2020年4月前半の出来事


*4月15日

@日本貨物航空機が油圧不具合で成田空港に戻る
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日午後10時17分頃、成田発香港行きの日本貨物航空203便・B747-8F型機が、高知空港の南西約50Km付近を飛行中に、4系統ある油圧系統の内の一つの作動油が減少した、との警告が出ました。
 このため、同機は成田空港に引き返し、午後11時35分頃、無事に着陸しました。なお、同航空は機材を交換して香港に向かいました。
【コメント】上記の表を作るときに、この機体が成田空港に戻る軌跡を示しました。日本貨物航空機がこの時間に到着することはほとんどありません。

@チェンマイに帰国日本人を迎えに行った全日空機がバンコクに緊急着陸
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日午後7時27分頃(日本時間か、現地時間か分かりません)、日本人帰国希望者を迎えに行く成田発チェンマイ行きの全日空825便・B787-9型機が、ミャンマー上空を飛行中に、後方電子機械室の冷却系統のトラブルを示す警告が出ました。
 このため、目的地をバンコクに変更し、午後10時32分に緊急着陸しました。
 この便は欠航となりましたが、全日空では欠航する事になっていた今日の825便を急遽運航し、帰国希望者を乗せることになりました。

@エア・カナダが5月1日から成田=バンクーバー線を再開
 今日の「Traicy」によりますと、エア・カナダは成田=バンクバー線を5月1日から再開すると発表しました。成田=モントリオール線と、成田=カルガリー線の運休は継続する、との事です。
【コメント】今の状況で本当に再開するのでしょうか。14日間の待機を覚悟して搭乗する人がいるのでしょうか?

@3月の訪日外国人数が93.0%減、出国日本人数も85.9%減
 観光局が今日発表した「3月訪日外国人数・出国日本人数」によりますと、訪日外国人数は前年同月比(以下同じ)93.0%減の19万3700人と大幅な減少になっています。
 一方、出国日本人数は85.9%減の27万2700人と、こちらも大幅な減少となりました。

@スカイマークが上場申請取り下げを発表
 スカイマークは今日、2019年10月25日に申請していた東京証券取引所への上場申請をとりさげる、と発表しました。今日の取締役会で決定した、との事です。

@今日の関西空港で国際線がゼロに
 今日の関西空港で「2019新型肺炎」感染拡大後、初めて国際線発着がゼロになりました。
 国際線発着がゼロになったのは、一昨年9月の台風21号による浸水被害以来のこと、との事です。

@MSJ 試験10号機が先月、正式に登録
 今日の「Aviation Wire」によりますと、3月の航空機登録で三菱スペースジェットM90型機・JA26MJ が登録された、との事です。

@米国の航空10社が政府と支援交渉で大筋合意
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、米国政府と航空各社が支援策で大筋合意した、との事です。支援を受ける航空会社は10社に上る見込みです。
 この内、アメリカン航空は従業員の給与向けに58億ドル(約6200億円)で、内訳は返済義務のない補助金で41億ドル、低金利の融資で17億ドルとなっています。融資の条件として、9月30日までの従業員解雇を行わないことや、配当や役員給与の制限などが付けられている、との事です。
 また、これとは別に47億5000万ドルの融資も申請し、総額で100億ドルを超える、との事です。こちらの融資条件として、融資は5年以内に返済し、新株予約権(ワラント)を政府が取得することになる、との事です。


*4月14日

@駐機中の日本航空機が強風で90度回転し、搭乗橋に接触
 昨日午後4時半頃、成田空港の駐機場に停めてあった日本航空のB737-800型機が、強風に煽られて機体が水平方向に約90度回転して、左主翼先端部が搭乗橋に接触し、先端部にあるライトと搭乗橋の一部が破損しました。
 この機体は5日からこの場所に駐機していた、とのことです。機体はブレーキをかけて、車止めもしてあった、とのことですが、車止めが何らかの原因ではずれてしまったのではないか、とのことです。日本航空では車止めを金属製に取り替え、改めて固定しました。
 機体は約50トンあるそうです。成田空港では午後6時8分に最大瞬間風速25.7mを観測しました。

@パキスタンからの帰国チャーター便が強風で成田空港に着陸出来ず、仙台空港に
 昨日午前11時頃、パキスタンからの帰国者を乗せたチャーター便、パキスタン航空8855便・B777-200型機が成田空港に着陸しようとしたところ、強風のため、着陸出来ず、目的地を仙台空港に変更しました。
 同機は午後8時頃、仙台空港を離陸し成田空港に午後9時頃に到着しました。
 下図は「Flightradar24」による当便の航跡です。
【コメント】昨日の強風のため、 NAA からは「従来とりきめ(緊急事態)によるカーフューが発生する」とのメールが来たのですが、上段の表にあるように、全便が午後23時59分以内に離着陸したため、カーフューは発生しませんでした。

 

@全日空機が大揺れで、客室乗務員1人が骨折、航空機事故に認定
 昨日の「Traicy」によりますと、12日午後7時29分頃、福岡発羽田行きの全日空430便・B737-800型機が、松山市の南南西約30Kmを飛行中に乱気流に遭遇し、大きく揺れました。
 この影響で乗客・乗員26人の内、客室乗務員の1人が転倒し、腰と足を打撲しました。羽田空港に到着後、診察を受けたところ骨盤の一部を骨折していました。
 国土交通省は航空機事故に認定し、調査に入りました。当時、ベルト着用サインは点いていなかった、とのことです。

@「ワンデイ・サマースクール」も中止に
 成田国際空港株式会社(NAA)は10日、毎年行われている「成田エアポート ワンデイ・サマースクール」を「2019新型肺炎」拡大のために、中止する、と発表しました。

@5月の日本航空国際線減便計画で94%が減便に
 日本航空が昨日発表した4月30日までの追加減便計画と、5月1日〜31日の減便計画によりますと、
 4月30日までは夏季ダイヤ運航計画の5110便に対して減便が4510便で、88%の減便となります。
 更に、5月1日〜31日までの減便計画では、夏季ダイヤ計画の4836便の内4568便の減便で、94%の減便となります。

@3月の外国人入国者が速報値で94%減に
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、法務省出入国在留管理庁が今日公表した出入国管理統計(速報値)で、3月の外国人新規入国者は前年同月比(以下同じ)94%減の約15万2000人となりました。
 この中でも中国からは98.7%減、韓国からは98.2%減となっています。

@「2019新型肺炎」による減便で航空機からの二酸化炭素排出が3分の1に
 今日の日本経済新聞(電子版)に載った、「フィナンシャル・タイムズ」の分析によりますと、「2019新型肺炎」の流行により世界の航空便の運休や欠航で、航空機からの二酸化炭素排出量が3月には約3分の1に減少した、とのことです。
 この排出量は自動車600万台分に相当する、とのことです。


*4月13日

@恒例の「AIRPORT MARKET 空市-soraichi-」も中止に
 「空市実行委員会」は2日、毎年行われている「AIRPORT MARKET 空市-soraichi-」を「2019新型肺炎の影響で中止する」と発表しました。

@海外からの帰国希望者を乗せたチャーター便が成田空港に次々到着へ
 茂木外務大臣は10日の衆議院外務委員会で、海外に足止めされて帰国できない日本人が約3300人いる事を明らかにしました。
 これらの人たちを乗せたチャーター便が成田空港に続々到着する予定です。今朝も、インドのベンガルールからの日本航空チャーター便が午前6時過ぎに到着しました。ベンガルールからの帰国便は明日と明後日も運航されます。
 また、エティハド航空は14日・17日・20日にアブダビからのチャーター便を運航する予定で、南アフリカ航空も22日、または、23日にヨハネスブルグからチャーター便を運航する予定です。さらに、ケニアのナイロビから18日にチャーター便が運航される、とのことです。
 成田空港検疫所の混雑は今後も続くことでしょうね。
【コメント】これらのチャーター便は正規の運賃で乗ることが出来るようですが、高額で約100万円近くになる場合もあるようです。これらのチャーター便に乗る運賃は個人が負担するのでしょうか。個人ではかなり苦しくなりますが。

@全日空が5月15日までの国際線減便を発表、夏季ダイヤ計画の90%に
 全日空は今日、24日までの国際線減便の追加分と、25日〜5月15日の国際線減便を発表しました。減便は71路線の3323便となっています。なお、同期間の従来計画は72路線の3676便ですので、90%が減便される事になります。

@スカイマークの運航実績は欠航率が0.1%、定時出発遅延率が1.0%
 スカイマークが発表した「3月の運航実績」によりますと、欠航率が前年同月比(以下同じ)±ゼロの0.1%、定時出発遅延率が4.4ポイント改善の1.0%となっています。


*4月12日

@今日からB滑走路閉鎖、駐機場に、 NAA 社員は一時帰休
 今日のNHKニュースによりますと、成田空港は今日午前6時からB滑走路を閉鎖しました。
 成田国際空港株式会社(NAA)では、B滑走路を当面、運航しなくなった各社の航空機駐機場として使用する計画です。
 このため、トラブルでA滑走路が閉鎖された場合でも、直ちにB滑走路を使うことはない、とのことです。
 また、 NAA では「『2019新型肺炎』のために、社員の仕事が減っている」として、5月6日まで、社員を二つのグループに分けて、およそ1000人ずつ交代で休ませる「一時帰休」を実施する事になりました。
 従業員には国から休業手当の一部が助成される雇用調整助成金の申請を検討したいとしています。
  NAA は「一時帰休の開始で従業員どうしの接触を限定し、感染のリスクを最小限にとどめたい」としています。

@エチオピア航空が日本人帰国のため、成田線を2便チャーター運航
 昨日の「Traicy」によりますと、エチオピア航空は「運休」と発表していた、アディスアベバ=仁川=成田線を、14日と18日に運航することを明らかにしました。
 これは日本大使館の「アフリカ各地から帰国を希望する日本人向けのチャーター便を運航して欲しい」との要請を受けたものです。

@三里塚御料牧場記念館・貴賓館
 3月の始めに、初めて「三里塚御料牧場記念館」に行きました。記念館の中は撮影禁止でしたので、下に「貴賓館」の写真を載せておきます。

 

 かなり、古いもので本館は和洋折衷で、かやぶき屋根でしたが、屋根にはコケが生えており、このままでは、やがて、朽ちてしまいます。
 何とか保存できないものでしょうか。何しろ、145年前の建物なのですから。成田市も「国際医療福祉大成田病院」につぎ込むお金の0.数%で保存できるのですから。歴史的にも貴重な文化遺産と思うのです。
 下に、貴賓館の沿革を載せておきます。外部の見学は事務所にお願いすると、案内してもらえますが、内部には入れません。


  建物の沿革

 この貴賓館は、明治8年に創設された下総牧羊場の最高責任者として雇われた
アメリカ人アップ・ジョーンズの官舎として、十倉村両国高堀(現富里市)に建て
られたものです。
 明治12年に、彼が退職したため、下総牧羊場の事務所として使用していまし
たが、下総牧羊場が取香種畜場と合併の後「宮内省下総御料牧場」と改められ、
明治21年に三里塚の此地に移ったときに、一緒に移築されました。
 その後、大正8年に新しい事務所が完成したのを機会に、内部を大改装し貴賓
館として、各国の大公使を招待する園遊会場や、皇族がおいでになる際の宿舎に
生まれ変わったものです。
 建物は、木造カヤぶきの平屋建てで、外見は和風、内部装飾は洋風を取り入れ
た和洋折衷式となっていて、明治中期の建築として貴重なものです。
 なかでも、ギリシャ風のホールは、貴賓館にふさわしい豪華さを誇っています。



*4月11日

@「自衛隊の成田空港自主派遣は必要なかった」と小笠原理恵氏
 今日の「日刊SPA! 」に掲載された、小笠原理恵氏の「自衛隊をコロナ対策で『成田派遣』すべきではない理由」によりますと、
 今回の自衛隊成田空港自主派遣は派遣条件の「(1)公共の秩序を維持するため、人命または財産を社会的に保護しなければならない必要性がある、(2)差し迫った必要性がある、(3)自衛隊の部隊が派遣される以外に他の適切な手段がない」にはあてはまらず、厚生労働省などの他の機関で十分に対応できる、としています。
 そして、「(これらの機関が)新型インフルエンザの経験を踏まえ、いざというときのために必要な余剰人員を抱えていなければ、危機対応が簡単に破綻します。合理化や無駄減らしは非常時のリスクを高めます。つまり、予算ケチりすぎだからですよ。」と述べています。
【コメント】全体的には「いざというときに『自衛隊の国を守る』という義務に支障が出る」という事から論じているのですが、いずれにしても「今回の自衛隊自主派遣が必要もない事だった」と言うことを強調しています。

@スカイマークの3月実績に「2019新型肺炎」の影響顕著
 スカイマークが発表した「3月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)31.0%減の40万7782人、搭乗率は31.4ポイント減の55.2%となっています。
【コメント】やはり、3月の実績では「2019新型肺炎」の影響は大きいですね。国際線がほとんどないスカイマークでもこの影響ですから、国際線が多い航空会社では、落ち込みがもっと大きくなるのではないでしょうか。

@「何時とは言えないが試験10号機のフェリーは数ヶ月先」と丹羽社長
 現地時間11日の「Flight Global(英文)」によりますと、三菱航空機会社社長に就任した丹羽社長は「2019新型肺炎」のパンデミックにより、モーゼスレイク・フライトテスト・センターはほぼ閉鎖されおり、試験10号機の米国へのフェリーは「今後数ヶ月以内になる予定だが、何時になるは見通せない」と語ったとの事です。

@A350型機15機とA330neo型機4機がキャンセル
 現地時間9日の「Flight Global(英文)」によりますと、エアバスは3月中にA350型機15機と、A330neo型機4機のキャンセルを受けました。一方、匿名の顧客からA350型機10機の確定発注を受けたと、発表しました。
【コメント】今は各航空会社とも、運航をどうするかで四苦八苦していますが、今後の機材をどうするかの検討が進むと思います。
 すでに、ルフトハンザ航空ではA380型機やA340型機などの大型機を処分する方針を明らかにしています。
 これから、当然、発注機のキャンセルも多くなると思います。


*4月10日

@ NAA がB滑走路を12日から一時閉鎖へ
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、航空機の離発着が激減していることから、B滑走路を12日午前6時から閉鎖する、と発表しました。
 成田空港の滑走路が「ウイルスの感染」を理由に閉鎖されるのは開港以来初めてとなります。
 写真はA滑走路離陸時に見た、B滑走路の全景です。

 

@夏季ダイヤ開始1週間の成田空港発着回数は582回と昨年の16.6%
 昨日のNHKニュースによりますと、成田空港の国際線発着回数が激減している、とのことです。
 成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、1月25日までの1週間の発着回数は3661回でしたが、4月4日までの1週間の発着回数は582回にとどまり、昨年のほぼ同じ時期に比べ16.6%にとどまっている、とのことです。

@「成田空港空の湯」が13日から臨時休業
 成田空港近くの「成田空港温泉空の湯」は「2019新型肺炎」感染予防のために、13日から臨時休業になります。再開は未定、とのことです。

@全国の夏季ダイヤ開始1週間の国際線発着回数は計画の9.1%、貨物便は96.2%
 今日の「日刊航空」によりますと、夏季ダイヤ開始の3月29日〜4月4日までの1週間(以下同じ)に、全国の空港に発着した国際旅客便は、成田空港の291便を始めとして、羽田空港の週約175 便、関西空港の週 34 便、福岡空港の週 2 便で、合計502便にとどまりました。
 全国空港の夏季スケジュールでは5516便の予定ですので、実際に発着したのは9.1%になります。ちなみに、成田空港では16.6%でした。
 また、国際貨物便の発着回数は420.5回で、夏季ダイヤの計画発着回数は437回ですので、96.2%になっています。この内、成田空港では239.5回で計画の96.0%となっています。

@ジェットスター・J が国内線の追加減便を発表、成田路線は4路線のみ運航
 ジェットスター・Jは昨日、今日から5月6日までの追加の国内線減便を発表しました。
 これによりますと、運航するのは成田=札幌線、成田=関西線、成田=福岡線、成田=那覇線、中部=札幌線の5路線のみになります。
 成田空港関係は札幌線と関西線と福岡線が1日最大2往復となり、那覇線は28日〜5月6日までは1日1往復ですが、それ以前は10日・12日・17日・19日のみの運航となります。

@MSJ の米国での試験飛行も「2019新型肺炎」影響で中断に
 今日の中日新聞によりますと、三菱スペースジェットM90型機の型式証明(TC)試験飛行を行っている「モーゼスレイク・フライトテスト・センター」ですが、こちらも「2019新型肺炎」の影響を被り、試験飛行が中断している、とのことです。
 現地では3月下旬から外出制限が行われている、そうで、この影響で試験10号機のモーゼスレイク・フライトテスト・センターへのフェリー日程も遅れており、三菱航空機会社では、日本での試験飛行を増やすことを検討している、とのことです。
 なお、今日の「My Love MRJ and SPASEJET」によりますと、今日未明、完成間近の試験7号機(JA27MJ)が工場内から「ADS-B信号」を発信していることが確認された、とのことです。

@エアバスが今年の生産目標を73機から48機に引き下げ
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、エアバスは現地時間8日、民間航空機の生産を従来計画の月産(以下同じ)73機から48機に引き下げる、と発表しました。内訳はA320型機ファミリーが40機、A350型機ファミリーが6機、A330型機が2機となっています。


*4月9日

@「東横イン成田空港新館」で検査待ち待機旅客を受け入れへ、「東横イン西船橋原木インター」でも
 東横インは昨日、成田空港に隣接するホテル「東横イン成田空港新館」を、日本に入国し「2019新型肺炎」感染検査の結果を待つ旅客の待機所として提供する、と発表しました。
 なお、市川市は昨日、同ホテルが「東横イン西船橋原木インター」で今日から、無症状もしくは軽症の感染者を受け入れる事になった、と発表しました。
 写真は第3ターミナルのサテライト連絡橋から撮影したものですが、新館建築中の2016年3月に撮ったものです。

 

@「ZIPAIR Tokyo」が5月中旬の就航開始を延期
 
長距離LCC 「ZIPAIR Tokyo」は今日、成田空港を拠点に5月中旬に予定していた成田=バンコク線の就航を延期した、と発表しました。
 少なくても1ヶ月以上の延期となる見込みです。

@「Spring Japan」が国内線と国際線の減便と運休を発表
 「Spring Japan」は今日、国内線の成田=新千歳線と成田=広島線と成田=佐賀線を5月6日まで、日曜日の1往復を除いて全て運休すると発表しました。
 また、国際線の運休と成田=ハルピン線の減便も発表しています。

@全日空の客室乗務員にコロナウイルス感染防護服の縫製支援を要望
 昨日の時事通信によりますと、西村経済再生大臣は昨日のテレビ番組で、「2019新型肺炎」のコロナウイルス感染防護服の縫製に、全日空客室乗務員の支援を要請している事を明らかにしました。全日空側も政府と調整していることを認めた、とのことです。

@ピーチが国際線の全便を5月31日まで運休すると発表
 ピーチ・アビエーションは昨日、国際線を5月31日まで全便運休とすること、また、国内線も5月31日まで、当初計画の57%にあたる3488便を減便することを、発表しました。

@欧州委員会が EU 域内の移動制限を5月15日まで延長する事を加盟国に提案
 欧州委員会は現地時間8日、EU域内への不要不急な移動を原則禁止する措置を、5月15日まで延長するよう加盟国に提案したと発表しました。
 3月16日に1ヶ月間として執行された同措置を延長するものです。

@大韓航空が約1万9000人の7割の従業員を交代で一時帰休させる
 昨日のAFP通信日本語版によりますと、大韓航空は7日、従業員約19000人を対象に、その7割を一時帰休とする方針を発表しました。通常の業務は3割の従業員で行う事になります。
 一時帰休は順番に6ヶ月間行います。これにより、従業員には約7割の給与が支払われますが、政府支援として、最大でその90%が大韓航空に給付される、とのことです。


*4月8日

@昨日深夜、今年度1回目の「カーフュー弾力的運用」発生
 今日未明、今年度(2020年度)第1回となる「カーフュー弾力的運用」が発生しました。
 高雄発成田行きの日本航空812便・B767-300型機が、高雄空港の滑走路閉鎖のために、成田空港到着が遅れ、午前0時01分にA滑走路南側から着陸したものです。
【コメント】上段の右端が記録です。「Flightradar24」では着陸時間が0時00分になっていました。

@成田空港の検疫混雑で一時待機場所が不足、中部空港にチャーター便運航
 成田空港では水際対策の強化で、コロナウイルス感染検査を受ける人が増加し、検査待ちで一時待機する周辺のホテルなどの確保が難しくなるため、検査の結果を待つ人の待機場所が不足する恐れがある、とのことです。
 このため、厚生労働省では検体の採取が終わって、結果を待つ人をチャーター機で中部空港に移動させ、中部空港空港内のホテルで待機する態勢を取る、とのことです。昨夜、第1便が運航されました。
【コメント】なお、今日のNHKの「コロナで帰国、待っていたのは…」によりますと、羽田空港の例ですが、この混雑を体験した人の様子が良く分かります。

@緊急事態宣言が出されても、成田空港は離発着の業務は維持
 成田国際空港株式会社(NAA)は緊急事態宣言が出されても、滑走路の保守点検や航空機の発着は行う方針です。
 しかし、航空機の旅客も激減し、空港内店舗の営業するところも客が少なくなっています。この状態が長引いた場合、 NAAの財務状況も厳しくなるため、国に支援を求めていく、とのことです。

@アイベックスが成田空港路線を減便
 IBEXエアラインズは6日、明日から28日まで、成田=仙台線、成田=広島線、成田=小松線で、それぞれ1日1往復を減便すると発表しました。
 写真は第2ターミナル前を離陸に向かうIBEXエアラインズ機です。

 

@エチオピア航空が成田=仁川=アディスアベバ線を運休
 今日の「Traicy」によりますと、エチオピア航空は成田=仁川=アディスアベバ線を5月1日まで、完全運休する、と発表しました。

@航空科学博物館が明日から臨時休館
 航空科学博物館は今日、「明日から当分の間、臨時休館する」と告知しています。緊急事態宣言を受けての措置となるようです。

@全日空の「政府保証付き無担保融資」要請が支援に混乱もたらす
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、全日空が日本政策投資銀行とメガバンクに1.3兆円の支援を要請している(4日の出来事参照)ことが問題になっている、と報じています。
 特に、一部政府保証付きの無担保融資枠を要請していることが混乱をもたらしているとのことです。
 今日の紙面では「政府保証となると話は別だ。財政投融資の枠組みを使った政府保証は、政府系の機関や独立行政法人などが政府系金融機関から資金を借りる際に元利払いを保証する枠組みだ。大企業の債権回収が難しくなり、政府が肩代わりするとなれば、極めて異例だ。」と指摘しています。
【コメント】個人的には全日空のこのような体質は好きになれません。4日にも書きましたが、全日空は日本航空の経営破綻時には厳しい条件をつけた政府の支援策に「不公平だ」と声高に叫び、「規制のしばり」を要求しました。
 それが、今回の、「2019新型肺炎」の影響が大きいとは言え、自らの経営方針の失策を棚に上げて、臆面もなく「無担保で政府保証付きの金を貸せ」と声高に叫ぶのはどんなものでしょうか。

@エアアジア・ジャパンが18日から全路線を運休に
 今日の「Traicy」によりますと、エアアジア・ジャパンは18日から、国内・国際の全便の運航を停止します。期間は30日までになっています。

@MSJ の試験10号機が昨日、5時間11分のロングフライト
 三菱スペースジェットM90型試験10号機は昨日も試験飛行を行いました。6回目になります。
 昨日は午前10時56分に離陸し、午後4時7分に着陸しました。飛行時間は5時間11分のロングフライトでした。
【コメント】天気が続けば、近々、モーゼスレイク・フライトテスト・センターに向かうのではないでしょうか。


*4月7日

@京成電鉄が11日から、「スカイライナー」の一部列車を青砥駅に停車へ
 京成電鉄は昨日、11日から当分の間、スカイライナーを上下線6便ずつ青砥駅に停車させることを発表しました。
 上野発の下りは午前6時〜7時代の6本、成田空港発の上りは8時30分以降の6本となっています。青砥駅の下りは8号車からのみ乗車が可能で、上りは1号車からのみ降車が可能となっています。

@全日空機が「トイレに煙り」の警報出て羽田に引き返す
 今日の「日刊航空」によりますと、5日午後2時30分頃、羽田発福岡行きの全日空257便・B767-300型機が離陸直後に、客室後方のトイレで煙が発生したとの警報が出ました。
 このため、同機は羽田空港に引き返し、午後3時頃に無事着陸しました。結局、同便は欠航となりました。

@全日空の2月実績は国際線旅客数が25.2%減、利用率が10.9ポイント減
 全日空が今日発表した「ANAグループ2月輸送・運航実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)25.2%減の56万9460人、利用率は10.9ポイント減の64.4%となっています。
 また、国内線では旅客数が5.4%減の276万6666人、利用率が3.1ポイント減の63.7%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が9.0ポイント減の71.7%、成田=大阪線が7.6ポイント減の65.3%、成田=福岡線が4.7ポイント減の52.9%、成田=那覇線が1.7ポイント減の51.5%、成田=仙台線が22.6ポイント減の56.5%、成田=新潟線が0.7ポイント増の62.2%、成田=中部線が7.0ポイント減の67.0%となっています。
 また、運航実績では国際線欠航率が11.7ポイント悪化の11.8%、定時出発遅延率が7.6ポイント改善の7.4%、定時到着遅延率が9.4ポイント改善の6.3%となり、国内線では欠航率が0.1ポイント改善の0.9%、定時出発遅延率が3.0ポイント改善の6.3%、定時到着遅延率が3.5ポイント改善の9.4%となっています。
【コメント】やはり、「2019新型肺炎」の影響で厳しい結果になっていますね。3月以降はもっと厳しい結果が予想されます。

@「定期航空協会」が政府に2兆円の支援を要請へ
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、国内の航空会社で作る「定期航空協会」は「2019新型肺炎」による現在の減便が1年間続いた場合に、航空各社の減収が2兆円程度となる、として政府に対して約2兆円の支援を要請することにしています。
 全日空は政策投資銀行からの約1兆円の融資を要請しており、この一部は「政府の保証を付けて無担保で借りられるような仕組みを想定し、返済が滞った場合に政府が肩代わりする措置で、通常は巨額の資金を要するプラント開発などに適用されるが、企業救済では珍しい。」とのことです。
【コメント】無担保融資とは言うなれば「国民の税金を充てにする」ということですね。2兆円の約半分を全日空が使う事になります。「会社規模が大きいから当然」と言う考え方もありますが、全日空がいかに苦しいか、と言うことを現していますね。
 このような中で、今日の「ナショナル ジオグラフィックニュース(日本語版)」に載っていた「観光業界の大部分は、何の障害もない明るい未来が続くものとして財務戦略を描いてきた。国際航空運送協会によれば、新型コロナウイルスが世界を席巻する前、デルタ航空やユナイテッド航空を含む国際航空会社は、平均して2カ月未満分のキャッシュフローしか有していなかった。対して、アップル社には6年分をカバーできるキャッシュフローがある。」との記述が現在の危機の原因の一端を言いあらわしているように思えます。


*4月6日

@「7時間の静穏確保」と言うけれど、春や秋は睡眠リズム滅茶苦茶に
 上記のように、毎日の午後11時00分〜11時29分までの飛行便数を調べていますが、「3月分の離陸方向」をまとめてみました。下表がその様子です。
 言うまでもなく、飛行機は離着陸の際に風に向かって飛ぶのが普通です。これは、離着陸の際には飛行機の速度が遅いので、浮き上がらせる揚力を十分得るための方法です。
 国土交通省と成田国際空港株式会社(NAA)は、機能強化で第3滑走路が建設された時には、A滑走路とB滑走路+第3滑走路を2つのグループに分けて、どちらかを離陸に、もう一方を着陸に使い、それぞれのグループで飛ばない時間を作って「スライド制により、深夜・早朝の静穏な時間を7時間確保する」としています。
 しかし、「どちらが静穏になるかは風次第」とい言うことになります。国と NAA は「飛ぶ方向は、一定の間隔で交代する」と言っていますが、北風が吹く冬や南風が吹く夏は伊良いとしても、この表のように、毎日変わる春や秋は言わば「日替わり」となります。
 こんな、リズムに人の体が、順応できるわけがありません。これにより、ストレスや睡眠不足が多くなり、高血圧や心疾患にかかる確率が高くなります。このような「スライド制」は周辺住民の健康を破壊します。
 「機能強化計画」はやめるべきです。

2020年3月 午後11時台の離陸方向
方向
方向
方向
1
S
11
N
21
N&S
2
N
12
N
22
N
3
S
13
N
23
S
4
N
14
N
24
N
5
N
15
S
25
S
6
N
16
N
26
S
7
N
17
S
27
S
8
N
18
S
28
N
9
N
19
S
29
N
10
S
20
N
30
N
31
N

@「今の所、都市封鎖への“自主派遣”は考えてない」と河野防衛大臣
 今日の「WING DAILY」によりますと、河野防衛大臣は3日の閣議後の記者会見で、感染が拡大している東京都への対応について「東京都知事からの派遣の要請を受けて動くということになる。今の所、自主派遣は念頭にない。特に自衛隊が都市封鎖に関わることはない」と述べました。
【コメント】先月28日の成田空港への“自主派遣”は一体何だったのでしょうか。いざというときの“治安出動”への地ならしを行った、としか思えません。
 なお、「WING DAILY」によりますと、この自衛隊の空港派遣は成田空港・羽田空港・関西空港の3空港で行われており、4日にも成田空港には医官・看護官ら約10人、隊員約70人、車両10両を派遣しています。

@昨年12月の「日本人出国者数」「外国人入国者数」共に、成田空港が全国の空港でトップ
 今日の「トラベルジャーナルオンライン」によりますと、昨年12月の全国空港の日本人出国者数と外国人入国者数ランキングで、成田空港は共にトップとなっています。
 日本人出国者数は前年同月比(以下同じ)5.6%増、外国人入国者数は7.4%増となりました。

@エアプサンが成田空港路線の再開日程を発表
 今日の「日刊航空」によりますと、エアプサンはこの程、運休中の成田=釜山線の1日1往復を5月29日から、また、成田=仁川線を6月12日より再開する、と発表しました。

@ボーイング社がワシントン州の工場停止を延長、時期は未定
 ボーイング社は現地時間5日、3月25日から実施している、エバレットなどのワシントン州近郊にある工場や、飛行試験の拠点となっているモーゼスレイクなどの生産活動の停止を延長する、と発表しました。延長の期間は追って通知する、とのことです。


*4月5日

@ NAA からのカーフューメールで「当分の間、騒音の大きい飛行機が運航される」
 成田国際空港株式会社(NAA)から送られてくる「成田国際空港カーフューメール」で下記のような通知がありました。
 「本日4月3日より新型コロナウィルス感染防止に係る検疫体制が強化され、当面の間、成田到着便と同一機材を使用する出発便等が遅延する場合も想定されます。
 遅延による23時台の出発便には、騒音インデックスD,E,Fの機材での運航の可能性がありますので、あらかじめお知らせいたします。
 なお、当該運航が発生した場合については、NAAホームページにおいて、後日ご報告いたします。」とのことでした。
【コメント】「騒音インデックスD,E,Fの機材」というのは、古い型の飛行機で、騒音が大きな飛行機になります。

@1・2月の成田空港関係のイレギュラー運航は5便でした
 航空局の「イレギュラー運航」のページに載っている、成田空港関係の1月と2月のイレギュラー運航を表にまとめてみました。

2020年1〜2月の成田空港に関するイレギュラー運航
日時
1月6日
1月13日
1月15日
1月25日
2月12日
会社
デルタ航空 ユナイテッド航空 香港エクスプレス 日本航空 日本航空
機種
ボーイング式767-300型 ボーイング式787-9型 エアバス式A321-231型 ボーイング式767-300型 ボーイング式777-200型
便名
DAL68 UAL2 HKE871 JAL784 JAL711
出発地
成田国際空港 シンガポール 成田国際空港 成田国際空港 成田国際空港
目的地
ポートランド サンフランシスコ 香港 ホノルル シンガポール
変更先
成田国際空港 成田国際空港 福岡空港 成田国際空港 東京国際空港
理由
離陸後、脚上げ操作を実施したが、脚が正常に格納されていないことを示す計器表示があったため、緊急事態を宣言のうえ、引き返した。 飛行中、気象レーダーに不具合が発生したことを示す計器表示があったため、目的地を変更した。 飛行中、操縦室内で異臭が発生したため目的地を変更した。 離陸後、脚上げ操作を実施したが、脚上げレバーが上がらなかったため引き返した。 上昇中、脚が確実に格納されていないことを示す計器表示があったため目的地を変更した。

@検疫強化のために第3ターミナルから第2ターミナルに移る便もある
 成田空港では昨日から、検疫強化で混雑するために、本来は第3ターミナルを使っている便を、第2ターミナルに変更しています。
 変更なっているのはチェジュ航空の仁川発成田行きの1102便、春秋航空の上海発成田行きの6217便、「Spring Japan」のハルピン発成田行きの214便です。

@エア・カナダが成田=バンクバー線を8日から30日まで運休
 今日の「Traicy」によりますと、エア・カナダは現在週3往復運航している成田=バンクバー線を9日から30日まで、運休とします。
 また、季節運航する予定の成田=カルガリー線の運航開始を6月30日まで延期します。

@ AIC が「コロナ以前の水準に戻るには1年〜18ヶ月かかる」と予測
 現地時間2日の「Flight Global(英文)」によりますと、世界の空港で作る「Airports Council International(ACI)World」は2日、「世界の航空トラフィックが『2019新型肺炎』の起こる以前に戻るには、1年〜18ヶ月かかる、と予測している」と述べ、「2021年末になっても戻らない可能性がある」としています。

@「感染リスクを減らすために、機内の空調で再循環ファンを一時的に停めるべき」と EASA
 現地時間3日の「Flight Global(英文)」によりますと、欧州航空安全機関(EASA)は、「2019新型肺炎」の感染リスクを減らすために、航空機内の空調システムで、再循環ファンを定期的に停めることを推奨しています。
 これにより、「機内の空気交換を加速することが出来る」としています。

@航空機リース大手の「アボロン」がB737MAX型機75機をキャンセル
 現地時間4日の「Flight Global(英文)」によりますと、航空機リース大手の「アボロン」は発注した75機のB737MAX型機をキャンセルしました。
 また、同社はエアバスのA330neo型機の契約を解除し、A320neo型機ファミリー9機の受領を先延ばししました。


*4月4日

@帰国便の増加で、成田空港の検疫が混雑し、機内待機で対応
 昨日のNHKニュースによりますと、政府がウイルス検査の対象を、73ヵ国から到着する全旅客に行う事になったため、成田空港検疫所では、急遽、帰国者に到着した航空機内で順番が来るまで待機してもらう対応を昨日から開始しました。
 今までは検査の検体を採取する順番を並んで待っている時間が長く、どうしても旅客同士の間隔が取れなくなっていました。
 中には「この時が一番感染するのではないかと怖かった」との意見もありました。
 航空会社側は今は機材に余裕があるため、運航に支障は出ない、としています。
【コメント】もちろん、待機する機内の空調は運転し機内の空気は3〜4分ぐらいで入れ替わいるのでしょうが、「機内での感染はない」と言われていますが、本当でしょうか。
 今日の沖縄タイムスには、機内感染の可能性を取り上げた記事もありました。

@ジェットスター・J が追加減便を発表
 ジェットスター・Jは昨日、国内線の7日〜27日までの追加減便を発表しました。18路線の240便となっています。もちろん、成田便が最多となっています。

@「成田シャトル」が今日から追加減便
 WILLER EXPRESS、京成バス、千葉交通が共同で運行する「成田シャトル」は、今日から追加で減便を行います。
 通常は大崎駅発を24便、成田空港発を21便運行していますが、今日からは1日7.5往復、10日からは5.5往復に減便します。減便の終了は未定です。

@「ANA ホールディングス」が政投銀に1兆円の融資支援を要請か
 昨日の日経ビジネスによりますと、政府系の日本政策投資銀行は「ANAホールディングス」に対して1兆円規模の融資枠を設ける方向で調整している、とのことです。
 また、メガバンクなども、「ANAホールディングス」に対して総額3000億円の協調融資枠を設けることで調整中、とのことです。
【コメント】両者合わせると1兆3000億円になりますね。私は経済については全くの素人なのですが、「ANAホールディングス」の財務状況がそれほど悪化している、と言うことなのでしょうか。
 前にも「ANA ホールディングスの規模拡大は危うい」と指摘したことがありますが、「いけいけ、どんどん」と拡大経営方針をとってきた「ANA ホールディングス」経営のツケが、「2019新型肺炎」のイベントリスクで、ここに来て一気に露呈した、と言うことなのでしょうか。
 それにしても、1企業に対してこれほどの支援をする事は正常なのでしょうか。
 かって、日本航空経営破綻の時に「不公平である」と声高に主張した「ANAホールディングス」としては、いかがなものでしょう。
 あの時の政策投資銀行の日本航空に対する融資額は3000億円と記憶しているのですが。

@初めての南風で羽田新都心ルートを使用、便数はがた減りなのに
 昨日午後、夏季ダイヤになって初めての南風が吹き、羽田空港の新都心ルートの運用が始まりました。昨日は午後3時15分頃から同5時55分頃まで使用されました。
 飛行ルート下の住民は騒音の大きさと、回数に驚き「コロナで便数が減っているのに、何で飛ぶ」と怒っていたそうです。
 昨日の毎日新聞に、同社のヘリコプターから撮った動画が配信されています。

@衛星水平打ち上げの米国企業が大分空港を利用する事で県と協定締結
 大分県は昨日、小型衛星打ち上げ事業を手掛ける米企業「ヴァージン・オービット」と提携し、大分空港を航空機を活用した「衛星水平型打ち上げ」の拠点にする計画を発表しました。
 小型衛星は通信や気象観測の分野で世界的に需要が高まっていますが、水平型打ち上げの技術は開発段階のものの、既存の空港を利用でき「垂直型」の打ち上げと比べて費用や技術の点で効率的な運用ができる、とのことです。
 大分空港選定の理由は、人工衛星の打ち上げに使うための長い滑走路があることや、県内に温泉や自然などの観光資源が豊富で、エンジニアの滞在に向いていることが評価された、とのことです。
 写真は上空から見た大分空港です。

 

@MSJ の試験10号機が連日の試験飛行、次の試験機も名古屋空港に登場
 昨日の「My Love MRJ and SPASEJET」によりますと、昨日、MSJの試験10号機の試験飛行4回目が行われました。
 昨日は緊急時に電力が失われ場合、操縦に必要な最低限の電気と動力を供給するために使われる風力発電機「RAT(ラムエアタービン)」の試験が行われていたようです。
 また、昨日は次の飛行試験7号機(JA27MJ)が初めて名古屋空港に姿を現した、とのことです。
 10号機は今日も試験飛行を行いました。約4時間40分のロングフライトでした。いよいよ、モーゼスレイク・フライトテスト・センターに向かう準備に入ったのでしょうか。


*4月3日

@「国内の航空会社の年間収入減は2兆円に」ANA ホールディングス片野坂社長
 今日のSankeiBizによりますと、ANAホールディングスの片野坂社長は昨日までに、「国内航空業界全体の年間の減収が2兆円に達し、3月下旬時点から倍増する」との予測を明らかにしました。
 また、傘下の全日空ではホノルル線に導入を予定していたA380型機の3号機受領を延期したことを明らかにしました。

@全日空の3月29日〜4月24日の運航便数は計画の14%に
 全日空は3月29日〜4月26日までの国際線の減便計画を明らかにしました。これによりますと、当初計画の約14%が運航される、とのことです。

@日本航空は客室乗務員の一時帰休は行わず
 今日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空は客室乗務員の一時帰休は行わず、乗務のない日には普段の訓練では対処しきれていない課題を洗い出して対応策をまとめ、感染収束後の海外勢との競争激化に備える、とのことです。
 また、「2019新型肺炎」の今の状況が長引くときには、低金利の借入などを検討する、とのことです。

@麻生金融大臣が航空業界の支援に政府系金融の危機対応融資活用を言及
 麻生金融大臣は今日の閣議後の記者会見で、需要が急減している航空産業への支援について、「民間金融と連携しつつ政府系金融の危機対応融資を活用するなどして万全を期したい」と述べました。

@昨日、MSJの試験10号機が3回目の試験飛行
 「My Love MRJ and SPASEJET」さんによりますと、昨日、MSJ試験10号機が3回目の試験飛行を行いました。
 飛行時間3時間31分のロングフライトだった、そうです。

@ボーイング社CEOが希望退職者の募集を表明
 ボーイング社は現地時間2日、希望退職者を募集することを明らかにしました。
 カルホーンCEOは従業員向けのメールで、「この危機を解雇ではなく自然減と希望退職で従業員を削減する」と述べています。しかし、その規模や削減数については明らかにしていません。
 同社はB737MAX型機の飛行再開が“夏頃”とする見通しは、そのままとしています。


*4月2日

@先月27日の四者協議会の資料が NAA のホームページに載っています
 先月27日に開かれた四者協議会の資料がNAAのホームページに載っています。
 プレスリリースでは分からないところも、このページにはプレゼン資料も含めて、当日配布された資料が全て載っている、膨大なものです。
 下図はこの中にある、機能強化計画の2048年度までの需要予測です。
【コメント】「基本政策部会」の上位予測や中位予測のように急カーブの右肩上がりに需要が伸びるとは思えません。どんなに良くても「事業評価委員会」の中位予測程度ではないかと思います。
 実績も2019年度が昨年度を下回り、2020年度は更に落ち込みます。このような「需要予測」は“希望的観測”で、ここ数年続いた旅客機の大量発注も、世界航空業界の“希望的観測”に基づいた“バブル”と考えられます。

 

@日本航空の成田空港国内線の減便計画
 日本航空は先月31日、国内線の追加減便を発表しましたが、概ね28日までに成田=伊丹線で2往復、成田=新千歳線で1往復、成田=中部線で2往復、成田=福岡線で1往復が減便となります。

@スカイマークの成田=中部線が30日まで運休に
 スカイマークは昨日、現在、運休している成田=中部線の運休を30日まで継続する事を発表しました。

@成田空港の第3ターミナルは結構にぎわっている
 今日の「乗りものニュース(livedoor news)」によりますと、成田空港では第1ターミナルと第2ターミナルは閑散としていますが、第3ターミナルは何時もよりは閑散としていますが、それでも結構な人が利用している、とのことです。
 このターミナルは主にLCCの国内線が利用している事が理由のようで、ジェットスター・J の担当者は「3月の時点では、引き続きお客様には底堅くご利用いただいており、2月末に緊急事態宣言をした北海道の新千歳線など一部路線を除き、搭乗率は約7割となっています。この時期は外出自粛要請が出たことから、搭乗率が平年より減少気味ではありますが、春休み需要もあり、とくに沖縄や九州方面の路線は多くの方に利用いただけました。ただ、昨今の事情から、4月27日までは便数を減らして運航する方針です」と話していた、とのことです。

@全日空の機長が「2019新型肺炎」に感染
 全日空は今日、50才代の男性機長が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 今日の「WING DAILY」によりますと、この機長は先月14日に成田発ニューヨーク行きの全日空10便に乗務し、16日のニューヨーク発羽田行き全日空109便にも乗務し、帰国翌日の18日に喉の痛みを感じ休暇を取りました。
 その後、地元の病院で肺炎と判明し、30日にPCR検査を受けて感染が判明したものです。全日空は昨日、神奈川県の保健所から連絡を受けた、とのことです。
 乗客との濃厚接触はなく、同じ便に乗務した運航乗務員や客室乗務員に今の所、体調不良者はいない、とのことです。

@日本航空の4月運航便数は計画の15%に
 日本航空は今日、「2020年3月29日(日)〜4月30日(木)の国際線運航便数」を発表しましたが、これによりますと、運航される便数は計画便数の15%にとどまる、とのことです。

@韓国 LCC の「イースター航空」が5月末までに750人を削減すると発表
 今日の韓国紙「中央日報(日本語版)」によりますと、韓国LCC 「イースター航空」は先月31日に開いた労使会議で、経営側は全従業員の約45%に当たる750人を解雇する計画を明らかにしました。
 まず、希望退職を募り、750人に達しなかった場合は来月31日に整理解雇を実行する、とのことです。
 同航空は1・2年目の見習副操縦士80人を、昨日付で契約解除としました。同航空は2月の給与を40%しか払えず、3月の給与支払いも遅れました。


*4月1日

3月のアクセス数は19,989回でした
 現在使用しているレンタルサーバーで、毎日のアクセス数が分かることを発見しました。それを毎日、調べて3月から月の累計アクセス数を載せることにしました。
 しかし、残念ながらページに埋め込むことは、私には出来ません。

@成田国際空港株式会社から46回騒音対策委員会の質問事項への回答が届きました
 中止になった第46回騒音対策委員会への本会からの質問事項について、文書で回答が届きました。
 そこで、「成田空港サーバー資料室」の「騒音対策委員会関係」のページに質問事項と共に載せました。
 なお、この回答書には周辺市町村各部会の質問事項と、それに対する回答が載っているのですが、 NAA から「成田空港サーバー」には本会部分の公開にとどめてくれ、との要請がありました。
 また、4月下旬頃に、この回答で不十分な部分について、詳しく聞くための話し合いを NAA と行う事になっています。

@全日空が客室乗務員6400人が休暇を取得することで労組と合意
 時事通信によりますと、全日空は全客室乗務員の約70%当たる6400人に、交代で休みと取る一時帰休で労働組合と合意しました。
 期間は1年間で、これにより、月額数億円の削減になる、とのことです。

@米国運輸省が政府支援策で航空会社に運航の制限つける
 現地時間31日の「ロイター通信(YAHOO!ニュース)」によりますと、米国運輸省は各航空会社が政府から融資プログラムなどの支援を受ける場合、最低限の運航を維持する条件をつけることを提案しました。
 条件は以前に週5日以上、国内の都市間便を運航していた場合は、以前と同じ路線で、週5回1日1往復を運航する事、これよりも少ない路線を運航していた航空会社は週1往復を運航しなければなりません。
 また、航空会社間で路線が同じ場合に共同運航する事が検討されていましたが、これについては反トラスト法に違反するとして認めない方針です。


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