「ジェット機騒音を考える集い」採択決議

着陸機高度引下げの再検討を求める決講文

 国土交通省は昨年暮れ、佐原周辺や稲敷市上空の着陸高度引下げ案について2市3町の早急な了解を求めました。私たちは「うるさくなるのでは?」「なぜ?」という疑問を調べた結果、次の理由により着陸高度の引下げに対し再検討を求めます。

1 高度を下げると騒音が70デシベルを超え、うるさくなります。電話や授業や睡眠に支障が起こります。一日の騒音回数は10機から100機以上になります。
 私たちは「水郷は静かであってほしい」「孫子の代まで静かな田園環境を維持したい」と願っております。騒音は、歴史と文化・観光のまちづくりのイメージにマイナスです。

2 国は稲敷上空の「l本道を上下2本に」し「混雑・遅延を解消したい」と説明しました。しかし、7年前の国の説明と矛盾しています。
● 7年前「年間発着22万回まで大丈夫」と言い、今回はまだ「20万回弱」なのになぜダメなのでしょうか。
● 7年前「最適降下率」に変更したのに、今回は「急降下すぎる」と豹変しています。
●混雑は午後の4時間程度なのに、「半数」の高度を2000フィート(約610m)も下げると説明。本音は朝から晩まで、しかも低高度優先で飛ばしたいようです。

3 千葉県知事との約束「県内通過高度6000フィート」を国は28年間遵守してきました。この約束を充分説明もなく破棄し、騒音拡大をすることは認められません。
 羽田空港再拡張について、堂本知事と11市は超党派で国と交渉し、国も着陸高度を1000、2000フィート引き上げる修正案を提出し妥協しています。

 本集会は、国が騒音を増やさない別の案と充分な説明資料を提示すること、及ぴ県・市町が住民の環境保全の責務を果たすことを強く要望します。
 右、決議します。

平成18年1月22日

ジェット機騒音を考える集い

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