ピーチ・アビエーションに乗ってみた


 2013年11月19日に、先月27日から成田空港に乗り入れた「ピーチ・アビエーション」で成田空港と関西空港を日帰りしてみました。支払ったお金は、往復で6340円でした。この内、運賃は税込み5710円で、「関西空港国内線旅客サービス施設使用料」が到着350円・出発400円、支払手数料が630円でした。
 運賃が安いだけに他の料金が高く感じられます。なお、成田空港の施設使用料は国内線では徴収されません。

@ピーチ・アビエーションは第1ターミナル

 気をつけなければいけないのは、他の国内線LCCは第2ターミナルですが、ピーチ・アビエーションは第1ターミナルになることです
 電車で第1ターミナルに行きましたが、第1ターミナルのピーチ・アビエーションチェックインカウンター(下の左写真、ただしこの写真は11月1日のもの)は、南ウイングの1階にあります。1階到着ロビー南端の方になります。
 ここに行くには、終点の「成田空港第1ターミナル駅」の改札口を出て、身分確認がありますが、このチェックを受けた後、出たところですぐに左に向かいますと、「国内線」と書かれた通路があります。ここは、すいていて、歩きやすいです。国際線の到着ロビーに出てしまうと混み合います。

@簡単だったチェックイン

 ピーチ・アビエーションのチェックインは簡単でした。自動チェックイン機(下写真真ん中)右の黒いバーコード読み取り機に、プリントアウトした「お客様情報の登録」にあるバーコードをかざせば、左の白いプリンターから搭乗券(下右写真)が出てきます。少し大きい買い物のレシートのようです。

 次の保安検査場に行くのに、間違えてしまいました。エスカレーターを間違えてしまったのです。一応、送られてきた案内図をプリントアウトしてきたのですが、方向がつかみにくい図でした。
 もう一度、チェックイン機の所に戻って、案内の人に聞いて無事に保安検査場につきました。保安検査は10分ぐらいの待ち時間で通過し、国内線待合室に行きました。

 ここには、トイレと売店があり、売店の一角は立ち食い形式の軽食(下の写真)が出されるようになっています。売店に弁当類はありませんでした。今回は9時5分発の関西空港行きでしたので、保安検査前の到着ロビーの売店も開いていました。

@搭乗機は「MARIKO JET」でした

 搭乗機まではバスで移動です。
 バスを降りてみると、ピンクのピーチ・アビエーションの機体が陽光に輝いていました。搭乗機は「JA805P」の「MARIKO JET」でした。

 機内は外側の塗装ほど派手ではありませんでした。座席指定をしませんでしたので、行きは通路側でした。
 搭乗案内は窓際の人、真ん中の人、通路側の人の順で行われ、バス3台で順番に出発しました。早く座席に着けるための、LCCならではの工夫ですね。

@往きも帰りもほぼ満席、相変わらず好調なピーチ

 乗客はほぼ満席で、ピーチ・アビエーションの好調さを物語っていました。なお、帰りもほぼ満席でした。

@足元の狭さにびっくり!

 座ってみてびっくりしたのは、座席の足元が狭いことでした。身長約170cmの私が腰を引いて座っても、ひざが前の座席に当たってしまう感じです(左写真)。以前に乗ったジェットスター・ ジャパンの機体では足元が広く感じた(写真右)のですが、ピーチはひざと前の座席との隙間に握り拳がやっと入る感じです。

 ピーチ・アビエーションの座席配置は180席とのことで、「ジェットスター・ ジャパンの座席配置は160席だったかな?」と思い、帰ってから調べたところ、同じ180席でした。
 どうも、シートが違うようです。ピーチ・アビエーションのシートは厚みがあるように思いました。
今回の方が冬で厚着ですが、その影響は極く小さいと思います。
 それでも、後ろの席から背中を押されることが何度もありました。少し気になります。

 何年か前に全日空のA320型機で鳥取に行ったときの座席も、今回と同じような感じでした。足元の物を取ろうと手を伸ばしたときに、手が届かず、脇腹の筋を痛めそうになったことを思い出しました。
 この座席で、2時間半以上のフライトはきついですね。

@プッシュバックは定刻、離陸まで18分

 プッシュバックは定刻の9時5分に行われました。実際に離陸したのは9時23分でした。

@関西空港は大荒れ、着陸復行で45分遅れ

 途中の飛行はたいした揺れもなく、順調でした。
 「定刻までには到着するな」と思ったのですが、着陸態勢に入り、関西空港連絡橋が見えた段階で、「高度が少し高いかな」と思ったら、グーンと上昇を始めました。着陸をあきらめたようです。
 機長からのアナンスで「風が強く、風向も定まらないので、様子を見ます」とのことでした。
 時刻表通りなら10時35分に到着するはずでしたが、実際の到着は11時20分頃になってしまいました。安全第一ですから、これはやむをえませんね。
 荒れ模様は夕方まで続き、晴れ間もあるけれど、雨がぱらつき、強風が吹いていました。右の写真は管制塔と夕日ですが、雲はおどろおどろしいですね。

@簡素な作りのLCC専用第2ターミナル

 到着したのはLCC専用の「第2ターミナル」前でした。降りてからターミナルまでは徒歩で移動します。第2ターミナルは簡素な作りで、内部は配線や配管がむき出しでした。この「第2ターミナル」は「LCC専用」とのことですが、現在はピーチ・アビエーションが専用に使っています。そこで、ピーチ・アビエーションが工夫を凝らして自由にレイアウトしているようでした。他のLCCは第1ターミナルを使用しています。
 この第2ターミナルから、鉄道の駅やバスの停留所がある第1ターミナルへは専用の連絡バスで移動します。乗れば、5分ぐらいで到着します。
 なお、帰りに気がついたのですが、飛行機が出発するときにはプッシュバックの必要はなく、そのまま前進で、旋回して滑走路に向かえます。プッシュバックの牽引車が不要になり、その分、経費が節約出来るそうです。

@和歌山城は秋景色

 帰りは関西空港発19時00分の便で、成田空港着陸は20時20分でほぼ定刻でした。
 行き帰りの間の約9時間に、和歌山市に高速バス(料金1100円、約40分)で行き、和歌山城を見てきました。紅葉が始まっており、行った甲斐がありました。
 写真上は西の丸庭園(紅葉渓庭園)で、右に見える橋は藩主のいた二の丸と西の丸庭園を行き来する渡り廊下です。
 和歌山城は海から見ると、トラが横たわるように見えるところから「虎伏城」と呼ばれたそうです。
 本当は「番所公園」も見る予定でしたが、関西空港到着が45分遅くなったために、時間がなくなりました。残念。


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