2019年2月前半の出来事


*2月15日

@パキスタン航空の成田=イスラマバード線が今日から運休
 1月20日の出来事でも書きましたが、週2往復していた、パキスタン航空の成田=イスラマバード線が今日をもって運休となりました。

@スカイマークの1月運航実績が大幅に改善
 スカイマークが発表した「1月運航実績」によりますと、欠航率は1.0%ポイント改善の0.1%、定時出発遅延率は4.1ポイント改善の6.6%となっています。

@米国でデルタ機が大揺れ、けが人5人
 今日のniftyニュースによりますと、現地時間13日、米国サンタアナ発シアトル行きのデルタ航空5763便・E175型機が、2回の激しい乱気流に遭遇し、乗客5人がケガを負いました。この日は、気象局が「強い低気圧による冬の嵐が押し寄せるため、荒天の中での飛行は危険」と警告を発していました。この乱気流により、同機はネバダ州のリノ空港に緊急着陸し、3人が病院に搬送されました。
【コメント】このような悪天候の中で飛ばすこと自体が無茶ですね。ましてや、カートでサービスするなんて!と思ってしまいます。

@航空機リース大手のアボロンが今期の利益が30%増も「今後、多くの航空会社が失敗する」
 現地時間13日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、航空機リース大手のアボロンは2018年通期の売上高が前期比(以下同じ)10%増、利益が30%増になる、と発表しました。しかし、「2019年には航空会社の利益が減少し、より多くの航空会社が失敗する」としています。ただ、同社がこれらの航空会社にリースしている機体は、次の貸し手が見つかり、再び、リースされることになるだろう、としています。


*2月14日

資料室「成田空港に乗り入れているLCC」のページにヴェトジェット・エアを追加しました
 ヴェトジェット・エアが 2クラスのサービスをしているなどでLCC かどうか、判断に迷いましたが、座席間隔がジェットスター・J などと同じ事や、設立当初、 LCC であるエア・アジアのベトナム小会社として設立しようとし、航空当局の外資規制であきらめたことなどを考慮して、 LCC に分類し、「成田空港に乗り入れているLCC」に追加しました。

@エアバスがA380型機の生産中止を公式に発表
 エアバスは現地時間14日、A380型機の生産を中止する、と発表しました。引き渡しは2021年で最後になります。直接のきっかけは最大発注先のエミレーツ航空がA380型機の発注を削減し、A330neo型機40機やA350型機30機に切り替えたことにあるようです。

@タイ航空がノック・エアへの株主割当増資を引き受けないと発表
 今日の「newsclip」によりますと、タイ航空は現地時間13日、債務超過に陥っているタイのLCC 「ノックエア」が実施した「株主割当増資を引き受けない」と発表しました。この結果、タイ航空の出資比率は21.8%から15.9%に下がりました。しかし、同日、ノックエアは株主増資で20.9億パーツを調達した、と発表しています。


*2月13日

@今月25日〜3月1日まで、工事により第1ゲートが夜間閉鎖
  NAAは今日、今月25日〜3月1日まで、夜間午後10時〜翌朝5時まで、工事に伴い第1ゲートを閉鎖する、と発表しました。第1ゲートは高速道から直接乗り入が出来るゲートになります。この間、第2ゲートから第1ターミナルと第2ターミナル・第3ターミナルに別れて各ターミナルに行くことになります。

@キャセイ航空が成田=香港直行便を週1往復期間増便
 キャセイ航空は現在1日5往復としている成田=香港直行便と1日1往復している台北経由便に加え、4月4日〜5月2日までと、7月4日〜10月24日に直行便を増便する、と発表しました。これにより、成田=香港線は週43往復となります。

@ジェットスター・J の成田空港累計旅客が2000万人を突破
 ジェットスター・ ジャパンは今日、拠点となる成田空港発着便の、就航以来の累計乗客が8日に2000万人を突破した、と発表しました。6年7ヶ月での達成となります。なお、全路線の累計乗客は1月に2800万人を突破しています。

@羽田空港近くの倉庫で火災、滑走路1本一時閉鎖
 昨日午後1時25分頃、羽田空港近くの物流倉庫で火災が発生しました。この火災で男性3人が死亡しました。羽田空港ではこの火災で滑走路1本を約2時間閉鎖しました。しかし、運航には大きな影響は出ませんでした

@全日空機が防氷装置不具合で、新千歳空港に引き返す
 昨日の北海道新聞によりますと、昨日午前11時15分頃、新千歳発稚内行きの全日空4841便・DHC8-400型機が、稚内付近を飛行中に左主翼の防氷装置不具合を示す警告が出ました。このため、同機は新千歳空港に引き返し、午後0時30分頃、無事に緊急着陸しました。この影響でこの便も含め4便が欠航となりました。

@ソラシドエア機で酔った乗客が客室乗務員の背中を強くたたき降機させられる
 11日午後5時頃、大分発羽田行きのソラシドエア92便・B737型機が出発前に男の乗客が客室乗務員の背中を強くたたくトラブルがあり、出発が約40分遅れました。ソラシドエアから連絡を受けた警察官がこの男を降機させました。この男は搭乗前から酒を飲んでいた、とのことです。男は「移動するのに客室乗務員が邪魔だった」と供述していた、とのことです。

@ニュージーランド航空機の引き返しは台湾表記を巡るトラブル
 11日に書いた、ニュージーランド航空機の引き返しですが、同便の着陸申請書類に「台湾が国であることを示すような表記」があったことから、中国側が着陸許可を出さなかったことが原因とのことです。


*2月12日

@騒防法と騒特法の線引き案に対する公述申し込みが15日まで
 千葉県は4日、成田空港機能強化計画に伴う「『成田都市計画航空機騒音障害防止地区及び航空機騒音障害防止特別地区の変更の案の概要の縦覧及び公聴会』のお知らせ」を県のホームページに掲載しました。
 これによりますと、今回の線引き案の縦覧が今月1日〜15日まで「千葉県県土整備部都市整備局都市計画課」と「成田市都市部都市計画課」で行われ、公聴会が3月11日の午後2時から「成田国際文化会館1階小ホール」で行われます。この公聴会の公述申し込みも1日〜15日までになっています。
 なお、公聴会は関係市町で個別に行われ、横芝光町で3月13日、さんむ市で3月15日、芝山町で3月20日、成田市下総地区では3月11日、同じく成田市大栄地区では3月11日に行われます。詳しくは上記リンク先のページを見て下さい。
 図は今回の機能強化計画に基づいた騒特法のB滑走路とC滑走路関係の区域指定案です。

 

@石井国土交通大臣が羽田増枠配分で米国の24枠配分を正式に発表
 石井国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、機能強化で羽田空港の都心新ルートによる増枠の配分について、「米国に12枠を配分する方向で準備を始めた」と正式に表明しました。

@スカイマークの1月搭乗実績は旅客数が5.0%増、搭乗率は0.9ポイント減
 スカイマークが今日発表した「1月搭乗実績」によりますと、旅客数は前年同月比(以下同じ)5.0%増の57万4159人、搭乗率は0.9ポイント減の75.6%となっています。

@ブリュッセル航空が空港のストライキで13日に全便運休に
 現地時間8日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、ルフトハンザ航空の子会社である「ブリュッセル航空」は、現地時間13日に予定されているブリュッセル空港での空港労働者などのストライキによる影響を最小限にするため、222便全便を運休としました。このストライキにより、予約客約16000人が影響を受けます。
【コメント】このようなやり方もありますね。「間際の欠航」では乗客は対処の余裕がなくなります。早めに分かっていれば、別の方法も考えられるのですが。

@ナイロビ空港の格納庫で旅客機同士が衝突し双方大破
 現地時間9日の「Flight Global(英文)」によりますと、現地時間8日夜、ケニア航空のE190型機2機が、ナイロビ空港の格納庫で整備中に1機が動き出し、もう一つのE190型機機に衝突する事故がありました。幸い、けが人はありませんでしたが、両機とも大きく損傷しました。1機はレーダードームが破壊され、機体前部も大きく損傷した、とのことです。


*2月11日

@成田空港で入国審査中のベトナム人の女が逃走、まだ見つからず
 東京入国管理局成田空港支局は昨日、9日に成田空港第2ターミナルに到着し、入国審査中で成田空港に1泊し、再審査のため入国管理局に移動中だった22才のベトナム人女性が、航空会社が委託した警備員の隙を見て逃走した、と発表しました。この女は過去に訪日履歴があり、今年5月までの「外国人技能実習生のビザ」を持っていました。しかし、当該の技能実習の事業は既に終わっていたため、「目的に不審な点がある」と、すぐに入国許可をされませんでした。今朝現在、まだ、見つかっていません。

@ニュージーランド航空機が上海空港の着陸許可を忘れて離陸し、数時間後に引き返す
 今日のロイター通信(日本語版)によりますと、現地時間10日、ニュージーランドのオークランド発上海行きのニュージーランド航空機が、離陸して数時間後に引き返す出来事がありました。上海への着陸許可を受けていなかったことが原因、とのことです。これについて、同国首相は「管理上の問題であり、中国との関係を巡る政治的な意味はない」との見方を示しました。両国間では、昨年11月、ニュージーランドの大手通信事業者が開発中の5Gネットワークに、中国の華為技術(ファーウェイ)の機器を使用する計画について、安全保障上のリスクを理由に使用申請を却下した経緯があります。
【コメント】着陸許可を受けていないまま出発するなどは、通常あり得ません。そこで、「政治的な何かがあったのでは」との憶測を呼んだのでしょうね。


*2月10日

@昨日の成田空港は大きな混乱はなし
 昨日の降雪ですが、成田空港では欠航便は多かったものの、大きな混乱はありませんでした。A滑走路とB滑走路を交互に除雪しました。
  NAA は「『緊急事態(従来取り決め)カーフュー』による、運用時間延長を今日午前0時まで行う」と事前に告知しましたが、結局、最終便が昨日午後10時58分となり、結果的に運用時間の延長はありませんでした。

@三菱航空機会社が試験6号機を1月に予約登録か?
 今日の「Aviation Wire」によりますと、航空局が8日発表した1月の航空機予約登録によりますと、予約登録の中に三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験6号機とみられる「JA26MJ」があった、とのことです。試験6号機は設計変更に基づいて製造された機体で、MRJ 90型機とのことです。正式登録の時期については不明です。
【コメント】この機体が試験6号機であり、型式証明(TC)飛行に参加すると、型式証明(TC)に向けて大きく進展があることになりますね。


*2月9日

成田空港サーバー資料室の「騒音対策委員会とは」のページに「第44回騒音対策委員会議事録(本会質疑抜粋)」を載せました。

@ NAA が1日の日本航空機体の一部が滑走路域にはみ出すも、確認せずに再開
 昨日のNHKニュースによりますと、1日に成田空港A滑走路の誘導路上で日本航空機が脱輪したトラブルで、成田国際空港株式会社(NAA)は日本航空機の機体が、A滑走路に障害となる範囲内に停まっていたにもかかわらず、目視だけで「妨げにはならない」と判断し、滑走路を一時再開していたことが分かりました。この間に、A滑走路を4便が使用していました。この範囲内に障害物があった場合は、電波で着陸を誘導する装置が使えないことなどを管制機関や航空会社に連絡する必要があったということです。写真は第2ターミナルに駐機する脱落した「JA871J」機です。
【コメント】2日の出来事でも書きましたが、この所、 NAA の仕事をする基本姿勢である「空港の安全運用が第一」が、おかしくなっているように感じられます。

@羽田空港機能強化で増えた枠の半分は日米路線に配分の方針
 今日の日本経済新聞によりますと、国土交通省は羽田空港新陸上ルート新設に伴い、増える枠約4万回を国際線に配分することにしていますが、1日約50便の内、半分を日米路線に割り振る方針を固めた、とのことです。この配分は日米の航空会社で約25便ずつ配分されることになります。現地時間8日の「Flight Global(英文)」によりますと、米国運輸省は12枠の申し込み受付を始めている、とのことです。
【コメント】ここでも、米国に最大限配慮した現政権の「対米従属の奴隷体質」が明らかになっていますね。正式発表もしていないのに、申し込みを始めるなどは、国土交通省もなめられていますね。米国運輸省は国土交通省を「日本分室」と思っているのでしょうね。大体、枠が増えることもまだ決まっていません。

@モスクワの空港で「Yamal航空」のSSJ100型機がスリップし照明灯に衝突
 現地時間6日夜、ロシアのチュメニからモスクワのドモジェドヴォ空港に到着した、「Yamal航空」のSSJ100型機が、誘導路を移動中に誘導路が凍結していたため、スリップして照明塔に右主翼先端を接触させました。乗客・乗員にケガはありませんでした。パイロットは「最低速度で走行しており、緊急停止のため、ブレーキと逆噴射を行ったが、滑った」と話しています。同航空は氷を除去するための「タイムリーな対策を講じなかったこと」が事故の一因となったと主張しています。
【コメント】1日に成田空港で起こった日本航空機の脱輪とよく似ていますね。


*2月8日

@イースター航空が今日から週4往復増便
 韓国LCC 「イースター航空」は今日から、成田=仁川線を週4往復増便し、1日3往復としました。

@中華航空がストライキで成田便2本を欠航
 台湾の中華航空は労組との交渉が決裂し、一部のパイロットがストに入りました。このため、日本路線でも欠航が発生しています。成田路線では、成田=台北線で8日の106便と9日の107便が欠航となります。

@春秋航空・日本が明日の成田空港降雪について注意を掲載
 春秋航空・日本のホームページで、成田空港での明日の降雪についての注意が出ています。
【コメント】明日は降雪量も多くなりそうですが、除雪作業が円滑に進むのでしょうか。影響が出るのは避けられそうにもありませんが。

@カンタス航空が発注残のA380型機8機を正式にキャンセル
 カンタス航空は発注したものの、受領していないA380型機8機を正式にキャンセルしました。同航空の幹部は「すでに納入された12機の航空機には満足しているが、それ以上の役割はない」と述べています。


*2月7日

@第44回騒音対策委員会議事録がやっと届きました
 ず〜と待っていた昨年3月29日に開かれた「第44回騒音対策委員会議事録」が今日届きました。騒音対策委員会については NAA のホームページにはほとんど載っていません。議事録などは電子データを加工すれば、すぐにでもホームページに公開できると思うのですが。

@9月に成田空港では初めてとなるイスラエルへのチャーター便が2往復運航
 今年9月に、成田空港からは初めてとなる、成田空港とイスラエルの「テルアビブ ベングリオン空港」を結ぶチャーター便が2往復運航されることになりました。運航はエルアル航空傘下のサンドール国際航空となります。成田空港発は9月14日午後1時30分と9月21日午後1時30分となり、成田着はそれぞれ同日午前10時となる予定です。発表会見で、駐日イスラエル大使は直行定期便の就航に意欲を示しました。

@千葉市が国土交通省へ羽田空港機能強化で「深夜・早朝時間帯への配慮」などを要望
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、千葉市は昨日、国土交通省に対して羽田空港に着陸する航空機の騒音を改善するように求める申し入れを行いました。先月17日に開かれた「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」で国土交通省が2020年に向けた羽田空港機能強化計画で、午前7〜8時台の増便を提示しました。今回提出した申し入れは、これを受けたもので、「市内上空での航空機同士のすれ違い解消・削減」や「飛行高度の引き上げ、海上を通るルートへの移行、増便本数を極力抑える」こと「早朝や夜間時間帯への配慮」を求めました。同市には市民から2017年度で「騒音がひどくてテレビの音が聞こえない」など航空機に関する苦情が199件寄せられていた、とのことです。
【コメント】以前、羽田空港新陸上飛行コースについて、ある人が「千葉県上空の飛行回数が少なくなるのだから、千葉県の人たちのことも考えて、受け入れろ」との意見を出していました。この時にも私は「飛行回数を増やすのですから、千葉県の飛行回数が少なくなるとは思えない」と書きましたが、国土交通省の説明でもこの事が明らかになりましたね。

@三菱航空機会社の副社長「型式証明(TC)飛行開始は少し遅れているが、納期は守る」
 昨日のNHKニュースによりますと、三菱航空機会社の小口副社長は昨日の決算記者会見で、先月下旬から開始する予定、としていた三菱リージョナルジェット(MRJ)の型式証明(TC)試験飛行の遅れについて「いろいろな理由があって開始が遅れているが、現在、2020年のお客様への引き渡しに影響があるとは考えていない。油断せずに注視していきたい」と述べた、とのことです。

@ボンバルディア社が70席を50席にしたCRJ550型機の開発を発表
 ボンバルディア社は現地時間6日、現在のCRJ700型機を元に、これを3クラス50席にするCRJ550型機を開発する、と発表しました。旅客機の世界では改装して座席数を多くする事は良くありますが、座席数を少なくすることはほとんどありません。これは、ローチンカスタマーになるユナイテッド航空が米国のリージョナル機の労使協約「スコープ・クローズ」に適合するように求めたもののようです。従って、この新造機は主に米国で使われるものとなるようです。ボンバルディア社ではこの機体の需要は約700機ある、としています。
【コメント】ボンバルディア社の三菱航空機会社提訴は、この機種開発を前提にした「ライバルつぶし」なのでしょうか。


*2月6日

@「夏目社長に難題二つ」と日経ビジネス
 4日の「日経ビジネス」によりますと、10月末からのA滑走路1時間延長が合意されたことにより、夏目社長には2つの大きな課題がある、とのことです。
 一つ目は、この延長分の1時間を希望する航空会社がどのくらいあるか、と言う点です。4日の合意後記者会見で、夏目社長は「ニーズがある」と強調したものの、具体的な数字を上げることが出来ませんでした。
 二つ目は都心へのアクセスです。NAA広報によると、発着時間延長までは残り9カ月を切っていますが、鉄道会社などとの運行時間延長交渉も「まだ協力をお願いしている段階」とのことです。「成田空港に着いたは良いけれど、どこにも行けない」と言う事になりかねません。元々、この問題があるので、羽田空港でさえ、深夜・早朝時間帯の旅客便が増えたり減ったりしているのです。
【コメント】この二つも難題ですが、これよりも、大事な問題は、延長による深夜・早朝時間帯の飛行コース下住民への騒音影響調査ではないのでしょうか。5年前の「カーフュー弾力的運用」の際に約束し実施した「健康調査」では、「カーフュー弾力的運用による、騒音の影響については、運航数が少なく、心疾患などと騒音との因果関係が確認できなかった。従って、今後も、継続的な影響調査が必要」と提言する「まとめ」だったと思います。
 もっとも、この調査は血圧や脈拍の測定調査などは行っておらず、あくまでも、質問の回答に依存する調査で、影響が把握できる調査ではありませんでしたが、 NAA は持続的な調査については一切口をつぐんでいます。

@成田空港1月の貨物取扱量は11.9%減、景気後退が鮮明
 東京税関が今日発表した「2019年1月成田空港貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)8ヶ月連続マイナスの11.9%減となる15万4363トンとなりました。積込量は3ヶ月連続マイナスの12.8%減、この内、輸出量は8.0%減となっています。一方、取卸量は8ヶ月連続マイナスの10.9%減、この内、輸入量は7.4%減となっています。

@ドイツの「ゲルマニア航空」が破産申請し、全便欠航
 現地時間5日、ドイツのベルリンを拠点として、リゾート地などへの便を運航していた「ゲルマニア」航空が破産申請し、全便を欠航としました。同社は37機を所有し、年間利用者は約400万人になっていた、とのことです。


*2月5日

@「時間延長の有効活用を航空会社に働きかけたい」と夏目社長
 昨日開かれた会議はやはり「四者協議会」でした。
 この席で国土交通省は、成田財特法を10年間延長する事を明らかにし、成田用水事業も継続することを明らかにしました。
 また、夏目NAA社長は、周辺自治体への更なる環境対策や地域振興策に「より一層努力する」と述べましたが、「具体的には周辺自治体と相談しながら」と具体策は示しませんでした。
 また、会議後の記者会見では「時間延長を有効活用してもらうため、各航空会社に働きかけていきたい。稼働率の向上を図りたいLCC や、できるだけ集荷時間を遅くしたい貨物航空会社にとって延長する午後11時台のニーズは高い」と述べた、とのことです。
 また、成田市の小泉一成市長は「環境対策などへの国や空港会社の一層の協力が確認できた。多くの住民の理解も得られると受け止めている」と述べたとのことです。
【コメント】「1時間延長」の早期実施はオリンピック・パラリンピックが理由ではなく、 LCCや貨物航空会社からの要望に応えるためだ、と言うことがはっきりしていますね。小泉市長の言う「住民」とは騒音下に住む人たちのことを言っているのでしょうか。とても、そうとは思えません。

@山武市が国土交通省に6項目の要望書を提出
 山武市は昨日、国土交通省に地域振興の早期実現を求める要望書を提出しました。要望書では「防音対策の充実 ・市など空港南側自治体への周辺対策交付金の充実 ・企業誘致などに伴う土地利用の規制緩和 ・空港内従業員の雇用促進 ・観光地整備促進 ・複車線化など空港道路の改良」の6項目を盛り込んでいます。

@日本貨物航空の第3四半期で売上高が42.1%減、経常収益は122億円の黒字
 今日の「日刊航空」によりますと、先月31日に発表された日本郵船の第3四半期の決算の中で、子会社の日本貨物航空について、売上高が前年同期比(以下同じ)42.1%減、経常利益が前年同期の7億円の黒字から122億円の赤字、取扱貨物量が23.5%減となった、とのことです。しかし、所有全機が整備に入った第2四半期に比べると第3四半期単独業績は改善している、とのことです。


*2月4日

@今日午前、10月末からのA滑走路運用時間1時間延長で合意
 マスコミ数社の報道によりますと、今日午前、芝山町で、国と NAA と千葉県と周辺市町の首長が集まり、10月末からの冬季ダイヤ開始から、A滑走路の運用時間を午前6時から翌日午前0時までに延長する事で合意した、とのことです。
【コメント】記事では「四者協議会」という言葉は使われていませんでしたが、「正式に決まった」と報じられています。

@午後11時以降の発着回数は「午後10時台が最大24回増」「午後11時台が最大34回増」
 今日の「日刊航空」によりますと、A滑走路運用時間1時間延長と「午後10時台の運航回数を10便まで」とする規制が撤廃されることにより、午後11時から翌朝午前0時59分の1時間に34回の離着陸が可能となり、午後10時台の規制が撤廃されることにより、午後10時台に24回の離発着が新たに可能になる、とのことです。この時間帯を希望する航空会社は多く、機材の稼働効率を上げたい格安航空会社(LCC)や、集荷時間を遅くしたい貨物航空会社がこの枠を希望するものと見られる、としています。
【コメント】このような少数の航空会社のために、飛行コース下に住む住民の生活と健康を破壊することが、許されるのでしょうか。
  NAAの松本取締役は1日の記者会見で、寝室の二重窓化対策では、対象874世帯の内、1月末現在で約10%の90件の申し込みにとどまっていることを明らかにしました。このような、中途半端な対策に住民が不信と不満を持ち、怒っている事の現れと言えるのではないでしょうか。

@全日空と日本航空の第3四半期決算を比べてみました
 全日空と日本航空がそれぞれ発表した第3四半期決算と4〜12月の利用率を下表にまとめてみました。増減は前年同期との比較になります。 

項目
売上げ増減
売上高
営業利益
経常利益
純利益
国際線利用率
国内線利用率
全日空
5.2%増
1兆5684億円
5.6%減
5.9%減
1068億円(30.2%減
77.2%
70.3%
日本航空
8.1%増
1兆1310億円
0.2%増
2.5%減
1065億円( 6.6%減
81.8%
72.9%


*2月3日

@ロイヤルブルネイ航空が3月15日開設の成田=バンダルスリブガワン線を6月4日に増便
 今日の「Traicy」によりますと、ロイヤルブルネイ航空は3月15日に、週3往復で開設する成田=バンダルスリブガワン線を、6月4日から週1便増便し、週4往復とする、と発表しました。写真は成田空港にチャーター便としてきていた同航空機です。

 

@スリランカ航空が成田=コロンボ線を7月16日から週5往復に増便
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、スリランカ航空は、現在週4往復で運航している成田=コロンボ線を、火曜日に増便し、週5往復にする、とのことです。

@脱輪した誘導路に凍結防止剤は散布されなかった?
 昨日の毎日新聞によりますと、日本航空機の脱輪トラブルで、この誘導路には午前6時前の点検で、「大丈夫」との判断で、凍結防止剤が撒かれていなかった、とのことです。
 ところが、昨日の出来事では「融雪剤は散布された」と書きましたが、昨日朝のNHKニュースでは「撒かれた」と報じていました。
【コメント】どちらが本当なのでしょうか。「融雪剤は散布したが、凍結防止剤は散布しなかった」と言うことなのでしょうか。

@「有楽町シャトル」が明日から減便へ
 京成バスは「有楽町シャトル(成田空港〜東京駅鍛冶橋駐車場)」を明日から減便します。成田空港発東京駅鍛冶橋駐車場行きは現在の10便から6便とし、東京駅鍛冶橋駐車場発成田空港行きは8便から4便となります。

@京成電鉄の第3四半期決算は成田空港関係が好調で増収総益
 京成電鉄が先月31日に発表した2019年3月第3四半期連結決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)3.9%増、営業利益が2.4%増、純利益が6.3%増となりました。主力の運輸業は成田空港路線の有料特急利用者が約10%増となり、高速バス「東京シャトル」も好調だった、とのことです。


*2月2日

@今年の騒音対策委員会は3月26日に行われます
 成田国際空港株式会社(NAA)から今年の騒音対策委員会(第45回)が、3月26日(火)午後2時から開催される、との連絡がありました。
【コメント】それにしても昨年の第44回騒音対策委員会議事録が、未だに送られてきません。例年ですと、遅くても11月頃には届いていました。社員が機能強化計画の方にまわされて、住民対策を行う社員がかなり減らされているようです。こんなところにも、 NAAの周辺住民対策が、どんどん軽視されていることが現れています。機能強化計画が具体化するにつれて、この傾向は強まると思われます。
 

@ NAA は凍結承知もパイロットには連絡せず、54便が欠航し257便に30分以上の遅れ
 昨日の日本航空機の脱輪トラブルですが、この誘導路は新設された高速離脱誘導路でした。成田国際空港株式会社(NAA)は6時前に、この誘導路の凍結を確認していましたが、融雪剤は撒いたものの「問題ない」として、パイロットへの注意はしませんでした。このトラブルの前に、B滑走路に着陸した旅客機のパイロットからは、管制官に「誘導路で滑りそうになった」との報告もあったそうです。
 脱輪した日航機のパイロットは会社の聞き取りに対し「誘導路に入る際、十分に減速したが滑った」と話しているということです。このトラブルで結局、54便が欠航し、257便に30分以上の遅れが出たとのことです。日本航空はこのトラブルについて陳謝(昨日のことなので、早々と削除されたようです)しています。
【コメント】この高速離脱誘導路はA滑走路の離着陸回数を増やすため、着陸した旅客機を少しでも早く滑走路から出すためのものですが、そのために、通常の誘導路よりも滑走路からの進入角度が緩く、高速で通れるようになっています。 NAA が「問題はない」と判断したのは明らかな判断ミスですね。前記の騒音対策委員会の記事でも書きましたが、この所、 NAAでは機能強化計画に力を入れるあまり、日常業務が手薄になって、空港運営者として最も大切な「空港の安全を確保する」事に支障が出ているような気がしてなりません。社員を増員するなどして、早急な体制の立て直しが必要と思います。

@昨日深夜、「緊急事態」で5便が午後11時以降に運航
 成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、A滑走路閉鎖に伴い、昨日深夜、「緊急事態(従来取り決め)によるカーフュー弾力的運用」が発生しました。速報で詳しいことは分かりませんが、出発1便と到着4便の計5便が、午後11時以降、同45分までに離着陸した、とのことです。

@エアジャパンの副操縦士が乗務前呼気検査で0.25ミリグラム、交代し運航
 全日空グループのエアジャパンは昨日、昨日の成田発ヤンゴン行き813便・B767型機に乗務予定の副操縦士が、乗務前のアルーコール呼気検査で、基準を大きく超える0.25ミリグラムを検出し、別のパイロットと交代させた、と発表し、陳謝しました。検査は3回行いましたが、3回共に0.25ミリグラムでした。この副操縦士は前夜午後7時40分頃までにウォッカ類をボトル半本程飲んでいました。乗務前12時間以降の飲酒ではありませんでしたが、飲酒量は会社規定の2単位を大きく越える6単位になります。

@全日空の昨年12月国際線旅客数は2.0%減、国内線は微増
 全日空が先月31日に発表した「ANAグループ2018年12月旅客輸送実績」によりますと、
 国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)2.0%減の83万2160人、利用率は0.5ポイント増の77.3%となりました。一方、国内線旅客数は0.2%増の313万4099人、利用率は1.3ポイント増の66.4%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が2.4ポイント減の75.7%、成田=大阪線は6.0ポイント減の76.0%、成田=福岡線は17.5ポイント減の60.6%、成田=那覇線は7.2ポイント増の62.0%、成田=仙台線は6.5ポイント増の72.1%、成田=新潟線は5.8ポイント増の57.0%、成田=中部線は4.6ポイント減の72.2%となっています。
 運航実績は国際線では欠航率が前年同月比(以下同じ)±ゼロの0.0%、定時出発遅延率が3.1ポイント改善の12.3%、定時到着遅延率が2.9ポイント改善の14.7%となり、一方、国内線では欠航率が0.2ポイント悪化の1.2%、定時出発遅延率が0.7ポイント改善の9.8%、定時到着遅延率が1.3ポイント改善の13.7%となっています。

@ANAグループ第3四半期決算の「和解金」はカルテル提訴のものでした
 先月30日の「日刊航空」によりますと、先月30日の出来事で書いたANAホールディングスの決算の中にあった「米国での民事訴訟和解金65億円」は、「カルテルにより運賃を調整された」と訴えていた旅客集団との和解金、とのことです。


*2月1日

@1月のアクセス数は18,019回でした。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」47・48・49例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」47・48・49例目が発生しました。
・47例目 成田発シンガポール行きの日本貨物航空235便・B747-8F型機が、ディアイシング作業のため、出発が遅れ、午後11時9分にA滑走路北側から離陸したものです。
・48例目 成田発青島行きの全日空8427便・B767-300型機が、前便でアモイ空港の軍事演習による玉突き遅延のために、午後11時24分にB滑走路北側から離陸したものです。
・49例目 大分発成田行きのジェットスター・J  606便・A320型機が、前々便で松山空港の悪天候(強風)による、玉突き遅延で午後11時46分にA滑走路南側から着陸したものです。

@「一番重要なのは、空港の使い勝手が良くなること」と夏目社長
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、今年10月末からのA滑走路運用時間1時間延長を周辺市町が受け入れてくれたことに謝辞を表明する一方、オリンピック・パラリンピックの準備や政府目標の訪日外国人4000万人達成への決意を表明しました。その上で「一番重要なのは、時間延長によって空港の使い勝手が良くなり、利便性が格段に上がる。空港の競争力が強化され、価値向上につながる」と述べた、とのことです。
【コメント】この発言はA滑走路運用時間1時間延長が一段落したことから、ホッとして、この1時間延長の本当の狙いを吐露したものと考えられます。騒音に苦しんで、40年間も我慢して、成田空港に協力してきたA滑走路下の住民に対する思いやりは全く感じられません。

@早朝からA滑走路が約6時間閉鎖、日航機が雪で滑り脱輪か
 今日午前6時53分頃、インド・デリー発成田行きの日本航空740便・B787-9型機が誘導路を移動中に、左主翼の車輪が誘導路から脱輪し動けなくなりました。約1時間A滑走路が閉鎖されました。ところが、一旦、再開したものの同8時45分から安全点検をおこなうために、再び閉鎖され、午後2時50分頃、安全が確認できた、として再開されました。この間、約6時間閉鎖され、目的地変更や大幅遅れなどの影響が出たようです。
 滑走路は再開されたものの、日本航空機はそのまま誘導路にあり、運用が終わる午後11時以降に移動作業を再開する、とのことです。日本航空によりますと、パイロットから「ブレーキの利きが確認できなかった」との報告があり。雪でスリップした可能性がある、とのことです。

@発着回数が7年連続の最高値更新も伸び率は3年ぶりの1%
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した2018年の「空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年比(以下同じ)1%増の25万5003回と7年連続で開港以来の最高値を更新しました。この内、国際線発着回数は3%増の20万2953回と4年連続で開港以来の最高値を更新しました。国内線発着回数は4%減となっています。
 総旅客数は5%増の4260万1130人と5年連続で開港以来の最高値を更新し、国際線旅客数は7%増、国内線旅客数は4%減となっています。国際線の外国人旅客数は12%増となりました。一方、同日本人旅客数は7%増となり、2007年以来の過去最高となりました。
 総航空貨物量は3%減、この内、積込量は±ゼロで輸出量は12%増となり、一方、取卸量は6%減で輸入量は2%増となっています。
 給油量は1%減でした。

@日本航空の第3四半期は増収減益に、通期予想は増益
 日本航空が昨日発表した2019年3月第3四半期決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)8.1%増の1兆1310億円、営業利益は0.2%増、経常利益は2.5%減、純利益は6.6%減の1065億円となりました。増収減益となりましたが、減益は営業費用が9.4%増となっているため、とのことです。
 2019年3月期の予想は売上高は据え置き、営業利益が80億円増、経常利益は50億円増、純利益は280億円増の1380億円としています。

@国土がANAウイングスに業務改善勧告、当該機長は1年間の航空業務停止
 国土交通省は今日、先月3日に、大阪発宮崎行き全日空501便乗務前の呼気検査でアルコール反応があり、乗員を交替したトラブルについて、運航したANAウイングスに対して、業務改善勧告を出しました。また、当該パイロットの機長に航空業務停止1年、口裏合わせを依頼され、呼気検査を代行した副操縦士に航空業務停止10日間の不利益処分を行った、と発表しました。なお、当該機長は先月18日に全日空が懲戒解雇しています。


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