2011年7月前半の出来事


*7月15日

@13年度にマカオ=成田線を自由化・日本とマカオの航空協議
 国土交通省は今日、昨日まで行われていた日本とマカオ間の航空当局者協議で、(1)2013年夏季にマカオ=成田間を自由化、(2)成田空港の増枠の機会を捉えて、2012年夏季に増便可能とする(エア・マカオを週3便から週7便にすることを可能とする)、(3)首都圏以外の日本とマカオ間を自由化し、以遠権も自由化する、ことで合意したことを発表しました。

@「成田スカイアクセス」開業1年・利用者は予測より7ポイント減
 今日の読売新聞によりますと、17日に、開業して満1年となる「成田スカイアクセス」の利用者は、日暮里=成田空港間で前年度比1%増となりましたが、当初の見込みに比べますと7ポイント減になっているそうです。日本航空の成田空港国際線縮小や羽田空港国際化や大震災の影響があったものと見られています。また、東京駅までの延伸を望む声がありますが、延伸費用が約3500億円もかかることがネックになっている、とのことです。

@明日から「第26回成田空港周辺児童書道・絵画展」
 明日から成田空港周辺児童による「第26回成田空港周辺児童書道・絵画展」が成田空港で開かれます。今年は周辺の109校から19884点の応募がありました。この中から、252点が入賞しました。展示期間は明日〜8月9日までが第2ターミナル、8月11日〜30日までが第1ターミナルになります。

@6月の訪日外国人数は36%減に・観光局
 日本政府観光局のまとめによりますと、6月の訪日外国人数は前年同月比36.0%減となりました。日本人出国者数は同2.9%減でした。5月はそれぞれ50.4%減、8.4%減でしたので、かなり回復してきていることが伺えます。

@日航の5月国際線旅客数が42.6%減
 日本航空が発表した5月の国際線旅客数は前年同月比42.6%減となりましたが、4月よりも改善している、とのことです。また、有償座席利用率は同9.9ポイント減の60.9%になりました。

@昨年度のランプ・インスペクションは347回
 国土交通省が日本に乗り入れている外国航空会社の到着便に対して行う「抜き打ち検査(ランプ・インスペクション)」は2010年度に347回となりました。38ヵ国の74社に対して行われたものです。この結果「運航便を止めさ せるような悪質なものはなかった」とのことです。


*7月14日

@「成田国際空港周辺土地利用ビジョン」が載りました
 「3日の出来事」で書いた「成田国際空港周辺土地利用ビジョン」が成田市のホームページに載っていました。

@スカイマークの6月分旅客数が53.4%増も、有償座席利用率は8.3ポイント減に
 スカイマークがまとめた6月分輸送実績によりますと、全路線の旅客数は路線が拡大したことにより、前年同月比53.4%増となりました。しかし、提供座席は同70%増だったことから、有償座席利用率は8.3ポイント減の73.6%となりました。

@ブラジルで小型機が墜落、16人死亡
 13日午前7時頃、ブラジル北東部レシフェからナタールに向けて離陸した「ノアル航空」のL410型機が墜落し、乗客・乗員16人全員が死亡しました。同機は離陸直後にパイロットが「緊急事態のため、緊急着陸を行う」と連絡してきた後に墜落した、とのことです。墜落機はかろうじて住宅街を避けて、空き地に墜落しました。L410型機は旧チェコスロバキア製の双発プロペラ機です。「ノアル航空」は約1年前に運航を始めた航空会社です。

@関西空港行きのツアー添乗員が夫婦げんか(?)で失踪
 13日午前、上海の浦東空港から中国東方航空機で関西空港に向かって出発するはずだった中国人ツアーの添乗員が出発時間になっても空港に現れませんでした。添乗員が全員のパスポートを預かっていためにツアー客は出発できませんでした。旅行社は後続便で関西空港に向かうよう手配しましたが、添乗員が見つからなかったために、パスポートがなく、この日はホテル待機になりました。この添乗員の義兄弟と名乗る人物が空港に現れ「彼は妻と子供と一緒に空港に来たが、そこで夫婦げんかが始まり、興奮した添乗員がそのままどこかに行ってしまった」と話したそうです。


*7月13日

@スカンジナビア航空が成田発ノールウェー直行便を運航
 スカンジナビア航空はノールウェーのラクセルブとベルゲンへの直行便を今年も運航しています。成田=ラクセルブ線はすでに2日に運航し、成田=ベルゲン線は9日・30日・8月6日・8月13日に運航されます。いずれも旅行会社の企画となっていますので、航空券は個人的では購入できないようです。

@観光庁が国内旅行喚起でサイトを立ち上げ
 観光庁は今日から10月31日まで、国内旅行への興味を喚起するためのサイト「日本再発見。〜もう一度日本を見つけよう〜」を立ち上げました。このサイトでは3週間毎にテーマを設け、それについてユーザーが自由に文章や写真を投稿できます。投稿されたものについてユーザーが「行きたい!」または「パス」と投稿できます。

@上海の虹橋空港ロビーで周辺住民が騒音被害に抗議行動
 中国の上海にある虹橋国際空港で6月末から7月初めにかけて、空港周辺住民がロビーに座り込み、騒音被害に対する抗議行動を行いました。住民はロビーに広げた紙に「私達は騒音の被害者だ」と書いて抗議したそうです。警備当局は周りで監視していましたが、大きな混乱はなかった、とのことです。同空港では建設前に、最も近い居住区域と滑走路は約1700m離れる、と説明しましたが、実際には300mしか離れませんでした。また、移転を約束した二つの居住地域はいまだに移転の話しさえない、とのことです。


*7月12日

@デルタ航空が成田=パラオ線を3ヶ月運休へ
 デルタ航空は現在週3便で運航している成田=パラオ線を9月28日〜12月27日まで運休することを明らかにしました。9月の連休後に需要が減ることを見込んでの措置で、年末年始の繁忙期まで運休するものです。

@スカイネットアジアの会員クラブで個人データが流出
 スカイネットアジア航空は今日、同社の会員制サイト「ソラシドスマイルクラブ」で約700人の会員の住所やクレジットカード番号などが会員外の人に閲覧可能になっていた、と発表しました。携帯電話で会員外の人が同クラブにアクセスするとパスワードなしでも、直前にアクセスした人の個人情報が現れてしまうことがある、とのことです。現在クラブのサイトは一時閉鎖されており「原因を調査中」とのことです。

@中国東方航空の広島=成都線がまたもや就航延期に
 昨日就航を始める予定だった、広島=上海=成都線の就航が延期されました。同航空は「中国の関係機関との調整が遅れたため」と説明しています。新たな就航日は不明です。同路線は現在運航中の広島=上海線を内陸部の成都まで延長するもので、当初は3月27日の就航を予定していましたが、大震災で7月1日就航の予定に延期しましたが、これも、延期になり、11日も延期されたことになります。

@ロシアで旅客機がオビ川に不時着し、7人が死亡か
 11日、ロシア中部のオビ川にトムスク発スルグート行きのアンガラ航空・アントノフ24型機が、左エンジンから火を噴きながら不時着しました。同機には乗客・乗員37人が乗っていた、とのことです。この内、7人が死亡し29人が病院に搬送された、との情報があります。同機は左エンジンが爆発したため、川に不時着を決行した、とのことです。アントノフ24型機は双発のプロペラ機で1978年に生産が終了している老朽機です。


*7月11日

@「LCCは歓迎するが、安全性をないがしろにするな」国交大臣
 大畠国土交通大臣は8日の記者会見で「格安航空会社(LCC)の進出を歓迎する。(一般論として)安全性をないがしろにしては困る」と述べました。

@国土が仙台空港利用の国際線臨時便を許可・25日から
 国土交通省は8日、大震災後初めてとなる仙台空港を使用する国際線臨時便を許可しました。コンチネンタル航空の仙台=グアム便とアシアナ航空の仙台=仁川便で合計5便となります。25日からの運航となります。

@春秋航空の茨城=上海線が週3往復に復帰
 昨日から、大震災後に不定期で運航されていた中国・春秋航空の茨城=上海線が週3往復(水・金・日曜日)の定期運航に復帰しました。

@豪政府が温室効果ガス排出企業に課金・航空燃料税も引き上げ
 オーストラリアの首相は10日、化石燃料依存から脱却するために温室効果ガスを排出する企業に対し、排出量1トン当たり23豪ドル(約2000円)の費用負担を求める制度を導入する、と発表しました。また、航空燃料のケロシンへの課税についても1リットル当たり2倍以上の10.16セントに引き上げる、とのことです。なお、オーストラリアに国際線を乗り入れる航空会社に対しては適用されません。これについて、カンタス航空などは「運賃を引き上げざるを得ない」としています。

@済州航空機が与圧装置入れ忘れで5人が病院に
 7日午前9時頃、韓国の金浦空港から済州空港に向かって離陸した済州航空機で、機長が与圧装置の作動を忘れたために、離陸後5分頃から耳の異常を訴える乗客が続出しました。客室乗務員が機長に連絡して機長が与圧装置を作動させましたが、乗客の内5人は耳の激しい痛みが治まらず、済州空港到着後、病院で治療を受けました。同航空はこの機長を乗務停止としました。

@「羽田の昼間時間帯枠が確保できれば、A380型機の投入も」シンガポール日本支社長
 今日のトラベルビジョンによりますと、シンガポール航空の日本支社長に就任したデイヴィッド・リム氏は同社のインタビューに答え、羽田空港の深夜・早朝時間帯に運航している羽田=シンガポール線の乗客の声として「羽田空港までのアクセスが問題」との声があることを紹介し、「昼間の時間帯に枠が確保できれば、A380型機を投入するなどで、ビジネス需要を掘り起こせるのではないか」と述べました。


*7月10日

@「関空促進協議会」がLCCへの新たな助成措置
 関西の経済団体や自治体でつくる「関西国際空港全体構想促進協議会」は明日開く総会で、現在行っている国際線の新規就航に対する着陸料の1年目2割、2年目1割相当の助成制度を2012年3月まで延長する事と、関西空港に就航する格安航空会社(LCC)に対して、LCC専用ターミナル使用料や国内線着陸料の引き下げにつながる新たな補助金支給を行う方針を決定する予定です。

「ヘワ・ボラ航空」事故の死者は74人
 8日にコンゴで起こった「ヘワ・ボラ航空」機の墜落事故による犠牲者は現地赤十字のまとめによりますと、74人とのことです。同機には乗客・乗員118人が搭乗していたとのことで、病院に収容された人も大きなやけどを負っている、とのことです。航空機事故の初期情報は混乱して、正確でない場合が多いようです。


*7月9日

@「夏休み旅客数は14.4%減も大震災前の水準に戻りつつある」成田空港
 成田国際空港株式会社は昨日、「2011 夏季旅客推計」を発表しました。それによりますと7月14日〜8月31日の夏休み中の成田空港利用旅客数は前年同期比で14.4%減となる、としています。出国ピークは8月13日〜15日で、入国ピークは8月20日・21日となります。「大震災前の2月が前年同月比で8%減だったので、大震災前の水準に戻りつつある」としています。日本航空の国際線大幅減便や羽田空港国際化の影響で、大震災前にも成田空港の旅客数は前年に比べて落ち込んでいました。

@全日空機エンジントラブルは重大インシデント
 昨日発生した全日空機のエンジントラブルはやはり重大インシデントとなりました。運輸安全委員会は調査官3名を派遣しました。エンジン内部の約600枚あるブレードの半分以上が破損していた、とのことです。
【コメント】このところ、事故につながりかねない重大インシデントが続きますね。元もと夏は空気の密度が下がることにより、十分な揚力を得るには、エンジンの高出力を長い時間維持せざるを得ず、無理がかかる分、エンジントラブルも多いのですね。

@北海道エアシステム機が防氷装置トラブルで10便欠航
 昨日午前8時前、丘珠発釧路行きの北海道エアシステム・サーブ340B型機が出発前点検を行ったところ、尾翼の防氷装置のトラブルが見つかりました。部品の交換が必要になったため、この機体を使う予定の10便が欠航となりました。

@国土が三菱重工に厳重注意
 国土交通省は昨日、航空機用チタン製品に関する検査の規定違反問題で三菱重工に製品管理を徹底するように航空法上の厳重注意をしました。また、26日までに再発防止や出荷済みの製品に対する再検査などについての計画などを提出するように求めました。なお、同社は航空機用のアルミ製品につても同様の規定違反があった、とのことです。

@コンゴで旅客機が着陸失敗・127人以上が死亡
 8日、コンゴ(旧ザイール)の東部キサンガニの空港に首都キンサシャから到着し着陸しようとした「ヘワ・ボラ航空」のB727型機が着陸に失敗しました。同機は大雨の中、空港から約200m離れた地点に墜落した、とのことです。乗客・乗員の数は分かっていませんが、報道によると53名が救助されたものの、127名が死亡した、とのことです。EUは安全上の問題から「ヘワ・ボラ航空」のEU域内への乗り入れを禁止しています。
【コメント】B727型機とは古い機体ですね。この機種は1984年に生産が終わっています。下の写真は撮影年月日が分からないのですが、多分、20年以上前に成田空港に調査に行ったときに撮影したコンチネンタルミクロネシア航空のB727型機です。

@ドバイのリース会社がA350型機など45機をキャンセル
 7日、ドバイの航空機リース会社ドバイ・エアロスペースがエアバスに発注していた航空機45機をキャンセルしたことが分かりました。内訳はA350型機が11機、A320型機が34機になるそうです。理由は分かりません。

*7月8日

@成田空港で復興ステッカーを出国者に配布
 成田空港では復興支援として、「次の旅先に迷っているなら、日本へ」と書かれたステッカーを出国者に配布しています。旅客のスーツケースなどに張ってもらい、日本への渡航を呼びかけるものになります。

@国土がAOCに福島原発周辺航空路で遵守を要望
 国土交通省は福島原発に設定している飛行禁止空域(半径20Km)を大きく迂回する成田空港や羽田空港に離発着する航空機があり、他の航空機の飛行経路を変更したり、待機旋回の原因になる事があることから、6月に成田空港航空会社運営協議会(AOC)に推奨経路を遵守するように求める要望書を提出した、とのことです。大きく迂回する経路をとるのは外国航空会社の航空機が多い、とのことです。

@エアプサンの成田=プサン線が好調
 韓国格安航空会社(LCC)のエアプサンは参入した先月23日〜30日の搭乗率を明らかにしましたが、平均搭乗率が79%と好調で、目標とした65%を大きく上回っている、とのことです。

@全日空機がエンジン破損で羽田空港に緊急着陸
 今日午前9時20分頃、羽田空港を離陸した羽田発富山行きの全日空883便・B767-300型機が羽田空港の北西約120Kmを上昇中に、左エンジンから異音が発生し振動が激しくなりました。このため、同機は左エンジンを止めて、右エンジンだけで羽田空港に引き返し、同50分頃無事に緊急着陸しました。点検したところ、エンジン内部のタービンブレードが折れたり破損していました。鳥が衝突した形跡はなかった、とのことでです。重大インシデントの可能性もあるようです。

@デルタ航空が羽田=デトロイト線を9月1日から運休に
 デルタ航空は再開した羽田=デトロイト線を9月1日〜来年4月25日まで運休とすることを決めました。すでに、米国運輸省の承認も得られている、とのことです。羽田=ロサンゼルス線は運航します。大震災による需要の低迷と原油価格の高騰が原因とのことです。
 なお、アメリカン航空も羽田=ニューヨーク線の来年5月31日までの運休を米国運輸省に申請しているようです。


*7月7日

@トルコ航空が来年夏季ダイヤから成田=イスタンブール線を毎日運航へ
 トルコ航空は来年の夏季ダイヤから、現在週6便で運航している成田=イスタンブール線を週7便のディリー運航に増便する、とのことです。

@昨日、滑走路閉鎖が3件・成田空港
 昨日は成田空港で滑走路閉鎖が3件ありました。昨日の出来事で書いたフェデラルエクスプレス機のトラブルの他に下記の2件がありました。
・昨日午後3時頃、ロサンゼルス発成田行きのアメリカン航空169便・B777-200型機が「タイヤに不具合がある」として、緊急着陸しました。滑走路の安全点検のために滑走路(多分B滑走路)が約10分間閉鎖されました。
・昨日午後3時55分頃、ロサンゼルス発成田行きの全日空5便・B777-300型機の着陸後点検で機首部分に鳥が衝突した痕が見つかりました。滑走路の安全点検のために滑走路(多分B滑走路)が約10分間閉鎖されました。

@千葉市が羽田着陸機の騒音問題でリーフレット・4月に
 千葉市のホームページに羽田空港再拡張後の羽田空港着陸機による騒音増加について、市民に説明する「お知らせ 新たな飛行ルートにおける測定結果について」と題するリーフレットが掲載されていました。発行は4月になっています。この中で、市民からの苦情があることを認め、原因について「飛行ルートは、網掛けされている部分となっておりますが、多くの航空機が同一線上を飛行していることが原因の一つとして考えられます。」と解説しています。

@ピーチ・アビエーションが航空運送事業許可を取得
 国土交通省は今日、全日空系の格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」に航空運送事業許可を与えました。

@カンタス航空が燃油サーチャージャーを据置に
 8〜9月の国際線運賃にかかる燃油サーチャージャーの引き上げが相次いでいますが、カンタス航空は8月1日〜9月30日の燃油サーチャージャーを据え置くことを発表しました。算定の基準となる4〜5月の原油価格から見ると日本路線においては現行の片道25000円から29000円に引き上げることになりますが、6月中旬以降は原油価格が下がり、安定していることを考慮して据え置く、とのことです。


*7月6日

@フェデックス機が誘導路灯に接触・A滑走路40分閉鎖
 今日午後0時30分頃、離陸に向かって誘導路を走行中のフェデラル・エクスプレス・MD11型機が誘導路灯に接触しました。安全確認のため、A滑走路は約40分間閉鎖されました。この影響で、離着陸便に遅れが出ています。

@成田市長が特区法成立で空港外の免税品販売構想
 昨日、成田市内で、6月に総合特区法が成立したことを受けて、成田空港周辺の4市町の首長と千葉県経営者協会の地元メンバーらの「空港を生かした地域活性化」をテーマにした意見交換会が開かれました。この席で小泉成田市長は成田空港に到着した日本人を対象とした、空港外も含む免税品の販売や外国人客を対象とする成田空港周辺観光ツアーなどの構想を明らかにしました。

@「国際路線は4時間程度で」とPeach ・Aviation社長
 今日の朝日新聞によりますと、全日空系の格安航空会社(LCC)Peach ・Aviationの井上社長は同新聞の取材に答えて、国際線の展開について「片道4時間程度(の範囲)を基準に検討していく」と述べ、具体的には中国・韓国・台湾やサイパンなどを検討していることを明らかにしました。また、運賃については「全日空の半額程度を検討している」と述べました。

@エアアジアがA320neo型機を100機追加発注か
 ロイターによりますと、関係筋は同社の取材に対して匿名を条件に、アジアの格安航空会社(LCC)最大手「エアアジア」がエアバスに対してA320neo型機を100機追加発注する事を明らかにしました。これが事実としますと、同社のA320neo型機発注は合計で300機となります。


*7月5日

@国土が成田空港事務所長に中坪氏を発令
 国土交通省は1日の人事異動で成田空港空港事務所長に独立法人「電子航法研究所」理事の中坪克行氏を発令しました。

@運輸安全委員会が日航ジャンボ機墜落事故で解説書を作成
 運輸安全委員会は8月12日で26年目を迎える日本航空123便御巣鷹尾根墜落事故報告書についての分かり易い解説書を作成している、とのことです。遺族らの疑問に答えるため、とのことです。事故報告書についての解説書作成は初めてのこととなります。

@国土政務官が「統合会社に民間は手を出さない」と発言
 市村国土交通政務官は昨日、橋下大阪府知事との会談で法律が成立した関西空港と大阪空港の新運営会社について「(現状では)民間は手を出さない」と述べ、民間への売却が現状では困難になっている、との認識を明らかにしました。

@北海道エアシステム機で防氷装置トラブル
 昨日午前9時20分頃、函館発丘珠行きの北海道エアシステムのサーブ340B型機で左エンジンの防氷装置の異常を示す警告灯が点灯しました。同機はそのまま丘珠空港に無事着陸しました。点検したところ、部品の交換が必要なことが分かり、この機体を使う予定の8便が欠航となりました。

@奥尻島トラブルでエンジンに運用限界の1.4倍の出力
 奥尻島で対地接近警報装置(GPWS)の作動を招いた北海道エアシステムのサーブ340B型機は急上昇の際に、エンジンに「運用限界」の約1.4倍の出力がかかっていたことが明らかになりました。機体やエンジンに亀裂などが生じる「設計限度」に迫る出力、とのことです。このような出力がかかった場合はエンジンの解体点検や部品の交換が必要になる、とのことです。この状態のまま34便を運航していました。なお、北海道エアシステムは機体の点検整備を、同型機を持つ日本エアコミューターに委託していましたが、日本エアコミューターの整備担当もこの点検が必要なことに気づいていなかったようです。

@「夏休みの旅行動向は09年を上回る」JTB調査
 JTBは昨日、「夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向調査」を発表しました。それによりますと、今年の夏に「旅行に行く」と回答した人は15.8%で過去5年間で2番目の高さとなりました。「多分行く」とした人は36.9%で同2番目の高さとなりました。国内旅行者数は前年同期比で2.7%減、海外旅行者数は同5.8%減となりましたが、どちらも2009年同期を上回りました。旅行日数は節電などの影響もあり、1泊2日が前年度同期比で4.8%増となり、6泊以上が同2.6%増となりました。中間が減少している、とのことです。


*7月4日

@シンガポール航空のA380型機が北太平洋線に初就航
 シンガポール航空は1日からシンガポール=成田=ロサンゼルス線にA380型機を投入しました。北太平洋路線にA380型機が投入されるのは初めてとなります。

@夏の海外旅行・前年を超える旅行会社も
 今日の「トラベルビジョン」によりますと、同紙が旅行会社に聞き取り調査をしたところ、夏の海外旅行予約は回復基調にあり、前年同期に比べて予約が上回っている旅行会社もある、とのことのことです。しかし、燃油サーチャージャーの引き上げもあって、「安・短・長」の傾向は強く、予約も間際予約が増えている、とのことです。

@スカイマークが羽田空港利用料の代理徴収を9月から中止へ
 スカイマークは現在、羽田空港の旅客取扱施設利用料の値上げ分70円についてチケットに上乗せする代理徴収を拒否していますが、9月1日からは値上げ前の100円についても代理徴収をしないことを明らかにしました。スカイマークは「値上げに正当な理由がない」としています。

@豪航空安全局が「タイガーエアウェイズ・オーストラリア」の運航停止を命令
 オーストラリアの民間航空安全局は2日、格安航空会社(LCC)「タイガーエアウェイズ・オーストラリア」の国内線運航停止を命じました。パイロットの技量・訓練や機体整備などに問題があるため、としています。同航空はシンガポール航空が33%を出資する格安航空会社(LCC)「タイガーエアウェイズ」のオーストラリア法人です。

@B747-8型機が制御ソフトウエアの遅れで納入に遅れ
 ボーイング社の最新鋭大型旅客機B747-8型機が制御ソフトウエアの完成が遅れており、今年中頃とされていた初納入が遅れるようです。ソフトウエアは米国・ハネウエル・インターナショナルが開発していますが、まだ完成しておらず、完成してからアメリカ連邦航空局(FAA)の認可を得ることになります。このため、初納入は9月以降になると見られます。B747-8型機はエアバスのA380型機に対抗する機種です。


*7月3日

@成田市がA滑走路北部に複合施設ビジョン公表
 成田市はこのほど、成田空港A滑走路北側の国道295号線沿いに、イベント会場や国際交流施設やアウトレットモールなどを含む複合施設を造る「成田国際空港周辺土地利用ビジョン」を公表しました。この構想は同市と千葉県、成田国際空港会社、それに有識者らで作る「空港立地を活かした周辺地域調査研究委員会」が作成したものとのことです。同市のホームページにはまだ載っていないようです。

@「2011成田空港ハンドブック」を買いました
 1日に成田空港に行ったときに、航空科学博物館のショップ「バイプレーン」で「2011成田空港ハンドブック」を買ってきました。毎年6月の下旬頃に発行されるものです。定価は950円と高く、内容はそれほど変わっているわけではありませんが、成田空港については一番新しい情報が載っている本ですから買わざるを得ません。

@B787型機が羽田空港に飛来
 今日午前6時20分過ぎにボーイング社の最新鋭機「B787型機」がシアトルから飛来しました。全日空が世界で初めて導入するのに伴う、空港での適合テストのための飛来です。日程については6月16日の出来事を見て下さい。

@福岡空港に「ARTS F2」を14日に導入へ
 国土交通省は福岡空港に14日から「ARTS F2」と呼ばれる、管制システムを導入します。このシステムは管制官の管制卓に航空機の高度や、優先順位を番号で示す事や、航空機同士が接近した場合に赤色灯の点滅で知らせるなどの新しい機能が盛り込まれています。このシステムは今年1月に羽田空港、5月に関西空港に導入されており、福岡空港が3番目の導入になります。これにより、5月10日に起こったような重大インシデントがなくなると良いのですが。


*7月2日

@エアカナダ機がエンジントラブルで成田空港に引き返す
 昨日午後6時30分頃、成田空港の東約400Kmの太平洋上を飛行中の、成田発バンクーバー行きのエアカナダ4便・A330-300型機でエンジン1基の発電機のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は成田空港に引き返し、7時10分頃、無事緊急着陸しました。点検したところ、発電機のオイルがオーバーヒートしていました。この緊急着陸のため、滑走路が約5分間閉鎖され、23便に最大23分の遅れが出ました。

@伊丹市が長距離便復活で新千歳空港や那覇空港地元に共同を呼びかけへ
 大阪空港の地元である伊丹市はこのほど、大阪空港の長距離便復活について、新千歳空港や那覇空港の地元自治体に共同して国に要望していくように呼びかけることを決めました。大阪空港では2005年4月以降、騒音対策上大型機の就航制限や長距離便の就航抑制を求められています。同市は騒音について「最近の航空機は以前に比べ、低騒音になっている」としています。
【コメント】最近の航空機の騒音軽減には確かにめざましいものがあります。しかし、これについて考え違いをしている人たちがいるように思います。低騒音化の本来の目的は「騒音に苦しむ周辺住民の生活を少しでも良いものにする」事にある思うのです。しかし、国や周辺自治体の当局者や航空会社は「低騒音機で音が小さくなったから、もっと飛ばしても良いだろう」と言います。これでは、騒音を軽減する事にはなりません。低騒音化は空港や航空会社のために行われるものではありません。

@泉佐野市が関西空港連絡橋に通行税をかける
 
泉佐野市の市長は昨日、関西空港連絡橋を使用する車両に往復100円の通行税を課税することを明らかにしました。連絡橋が国有化するに伴い、連絡橋の固定資産税約8億円がなくなり減収となりました。国土交通省は「空港2期島が完成すれば、固定資産税約6億円が入る」と説明していましたが、空港2期島はまだ完成していません。

@全日空のDHC8-402型機が警告誤表示で中部空港に引き返す
 昨日午後1時20分頃、中部発福岡行きの全日空223便・DHC8-402型機が大津市上空を飛行中に、機体右側の非常用ドアが閉まっていない、とする警告灯が点灯しました。このため、同機は中部空港に引き返しました。点検したところ、ドアは閉まっており、警告装置の誤表示でした。
【コメント】このところ、ボンバルディア社のDHC8型機のトラブルが続きますね。2007年3月6日のコメントでも書きましたが、初期の設計か、製造の段階で何らかのミスがあるのではないでしょうか。そして、2007年3月13日の高知空港での胴体着陸事故につながります。

@今年の航空燃料税減税効果は約250億円
 6月22日に成立した税制改正法案で、今年から3年間に限り航空燃料税が1Kリットル当たり8000円引き下げられました。これによる、国内航空会社全体の減税効果は約250億円になるそうです。

@スカイマークが9月15日から那覇=宮古線に就航
 スカイマークは先月30日、9月15日から那覇=宮古線を1日5往復で運航を開始する、と発表しました。この路線については同社と那覇空港ビルディングとの間で、受付カウンターの増設について意見の相違があり、調整していました。今回、1階にも受付カウンターを設けることで合意したことで運航できるようになった、とのことです。

@5月の世界航空需要は6.8%増に、日本の回復は遅い
 国際航空運送協会(IATA)によると5月の世界全体の航空需要は前年同月比で6.8%増となりました。国際線に限ると同8.0%増となるそうです。日本路線は国内線が同29.9%減となっていますが、4月に比べると4.4%増で回復傾向にあるものの、「足取りは鈍い」としています。


*7月1日

@6月のアクセス数は28,782回でした。

@イースター航空が就航
 韓国の格安航空会社(LCC)「イースター航空」の成田=ソウル線が今日から運航を開始しました。今日、成田空港に行きましたが、第2ターミナルの71番ゲートに駐機していました。格安航空会社(LCC)ですが、沖留めではなく、搭乗橋を使うのですね。

@日本航空がジェットスタートとの合弁でLCCの設立へ
 今日の日本経済新聞によりますと、日本航空はオーストラリアのカンタス航空子会社LCC「ジェットスター」と共同で格安航空会社(LCC)を設立する方針を固めた、とのことです。日本航空とジェットスターがそれぞれ3割を出資し、残りは商社などの出資を募ります。2012年の運航開始を目指し、拠点として成田空港や関西空港や中部空港を検討している、とのことです。初めは国内線を運航し、国際線の運航も目指す、とのことです。
 カンタス航空はこの件について、「アジア地域における幅広い機会を検討している」とのコメントを出しましたが、「どことも合意していない」としています。

@国土交通省が2010年度の航空トラブルを公表
 国土交通省は昨日、2010年度の航空機トラブルが全体で862件あったことを公表しました。また、「条件が重なれば事故を誘発する可能性がある」とした53件を公表しました。

@企業再生支援機構が日本航空株売却準備に入る
 企業再生支援機構は今日、日本航空の株式を売却する準備に入ることを明らかにしました。まず、15日までに証券会社を選定する、とのことです。6日〜11日まで選定に必要な書類の提出を受け付けます。

@種子島空港のVORが落雷で停止、3便欠航
 今日午前9時頃、種子島空港に設置されている超短波全方位式無線標識(VOR)が停止しました。この装置は天候の悪いときに空港の位置を正確に知らせる装置です。当時、同空港周辺では雨が降っており、落雷にあったようです。この影響で、日本エアコミューターの3便が欠航となりました。復旧は今日夕方までかかる、とのことです。