北伸決定を延ばして、住民への十分な説明を


2005年8月2日
成田空港から郷土とくらしを守る会

 私たち成田空港から郷土とくらしを守る会は今年1月15日の声明で暫定平行滑走路の北延ばしに反対の立場を表明し、住民・国・会社・航空関係者などが一同に介して、話し合いによる本来計画での平行滑走路整備を呼びかけました。
 しかし、国は短い期限を一方的に設けて、東峰地区地権者との交渉が進まない事を理由に、暫定平行滑走路の北側再延伸による2500m平行滑走路建設を決定しようとしています。
 しかも、そのやり方は強引で、生活環境の悪化を心配する住民に対して、延伸後の騒音の状況や対策について何も示さず、説明もほとんど行っていません。その不十分な説明会も北側の暫定平行滑走路飛行コース直下の住民に対して行っているだけであり、騒音の増大が懸念される南側や暫定平行滑走路東側の住民に対しては全く行われていません。
 成田空港建設の不幸な歴史は十分な話し合いもせずに、機動隊を導入して強引に工事を開始した国の姿勢に端を発しています。
 今回の北側再延伸を強引に進める姿勢はこの時のことを彷彿とさせるものであり、私たち住民が納得できるものではありません。
 不幸な歴史を繰り返さないためにも、国は拙速を避け、北伸の必要性、北伸した場合の騒音の状況やその対策・地域振興対策などについて、関係住民にていねいに説明し、住民との話し合いを重ねて将来に禍根を残さないようにすべき、と考えます。

以上

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