2019年1月前半の出来事


*1月15日

「成田空港に乗り入れているLCC 」のページを更新しました。

@「OAG」の空港定時性ランキングで成田空港は「主要空港部門」で13位
 世界の航空関連情報を提供する英国の「OAG」はこの程、2018年の空港規模別定時性上位20位までのランキングを発表しました。これによりますと、最も提供座席数の多い「メガ空港部門」では羽田空港が首位となりました。成田空港は「主要空港部門」で13位となっています。また、「大規模空港部門」では大阪空港が1位となりました。


*1月14日

@空港の深夜・早朝運用時間の拡大は飛行機の安全を脅かし、周辺住民の健康を破壊する
 パイロットの飲酒問題で、その背景としてパイロットの勤務が以前よりも厳しくなっていることが指摘されています。特に、夜間飛行勤務がパイロットや客室乗務員の心身の疲労に、昼間の勤務よりも大きな負荷を与えていることが指摘されています。
 この状況は“もうけを最優先”とする経営思想に第一の原因がありますが、別の要因として空港の運用時間が拡大されることにより、深夜・早朝便が増えていることにもある、と指摘されています。
 成田空港でも国と成田国際空港株式会社(NAA)は、発着枠に余裕があるにもかかわらず、深夜・早朝便発着回数の増加のために、A滑走路の運用時間を1時間延長する提案を行っています。
 これにより、飛行機の飛ばない“静穏な時間”が午前0時から午前6時までの「たったの6時間」にされようとしています。しかも、「午前0時から午前0時半までは『カーフュー弾力的運用』を認める」としているのです。“静穏な時間が6時間(実質5時間半)”と言うことは、“6時間の睡眠が確保される”ということではありません。
 住民説明会では住民から「『静かになりました。さあ、よーい、ドンで寝てください』というのか。そんな都合のいい話があるか。馬鹿にするな」という意見が出されていました。
 睡眠を研究する多くの学者からは「健康に生活するには、7時間の睡眠が必要。6時間の睡眠は必要最低限の条件」と言うのが一致した見解とされています。
 空港の運用時間をこれ以上拡大することは、パイロットや客室乗務員の健康を維持する事が難しく、航空の安全を危うくする行為です。また、飛行コース下の住民の健康を維持する事を困難にします。
 空港の深夜・早朝の運用時間の拡大について、今一度検討する必要があるのではないでしょうか。

@今日でインドネシア・エアアジアXが成田空港から撤退
 インドネシア・エアアジアXは、今日の成田=デンパサール線を最後に運休します。これで、同航空の成田空港路線は全てなくなることになります。

@全日空が2019年度中に、首都圏とモスクワ、ウラジオストクを結ぶ路線を開設へ
 今日の日本経済新聞によりますと、全日空は2019年中にも首都圏とロシアのモスクワやウラジオストクを結ぶ路線を開設する、とのことです。両路線とも週7便の予定です。ただ、「首都圏の空港」とは成田空港を指すのか羽田空港を指すのかは書かれていません。

@インドネシア海軍がライオン・エア機のボイスレコーダーを回収
 現地時間14日の「Flight Global(英文)」によりますと、インドネシアのメディアが海軍高官の話しとして伝えているところでは、現地時間14日午前9時10分に、昨年10月29日に墜落した、ライオン・エア610便・B737MAX型機のボイスレコーダーが、インドネシア海軍によって発見・回収された、とのことです。ボイスレコーダーは深さ約30mの海底の泥の中にあった、とのことです。


*1月13日

@マカオ航空が7月1日から成田=マカオ線を1日2往復に増便
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、マカオ航空は7月1日から成田=マカオ線を、現在の1日1往復から、1日2往復に増便します。使用機材はA320型機となり、成田発午後便と夜便になります。写真は第2ターミナル駐機場を移動するマカオ航空機です。

 

@明日で撤退するインドネシア・エアアジアXの成田空港使用料滞納は半分に
 今日の「Aviation Wire」によりますと、明日、成田空港から撤退するインドネシア・エアアジアXの成田空港使用料滞納問題で、同航空は昨年末までに滞納分の半分をすでに支払い済み、とのことです。残る半分についても、支払いスケジュールをNAAに示し了解を受けている、としているそうです。

@英国のヴァージングループが地域航空会社「フライビー」を買収へ
 現地時間11日の「Flight Global(英文)」によりますと、英国の地域航空会社「フライビー」を含む「フライビー・グループ」は現地時間11日、株価が77.1%下落しました。EU離脱に伴う閣僚らの離脱延期発言でポンドが上昇した影響大きく響いているようです。
 同航空に対しては英ヴァージン・アトランティック航空が「Stobart Group」と提携し、「コネクト・エアウエイズ」を設立しました。この連合体が、買収の意向を表明しましたが、買収金額は1株1ペンスだった、とのことです。
 フライビーのCEOは「業界では、燃料費の上昇、通貨の変動、およびBrexitによる重大な不確実性に苦しんでいます。当社は、短期的な業績に圧力をかけているこれらの要因すべてに影響を受けています」と述べています。
 ヴァージン・アトランティック航空は過去に地域航空会社を立ち上げましたが、2015年に運航中止になっています。


*1月12日

@今年の12月に「成田空港温泉空の湯」が誕生の予定
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、芝山鉄道の芝山千代田駅から徒歩3分の場所に建設される、温浴施設「成田空港温泉空の湯」の地鎮祭が、昨日行われました。建設するのは源泉を掘り当てた「三栄メンテナンス」で、今年12月の開業を目指している、とのことです。同社では、地元住民に憩いの場を提供するだけでなく、空港に近接した立地を生かし空港従業員の憩いの場、乗り継ぎ客や早朝便利用者などへの仮眠場所の提供、さらに地元観光の拠点の提供、を目指して同施設を整備する、とのことです。

@朝日新聞社説「飲酒規制で事足れりとせず、航空会社と国が負うべき責務」
 今日の朝日新聞の社説「操縦士の飲酒 背景も探って対策を」で、「取り締まりを強めるだけではなく、過度な飲酒を引き起こす背景にも目を向けるべきだ」と論じています。また、「羽田空港が24時間化したことなどで、深夜・早朝の便も増えた。長距離の国際線も現地での宿泊日数が短くなり、時差調整が難しくなった。現役操縦士らからそんな声を聞くという」「操縦士の健康管理と人材育成は、航空会社と国の双方が負うべき責務だ。飲酒規制で事足れりとせず、広く耳を傾け、勤務体系や医師のサポート態勢のあり方などにも検討を深めることが、空の安全につながる」としています。
【コメント】「背景にまで踏み込んで対策を講じることが航空会社と国の責務」と言うことはその通りではないでしょうか。国として、パイロットの乗務時間に上限を設けるか、現在上限があるとすれば、それを再検討すべきと思います。

@スカイマークの12月実績は旅客数が3.6%増、搭乗率は0.7ポイント減
 スカイマークが昨日発表した「昨年12月搭乗実績」によりますと、総搭乗者数は3ヶ月連続プラスとなる前年同月比(以下同じ)3.6%増の59万146人となり、搭乗率は5ヶ月連続マイナスとなる0.7ポイント減の77.5%となりました。

@日本航空が客室乗務員にもアルコール検査を実施へ
 昨日の共同通信によりますと、日本航空は昨日、国土交通省に、客室乗務員にも到着後の呼気アルコール検査を実施し、機内での抜き落ち検査も実施する、ことを報告しました。

@ブラジルの新政権もエンブラエルとボー社の提携を容認
 ブラジルの新政府は現地時間10日、エンブラエルとボーイング社の提携を認める決定を下しました。これにより、提携交渉は進展し、今年の終わりまでには提携が行われる見通しとなりました。

@エティハド航空がA320neo型機10機をキャンセル、A321neo型機は継続
 経営再建中のエティハド航空は発注していたA320neo型機10機を全てキャンセルしました。しかし、26機発注のA321neo型機はそのまま継続されています。

@国営「タジキスタン航空」が運航を全面的に停止
 昨日の「Traicy」によりますと、タジキスタン国有の「タジキスタン航空」は現地時間10日までに、全便の運航を停止しました。従業員には無給の自宅待機を通告しています。今後、破産もしくは政府の資本注入による救済が行われる見通しです。


*1月11日

@ベトジェットエアが今日から成田=ハノイ線を開設
 今日からベトナムの「ベトジェットエア」が、成田=ハノイ線を開設しました。1日1往復になります。就航初便は午前7時25分に成田空港に到着しました。使用機材はA321neo型機を使っています。出発は定刻より15分遅れの同9時45分にゲートを離れ、ハノイに向けて飛び立ちました。なお、同航空は「フルサービスキャリアと LCC の中間の新サービスを目指す」としています。

@年末年始期間の成田空港利用者は日本人が5.4%増、外国人が4.5%増に
 昨日の共同通信によりますと、東京税関は昨日、年末年始(昨年12月21日〜1月3日)に成田空港を利用した人が前年同期比(以下同じ)5.4%増の約128万9000人となった、と発表しました。この内、日本人は6.5%増の約59万9000人、外国人が4.5%増の約69万にとなった、とのことです。
【コメント】日本人の一部の収入が上昇したことで、我慢していた海外旅行にも目が向けられる事になったようですね。一方で、訪日外国人の伸びが鈍化していることで、日本人と外国人の差が縮まってきたようです。

@デルタ航空機で成田空港に到着した米国籍女性が機内で拳銃持ち込みを申告、そのまま帰国
 3日に成田空港に到着したアトランタ発成田行きのデルタ航空295便・B777-200型機の機内で、米国籍の30才代女性が「間違って拳銃と実弾を持ち込んだ」と客室乗務員に申告しました。拳銃は同航空側で到着まで保管し、日本の関係機関に報告しました。日本側はこの女性の入国を認めず、女性は同日付の便で帰国しました。出発空港の保安検査で見逃された可能性が指摘されています。国土交通省は 米国の運輸安全保安局に原因の究明と再発防止を求めました。

@ロサンゼルス発羽田行きの全日空機内で客室乗務員が体調不良、到着後に死亡確認
 昨日の産経新聞によりますと、昨日午前2時20分頃、ロサンゼルス発羽田行きの全日空105便・B777-300ER型機が、新千歳空港の東南東約980Kmの太平洋上を飛行中に、50才代客室乗務員の体調が不良となりました。このため、同機は緊急事態を宣言して、午前4時40分頃、羽田空港に緊急着陸しました。着陸したときには客室乗務員は意識がない状態で、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。乗務前の健康チェックでは異常はなかった、とのことです。

@客室乗務員の飲酒を受けて国土が日本航空に「業務改善勧告」発出
 国土交通省は今日、日本航空の客室乗務員飲酒トラブルを受けて、業務改善勧告を行いました。昨年12月の事案を受けて改善策を昨年12月25日までに提出させましたが、この報告では「適切に再発防止策を講じるための安全管理システムが十分に機能していない。航空の安全を確保するための安全管理システムの再構築などを求める」とし、18日までに昨年12月21日に出した「航空輸送の安全の確保に関する事業改善命令」の報告と共に提出するように求めています。

@日本航空の客室乗務員が乗務中の2度の飲酒を認める
 昨日の「Traicy」によりますと、日本航空は昨日、昨年12月17日の成田発ホノルル行きの客室乗務員が、酒の臭いをさせていた事案(2018年12月20日の出来事参照)について、当初、飲酒を否定していた客室乗務員が12月27日に飲酒を認めたこと、さらに、これとは別に2017年11月17日の成田発ホノルル行きの786便でも飲酒していたことを、1月4日に電話で認め、8日の社内面談でも、「間違いない」と認めた、と発表しました。


*1月10日

@日本貨物航空のB747-8F型機の整備が今月中に全て終わり運航に復帰予定
 今日の「日刊航空」によりますと、成田空港を拠点とする日本貨物航空は昨日、「今月中に全てのB747-8F型機8機が運航に復帰する見込み」と発表しました。また、所有しているB747-400F型機3機を、アトラス航空に運航を依頼する、としています。これにより、同社によるB747-400F型機の自社運航はなくなります。同社は昨年夏に整備の不正や、度重なる重大インシデントを起こし、国土交通省から業務改善命令を受け、全所有機の整備を行っていました。
 写真はB滑走路に着陸し、駐機場に向かう日本貨物航空のB747-8F型機です。

 

@日本航空の統括機長が17年12月に、後輩機長にアルコール検査を代行させる
 日本航空は昨日、2017年12月2日の成田発シカゴ行きの日本航空10便・B777-300ER型機に乗務予定だった59才の機長が、乗務前のアルコール検査を後輩の機長に代行させた、と発表しました。この機長は前夜に缶チューハイを3本飲みました。午前9時頃、成田空港に乗務のため出勤しロッカールームで、予備アルコール検知機を使って計測したところ、0.09ミリグラムの数値が出ました。基準値の0.10ミリグラムには達していなかったものの、不安になって後輩機長に代行を頼んだものです。機長はそのまま乗務しました。頼まれた後輩機長は最初、うがいをして計測するように説得しましたが、結局、代わりに検査をしました。後輩機長は日本に戻ったとき、上司に報告して発覚したものです。日本航空は「予備検査とは言え基準を超えていなかったので、国土交通省への報告もしなかった」としています。この機長は統括機長でしたが、後輩機長共々懲戒処分にしていた、とのことです。日本航空は「度重なる乗員による飲酒に関連した不祥事により、お客さま、ご関係のみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことを、重ねて深くお詫び申し上げますとともに、再発防止に向けた取り組みを徹底してまいります」としています。

@全日空の昨年11月旅客数は国際線が0.8%減、国内線が1.1%増に
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ANAホールディングスが発表した「昨年11月の利用実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.8%減の80万6131人、利用率は0.7ポイント増の77.5%となっています。一方、国内線旅客数は1.1%増の349万9711人、利用率は0.8ポイント減の73.7%でした。
 また、運航状況は国際線では欠航率が0.1ポイント改善の0.0%、出発遅延率が5.4ポイント改善の10.7%となり、国内線では欠航率が0.2ポイント改善の0.3%、定時出発遅延率が3.2ポイント改善の7.2%となっています。

@デルタ航空がA220-300型機15機を追加発注
 デルタ航空は現地時間9日、エアバスに対しA220-300型機15機を追加発注しました。これにより同航空のA220型機ファミリーの発注総数は90機となりました。この内、50機はA220-300型機です。


*1月9日

@インドネシア・エアアジアXが成田空港使用料を数億円滞納
 昨日の時事通信によりますと、14日で成田=デンパサール線を運休とし、成田空港から撤退するインドネシア・エアアジアXは成田空港の空港使用料を滞納していることが分かりました。滞納額は数億円、とのことです。定期便の運航会社で空港使用料を滞納するのは異例とのことです。

@成田空港昨年12月の総貨物量は7ヶ月連続マイナスの14.1%減
 東京税関が今日発表した「2018年12月成田空港貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)7ヶ月連続マイナスの14.1%減で17万1508トンとなりました。
 積込量は2ヶ月連続マイナスの13.4%減、この内、輸出量は4.8%減となっており、取卸量は7ヶ月連続マイナスの14.7%減、この内、輸出量は7.2%減となりました。
【コメント】やはり、貨物の荷動きがかなり鈍くなっているようですね。今後、どうなるのでしょうか。

@ANA ウイングスの機長は乗務10時間前まで飲酒し、量も当初申告の2倍以上
 昨日の日本経済新聞によりますと、全日空は昨日、4日の出来事で載せたANAウイングス機長の飲酒陽性反応事件についての社内調査で「最初の話しがウソだった」と発表しました。最初は飲酒を乗務12時間前までには終了し、飲酒量も社内規定以内だった、と話していましたが、その後の調査で、ホテルの自室ではなく、居酒屋で乗務12時間前の午後7時ではなく、午後10時ぐらいまで飲み続け、摂取量も社内規定の約2倍に達していた、とのことです。副操縦士は時間も量も社内規定以内だった、とのことです。機長は副操縦士にも口裏を合わせるように頼んでいた、とのことです。
【コメント】こちらも、かなり悪質ですね。副操縦士も機長から頼まれたら、断れないでしょうね。機長昇格の問題もありますし。なお、この調査結果については、全日空のホームページには載っていません。

@国土が MRJ のトラブル報告を義務化へ
 今日のSankeiBizによりますと、国土交通省は三菱リージョナルジェット(MRJ)が就航した場合に、三菱航空機会社にトラブル情報を報告するように義務付ける方針を固めました。これは国産機の安全を確保するために、国際条約に基づいた欧米諸国並みの仕組みを作ることを目的としています。 MRJだけでなく、今後、航空機を造るメーカーが出来れば、そのメーカーにも適用するため、今月招集される通常国会に航空法改正案を提出することにしています。

@昨年11月の世界航空貨物量は31ヶ月ぶりに前年同月比ゼロに
 今日の「WING DAILY」によりますと、国際航空運送協会(IATA)が現地時間8日に発表した、昨年11月の航空貨物市場動向で、総取扱貨物量が前年同月比0%となり、2016年3月以降、31ヶ月続いたプラス成長が途切れました。IATAのアレクサンドルCEOは「通常、第4四半期は航空貨物市場はピークを迎える。11月の実質的な横ばいの成長は残念だ。2019年には3.7%の需要拡大を見込んでいるが、下振れリスクが高まっている。貿易の緊張が大きな懸念材料だ」と述べました。


*1月8日

@春秋航空・日本の成田=ハルピン線が昨日から増便し、1日1往復に
 春秋航空・日本は昨日から、成田=ハルピン線を週4往復から、同7往復の毎日運航に増便しました。

@全日空が秋にも成田=チェンマイ線の開設を計画
 昨日の日本経済新聞によりますと、全日空はこの秋にも、インドのチェンマイと成田空港を結ぶ直行便を開設する予定、とのことです。1日1往復、とのことです。全日空としてはインドへの3路線目となります。

@シンガポール航空が4月28日から成田線にA380型機を再投入
 シンガポール航空はゴールデンウイーク開始の4月28日から、成田=シンガポール線にA380型機を再投入します。投入するのは、1日2往復の内、現在はB787-10型機で運航している成田発着が午前の便となります。今の所、夏ダイヤ終了まではA380型機で運航する予定です。写真は成田空港第1ターミナルに駐機するシンガポール航空のB787-10型機です。

 

@年末年始期間の成田エクスプレス乗客は5%増
 JR東日本千葉支社が昨日発表したところによりますと、年末年始期間の利用客は、成田エクスプレスが前年同期比(以下同じ)で5%増となりました。航空需要の伸びが原因としています。一方、県内在来線特急の利用者は逆に5%減となっています。曜日配列で平日が前年より1日減り、通勤利用客が減ったことなどが響いた、としています。

@年末年始期間の国内各社の旅客数は国際線が4.2%増、国内線が0.4%減
 国内の航空11社が昨日発表した年末年始期間の利用実績によりますと、総旅客数は国際線が前年同期比(以下同じ)4.2%増の73万2804人、平均搭乗率は1.1ポイント増の88.7%、国内線総旅客数は0.4%減の335万9720人、平均搭乗率は0.7ポイント減の82.1%となっています。成田空港関係での大手2社とLCC 4社の搭乗率を下表に載せておきます。詳しくは「Aviation Wire」のページを見て下さい。

  
全日空
日本航空
ピーチ
ジェット・J
バニラ
春秋
国際線
86.7% 2.0P↑
91.4% 0.4P↑
91.4% 2.5P↑
91.1% 2.1P↑
84.1% 1.8P↓
85.7%  2.2P↑
国内線
80.2% 0.6P↓
81.5% 0.9P↓
89.6% 1.6P↑
90.2% 0.8P↓
78.2% 4.9P↓
79.8% 4.3P↓
                            (搭乗率の右側は前年同期比の増減)

@全日空が受領するB787-10型機を当初予定の国内線投入から国際線へ
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、全日空は今年3月に初受領するB787-10型機を当初予定していた国内線ではなく、需要が旺盛なアジア路線に投入する予定、とのことです。
【コメント】それにしても、全日空はいまだに、12月の輸送実績を明らかにしていません。今後、発表しないことにしたのでしょうか。


*1月7日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」43・44例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」43・44例目が発生しました。
・43例目 成田発ゴールドコースト行きのジェットスター12便・B787型機が、前々便でシドニー空港の悪天候(雷雨)による閉鎖のため、遅れた玉突き遅延のために、午後11時3分にA滑走路から北向きに離陸したものです。
・44例目、新千歳発成田行きのバニラ・エア924便・A320型機が、5日の新千歳空港降雪のため、午後11時24分にA滑走路北側から着陸したものです。
【コメント】44例目のバニラ・エア便は「カーフュー弾力的運用」の理由にはならないと思います。「5日の降雪」が6日の遅延の理由になるのでしょうか。こんな事を認めていたら、何でも「カーフュー弾力的運用」になってしまうのではないでしょうか。

@夏目社長の年頭訓示、相変わらず「A滑走路運用時間時間延長を早期に実施」
 5日の讀賣新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は、4日の仕事始めで、約700人の社員を前に訓示し、「機能強化に向けた諸手続きのピッチを早め、一刻も早い本格的な事業着手を目指したい。(A滑走路運用時間1時間延長について)東京大会への万全な準備や競争力強化のため、できるだけ早く実施したい」と述べました。また、訓示後の記者団の質問に答え「特に空港南側の地域は騒音に対する不安感が強いと思うので、払拭するため最善の努力をしたい」と話しました。

@5日のバードストライクは全日空のA321型機でした
 5日の出来事で書いた、羽田空港のバードストライクですが、今日の共同通信によりますと、該当機は羽田発大分行きの全日空791便・A321型機でした。5日午前8時20分頃、バードストライクに遭遇しましたが、「運航には支障がない」とのことで、そのまま大分空港まで運航しました。大分空港での着陸後の点検でエンジン内部のブレードを固定する部分が欠けていることが分かりました。この影響でこの機体の折返し便としての使用を中止し、代替機を手配しましたが、約4時間40分の遅れが出ました。
【コメント】これは「重大インシデント」にも相当するのではないでしょうか。この破損が原因で、飛行中にブレードが破断したとすれば、大きな事故になりかねません。報道だけでは良く分からないのですが、引き返して点検もしていないとすれば、安全軽視と思います。操縦計器の数値だけでは分からないこともあると思います。

@1日の新千歳行きジンエア機が緊急事態宣言も、取り消して無事着陸
 今日の共同通信によりますと、1日午前10時20分頃、ソウル発新千歳行きの韓国LCC ・ジンエア2312便・B737型機が着陸態勢に入ったところ、与圧システムの不具合を示す表示が出ました。同機は機長が手動で酸素アスクを降ろし、緊急着陸の要請を行いました。その後、機長が手動で与圧の操作を行い、緊急着陸を解除して10分後に、新千歳空港に無事着陸しました。


*1月6日

@雪で新千歳空港内で一夜を過ごした人が約2000人
 新千歳空港では昨日、雪のために午後11時現在で105便が欠航し、109便に遅れが出ました。このため、空港事務所によりますと約2000人が空港ロビーなどで一夜を明かしました。今日もUターンラッシュで予約が満席の便も多く、明日の便で帰るしかない人もいるようです。
 成田空港便でも、バニラ・エア新千歳発成田行きの920便が「カーフュー弾力的運用」を申請しましたが、結局、今日午前0時までの到着が無理になったため、申請を取り下げています。

@「安全な航空会社ベスト 20 」に全日空が入る
 「AirlineRatings.com(英文)」は現地時間3日、「2019年版安全な航空会社ベスト20」を発表しました。詳しい順位は分かりませんが、トップはカンタス航空でした。日本の航空会社では全日空が入っています。昨年「ベスト20」に入っていた日本航空は抜けています。また、 LCCの「ベスト10」を発表していますが、この中には日本のLCCは入っていません。
【コメント】日本航空は飲酒問題などで国土交通省の度重なる監察が響いているのではないでしょうか。


*1月5日

@空港の「OAG 2018年定時性ランキング」で成田空港は13位
 昨日の「Traicy」によりますと、「OAG」が発表した、「2018年の航空会社と空港の定時性ランキング」によりますと、成田空港は2000万〜3000万席の部で13位になっています。ちなみに、羽田空港は3000万席以上の部で1位でした。
 また、航空会社では大規模航空会社部門では2位に全日空、3位に日本航空が入っています。

@国土がANAウイングス機長の飲酒検査陽性反応を受け、再度の通達
 国土交通省は昨日、3日に発生したANAウイングス機長の飲酒検査陽性問題で、国内航空各社に改めて飲酒対策を徹底するよう通達を出しました。

@今日午前9時過ぎに、羽田空港でバードストライクか?
 今日の「livedoorニュース」によりますと、今日午前9時過ぎに羽田空港でバードストライクがあった、とのSNSの投稿が相次いだ、そうです。投稿者によりますと、これから搭乗する便に遅れが出ている、とのことです。
【コメント】今の所、メディアには詳しい報道は出ていないようです。バードストライク自体は珍しいことではないですね。

@「Flight Global」の「2018年オンタイム・パホーマンス・サービスランキング」で全日空が4位
 現地時間4日の「Flight Global(英文)」によりますと、同社による「2018年オンタイム・パホーマンス・サービスランキング」で、ネットワーク規模で25%以上の航空会社総合ランキングでは1位がデルタ航空、2位がカタール航空、3位がKLMオランダ航空、4位が全日空、5位がアエロフロートとなっています。
 一方、アジア・太平洋地域のランキングでは、1位が日本航空、2位が全日空、3位がシンガポール航空、4位がインディゴ航空、5位がエア・アジア航空となっています。
【コメント】昨年まで総合ランキングで上位の常連だった日本航空は、今年、ネットワーク規模25%未満となって、総合ランキング選考対象からはずれてしまったようです。


*1月4日

@ベトナム航空が成田=ダナン線を週7便に期間増便
 ベトナム航空は1日から3月末まで、成田=ダナン線を週5往復から週7往復(毎日1往復)に期間増便しました。今日が増便分の初便となります。

@ ANA ウイングスの機長が乗務前の呼気検査でアルコール陽性、機長交代して運航
 昨日朝の大阪発宮崎行き全日空501便・B737型機に乗務する予定だった40代の機長が、乗務前の呼気検査でアルコールが検出され、乗務を交代しました。この機長は2日夜にホテルの部屋で、一緒に乗務する予定の副操縦士と飲酒し、350ミリリットルの缶ハイボール2本を飲んだ、とのことです。社内規定の乗務12時間前には飲み終わっていた、とのことです。呼気検査は約10回行われましたが、いずれも陽性でした。運航していたのはANAウイングスですが、機長は全日空からの出向でした。このトラブルで、同便を含む5便に最大1時間45分の遅れが出ました。全日空はこのトラブルについてお詫びを発表しています。

@ルフトハンザグループが今年に5500人の従業員を雇用
 現地時間3日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、ルフトハンザグループは、今年に約5500人の従業員を追加雇用するとのことです。

@米国ジェットブルーがA220-300型機60機を確定発注
 現地時間3日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、米国の「ジェットブルーエアラインズ」は現地時間3日、エアバスと覚書を取り交わしていたA220-300型機60機を、正式発注としました。受領は2020年から始まり、順次、使用中のE190型機と入れ替えます。

@米国の新 LCC 「Moxy」がA220-300型機60機を確定発注
 現地時間3日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、現地時間3日、米国の新しい格安航空会社(LCC)「Moxy」はエアバスに、昨年のファンボローエアショーで覚書を交換したA220-300型機60機を正式発注しました。受領は2021年から開始される予定です。


*1月3日

@成田空港では今日が帰国のピークに
 成田空港では今日、年末年始を海外で過ごした人の帰国ラッシュがピークを迎えました。今日だけで、約5万人が入国する見込みとなっています。入国者による混雑は6日まで続く、とのことです。

@2018年の旅客機事故による死者は500人超に
 現地時間2日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、欧州航空安全局(EASA)は、2018年中に起こった民間旅客機に関連した致命的事故11件について報告しました。その結果、530人が死亡し、2017年の記録的に少ない事故件数・死者から「2015年以来経験していないレベルに戻る」と述べました。この結果について同局は「2018年の出来事は、安全を当然のことと見なすべきではないことを思い出させるものでした」と述べています。

@ベトナム交通運輸省がベトジェットに18日間の特別監査実施
 1日の「Traicy」によりますと、ベトナムの交通運輸省は現地時間先月27日、同28日から1月15日までの18日間、特別監査を行う、と発表しました。同航空はこの3ヶ月で7件のインシデントを発生させている、とのことです。監査は7つのグループに分かれて行われ、この監査で要件を満たして、安全性が確保されれば特別監査は終了します。安全性確保が確認出来ない場合には第2段階の監察に進む、とのことです。

@元旦の朝、上弦の月・金星・木星
 成田空港とは関係ないのですが、元旦の午前6時10分頃、外に出てみると、東の空に月と星が並んでいました。右上から、上弦の月、明けの明星(金星)、木星でした。

 


*1月2日

@夏目社長、「生活環境の保全」とは具体的には何でしょうか?
 昨日、成田国際空港株式会社(NAA)の公式ページに発表された夏目社長の「新年ご挨拶」ですが、言っていることは「国際空港間競争が激化しており、これに勝ち抜くため」と、「我が国における国際競争力の強化、国が進める観光先進国の実現」などの、従来から言っている事だけです。
 そして「地域の今後の発展のために必要不可欠なこと」とも言っていますが、見方を変えれば「成田空港が発展しなければ、お前らの発展もないぞ」と言っているのと同じです。
 さらに、「『成田空港の国際競争力の確保』と『地域住民の皆様の生活環境の保全』の両立を図りつつ」とも言っていますが、「機能強化計画」は具体的に示すものの、「生活環境の保全」についての具体的内容は示されていません。
【コメント】社長は「昨年3月13日、国、千葉県、成田空港周辺9市町および弊社で構成される『成田空港に関する四者協議会』において、成田空港の更なる機能強化について、最終的な結論を得ることができました」とのことですが、この「四者協議会」はどこで、誰が、どのようにして、このような大事な「決定権を持つ組織」と認められたのでしょうか。同じようなメンバーの会議は、開港前から設けられている「騒音対策委員会」があります。何故、この騒音対策委員会で話し合わなかったのでしょうか。
 最近、 NAAは騒音対策委員会を軽視しています。昨年3月29日に開かれた第44回騒音対策委員会の議事録さえもまだ、送られてきません。例年ですと、9月頃までには送られてきます。昔は6月頃に送られてきていました。これこそ、「地域軽視」のもっともたるもの、と思います。

@「再建の失敗は許されない、との焦りがあった事も飲酒事件の背景に」赤坂社長
 今日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空の赤坂社長は昨日、羽田空港での取材に対して、「飲酒問題の根っこを絶つのが私の初仕事だ」と述べ、飲酒問題の背景として「(2010年の破綻後)また元に戻ってはいけない、失敗してはいけないと、社員の気持ちに焦りのようなものがあり、今回の件も無関係ではないのではないか。そういうことも含めた対策が必要だと思う」と語って、とのことです。
【コメント】私も、2015年6月30日の出来事で、「精神論では長続きしない」と書きましたが、破綻後、利益を確保するために、かなり無理をしていた面がありましたね。

@日本航空のA350-900型機は7月から国内線に投入へ
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空の赤坂社長は昨日、導入を予定されているA350-900型機を6月に受領し、早ければ7月にも国内線に投入することを明らかにしました。6月17日に開幕するパリエアショーでお披露目される可能性が出てきた、としています。

@WTO の主席エコノミスト「米中貿易紛争そのものよりも、心理的重荷に」
 昨日のSankeiBizに載った、ブルームバーグの記事「『国際貿易の不安定さ増す』WTO 首席エコノミスト、米国発リスク警告」によりますと、世界貿易機関(WTO)の首席エコノミスト、ロバート・クープマン氏は「米中貿易紛争などのモノの交易が世界の貿易全体に占める割合は3.2%にすぎない」とし、「それよりもむしろ、貿易戦争が企業や消費者の心理に、どれだけ重荷となって世界中の投資・支出を圧迫することこそが、本当のリスクだ。今回のいさかいによってもたらされた政策の不確実性が投資や消費行動に波及するのか、という点について皆、様子をうかがっているところだ」と述べています。
 そして、米中両国で消費者が買い控え始めていることを示す初期兆候が若干見受けられる、としており、「まだ、大惨事という事態ではない。弱含んでいる状態だ。ただ、実際に投資が減少する(景気の)低迷が見え始めたら概して、国際貿易と世界の成長にとって厄介な問題になり得る」と警鐘を鳴らした、とのことです。


*1月1日

@あけましておめでとうございます。

 

12月のアクセスウは18,169回でした。2018年のアクセス数は239,495回でした。

@7日から出国時に「国際観光旅客税」1000円を徴収へ
 国税庁は7日から、日本を航空機や船舶で出国する2才以上の旅客に「国際観光旅客税」をかけます。金額は1人当たり1000円となります。ただし、天候などの理由で引き返した場合や、緊急着陸した場合や、乗継で24時間以内に出国する人は免除となります。航空旅客は国際旅客運送事業を営む者(航空会社や旅行会社など)による特別徴収となりますが、プライベート機で出国する場合は旅客が個人的に納付することになります。詳しいことはこのページを参考にして下さい。

@「AeroTEC」が MRJ 問題でボンバルディア社に反論
 現地時間先月31日の「Flight Global(英文)」によりますと、 MRJの飛行試験会社「AeroTEC」は現地時間27日に、ワシントン州西部地区連邦地方裁判所に、ボンバルディア社が「同社の社員だったKorwin-Szymanowski氏が機密事項を持ち出し、 MRJの試験飛行を行っているので、 MRJの試験飛行を禁止してほしい」と訴えた裁判について、これを棄却するように求めました。「AeroTEC」とKorwin-Szymanowski氏は「Bombardierに取り返しのつかない害を及ぼす恐れはなく、また勝訴する可能性も低い。ボンバルディアが企業秘密として特定した文書を見たことがない、またはこれにアクセスしたことは一度もない」と述べています。


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