2014年8月前半の出来事


*8月15日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」22例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の22例目が発生しました。上海発成田行きの全日空960便・B767型機が上海空港の悪天候による玉突き遅延のために、午後11時29分、B滑走路に着陸したものです。

@スカイマークが冬ダイヤ発表、成田路線など約2割を運休へ
 スカイマークは昨日、10月26日からの冬ダイヤを発表しました。それによりますと、成田=札幌、成田=那覇、成田=米子、茨城=中部の4路線を運休、羽田=米子線と米子=新千歳線の直行便や夏季限定路線なども廃止しすることにしています。成田空港の事務所も閉鎖します。A380型機を使った国際線の運航見通しが立たなくなったことから、LCCとの競合が厳しい成田空港路線に固守する必要はない、と判断したものです。
 また、普通運賃を最大で約70%値上げします。同社は「同時に空席連動型運賃を採用するので、実質的には変わらない」としています。
【コメント】スカイマークは羽田空港に1日36の発着枠を持っていますが、全て国内線枠です。羽田空港の国際線枠は現在交渉中のものも含めて、全て埋まっています。従って、西久保社長が言うような A330型機を使った中距離国際線に就航しようとすると、羽田空港は使えず、成田空港も使わないとすると、首都圏を拠点とした国際線就航は茨城空港を使うしかないようです。もっとも、今は「国際線どころではない」と言うのが本音ではないでしょうか。

@新生エアアジア・ジャパンは中部空港を拠点に
 今日の時事通信の写真ニュースによりますと、日時ははっきりしないのですが、エアアジア・ジャパンの小田切社長は機体整備などを行う拠点空港を中部空港とすることを明らかにしました。当初の開設路線は中部=新千歳線と中部=福岡線を検討している、とのことです。

@ベトナム航空機内で日本人の手荷物から現金盗んだ中国人捕まる
 今日の「VIETJOベトナムの最新ニュース」(日本語版)によりますと、現地時間11日午後、香港発ホーチミン行きのベトナム航空機の機内で、日本人乗客の手荷物から現金を盗もうとした43才の中国人男性が逮捕されました。手荷物から現金1000人民元を引き出しているところを、他の乗客に見つかり、取り押さえられたものです。同航空機内でのこのような中国人による窃盗事件は、2014年に入り14件目になります。
【コメント】最近も日本人がベトナム航空機内で窃盗の被害に遭った、との報道がありました。機内といえども、注意が必要ですね。飛行機を降りてしまってからでは、犯人の特定は難しくなりますね。

@英国でパイロットの義手が着陸中にはずれるも無事着陸
 英国 BBC放送が現地時間14日に報道したところによりますと、現地時間2月12日夕方、強風の中、バーミンガム発ベルファスト行きの LCC「フライビー」・ DHC8-400型機を操縦していた46才のベテラン機長が自動操縦を解除して、着陸態勢に入ったところ、左腕に装着していた義手がはずれ、使えない状態になりました。副操縦士と操縦を交代する余裕がなかったため、右腕だけで操縦し、滑走路に接地した後、数回バウンドしましたが、無事に着陸するトラブルがありました。機長は着陸操作前に義手が正常に取り付けられていることを確認している、とのことですが、この点検の際に何らかのトラブルがあったようです。

@機長が居眠り、副操縦士がiPad操作で、1500m高度下げる
 現地時間14日、インドの「NDTV」が伝えたところによりますと、何時のことか分からないのですが、ムンバイ発ニューヨーク行きの「ジェット・エアウエイズ」機が、トルコのアンカラ上空を飛行中に、機長が居眠りをし、副操縦士がiPadを操作して、高度が約1500mも下がり、管制官から至急高度を戻すように命じられる出来事がありました。「ジェット・エアウエイズ」はこの2人のパイロットを解雇しました。


*8月14日

@フィリピン航空が成田=マニラ線の1往復を9月25日から運休へ
 フィリピン航空は9月25日から、現在1日3往復している成田=マニラ線の1往復(430便・429便)を運休とする、と発表しました。

@全日空のB787-8型機が補助動力装置不具合で引き返す
 現地時間13日午前6時頃、シンガポール発成田行きの全日空802便・B787-8型機が離陸したところ、補助動力装置に不具合が発生し、チャンギ空港に引き返しました。整備に時間がかかるため、機材を変更して約21時間遅れで出発しました。

@イラン大統領がアントノフ140型機の飛行を当面禁止
 現地時間10日にイランで起こったセパハン航空のアントノフ140型機墜落事故の続報ですが、イラン大統領は同型機の飛行を当面禁止する命令を出しました。また、ブラックボックスは回収された、とのことです。機長は墜落前に、エンジントラブルを管制官に連絡していた、とのことです。


*8月13日

@リムジンバスの成田空港発東京ディズニーリゾート線が18日から増便に
 東京空港交通、千葉交通、東京ベイシティ交通、リムジン・パッセンジャーサービスの4社は、18日から成田空港発の東京ディズニーリゾート線を増便します。成田空港発新浦安行きを東京ディズニーリゾート経由とすることで、3便増便となります。また、4枚綴りの回数券を期間限定で発売します。これを利用しますと、通常大人運賃2450円のところ、1800円で乗車できます。家族や団体でも使用可能です。

@日航のB787-8型機が空中衝突防止警報装置トラブルで遅延
 現地時間12日午後10時半頃、パリ発成田行きの日本航空16便・B787-8型機は、前便飛行中に空中衝突防止警報装置などに不具合が発生しました。この整備のために同便は遅延しています。

@全日空が10月・11月分の燃油サーチャージャーを引き下げ
 全日空は今日、10月1日〜11月30日までの国際線運賃にかける燃油サーチャージャーを4000〜500円引き下げることを発表しました。燃油サーチャージャーの引き下げは2月以来6ヶ月ぶりとなります。

@バードストライクで閉鎖中の滑走路にヘリが着陸、壱岐空港
 昨日午後0時半頃、バードストライクがあり清掃のため閉鎖となっていた壱岐空港の滑走路に、3人が乗った小型ヘリコプターが着陸するトラブルがありました。このヘリコプターには壱岐空港の遠隔管制を行っている福岡空港事務所の運航情報官が、「滑走路が閉鎖されている」と伝えました。ヘリコプターは佐賀空港を飛びたち、壱岐空港に向かいました。運輸安全委員会はこのトラブルを重大インシデントとして、調査官を派遣したました。


*8月12日

@「成田路線もあり得る」エアアジア・ジャパン小田切社長
 エアアジア・ジャパンの小田切社長はTraicyとのロングインタビュー「”真のLCCモデル”の事業を展開」の中で、旧エアアジアジャパン撤退原因の一つとして「環境の部分を言うと、成田空港の運用時間の問題で、遅い時間に返ってこれずにキャンセルになるというオペレーションのリスクがあった」と述べました。
 また、首都圏の路線について「羽田の発着枠が取れなかったら、当然代案を考えることになる。成田または茨城ということになると思う。就航地として、可能性としては成田も考えると思う」と述べ、成田路線設置の可能性について言及しました。

@次期政府専用機をB777-300ER型機に決定
 政府は今日、次期政府専用機をB777-300ER型機に決定した、と発表しました。また、この機体整備を全日空に変更することも明らかにしました。

@スカイマークが「A380型機導入断念」を否定
 スカイマークは昨日、西久保社長が「A380型機の導入をあきらめたとの社内メールを出した」との一部報道について、これを否定するコメントを発表しました。

@日航B787-8型機がニューヨークの地上設備トラブルで欠航
 現地時間11日午前9時30分頃、ニューヨーク発成田行きの日本航空3便・B787-8型機が、地上係留中に地上設備のトラブルにより電源供給がストップしました。このため、機内のバッテリー電力が消費され、復旧させるために時間がかかり、この便が欠航となりました。

@ JICA が西アフリカ3国の派遣日本人を一時退避へ
 JICA(国際協力機構)はエボラ出血熱が流行しているギニア、リベリア、シエラレオネの3ヵ国に派遣している約20人を、ガーナなどに一時的に退避させることを決めました。事務所は閉鎖せず、現地スタッフが運営に当たります。


*8月11日

@昨日深夜、7件の「カーフュー弾力的運用」が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の15〜21例目が発生しました。
鹿児島発成田行きのジェットスター・ジャパン624便・A320型機が、台風11号による中部地方の悪天候のために、玉突き遅延で午後11時6分にA滑走路に着陸しました。
成田発関西行きのピーチ・アビエーション120便・A320型機が、関西空港での悪天候で遅延したため、午後11時13分にA滑走路から離陸しました。
関西発成田行きのジェットスター・ジャパン210便・A320型機が、台風により成田空港が混雑した事による遅延のため、午後11時15分にA滑走路に着陸しました。
上海発成田行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767型機が、関西空港の悪天候により玉突き遅延が発生し、午後11時20分のA滑走路に着陸しました。
成田発台北行きのトランスアジア航空3605便・A330型機が、台風11号の影響による悪天候で前便が遅延し、玉突き遅延で同便の到着が遅れ、出発が遅れました。午後11時24分にA滑走路から出発しました。
成田発仁川行きの日本航空959便・B737型機が、台風11号の中部空港への影響のため、玉突き遅延し、午後11時26分にA滑走路から離陸しました。
仁川発成田行きのバニラ・エア204便・A320型機が、台風11号による成田空港混雑のため、午後11時36分にA滑走路から離陸しました。

@スカイマークの7月の L/F は74.4%
 スカイマークが発表した「7月の搭乗実績」によりますと、全路線の旅客数は前年同月比(以下同じ)9.7%増、L/F(ロードファクター)は2.8ポイント増の74.4%となりました。今年度初めての70%越えになります。
 成田空港路線では成田=札幌線が8.7ポイント増の77.2%、成田=沖縄線が1.6ポイント減の76.4%、成田=米子線が30.9%となっています。
 また、7月の運航実績は遅延率が23.6%、欠航率が1.7%となっています。

@イランで国内線が離陸直後に墜落、約40人が死亡か
 現地時間10日午前9時20分頃、イランの首都テヘラン・メヘラバード空港で、セパハン航空のテヘラン発タバス行き・アントノフ140型機が、離陸直後に墜落しました。乗客・乗員48人の内、39人が死亡、9人が負傷した、とのことですが、情報錯綜しています。地元メデイアは離陸直後にエンジン1基が停止したことが原因との見方を伝えています。同機はイランでライセンス生産された機体とのことです。

マレーシア航空の東日本地区支配人が国有化でプレスリリース
 今日の「トラベルジャーナルゲートウエイ」によりますと、マレーシア航空の東日本地区支配人はプレスリリースで、マレーシア航空の完全国有化が本年末までに終了することを明らかにし、「航空機のスケジュール、いただいておりますお客様のご予約に関しましては一切の変更 はございません。」としています。


*8月10日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の14例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の14例目が発生しました。上海発成田行きの中国国際航空157便・B737-800型機が、上海空港での離着陸制限と台風による航路変更のため、午後11時9分にA滑走路に着陸したものです。

@関西空港が台風11号で鉄道と連絡橋通行が一時通行止めに
 今日、台風11号に伴う強風で関西空港連絡橋が鉄道も道路も通行できない状態になりました。南海電鉄は午前10時20分から、JR西日本は同11時20分から運転を見合わせました。また、NEXCO西日本も同11時10分〜午後1時20分まで通行止めとしました。

@フジテレビが12日午後6時半から「日航機墜落32分間の闘い」を放映
 フジテレビは12日(火)午後6時半〜8時54分に、30年前の8月12日に起こった日本航空123便・B747SR型機の墜落事故をあつかった「日航機墜落32分間の闘い」を放映します。ボイスレコーダーの新たな解析や生存者の証言も交える、とのことです。

@イラク上空飛行禁止拡がる
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間8日、米国航空会社がイラクの上空を飛行することを禁止しました。これは、イラク北部での戦闘が悪化し、8日には米軍のFA18戦闘機がイラク北部の「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」の砲台を攻撃したことに配慮したものです。
 すでに、ブリティッシュ・エアウェイズやヴァージンアトランティックやエティハド航空はイラク上空通過を取りやめています。


*8月9日

@「従来取り決め」で今朝の午前5時39分にファデックス機が着陸
 今朝、「カーフュー従来取り決め」による午前6時前の着陸がありました。関西発 米・オークランド行きのフェデラルエクスプレス26便が機体の不具合のため、5時39分、A滑走路に着陸したものです。理由は機体トラブルとのことですが、詳しい状況は分かりません。

@成田空港でお盆休暇の出国がピーク、約46000人が出国
 成田空港では今日、お盆期間の出国がピークを迎えました。今年のお盆期間の成田空港出国者は羽田空港国際線が拡大された影響で、5.7%減る見込みですが、今日だけで約46000人が出国する予定です。

@西久保社長がA380型機購入断念を社員に伝える
 今日のSankeiBizによりますと、スカイマークの西久保社長はこのほど、社内向けのウエブサイトで「A380型機の導入は見送ることにしました」と書いた、とのことです。同社長はエアバスとのA380型機購入について交渉を続ける方針を示していましたが、購入の交渉を断念する意向を示したものと見られます。今後は補償違約金減額交渉となります。

@岩国空港でFA18戦闘機がパンクし2便が欠航
 7日午後6時15分に米軍岩国基地に着陸したFA18戦闘機のタイヤ2本がパンクし、滑走路上で立ち往生しました。この影響で全日空の羽田発岩国行きが着陸できず欠航となり、折り返し便も欠航となりました。岩国空港で米軍機のトラブルで民間機が欠航となったのは初めてになります。

@政府がエボラ出血熱対策を強化
 厚生労働省は西アフリカで感染が拡がるエボラ出血熱について、現地からの帰国者に対して、空港での発熱のチェックを徹底するように指示しました。エボラ出血熱は「患者の血液や体液などに濃厚に接触しないと感染しない」とのことですが、致死率が高いこと、有効な治療方法が見いだされていないことで、アフリカから帰国後に発熱などの症状が出た場合には医療機関で受診するように求めています。
 外務省は昨日、エボラ出血熱が流行している西アフリカ3ヵ国への不要不急の渡航を延期するよう求める「感染症危険情報」を出しました。

@エティハド航空と伊政府がアリタリア救済で合意
 イタリア・アリタリア航空を中東のエティハド航空が救済することが決定しました。現地時間8日、イタリア政府とエティハド航空のCEOが合意文書に署名しました。今後、アリタリア航空は優良の親会社と、過去の負債を抱える不採算部門に分割され、エティハド航空は優良会社の株式49%と子会社などを5億6000万ユーロ(約765億円)で取得します。金融機関は約6億ユーロの負債の整理に応じ、2017年の黒字化を目指します。これで、難航したアリタリア航空の救済がやっと軌道に乗るものと見られます。


*8月8日

@成田空港で鷹を使ったバードストライク対策試行へ
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、11日〜17日まで、鷹匠によるバードストライク対策を試行する、と発表しました。午前と午後の各1回2名の鷹匠が2羽の鷹をつれて、B滑走路北端付近をパトロールし、野鳥を追い払えるかどうかを見ます。B滑走路の北端付近では工事が終わった後、野鳥のすみかとなるなる防音林などが生長してきて、バードストライクが増加してきています。今回の試行結果を見て、継続的な対策とするかどうか検討する、とのことです。外国では猛禽類を使ったバードストライク対策を行っているころもありますが、日本国内の空港では試行されたことはあるものの、継続的に採用した空港はありません。

@スカイマークが賞味期限切れのカップラーメンなどを機内で販売
 スカイマークは昨日、機内で販売したカレー味のカップラーメンやコンソメスープの中に、賞味期限が切れたものがあった可能性がある、と発表し、陳謝しました。

@マレーシア航空の事実上の国有化を提案、政府系ファンドが株買い取りへ
 マレーシア航空は現地時間8日、株式の69.37%を所有している政府系ファンド「カザナ・ナショナル」が、残りの株式を1株0.27リンギで買い取る提案を行った、と発表しました。全株を取得し、株式の非公開化を行う事になります。これは、事実上の政府による国有化になります。この上で、経営の再建に当たることにより、同社破綻への不安を払拭するねらいがあります。

@アルジェリア航空機はほぼ垂直に地面に激突
 アフリカのマリに墜落したアルジェリア航空機の調査をしている、マリの調査委員会と仏航空機事故調査局(BEA)は現地時間7日、パリで記者会見し、同機が螺旋状にほぼ垂直降下し地面に衝突したことを明らかにしました。また、回収したブラックスボックスの解析ではボイスレコーダーに損傷があり、解析に時間がかかっていることも明らかにしました。


*8月7日

@成田空港7月の貨物取扱総量が10ヶ月連続のプラス
 東京税関は昨日、7月分の成田空港貨物取扱量(速報)を発表しました。総取扱量は前年同月比(以下同じ)4.0%増と、10ヶ月連続の前年比プラスとなりました。積込量は7.9%増で、この内、輸出量は4.2%増、取卸量は0.8%増で、この内、輸入量は5.7%減となっています。

@バニラが冬ダイヤ発表、成田=高雄線と成田=香港線を開設へ
 バニラ・エアは今日、都内で「冬ダイヤ販売戦略説明会」を開催し、その中で11月初旬から成田=香港線を週3便で開設し、来年2月からは成田=高雄線を1日1往復で運航運航することを明らかにしました。成田=香港線は今年度内に1日2往復体制にする、とのことです。
 また、成田=台北線を1日1往復増便し1日3往復、成田=仁川線を1日1往復減便し1日1往復とすることも明らかにしました。

@ NAA がA380型機用搭乗橋の増設見直しを検討
 成田国際空港株式会社(NAA)はスカイマークがA380型機を導入できない事態で、整備する予定だった2基のA380型機用搭乗橋を増設するかどうかの検討を始めました。

@国土が9月1日からの機内電子機器使用制限緩和を発表
 国土交通省は今日、航空機内での電子機器使用制限緩和の詳細を明らかにしました。

@全日空G 6月実績は国際線利用率70.7%、国内線は59.5%
 全日空が今日発表した「6月 ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)10.9%増、利用率は4.1ポイント減の70.7%となりました。また、国内線旅客数は0.6%増、利用率は2.9ポイント増の59.5%となっています。
 成田空港関係路線の利用率は成田=札幌線が4.0ポイント減の49.3%、成田=大阪線が0.5ポイント減の83.6%、成田=福岡線が0.8ポイント増の38.9%、成田=中部線が1.4ポイント増の76.7%、成田=仙台線が6.4ポイント減の44.2%、成田=那覇線が4.9ポイント増の72.5%、成田=新潟線が6.9ポイント増の44.2%となっています。

@全日空が今日からB787-9型機を定期路線に投入
 全日空は今日からB787-9型機を世界で初めて、路線に投入しました。初便は午前7時25分出発予定の羽田発福岡行きでした。

@日本航空が既卒者の客室乗務員を募集
 日本航空は今日、既卒者の契約社員・客室乗務員募集を発表しました。募集数や入社時期などは「今後、人員計画などを精査し確定します」としています。

@ UA のB777型機で出火、カナダに無事緊急着陸
 現地時間5日夜、米国・ニューアーク発ベルギー・ブリュッセル行きのユナイテッド航空999便・B777型機が火災のために、カナダ東部ハリファクスの空港に緊急着陸しました。火災は部分的で、着陸前に消し止められましたが、パイロットが緊急着陸の判断をしました。出火したのは同機後部にあるギャレーとのことです。けが人はありませんでした。
 先月28日にも台北発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空・B777
型機のギャレーで焦げ臭い臭いがして、成田空港に緊急着陸した(7月29日出来事参照)ばかりでした。


*8月6日

@スカイマークが10月末で成田空港から撤退か
 第1四半期決算で大幅な赤字になったスカイマークは、赤字路線からの撤退を計画しており、10月末からの冬ダイヤで成田空港路線の廃止を検討している、とのことです。現在、成田=新千歳線、成田=那覇線、成田=米子線を1日12便運航していますが、利用率はこのところ持ち直してはいるものの、いずれの路線も低迷しています。撤退に伴い、成田空港事務所の閉鎖も検討してしる、とのことです。
 写真は成田空港第2ターミナルにあるスカイマークのチェックインカウンターです。
【コメント】A380型機を利用した国際線を成田空港を拠点に展開する予定でしたが、A380型機の導入が困難になった現状では、成田空港路線を維持する意味はなくなりましたね。ただ、西久保社長はA330型機を国内・国際両方に使用する考えを示しており、今後の展開(羽田空港からの国際線就航が認められない場合)によっては撤退が見直される可能性もありそうです。

@デルタ航空が冬ダイヤで成田=香港線を運休に
 デルタ航空は10月末から始まる冬ダイヤで、成田=香港線を運休することになりました。6月にシアトル=香港線を直行便で開設したことから需要が弱くなっているためのようです。

@国土が成田・羽田の国際線就航都市を約140にする計画
 国土交通省は昨日、成田・羽田両空港の国際線就航都市を、現在の88都市から仁川空港の143都市、香港空港の138都市並みに増やす事を盛り込んだ「交通政策基本計画の中間まとめ案」を公表しました。計画の対象期間は2014〜2020年となります。年内にも閣議決定することになります。

@ HIS がスカイマーク株の保有率を下げる
 今日のAviation Wireによりますと、HISが昨日、関東財務局に提出した変更報告書によりますと、同社が保有するスカイマーク株の保有率が、7月29日現在で6.49%に低下しました。6月17日現在では7.68%でした。6月17日以降には、A380型機のキャンセル問題が浮上した7月29日に最も多い33万2500株を売却しています。

@全日空B737型機が客室空調システム不具合で欠航
 昨日午前8時30分頃、中部発函館行きの全日空497便・B737型機が離陸したところ、エンジンから客室に空気を送るシステムに不具合が発生しました。このため、同機は中部空港に引き返し、無事着陸しました。整備で部品の交換が必要となるため、同便は欠航となりました。


*8月5日

@カプセルホテル「ナインアワーズ」が好調
 今日の毎日新聞によりますと、先月20日に成田空港で開業したカプセルホテル「ナインアワーズ」が好調に推移している、とのことです。全部で129室ですが、今月前半までは予約で満室状態が続いており、当日客は断っている、とのことです。客層は、当初、早朝LCCに乗る客が多いのでは、と想定していましたが、早朝LCCに乗る客は1〜2割で、大手航空会社の8〜9時台出発便に乗る人が多いとのことです。

@国土が離着陸時のスマートホンなどの使用を9月1日に解禁へ
 国土交通省は航空機内でのスマートホンなど電子機器の使用について、機内モードに設定すれば、離着陸時での使用を認める方針を決定した、とのことです。9月1日から使用可能とする見込みですが、実際の使用は各航空会社が安全を検証した上で可能とする、とのことです。なお、機内での音声通話は引き続き禁止されます。全日空や日本航空も使用を解禁する方針、とのことです。

@B787-8型機のバッテリー発煙トラブルは低温によるバッテリーの劣化と運輸安全委員会
 運輸安全委員会は昨年1月に高松空港で、全日空・B787-8型機のリチウムイオンバッテリーが発煙事故を起こした原因について、バッテリー内のリチウムイオンが冬の低温で、金属リチウムに変化する「析出」現象が起こり、この金属リチウムが蓄積して陽極と陰極をつないで、一気に電流が流れるショートが起こり、発熱したことが主原因、とする報告書原案をまとめました。原因としてはこの他にも、瞬間的に不安定な電圧がかかる「過渡現象」も関与している、としています。この原案は現在、メーカーのボーイング社などに照会しており、その回答も踏まえて秋にも最終報告をまとめる、とのことです。


*8月4日

@「資料室」に「成田空港に飛来したA380型機」を載せました
 先週はスカイマークの A380型機キャンセル問題で、航空業界に衝撃が走りましたが、これで、日本の航空会社所有A380型機は当分見ることが出来なくなりました。
 そこで、「成田空港サーバー資料室」の「Gallery」に「成田空港に飛来したA380型機」を載せました。しかし、最近は円高や消費税引き上げで日本人の海外旅行が減って、需要が低迷しているためか、各社が機材を小型化しています。このため、ここに載せたA380型機も成田空港であまり見かけなくなりました。

@バニラ・エアが成田=香港線を年内にも開設か?
 今日の東洋経済オンラインによりますと、バニラ・エアは年内にも成田=香港線の運航を計画している、とのことです。

@国土が10月から安全報告事項を追加へ
 今日の日本経済新聞によりますと、国土交通省は航空の安全に関する報告事項を10月に追加する方針です。今回は「重大インシデント」でに関するものではなく、「安全上のトラブル」に関するもので、空港で管制官からの指示をパイロットが誤認したり、部品をメーカーの定める期限を過ぎても交換しなかったり、点検を怠ったりした場合なども報告させます。近く通達を改正し、10月から施行することにしています。

@国土が10月から制限区域立ち入り証申請に犯歴確認へ
 国土交通省は国際民間航空機関(ICAO)の要請に基づいて、テロ対策強化のために、10月から空港の制限区域に立ち入るための許可証を発行する際に、犯歴を確認することを求める方針です。航空会社の職員や整備士や免税店の販売員などが対象になります。犯歴は、過去に禁錮刑以上を受け、刑の執行が終わって5年以上が経過したかなどについて、許可証を申請する雇用主が確認しますが、「強制ではなく、自己申告」となります。

@三菱航空機会社が MRJ 強度試験施設を公開
 三菱航空機会社は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の地上試験用施設・機体を公開しました。機体は鉄骨などにより、地上1.5mにつり下げられ、油圧装置や高圧の空気噴出装置を使って、急旋回や突風などの衝撃に機体が耐えられるかどうかを試験します。静強度試験は今年の夏から始め、疲労強度試験も含め、全体で約1年半行われる予定です。

@全日空B787-8型機でトラブル2件
昨日午前10時頃、成田発上海行きの全日空919便・B787-8型機の出発時に、電気系統の不具合が発生しました。同便は駐機場に引き返し、整備に時間がかかるために別の機体に交換して、約6時間30分遅れで出発しました。
昨日午後7時頃、羽田発鹿児島行きの全日空629便・B787-8型機が出発しようとしたところ、エンジン制御システムに不具合が発生し、駐機場に戻りました。整備の後、約1時間10分遅れで出発しました。

@ジェイエア機が車輪格納できずに引き返す
 今日午前7時42分頃、大阪発仙台行きのジェイエア2201便・E170型機が離陸したところ、車輪が格納出来ないトラブルが発生しました。同機は大阪空港に引き返し、約1時間20分後に無事着陸しました。この便は整備のため、欠航となりました。


*8月3日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の13例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の13例目が発生しました。成田発セブ行きのフィリピン航空433便が、成田空港での突発的事案の発生による遅延のため、午後11時54分にA滑走路から出発しました。
【コメント】「成田空港での突発的事案」の内容については説明がありませんが、下記に書いた、「乗客飛び降りトラブル」の影響と思われます。

@33才の日本人男性が到着直後のフィリピン機から飛び降りる
 昨日午後1時半頃、セブ発成田行きのフィリピン航空434便が第2ターミナルの95番スポットに到着したところ、33才の日本人男性が非常ドアを開け機外に飛び降りました。航空会社から通報を受けた成田空港署はこの男を制限エリアに立ち入った建造物侵入の疑いで逮捕しました。非常ドアを開けた際に、脱出用シューターが拡がりましたが、容疑者は使わずに、約4mの高さから飛び降りた、とのことでです。男は飛び降りた際に軽傷を負いました。

@国内線LCCの7月遅延率と欠航率

会社
遅延率
欠航率
全運航便数
ジェットスター
14.5%
0.8%
2683便
バニラ・エア
13.7%
3.6%
620便
ピーチ・アビエーション
44.4%
27.5%
1653便
 「LCC国内線のフライト情報」による、国内線LCC3社の7月遅延率と欠航率は表のようになっています。欠航率ではバニラ・エアとピーチ・アビエーションは計画減便の影響がまだ残っているようです。遅延率でピーチ・アビエーションが先月よりも多少改善されていますが、44.4%となっているのは何が原因でしょうか。

@タイガーエア・オーストラリアが177名の乗客を0名で燃料計算し運航
 今日の「Traicy」によりますと、シンガポール航空が49%を出資する LCC「タイガーエア・オーストラリア」の機密文書が漏洩し、その中で、3月3日のシドニー発パース行きの便で、乗客が177名いたにもかかわらず、燃料計算の際に「乗客0名」で計算して飛行したことが明らかになりました。幸い、この便は無事パースに着陸しました。また、同航空では運航乗務員と地上スタッフの対立が深刻で、大きな声で叫んだり脅迫的な行為を取ることもある、とのことです。


*8月2日

@「資料室」の「成田空港に乗り入れているLCC」に「春秋航空・日本」を追加しました

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の11・12例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」11・12例目が発生しました。
成田発ホノルル行きのデルタ航空578便・B747-400型機が前便運航中に、燃料不足となり、羽田空港に臨時着陸したため、出発が遅れたものです。午後11時7分に A滑走路から離陸しました。
重慶=上海経由=成田行きの中国国際航空157便・B737-800型機は重慶空港での台風による玉突き遅延のために成田空港到着が遅れ、午後11時10分に B滑走路に到着しました。
【コメント】デルタ航空の燃料不足はどうしたのでしょうか? めったに聞かないトラブルですね。途中の向かい風が想定よりも、かなり強かったのでしょうか。まさか、燃料の計算間違いということはありませんよね。

@「ピーチ機爆破する」と松山空港に電話、1時間20分遅れる
 今日午前9時10分頃、松山空港に「ピーチの機体を爆破する」という男からの電話が2回ありました。このため、同9時25分発の松山発関西行きのピーチ・アビエーション302便の乗客を降機させ、機体や乗客約150人の荷物を調べましたが、不審物は発見されませんでした。この影響で同便は約1時間20分遅れとなりました。いたずら電話とみられ、警察が捜査を行っています。

@お盆期間の航空各社予約、国内線は揃って好調
 航空各社が昨日発表したお盆期間(8〜17日)の予約状況によりますと、日本航空グループの予約率は国際線が前年同期比(以下同じ)で2.0ポイント減の86.7%、国内線は2.2ポイント増の67.2%となり、全日空グループでは国際線が1.7ポイント減の85.6%、国内線が2.6ポイント増の64.7%となりました。A380型機問題で揺れるスカイマークは4.0ポイント増の75.2%となっています。また LCCでは、ピーチ・アビエーションの国際線が2.5ポイント減の85.4%、国内線が4.4ポイント減の74.4%、ジェットスター・ ジャパンは5.4ポイント増の68.4%、バニラ・エアは国際線が85.6%、国内線が91.1%となっています。

@日本貨物航空機がアンカレッジで不明機とニアミス
 国土交通省は昨日、日本時間昨日午前5時10分頃、成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空・B747型機がアンカレッジ空港の西約37Km 付近、高度1950mで飛行していたところ、不明機と最短約3000mのニアミスを起こした、と発表しました。日本貨物航空の空中衝突防止警報装置(TCAS)が作動し、同機は視認した上で右に回避しました。そのまま進むと十数秒で衝突の恐れがありました。機長は「相手機は小型機のようだった」と話しているそうです。相手機については米国側で調査しています。

@パンダもキリンも騒音は嫌い
 先月30日の「Searchina ニュース」によりますと、中国のメディアは江蘇省南京市にある動物園のジャイアントパンダが近くで大音量の音楽に合わせて繰り広げられる「おばちゃんダンス」の騒音で、不整脈や呼吸不調を起こしている、とのことです。また、キリンも外に出ての気分転換を短時間ですまし、屋内に戻ってしまう、と伝えています。

@上半期の航空安全違反は前年の約2倍、ベトナム
 「HOTNAM!」によりますと、現地時間28日、ベトナムの航空安全会議が開催されましたが、上半期の航空安全違反は前年同期比95.9%増の145件となりました。また、今年7ヶ月の遅延・欠航率は全体で24.1%、この内、ヴェト・ジェットが40.4%、ジェットスター・ パシフィックが40.2%となっています。


*8月1日

@7月のアクセス数は30,418回でした

@今日から「春秋航空・日本」が運航を開始
 今日から「春秋航空・日本」が運航を開始しました。成田空港を拠点とし、広島・佐賀・高松に1日5往復を運航します。成田空港発の初便は午前6時55分発の広島行きでした。今日午前、成田空港に行き様子を見てきました。

  

 左写真は放水アーチの中を出発する佐賀行きの機体です。駐機場所は第2ターミナル南側の駐機場でした。出発の様子を展望デッキで見ていた「春秋航空・日本」の人に、「何時も駐機はこの場所ですか?」と聞いたところ、「いや、基本的には NAA さんが決めることなので、こことは限りません」とのことでした。
 中央の写真はチェックインカウンターの様子です。バニラ・エアのチェックインカウンターの並びの右奧が「春秋航空・日本」のカウンターでした。さすがに、今日は以前とは違い、バニラ・エアと「春秋航空・日本」の乗客で大混雑でした。
 右の写真は自動チェックイン機の様子です。割とスムースにチェックインを行っていたようでした。

@昨日からオーロラ・ウラジオストック航空の成田=ウラジオストック線が就航
 昨日、オーロラ・ウラジオストック航空が成田=ウラジオストック線の運航を開始しました。週1便(木曜日)となります。

@バニラ・エアの6月平均搭乗率は64.8%
 バニラ・エアが昨日発表した「6月の運航実績」によりますと、国内搭乗率が58.7%、国際線搭乗率が72.7%、平均で64.8%と前月よりも6.7%増となりました。欠航率は0%、定時出発率が93.1%、定時到着率が92.2%となっています。

@スカイマークの第1四半期決算は約58億円の赤字、「継続企業の前提に疑義」
 スカイマークが昨日発表した「平成27年3月期 第1四半期決算短信」によりますと、純損益が約58億円の赤字となりました。また、エアバスとのA380型機購入解除に関して「継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせ るような状況が存在しております。」と3ヵ所にわたって書いています。

@エバー航空が成田・羽田ベースの客室乗務員30名を募集
 台湾のエバー航空は成田・羽田をベースとする客室乗務員の募集を行っています。当初は3年間の契約社員で、その後は本人の希望や勤務実態などで長期雇用の社員となります。応募条件は既卒者で TOEIC500点、TOEFL IBT45点など同等の学力で、日本語、英語が堪能、身長160cm以上、矯正視力0.8以上などとなっています。締め切りは20日までです。

@全日空がA320neo型機ファミリーを30機発注
 エアバスは昨日、ANA ホールディングスから A320neo型機7機、A321neo型機23機を正式に受注した、と発表しました。

@「LCCを利用したことのある人は15.8%」JTB総研調査
 JTB総合研究所が先月30日に発表した「国内線LCC利用者の意識と行動調査 2014」の結果によりますと、国内線 LCC の利用率は前回調査比(以下同じ)4.3ポイント増の15.8%でした。特に18〜29才の男性では7.8ポイント増となっています。レジャー性の利用割合が増加する一方、業務出張の割合は6.2ポイント減の12.7%となりました。利用する理由は「他の手段よりも安いから」が約85%と圧倒的ですが、「最近価格が高くなってきた」と感じている人が多くなっています。調査は今月11日〜13日にインターネットで行われ、4万人から回収しました。


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