レイクスポイント高度2段階化に関する公開質問状と回答
3月3日に県から回答が届きましたので、質問事項の下に茶色の字で追加します。なお、「重ね合わせ航跡図」には「禁無断転載」の文言がありますので、載せません。
千葉県知事 堂本暁子 様
平成18年2月13日
着陸高度引下げを考える地域連絡会
代表世話人 田村 徹
関 静夫
寺田 啓佐
小島 一仁
喜多 正博
成田空港から郷土と暮らしを守る会
会長 木内昭博
貴職におかれましては、日ごろ環境保全にご尽力いただき感謝申し上げます。
私どもはレイクスポイントにおける高度2段階化につきまして2回にわたり貴職への要望書を提出しましたが、いくつかの疑問点がありますので下記質問にお答え下さい。
回答は文書にて21日までに「着陸高度引き下げを考える地域連絡協議会」と「成田空港から郷土とくらしを守る会」にお願いいたします。
質問事項
1、この件につき、関係4市町からの一般住民に対する広報や説明が全くない段階で貴職が素案を示し、4市町に回答を求める事は民主主義の基本に反すると思われますが、どうお考えでしょうか。
<1について 国土交通省から提案のあった飛行高度の変更については、千葉県と佐原市、小見川町、山田町、栗源町の関係4市町で協議しながら対応をまとめてきたところです。住民への説明等については、地域を預かる4市町それぞれの判断と考えています。>
2、成田空港建設当時、友納知事が国策に協力しながらも住民の環境を守るために「千葉県内通過は6000フィート以上で飛行する」と言う約束を当時の運輸省と結びましたが、今回のレイクス高度2段階化にあたり貴職はこの約束を守るように国土交通省に申し入れる気持ちはお持ちでしょうか。
<2について 飛行高度については、昭和46年1月に当時の千葉県知事と運輸大臣が約束した6000フィート以上が基本と考えています。ただし、国土交通省からの提案のあった関係4市町の飛行高度の変更については、成田空港の堅調な需要の伸びにより、航空交通量が増え到着機の遅延等の問題が発生しており、早急にこれを改善したいとのことは理解できるので、4市町と協議しながら対応をまとめてきたところです。>
3、国土交通省が言う「混雑状況」についての詳しい資料請求と、検討は十分行われているのでしょうか。
<3について 国土交通省から飛行航跡図を基に混雑により到着機の経路が大きく外側へ膨らむオーバーシュート等の問題が発生しているとの説明を受けています。(別添重ね合わせ航跡図参照)>
4、国土交通省は7年前の暫定平行滑走路北伸の際、「面的運用で年間発着回数22万回に対応できる」と説明しましたが、現在の発着回数が20万回に達していないにもかかわらず、今回の提案に至った説明を国土交通省は十分しているのでしょうか。
<4について 国土交通省から、利用者はより効率的な運用を求めており、実際に航空交通量が増加してきた中で明らかになった運用上の間題点を改善するため、高度差を活用した立体的な空間利用が必要となったので今回の提案に至ったとの説明を受けています。>
5、国土交通省は佐原市議会における2回目の説明会で「開港当時の6,000フィートにおける騒音よりは小さくなる」としていますが、「開港当時の騒音よりも少なければ問題はない」とする考えに貴職は同意されるのでしょうか。
<5について 国土交通省に、今後も航空機騒音の低減について進展が図られるよう求めていきます。>
6、国土交通省の今回の提案以外に千葉県として騒音を増やさず、「県内通過6000フィート」を守る別案を検討した事がありますか。
<6について 具体的な航空管制に関することなので、所管する国土交通省に聞いたところ、「様々な検討をした結果、今回の提案が最適である。」との回答でした。(別添レイクス付近の高度変更後の降下概念図参照)>
7、「着陸高度引下げを考える地域連絡会」と「成田空港から郷土とくらしを守る会」が貴職への2回目の要望書で提案した「複線化試案」を検討していただけましたか。
<7について 6の回答と同じです。>
以上