成田市久住地区機能強化説明会要旨
(2016年10月29日 久住公民館)


成田空港の更なる機能強化に関する説明会(久住地区空港対策委員会)
開催日:平成28年10月29日(土)18:00-20:20開催場所=久住公民館
出席者:国土交通省、千葉県、成田市、NAA

1,開会

2,会長あいさつ(会長)

 先日、下総地区の説明会に出席したが、下総公民館は広く良い会場であった。久住地区での会合の際に、もっと沢山の人が参加できる施設の建設について、冒頭に市長に陳情しておく。
 空港がある限り、久住地区の住民は騒音直下に住み続けなければならない。開港して38年になるが、久住地区はA・B滑走路に挟まれ、全域が騒音に悩まされ、或いは、落下物の危険に怯えながら生活しなければならない。
 久住空対は、このような課題の解決に向け、今まで関係機関に陳情してきた。B滑走路の北伸、空港容量30万回、カーフューの弾力的運用など、空港が良くなれば久住地区も良くなるだろうとの思いで、悪環境でありながらも空港に協力してきた自負があるのは、私だけではないと思う。
 このような中で、四者協議会で更なる機能強化について議論され、地域に説明し、理解を求めることが確認された。
 事務局である県や成田市にお願いし、四者協議会や空港圏自治体連絡協議会で、今までの様な上目線で説明しないで欲しいとの久住地区の思いを発表した。この中で、落下物の危険を回避するための抜本的な移転対策、区域指定に係る集落分断の解消、騒音地域に住み続けていく者への防音工事の充実、周辺対策交付金の充実について要望し、これらの履行の協議が、更なる機能強化の前提であると伝えた。
 本日、関係機関が出席しているので、これらの課題の解決についてしっかり示されるものと期待している。
 夜間飛行制限の緩和に関し、市外も含めて5人が私のところへ来て、「睡眠時間がはく奪される。」、「どうしても緩和するなら、対策をしっかり示してもらわないといけない。」と言った。
 3年前のカーフューの弾力的運用の際に、早朝5時台については見送られ、なし崩しに運用時間を拡大しないこと、新たなダイヤを組まないことについて四者協議会で確認したにも関わらず、今回提案があった、丁寧な説明とか、地域に寄り添った対策と言っているが、双方向での話し合いの中で、騒音地域が納得できるような答えを導き出せるのかと、私は大変心配している。
 本日は、これらの課題について忌憚のない意見を四者に言っていただき、私も久住空対として、しっかりと対処していきたいと思っているので、本日の意見交換が実り多きものになることを期待して、開会の挨拶とする。

3,関係機関あいさつ(成田市)<省略〉(国土交通省)〈省略〉(千葉県)〈省略〉(NAA)〈省略〉

4,議題(1)機能拡充に係わる四者協議会での報告事項について

   (2)質疑応答、意見交換

(区民)
●夜間飛行制限の緩和を容認しなければ、提案されたペアガラスや内窓の議論にならない。俺の家は、ペアガラスも内窓も全部施工している、化粧造りの農家住宅だから、既存のサッシを外さず、内窓方式で施工してある。(司会者の説明資料に関する質問にして欲しいとの指摘に対し)ペアガラスも内窓も夜間飛行制限を緩和した場合の話だ。したがって、まずはこれを容認する、しないの議論をするべきで、容認しなければ今までの運用時間6時〜23時に戻るしかない、

●四者協議会の法的な位置づけを教えて欲しい。

(手葉県)
●国、県、周辺9市町、NAAが集まり、任意で成田空港に関する大きな取極めをする際に協議し、方針を決定している、平成13年に設立された協議会である。9月の四者協議会は19回目で、これまでB滑走路の北伸、空港容量30万回、カーフューの弾力的運用等、様々な時に皆さんで集まり、方針を決定してきた。

(区民)
●四者協議会に騒音下住民は従わなくても良いわけだ。必ずしも従わなくてはならないというのは無いよな。

(千葉県)
●確かに違います。ただし、関係する首長が出席している。

(区民)
●首長は周辺対策交付金を貰う側だから。交付金が増えれば使い勝手も良い。だから、呼び込む。南側だってそうだ。要は皆お金が欲しい。

(区民)
●21頁の集落分断の解消について、「関係機関と協議」とあるが、関係機関と誰が協議するのか。

(NAA)
●資料はNAAの立場で記載したもので、具体的には、NAAが国、県と協議する。何故かというと、騒防法第一種区域は最終的には国が告示し、騒特法の防止特別地区は県が都市計画決定するので、 NAA としては皆さんの意見を聞き、それを踏まえ、協議していこうと考えている。

(区民)
●年間発着回数が50万回に増え、夜間飛行制限も緩和されると、騒音下住民は寝る時間もない状況に陥る可能性があるが、内窓のような対策ではなく、法を改正して抜本的な対策を実施すべきと考える。成田空港の発展について反対しているわけではなく、是非発展して欲しい。ただし、騒音下住民が健康で文化的な生活を送れるよう最低限の条件は確俣して欲しい。内窓の遮音効果は35-40dBとあるが、実証したのか。机上の計算ではないのか。

(NAA)
●現時点では、サッシメーカーのデータにて遮音効果を確認しているが、実際にどうなのかというのは今後の課題とし、検討したい。

(区民)
●課題ではしょうがない。土室に来い、見せてやる。

(区民)
●私は個人的に一週間測定して貰ったが、屋外では83-84dBの音が、室内では60dBだったので、23-24dB下がっている。60dBでは目が覚めてしまう。

(区民)
●カーフューの弾力的運用の際に、四者は運用時間を絶対になし崩しにすることはないと言ったが、3年も経たないうちに再度提案があるなんて、誰が決めたのか。私達は何を信用して良いのか、どんな形で皆さん(四者)と向かい合って良いのか分からない。

(国土交通省)
●カーフューの弾力的運用の際も、四者協議会で国、県、周辺市町NAAで確認書を締結し実施しているが、確かに運用時間をなし崩しにしない、変更しないと確認書に書かれている。
 3年前は、主に LCC の玉突き遅延の様な問題があり、遵入させていただいた経緯があったが、最近更に状況が変わり、世界的には他の空港と比べ、成田空港はまだまだ成長しきれていない。また、訪日外国人も予測以上に増えている一方で、日本人の利用が伸び悩んでいる問題もある。
 大変申し訳ない気持ちはあるが、状況の変化を考えると、成田空港が成長していくために何とか運用時間を見直すことはできないのかと、改めて対策と一緒に提案させていただいた経緯である。
 いずれにしても、運用時間を見直すのであれば、国やNAAだけで決めるのではなく、地域の代表である地元の自治体としっかり話し合い、了解いただいた上で、見直していきたい。

(区民)
●馬鹿にされているような気がする。カーフューの弾力的運用の際の議事録を見直してきたが、あれだけ言い切っていて、30万回にも達していないのに50万回の話が出てくるなんて。いつも勝ち負けの話が出てくるが、この辺に問題があると思う。勝敗は相手があることで、相手が強くなれば、益々我々の条件は厳しくなる。羽田の次は韓国、その次は中国が出てきた。次の世代を考えると、我々と皆さんの話し合いの形を変えないといけないと思う。
 「いくら言ってもやってくれない。」、或いは「言っていることがすぐ変わる。」という姿勢を是非変えていただきたい。

(NAA)
●今回示した50万回は、国の有識者の中で検討されたもので、羽田しかり、成田しかり、日本の社会の現状を打破していくため、具体的な検討を進めてきた。本日、航空需要予測では、50万回になるのは早くて15年先、遅くて30年先になると説明したが、この間は我々が本日皆さんに話した運用時問(5時から深夜1時)の中で対応できると理解しているので、再度運用時間をなし崩しに延長するとかは、この資料の中の期間、少なくとも50万回になる間はしない心づもりである。
 今回の50万回は30年先の需要予測で、法では中々読み取れない長期的な部分ではあるが、目本経済だけではなく、皆さんの生活設計にも十分配慮しなければならないと考え、今回提案させていただいた。空港側の傲慢な話と捉えられる可能性もあると思ったが、NAAとしては、これまで暫定平行滑走路の北伸、カーフューの弾力的運用等のお願いをしてきた経緯を踏まえ、数年置きに嫌な思いをさせるのはどうかとの考えもあり、皆さんに大きな負担を与えることは承知の上で、しっかりとした将来計画として示したものだ。

(区民)
●国会的な答弁をしてもらってもしようがないので、より具体的な世界の中で守ってもらいたい。NAAの社長の話を聞くと、様々な事が先に進み、私達は脅されている気分になる。

(区民)
●騒音コンターによると、大生の希望である久住中央が騒音区域に入るのか。

(NAA)
●久住中央の谷間地域に、B滑走路の新しい62dBの線が引かれているので、B滑走路の騒防法第一種区域が西側に広がる。62dBのコンターに入っているところは、確実に騒防法第一種区域に入る。しかし、実際にはコンターの外側に地形地物で線引きされるので、最終的にどうなるのかというのはこれから案を作成し説明する。

(区民)
●久住地区の過疎化を防ぐために久住中央に住宅地をつくった。この住宅地が騒音区城に入るのが信じられない。

(区民)
●今年の2月に荒海区の個人の屋敷内に氷塊が落下し、荒海区として大きく取り上げたが、氷塊の成分を分析するとのことで、回答をまだ貰っていない。当日は氷が降るような天気ではなく、その辺り一帯に降ったわけでもない。前回の国交省の検査では、航空機から落下した氷塊か分からないとのことであった。我々としては100%落下物と思っている。荒海地区は以前にもビニールハウスに部品が落下したこともある。とりあえず、国に氷塊の成分検査の結果を伺いたい。

(国土交通省)
●落下物では度々大変ご迷惑をお掛けし申し訳ないと思っている。手葉県の民間機関に分析を依頼し、今手元に資料が無いので、改めて個別に報告しに伺う。対応が遅く申し訳ない、空港事務所と一緒に早急に対応します。

(区民)
●氷塊か喀下したのは2月で、かなりの月日が経っている。

(成田市)
●落下したお宅には国の空港事務所、空港会社、市が伺い、報告している。

(区民)
●氷塊の成分検査の結果はどうだったのか。

(成田市)
●自然界にはない塩素の成分が入っていたので、航空機から落下したものであると報告している。

(区民)
●国は成分検査してとか話していたが、そういうことではない。落ちた時から航空機からの氷塊の落下だと当然分かっている。検査しないと分からないというのは逃げの一手だ。
 騒音直下住民としては夜間飛行制限の緩和は勘弁してもらいたい。荒海区の25-26人に意見を聞いたところ、これ以上の延長はやめて欲しいと全員が言っている。
 寝室の防音を強化するとあるが、昼間もここに住んでおり、日中家に閉じこもっているわけではない。秋は窓を開け、風を入れたい。30万回もそうだが、50万回なんて一日中騒音の状態だ。夜間飛行制限の緩和と発着回数の増加は騒音直下の切実な問題なので、是非理解していただきたい。

(国土交通省)
●夜間の問題については大変厳しいご意見を戴いている、我々としては、何らかの形で是非実現させていただきたいと考えてはいるが、戴いたご意見を真摯に受け止め、しっかり議論、検討してまいりたいと思う。
 回数について、Aラン自体では15万回から17万回ということで2万回程増加するが、50万回というのは、Bラン、Cランの方で増える回数が多い。

(区民)
●日中の騒音もかなり限界に近づいていて、ストレスを感じている。そんな中、対策を講じるとはいえ、夜間を飛ばすとなると人権侵害、憲法違反に匹敵することになる。憲法では基本的人権が保障されている。
 睡眠を遮断するのは拷問の手法だ。体調に変調をきたす。希望者には移転させる法律を、知恵を出し合って作っていくことくらいまでやらないとこの問題は解決できないと考える。

(国土交通省)
●我々として出来る限りの対策を検討したところであるが、更に何か改善が出来ないのか、また、運用時間についても戴いたご意見を踏まえて、これから検討してまいりたい。

(区民)
●土室区として、機能強化は容認できない。
 土室区の全面積245,4ヘクタールが騒特法の線の中にあり、45世帯中18世帯が移転対象区城に入っている。4世帯が、完全なる班の分断となっている。騒防法による区域指定でも、長い間集落分断が生じていた。NAAの都合でその都度犠牲になっている。
 今回示された騒音コンター、夜間飛行制限の緩和は、集落を分断するもので、到底容認できない。久住空対の年間活動計画にも、集落分断の解消は毎年掲げており、総会にも空港会社、県、市が毎年出席しているにも関わらず、このような線引きをするのは人間扱いしていないと思う。
 カーフューの弾力的運用が開始されてまだ3年程度しか経っていない。弾力的運用ですら、土室区は容認していない。
 トップダウンで話が下りてきて、内容が出てきた時点で結論ありき。
 騒特法の線引きについて、自己所有地が規制されることに関して、「このように規制がかかりますからご理解ください。」と、事前に説明があって然るべき。
 市には市民の生命や財産を守る義務がある。尚且つ、規制を掛けて空港会社が安く買っている。
 丁寧な説明と言いながら、新聞では今年度いっぱいで方針を決めたいと言っている。9市町が決めても、騒音下の人間は納得できないと思う。少なくとも私は納得できない。

(国土交通省)
●騒音予測コンターは機械的に出したものである。これを基に、地域の実情を踏まえ、具体的な騒音対策区域の設定を検討してまいりたい。

(千葉県)
●騒特法で、都道府県知事が線を引くとなっているが、30万回の際、○○氏が公聴会で「人権侵審ではないか。財産権の侵害ではないか。」とのご意見を戴いたことを覚えている。
 今回のコンターは、国、NAAから1年かけてこの様なコンターが示されたが、確かに○○氏がおっしゃるとおり、事前の話があって然るべきではとのことですが、…

(NAA)
●今回のコンターについては、四者協議会の方で、50万回やらしてもらった時にこういった騒音影響があるということを示した。これをもって各地域の皆様に説明し、双方向で話し含っていく。これで全てが決まったわけではない。

(区民)
●あくまでもこのコンターは機械的に出したもので、案ということで理解してよいか。

(NAA)
●今回提案した運用をもってはじき出したものがこの騒音予測コンターである。
 今後の対策の範囲とは別である。国、県、成田市と協議し、地域の皆さんのご意見を伺って、対策範囲を決めていくものだと理解している。

(区民)
●運用時間の問題で、この提案内容で了承する地区なんてあるのか。今回は弁護士と法律面で勉強して、訴訟を起こすよ。

(NAA)
●皆様とこういった話し含いを重ねる中で、皆様からのご意見をもとに検討してまいりたい。

(区民)
●相談してというが、この提案を白紙に戻してくれるのか。戻さないなら話し合いにならない。

(成田市)
●先月行われた四者協議会の確認書の中に、騒特法、騒防法の線引きについては、市町の意向を最大限尊重して、誠意をもって既存集落へ配慮することがはっきりと明記されている。
 色々課題等はあるが、市としては、何度も話し含いしながら皆様のご意見が適切に反映されるよう、国、県に働きかけてまいるとともに、国、県の努力に期待しているところである。
 新聞報道の件で、市長が申し上げたことは、空港圏自治体連絡協議会の会長として、9市町の検討状況、各市町の意向を中間的に報告いただき、互いの方向性を更に検討したいと言ったものだ。年内に結論を出すものではない。

(区民)
●いつも、羽田や成田ばかりが議論されるが、茨城にも空港がある。地方創生を考えるならば、羽田や成田でなくても艮いのでないか。
 この内容は、自分達の都含の良いことばかり載っている。住民ばかりが我慢するのではなくこの機能強化策がうまくいかなかった事を想定して、色々な案を作ってもらいたいと、思う。

(国士交通省)
●地方空港、茨城空港の場合は、自衛隊との共用であったり、路盤が他の空港に比べ薄いこともあり、色々と課題がある。我々としては当然、茨城空港も活用していかなければならないし、成田空港も出来たら活用していきたいと考えている。
 資料にもあるとおり、関西国際空港や中部国際空港も国際線の利用者の割合が増えている。我々としては、全体的に増やしていきたい.●そうは言っても、地城の状況があるので、我々としては、どういった対策が出来るのかと、更に検討していきたい。

(NAA)
●一力月前の四者協議会で提案させていただき、地域に説明を始めたばかりだ。戴いた意見をもとに、今後も地域の皆さんと議論していくので、今の段階で「NO」とは言えない。
 地域の皆さんが空港の運用に御協力いただいているからこそ飛行機が飛ばせることを、しっかりと航空会社へ伝え、また、落下物や地城の皆さんにご迷惑とならないような運用をしてくださいと、強く言っていかなければならないと考えている。

(区民)
●先日、区において意見を取りまとめた。この場で発表する。後日、市から文書にて回答をいただきたい。
 まず、夜間飛行制限の緩和について。人は、大人も子供も含め健康を維持するために質の高い睡眠が必要とされる時間帯が22時から深夜2時が「ゴールデンタイム」と言われている。
 現在、AランBランの狭間にある当地区にとっては同時離着陸の騒音、貨物機主体の深夜騒音、これからの50万回時の離発着に生涯を通じて耐え難い苦痛と健康阻害を子々孫々に至るまで負の遺産として背負うことになる。
 今まで、住環境の悪化、苦情や要望等に対しても騒音データ値レベル理由を盾に受け付けないことが明らかだと思うが、今回の内窓施工の提案は、騒音下における様々な家屋の建築物がある中で、どこに基準をおいて立案されたものなのか。また、騒音データ値とうるささレベルは体感が異なることを理解しているのか。現在、このような状況を踏まえると、幡谷区としては夜間飛行制限の緩和は認められない。
 次に、50万回コンター(案)について。現在の線引きと今回を比較し、距離と幅が防止地区は拡大したが、防止特別地区について距離は拡大したが、北側1キロ延伸{案)にもかかわらず幅については現状とほとんど改善が見られず、縦横比例的な拡大されていない。50万回を想定したBラン北伸1キロによる騒音の幅の広がり、飛行高度が更に下がる騒音値レベルについて、どの様に検証され立案したのか。
 立案検証方法は貨物機材を含め最大重騒音機材により騒音下各地区に対して春夏秋冬を通じて長期間騒音検証されたものなのか、又は現在の騒音データの引用によるものなのか。内陸空港の特殊事情を考慮した適正な設定とは思われない。幡谷区は歴史と絆が破壊され、悲惨さを含め天国と地獄に等しく、その重荷がその集落の生活者でないと理解できないなかで、新コンターについても現在と変わらぬ集落の分断が発生し、また繰り返し事象されていることに対してどのように思うか。内睦空港の事情を考慮し騒防法の緩和による防止特別地区幅の拡大緩和が必要である。

(NAA)
●内窓について、市販のものは都市型住宅を念頭に置いていると思われるが、農家型住宅についても現行の防音工事の中で内窓を使っているところもあり、可能であると考えている。
 コンターの幅について、B滑走路は北側だけに運航されることにより、幅としては広がっている。少なくとも現在の騒音対策区域において、実測値により、区域が含っているのかどうかしっかり検討している。もし万が一ずれがあれば、騒防法の方は、対策区域を見直す必要がある。

(千葉県)
●集落分断について、騒特法は規制法ということで、できるだけ法の趣旨に沿わざるを得ない。その中でも集落分断が発生しないようにやっているが、色々ご不満等があるのは重々承知している。その辺も含めて、引き続き市町等の関係者で相談しながら対応していきたい。

(区民)
●内窓は寝室だけだというが、四者協議会の中でこれでは少ないとか、地域のことを考えた意見はあったのか。

(NAA)
●「環境対策、地域共生策の基本的な考え方」については、NAAの考えであり、四者協議会の中で示し、それを地域に提案して良いとの了承を貰った。
 内窓について、詳細はこれから制度設計するとこであり、寝室何部屋なのか、何が寝室なのか等については、今後関係者と検討したい。

(区民)
●寝室だけだと少ない。生活できない。また、これだけ睡眠時間が少ないと、四者協議会に、医療関係者も参加させるべきだと思うが。

(干葉県)
●昨年の11月に初めて会長をはじめ、芝山町、多古町の住民団体の声を聞いた。医療関係者を参加させることについて、他の機関と相談はさせて頂くが、今のところ予定はない。

(区民)
●地域は子どもからお年寄りまでいるので、できたら医療関係者を参加させて欲しい。

(区民)
●区城指定による集落分断の解消について、先ほど皆さんの意見を聞いて国、県と協議したいとあったが、自分達(成毛区)が移転したいという要望をどこに伝えれば良いのか。
 22頁の市役所等でのオープンスペースにパネルを置くことについて、空港の騒音下以外の意見と騒音下の意見は全く違うと思う。何を求めてこの企画の話が出たのか。

(NAA)
●今後、このコンターに基づき区域指定の案を説明する機会が生ずる。勿論、直接闘係する騒音下の方々の意見を聞くことが重要であると考えて、このように説明会を開催しているが、経済効果を含めた空港機能について、より広い地域の方々の意見も聞くことを考えた。決して騒音下の方々を蔑ろにするつもりはない。

(区民)
●今まではコンターが決まってからこれでやりますということであったので、全然信用できない。
 22頁の、より広い意見とあるが、あくまでお金儲けのことしか出てこない。

(NAA)
●色々な意見があり、バランスを持って聞くが、騒音下の方々の意見が一番重いのは間違いない。
 コンターについて、これまでのやり方に対する批判があった。今後の議論の過程で今回提案したコンターを修正するかどうかの質問があったが、成田市だけではなく、南側の地域の方の意見も聞き、全ての関係者の中で協議したい。

(区民)
●成田空港では、騒音を定点測定し、それをデータ管理していると思われるが、先日、東京都に対する説明会がオーブンスペース形式により各地で行われた。そこでは上空を飛行機が飛ぶとこれだけの音が発生するというシュミレーションを行っていた。実際にこうして説明を受けても62dBとかの体感が分からない。B滑走路を
1,000m北伸して、飛行高度が落ちた際に、どれだけの体感か分からない。この状況において、説明会を受けても腑に落ちないので、オープンスペースを活用してそういうものをやっていただきたいと思う。
 A・B滑走路の同時離着陸に非常に抵抗を感じている。最近家で仕事をすることが多いが、うるさくて窓も開けられない。

(NAA)
●同じように考えており、具体化できていないが、そういうことができないか検討したい。

(区民)
●先ほどコンターを示した上で皆さんと相談すると言ったが、これがコンターじゃないのか。

(NAA)
●不正確で申し訳ない。コンターについては、お手元の資料にあるように今回50万回のものを示している。今後これに基づいて防音工事の対象となる第一種区域や移転の対象となる防止特別地区などを決定していく。その線の案を今後、防止特別地区であれば染み出し、第一種区域であれば地形地物に沿ってといったものを検討していく。

(区民)
●染み出しにっいて、県の基本的な考え方は。

(千葉県)
●基本的な考え方については、そもそも法律は変わっていないため、法律の趣旨からするとむやみに拡大できない。今まで組班という形でやっていた。ただ、今回の確認書の中では、「市町の意見を最大限尊重し」とあるので、相談していきたいと思っている。

(区民)
●成田市にお願いがあるが、荒海区においては、これからは騒音対策ではなく、移転による解決方法を、もう少し何か出して欲しい。

(成田市)
●○○の意見を踏まえ、関係機関に働きかけてまいります。

(区民)
●今日の話し合いの結果はどういう形で我々に報告されるのか。

(会長)
●今日初めての説明会で、貴重な意見を四者に投げかけた。四者は関係機関と協議、検討するとのことで、優等生の答弁だが、今日の意見についていつまでに整理し、回答するのか、本日の会議の招集者として私は四者に聞きたい。
 夜間について非常に厳しい意見があった。カーフューの弾力的運用の際の四者協議会では、運用時間をなし崩しにしない、朝のダイヤは組まない、ということを確認しておきながら今回5時-1時を提案してきた。9月の四者協議会では、この案で地域に説明して良いとの確認をしているが、このNAAの提案について、何か意見はあったのか。NAAの提案を四者協議会は丸呑みしたのかと私は理解している。

(国土交通省)
●今日の意見で多かったのは集落分断の解消ではないかと思っているが、今日は防止特別地区などを設定する基礎であるコンターを示したものであり、具体的な対策区域の案は示していない。今日頂いた意見を踏まえて、具体的な対策案を作成し、地域へ出していきたい。次の説明会までに全部回答できるかは定かではないが、我々なりに、意見に対する回答をしっかり出していきたい。

(千葉県)
●横芝光、芝山、多古では既に20回近く説明会を開催している。今日の意見にもあったが、夜間の緩和についてはどの地域でも厳しい意見を頂いている。
 NAAの提案を丸呑みしたわけではなぐ四者協議会の中でも色々と議論をした。南の首長からは、夜間の緩和については、しっかりと状況を理解していただくことが肝要であり、今後の住民説明会での対話において、解決策を見出していきたいとあった。
 県知事も夜間の緩和については慎重に検討する必要があると述べている。
 このようなことを含めて、地域の皆さんに説明することについて了承したものである。

(区民)
●落下物の報告の内容があまりにお粗末。あれだけ時間をかけておいて、「どうやら自然界のものではない」と。そんなの誰だって分かる。あんな報告なら区に挙げるべきものも挙げられない。
 国交省では日本の本土領空を飛ぶ飛行機を識別できていないのか。報告書の中にはどこのエアラインかが分かっていないとある。エアラインの確定とまではいかなくとも、どこどこのエアラインの可能性があり、どこどこのエアラインに聞き取りし、指導する、といった内容の報告書が欲しかった。今の私の所には識別できないという回答が来ている。

(国土交通省)
●成田空港周辺では、レーダーで、どこに、いつ,どういう航跡を飛んでいるかは把握している。よって識別できるかどうかでは識別できるはず。
 落下物におけるエアラインの特定ができなかった理由については、手持ち資料がないため、後日しっかりと回答する。

(区民)
●どんな飛行機が飛んでいるか分からないなんておかしい。特定できなかったら絞るべき。絞ったら、必ず指導しますと入れてください。こっちは、どうぞ死んでくださいと言われているのと同じ。

(区民)●これから各地区の説明会があると思うが、コンターの拡大図が欲しい。できれば共同利用施設に一枚とか。

以上


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