ある読者からのメール
昨今、航空会社のトラブルを度々耳にしますが、航空業界で働く私にはいつ起 こっても驚きません。やっぱりかと納得してしまいます。
某社のクルーが飲酒した件にしても他社のCAは始発便に搭乗する為に早朝出社 して来たらアルコール臭がする者も時折いました。
皆さんは航空会社についての事件などを耳にして経営陣に憤慨するのでしょ うが、私から見たら社員もどうかと思います。某社の労組は深夜にターミナル 内に自社の経営や待遇を糾弾するビラを貼って歩いたり、一般人の立ち入れ ない区域に通じるドアを開けっ放しにする社員など。
前者は明らかに許可無 く掲示してはならないと言う空港の規則に反しており、テロ行為にも等しい です。
後者も、自社のパイロットを殺害されて警備の穴を突かれたはずである某社の 社員が平然とやります。
経営陣ばかりが問題なのではなく、末端の社員にも 問題があると思っています。
先日もある空港で某社のハンドリングを担当する 子会社の社員が到着出口の自動ドアを外からこじ開けて立ち入り制限区域に 入った事例があったそうです。職員出入口があるのに、自動ドアを外からこ じ開けて入ると言う事をする意識をなんと見るのでしょう。その会社の指導 体制を疑います。聞くところによると過去、その会社は立ち入り許可証を持 たずに立ち入り制限区域に入ろうとしたり、それが警備員に妨げられると立ち 入り許可証を偽造して入ろうとしたりしたそうです。
あくまでも聞いた話で あり、詳しい事は分かりませんが、安全運航、定時運航と聞こえの良い言葉 で一般の客に見栄えを良くしてはいるが、その足元は限りなく杜撰であり、 保安体制は行き届いていないと感じます。
そんな状態だと肌身で感じるから こそ、航空会社のトラブルは目に見えない小さな意識の欠如が結晶化して、目 に見える杜撰さとして体現するのでしょう。
全ての社員がそうではないでしょうが、あまりに繰り返される事が多すぎ て、航空会社は末端の事を把握出来ず、学習する事も無いのでしょうか。
航 空会社は経営陣も末端の社員も意識改革すべきですね。無論、私が働く会社も改善の余地は負けないくらいあるのですが。
長々と駄文を書いてしまいましたが、空港で働いていて知ることが出来な い出来事を事細かに掲載してくれる成田空港サーバーは毎回楽しみにしてい ます。これからも頑張ってください。