国土交通大臣 石原 伸晃 様
平成16年1月29日
成田空港から郷土とくらしを守る会
会長 木内 昭博
私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」は成田空港建設が本格化した1971年3月より、33年にわたり、周辺住民の生活と権利を守るために活動してきました。
さる、1月16日にイラクに派遣される陸上自衛隊の先遣隊が成田空港から民間旅客機を使って出発したと報道されています。
成田空港につきましては、当時の運輸大臣、空港公団総裁と本会を初めとする周辺住民との間で、「軍事利用はしない。」とする約束が取り交わされています。
昭和47年4月15日に締結された、「平和塔遷座の際の『取極書』」においても、当時の運輸大臣 丹羽喬四郎氏が署名捺印して、次のように約束しております。
「第三条 平和塔等の遷座、移転にあたって、乙等は次の事項を約束する。
一 新東京国際空港は純然たる民間空港であり、安保条約およびこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。その意味においてマツクのチヤーター機の離着陸もこれを認めない。なお、現在羽田空港に行なわれているマツクのチヤーター機の離着陸も極力止めさせるよう努力する。」。
今回の陸上自衛隊先遣隊の成田空港利用は明らかにこの約束に違反する『軍事的利用』であり、周辺住民の容認できるものではありません。
また、成田空港利用者や一般乗客をもまき込みかねない危険な行為です。
私たちが昨年に実施した周辺住民へのアンケートでも、「どのような場合でも成田空港の軍事利用には反対である。」とする人が69.4%に達しています。
私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」は今回の約束違反に厳重に抗議するとともに、二度とこのような事がないように貴職の自戒を求め、誠意ある回答を期待いたします。
平成16年1月26日
成田空港から郷土とくらしを守る会
会長 木内 昭博
私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」は成田空港建設が本格化した1971年3月より、33年にわたり、周辺住民の生活と権利を守るために活動してきました。
さる、1月16日にイラクに派遣される陸上自衛隊の先遣隊が成田空港から民間旅客機を使って出発したと報道されています。
成田空港につきましては、当時の運輸大臣、空港公団総裁、千葉県知事(代理)と本会を初めとする周辺住民との間で、「軍事的利用はしない。」とする約束が取り交わされています。
昭和47年4月15日に締結された、「平和塔遷座の際の『取極書』」においても、当時の運輸大臣 丹羽喬四郎氏、初代空港公団総裁 今井榮文氏、千葉県知事職務代理者 千葉県副知事 川上紀一氏が署名捺印して、次のように約束しております。
「第三条 平和塔等の遷座、移転にあたって、乙等は次の事項を約束する。
一 新東京国際空港は純然たる民間空港であり、安保条約およびこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。その意味においてマツクのチヤーター機の離着陸もこれを認めない。なお、現在羽田空港に行なわれているマツクのチヤーター機の離着陸も極力止めさせるよう努力する。」。
また、今井総裁から当時の日本山妙法寺山主 藤井日達氏への
昭和47年4月15日付けの手紙でも、
「しかしながら私共の建設する空港は日米安保条約下とはいえ、如可なる場合においても軍事的に利用することは一切なく、平和な民間空港として周辺住民の方々とともに親しく共存して行くものであり、そのためには周辺住民の生活の安定と騒音対策を中核とする周辺の開発計画の推進など誠意をもって行なって行く決意であります。」
と約束しております。
今回の陸上自衛隊先遣隊の成田空港利用は明らかにこれら約束に違反する『軍事的利用』であり、周辺住民の容認できるものではありません。
私たちが昨年に実施した周辺住民へのアンケートでも、「どのような場合でも成田空港の軍事利用には反対である。」とする人が69.4%に達しています。
さらに、民間旅客機を利用する事により、民間旅客機が攻撃の標的になる事が予想され、自衛隊員だけでなく同乗する他の乗客をも危険にさらす事になりました。
また、このような軍事的利用が続けば、成田空港自体が軍事基地と見なされ、攻撃の対象とされかねません。
以上のような状況を踏まえ、私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」は今回の約束違反に厳重に抗議するとともに、二度とこのような事がないように、成田空港の運営と管理の最高責任者である貴職の自戒を求め、誠意ある回答を期待いたします。
以上
千葉県知事 堂本 暁子 様
平成16年2月6日
成田空港から郷土とくらしを守る会
会長 木内 昭博
私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」は成田空港建設が本格化した1971年3月より、33年にわたり、周辺住民の生活と権利を守るために活動してきました。
さる、1月16日にイラクに派遣される陸上自衛隊の先遣隊が成田空港から民間旅客機を使って出発したと報道されています。
成田空港につきましては、当時の運輸大臣、空港公団総裁、千葉県知事と本会を初めとする周辺住民との間で、「軍事的利用はしない。」とする約束が取り交わされています。
昭和47年4月15日に締結された、「平和塔遷座の際の『取極書』」においても、当時の運輸大臣 丹羽喬四郎氏、初代空港公団総裁 今井榮文氏、千葉県知事職務代理者 千葉県副知事 川上紀一氏が署名捺印して、次のように約束しております。
「第三条 平和塔等の遷座、移転にあたっては、乙等は次の事項を約束する。
一 新東京国際空港は純然たる民間空港であり、安保条約およびこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。その意味においてマツクのチヤーター機の離着陸もこれを認めない。なお、現在羽田空港に行なわれているマツクのチヤーター機の離着陸も極力止めさせるよう努力する。」。
また、千葉県知事の斡旋のもとに行われ締結された1972年9月20日付けの、空港公団総裁と本会を初めとする住民3団体との間で結ばれた「航空公害に関する交渉覚書」でも、
「一、新空港は、純然たる民間航空のためのものであり、軍事利用させることはない。
軍事施設と思われるものの設置も一切認めない方針である。
MACのチャーター機問題についても約定どおり処理する。又、民間機優先の原則は、新空港においても貫かれており、このため百里空域は、御要望どおり、北方に縮少して民間機との接触の危険がないようにする。」
と約束しております。
今回の陸上自衛隊先遣隊の成田空港利用は明らかにこれらの約束に違反する『軍事的利用』であり、周辺住民の容認できるものではありません。
私たちが昨年に実施した周辺住民へのアンケートでも、「どのような場合でも成田空港の軍事利用には反対である。」とする人が69.4%に達しています。
さらに、民間旅客機を利用する事により、民間旅客機が攻撃の標的になる事が予想され、自衛隊員だけでなく同乗する他の乗客をも危険にさらす事になりました。
また、このような軍事的利用が続けば、成田空港自体が軍事基地と見なされ、攻撃の対象とされかねません。
このため、周辺住民は大きな不安を感じています。
以上のような状況を踏まえ、私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」は、貴職が国土交通省と新東京国際空港公団に対して、「軍事利用はしない。」との約束を守り、二度とこのような事がないように申し入れていただくよう、要請いたします。
以上