羽田空港国際化と再拡張問題の視点

1,羽田空港国際化と成田空港への影響

^羽田空港国際化でどのくらいの便数が受け入れ可能か。
 @深夜の旅客便は可能か。
 A貨物便はどうか。
 B外国の航空会社がいやがらないか。
 Cアクセスをどうするか。
 D航空会社をどう振り分けるか。

_騒音などの公害はどうか。
 
@成田空港便数が減れば、それだけ騒音被害は軽減する。
 しかし、これも当座だけで、すぐに、満杯になる。
 A木更津・千葉・市川・浦安・船橋などの騒音、特に、深夜の騒音は激しくなる。

`完全空港化への影響はどうか。
 
@B−747の使えない暫定滑走路への不満は必ず残る。
 A貨物便の方が長い滑走路を必要とする。
 B首都圏の国際線需要の逼迫は、ここ10年、解消の見込みはない。

a周辺自治体への影響はどうか。
 
@便数が一時的に減れば、周辺対策交付金が一時的に少なくなる。
 A完全空港化になれば、周辺での関連事業は少なくなる。
 B「日本の表玄関」と言うイメージが薄くなる。
 C国・空港公団の周辺対策への取り組みが弱くなる。


2,羽田空港再拡張計画の問題点

^この計画のメリット
 @新しい空港を作るよりも、短時間に需要を増やせる。
 A桟橋方式なので、埋め立てる必要がない。
 B建設費用も安く済む。
 C航空会社などの投資も少なくて済む。
 Dアクセス手段も新たに考える必要がない。

_この計画のデメリット
 
@狭い空域に航空機が集中し、今以上に過密で安全性が保てるかどうか疑問がある。
 Aこのために、新しい管制方式を導入すると言うが、この管制方式は研究途上のもので、採用できるかどうかは分からない。採用できなければ、計画便数の達成は不可能。
 B3本が平行滑走路になり、管制が難しくなるのでは。
 C桟橋方式も開発途上の技術で、問題の出る可能性もある。
 D桟橋方式も埋め立て方式と同様に、船舶の航行に支障をきたす恐れがある。
 E東京の市街地を飛ばすとすると、騒音と安全上(事故の時)の問題がある。
 F東京の一極集中をさらに加速する。
 Gアクセス手段も通勤ラッシュ並の混雑になる可能性あり。