2011年3月前半の出来事


*3月15日

@第38回騒音対策委員会が延期に
 22日に38回目になる今年の騒音対策委員会が開かれることになっていましたが、昨日、成田国際空港株式会社に開催されるかどうか問い合わせたところ、今日「延期」の連絡がありました。時期については事態が落ち着いてから改めて知らせる、とのことです。

@通常の運航も従業員の確保が問題に・成田空港
 成田空港では今日は通常の離発着が行われているようです。しかし、空港への鉄道アクセスが混乱しているために、従業員の出勤に支障が出ています。このために、人員の不足が問題になりつつあります。
 アクセスが十分でないために、今日の便に乗る旅客が昨日のうちに成田空港に来て、約1000人がターミナル内で仮眠しました。
 安全な運航を確保するため、成田空港は「計画停電」の対象から外されています。
 ガソリンの供給に問題が出ているため、成田空港関係のリムジンバス路線に運休が出ているようです。
 鉄道のアクセスについては「計画停電」の影響で乱れています。成田エクスプレスもスカイライナーも運休しており、普通電車も成田空港までの運行はしているものの間引き運転となっているようです。午前中に見た京成船橋駅はシャッターが降りており、「正午から京成小岩=成田空港間の運行を行う」と張り紙が出ていました。
【コメント】初めての事態で、運行側も混乱しているようです。午前中の便に搭乗する予定の方は前日から成田空港近くに行っているのが正解かも知れませんね。

@福島第1原発の半径30Km上空を飛行禁止に
 政府は今日、放射能漏れを受けて福島第1原発の上空半径30Kmを飛行しないように各航空会社に連絡しました。一部に北海道と東京を結ぶ飛行コースがりますが、もともと、原発直近上空は飛行コースから外されていますので、大きな迂回は必要なく、遅れなどはない見込みです。
 原発周辺住民の避難に当たっていた福岡県のヘリコプターと乗務員から微量の放射能が検出されました。

@今日の臨時便は合計48便に
 今日の航空各社の東北方面への臨時便は日本航空が30便、全日空が14便、エアドゥが4便の合計48便となります。日本航空は一部機材を大型機に変更しました。

@いわて花巻空港が明日から再開に・17日から通常ダイヤ
 岩手県は被害を受けていたいわて花巻空港を明日から再開することを明らかにしました。明日は日本航空が大阪と札幌を結ぶ臨時便を運航します。17日からは通常ダイヤでの運航になる、とのことです。

@IHIの相馬工場が大きな被害・B-787型機などの生産に影響
 IHIの相馬工場群が大きな被害を受けているようです。この工場群では世界のジェットエンジンのブレードを生産しています。この生産の中断や遅れで、B-787型機・B747-8型機・A320型機などに搭載されるエンジンの生産が遅れ、航空機の納入に遅れが出る可能性が強い、とのことです。


*3月14日

@「計画停電」のために、更新時間が不規則になります。

成田空港の離発着がほぼ平常に
 今日の成田空港の離発着状況は欠航便もほとんどなく、ほぼ平常に戻ったようです。
 アクセスは「計画停電」の影響で、JR総武線が西船橋までしか運行されていません。京成電鉄も午前11時から午後5時まで運休し、その後も、間引き運転が続くようです。スカイライナーは上野発の早朝2便が運行されただけになります。

@デルタと全日空が大幅増に・成田会社別離発着回数
 成田空港の国際線1月分の会社別離発着回数を見ますと、旅客便でデルタ航空が前年同月比約6倍の大幅な増加となっています。これは、ノースウエスト航空との経営統合でノースウエスト航空便がデルタ航空便に統一されたためです。また、全日空は同7%増となりました。日本航空はJALウエイズと合わせると同26.4%減となりました。また、貨物便は全日空が同51%増、日本航空が同83%減となっています。

@国土が羽田の深夜・早朝貨物便着陸料を4月から半分に
 国土交通省は4月から羽田空港の深夜・早朝時間帯に発着する国際線貨物便の着陸料を現行の半額にする方針を固めました。当面は2011年度中としています。これは、深夜・早朝時間帯の貨物便就航が低迷しているため、とのことです。羽田空港の貨物取扱量は月間約1万トンですが、国土交通省が想定した年間約50万トンの約4分の1にしかなっていません。

@航空各社の臨時便などの情報
 今日の東北方面の臨時便ですが、日本航空は青森・山形・秋田に26便、全日空は福島に14便を運航します。
 また、今日から茨城空港が再開され、スカイマークと春秋航空が運航を再開しました。


*3月13日

@成田空港の離発着・遅れはあるものの欠航はわずか
 「東北地方太平洋沖地震」による成田空港の混乱も収まってきたようです。今日の離発着は前日までの欠航による機材繰りなどで遅れは出ていますが、欠航便はわずかになりました。
 アクセスもJR・京成ともに平常に近く運行され、スカイライナーも運行されています。ただ、京成のシィティライナーは運休が続いています。成田エクスプレスについては日本経済新聞では運行していないそうです。ただ、午後3時頃、私は走っている下りの成田エクスプレスを目撃しました。テスト走行だったのでしょうか。道路も京葉道路・東関東道・新空港道の通行止めが解除になりました。

@日航と全日空が被災地近くに臨時便を運航
 日本航空は今日、羽田空港・大阪空港・新千歳空港から被災地に近い青森空港・秋田空港・山形空港に臨時便14便を運航します。一方、全日空は羽田空港・大阪空港・中部空港・新千歳空港と福島空港を結ぶ臨時便を13便運航します。

@B747NG型機のWi-Fi電波干渉テストでディスプレイが消える
 ボーイング社が開発中のB737NG型機のアメリカ連邦航空局(FAA)によるWi-Fiシステム電磁波干渉認証テストで操縦席のPhase3ディスプレイが消える現象が発生した、とのことです。これについてボーイング社は「この現象はアメリカ連邦航空局(FAA)の規定するテストのみで発生し、実際にWi-Fi機器を使用する時には、この現象が発生することはない」としています。
【コメント】航空機内の電子機器の使用については、色々な意見がありますが、影響を与えることがあるのですね。この問題の難しいところは、現実に起こったとしても、その状況を完全に再現して実験することが不可能なことにあります。「どのような操縦操作をしていたときに、どの乗客がどこの席でどんな機器を使ったか」を調べることは後からは出来ません。そこで、原因を突き止めることも難しいのですね。


*3月12日

@今朝から通常運航再開も欠航や遅延が多数・成田空港
 昨日の「東北地方太平洋沖地震」による影響で成田空港では事務所の階段に亀裂が入ったり、ガラスが割れたり、ターミナルビルでスプリンクラーの配管が損傷したため、水浸しとなりました。しかし、滑走路や誘導灯や管制塔の機能には影響がありませんでした。このため、昨日の運航は午後7時から出発便だけに許可を与えて、15便が出発し、午後11時22分まで運用を行いました。交通アクサセスが止まったために、一時、約13000人が空港内に滞留しましたが、今朝には滞留者も約8500人に減りました。負傷者は17人いた、とのことです。格納庫で整備中の全日空機が損傷した、とのことです。昨日の成田空港関係の欠航便は279便になりました。
 今朝は通常通りの運航に戻りましたが、機材繰りの関係などで、欠航や遅延が数多く発生しています。日本航空と全日空は今日、成田空港と羽田空港関係の国際線を30便欠航させるとのことです。
 成田空港へのアクセスですが、京成電鉄は本線経由と北総開発経由とも運行を開始していますが、数区間で折り返し運転を行っているようです。従って、スカイライナーの運行は行っていません。JRも成田空港への乗りいれは再開しているようですが、成田エクスプレスを運行しているかどうかはっきりしません。
 道路では東関東自動車道と新空港道ともに現在も通行止めです。従って、一般道を使うしかないようです。このため、リムジンバスや高速バスも運行していないのではないでしょうか。
【コメント】成田空港の公式サイトも、このような場合には役に立ちませんね。「成田空港に行くにはどうしたらよいか」とか「ターミナルに泊まる場合には毛布や食料はどこへ行けばよいのか」など全く分かりません。もう少し、親切なサイトにして欲しいですね。アクセスの交通情報や運行状況もネットでは非常に見にくいものばかりで、良く分かりませんね。もう少し、分かり易くできないものでしょうか。


*3月11日

@午後2時46分の「東北地方太平洋沖地震」と津波で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。

@成田空港も滑走路閉鎖中
 詳しいことは分かりませんが、三陸沖地震で成田空港でも滑走路が閉鎖されているようです。午後5時15分現在で、14時55分発のKLMオランダ航空862便から出発が止まったままです。なお、羽田空港は着陸便のみ受け入れているようです。

@3月27日から日航の成田国内線をJALエックスプレスに移管
 運輸審議会は昨日、JALエックスプレスから出されていた「混雑空港への運航許可申請」を認める方針を答申しました。これにより、現在は日本航空インターナショナルが運航している成田=大阪線(1日1往復)と成田=新千歳線(1日2往復)を3月27日よりJALエックスプレスが運航することになります。

@スカンジナビア航空が3月に「オーロラ直行便」2便を運航へ
 スカンジナビア航空は3月12日に成田発ラクセルブ行きと、3月19日に成田発エヴィネス行きの「オーロラ直行便」のチャーター便を運航します。3月12日の便はクラブツーリズムが、3月19日の便はJTBワールドが商品化します。

@10年度の旅客数で全日空が日本航空を追い抜く
 全日空と日本航空が昨日発表した今年度1月までの輸送実績によりますと、1月までの10ヶ月分の国際線と国内線を合わせた旅客数で全日空が3656万1627人となり、日本航空の3626万5150人を上回りました。日本航空の路線縮小により、残りの2ヶ月も全日空が多くなりますので、2ヶ月を残して全日空が初めて日本航空を上回ることが確定的となりました。

@スカイマークの羽田=中部線の2月搭乗率が7.0%・深夜アクセスが問題
 スカイマークが昨日発表した2月の搭乗実績によりますと、深夜便として2月1日に開設した羽田=中部線の搭乗率が7.0%と低迷しているようです。それぞれ午後11時台に出発しますが、到着が午前1時前になる事から、到着してからのアクセスの悪さが影響しているようです。

@日本航空の1月国際線は26.2%減に
 日本航空が昨日発表した1月の輸送実績によりますと、国際線は前年同月比26.2%減となりました。利用率は70.2%で前年同月に比べて0.3ポイントの減となりました。

@宮崎空港の2月国内線旅客が18.9%減に・新燃岳噴火が原因
 宮崎空港の国内線2月旅客数が前年同月比で18.9%減となりました。2月の就航3社の欠航便は74便となっています。


*3月10日

@今日からB滑走路誘導路「改修への字」部分が供用を開始
 今日から改修されたB滑走路の西誘導路「への字」部分の供用が開始されました。
【コメント】正式な供用開始は今日からのようですが、8日に見たところでは、従来よりも到着機が短い間隔でスムースにエプロンに出ているように感じました。

@羽田空港D滑走路供用開始から1月末までの苦情は71件・千葉市
 少し前のことになりますが、先月21日に千葉市議会で行われた共産党のふくなが洋議員の質問と答弁によりますと、羽田空港D滑走路が供用開始となった昨年10月21日から今年1月末までに千葉市に寄せられた苦情は71件に達していた、とのことで、この内、60件は騒音に対する苦情だった、とのことです。これらに基づいて、千葉県と関係25市町は2月16日に国土交通省に対し、「飛行ルートの分散と飛行高度をさらに上げること」を申し入れた、とのことです。

@「海外LCCがどのような路線を設定するか注視」全日空社長
 全日空の伊東社長は昨日の記者会見で海外格安航空会社(LCC)が日本の国内線に参入を計画している問題について「日本法人として参入することについて、我々がとやかく言う問題ではない。しかし、羽田空港に路線を設定することは難しいだろう。どのような路線を設定するか注視していきたい。」と述べました。

@「『整理解雇』は銀行との約束ではない」日航副社長
 昨日開かれた衆議院国土交通委員会で企業再生支援機構の水留常務取締役(日本航空副社長)は共産党の穀田議員の質問に答え「個別具体的に『整理解雇』に対して要望を(銀行から)お聞きしたことはない。先方(銀行)からコメントをいただいたこともない」と答え、銀行との『約束』ではなかったことを明らかにしました。稲盛会長は「165人を残すことは可能だが、『整理解雇』は銀行などとの約束であり、反故にすることは出来ない」と公言しています。

@香港航空がB-787型機32機などの購入へ
 ボーイング社は7日、「香港航空がB-787-9型機を30機、B-787-8型機を2機、B777型機を6機購入すると決定したことを歓迎する」との声明を発表しました。今後、正式契約に向けての話し合いを継続する、とのことです。

@中国国際航空がB747-8型機を5機購入へ
 香港証券取引所への届け出で、中国国際航空がボーイング社の開発している新型ジャンボ機の旅客型・B747-8型機を5機購入することが明らかになりました。引き渡しは2014年〜15年になります。ボーイング社がこの5年間に受注した旅客型のB747-8型機は33機にとどまっており、この1年間は発注がありませんでした。


*3月9日

@名古屋・神戸・鹿児島・長崎・宮古島へも就航を検討、12年度には国際線も
 昨日のスカイマーク西久保社長と森田知事との会談続報ですが、非公開で行われたそうで、会談後の説明では昨日書いた4路線に加えて名古屋・神戸・鹿児島・長崎・宮古島への就航も検討しているそうです。また、2014年のA380型機による国際線の前に2012年度には成田空港発の国際線への参入も予定している、としています。
【コメント】なんで、非公開だったのですかね?

@広島西飛行場の廃港が事実上決まる・定期便のあった空港では初めて
 今日開かれた広島市議会で県営広島西飛行場を広島市営とする条例案が否決されました。同時に、市営化に関する予算を削除する修正予算案が可決されました。広島県知事は「市議会で否決された場合は、市民の総意と受け止めヘリポートとしての整備を進めていく」と言明していましたので、広島西飛行場の廃港が事実上決定しました。定期便が就航したことのある空港が廃港となるのは初めてのことになります。

@北九州空港の23年度国内線旅客数予測を4分の1に修正
 昨日開かれた「事業評価監視委員会」で国土交通省九州地方整備局は北九州空港の2023年度の国内線旅客数を前回予測の392万5000人から98万5000人と約4分の1に下方修正しました。国内線の路線が予測よりも少なかったことを原因としています。

@全日空機がスラット不具合警告で松山空港に引き返す
 今日午前8時30分頃、松山発大阪行きの全日空442便・B767-300型機が離陸したところ、主翼前縁のスラットの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は松山空港に引き返しました。乗客は後続便で大阪に向かいました。

@「100席のMRJも検討する」三菱航空機会社社長
 三菱航空機会社の社長は8日、香港で開かれている「アジア国際航空展覧会」で100席クラスの三菱リージョナルジェット(MRJ)について「このクラスはヨーロッパなどで需要が旺盛で、投入する方が良いと考えている」と述べました。ただ、開発は「70席・90席の現在開発中のモデルの生産が軌道に乗ってからのことになる」としています。

@ILFCがA320neo型機を100機、B737-800型機を33機発注
 航空機リース大手の「ILFC」社は8日、エアバスにA320neo型機100機を発注することで基本合意したことを明らかにしました。また、ボーイング社に対してB737-800型機を33機確定発注したことも明らかにしました。「A320neo」型機はA320型機に新型エンジンを搭載し、燃費の向上と温暖化ガスの排出を大幅に削減する機体で、昨年12月に開発が決定し、2016年の就航を予定しています。(右は昨日成田空港で撮影した日本航空のB737-800型機)


*3月8日

@スカイマークが11月以降に成田国内4路線に就航へ
 スカイマークの西久保社長は今日、千葉県の森田知事を訪れ、今年11月以降に順次成田から旭川・札幌・福岡・那覇に路線を開設することを伝えました。朝夕の1日2便を考えている、とのことです。西久保社長は「成田空港の国内線は、これまで活用が制限されてきた。羽田の国際化以上に大きな市場を生み出すと思う」と述べ、森田知事は「関係先の自治体を直接訪問するなど、県庁を挙げて応援したい」と歓迎しました。

@メリディアーナ・フライ航空が夏に成田=ミラノにチャーター便
 イタリアのメリディアーナ・フライ航空は7月16日〜9月17日にかけて、成田=ミラノ間にチャーター便を10本運航します。毎週土曜日に成田発ミラノ着便、金曜日にローマ発成田着となります。HIS・日本旅行・クラブツーリズムの3社が全席を買い取る事になります。

@ジェットスターと春秋航空が日本国内線への参入を計画
 今日の読売新聞によりますと、格安航空会社(LCC)のジェットスターと春秋航空が日本の国内線への参入を計画している、とのことです。日本での航空輸送事業を手がける海外の事業者は出資を3分の1位未満にする、との規制があるので、国内の企業からの出資を受けて日本法人を設立する意向、とのことです。すでに、国土交通省に計画を打診しており、国土交通省も条件を満たせば参入を認める意向のようです。両社とも安い運賃を設定すれば、勝算がある、と見ているようです。


*3月7日

@成田市が23日に“「NARITA」×成田ブランド スタートアップ・ フォーラム”
 成田市は23日に“国際空港 都市「NARITA」×成田ブランド スタートアップ・ フォーラム”を開催します。このフォーラムは「遠い」「不便」と言う成田空港のイメージを払拭するとともに、成田空港の強みを市民と一体になって考えるもの、とのことです。

@成田市の来年度予算案で周辺対策費が約47億円
 成田市の来年度予算案によりますと、「空港周辺対策事業費」が47億3108万円となっています。また、「成田ブランド構築事業」として4100万円、「国際観光振興事業費」として1303万円が計上されています。

@「LCCで個人旅行は増えたが、量的拡大はそれほどでもない」JTB
 財団法人日本交通公社は先月14日に日本に最初に進出したジェットスターの運航状況を分析した「ローコストキャリア(LCC)のインパクト研究」の中間報告をまとめていますが、それによりますと「運賃低下が即、新たな需要創出に結びつくという単純シナリオは、日本では実現しにくい可能性がある」としています。ジェットスターの運航開始で個人旅行は増えたものの、量的拡大には結びついていない、としています。ただ、「ジェットスターは中距離路線を運航しており、コスト削減効果が出にくいのも原因」とし、近距離格安航空会社(LCC)が運航を開始すると違った側面が出てくるかも知れない、ともしています。同研究は今月末をメドに最終報告をまとめる予定です。

@Googleマップに「航空機事故現場」が写っている?
 「GIZMODO」によりますと、米国カリフォルニア州アラメダ郡のある地点のGoogleマップの画像に航空機が真っ二つに割れた“事故”の写真があるそうです。しかし、米国でこのような航空機事故が起こったとの報道はありません。これについてGoogleでは次のように説明しています。「Googleマップの航空写真から飛行機墜落事故に似せた画像が確認できますが、これは実はアメリカのテレビ番組「Trauma」という企画の中で制作されたものです。かつての海軍アラメダ基地の滑走路でこの大破した飛行機の模型が撮影されました。大破した飛行機の模型としてボーイング旅客機が利用され、確か2009年に撮影されたものだと思います。ちょうどこの辺の地域のGoogleの航空写真は2009年末の方に撮影されたので、たまたまその撮影期間に、その頃置かれていたニセの大破した飛行機の模型が写りこんでしまったのだと思います。」


*3月6日

@成田空港に日本初で初めて飛んだ動力機模型2機が展示中
 成田空港では今、日本で初めて飛んだ動力飛行機の模型が展示されています。日本での初飛行は1910年12月19日に代々木練兵場(現代々木公園)で、徳川好敏・日野熊蔵両氏によって行われました。両氏は飛行機購入と飛行訓練のためにヨーロッパに派遣され、徳川氏はフランスで「ファルマン機」他1機を購入し、日野氏はドイツで「グラーデ機」他1機をそれぞれ購入し、操縦訓練も受けました。分解して持ち帰った機体での初飛行でした。
 現在、第1ターミナル出発ロビーには「日独交流150周年」事業の一部として「グラーデ機」の模型が展示されています。また、第2ターミナル出発ロビーには「ファルマン機」の模型が展示されています。ただ、「グラーデ機」の展示は10日までとなっています。下記に写真を載せておきます。

第2ターミナルの「ファルマン機」
第1ターミナルの「グラーデ機」
徳川好敏氏(左)と日野熊蔵氏(右)
代々木公園にある「日本航空発始之地」の碑

@米軍機の低空飛行で土蔵が全壊・岡山県津山市
 2日午後3時過ぎ、岡山県津山市の民家でゴーッと言う飛行機の爆音の直後に敷地内にあった土蔵が全壊する事故がありました。土蔵の中には自転車や洗濯機が置いてありましたが、幸い、人はいませんでした。この家の主人は「ドッドッドと、なんともいえん爆音がして家全体がガタガタゆれた。地震かなと思っていたら屋根瓦が落ちて、表に出て見たらメリメリと音がして蔵がドカッと倒れた」とその恐怖を話しています。外にいた奥さんは、前の道に倒れて、一時、立ち上がれなかった、とのことです。近くで工事をしていた男性は「ものすごい音がして、見上げたら米軍機が2機飛んでいて、山にぶつかるのではないか、と思った。」と話しています。

@ロシアで訓練中のアントノフ148型機が墜落・6人死亡
 ロシア当局によりますと、5日、ロシア西部のペルゴロド州で試験飛行中だったアントノフ148型機が墜落しました。この機には訓練中のミャンマーのパイロット2名を含む6人が乗っており、全員死亡したとのことです。


*3月5日

@千葉県がカジノを「日本人も対象」に変更を検討
 千葉県総合企画部は昨日開かれた常任委員会で、成田空港周辺に設置を検討している“カジノ”について、当初は「外国人専用」としていたものを、日本人も対象とするものに変更する検討を行っていることを明らかにしました。

@日本エアコミューター機が不具合で引き返す
 昨日午前8時頃、鹿児島発奄美行きの日本エアコミューター3721便・DHC8-402型機が離陸したところ、2台ある飛行データ受信機の1台がトラブルを起こした事を示す警告が出ました。他の1台は正常値を示していましたが、点検のため同機は鹿児島空港に引き返しました。乗客は代替機で1時間20分遅れて奄美に向かいました。

@日本航空が4月1日より国際線受託手荷物規定を改正へ
 日本航空は昨日、国際線の受託手荷物の規定を4月1日から改正する、と発表しました。現在は米国・カナダ便は個数制で他は全て重量制ですが、これを全ての便で個数制にします。ファストクラスとエグゼクティブクラスでは無料で預けられる手荷物を3個まで(1個あたり32Kg )とします。エコノミークラスは同2個まで(1個あたり23Kg )とします。大きさは3辺合計が203cm以内となります。この改訂により、無料で預けられる荷物が大幅に増加する、とのことです。


*3月4日

@成田空港会社などがベトナム空港の事業化調査に着手
 成田国際空港株式会社は日本とベトナムの官民共同プロジェクトに参加し、三菱商事など3社とともにベトナム南部のホーチミン郊外に建設中であるロンタイン空港の空港整備事業化調査に着手することになりました。

@「大音量で聴覚異常」を初めて実験で証明
 今日の読売新聞によりますと、自然科学研究機構生理学研究所の岡本秀彦・特任准教授(神経科学)の研究グループは大音量を聞いていると聴覚に異常が生じることを初めて実験で確かめました。2日付の米国・科学誌「プロスワン」(電子版)に発表しました。実験は地下鉄車内に相当する80dB超の音楽を半年以上にわたり、1日2時間以上イヤホンで聴き続けた20才代の13人と全く聞かなかった20才代の13人の聴覚について比較しました。岡本准教授は「大音量で聞き続けると、聴覚神経などに負荷がかかり、日常生活では雑踏での話し声や車のクラクションが聞き取りにくくなっていると推測され、注意が必要だ」と指摘しています。

@シンガポール航空のA380型機エンジン内の油漏れ5件
 シンガポール航空は3日、爆発したカンタス航空A380型機のロールスロイス社製「トレント900」型エンジンと同型のエンジンを、爆発トラブル後に点検したところ、5件の油漏れがあったことを明らかにしました。しかし、トラブルは軽微であり、「修理済みで、安全上も影響はなかった」としています。

@デルタが日本航空のMD90型機9機を購入へ
 デルタ航空の戦略担当幹部は3日、同航空が日本航空のMD90型機を9機購入することを明らかにしました。現在使用中のDC-9型機と交代させて米国内線で使用する、とのことです。引き渡しは来年1月からになるそうです。


*3月3日

@スカイマークが今年度中に成田国内線で数路線就航へ
 今日の日本経済新聞によりますと、スカイマークは今年の秋に成田=那覇・成田=新千歳・成田=神戸の各路線に就航します。1日2往復程度を検討している、とのことです。また、成田=福岡線も1〜2往復程度で就航する予定とのことです。これは、2014年にA380型機を使った国際線に参入を予定していることから、乗継便を強化する意味もあります。羽田空港の国内線枠が確保しづらい事も影響しているようで、茨城空港の路線も拡充する、とのことです。

@日本貨物航空が5月3日に南部貨物地区に移転
 日本貨物航空は5月3〜5日に貨物業務を現在の成田空港北部貨物地区から南部貨物地区に移転・集約します。事務所も南部地区に移転します。

@全日空が国際線就航25周年記念イベント実施
 全日空は今日午前、1986年3月3日に成田=グアム線に就航して国際線に進出してから、25周年になる事を記念するイベントを成田空港で挙行しました。イベントの後、今月で全て退役させる予定の国際線B747-400型機を使った記念チャーター便を運航し、グアムに向かい出発させました。

@日本航空G子会社で賞与1.4ヶ月分支給で交渉
 日本航空グループの子会社で2011年3月末までに一時金として賞与1.4ヶ月分を支給する方向で労組が交渉している、とのことです。好業績への貢献と、再建に向けた社員の士気向上を目指したもの、とのことです。
【コメント】当然の事でしょうね。我慢が限界を越えれば、士気が低下して仕事にゆるみが生じ、ミスが多発することになり、安全性確保に脅威となります。しかし、“1.4ヶ月分”とは少ないですね。

@IATAが今年の利益予想を下方修正・原油高で
 国際航空運送協会(IATA)は2日、2011年の航空業界全体の最終利益が、昨年12月の予測よりも約5億ドル少ない86億ドル(約7100億円)になるとの予測を発表しました。旅客需要は好調ですが、このところの原油高が原因、とのことです。2010年利益の約半分になる事になります。


*3月2日

@名古屋空港の地元豊山町がフジドリームエアラインズ便に助成金
 名古屋空港の地元・愛知県豊山町は来年度から名古屋空港発着便を利用する町民に対して片道で大人3000円、子供1500円を補助することになりました。鈴木町長は「町の面積の3分の1を占める空港がなくなることは考えられない。路線維持のためにも助成することを決めた」としています。現在、同空港に就航しているのはフジドリームエアラインズだけです。

@おもしろい「MRJフライトシミュレーター」・三菱みなとみらい技術館

 先日、リニューアルした三菱重工の「三菱みなとみらい技術館」に行きました。その中でおもしろかったのは2012年の初飛行が予定されている「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の実物大コックピット「MRJフライトシミュレーター」でした。この機長席(左席)に座ってMRJの操縦を体験できるのです。離陸から約7分間で着陸させなければなりません。着陸させられないと“墜落”になります。前面と左右の窓にはコンピューターグラフィックの景色が現れ、飛行につれて動いていきます。
 私も体験しましたが、着陸する空港がどこにあるか分からず、あえなく“墜落”してしまいました。後で気がついたのですが、右の写真にある右向きの大きな矢印が空港の方向でした。操縦桿やエンジンスロットなども機能していますし、前面のディスプレイも実物同様につくられているように思いました。行った日が平日と言うこともあり、すいていましたが、休日にはかなりの順番待ちになるのではないでしょうか。


*3月1日

@2月のアクセス数は24,740回でした。

@「への字」部分改修終わり、10日から供用開始
 B滑走路の誘導路「への字」部分の湾曲を緩やかにして、滑走路との間隔を拡げる工事が完成し、10日から供用が開始されます。これにより、離発着機がある場合も、「への字」部分手前で一時停止をする必要がなくなり、スムーズに移動できるようになります。現在は1時間に14回しかできない離発着回数が増えることになります。

@成田空港会社が「FACT_」ページを開設
 成田国際空港株式会社は今日、「FACT_」のページを開設しました。「FACT」というのは日本語にしますと「事実, 真実, 真相, 実際」と言うことになりますので、「成田空港の真実」という意味にでもなるのでしょうか。

@今日で日本航空のB747型機が全て退役に
 日本航空の通称“ジャンボ機”・B747型機が今日で全て退役しました。今日午後1時台に成田空港に到着したホノルル発の75便と沖縄発の3098便が最後になりました。実に41年間日本航空の空を飛んだことになります。到着の際にセレモニーが行われました。

@全日空が小糸工業に約201億円の賠償を要求
 小糸工業は今日、全日空から航空機座席の納入遅延についての損害賠償として約201億円の請求があったことを明らかにしました。小糸工業の耐火性能でのデータ偽造問題により座席の納入が遅れ、全日空では4機のB737型機が最大15ヶ月も路線に投入できなくなっている、とのことです。

@全日空系のLCCに「産業革新機構」が出資を検討
 全日空系の格安航空会社(LCC)「エーアンドエフ・アビエーション」に対して官民がつくっている「産業革新機構」が出資を検討していることが分かりました。同機構は約20%を出資して第3位の株主になる模様です。