レイクスポイント高度2段階化に関する「同意書」の撤回を求める

千葉県知事 堂本暁子 様

平成18年3月27日


着陸高度引下げを考える地域連絡会
                 代表世話人 田村  徹
関  静夫
寺田 啓佐
小島 一仁
喜多 正博

成田空港から郷土とくらしを守る会
木内昭博


レイクスポイント高度2段階化に関する「同意書」の撤回を求める


 貴職の私たち成田空港周辺県民への日頃のご配慮に感謝いたします。
 私たち成田空港周辺で暮らす者は国土交通省が示した今回のレイクスポイント高度2段階化について、これが騒音の増大につながるものであり、慎重に検討し、騒音増加を伴わない別案の検討を貴職に要望してきた所です。

 しかるに、貴職は3月2日付けで国土交通省に対して今回の提案を原則的に認める「同意書」を提出いたしました。
 これは、騒音の増加を伴わない別案の検討も充分に行わないままなされた暴挙と考えます。
 また、今回の同意にあたり地元の佐原市・小見川町・山田町・栗源町の住民には何の情報提供もなく、また、議会の同意も得ていません。 
 これらの事情を知っていながら、「首長が同意した」としてなされた今回の「同意書」提出は民主主義と地方自治の基本に外れた独断的な行為です。

 貴職は「同意書」の中で、「詳細については、県,関係4市町と国土交通省の間で文書において確認するものとする。」としていますが、一旦導入されて、運用が既成事実化してからの「確認」は既成事実の「追認」に終わるものと考えられます。

 また、同意書の中で、「国土交通省は、昭和46年1月に千葉県知事と約束した飛行高度6,000フィート以上を引き続き基本とする。」としていますが、国土交通省は説明の中で「ほぼ半々の使用になる」と述べており、約束は事実上破棄されたも同然になります。

 また、同意書で「混雑等によって航空管制上必要な場合に限るものとする」としていますが、「混雑」の定義もなく、「等」がどのような場合をさすのかも記述がありません。これでは、「国土交通省が必要と認めた場合は」いつでも使える事になります。

 私たちとしても成田空港の機能拡充に反対するものではありませんが、国土交通省の今回の提案は騒音被害を被る住民の立場を十分に検討・考慮されたものとは考えられません。

 また、貴職の今回のやり方は強引で民主主義の基本を外したものと考え、「同意書」の撤回を要求いたします。

以上
 

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