2014年12月前半の出来事


*12月15日

@成田市長に小泉氏が無投票当選、「第3滑走路は選択肢の一つ」
 昨日、成田市長選で現職の小泉一成氏が無投票で選出されました。3回目の当選になります。小泉氏は「少子化の中で雇用の中心となる成田空港を育てる意識で取り組む。第3滑走路建設は選択肢の一つ。抜本的な騒音対策とセットで取り組む」と述べました。

@全日空B787-8型機が動翼不具合で欠航
 12日午後0時30分頃、鹿児島発羽田行きの全日空624便・B787-8型機で動翼の不具合が発生しました。整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@エアバスがA380型機生産停止を否定
 今日の「Aviation Wire」 によりますと、エアバスは同紙の A380型機生産停止の質問に答えて、エンジン換装型の検討は今後進めるものの、生産中止については否定た、とのことです。

@スウェーデン上空でロシア軍機と旅客機がニアミス寸前
 スウェーデン軍は現地時間13日、12日に同国南部マルメの上空で、対岸のコペンハーゲン空港から離陸直後の旅客機とロシア軍機がにニアミス寸前の接近をしていた、と発表しました。ロシア軍機はレーダーに自機の位置を知らせるトランスポンダーを切っていたとのことです。これに対し、ロシア側は同空域をロシア軍機が飛行していたことはあったが、旅客機とは70Km離れていた、と主張しています。ヨーロッパ北部ではこのところ、ロシア軍機による領空侵犯などが続いています。


*12月14日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」34例目が発生、理由がおかしい
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の34例目が発生しました。ホノルル発成田行きの大韓航空2便・A330型機が成田離陸後の落雷によるホノルル空港での点検のため、出発が遅れ午後11時35分に A滑走路に着陸したものです。なお、昨日の「カーフュー弾力的運用」を34例目と書いてしまいましたが33例目でした。すみません。
【コメント】このような理由が「カーフュー弾力的運用」の適用になるのでしょうか。基本的に落雷は成田空港には関係ないと思うのです。本当に心配なら、成田空港に引き返しているはずです。太平洋上で落雷に遭っても「カーフュー弾力的運用」を認めるのでしょうか。この頃の理由を見ていると、「拡大解釈」による適用が多くなっているようです。成田国際空港株式会社(NAA)はなし崩し的に運用時間を午前0時まで拡大するつもりでしょうか。

@大韓航空が来夏ダイヤから成田=済州線を運休へ
 大韓航空は2015年夏ダイヤから成田=済州線を運休することを明らかにしました。これで、成田空港と羽田空港からの済州線はなくなり、日本からの直行便は関西=済州線のみになります。

@年末年始の出入国者は第2ターミナルで大幅増、第1ターミナルで大幅減に
 12日発表された「成田空港年末年始国際線旅客推計」については昨日も取り上げましたが、出入国者をターミナル別に見ますと、第1ターミナルが前年同期比で13.4%減に対し、第2ターミナルは10.1%増と第2ターミナルの伸びが顕著です。羽田空港に枠を多く配分された全日空の旅客が、羽田空港に廻ったためなのでしょうか。

@LCC3社の年末年始予約はピーチとバニラが好調、ジェットスター・ J は苦しい
 国内LCC3社の年末年始予約率を見ますと、ピーチ・アビエーションが国内線の提供座席で前年同期比(以下同じ)23%増、予約数で20%増、予約率は1.7%減の66.4%となっています。国際線は提供座席が15%増、予約数が13%増、予約率が1.5%減の81.4%となっています。
 ジェットスター・ ジャパンは提供座席が51.9%増、予約数は0.7%減、予約率は24.2%減の45.8%となっています。
 バニラ・エアは国内線では提供座席が214.2%増、予約数が201.9%増、予約率は3.2%減の78%となり、国際線は提供座席が441.2%増、予約数が419.1%増、予約率が4.6%減の86.5%となっています。
【コメント】昨年もそうでしたが、ジェットスター・ ジャパンは間際予約でどこまで伸ばせるかが焦点ですね。

@タイ・エアアジア機内で中国人が暴れ引き返す
 現地時間11日夜、バンコク発南京行きのタイ・エアアジア9101便の機内で、座席が離ればなれになった中国人の男女が騒ぎ始めました。客室乗務員は両者を隣同士の席にしましたが、その後、女が機内サービスのカップ麺を客室乗務員に浴びせ、床にばらまくなどしました。男の方は「飛行機を爆破して、墜落させる」などと騒いだため、機長はバンコクに引き返しを決断し、二人を降機させて再出発しました。二人はバンコクの警察当局に拘束され、罰金を払って、12日に出国した、とのことです。


*12月13日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」33例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の33例目が発生しました。台北発成田行きのバニラ・エア104便・A320型機が台北空港の強風による離着陸制限で遅延し、午後11時11分に A滑走路に着陸しました。

@成田空港の年末年始国際線旅客が日並びよいのに4.0%減に
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「年末年始国際線旅客推計」によりますと、年末年始(12月19日〜1月4日)の国際線旅客数は前年同月比4.0%減となる見込みです。円安と羽田空港国際線拡大による成田便の減少が原因としています。出国のピークは12月27日で約48000人、入国のピークは1月4日で約48100人と予測しています。

@成田空港の累計旅客数が22日に9億人を突破へ
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、12月22日で成田空港累計旅客数が9億人を突破する見込み、と発表しました。8億人から2年10ヶ月での9億人となります。7億人から8億人までは2年6ヶ月かかっていました。

@全日空のB787-8型機が機体システム不具合で欠航
 現地時間11日午後1時頃、上海発成田行きの全日空920便・B787-8型機で機体システムの一部に不具合が発生し、整備に時間がかかることから、同便は欠航となりました。

@国土が全日空と日本航空によるスカイマーク支援を5年間に限る方針
 昨日の日本経済新聞によりますと、国土交通省は日本航空と全日空のスカイマークに対する共同運航支援について、「5年に限る」との条件をつける方針です。これは、共同運航が長年続いた場合、スカイマーク経営の独立性が損なわれる、と危惧しているため、とのことです。国土交通省は競争環境を促進するため、エアドゥやスターフライヤーなどの新興航空会社を優遇してきましたが、次々に全日空の傘下に入って、残るのはスカイマークだけとなっています。このスカイマークが独立性を失い、大手の傘下に入ることがあると、国土交通省の目指した競争関係の確保が事実上崩れることになるためのようです。
【コメント】全日空は「2社による共同運航による支援はありえない」と言っていました。これは、自民党国土交通省族による支持を背景にしていることは明白ですね。全日空としては出来るならば、スカイマークも傘下に置きたい、との思惑があるものと考えられます。国土交通省の従来からの方針である「第3極の育成」がスカイマークが独立性を失うことで、事実上崩壊することを恐れていると思われます。「官僚主導」を支持するわけではありませんが、自民党国土交通族の圧力により造られた「8・10ペーパー」を建前とした“口入れ”と、矛盾が出ているように思います。

@航空各社の年末年始予約数は好調も、1日当たりの日本人海外旅行数は低迷
 航空各社が発表した年末年始の予約状況によりますと、国内線は約405万人で前年同期比(以下同じ)3%増、国際線が約88万人で18%増となっています。9連休と休みが取りやすいことが好調の原因のようです。国際線予約の内、海外発では、国際線が増えている全日空が42%増、日本航空が13%増となっています。これに対して日本発は全日空が6%増、日本航空が8%増となっています。
 しかし、好調に見える日本人海外旅行も長い休暇がその原因で、1日当たりで見ると、JTB では4〜5%減となっており、日本人の海外旅行熱は依然として低迷している、とのことです。

@英国で大規模な航空管制システム障害
 現地時間12日夕方、世界でも有数の航空機過密空域を管制する、英国南部の航空管制システムに障害が発生しました。このため、ロンドンの各空港での離発着が一時禁止されてました。障害は約1時間で復旧し、離着陸 が再開されましたが、運航便数は制限されています。原因はサイバー攻撃などのテロではない、とのことですが、詳細は調査中です。不具合を起こしたのは最近開設した管制施設、とのことです。
【コメント】コンピューターシステムの立ち上げ時にはこの種の障害が良く起こりますね。複雑すぎるプログラムのバグをなくすことは至難の業のようですね。

@「(A380型機)エンジン刷新されれば、更に140機を発注する」エミレーツ社長
 エミレーツ航空の社長は、A380型機の製造打ち切りの可能性が報道されたことに関して、「A380型機は勝者だ。他の航空会社はA380型機に旧来からのサービスを継承している。しかし当社は全く新しいサービスを取り入れている。ロンドン=ドバイ線の1日5便の搭乗率は95%となっている。もし、エンジンを換装した A380neo型機が発表されれば、140機を発注するだろう」と述べました。同社はA380型機の最大の顧客で、すでに140機を発注し、56機を受領しています。
 写真は成田空港に着陸したエミレーツ航空のA380型機です。

@座席問題でB787型機の納入が今年の目標未達成に
 B787型機の今年の納入目標が達成できない模様です。現地時間11日、航空機の座席を製造する「仏ゾディアック・エアロスペース」のCEOは「技術者がボーイング社の要求の対応に苦しんでいる。米・テキサス州工場でのストライキの影響もある」と述べ、供給が遅れていることを認めました。B787型機では主翼に細かい亀裂が入る問題が発覚していました。

@A350型機のカータール航空への納入は22日に
 エアバスは現地時間12日、延期されたカタール航空へのA350型機初号機引き渡しを、現地時間22日に行うことを明らかにしました。しかし、遅れた理由についは明らかにしませんでした。


*12月12日

@用事が早く済みましたので、とりあえず、昨日までに拾ったものを載せます。

@全日空が来夏季ダイヤで成田=ヒューストン線を新設
 全日空は昨日、来年度に成田空港のハブ機能を充実するため、成田空港路線の新設や増便を計画し、6月12日から成田=ヒューストン線を新設し、成田=バンコク線と成田=シンガポール線を現行の週7便から週14便に増便する計画です。ANAホールディングスの伊東社長は8日の記者会見で「2015年度中に成田空港で国際線を5便ほど増やす。成田でアジアと北米をつなげることがベースになる」と述べた、とのことです。

@日本航空が来年夏季ダイヤで成田=シドニー線を羽田に移行し、成田=豪州間に新路線
 10日の日経ビジネスによりますと、日本航空は来年3月末からの夏ダイヤで、日本と豪州間に新規路線を開設する方向で検討を始めている、とのことです。成田=シドニー線を深夜・早朝時間帯の羽田=シドニー線にして、新たに成田からのメルボルンやパースなどに乗り入れる検討を進めています。しかし、いわゆる「8・10ペーパー」による縛りがあり、紆余曲折がありそうです。
 また、日本航空は成田=クアラルンプール線を現行の週7便から週14便に増便する計画です。

@成田空港で明日まで「非常用管制塔」の訓練
 成田空港で「非常用管制塔」の訓練が1日から13日まで行われています。期間中に約130人の管制官などが設置方法や管制機器の使いかなどを確認します。非常用管制塔は災害などで、正規の管制塔が使えない場合に、滑走路を見渡せる場所で、高さ6mから管制を行います。

@スカイマークが全日空にも共同運航を要請へ、投資ファンドと出資に向け調整
 スカイマークは10日、全日空に共同運航などの支援を要請する方針を明らかにしました。同社は日本航空と共同運航の計画を進めていましたが、国土交通省が日本航空1社による支援に難色を示したことから、大手2社との共同運航を計画することになりました。しかし、全日空は日本航空との共同支援に難色を示しており、どうなるか不透明です。国土交通省は全日空に対して、共同での支援に応じるようそくすものと見られています。
 また、同日、同社の西久保社長はこの件に関して「常識的にはありえない」「民間企業の論理とかけ離れている」と共同支援が本意ではないことを強調しました。独立性を維持するため、全日空からの資金支援は求めないと語り、来年1〜2月頃、投資ファンドから資金調達する計画を明らかにしました。現在、4社と交渉しておりこの内の1社と第三者割当増資で25%未満の出資を受ける見通しです。

@スカイマークの11月利用率が5.4ポイント減に
 スカイマークが10日に発表した「11月旅客輸送実績」によりますと、搭乗数は前年同月比(以下同じ)1.1%減となりました。平均利用率は5.4ポイント減の60.9%となっています。なお、同社は10月26日で成田空港から撤退しています。

@昨日から羽田C滑走路が3360mに、深夜・早朝の大型機離陸可能に
 羽田空港C滑走路の延長工事が終わり、昨日から3360m滑走路になります。これにより、長距離路線の大型機が使用できるようになり、深夜・早朝時間帯でも離陸できるようになります。C滑走路は今まで3000mでしたが、深夜・早朝時間帯では陸域への騒音に考慮して、2500m滑走路として運用していました。延長により、騒音を考慮しても3000m滑走路として運用できることになり、長距離便の離陸が可能になります。
【コメント】これだけの配慮をしているのに、都心ルートが実現するのでしょうか。成田は地元経済界を中心に「運用時間延長」が叫ばれています。

@日本航空が2〜3月の燃油サーチャージャー引き下げを発表
 日本航空は9日、来年2〜3月分の国際線普通運賃にかける燃油サーチャージャーを現在よりも2段階引き下げて、1000〜7000円引き下げると発表しました。原油価格が下落しているため、とのことです

@エア・アジアは燃油サーチャージャーを据置に、リンギ安が理由
 エア・アジアのCEOはこのほど「原油価格が下がっているが、リンギ安でコストが上がっているので、燃油サーチャージャーの引き下げは行わない」と述べました。

@13日のA350型機引き渡しは延期か?
 現地時間13日に、カタール航空に引き渡される予定のA350型機ですが、引き渡しが延期されるようです。理由や延期の期間など詳しいことはまだ分かっていません。

@エアバスCFOがA380型機18年生産打ち切りの可能性を示唆
 エアバスのCFOは現地時間10日にロンドンで開かれた投資家会議で、A380型機について「2015〜17年は収支がとんとんだが、2018年については、エンジンを刷新するか、生産を打ちきりにするかの判断を迫られる」と述べ、生産打ち切りもあることを示唆しました。

@大韓航空の副社長が辞任、検察当局が捜査始める
 現地時間5日に起きた、機内サービスに激怒した大韓航空副社長によるゲート引き返し事件(世界中で「ピーナッツ・リターン・パロディ」と揶揄されている)で当の副社長は現地時間10日、副社長を辞任しました。副社長が激怒したマカデミアナッツ提供の仕方ですが、マニュアルでは客室乗務員が正しかった、とのことです。
 一方、韓国検察当局は現地時間11日、航空法に違反する行為として、この副社長の出頭を命じ、大韓航空と仁川空港事務所の強制捜査を行いました。

@IATA 事務局長が原油安で利益が過去最高、15年利益は25%増と予測
 国際航空運送協会(IATA)の事務局長は現地時間10日、原油油価格の低下により、今年の世界航空業界の利益が昨年を上回り、過去最高となる事、また、来年の利益がさらに25%増加する見通しあることを明らかにしました。


*12月9日

@都合により、明日から12日までの更新が出来ません。

@カンタス航空が来年8月1日に成田=ブリスベン線を開設、他の1路線も計画
 今日の「WING DAILY」によりますと、カンタス航空は来年8月1日から成田=ブリスベン線を週4便で開設することを明らかにしました。また、豪州内の別の都市にも週3便で路線を開設することにしていますが、詳細は後日発表する、とのことです。ただ、8月1日から現在運航している成田=シドニー線を羽田=シドニー線に変更します。
【コメント】シドニー線を成田から羽田に振り替えるようですが、これは、いわゆる「羽田ルール」に抵触しないのでしょうか?

@ノックスクートが来年3月1日から成田=バンコク線を開設
 今日の「Traicy」によりますと、LCC「ノックスクート」が3月1日に成田=バンコク線を1日1往復で開設する見込み、とのことです。

@全日空のB787-8型機で同一機体で同一不具合
 昨日午後5時頃、羽田発福岡行きの全日空265便・B787-8型機の出発時に、エンジン制御系統の不具合が発生し、駐機場に戻りました。整備に時間がかかるため、同便は機材を変更して1時間25分遅れで出発しました。なお、この機体は「JA833A」で6日にも、同じエンジン制御系統の不具合を起こしています。

@モーリシャス航空がA350-900型機4機を確定発注に
 モーリシャス航空は7月に A350-900型機を4機発注する覚書をエアバスと取り交わしましたが、これを正式に発注しました。

@ニュージーランド航空がB787-9型機2機を確定発注に切り替え
 ニュージーランド航空はオプションとしていた B787-9型機6機の内、2機を確定発注に切り替えました。

ジェットブルーがA320型機10機をA320neo型機に変更
 ジェットブルーは発注していた10機のA320型機を、10機のA320neo型機に切り替えました。


*12月8日

@5日深夜、「カーフュー弾力的運用」32例目が発生
 見落としましたが、5日深夜に「カーフュー弾力的運用」32例目が発生しました。成田発関西行きの全日空8519便・B767型機が、アモイ空港での離陸制限による、前便の到着遅れにより、出発が遅れ午後11時36分に A滑走路から離陸したものです。

@香港エクスプレスが今日から成田空港に乗り入れ
 今日から、香港エクスプレスの成田=香港線が就航しました。と言っても、到着は夕方で、出発は夜に入ってからとなります。1日1往復になります。

@「NARITA AIRPORT NEWS」に黒野氏講演前編が載っていました
 すでに、11月25日の出来事で書きましたが、成田国際空港振興協会の発行する「NARITA AIRPORT NEWS」12月号に、黒野忠彦氏の講演「首都圏空港 今後の展望」の内容(前編)が載っていました。

@「ナインアワーズ」の宿泊稼働率は84%
 成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、7月20日にオープンしたカプセルホテル「ナインアワーズ」の約4ヶ月の稼働率は、宿泊が84%、デイユースも合わせると95%となった、とのことです。日本人利用者が約7割となっています。

@ヴァージン航空の成田空港撤退で全日空に難題
 今日のガジェット通信によりますと、2月1日にヴァージンアトランティック航空が成田空港路線から撤退することにより、全日空が羽田=ロンドン線から撤退するか、成田=ロンドン線を新設するかの選択を迫られている、とのことです、これは、国土交通省が日本独自のルールとして設けている「羽田ルール」によるものだそうです。すなわち、「羽田空港国際線を新設する航空会社は成田空港の同一路線も維持する」とのルールです。現在、全日空はヴァージンアトランティック航空の成田=ロンドン線を共同運航とすることにより、このルールをクリアーしていますが、ヴァージンアトランティック航空が撤退することにより、このルールに抵触することになるようです。
 写真は成田空港に駐機するヴァージンアトランティック航空機です。

@ MRJ の初飛行は来年の5月25日か
 今日の日本経済新聞によりますと、三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行を来年の5月に行う意向を固めた模様、とのことです。6月中旬にパリで行われるエアショーの前に初飛行を行い、世界の航空会社にアピールするねらい、とのことです。初飛行は5月29日が有力で、すでに、エンジンなどの部品メーカーにも連絡している模様、とのことです。

@スカイマークがクレジットカード予約にセキュリティーコード入力へ
 スカイマークは昨日、クレジットカードでの航空券購入予約の際に、セキュリティーコードの入力が必要になる、と発表しました。また、搭乗手続の際に、使用したクレジットカードを提示する必要がある、とのことです。

@ US エアウエイズ機が異臭により、乗務員全員が体調崩し緊急着陸
 昨日の「中国網日本語ページ」によりますと、現地時間6日、イスラエル・デルアビブ発米国・フィアデルフィア行きの US エアウエイズ797便が飛行中に、乗務員14名と乗客2人の目が赤くなり、嘔吐を始めたため、ローマの空港に緊急着陸を行いました。着陸後、16人は病院に搬送されました。当時、機内に異臭がただよっていた、とのことです。

@大韓航空の女性副社長が客室乗務員のサービスに激高し、ゲートに引き返させる
 現地時間5日午前0時50分頃、ニューヨークのケネディ国際空港から韓国・仁川に向う離陸のため誘導路を走行中の大韓航空機内で、同航空の女性副社長が客室乗務員のサービスに激高して、客室乗務員の責任者を降機させるように要求し、ゲートに引き返させる出来事がありました。この副社長は大韓航空を傘下に持つ韓進グループ会長の長女、とのことです。これについて韓国国土交通部は副社長の行動に法律違反がなかったどうか調べている、とのことです。通常はゲートに引き返す場合は、機体に異常が起こった場合や乗客に急病人が出た場合や乗客が騒いで安全性が保てない場合などだそうで、機長の判断が必要となります。
【コメント】この場合も、機長は副社長の指示に従ったのでしょうね。


*12月7日

@第3ターミナル工事の進捗率は75%
 成田国際空港株式会社(NAA)の石指取締役は先月28日の記者会見で第3ターミナル工事の進捗率が「75%」であることを明らかにしました。また、使用する格安航空会社(LCC)がジェットスター・ ジャパン、バニラ・エア、春秋航空・日本の3社が決まっていること、「その他に数社が興味を示している」と述べました。4日の「livedoorニュース」の「BLOGOS」によりますと、この「数社」とは「ジェットスター航空、エア釜山、セブパシフィック、エアアジアXなど」のようです。
 写真は2日に撮影した、外観が見えてきた第3ターミナル。手前が第5貨物上屋で、手前の工事は第2ターミナルとの連絡通路工事です。「バスなどの停留場は2階」とのことですが、どこから出入りするのかな。白い壁は工事現場の被いなのでしょうか?

@全日空B787-8型機がエンジン不具合で欠航に
 昨日午後3時30分頃、新千歳発羽田行きの全日空68便・B787-8型機の出発時に、エンジン制御系統の不具合が発生しました。整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@ジェットスター・ ジャパン機がエンジン不具合で関西空港に緊急着陸
 昨日午後6時55分頃、成田発松山行きのジェットスター・ ジャパン405便・A320型機が飛行中に、エンジンの不具合を示す警告が出ました。このため、同機は関西空港に緊急着陸を要請し、無事に着陸しました。この影響で、折返し便の404便が欠航となりました。


*12月6日

@LCCの国内線11月遅延率と欠航率
 「LCC国内線のフライト情報」による、LCCの11月国内線の遅延率と欠航率は表のようになっています。各社ともおおむね前月よりも遅延率、欠航率共に改善しています。ピーチ・アビエーションは遅延率が約20%改善し、欠航率も計画減便が解消したためでしょうか劇的に改善しています。バニラ・エアの遅延率は横ばいでした。

会社
遅延率
欠航率
全運航便数
ジェットスター
11.6%
1.6%
2878便
バニラ・エア
12.4%
1.6%
258便
ピーチ・アビエーション
18.2%
0.2%
1362便
春秋航空・日本
6.6%
1.7%
240便

@全日空のB787-8型機がエンジン構造損傷で5時間20分遅れる
 昨日午前11時頃、成田発デュッセルドルフ行きの全日空941便・B787-8型機の出発準備中に、エンジン構造の一部に損傷が発見されました。この整備に時間がかかるため、同便は機材を変更して、約5時間20分遅れで出発しました。どのような部分に損傷が発生したのかは書いてありません。


*12月5日

@「羽田に就航しても、成田路線は維持する」ニュージーランド航空支社長
 ニュージーランド航空の日本・韓国支社長は2日、羽田路線について「非常に興味深く、検討を進めている」と述べました。しかし、羽田就航が実現した場合でも「成田空港路線はアジアやヨーロッパとの乗り継ぎにメリットがある」として、維持する方針を明らかにしました。

@ルフトハンザ航空のストで今日も1便が欠航
 ルフトハンザ航空のストライキですが、今日はフランクフルト発成田行きの710便が欠航し、成田発フランクフルト行きの711便は運航されました。
 ルフトハンザ航空のストライキですが、表向きは早期退職給付金で労使の意見が対立していることが原因ですが、LCCの台頭で利益を脅かされている会社側が、コスト削減のために、運航乗務員の既得権を剥奪しようとしていることが根本にあるようです。ルフトハンザ航空は系列LCCの「ユーロウイング」にA330型機などを投入して、長距離路線に進出することを役員会で決めています。これが、ルフトハンザ航空パイロットの高給を脅かす可能性があるようで、労組側は警戒しているようです。

@初めてのA350型機が13日にカタール航空に引き渡しへ
 カタール航空は世界で初めてとなる、A350型機初号機を現地時間13日に受領することを明らかにしました。


*12月4日

@成田空港11月の貨物取扱量が0.9%減、輸出量は4.0%増、輸入量は8.8%減に
 東京税関が今日発表した「成田空港11月貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)0.9%減となりました。積込量は3.8%増で、この内、輸出量は4.0%増となっています。また、取卸量は4.6%減で、この内、輸入量は8.8%減となりました。

@ジェットスター・ J が第3ターミナル利用を発表
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、成田空港「第3ターミナル」を来年4月8日の供用開始から利用することを正式に発表しました。「歩いて飛行機に搭乗・降機できることや同一エリアで国内線と国際線の両方 に対応することが可能な施設になっており、お客様の利便性向上と効率的な運用が可能になるこ とを狙いとしています。」とコメントし、本体のジェットスターが第3ターミナルを使う検討をしていることも明らかにしました。
 また、鈴木社長は「第3ターミナルに移動することは、コストダウンに寄与する。国際線進出で機材の有効活用が出来るので、2年以内には黒字化したい」と話しました。
 写真は2日に撮影したものですが、駐機が3機もあるようですと、黒字化は厳しいですね。多分、減っていくとは思いますが。

@バニラの10月利用率が前月比11.8ポイント減に
 バニラ・エアが昨日発表した「10月の搭乗実績」によりますと、国内線利用率が71.8%、国際線が84.6%となり、平均で前月比11.8ポイント減の75.9%となりました。

@ルフトハンザ航空乗員組合が再びスト、今日の成田線も一部欠航
 ルフトハンザ航空の乗員労組は現地時間4日未明から、ストライキを実施することを明らかにしました。これにより、長距離線と貨物部門が影響を受けることになります。成田空港路線ではフランクフルトからの710便は到着しましたが、折返しのフランクフルト行き711便は欠航となっています。

@ CIT がA300-900neo型機を15機発注
 航空機リース会社・CIT はエアバスに A330-900neo型機15機と A321型機機5機を発注しました。

@フィンランド航空がオプションのA350型機8機を確定発注に
 フィンランド航空はエアバスにオプションとしていた A350-900型機8機を確定発注に切り替えました。


*12月3日

@第2ターミナル到着ロビーのリニューアル工事が始まっていました
 昨日成田空港第2ターミナルに行ったところ、到着ロビーのリニューアル工事が始まっていました。年末年始には大変な混雑になるのではないでしょうか。しかし、成田空港は何時行っても、そこかしこで工事が行われていますね。

@成田行きジェットスターのB787-8型機が油圧不具合警告でグアムに緊急着陸
 昨日午後、ケアンズ発成田行きのジェットスター25便・B787-8型機が太平洋上を飛行中にエンジンオイル系統のトラブルを示す警告が表示されました。このため、同機はグアムに緊急着陸し、点検しました。しかし、問題は確認されず、3時間遅れで成田に向かい、午後10時55分に成田空港に着陸しました。この影響で、折返しの26便は欠航となりました。

@7〜9月の遅延率ダントツはスカイマークとピーチ・アビエーション、国土統計
 国土交通省が1日発表した「特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービス に係る情報公開(平成26年7~9月)」を利用者から見ますと、色々なことが見えてきておもしろいです。
 遅延率ですが、「スカイマーク」と「ピーチ・アビエーション」がダントツに高く、20%を超えています。約15%は「日本トランスオーシャン航空」と「春秋航空・日本」でした。
 欠航率ですが、ダントツに高いのが「春秋航空・日本」で約2.9%、次が「スカイネットアジア航空」で約1.9%、次が「日本トランスオーシャン航空」と「ピーチ・アビエーション」で約1.5%となっています。
 この遅延率と欠航率のそれぞれの理由の内、「機材故障」では「バニラ・エア」と「春秋航空・日本」が飛び抜けて高くそれぞれ0.34%でした。バニラ・エアは一部に古い機材が使われていたこと、春秋航空・日本は所有機が少ないところに、初期故障が発生したのが原因はないでしょうか。
 オーバーブッキング(提供出来る座席よりも多く予約を取ること)については「スターフライヤー」が1万人当たり5.37人とダントツに多く、次に「全日空」が3.46人で続いています。ちなみに、日本航空は1.51人となっています。なお、この統計にはLCCは含まれていません。

@全日空のB787-8型機がブレーキ不具合で23時間25分遅れに
 現地時間1日午後3時30分頃、北京発羽田行きの全日空1256便・B787-8型機が出発しようとしたところ、ブレーキ系統に不具合が発生しました。この整備に時間がかかり、23時間25分遅れで運航しました。

@日本航空のB787-8型機がスポイラー不具合で約3時間遅れる
 昨日午後5時頃、関西発バンコク行きの日本航空727便・B787-8型機が出発しようとしたところ、スポイラーの一部に不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、他のB787-8型機に機材を変更して、2時間50分遅れで出発しました。

@ジェットスター・ ジャパンが国際線進出発表、関西=香港線を2月28日から
 ジェットスター・ ジャパンは今日、来年2月28日より初めての国際線となる関西=香港線を開設することを発表しました。当初は週2往復(火・土曜日}3月6日からは同3往復となります。燃油サーチャージャーを徴収します。予約は今日午後3時から始まり、午後4時からは一部を片道599円で販売します。

@ピーチ・アビエーションが累計700万人を達成
 ピーチ・アビエーションは昨日、11月24日に、就航以来の累積搭乗者数が700万人を突破した、と発表しました。就航以来2年9ヶ月での達成になります。


*12月2日

@ニュージーランド航空が成田=オークランド線にB787-9型機を投入
 ニュージーランド航空は今日から、成田=オークランド線にB787-9型機を投入しました。ただ、到着は今日午後4時55分で、出発は午後6時25分の予定です。黒い機体にシダのマークが白く入っているはずです。

@アルピコ交通が期間限定で成田=白馬線を1日1往復
 アルピコ交通は19日〜来年3月8日に成田空港=白馬五竜・八方バスターミナルに直行バスを1日1往復運行します。訪日外国人のスキー客をターゲットにしています。

@米運輸安全委員会がボストンでの日航機出火事故で最終報告
 米運輸安全委員会(NTSB)は現地時間1日、2013年1月7日にボストン・ローガン空港で起こった日本航B787-8型機のバッテリー発火事故(2013年1月8日の出来事参照)についての最終報告を発表しました。それによりますと、ボーイング社の設計に内部短絡にを避けるための措置が出来ていなかった、とし、さらに、米国連邦航空局(FAA)もこのような設計のミスに気付かなかった、として批判しています。また、バッテリー製造者の GSユアサについても、製造過程に問題点があり、これが内部短絡に繋がった、と指摘しています。また、過充電、過放電、外部からのショート、設置ミス、寒気などはバッテリートラブルの原因とは考えられない、との見方を示しました。しかし、内部短絡の原因については特定していません。
【コメント】結局、この報告でもバッテリーショートの原因は特定されませんでした。今後も、「ショートは起こりうる」と言うことなのでしょうね。

@日本航空のB787-8型機がブレーキ不具合で大幅遅延
 昨日午前8時頃、関西発台北行きの日本航空813便・B787-8型機が前便着陸時にブレーキ系統の不具合を示す警告が出ました。着陸は正常に行われましたが、この点検に時間がかかるため、他の B787-8型機に機材を交換して7時間35分遅れで出発しました。

@高橋道知事が新千歳空港深夜・早朝枠増加で地元協議会に出席
 先月29日、北海道の高橋知事は新千歳空港の深夜・早朝時間帯枠拡大について、千歳市地域協議会と苫小牧市地域協議会の世話人会に出席し、理解を求めました。知事の説明は枠を6回から30回に拡大すること、民家防音工事の助成上限160万円を撤廃すること、拡大の理由として経済効果とニーズがあることを説明しました。高橋知事は説明後に記者団の質問に答え「住民のご理解を頂かないと、枠の拡大は実現すべきではないと考える」と述べました。

@静岡空港の運用時間2時間延長で地元との合意間近
 1日の静岡県議会で、県当局は現在午前7時半から午後8時半までとなっている静岡空港の運用時間を2時間延長する方向で、地元と話し合っており、24回にわたる協議で地元の理解が得られる見通しとなった事を明らかにしました。14年度中に騒音協定を改定し、15年度の早期に実現を目指す、としています。

@年末年始の海外旅行人数は2.9%減に、JTB 調査
 JTB が発表した「年末年始(12月23日〜1月3日)の旅行動向調査」によりますと、海外旅行人数は日並びの悪さなどから、前年同月比(以下同じ)2.9%減、国内旅行は0.2%減となり、合わせて0.3%減で過去2番目になる見込みです。ただ、海外旅行平均費用は2.3%増となります。国内旅行平均費用は3.7%減となっています。

@ライアンエアがB737MAX200型機を100機確定発注
 ライアンエアーは現地時間1日、ボーイング社に B737MAX200型機を100機確定発注しました。同型機は座席数を最大200席まで設置することを可能としています。

@アルーズ・ブラジル航空がA320neo型機を35機発注で契約
 アルーズ・ブラジル航空はこのほど、エアバスに対して A320neo型機を35機発注する契約を締結しました。


*12月1日

@11月のアクセス数は28,333回でした。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」31例目、29日の濃霧が理由
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の31例目が発生しました。成田発シンガポール行きのシンガポール航空11便・A380型機が、一昨日の成田空港濃霧のため、前便のロサンゼルス発成田行きの到着が遅れたための、玉突き遅延によるものです。昨日午後11時38分にA滑走路から離陸しました。
【コメント】今年の第40回騒音対策委員会で本会は「2月8日の大雪の際に、翌日翌々日も「カーフュー弾力的運用」が認められたこと」について質問しましたが、NAAの行方部長は「これは非常に深刻な状況でございまして、こういう状況は東日本大震災以来、それに次ぐような空港の滞留者が出たということで大変な状況でございましたので、今回の申請は2月10日についてもそういう影響が出たことから、航空会社の努力ではやむを得ない場合であると判断し、2月10日についての弾力的運用の適用を認めたものでございます。」と答弁しています。
 昨日の「カーフュー弾力的運用」も「未曾有の大雪」や「東日本大震災」と同じ災害、と判断したのでしょうか?

@カンタス航空が来年8月に羽田=豪州線を新設、成田路線は維持
 カンタス航空は先月28日、来年8月から羽田と豪州間に新規路線を開設する、と発表しました。具体的な路線などは明らかにしていませんが、成田=シドニー線に加えての運航となる、とのことです。日豪間の羽田空港昼間時間帯の国際線枠はありませんので、深夜・早朝時間帯を使った運航となるものと見られます。

@ルフトハンザ航空のストで、明日の成田発フランクフルト行きが欠航か
 ルフトハンザ航空の乗務員組合がストライキを行う関係で、明日の成田空港路線でも、フランクフルト発成田行きは運航されますが、折返しの成田発フランクフルト行きが欠航かどうかはっきりしません。

@日本航空のB787-8型機が衝突防止警報装置などの不具合で27時間遅れる
 現地時間11月28日午前9時30分頃、ホノルル発成田行きの日本航空785便・B787-8型機の出発準備中に、航空交通管制自動応答装置・航空機衝突防止警報装置の不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、他のB787-8型機に機材を変更して、27時間11分遅れで出発しました。

@全日空が「日航と共同でのスカイマーク支援はありえない。単独なら考える」
 今日の日本経済新聞によりますと、全日空は国土交通省が考えている、日本航空と共同でのスカイマーク共同運航支援に対し「ありえない」と明確に否定をしました。しかし、全日空単独での支援については「スカイマークから話は来ていないが、要請があれば検討する」と前向きな姿勢を示しました。
【コメント】全日空の「単独支援なら検討する」とのことですが、エアバスとの違約金問題決着の見通しがつかないままの、出資などの支援を本当に考えているのでしょうか。「単独支援」と言っても、「共同運航だけなら」と言う事でしょうか。何か、スカイマークの先行きがますます怪しくなってきましたね。


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