LAKESポイント付近における高度変更案について

=国土交通省の説明文書=

LAKESポイント付近における高度変更案について


2005年11月
国土交通省航空局
成田国際空港課


〈概要〉
・成田空港の発着回数が、処理能力の限界である20万回に近づく状況の中で、円滑な運航を確保していくためには、茨城県上空の着陸ルートを上下2本に分離することが必要となった。
・このため、早期に関係市町の理解を得て、現在千葉県の香取郡市の一部(佐原市、小見川町、山田町、栗源町)で現在6000フィート以上となっている通過高度について、一部の機材の高度を引き下げ、6000フィート以上〜4000フィート以上としたい。

1. 高度変更の必要性
・昭和53年の成田空港開港から現在まで、南風時の着陸開始点を霞ヶ浦上のLAKESポイントから6,000フィート以下への着陸降下を行っている。このため、A滑走路とB滑走路の進入飛行コースは、LAKESポイントから利根川付近まで飛行コース・高度ともに重複し、異なる滑走路への到着機であるにも関わらず一本の飛行経路で運用することになり、非常に非効率な運用となっている。加えて、LAKESポイントにおける高度6000フィートの制限は、特にB滑走路への着陸機にとって高度処理に余裕が少ない運航になっている。

・一方、成田空港の堅調な需要の伸びとこれに対応すべく供用された暫定並行滑走路の効果もあり、現在、昭和53年の開港当時と比べ格段に交通量が増え、到着機間の間隔を確保するため、到着経路が大きく外側へ膨らむオーバーシュート等が生じ、ひいては空中待機につながっている。これにより、到着機の遅延等の問題が発生しており、早急にこれを改善することが求められている。

・しかしながら成田空域は、羽田、百里空域と接しており、平面的な余裕が少なく水平面方向での経路の分離を行うことは自ずと限界があり、交通量をより安全かつ効率的に処理するために、LAKESポイント近辺で垂直方向により経路を分離し(6,000フィート以上→4,000フィート以上)、一部の機材をLAKESポイントより手前で着陸降下を開始させることにより対応することとしたい。

・本対策により、高度差による間隔設定が出来、円滑な交通流となり、遅延の解消及び運航ダイヤの柔軟な設定が期待でき、これによりユーザー利便性向上が見込まれる。

2. 騒音影響について
 LAKESポイントにおける高度を4,000フィートとした場合の騒音影響についての検証の概要は別表のとおり。


・実際の運用は、概ね半分程度は現行どおりの6000フィート以上を飛行することが予定されているが、仮に全ての機材が4000フィートを飛行したと仮定した場合、騒音予測値の平均は、現在と比べ、2db程度の増加となっている。

・したがって、現行の騒防法(公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律)による騒音対策等を変更する程の騒音影響にはならないと考えられる。

3. その他
・なお、LAKESポイント近傍以外においては、出発・進入飛行コース・高度については、現状どおりであり、騒音影響範囲を最小限にするために行っている成田空港を離発着する航空機の九十九里から利根川までの間の直進上昇、直進降下についても変化はない。・また、A滑走路、B滑走路の1日の発着枠についても現状のままである。


=千葉県の説明文書=


成田空港への着陸便の飛行高度の変更について


平成17年11月7日
千葉県総合企画部空港地域振興課


1.現状
 現在、茨城方面から成田空港への着陸便は着陸始点を霞ヶ浦南端のポイント(名称レイクス)から6000フイー卜(約18OOメートル)で会合し、着陸降下を行っている。
 A滑走路とB滑走路の進入飛行コースは、レイクスポイントから利根川付近まで飛行コース・高度とも重複し、異なる滑走路への到着機であるにもかかわらず一本の飛行経路で運用していることと着陸機数が増えているため、到着機の遅延等の問題が発生している。

2.国土交通省の提案

1. 成由空港の発着回数が、処理能力の限界である20万回に近づく状況の中で、円滑な運航を確保していくためには、茨城県上空の着陸ルートを上下2本に分離することが必要となった。
2,このため、千葉県の香取郡市の一部(佐原市、小見川町、山由町、栗源町)の通過高度が低下するので、関係市町の理解を得たい。
※現在は6000フィート以上。分離後は6000〜4000フィートに低下


3、県としての考え方
@ 羽田空翻拡張後の飛行ルートの大部分が4000フィートから6000フィートの比較的低空で千葉県上空を通過することに鑑み、県とルート下の25市町村は、協議会を設置し騒音等マイナスの影響への対応について国と協議を重ねて来ている。
A 今回の国の提案は・騒音影響という点では、再拡張後の羽由空港と同様の情況となるので、ルート下の4市町と連携して対応してまいりたい。

参考
(1)着陸機の高度変更に伴う音の影響

   佐原市付近
現在  65.5dB(A) (高度約6000フィート)
変更後  67.6dB(A) (高度約6000フィート〜4000フィート)

※ 1音は、平成15年度の成田空港における就航機材の使用実績を考慮した平均値
※2上記の音は常時測定局(蓮沼局)の測定値を基にした予測値であり、佐原市における夏季・冬季の短期測定の値、(平均61dB(A)〜63dB(A))とは異なる。


(2)南風時の運航情況(平成16年8月の着陸機数)

 
A滑走路
B滑走路
摘要
月累計
4,141
1,857
5,998
 
日当たり
133
60
193
平均値
ピーク時間当り
16
6
22
13:00〜13:59
ピーク時間当り
19
5
24
14:00〜14:59


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