしてしまいました。このため、同空港は30分間閉鎖されました。
@ボーイング社とイリューシン社が旅客機改造で共同事業
ボーイング社とロシアのイリューシン社は旅客機を貨物機に改造する事業を共同で始めることになりました。これは、旧東欧諸国などで旅客機を貨物機に改造して使うことが増えており、高収益をあげられると判断したものです。当面は整備品質に定評のある日本の航空会社が使用していたB−767の改造を行うそうです。イリューシン社はIL−96T貨物機を開発しましたが、注文が少なく製造を始められません。一方、ボーイング社は民間機の新規市場の開拓のためには中古機事業も含めた幅広いサービスが必要と言う事情がありました。
@エアカナダがカナディアンエアの国際線買収を提案
エアカナダはカナダ第2位のカナディアンエアに対して、国際線を買収したいと提案しました。しかし、東南アジア方面の国際線はカナディアンエアの収益の多くを占める路線なので、カナディアンエアは拒否するものと思われます。
*8月20日
@暫定滑走路の騒音区域が平行滑走路の4分の1に
運輸省と空港公団が暫定滑走路の説明に使っている文書によりますと、暫定滑走路の騒音区域は平行滑走路の騒音区域に比べて広さで4分の1になるそうです。これは、滑走路が平行滑走路に比べて300m短くなったことによって、中近距離便しか使用できなくなり、航空機から出る音そのものが弱くなることと便数が少なくなることによるものとのことです。
【コメント】確かにその通りと思います。しかし、運輸省や空港公団がここで言っている『騒音区域』とはあくまでも騒音防止法上で対策が必要な75WECPNL以上の地域を指しています。一方、「航空機騒音に関する環境基準」では成田空港周辺では一部地域(商工業地域)を除いては今から13年前までに騒音を70WECPNL以下にすることになっています。そして、屋外の騒音を70WECPNL以下に出来ない場合には対策として民家防音工事を国の責任で行わなければならないことになっています。この環境基準には一言もふれないで「騒音区域が4分の1になる。」というのは片手落ちだと思います。
@運輸省が外国航空会社に抜き打ち検査を実施へ
運輸省は今秋から日本に乗り入れている外国の航空会社に対して日本の空港に駐機中に抜き打ちで整備記録や証書を搭載しているかなどの検査を実施することになりました。この検査は「ランプインスペクション」と呼ばれ、日本の航空機も外国の空港で受けています。これは安全性の確認やトラブル防止のために行われます。まず、成田空港から始め順次他の空港でも実施する予定です。
@B−767の火災報知器に不備
今年5月20日に日本航空が行ったB−767の定期整備で貨物室の火災報知器が煙を検知できないものが発見されました。調べたところ、火災報知器の電球が正規の14ボルトではなく28ボルトが使われていました。このために、電球の光が弱くなり、センサーが感知できなかったものです。この報告を受けた運輸省はB−767を所有している航空会社に対して点検を指示しました。この結果全日空でも2機に同様の整備ミスが発見されました。28ボルトの電球は警報装置などの電球として使われており、14ボルトと同じ形をしていることから間違って使われたとのことです。
@「宮城県での低空飛行は米軍機」と外務省が回答
宮城県は今日、今年6月に起きた気仙沼市住宅地での低空飛行は青森県三沢基地所属の米軍F16戦闘機によるものだったと外務省から回答があったことを明らかにしました。
@通産省が垂直離着陸機の開発を支援へ
通産省は長距離を高速で飛ぶことの出来る次世代垂直離着陸機(VTOL)の開発を支援することになりました。これは空港整備が遅れており、一方、小型地域航空市場が拡大することが予想されるため、滑走路のいらない垂直離着陸機の開発が必要と判断したものです。来年度予算の概算要求に20億円を要求することにしています。
*8月19日
@運輸省が2000年問題で高度差と飛行間隔を広げる
旧聞になってしまいましたが、運輸省は先月30日にコンピューターの2000年問題の対策として、日本が管制する「東京飛行情報区」と「那覇飛行情報区」で12月31日午後11時から1月1日午前9時までの間、北米・ハワイ・オーストラリア方面の国際線で飛行間隔を同一高度を飛ぶ場合には通常の10分間隔から15分間隔に、また、高度差も通常の600mから1200mに広げる方針を決め国際民間航空機関(ICAO)に計画を提出しました。また、日本時間の午前9時が世界標準時の0時に当たることから、国内線では午前8時半から9時まで一部の航空機を出発空港で待機させ交通量を通常の80%に押さえて様子を見、異常がなければ通常に戻すことにしました。
@神戸空港の9月着工に向けて調査始まる
神戸空港建設予定地の埋め立て工事9月着工に向けて、今日から磁気探査が始まりました。この調査は埋め立て水面に不発弾などがないかどうか調べて安全を確認するものです。
@日本航空が太平洋路線を値下げへ
日本航空は今年下期(10月から来年3月まで)の個人向け正規割引運賃を発表しました。これによりますと、太平洋路線では運賃を上期よりも値下げしています。例えば、東京ーロスアンジェルス線では63000円と上期に比べて10.8%値下げになっています。また、事前予約の期間も1週間短縮されて購入しやすくなっています。
@中国の航空業界が1〜7月は黒字に転換
中国の航空業界の1〜7月の業績は黒字に転換したそうです。この原因は国内運賃の急激な下落に歯止めがかかったことにあるそうです。
*8月18日
@下総町で暫定滑走路3回目の説明会
昨日、下総町で暫定滑走路についての3回目の説明会が開かれました。今回は、暫定滑走路飛行コース直下の集落を除く全町を対象にしたものでした。説明会には約70名の町民が参加しました。今回は「直下の住民を除く」町民を対象にしたものでしたが、直下の集落の代表も参加しました。また、昨日の午後、下総町の改選後の町議会空港対策特別委員会が初会合を開き、ここに参加した空港対策特別委員会の7名の議員も説明会に参加しました。空港対策特別委員会では議会としても運輸省の代表と空港公団の代表も参加してもらい暫定滑走路問題についての検討を行うことになったそうです。説明会ではやはり活発な意見交換が行われ、特に、直下の集落の代表から「町長の参加もなく、町としての対応が遅いのではないか。」と言う批判があったそうです。また、住民の中から「下総町が『暫定滑走路をみとめられない。』という結論を出してもこの計画を強行するのか。」と質問が出たのに対して、空港公団は「皆様の御理解を得られるよう最大限努力していく。」としか答えず、どんな不満が出ようと計画を延期、または、撤回する考えがないことを間接的に明らかにしました。また、住民からは騒音の実体験のための試験飛行を要求する意見も出ました。
【コメント】試験飛行については、問題点があります。それは、試験飛行では必ず実際の騒音より低い騒音になる事です。何故かと言うと、試験飛行では安全上から燃料を満タンにすることが出来ず、旅客や貨物も載せません。従って、飛行機の重量が軽くエンジンも実際の飛行の時よりはパワーを少なくしますので、それだけ騒音も静かになります。そこで、より実際の騒音に即した騒音を体験するためには現在のA滑走路に離着陸する飛行機の騒音を聞くことが必要と思います。ただ、この場合も、A滑走路は4000mありますから、離陸の場合は滑走路の端から1800mだけA滑走路に入った地点を暫定滑走路の端と考えて距離を測らないと正しい騒音にはならないと思います。
@空港公団が平行滑走路の計画変更申請を9月2日に出す方針
今月の12日に空港公団は暫定滑走路建設のための「平行滑走路計画の変更申請」を9月2日に出す方針を明らかにしました。変更は予定よりも延びる北端部分の滑走路と誘導路の建設に関係するものだそうです。この申請に基づいて公聴会などが開かれ、今年中の着工を目指すことになります。
【コメント】結局、運輸省は住民の意見を聞く事なく、暫定滑走路の建設を強行する意図を明らかにしました。一体、円卓会議やシンポジュウムは何だったのでしょうか。「空港と地域住民の共生のために、今後は十分に話し合って行く。」と言う事ではなかったのでしょうか。暫定滑走路について、住民への説明と話し合いと同意はどのように取られたと言うのでしょうか。周辺自治体がこぞって賛成したのでしょうか。直接被害を受ける住民が同意をしたのでしょうか。「暫定滑走路納得できない。」と言う意見を言えなかった『フォーラム』が住民の意見を代表しているのでしょうか。『署名』は暫定滑走路計画について賛否を取ったものでしょうか。運輸省の姿勢は、30年前の「計画ありき。住民はこれに従え。」と言うものと全く同じと言わざるを得ません。
@神戸空港自主投票で反対が94%に
神戸の市民が行っていた神戸空港建設の是非を問う「自主投票」が12日に開票されました。投票総数は278909票でその内反対は260689票、賛成は12998票でした。この投票の内、神戸市有権者だけに限った投票では反対が175588票、佐賛成が10014票で反対が94%以上になりました。「自主投票の会」はこの結果にあとから届く郵送分も含めた結果を18日に当局に提出し、建設の再検討を求める考えです。これに対して、神戸市の担当者は「法的に何の効力もないので、コメントは差し控えたい。」との事でした。
@防衛庁が次期対潜哨戒機を国産の方針
防衛庁は対潜哨戒機P3Cの後継機となる、次期対潜哨戒機を国産にする方針を固めました。これは、独自の技術の習得や国内航空産業の育成に配慮したものです。P3Cは現在100機配備されていますが、対潜哨戒機はハイテクの塊で1機100億円します。このために、開発される次期中型輸送機と共用部分を多くして製造費を削減する事にしています。防衛庁は2010年までに80機を配備する事にしています。しかし、アメリカからの横やりも予想され、支援戦闘機FSX(F−2)の二の舞も懸念されています。
@航空自衛隊のF4戦闘機が行方不明
15日の午前5時15分頃、新田原基地から緊急発進した航空自衛隊のF4ファントム戦闘機の1機が長崎県五島列島の西方80Km付近で消息を絶ちました。同機は国籍不明機の領海接近で緊急発進したものです。戻った同僚機の話ですと、当時2機は雲中飛行をしており雷も発生していたそうです。自衛隊では「撃墜された兆候はない。」として、墜落した可能性が高いと付近の海上で捜索活動を行っていますが、今日現在、発見されたという報道はありません。
@スカイマークがチェックレス割引回数券を発行
スカイマークはチェックレスの回数券を発行することにしました。これは、事前にこのカードを購入すれば、キャッシュレスでも搭乗できるものです。カードにはパスワードが記録されており、このパスワードを打ち込めば搭乗券代わりになるものだそうです。
@スカイマークが伊丹ー新千歳線を再値下げ
スカイマークは伊丹ー新千歳線の料金を10月から18000円に値下げすると発表しました。
@中華航空が欧米から旅客機36機を購入へ
中華航空はボーイング社からB−747を19機、B−737−800を5機、エアバス社からA−340を8機、A−330を4機の計6機の旅客機を購入すると発表しました。納入は2000年から2007年にかけて行われる予定です。
@エアバス社が555人乗りのA−3XX開発を年内に承認
エアバス社は555人乗りの超大型・超長距離型次世代旅客機A−3XX型機の開発を参加各社が年内に承認する予定であると明らかにしました。
@ブリティシュ・エアウエイズがホワイトカラー1000人の削減を発表
ブリティシュ・エアウエイズはホワイトカラーを1000人削減すると発表しました。この中にはパイロットなどは含まれません。
@KLMとアリタリア航空の提携を欧州委が条件付きで承認
欧州委員会は12日、KLMオランダ航空とアリタリア航空の提携申請を条件付きで承認しました。条件はアムステルダムとミラノ・ローマを結ぶ2社が持っている路線の発着枠の内、週あたり最大336便を他社に提供するかリースするというものです。両社はこの条件を飲んでも提携の利益が大きいと提携を進めることにしています。
*8月17日
@今日からまた始めたいと思います。今日は時差ボケでおかしいので、間違うかもしれません。休んだ期間のニュースは見つけたときに載せたいと思います。
@成田空港の滑走路に車輪がめり込み立ち往生
今日の午後2時5分頃、成田空港を離陸しようとしたブリティシュ・エアウエイズ8便が滑走路(多分、誘導路と思います。主滑走路はコンクリート製だったと記憶していますので。)のわだちに車輪がめり込んでしまい、動けなくなりました。猛暑のためにアスファルトが軟化してしまったものと思われます。同機は30分後に牽引車で抜け出しました。しかし、この間、滑走路が使えなくなり、40分間閉鎖されました。この影響で出発便の3便が最大35分の遅れを出し、到着便の7便が羽田空港に緊急着陸しました。
@太陽光発電装置が完成、秋から運用開始
自然に優しい成田空港を目指した施策の一つである、ターミナルなどで使う電力の一部を太陽電池パネルで発電する工事が今日の午後完成しました。実際の発電開始はこの秋からになる予定です。
@運輸省が羽田空港の着陸料を引き下げの方針
運輸省は羽田空港の比較的すいている時間帯の着陸料を引き下げる方針を固めました。来春、新B滑走路が出来て便数が増えても需要の伸びの方が上回るために、着陸料を引き下げることにより、比較的開いている午後11時から翌朝8時までの時間帯を活用してもらうことが目的のようです。このためには、セットとなる地方空港の運用時間も延長しないとこの時間帯の運用が出来ないため、地方空港の運用時間の延長も行う方針です。これにより、地方から東京への日帰りが可能になり、需要の喚起に役立てたいとのことです。
@夏期繁忙期の国際線利用客が15%の伸びに
国内航空10社の統計によりますと、今年の夏期繁忙期(7月17日〜8月16日)の航空機利用客は国際線で前年に比べて15%増の大幅な伸びになりました。国内線はほぼ横這いだったとのことです。
@通産省が小型ジェットエンジンの開発を助成へ
通産省は石川島播磨重工・川崎重工とゼネラル・エレクトリック社(GE)が共同開発を予定している、90席程度の旅客機用ジェットエンジンの開発を助成する方針を明らかにしました。これは石川島播磨重工が製作している「CF34−8C」エンジンを元に開発する「CF34−10」エンジンです。通産省は独自開発を予定している国産ジェット旅客機「YSX」のエンジンとしても使えることと、今後このクラスのエンジンの需要が5000台以上に上がると見られているところから決めたものです。
*8月8日
@明日、9日から16日まで夏休みを取りますので、更新出来ません。次の更新は17日になる予定です。よろしく。
@運輸省が神戸空港意見聴取でずさんな回答
9月から始まる神戸空港建設のための埋立工事を許可するかどうかの環境庁の意見書作成の過程で運輸省が環境庁の意見聴取にたいしずさんな回答をしていたことが明らかになりました。環境庁の「路線別旅客数はどうなるか。」の問いにたいし、運輸省は「回答を差し控える。」とし、「陸上部の騒音レベルは。」の問いにたいし「確認していない。」と答えています。環境庁もこの回答を認め、意見書でOKを出してしまいました。
*8月7日
@【暫定滑走路問題の資料】のページに「暫定滑走路説明会への下総町の対応」を追加しました。
@栗源町住民が過激派へ退去を申し入れ
昨日、空港の東側にある栗源町の住民100人が町内にある2カ所の過激派拠点を訪れ、町内からの退去を申し入れました。申入書では「平行滑走路の早期実現を願う私たちは空港建設を阻止しようとする人たちとはこれ以上共存できない。この町から速やかに退去して欲しい。」としています。これに対して、過激派は受け取りを拒否しました。住民は申入書を読み上げ、後日、町の人口約5500人の内、4828人の町民の署名とともに郵送することにしています。栗源町には過激派の革労協狭間派などの拠点があります。
@全日空機が乗客数の連絡ミスで出発遅れる
今日の午後3時頃、羽田空港から沖縄に向かう予定の全日空87便が、最終チェックで乗客数が合わず、2時間50分の遅れが出ました。乗客数が合わないことには、ハイジャックやテロの可能性もあり出発することは出来ません。最終的には係員の連絡ミスと判明しました。
@関西空港2期工事の起工式が行われる
今日、関西空港の2本目の滑走路を建設する2期工事の起工式が運輸大臣も参加して、現地で行われました。
*8月6日
@空港公団が7年連続の赤字決算
空港公団は5日、1998年度の決算を発表しました。それによりますと、決算規模は38億円増えましたが、準備金を12億円取り崩し、実質的に7年連続の赤字になりました。内容は空港使用料は4億円増えたものの、旅客数が55万人少なかったことで旅客サービス使用量が7億円少なくなり、空港施設維持管理費が34億円増えました。空港公団は「平行滑走路が完成し、発着回数が増えるまでは大幅な増収は見込めず、当面、準備金を取り崩すことになるだろう。」と話しています。
@ノースウエスト航空機がエンジントラブルで引き返す
今日午前、成田空港からシンガポールに向かったノースウエスト航空の貨物機が離陸直後にエンジンの1基に火災を示す警告灯がつきました。このため、問題のエンジンを直ちに止めて、成田空港に引き返し、緊急着陸を行いました。エンジンを止めた直後に警告灯は消えたそうです。
*8月5日
@第2次厚木基地騒音訴訟で双方が上告せず
防衛庁は先に高裁の判決が出た厚木基地騒音訴訟について最高裁に上告しないことを決定しました。原告側も上告しないことを決めており、高裁の判決が確定することになります。
@航空労組の4団体が機内での不法行為根絶の声明
航空安全推進連絡会議など航空労組の4団体は今日、先の全日空機ハイジャックに関して、航空機内での不法行為の絶滅を願う緊急声明を発表しました。この声明では国・航空会社・空港管理者の効果のある協力と対応を要求しています。声明は近く首相・運輸大臣・航空会社に送られます。
@エアバス社が単一企業化を協議
イギリスのフィナンシャルタイムスによると欧州のエアバス・インダストリーに参加するマトラ社、ダイムラークライスラー・エアロスペース社、ブリティシュ・エアロスペース社はエアバス・インダストリーの単一企業化に向けた協議を各社の2社間協議の形で行っているそうです。
*8月4日
@『くうこうだより』夏号が送られてきました
空港公団より年4回発行の『くうこうだより』夏号が送られてきました。今回の特集は「平行滑走路の整備について」と言うことで、暫定滑走路計画につて3ページに渡って載せられていました。
@「在日外国航空協会](FAAJ)が空港使用料の引き下げを要求
日本に乗り入れている外国の航空会社で作る「在日外国航空協会](FAAJ)が昨日、運輸省に対して外国に比べて2倍高い日本の空港使用料の引き下げを要求する要望書を提出しました。(7月19日の出来事を参照)この要望書の中でFAAJは日本の空港運営には無駄が多く、これをなくせば空港使用料の引き下げは可能としています。例えば、関西空港の2本目の滑走路は必要なく、それよりも現在の滑走路の効率的な使用を目指すべき、としています。また、中部国際空港を建設するというのに、名古屋空港に新国際線ターミナルを建設したのは無駄で、この建設費を空港使用料にかぶせるのは問題だ、としています。さらに、外国に比べて滑走路の離発着の間隔が長く、もっと短くすれば効率的な運用ができる、としています。
【コメント】成田空港でのラッシュの飛行間隔は素人が見ていても危なく感じます。その証拠に、成田空港では2日に1回の割でゴーアラウンド(着陸復航)が起こっています。これは着陸しようとする航空機が離陸する航空機や直前に着陸した航空機が滑走路上にいて、着陸できずに再び上昇し着陸をやり直す物です。FAAJは安全性をなんと心得ているのでしょうか。儲けのためには安全性を犠牲にしても良い、と考えているのでしょうか。また、飛行間隔を短くすると言うことは直下の住民の受ける騒音被害を大きくすることにつながります。
@1000mのメガフロートが完成
横須賀の米軍管理水域に建設されていた、長さ1000mのメガフロート(浮体式海洋建造物)が今日完成しました。と言っても、6個のブロックがつながっただけで、すぐに使えるわけではありません。これは、将来の海上空港の実験施設になる物で、埋立よりも安く、短い工期で完成できる、と言う物です。
@日本航空社長が航空連合(アライアン)否定せず
日本航空の社長は今日、日本航空が世界的な航空連合への参加を拒否しているわけではない、と語りました。これまで、日本航空は航空連合に参加するよりも2社間の提携に力を入れてきました。今日の発言は世界的な航空連合への参加を考え始めたことを意味しています。
*8月3日
@大阪航空局長宅ゲリラは中核派の仕業
先月31日に横浜で起こった運輸省大阪航空局長宅の爆弾ゲリラは中核派革命軍の仕業でした。今日、マスコミに犯行声明が届きました。声明では「成田空港の平行滑走路建設を粉砕する。」としています。
@航空会社にコックピットの見学自粛を求める
川崎運輸大臣は昨日、国内航空会社11社の代表を招き、今回のハイジャックに対する対策を話し合いました。そこで、今まで、各航空会社によってまちまちであった、危機管理マニュアルの主要な部分での統一を検討するために、危機管理や犯人の心理の専門家を交えた検討会を設置するよう提案し、航空会社側も了承しました。また、各航空会社によって違っているコックピットへの乗客の見学を控えるように要請しました。
@羽田空港ロビーでの逆流の危険指摘を認める
川崎運輸大臣は今日の記者会見で、羽田空港ロビーでの到着客が出発ロビーに逆流できる危険を設計段階から警視庁が指摘していた事実を認めました。
@防衛庁が空中給油機の概算要求を見送る
防衛庁長官は航空自衛隊が行動範囲を広げるための長距離空中給油機を概算要求に盛り込むことを見送る方針を明らかにしました。しかし、与党内の条件が整えば暮れの段階で来年度予算要求に盛り込むこともあり得ると、しています。今回の処置は自自公の与党内で公明党が疑問を示していることに配慮したものと見られています。
@日本航空が年金給付額を削減へ
日本航空は来春から年金給付額を削減することを明らかにしました。また、予定利率も1%下げることにしたそうです。
@ノースウエスト航空がマイレージサービスを寄付できる制度
ノースウエスト航空は昨日、同社のマイレージサービスを個人が特定団体に寄付できる制度をはじめた、と発表しました。年末までは紛争地域に医師を派遣している「国境のない医師団日本」に寄付することになります。その後は半年ごとにノースウエスト航空が設定する団体に寄付することになります。
@3社が新コックピットの共同開発で合意
三菱重工・川崎重工・新明和の3社は旅客機のパイロットの操縦性を大幅に改善したコックピットを5年かけて開発することになりました。旅客機の一部とはいえ心臓部を日本の企業が自主開発をするのはYS−11の開発以来のことです。この開発には通産省が99年から5年にわたって20億円を助成することになっています。3社では新しい画像処理技術を駆使して、異常が出たときにパイロットが迅速に把握できるようにするとのことです。この技術をボーイング社やエアバス社などに採用を働きかけることにしています。
@行方不明のベネズエラ機はハイジャックか
先月30日から行方不明となっているベネズエラの乗員・乗客16人の乗った旅客機がコロンビアの麻薬密売人によってハイジャックされた可能性が大きい、とベネズエラの国防相が語りました。ベネズエラはコロンビアに対し不明機の捜索を行うよう要請したそうです。
*8月1日
@7月のアクセス回数は2925回でした。ご愛読ありがとうございます。
@下総町で暫定滑走路への不満が噴出
先月の26日に平行滑走路の北側飛行コース直下になる下総町で地域振興協議会主催の空港公団担当者も参加した暫定滑走路についての説明会が開かれました。この説明会は飛行コース直下になる5集落の住民が対象でしたが、開催を知った他の集落の住民も参加し約150人の町民が集まりました。この説明会では町民の発言が次々と出てきて、午後7時から始まった集会は予定を大幅に越える9時半まで続きました。町民は一方的な暫定滑走路方針に激しい怒りを持っているようで、「対策が示されていないではないか。」、「騒音が予定よりも少ないと言うが、それは騒音の下で暮らしていない者の言い分だ。」、「騒音は数字だけでは表せない。」、「今だって、旋回してくる飛行機の騒音に悩まされている。」、「このような会合をどんどん開け。」、「納得するまで説明しろ。」、「こんな大事な会合にどうして町長が出てきていないのか。」、「こんな暫定滑走路計画は絶対に認められない。」、「勝手に案を出して、これを受け入れろとは何だ。」などの発言が相次ぎました。公団の担当者は「騒音が当初の平行滑走路計画の騒音よりも低くなる。」と再三強調しましたが、言えばいうほど住民の怒りが高まるような状況でした。今月の17日には町主催の暫定滑走路説明会が開催されることになっています。26日の説明会の前(20日頃)にも高倉集落だけの説明会があったようですが、ここでもかなり激しいやりとりがあったようです。
@「暫定滑走路認められない。」の発言は削除
6月29日に開かれた「周辺住民による成田空港問題フォーラム」での発言者の一人は発言の中で「暫定滑走路計画は認められない。」と発言しようと草稿を書いたら、『当局の人』(フォーラム主催者か空港公団関係者かわかりません。)から「それは言わないで欲しい。」と止められたそうです。そこで、「暫定滑走路計画は認められない。」の文言ははずして発言したそうです。