高度変更に関する茨城県稲敷市の回答
平成18年2月9日
市民生活部生活琿境課
国土交通省からの成田国際空港への着陸便飛行高度の一部変更案の説明経過について
成田国際空港への着陸便飛行高度の一部変更について、これ,までの経緯についてお知らせ申し上げます。
昨年12月に、茨城県環境対策課により成田国際空港への着陸便の飛行高度変更等に係る説明会が開催され、国土交通省から説明がありその主旨は以下のとおりです。
1、成田国際空港の発着回数が処理能力の限界である年間20万回に近いため茨城上空の着陸コースを上下2本に分離し航空交通量の緩和を図りたい。
2、現在着陸機は、茨城県南部の着陸飛行高度指定ポイント「レイクス」(LAKES=北利根橋付近霞ヶ浦上空)において高度6,000フィート(約1,830m)以上を指定され着陸降下を行っているが、その一部を引き下げ高度4000フィート(約1,220メートル)以上とし、2種類の着陸コースを確保したい。
3、実際の運用は、着陸便の概ね半分程度が現行の6,000フィート以上を運用する予定であり、騒音予測値の平均は、現在と比較し約2デシベル程度の増加が見込まれるが、現行の騒防法(公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律)による騒音対策等を変更する程の影響にはならない。
4、今回の着陸飛行高度変更にあたり関係市町村の同意を得る法的規定はないが意見がある場合は、聴取したい。
説明の主旨は以上でありますが、このことに関して同様の説明を去る1月19日に開催されました稲敷地方航空機騒音公害対策協議会において、構成市町村6市町村の首長、議長に説明があったところです。
茨城県ではこの件に関して国土交通省及ぴ成田国際空港株式会杜から意見を求められております。
そのため、稲敷市を含めた関係市町村に茨城県知事よりこのことについて意見を求められたところですが、稲敷市の回答した主旨は以下のとおりです。
1、着陸便の飛行高度変更に伴い、稲敷地域の騒音値増加が懸念されるため市民への説明、周知等についての検討。
2、飛行高度変更を行った場合は、その後の騒音影響調査を行うこと。
3、早朝及ぴ夜間、特に10時以後の飛行便数は極力減らすこと。
4、騒音レベルに応じた着陸料金設定による低騒音型航空機導入促進の要請。
回答主旨については、以上4事項であります。
国土交通省からは、高度変更の実施時期、住民への周知等について具体的に示されておりませんが、市民の方々に理解が得られますようその対策等について、国土交通省、空港会社茨城県に要望していきたいと.考えております。