堂本千葉県知事への要望書
成田空港に関する要望書
千葉県知事 堂本 暁子 様
平成17年5月18日
成田空港から郷土とくらしを守る会
会長 木内 昭博
私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」は成田空港建設が本格化した1971年3月より、34年にわたり、周辺住民の生活と権利を守るために活動してきました。
成田空港は暫定平行滑走路の延伸問題を始めとする諸問題が山積しております。
この時期に当たり、次の点につき知事の努力をお願いいたします。
要望事項
1. 平行滑走路の2500m化に関して、国土交通省は交渉が進まない場合、北への再延伸を取らざるを得ないとして近く決断を示すとしております。
しかし、誰もが認めるように本来計画による2500m化が使い勝手の面でも、工期の面でも、費用の面でも望ましいものです。
そこで、堂本知事から北側国土交通大臣に対して決断を延ばして、北側国土交通大臣を初めとして国も積極的に話し合いに関与するよう申し入れていただきたい。
それと同時に、堂本知事自らも東峰地区を訪れ、住民の気持ちを聞き,本来計画の実現に向け努力していただきたい。
2. 成田空港周辺の航空機騒音は激しいものであり、改善される見通しはありません。
ましてや、平行滑走路が2500m化されますと、大型機も使う事になり、騒音区域の拡大が予測されます。
ところが、千葉県は成田空港周辺における夏季・冬季のきめ細かな騒音測定を平成14年度からやめています。
しかし、空港に近い地域では常時測定局が多いものの、空港から離れた70WECPNLに近い地域は常時測定局が十分あるとは言えません。
特に航空機騒音に関する環境基準達成率が50%に満たない状況が改善されていない成田空港周辺地域ではきめ細かな騒音測定が国に対して環境基準達成を求める根拠となると考えられます。
そこで、このきめ細かな夏季・冬季の騒音測定を復活していただきたい。
3、 成田空港周辺自治体では一部市町を除き財政難に喘いでおり、多くの市町村では騒音対策などの周辺対策に充てる費用が、成田国際空港株式会社から支給される周辺対策交付金を上回っているのが現状です。
このような現状を改善するために、成田国際空港株式会社に対して周辺対策交付金交付規定を改正して、周辺対策交付金を増額するよう申し入れていただきたい。
以上