成田空港騒音対策協議会の提言

平成10年10月23日

運軸省航空局長岩村敬様

新東京国際空港公団給試中村徹様

成田空港騒音対策連絡協議会

会長 平山正吉

地域と共生する空港づくり大綱に関する提言

三位一体の空港づくりの推進。

 空港整備、共生策の実施、地域整備なとが後追いにならない様進めることが、地域と空港が「共生」できる条件である。しかし、現状は、空港整備と地域整備が大幅に遅滞している状況にあり、今後、速やかに同時進行させることが必要と考える。

1. 共生策について。

 共生策については、一昨年来、運輔省、空港公団の誠実な対応により、実効を上げて来た。今後は、残された問題の解決に努力を重ねられる様求める。

(1)落下物問題は、飛行コース下の住民を恐怖に陥れている。移転補償を含めた、抜本的な対葉を講じられたい。

(2)ミティゲーションの視点に立った、成田空港周辺緑化計画ほ、評価するところである。

   更に、空港公団所有の山林、竹林についても、下刈り、間伐を実施し、風倒木を未然に防上し、将来とも緑の保会、騒音緩衝、大気汚染の浄化に役立てる様努力されたい。

2.空港づくりについて。

 2000年度完成目標の平行滑走路建設工事は、停滞したまであり、未解決の用地につては、引き続き、誠意ある話し合いによる解決に努力されたい。又、工事面においても、適正な判断に基づき、目標期限内に完成される様努力されたい。

3. 地域つくりについて。

 空港づくりの推進にあたって、重要な事は、地域づくりである。その中でマイナスを受ける騒音地区の地域振興策の具体化、実施によるプラス創出は不可欠である。特に、移転問題を抱える騒音直下の振興策は早期に実現されなければならない。

(1)騒特法に基づく「基本方針」を主体とした事業については、騒音用地の貸し付け協力のみではなく、国からの手厚い補助を約束し、その地域に光と希望を与える様「大綱」に求めるものである。

(2)交通事情の逼迫に鑑み、県道成田小見川鹿島港線については、4車線化工事着工に努められたい。又、県道久住停車場十余三線の空港ゲートまでの延伸に協力されたい。