平行滑走路の整備(北伸案)について


2005年10月 
成田国際空港株式会社


[氈n北伸案の概要

1. 施設整備の内容【資料1:北伸施設計画図】
・暫定平行滑走路を北側へ320m延伸して2500m化し、航空保安無線施設や航空灯火等を整備します。
・平行滑走路の北伸に伴い滑走路等と交差することとなる国道51号の付替えを実施します。
・平行滑走路における大型航空機の運航を可能とするとともに、発着可能回数を増加させるため、誘導路の新設等を行います。
・このほか、発着回数の増加に伴う能力増強のための施設整備等を行います。

2、就航機材・路線
・平行滑走路の2500m化、誘導路の新設等によりB747クラスの大型航空機の離着陸が可能となります。
・到着については全ての路線の就航が可能となります。出発については、米国西海岸路線の就航が可能となります。

3、発着可能回数
・平行滑走路関連施設等の整備により、平行滑走路の時間当たりの発着可能回数は、現在の約1.5借に増加する見込です。(年間換算で{約6.5万回から約10万回に増加}

4.整備スケジュール
・弊社としては、逼迫する首都圏の国際航空需要に一刻も早く適切に対応するため、可能な限り早期の北伸2500m滑走路の供用を目指しており、現在、2009年度内の供用を目標に行程の検討を行っているところです。
・当面の予定として、地域の方々へ北伸案の内容や発着回数、さらには騒音対策等について十分説明をさせていただき、地域の理解を深めた上で、来年夏には航空法の手続(施設変更許可手続)を行いたいと考えております。

[]運用、騒音の影響、対策

1. 発着回数
・平行滑走路関連施設等の整備により、空港全体の処理能力が拡大します。
 この際、なるべく各滑走路を有効に活用したいと考えており、まず、A滑走路については、現状の年間13.5万回の維持をお願いしたいと考えています。
・一方、平行滑走路関連施設等の整備により、平行滑走路においては、年間110万回程度の発着が可能となりますので、年間10万回まで発着をさせていただきたいと考えております。これらを合わせると、空港全体として年間23.5万回の発着が可能となります。
・年間発着回数の上限については、地域の方々のご理解を頂きながら、増加させていただき、当面、A滑走路及び平行滑走路合わせて合計22万回とさせていただきたいと考えております。

2. 予測される騒音の影響範囲及び対策【資料2:予測騒音コンター図】
・発着回数については、上記の通り、当面、A滑走路及び平行滑走路合わせて22万回としたいと考えておりますが、騒音対策については、それぞれの滑走路の上限まで発着が行われた場合(23.5万回)を想定した騒音コンターに基づいて、国、県とも協議の上実施したいと考えております。
・予測コンターにおいては、A滑走路側のコンターの長さは、航空機材の低騒音化等に伴い、現在の騒音区域よりも縮む予測結果となりました。一方、平行滑走路側のコンターについては、滑走路の位置が本来計画より北側に1145mずれたことから騒音の影響範囲も北側に伸び、平行滑走路北側においては、現在の騒音区域をはみ出る予測結果となりました。
・騒音対策につきましては、法律(騒防法、騒特法)に基づいて対策を行うことを基本に、今後、地域の皆様の御意見を伺いながら国、県と共に検討し、お示ししてまいりたいと考えております。

3、環境取りまとめ【資料3:環境とりまとめ概要】
・北伸2500m平行滑走路の建設及び運用が空港周辺の環境へどの様な影響を与えるかについては、弊社が自主的に、法律に基づいた環境アセスメントに遜色ない内容の調査及び評価を実施し、『環境とりまとめ』として公表する予定です。


以上


(参考)
 なお、平行滑走路の延伸供用までに仮に何らかの事情の変更が生じました場合には、その時の状況に応じ、改めて、ご説明、ご相談をさせていただきたいと考えております。

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