健康調査についての要望書
2013年5月1日
成田国際空港株式会社
代表取締役社長 夏目 誠 様
成田空港から郷土とくらしを守る会
会長 木内昭博
貴社と国土交通省と周辺自治体と千葉県は「成田空港の離着陸制限(カーフユー)の弾力的運用について」の合意を行い、去る3月31日から運用を開始ました。
これは、騒音下住民の生活と健康を破壊する非人道的な暴挙であり、改めて強く抗議いたします。
今回はこの合意の際に、貴社と国土交通省が約束した「住民の健康への調査」の実施について、調査が住民の納得できるものであり、学問的にも権威ある公正なものになるよう、下記の要望をいたしますので、よろしくお願いいたします。
なお、本会は、以前から「健康調査」について、ことある毎に、貴社に実施を要望してきましたが、今回まで実施されなかったことについて、改めて抗議いたします。
健康調査についての要望書事項
1、健康調査は国や成田国際空港株式会社主導ではなく、また、地域共生財団に任せるだけではなく、騒音が健康に与える影響を研究している権威ある学者や医師、騒音の程度に応じた住民代表なども含めた第三者機関を設け、立案から実施、分析まで、国や成田国際空港株式会社から独立したものにして下さい。
2、健康調査は、夜間騒音が健康や睡眠にあたえる影響を中心として、アンケート調査だけでなく、騒音下住民の身体への医学的影響調査、周辺医療機関のデータなども利用した疫学的調査などを組み合わせたものとしてください。
3、 調査地域は騒防法・騒特法の指定区域だけでなく、その外側地域も含め広範囲に行って下さい。
4、調査対象者は家族代表だけでなく、小学4年生以上全員を対象にして下さい。
5、調査結果は全て公表(インターネット上も含め)し、それに基づく対策を騒音下住民と相談して実施して下さい。
6、調査結果についての騒音下住民説明会を周辺市町村毎に開催して下さい。
以上