成田空港「共生大綱」の住民説明会に関する申し入れ
成田空港から郷土とくらしを守る下総町連絡会代表 木村初茂
先般、政府運輸省並に空港公団は、千葉県及ぴ茨城県の関係市町村に対し、平行滑走路の新飛行コースを含む「地域と共生する空港づくり大綱」を提示しています。
本町にありましては、成田空港A滑走路の開港以来この二十年余、大幅なコースずれ、低空航行等により航空機騒音被害に悩まされ続けてまいりました。再三再四のコース是正要求にもかかわらず改善されません。現行Aランの年間離発着十二万五千回に加えBラン供用されますと年間二十万回と大幅増便となります。関係住民への騒音対策は、予測コンターによる第一種区域の民家防音や谷間対策は率直に言って極めて不十分なものであります。また、騒音地域の土地利用も地域振興施策も何等見当たりません。
今回提示の「共生大綱」は、空港づくりの将来にわたる「指針」と成るものと受け止めております。つきましては、「共生大綱」の全容について地域住民に説明されますよう政府運輸省に取り継ぎいただきたく要請致すものです。貴職におかれましては、説明会がすみやかに実施されますようご努力を願うとともに、関係住民の意見や要望が十分反映できますよう特段のご尽力をかさねてお願いする次第です。
下総町長 澤田正様
平成十年九月十一日