2020年3月前半の出来事


*3月15日

【主張】
 航空業界は今、「2019新型肺炎」によって大規模な需要減少に見舞われています。航空会社や旅行業者は存続の危機に直面している、と言っても過言ではないと思われます。この騒ぎが早く終息することを願うばかりです。
 もちろん、成田空港も同じです。これに対処するすべはないようで、成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長も、先月下旬の記者会見で「推移を見守るしかない」と述べています。
 田村社長は今回の「首都圏空港機能強化計画」を建てたときに国土交通省で中心的な立場にあり、社長就任直後のインタビューでは、そのことを自慢げに語っていました。
 この首都圏空港機能強化計画では今回の「2019新型肺炎」のようなイベントリスクを考慮に入れず、ただただ「訪日外国人を増やし、その落としてくれるお金を増やすこと」だけを念頭に希望的推定のみを根拠としてつくられていました。
 この傾向は現在も続いており、1月21日の「WING DAILY」によりますと、1月20日に開かれた「第2回航空分野の事業評価小委員会」では、「需要予測の前提として不確定要素となる変動要因は、プラス要因もマイナス 要因も含まないこととした。」としています。
 下の表は昨年開かれた第45回騒音対策委員会の時に配布された資料です。(拡大図はここ)

 

 これを見ますと、「2001年9月の米国同時多発テロ」「2003年のイラク戦争とSARS騒ぎ」「2004年鳥インフルエンザ」「2008年のリーマンショック」「2011年3月の東日本大震災」と数々のイベントリスクに襲われています。
 およそ、5・6年に一回はイベントリスクが発生していると思われます。確かにこれらのイベントリスクは予測出来ませんが、需要を予測する場合には一定の考慮に入れることが必要と思われます。
 空前の訪日需要が続いた、ここ数年のプラス要因を材料にして需要を予測したのでは、実態とかけ離れたものになるのは当たり前です。
 特に首都圏空港機能強化計画は成田空港の発着回数を年間50万回にする計画で、その達成は2055年とおよそ35年後になります。
 このような長期計画でイベントリスクを全く考慮に入れないというのは“異常”と言わざるをえません。
 このような、ずさんで、周辺住民の苦痛と生活破壊をもたらす計画は、今のようなときこそ、「今後の成田空港のあり方」も含めて、一旦立ち止まり、白紙撤回して、考え直すべきではないでしょうか。

@成田空港で旅客として初めての「2019新型肺炎」感染確認者
 厚生労働省によりますと、12日、イタリアからロシアを経由して成田空港に帰国した20才代の男性が「2019新型肺炎」に感染していることが分かりました。
 この男性は帰国した際に、発熱などの症状はありませんでしたが、イタリア北部の滞在歴があった事からコロナウイルスの検査をしたところ、13日に陽性が確認されました。現在は医療施設に入院している、とのことです。
【コメント】今まで感染確認者が見つからなかったのが不思議です。1月下旬から今のような態勢を取っていたら、多くの感染者の入国を防げたはずですね。

@アメリカン航空が成田=シカゴ線を除き、アジア路線を全て運休に
 今日の「Traicy」によりますと、アメリカン航空は明日から国際線の減便や運休を実施します。明日から成田=ダラス線の週3往復を除き、アジア路線を全て運休する、とのことです。
 夏季ダイヤの羽田路線の開設を29日から5月に延期します。

@「成田シャトル」も19日から減便
 今日の「Traicy」によりますと、芝山=成田空港=JR大崎駅間を結んでいる高速バス「成田シャトル」が19日から当面の間減便する、とのことです。大崎発が9便、芝山・成田空港発は7便の減便となる、とのことです。なお、4月1日以降は確定次第案内する、とのことです。

@ MSJ 試験10号機が近く初飛行か?
 今日午前9時頃と午後2時半頃に「Flightradar24」で、三菱スペースジェットM90型機、「JA26MJ」を検索したところ、名古屋空港で移動しているのが分かりました。
 特に午後には滑走路や誘導路を移動したようです。写真は午後2時19分のキャプチャー画像です。

 

 以前にもこのような事があったのかどうかは分からないのですが、私としては初めてのことで、昨日までは検索を入れても、「NO」が出てヒットしませんでした。いよいよ、初飛行が近いようです。

@スカイマークの2月運航実績は定時出発遅延率が改善
 スカイマークが発表した「2月運航実績」によりますと、欠航率は前年同月比(以下同じ)プラスマイナスゼロの0.1%、定時出発遅延率は0.2ポイント改善の3.9%となっています。


*3月14日

@「2019新型肺炎」の記事を空港と公害と航空業界に関係あるものだけにします
 この所、「2019新型肺炎」関係の記事を取り上げてきましたが、読者から「本来の航空関係の記事を中心としたらどうか」との指摘がありました。
 そこで、成田空港と公害と航空業界に関係のある「2019新型肺炎」記事以外は取り上げることを極力控えたいともいます。
 自業自得の感もしますが、私も「2019新型肺炎」関係の資料確認の負担が大変でした。

日本航空が成田=ベンガルール線の開設を延期に
 日本航空は昨日、29日の夏季ダイヤから運航する予定だった成田=ベンガルール線の開設を延期することを明らかにしました。延期の時期は未定となっています。

@エルアル航空が成田=テルアビブ線の開設を8月30日に延期
 エルアル航空は成田=テルアビブ線の開設を再び延期しました。開設日は成田空港発着で8月30日となります。週3往復(成田発着 火・木・日曜日)で、機材はB787-9型機を使います。

@全日空が成田路線を含む夏季ダイヤ開始までの運休と減便を発表
 全日空は昨日、国際線の運航計画の変更を発表しました。それによりますと、成田=香港線を16日〜28日まで毎日1往復で新設します。ただし、従来の成田=香港線の運休は継続します。また、その他の成田空港路線も運休や減便を発表しました。
【コメント】全日空に限らず、どこの航空会社も運休や減便を発表しています。生き残りに必死ですね。
 減便や運休は細かく設定されており、利用したい人は自分で調べるしかありませんね。

@タイ・エアアジアXが6月16日までの全ての日本路線を運休へ
 昨日の「トラベルWatch」によりますと、タイ・エアアジアXは日本路線の全便を16日〜6月16日まで運休すると発表しました。再開は6月17日の予定、としています。

@ピーチの井上CEOが今月末で退任、副社長が昇格
 ピーチ・アビエーションは昨日、現CEOの井上慎一氏が31日付で退任し、現副社長の森健明氏が4月1日付で昇格する、と発表しました。
 なお、井上氏は4月1日付で全日空の代表権を持った専務となります。

@KLMオランダ航空が従業員2000人のリストラを表明
 KLMオランダ航空は現地時間13日、「2019新型肺炎」の影響で4〜5月の運航便が約30%減少する見込みと発表しました。同航空のCEOは「3割とか4割の減便というシナリオが、楽観的すぎるのかどうかも分からない」と述べました。
 その上で、全従業員約3万5000人の内、約2000人を解雇することも明らかにしました。
【コメント】「2019新型肺炎」による需要衰退の影響が働く人たちの生活にも影響し始めるでしょうね。


*3月13日

@小松基地騒音訴訟判決で約19億円の賠償を国に命じる、飛行禁止は棄却
 金沢地裁は昨日、小松基地周辺の住民ら2166人が、騒音被害の賠償や一部時間の飛行差し止めなどを求めた、「第5、6次小松基地騒音訴訟」の判決で、国に対して約19億2000万円の賠償金の支払いを命じました。
 しかし、夜間早朝の飛行差し止めと、将来分の損害賠償については認めませんでした。
 加島裁判長は判決で「航空機騒音により住民は睡眠など日常生活が妨害され、精神的被害を受けている」と指摘する一方、「航空騒音に起因する健康被害が現に生じているものとは認められない」と述べました。
【コメント】これまでの騒音訴訟判決を蹈襲するものですね。判決を読んでいませんが、判決は矛盾する部分もあるようです。

@エア・カナダが成田=カルガリー線の運航開始を7月1日に延期
 今日の「Fly Team」によりますと、エア・カナダは4月1日に開設すると、していた成田=カルガリー線の開設を7月1日に延ばしました。運航は週7往復の予定です。

@羽田都心飛行ルートについて関係24団体が国土交通大臣に要望書提出
 昨日、「羽田問題解決プロジェクト」「渋谷の空を守る会」「羽田増便による都心低空飛行計画に反対する東京連絡会」ら24団体は、羽田空港新都心ルートに対する要望書を赤羽国土交通大臣宛てに提出しました。
 要望書では「世界中が新型コロナウイルス問題で戦々恐々とし訪日外国人も減少する中で、騒音や技術的難易度、人口密集市街地や工業地帯への落下物の危険性など、課題の多い羽田新ルートの運用を強行すべきではない。当面の航空需要は羽田新ルートを一時的に立ち止まって考えることが物理的には可能な状況」としています。
 長いですが、提出後の記者会見の動画はここにあります。
【コメント】昨日の「TBS.NEWS 」の「羽田空港の新ルート、「0.45度」の変更で混乱」に羽田空港新都心ルートのシミュレーション画像が出ていました。素人が見ると、やはり“怖い”と思ってしまいますね。
 写真はニュースからのキャプチャーです。

 

@国内の感染確認者は684人、死亡した人は19人、NHKの午後3時現在
 今日のNHKニュースによりますと、国内の「2019新型肺炎」感染者は午後3時現在で684人、死亡した人は19人となっている、とのことです。死亡した人はクルーズ船関係を合わせると26人となります。

@中国の感染確認者の増加が初めて一桁台に、死者は3176人
 中国の保健当局が発表した中国における感染確認者は前日比8人増の8万813人、死亡した人は同7人増の3176人となっています。
 感染確認者の増加が一桁台になったのは統計を取り始めてから初めてになります。

@イタリアの感染確認者1万人を越え、死者は1000人越える
 今日のNHKニュースによりますと、イタリア政府は現地時間12日、「2019新型肺炎」感染確認者が前日比(以下同じ)2651人増え1万5113人、死者が約200人増え1016人となった、と発表しました。

@韓国の感染確認者は約5900人、死者は66人、昨日時点
 昨日のNHKニュースによりますと、韓国では11日だけで感染確認者が114人増え5869人となり、死者が66人となりました。ソウルではコールセンターで集団感染が起き、感染確認者が212人となっています。

@日本航空が200億円の社債を発行へ
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、日本航空は今日にも、200億円の社債を発行し、手元資金の積み増しを行う、とのことです。
 「2019新型肺炎」が長期化する事に備えるためと、グループ内での機動的な資金手当てにも備えることが目的、とのことです。

@ノルウェ・エアシャトルが約4000便の運航停止と従業員半数の解雇発表
 ノルウェーのLCC 「ノルウェ・エアシャトル」は現地時間12日、米国の欧州からの入国規制などを理由に、長距離線の40%、短距離線の25%に相当する約4000便の欠航を発表しました。期間は5月まで続く、としています。全従業員の約半数を一時解雇する、と発表しました。


*3月12日

@オーストリア航空の成田=ウイーン線の再開は17日に延期
 今日、運航を再開する事になっていたオーストリア航空の成田=ウイーン線の再開が17日に延期され、便数は週1往復減便され、週3往復となります。
 写真は成田空港を移動するオーストリア航空・A340型機です。

 

@2月の航空登録では成田空港を定置場とする旅客機登録は1機
 航空局が発表した2月の航空機登録状況によりますと、成田空港を定置場する新規登録は日本航空のB787-9型機(JA880J)1機となっています。

@近く、三菱スペースジェット試験10号機が試験飛行始める
 現地時間11日の「ケベックの翼(フランス語)」によりますと、設計変更後の試験10号となる「JA26MJ型機」ですが、間もなく最初の飛行を行う、とのことです。
 しかし、三菱航空機会社は「2019新型肺炎」の感染防止のため、初飛行のイベントを行わず、プレスリリースと写真を発表するだけとなる、としています。
 この「M90型機」は76〜92人の乗客を乗せることが出来る、とのことです。
 また、昨日の日本経済新聞(電子版)でも同様な記事が載っています。
【コメント】今後は「MRJ90型機」との名称は使わず、単に「M90型機」か、または「MSJ90型機」の名称を使う事にします。

@全日空が13日〜19日の国内線924便の減便を発表
 全日空は昨日、13日〜19日までの1週間に減便する国内線を発表しました。これによりますと、30路線で924便が欠航となります。この欠航便数は12日までの前週に比べて約2.4倍になります。

@ WHO が「パンデミックと見なせる」と発表
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は現地時間11日、「『2019新型肺炎』の感染の広がりと、深刻さの驚くべきレベルを深く懸念している。パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と表明しました。
  WHOがパンデミックと認定したのは2009年に流行した鳥インフルエンザ以来のことになります。

@国内の感染確認者は627人、死者は16人に(午後1時半現在)
 今日のNHKニュースによりますと、今日午後3時現在で国内の感染確認者は627人となり、死者は17人となりました。

@米国が、英国を除く欧州からの入国を30日間停止
 米国のトランプ大統領は現地時間11日、「英国を除く欧州からの入国を30日間停止する」と発表しました。欧州は中国などの感染国からの「2019新型肺炎」の感染防止に失敗した、としています。
【コメント】米国でも感染が拡大しており、死者も多数出ていることを棚に上げて、よく言えますね。初めは、インフルエンザと混同していたのに。


*3月11日

@この所、「2019新型肺炎」関係の記事が多く、チェックに時間がかかり、更新が遅れ気味です。

@「2019新型肺炎」の影響が成田空港内の店舗にも影響
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「2019新型肺炎」による需要急減から、成田空港内の店舗が営業時間の短縮や臨時休業を行う、と発表しました。
 今日と明日は168店舗、13日は174店舗で営業時間の短縮を行います。全店舗315店舗の半数以上になります。期間はと当面31日までとなっています。
 また、臨時休業するのは12店舗となる見込みです。詳しくはリンク先を見て下さい。
【コメント】店舗にとっては死活問題ですね。空港だけではなく、ショッピングモールの専門店でも、客を呼び込む店員の声が激しさを増しています。

@全日空が成田空港路線の減便などを発表
 全日空は昨日、国際線の変更を発表しました。成田空港関係では13〜28日まで成田=羽田線を週7往復で新設し、成田=大連線を同期間週3往復に減便し、成田=厦門線を同期間週3往復に減便し、成田=香港線は12日〜15日は運休とします。

@国内の感染確認者が550人を越える、死者は12人に
 今日のNHKニュースによりますと、国内の「2019新型肺炎」感染者は午後6時現在でクルーズ船関係者などを除き、585人、死者は同12人となりました。クルーズ船関係須屋を加えた死者は19人になります。
 厚生労働省がまとめた今日正午現在の感染確認者は568人、(患者504人、無症状保菌者64人)、退院者は118人、死者は12人となっています。

@スカイマークの2月搭乗実績で、「2019新型肺炎」の影響が出始める
 スカイマークが発表した「2月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)1.4%増の591145人、搭乗率は4.9ポイント減の80.6%となっています。
【コメント】スカイマークは国内線がほとんどですが、やはり、搭乗率が4.9ポイント減になるなど、旅行控えの影響が出ていますね。

@イタリアの感染確認者が1万人を越える、全土に移動禁止令を発動か
 イタリア政府は現地時間10日、感染確認者が新たに977人増え、1万149人となった、と発表しました。
 死者は168人増え631人となっています。
 この急速な拡大を受け、政府は10日から来月3日まで全土で不要不急の外出を控えるよう求めたほか、屋外の集まりを禁止する措置に踏み切りました。国全体での移動禁止命令も出す予定、とのことで、駅にはその前に移動しようとする人が押し寄せている、とのことです。


*3月10日

@日本航空の千葉県在住の客室乗務員が感染確認
 日本航空は昨日、千葉県在住の50才代の客室乗務員が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 この客室乗務員は先月24日にだるさは感じましたが、現地時間25日のシカゴ発成田行きの日本航空9便・B777-300型機に乗務しました。乗務中はマスクと手袋をつけてサービスをしました。これ以後の乗務はしていません。
 その後、体調は良好ですが、自宅で待機していました。この客室乗務員は5日に既往症で病院の診察を受け、6日の検査で「2019新型肺炎」の感染が確認されました。
 この客室乗務員は14日前の期間に中国線や韓国線での乗務はありません。感染は先月24日頃とされていますが、感染経路は今の所不明です。同便に一緒に乗務した客室乗務員12人が濃厚接触者とされ、現在、11日までの自宅待機中ですが、現時点では体調の悪い人はいない、とのことです。
 旅客機内の空気は2〜3分で全部入れ替わる、とのことで、乗客104人と、この客室乗務員がその前に乗務した便の乗客などは濃厚接触者にはなっていません。

@日本航空が成田空港国際線の追加減便を発表
 日本航空は今日、「2019新型肺炎」の拡大に伴う国際線の減便や欠航を発表しました。
 中国便を、「成田空港で受け入れる」との政府決定のために、羽田=香港線を12日〜28日までの日・火・木・土・日曜日に、成田=香港線に変更します。
 また、成田空港路線では11・13・16日の香港発成田行き736便を運休とし、17日〜28日まで成田=香港線を運休とします。
 更に、成田=ホノルルの1往復を15・16日に運休とし、成田=デリー線を13・15・17・19日に運休とします。

@「ANA Cargo」が16日から25日までに上海と香港に臨時貨物便を運航
 昨日の「Fly Team」によりますと、「ANA Cargo」は16日〜25日までに成田=上海線で3往復、成田=香港線で4往復の臨時便を運航する、と発表しました。溜まった貨物の需要があるため、とのことです。
【コメント】貨物需要は全体としては需要の弱含みが続いているようです。上記で載せている午後11時から11時59分までの便数ですが、一昨日夜が何と1便、昨日の夜が2便しかありませんでした。A滑走路直下や谷間地域の人々にとってはありがたいことですが。

@KLMオランダ航空が成田=アムステルダム線で10日〜25日まで一部を欠航
 昨日の「トラベルWatch〈YAHOO!ニュース〉」によりますと、KLMオランダ航空は9日、成田=アムステルダム線で10日〜25日までに、5往復を欠航とする、と発表しました。

@全日空の1月実績は国際線と国内線が堅調に推移
 全日空が昨日発表した「ANAグループ1月実績」(2月ではありません)によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)6.7%増の86万9111人、利用率が0.4ポイント増の75.8%となっています。
 一方、国内線では旅客数が2.4%増の307万5350人、利用率が1.9ポイント増の64.7%でした。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が5.0ポイント増の81.4%、成田=大阪線が2.1ポイント増の70.1%、成田=福岡線が2.1ポイント増の53.9%、成田=那覇線が0.7ポイント増の55.4%、成田=仙台線が11.7ポイント減の61.0%、成田=新潟線が2.1ポイント減の55.7%、成田=中部線が4.4ポイント減の60.0%となっています。
 運航実績では、国際線は欠航率が0.4ポイント悪化の0.5%、定時出発遅延率が2.1ポイント悪化の16.0%、定時到着遅延率が0.8ポイント悪化の14.4%となり、国内線では欠航率が0.3ポイント改善の0.9%、定時出発遅延率が0.6ポイント悪化の8.9%、定時到着遅延率が0.8ポイント改善の11.6%でした。

@全国の感染確認者が500人を越える、死者は16人に
 今日のNHKニュースによりますと、今日午前10時半現在の全国の感染確認者は508人となり、500人を越えました。
 また、死者は9人となり、クルーズ船関係7人を含めると16人となりました。

@昨日正午の全国の感染確認者は488人、退院は101人に、厚労省発表
 厚生労働省によりますと、昨日正午現在の国内感染状況は488人で、この内、無症状保菌者は49人となっています。退院した人は101人でした。

@ WHO の事務局長「パンデミックの脅威が非常に高まってきた」
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は現地時間9日の記者会見で「2019新型肺炎」の感染が、世界100ヵ国以上に拡がっていることを受けて「パンデミック(世界的な大流行)の脅威は非常に現実的になってきた」と述べました。
 しかし、一方で、79ヵ国では感染者が100人以下にとどまっていることを指摘し「制御は可能だ」と各国での対応を求めると共に、「感染したとしても多くのケースでは回復は可能だ」と述べました。

@タイの空港で旅客機とビジネスジェット機が衝突、負傷者は出ず
 今日の「newsclip(日本語版)」によりますと、現地時間9日夜、タイのビエンチャンにあるワッタイ空港で、ビエンチャン発バンコク行きのタイ航空757便・A330-300型機が、誘導路を走行中に、ビジネスジェット機と衝突するトラブルがありました。
 この事故で、ビジネスジェット機の尾翼がもげ、タイ航空機の主翼が損傷しました。乗客・乗員92人にケガはありませんでした。


*3月9日

@厚労省の要請で「国際医療福祉大成田病院」が開院を前倒し、ただし「2019新型肺炎」関係のみ
 今日の産経新聞によりますと、4月1日に開設する予定だった、成田空港近くの「国際医療福祉大成田病院」が、厚生労働省からの要請を受けて、16日に開設を前倒しすることになりました。
 当面、専用フロアを設け、感染症科と予約制で外来診療を行う内科のみで、新型コロナウイルスの患者を受け入れる見込み、とのことです。
【コメント】この病院には成田市が約1250億円の巨大な補助金を出し、敷地は成田市が地主から買い取って用意し、30年間の無償貸与にしています。
 写真は第1ターミナルの展望デッキから見た、A滑走路の向こうに見える「国際医療福祉大成田病院」です。昨年12月撮影。

 

@成田空港で午前0時から中韓からの到着者に「待機要請」始まる
 成田空港では、今日午前0時から、中韓からの訪日客に対し、2週間の「待機要請」が始まりました。
 日本人も含めて、入国後2週間、発熱などの症状が無くても自宅がある人は自宅で、ない人は自分で確保した宿泊施設で待機するよう求めています。宿泊代は自己負担となります。
 昨日の中韓からの航空便には、規制を免れようと多くの帰国日本人や、春からの留学生などが続々と入国していました。
 成田空港では今日午前8時過ぎに韓国の仁川発の便が到着しました。しかし、到着機の乗客は190人乗りの機体に8人だけでした。滞在先が決まっていなかった、フランス人の乗客は慌てて電話でホテルを予約していた、とのことです。

@モンゴル航空が成田=ウランバートル線の運休を28日まで延長
 今日の「Traicy」によりますと、MIATモンゴル航空は、「11日まで」としていた成田=ウランバートル線の運休を28日まで延長する、と発表しました。

@ユナイテッド航空が成田=グアム線を4月30日まで減便
 ユナイテッド航空は現在1日3往復している成田=グアム線を31日から4月30日まで、1日2往復に減便する、と発表しました。
 減便する便は運航日によって異なります。

@「2019新型肺炎」による損害はSARSの約10倍になる可能性
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、今回の「2019新型肺炎」の影響は、2003年に起こったSARS(重症急性呼吸器症候群)に比べて、桁違いに大きくなる、とのことです。
 SARSの時のアジア太平洋地域の航空会社の減収は約60億ドルでしたが、今回の「2019新型肺炎」ではIATAの予想では573億ドルとなっており、約10倍の減収が見込まれています。
 しかも、SARSの時にはアジア太平洋地域が大きな影響を受けましたが、今回の「2019新型肺炎」は世界的な流行になっており、欧州や北米への影響が桁違いに大きくなっています。
 特に、 「LCCの機材調達はリースが多く、資金の流失が大きくなる」とのことで、LCCの選別淘汰につながる可能性がある、としています。

@定期航空協会が国内航空会社の減収が2000億円と予測
 今日の「日刊航空」によりますと、定期航空協会は今回の「2019新型肺炎」による国内航空会社の減収予測を、3日の約1000億円から、6日には約2000億円に訂正しました。
 これは需要の減少により、国内線でも大幅な減便が発生しているため、とのことです。

@国内の感染確認者は午後1時で495人、死者は国内で1人増え15人に
 今日のNHKニュースによりますと、今日午後3時現在で国内の「2019新型肺炎」感染確認者は495人となった、とのことです。死者は国内で1人増えて8人、クルーズ関係で7人で合計15人となりました。

@イタリアの感染確認者は7375人、死者は366人
 イタリアでは現地時間8日だけで、感染確認者が約1500人増え7375人、死者も約100人増えて366人となりました。

@ FAA がボーイング社に制裁金約2000万ドル科する見込み
 今日の「Aviation Wire」によりますと、米国連邦航空局(FAA)はボーイング社に対して、B737MAX型機とB737NG型機の合計791機のコックピットに、  FAAが承認していない装置を取り付けていた、として制裁金1968万ドルを科す方向で検討している、とのことです。


*3月8日

@ヒースロー空港の午後11時半〜翌朝午前6時までの着陸料は5倍になる
 昨日の「Fly Team」によりますと、英国のヒースロー空港では今年の1月1日から、午後11時半から翌朝6時の間に離着陸する航空機の着陸料を、日中に離着陸する航空機の5倍にする、制度を導入している、とのことです。
 この制度は航空機騒音の影響を減少させるための措置とのことです。
【コメント】ヒースロー空港の運用時間がどうなっているのかは分かりませんが、成田空港の時間外離着陸、いわゆる、「カーフュー弾力的運用」の着陸料は2倍となっています。
 航空機の被害を受ける住民に対する心構えが違いますね.成田国際空港株式会社(NAA)さん!!

@イースター航空が9日から成田=仁川線を運休へ
 今日の「Traicy」によりますと、韓国LCCの「イースター航空」は成田=仁川線を9日から運休とします。他の日本路線も全て運休とする、とのことです。

@エチオピア航空が成田=アジスアベバ線の一部欠航を発表
 昨日の「Traicy」によりますと、エチオピア航空は現在週5往復で運航している成田=ソウル=仁川=アディスベバ線を成田空港発3月9日、10日、16日、17日、23日に出発するET673便を欠航とする、と発表しています。

@国内の感染確認者は454人、死者は14人に
 厚生労働省によりますと、7日までの全国の感染確認者は454人となっています。
 今日のNHKニュースによりますと、今日午前10時半現在で、全国の感染確認者は449人、死者は、国内感染者が7人、クルーズ船関係が7人の合計14人となりました。

@中国の死者が3000人超、感染確認者は8万人超
 今日のNHKニュースによりますと、中国国家衛生健康委員会は現地時間8日午前0時現在の感染確認者が前日比(以下同じ)44人増の8万695人、死者は27人増の3097人と発表しました。

@韓国の感染確認者は7000人超、死者は48人
 昨日の韓国の「聯合ニュース〈日本語版〉」によりますと、韓国保健当局は現地時間7日午後4時現在で、「2019新型肺炎」感染確認者は7041人、死者は48人となった、と発表しました。

@イタリアの感染確認者は5883人、死者は233人
 「2019新型肺炎」の感染が急拡大しているイタリアの政府は、現地時間7日、感染確認者が1日としては最も多い1247人増え5883人となり、死者が36人増えて233人となった、と発表しました。

@イランの感染確認者は5823人、死者は145人
 今日のAFP通信日本語版によりますと、イラン政府が発表した所によりますと、感染確認者は1076人増の5823人、この内、回復した人が1669人になりました。死者は21人増の145人となりました。


*3月7日

@「夏になればコロナウイルスは消えると言う期待は誤っている」と WHO 幹部
 今日のNHKニュースによりますと、世界保健機関(WHO)の危機対応を統括するライアン氏は現地時間6日の記者会見で、「(コロナウイルスが)インフルエンザのように夏場になれば消えるというのは誤った期待だ」と述べ、各国は自然に終息するのを待つのではなく、いま取り得る対策に全力を尽くす必要があると強調しました。

@国内の感染確認者が400人を越える
 厚生労働省によりますと、6日現在の国内感染確認者数は、クルーズ船と帰国チャーター便関係を除いて、407人となっています。
 今日のNHKニュースによりますと、今日午前10時半現在の全国の感染確認者は404人となっています。死亡した人は12人と変わっていません。
【コメント】両者の数字が違うのはニュースソースの違いでしょうか。

@どんどん少なくなる成田空港路線
 当然ですが、成田空港の国際線・国内線便数が日に日に少なくなっています。
 今日の「Traicy」によりますと、韓国LCC 「ティーウエイ航空」は成田=仁川線と成田=済州線を9日〜4月28日まで運休すると発表しました。
 この発表により、同航空の日本路線は一時的ですが、全て運航を停止することになります。
 写真は第2ターミナルに駐機するティーウエイ航空機です。

 

 今日の「Traicy」によりますと、ベトナム航空は成田=ホーチミン線を12日〜28日、成田=ダナン線を10日と12日に運休する、と発表しました。
 また、各路線共に機材をA350型機からA321型機に小型化します。
 今日の「Traicy」によりますと、タイ航空は成田=バンコク線のTG641便を3月2日〜19日、4月2日〜28日、5月3日〜5日、同11日〜15日に欠航とする、と発表しました。

@日本航空が帰国者増に対して臨時便を運航へ
 日本航空は日本政府の中韓両国からの入国規制実施に伴い、急増する日本への帰国者を受け入れるため、成田=仁川線で10日、12日、14日に臨時便を運航する、と発表しました。
 また、羽田=北京線、羽田=上海線、羽田=広州線、羽田=香港線は中国に帰国・渡航する人のために、9日〜11日に羽田発のみ運航し、折返し便は運航しない、とのことです。
【コメント】折返し便は乗客なしで羽田空港に戻る、と言う事でしょうか。もしかして、折返し便を成田空港着とするのでしょうか。

@今日午前、国土交通省の管制システムでトラブル、飛行情報が空港に伝わらず
 今日のNHKニュースによりますと、今日午前8時過ぎ、福岡市にある国土交通省航空交通管制部の、航空会社から送られてくる旅客機の飛行計画を空港の管制官に配信するシステムに不具合が発生しました。
 このため、全国の空港に情報が流れなくなったため、一部の便に遅れが出ました。トラブルは同9時前に復旧しました。


*3月6日

@埋蔵文化財調査地点はB滑走路延長部分
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日取り上げた「成田空港機能強化計画」の敷地内の埋蔵文化財調査ですが、昨日開かれた成田市議会空港対策特別委員会で、 NAA は最初の調査地点が、B滑走路延長敷地になる成田市の NAA 所有地になる事を明らかにしました。

@中国と韓国からの航空旅客受け入れは成田空港と関西空港に限る、政府方針
 政府は昨日、中国と韓国からの入国者のビザを停止し、航空機での受け入れを成田空港と関西空港に制限する事を明らかにしました。
 赤羽国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で「日本と中韓を結ぶ旅客便が多いため集約しやすく、航空機の発着容量も十分あることなどを考慮した」と説明しました。
 また、入国後14日間、入国者全員は指定された施設で待機してもらうことになりました。実施は9日午前0時から発効します。
 また、入国拒否する地域も拡大し、韓国の慶尚北道慶山市、安東市、永川市、漆谷郡、義城郡、星州郡、軍威郡、イランのコム州、テヘラン州、ギーラーン州を追加しました。こちらは明日の午前0時から発効となります。

@「エア・タヒチ・ヌイ」が成田=パペーテ線を減便
 今日の「Fly Team」によりますと、「エア・タヒチ・ヌイ」は明日から6月22日まで、成田=パペーテ線を現在の週2往復から、一部減便する、と発表しました。

@ジェットスター・J が成田=新千歳線の欠航を発表
 ジェットスター・J は今日、8日から28日までの成田=新千歳線の欠航を発表しました。片道40便、合計80便が欠航となります。詳しくはリンク先を見て下さい。

@ピーチが成田=新千歳線の減便を発表
 ピーチ・アビエーションは今日、成田=新千歳線の減便を発表しました。9日から28日まで、現在の1日7往復を同4往復にします。

@昨日正午の感染確認者は31人増の349人、今日午後4時現在で357人
 今日の「ウイングトラベル」によりますと、厚生労働省は5日午後0時現在の国内における「2019新型肺炎」感染状況を公表しました。これによりますと、感染確認者(クルーズ船と帰国チャーター便関係は除く)は前日比(以下同じ)31人増の349人となっています。内訳は患者が313名、無症状者35人、空港の検疫で確認された1名です。
 また、NHKニュースによりますと、今日午後4時現在で感染確認者は357人、死者は12人で変わりありません。

@ICAO が「2019新型肺炎」による航空会社の減収は最大で1130億ドル、2020年
 国際民間航空機関(ICAO)は現地時間5日、今回の「2019新型肺炎」による世界航空業界の2020年損失が約630億ドル〈6兆6000億円〉となる、との見通しを発表しました。
 この内の7割がアジア太平洋地域のもので、中国では222億ドル、次が日本で53億ドル〈5600億円〉となる、としています。
 もし、状況が悪化するとこの損失が最大1130億ドル〈約12兆円〉に膨らむとの見通しを明らかにしました。

@カナダの保健会社が「2019新型肺炎」によるキャンセルを適用除外にする
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、カナダで旅行保険を手がけるマニュライフとTuGoは5日までに、今回の「2019新型肺炎」による旅行キャンセルを保健の対象外にすることを明らかにしました。これは、この「2019新型肺炎」が「よく知られた」状況となっている事による、としています。


*3月5日

@「資料室」に「第46回騒音対策委員会本会質問事項」を載せました。

@ NAA が埋蔵文化財の有無調査始める
 昨日の共同通信によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は機能強化計画地域にある埋蔵文化財の調査準備にかかった、とのことです。
  NAAは詳しい調査地点を公表していない、とのことですが、多古町のNAA所有地など4ヵ所になる、とのことです。
 埋蔵文化財が見つかった場合は埋蔵文化財の発掘調査があるため、着工時期が遅くなる可能性がある、とのことです。

@デルタ航空が成田=アトランタ線と成田=シアトル線を運休に
 デルタ航空は7日から28日まで、成田=アトランタ線を週5往復に、また、成田=シアトル線を週3往復に減便します。
 なお、29日の夏季ダイヤからは両路線共に羽田空港に移管し、成田路線はなくなります。

@スイス・インターナショナル航空が成田=チューリッヒ線を減便
 今日の「Fly Team」によりますと、スイス・インターナショナル航空は8日から、成田=チューリッヒ線を週7往復から5往復に減便する、と発表しました。

@ニュージーランド航空が成田=オークランド線を減便
 今日の「Fly Team」によりますと、ニュージーランド航空は9日から、成田=オークランド線を週10往復から7往復に減便する、と発表しました。

@赤羽国土交通大臣が新都心ルート着陸角度問題でパイロットに意見聞く
 国土交通省は昨日、赤羽国土交通大臣が新都心飛行ルートの3.45度着陸について、全日空と日本航空のパイロットなどの意見を聞きました。
 この着陸を経験したパイロットに行ったアンケートなどからは、「概ね、問題はない」とのことだった、とのことです。
 ただ、「夏場の気温の高いときには通常よりも高く飛行せねばならず、1000フィート地点までに着陸を安定させる『スタビライズド・アプローチ』を確立せねばならないので、4000フィート付近で脚下げを行い、1500フィート付近で『スタビライズド・アプローチ』を確立するために、3.0度で着陸したい」と言う意見があり、国土交通省もこれを容認する姿勢を示した、とのことです。
【コメント】何か、成田空港機能強化の時に行われた“説明会”と同じ、パホーマンスの臭いがしますね。通常のときは良いのですが、この着陸の最も忙しい時に機体のトラブルや、ニアミスなどがあったとき、対応に追われて事故につながるのではないかと危惧されます。

@大阪空港の北ターミナルで日本航空のシステムにトラブル、21便が欠航
 今日午前9時45分頃、大阪空港の日本航空が使っている北ターミナルで、同航空のシステムにトラブルが発生しました。この影響で搭乗手続が出来なくなり、一時、同航空便の出発がストップしました。トラブルは約1時間で復旧しましたが、21便が欠航し、最大約2時間の遅れが出ました。
 原因は工事による停電ではないか、と見られています。

@政府が中国と韓国からの入国者全員に2週間の隔離を検討
 
政府は中国と韓国からの「2019新型肺炎」の感染の有無にかかわらず、入国者全員を14日間、医療施設や宿泊施設への滞在を入国条件にする方針を固めた、とのことです。
 9日から実施する見通し、とのことです。

@英国最大の LCC 「フライビー」が倒産、全便の運航を止める
 今日の「AFP通信(日本語版)」によりますと、英国のLCC最大手「フライビー」は現地時間5日、倒産し、全便の運航を停止しました。
 同航空は経営悪化で1月には政府から免税期間を与えられ、かろうじて倒産を免れていましたが、ここに来て、「2019新型肺炎」による需要減が直撃し、倒産したものです。


*3月4日

日本航空が国際線の追加減便などを発表
 日本航空は昨日、「2019新型肺炎」に伴う需要の減少による追加の減便と運休を発表しました。
 成田空港関係では成田=プサン線を10日から29日まで週7便から週4便に減便、成田=台北線を6日から28日まで運休、成田=高雄線を6日から25日まで週7便から週4往復に減便する、としています。

@SCAT航空が成田=ヌルスルタン線の減便を発表
 今日の「Traicy」によりますと、SCAT航空は週2往復運航していた成田=ヌルスルタン線を、同1往復に減便する、と発表しました。成田空港発着は金曜日となります。

@「Spring Japan」が成田=ハルピン線と成田=天津線の減便を発表
 「Spring Japan」は昨日,3月28日まで、成田=ハルピン線を週7往復から2往復に減便し、成田=上海線を週7往復から週3往復に減便する、と発表しました。

@成田エクスプレスの2月乗客が前年同月比3割減、最終週は5割減
 JR東日本が昨日発表した,2月の利用状況によりますと、成田エクスプレスの利用者は前年同月比(以下同じ)約3割となりました。2月の最終週では約5割減となっています。

@ IATA の幹部とデルタ航空のパイロットなどが航空局に「3.45度」着陸への懸念伝える
 今日の東京新聞によりますと、1月に、国際航空運送協会(IATA)のアジア太平洋地域の安全施策責任者を務めるブレア・コールズ氏や加盟する米デルタ航空のパイロットらが,国土交通省に対して,29日から実施されることになっている,羽田空港新飛行ルートの降下角度を3.45度にする事に「強い懸念を抱いている」と伝えた、とのことです。
 一行は「大型機が頻繁に着陸する世界の大規模な空港で,『この角度で飛んでいるパイロットはいない』」と指摘し、「新ルートの運用時間である午後3時から7時の間には、羽田に不慣れな外国のパイロットも多く利用する」として、「長距離を飛行後に混雑の中を着陸する羽田特有のリスクがある」と伝えました。
 これに対し、航空局の渡辺航空管制調査官は、東京新聞の取材に「要請とは捉えていない。3.45度の着陸の安全性は確認されており、騒音軽減効果が認められる対策は全て取る必要がある」と述べた,とのことです。
【コメント】万が一、事故が起こったら、国土交通省はどう責任をとるのでしょうか。「パイロットが未熟」とでも言うつもりでしょうか。

@旅行会社の国内旅行予約が3月34%減4月が、50%減、5月が30%減に
 今日のNHKニュースによりますと、日本旅行業協会が、主要7社の個人旅行の予約状況を調べたところ、国内旅行の予約は、3月は前年比(以下同じ)34%、4月は50%、5月は30%減少しています。
 また、海外旅行の予約も3月が39%、4月が50%、5月が39%、減少している、とのことです。
【コメント】「2019新型肺炎」が庶民の生活をどん底にたたき込む大不況の引き金にならないと良いのですが。庶民は倹約という自衛手段を執るしかありませんね。

@全日空と日本航空が国内線の減便を発表
 全日空日本航空はそれぞれ、今日、「2019新型肺炎」により、国内汚染の需要も落ち込んでいることから,国内線の減便を発表しました。
 全日空によりますと、国内線の3月予約数が前年同月比(以下同じ)4割減となっています。特に,北海道路線では5割減となっている」とのことです。
 ただし、成田空港の国内線は両社とも減便対象にはなっていません。

@全国の感染確認者が1000人を越える
 昨日深夜のNHKニュースによりますと、昨日午後11時現在の国内感染確認者は累計で999人となりました。クルーズ船関係やチャーター便関係者を除いた国内感染者は279人となっています。新たな死者はありません。
【コメント】今日も感染確認者が出ていますので、感染確認者は1000人を越えました。しかし、厚生労働省の対応は遅いですね。どうなっているのでしょうか。

@中国の累計感染者は8万270人、死者は2981人
 中国政府が現地時間4日発表した、同日午前0時現在の「2019新型肺炎」累計感染確認者は119人増の8万270人、この内の重症者は390人減の6416人、死者は38人増の2981人となっています。増加数は減り続けています。

@韓国の感染確認者は5328人、死者は32人
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、韓国疾病予防管理局が4日発表したところによりますと、「2019新型肺炎」の感染確認者は前日比(以下同じ)516人増え、5328人、死者は32人となりました。
 集団感染が起きた大邱市とその周辺ではベッドが足りず、約2300人程が入院を待っている、とのことです。


*3月3日

@昨日で本会が、創立満49年になりました。

@23日の騒音対策委員会が「2019新型肺炎」のために中止
 今日、 成田国際空港株式会社(NAA)の担当者から連絡がありまして、「23日開催予定の第46回騒音対策委員会は『2019新型肺炎』のために中止する」とのことでした。
 今年度の騒音対策委員会は開かず,来年3月に開催する予定、とのことです。
 本会の質問事項は今朝、 NAAにメールで送ったところでした。これについては,「来年度に文書で回答する」とのことです。
 なお、本会の質問事項要旨は近々、載せます。

@大韓航空が成田=プサン線の1日2往復を3月29日から8月29日まで運休
 大韓航空は昨日、「2019新型肺炎」の影響により、成田=プサン線の1日2往復を3月29日から8月29日まで運休とする、と発表しました。
 この内のKE716便とKE715便はすでに2月26日から今月24日までの運休に入っています。

@エアソウルが成田=仁川線の1日2往復を1日から15日まで運休
 アシアナ航空傘下の LCC ・エアソウルは先月28日、3月1日〜15日に,成田=仁川線の1日2往復を運休とする、と発表しました。

@航空科学博物館が16日まで休館、ジャンク市は28・29日に
 航空科学博物館は昨日から16日まで,臨時休館となりました。8日と9日に予定されていた恒例のジャンク市は、28日と29日に延期する、とのことです。

@航空局が新都心ルートについて航空会社に説明会
 昨日の毎日新聞〈YAHOO!ニュース〉によりますと、航空局は昨日、航空会社を対象とした、都心新飛行コースについての説明会を開きました。航空局側は11日までに、急角度着陸に関する注意点をパイロットに周知徹底するように求めました。
 説明会には羽田空港に定期便を持つ航空会社だけではなく、成田空港に拠点を持ち、緊急時に羽田空港を使う航空会社も参加しました。
 成田に就航する「Spring Japan」の担当者は「準備をしているが、あと1カ月で対応するのは難しい。燃料を余計に入れる必要はあるが、緊急時の着陸先を従来の羽田から、中部や仙台に移すことを検討している」と話しました。

@「『2019新型肺炎』による国内航空会社の損失は1000億円」と定期航空協会
 昨日の共同通信によりますと、国内の航空会社で作る「定期航空協会」は昨日、「2019新型肺炎」の影響で2〜4月に業界全体で約1000億円の減収が見込まれると発表しました。
 この調査は2月末までの各社への聞き取りにより集計したもの、とのことです。

@ピーチ機の副操縦士が体調不良になり鹿児島空港に緊急着陸
 今日の「日刊航空」によりますと、2月28日午前8時10分頃、羽田発台北行きのピーチ・アビエーション859便・A320型機が、鹿児島空港の南西約185Km付近を飛行中に、副操縦士の体調が不良となったため、鹿児島空港に緊急着陸しました。
 同便は副操縦士を交代させ、台北に向かいました。なお、この便の乗客は30名、とのことです。該当便は1日から運休しています。

@全国の感染確認者は今日午前10時半現在で980人、死者は12人で変わらず
 今日のNHKニュースによりますと、今日午前10時半現在で、全国の累計感染確認者は全部で980人となっています。死者の数は12人と変わりません。

@中国の感染確認者は125人増、死者は31人増
 中国政府が現地時間3日に発表したところによりますと、3日午前0時現在の「2019新型肺炎」累計感染確認者は125人増の8万151人、現在の感染者は約3万4000人で,内、重症者は6806人となっています。死者は31人増の2943人となりました。

@韓国のチェジュ航空がイースター航空を買収
 韓国LCCの「チェジュ航空」は現地時間2日、同じ韓国のLCCである「イースター航空」を買収する、と公式に発表しました。「イースター航空」株の51.17%を545億ウオンで買収する、とのことです。買収完了は4月29日の予定です。
【コメント】買収完了後にブランドを統一するのか,今のブランドのままで両社が運航するのかは不明です。
 写真は第2ターミナル前を移動する、左が「チェジュ航空」機、右が「イースター航空」機です。

  


*3月2日

@杉江弘氏が「世界の主要空港で郊外の新空港の国際線を都心に戻した例は知らない」
 今日の共同通信に載った杉江弘氏の「羽田都心新ルート、これだけある危険な理由」の中で杉江氏は,「成田空港と羽田空港との棲み分けが,何時の間にか崩されてしまった」とし、「世界の大都市の空港で、いったん郊外に新設された国際空港から、市街地が近くて便利だからといって長距離国際線を中心とした主力路線が戻ってくるなどという例は聞いたことがない。」と断じています。
 さらに、「現在成田空港の発着枠は26万回で、最大可能枠30万回に対しまだ4万回も余裕がある。政府の主張するインバウンド増加に伴う増便分は成田で十分にカバーできる」としています。

@ネパール航空の成田=カトマンズ線が就航
 ネパール航空は今日から,成田=カトマンズ線を開設しました。週3便(月・水・金曜日)で,機材はA330-200型機を使います。
 同航空の担当者は予約状況について「成田空港発はほぼ満席で、カトマンズ発は6〜7割」と述べました。
 初日の今日は午前11時に到着し、午後3時20分に出発しました。

@ジェットスター・J が成田=上海線、成田=香港線、成田=台北線を29日〜6月1日に運休
 ジェットスター・Jは今日、「2019新型肺炎」の影響などで需要が低迷している成田=上海線と成田=香港線、更に成田=台北線を夏季ダイヤ開始の29日から6月1日まで運休する、と発表しました。

@ジェットスター・J の下地島線が昨日で累計乗客10万人を達成
 ジェットスター・ ジャパンは今日、昨日で成田=下地島線と関西=下地島線の累計乗客が10万人を突破した、と発表しました。
 写真は下地島空港です。

 

@中国高官が「日本などの流行地から帰国チャーター便を運航」と発言
 昨日の時事通信に寄りますと、中国の政府高官は現地時間1日の合同記者会見で、日本・韓国・イタリア・イランなどの「2019新型肺炎」流行国にいる,中国人で帰国希望者がいる場合に,帰国チャーター便の運航を考えていることを表明しました。
【コメント】何か逆のような気がします。確かに,中国政府の発表では「2019新型肺炎」の感染確認者は湖北省では,まだ、多いですが、他ではこの所、一桁台の感染確認者にとどまっているようです。
 しかし、中国政府は今、経済的な落ち込みに悩んでおり、湖北省を除く全土で生産再開と職場復帰を求めていますので、このためのキャンペーンのような気がします。

@昨日午後10時半現在の国内感染者は全部で962人、死者は12人、クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号は出港
 今日のNHKニュースによりますと、今日午後10時半現在で、国内で感染が確認された人は243人、クルーズ船関係者が705人、チャーター便関係が14人の合計962人となっています。また、死亡者は国内が6人、クルーズ船関係が6人の合計12人となっています。
 なお、クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号は今日、横浜港を出港した、とのことです。

@中国の感染確認者が8万人を越える、死者は2912人
 中国政府が現地時間2日発表したところでは、2日午前0時現在の感染者数は前日比(以下同じ)202人増の8万26人、死亡者は42人増の2912人とのことです。

@韓国の感染確認者は4212人、死者は22人
 韓国保健省が発表したところによりますと、何時時点かは分からないのですが、韓国の「2019新型肺炎」感染者数は前日比(以下同じ)476人増の4212人、死者は4人増の22人となりました。

@韓国のアシアナ航空が全社員の3月給与の33%をカットへ
 今日のNNA ASIA(日本語版)によりますと、韓国のアシアナ航空は経営の悪化を受けて、全社員の3月分の給与を33%カットする、と発表しました。



*3月1日

@ジェットスター・J が明日から27日まで成田=台北線を運休
 ジェットスター・Jは先月28日、成田=台北線を2日〜27日まで運休すると発表しました。

@ウズベキスタン航空が成田=カトマンズ線の運航再開を延期
 今日の「Traicy」によりますと、ウズベキスタン航空は6日から運航を再開する予定だった成田=タシケント線の運航を延期すると、発表しました。次の再開時期については未定としています。

@「Spring Japan」は今日から国際線で37.1度以上ある乗客の搭乗を断る
 「Spring Japan」は成田空港発の国際線の乗客に実施している,搭乗前検温の基準を今日から強化します。
 体温が37.1度以上の乗客の搭乗を拒否する、とのことです。搭乗拒否の払戻手数料は無料とする、とのことです。

@京成電鉄の「成田空港駅」に5月下旬からホームドアを供用開始へ
 京成電鉄は先月27日、第1ターミナルにある「成田空港駅」のホームドアを5月下旬に供用開始する、と発表しました。
 なお、第2ターミナルにある「空港第2ビル駅」ではすでに使用しています。
 写真は「空港第2ビル駅」のホームドアです。

 

@昨日午後7時現在で国内感染者は946人、死者は11人
 昨日のNHKニュースによりますと、昨日午後7時時点で「2019新型肺炎」に感染が確認された人は、国内で感染した人や旅行者を合わせて227人、クルーズ船関係で705人、チャーター便の帰国者関係で14人の合計946人となりました。
 また、死者は国内関係で5人、クルーズ関係で6人の計11人となり,重症者は国内関係で20人、クルーズ関係で36人の計56人となっています。

@中国の感染者は約8万人、治癒者は約4万人、死者は2870人
 中国政府が発表した現地時間3月1日午前0時現在の感染者数は、前日から(以下同じ)573人増の7万9824人となり、死者は35人増の2870人となりました。
 感染者で退院した人は4万人を越え、感染者の約半数が治療を終わったことになります。

@ボー社のB737MAX型機パイロットがシミュレーターで緊急事態手順を行えず
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、米国連邦航空局(FAA)はボーイング社に書簡を送り,「昨年12月のB737MAX型機シミュレーター試験で,同社のパイロットが適切な手順を行えなかった」と指摘しました。
 これにより、B737MAX型機の運航再開時に、パイロットがシミュレーターによる、追加訓練を必要とする可能性が出てきた、と伝えています。

@「海航集団」が公的管理下で再建目指す
 現地時間先月29日の共同通信によりますと、中国の海南航空などを傘下に持つ「海航集団」は「海南省政府が経営に参画した」と発表しました。
 これにより、公的管理下での経営再建に乗り出します。
【コメント】経営難が伝えられていましたが、ついに、政府管理下に置かれたことになります。事実上の倒産でしょうか。


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