1,調査の目的
成田空港周辺において、昭和53年(1978年)から開始された住宅防音工事(以下「防音工事」という。)は、実施後長期の年数を経てきており、住宅そのものの老巧化の進行とともに防音工事部位の劣化による遮音性能の低下が懸念されたことから、防音工事実施後一定の年数(10年以上)を経過した住宅について、遮音性能の低下等経年変化の実態を把握するとともに、遮音性能が低下した住宅の機能の回復を図り、有効かつ可能な対策について検討するための資料とする事を目的として調査を実施しました。
2,目視調査の実施
了解の得られた住宅を対象に、部位別の劣化等家屋の状況について目視調査を実施しました。
調査実施件数は、次表のとおり275件となっています。
目視調査実施件数
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135 |
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79 |
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23 |
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34 |
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4 |
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275 |
3,騒音測定結果の整理
目視調査と同時並行的に実施した騒音測定調査は、生活環境の実態把握という視点から使用頻度の最も高い部屋(所謂「主要室」)で実施させていただきました。
騒音測定結果の各工法別の件数は以下のとおりです。
測定家屋数 | うち黙視調査実施家屋 | |
B工法 |
46件 |
43件 |
C工法 |
24件 |
23件 |
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70件 |
※66件 |
経年変化総合判定
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||
未防音区画が生 じた家屋 (0) | 防音工事実施済住宅が、その後 の増築(未防音工事)により未 防音区画が生じたため、防音区 画の評価ができない状態となっ たもの |
50
|
29.59
|
24
|
22.64
|
74
|
26.9
|
※1/12
|
8.33
|
0/5
|
0
|
1/17
|
5.88
|
||
1/12
|
8.33
|
0/5
|
0
|
1/17
|
5.88
|
||
現状のままで問 題のない家屋 (1) | 防音区画がしっかりしており、 現状のままでも問題がないもの |
0
|
0
|
0
|
0
|
0
|
0
|
開ロ部の修理を 要する家屋 (2) | 開ロ部のハンドル、戸車等機能 部品の修理で遮音性能が維持で きるもの |
53
|
31.36
|
47
|
44.34
|
100
|
36.36
|
2/11
|
18.18
|
0/10
|
0
|
2/21
|
9.52
|
||
4/11
|
36.36
|
0/10
|
0
|
4/21
|
19.04
|
||
開ロ部等の取替 ・修繕を要する 家屋 (3) | 開ロ部の防音サッシの一部取替 やサッシ周りの内外壁等の修復 が一部必要であるが、取替・修 繕により、遮音性能が維持でき るもの |
40
|
23.67
|
29
|
27.36
|
69
|
25.1
|
6/8
|
75
|
0/8
|
0
|
6/16
|
37.5
|
||
7/8
|
87.5
|
3/8
|
37.5
|
10/16
|
62.5
|
||
再防音工事が必 要な家屋 (4) | 開口部の過半数の防音サッシの 取替が必要なものや、内外壁に 亀裂・隙間が生じているもの で、防音工事部位のやり直し(建 物の矯正を伴わない)が必要な もの |
14
|
8.28
|
4
|
3.77
|
18
|
6.55
|
1/6
|
16.66
|
0/0
|
0
|
1/6
|
16.66
|
||
2/6
|
33.33
|
0/0
|
0
|
2/6
|
33.33
|
||
矯正を要する家 屋 (5) | 防音サッシ枠や家屋の土台自体 にゆがみが生じており、建物の 矯正が必要なもの |
8
|
4.73
|
2
|
L89
|
10
|
3.64
|
1/3
|
33.33
|
0/0
|
0
|
1/3
|
33.33
|
||
2/3
|
66.66
|
0/0
|
0.00
|
2/3
|
66.66
|
||
改築が必要な家 屋 (6) | 建物の矯正が不可能な状態で、 改築に伴って防音工事を行う必 要があるもの |
4
|
2.73
|
0
|
0.00
|
4
|
1.45
|
0/3
|
0
|
0/0
|
0.00
|
0/3
|
0.00
|
||
0/3
|
0
|
0/0
|
0.00
|
0/3
|
0
|
||
|
169
|
100
|
106
|
l00.00
|
275
|
100
|
|
11/43
|
25.58
|
0/23
|
0
|
11/66
|
16.66
|
||
16/43
|
37.2
|
3/23
|
13.04
|
19/66
|
28.78
|
||
|
|
|
|
※
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