成田国際空港の更なる機能強化に関する意見書


 成田国際空港は、羽田空港に代わる我が国の国際拠点空港として昭和41年に建設が閣議決定されて以采、多くの関係者の献身的な努力により幾多の困難を乗り越え、今日に至る空港整備と機能強化が進められてきた。

 成田市議会は、成田空港が今後も増大する首都圏の航空需要に適切に対応し、大規模国際空港の整備が急速に進むアジア各国との空港間競争に勝ち残り、将来にわたり我が国の表玄関としての役割を果たしていくためには、成田空港の更なる機能強化が必要であるとの国の考えと認識を共有する。

 また、成田市は成田空港の成長と歩みをともにしており、成田空港の更なる機能強化は成田市の発展に寄与することを確信するが、一方、空港周辺には大規模内陸空港である成田空港の負の側面である広大な騒音地域が広がっており、その住民は、現在、そして将来の航空機騒音や落下物の増加に対し、強い不安と懸念を有している。

 現在、「成田空港に関する四者協議会」において成田空港の更なる機能強化が議論されているが、その早期実現に向けて、下記のとおり強く要望する。

1,成田国際空港の更なる機能強化に当たっては、騒音地域住民と行政や成田国際空港株式会社が信頼関係を築き、今後の検討状況に応じ、できる限り早期に対策を明示し、双方向で意見を交わしながら、その必要性や航空機騒音の影響、機能強化に伴う環境対策、地域共生策について合意形成を図っていくこと

2,環境対策、地域共生策の検討に当たっては、抜本的な移転対策や防音工事の充実を求める騒音地域住民の声に耳を傾け、真摯にその理解と課題解決に努めること

3,羽田窒港の国際線発着枠の取扱いについては、成田国際空港の国際線ネットワークが損なわれることがないよう、将来にわたり十分に配慮する二と

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成28年3月17日

千葉県成田市議会


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