2021年8月前半の出来事


*8月15日

@全日空が羽田=ワシントン線と羽田=ヒューストン線を7月から成田空港発着に変更
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、全日空は7月から羽田=ワシントン線と羽田=ヒューストン線の旅客便2路線をを10月末の夏期ダイヤ終了まで、成田発着に切り替えていました。
 これは、旅客が少なく、一方、貨物需要が旺盛なため、貨物の需要を取り込むための処置で、東南アジアから北米に向かうビジネス需要客の乗継利便性を確保するため、との事です。
【コメント】気がつきませんでした。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」7日が5名、10日が2名、13日が2名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は7日で5名、10日で2名、13日で2名でした。
 この内、7日の1名に頭痛、咳嗽、発熱の症状があり、他の人は無症状でした。

@太平洋戦争終結から76年、戦争をやってはならない!
 今日は、太平洋戦争終結76年になります。
 私は終戦時には3歳2ヶ月でしたので、戦中の記憶はほとんどありません。なんとなく覚えているのは(といっても、後から話を聞いたものかもしれませんが)空襲警報が鳴り響き、誰かにおぶわれて防空壕に入った記憶です。
 当時住んでいたのは総武線の新小岩駅の南側でした。幸いなことに、このあたりは、荒川と中川に防がれて、3月10日の東京大空襲にも遭わず家も残りました。
 戦後の記憶は結構鮮明です。父に連れられて、中川の土手に行き、西を眺めると、見渡す限りの焼け野原で、都心までも見渡せるような状況でした。その中に焼け残ったコンクリートの建物がいくつか点在していました。
 また、食糧難は子供ながらに、よく覚えています。タンパク質の補給で、ザリガニ釣りによく行きました。
 また、父の実家が埼玉県の農家だったこともあり、下小松町の小さな庭で野菜を作っていました。
 早朝、自転車で馬糞拾いに出かけたこと。遅くなると道路に馬糞が落ちていないことが多かった事などです。私の家だけではなく、庭で野菜を作って、食料の足しにしていた人が多くいたからです。
 米軍から時々配給される缶詰のおいしかったこともありましたが、同じく米軍が配給するトウモロコシの粉(米国では家畜の飼料だった)を塩水で練って鍋などで焼いたパン(?)のまずかったことなどです。
 小学校に入ってしばらくして、給食が始まりましたが、このときに出されたミルク(これも家畜飼料の脱脂粉乳を水で溶いたもの)の、まずかったこと、まずかったこと。先生からは「全部飲みなさい」と言われましたが、みんなが見つからないように捨てますので、給食後はどぶが白くなったこと、などです。
 また、シラミやノミの殺虫のために時々、殺虫剤(DDT)の粉末を頭から髪の毛が真っ白になるほど、振りかけられたことなどです。
 しかし、このような苦労がありましたが、戦争中に中国で日本軍が行った蛮行に比べれば、たいしたことはない、ともいえるようです。
 今から30年ほど前に、作家の早乙女勝元さん主催の「平和の旅」に参加して、「731部隊」の行った人体実験跡や、「平頂山村民約2000人以上を機関銃で殺した虐殺跡」などの見学や、被害に遭って奇跡的に生き残った人の証言などを見聞した時の衝撃はすさまじいものがありました。
 平頂山村の虐殺現場は「殉難記念館」として保存されていました。このとき記念館の内部の写真を1枚だけリンク先に別ページとして、載せておきます。見たくない人はリンクをクリックしないでください。
 これらの史実については本多勝一さんの「中国の旅」に詳しく書かれていますし、早乙女勝元さんの著書「ハルビンからの手紙、日本は中国でなにをしたか」にも詳しく出ています。
 米軍の広島と長崎への原爆投下もそうですが、戦争はやってはいけませんね。
 戦争で動員され、兵士として非人間的な行為をやってしまい、他国の多くの人生を狂わすことになりますし、自身の心の傷として残る事になります。


*8月14日

@フェデックス機が離陸直後に西向きに進路変える、悪天候のためか?
 上段の「昨日午後11時00分以降の離着陸」の内、午後11時11分に離陸 heityouzan.html したフェデラルエクスプレス9083便ですが、下図にあるとおり、離陸後すぐに西側に進路を変えました。
 直前の11時10分に離陸した日本貨物航空263便も、離陸後すぐに西に向きを変えていますので、雷雲などの悪天候が理由かもしれません。
 日本貨物航空機は何時もですと、九十九里浜まではほぼ100%直進します。

 

@成田空港「新型コロナウイルス患者」9日が1名、12日が4名、13日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は9日で1名、12日で4名、13日で1名でした。
 この内、12日の1名に発熱の症状があり、他の人は無症状でした。

@成田空港入国者【新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者】は16名、15名がデルタ株
 厚生労働省が昨日発表した7月23日から8月1日の【新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者】は32名でしたが、この内16名が成田空港から入国した人でした。
 また、この16名中の1名がベータ株、他の15名はデルタ株でした。
 なお、20日に日本で初めて確認されたガンマ株陽性者はオリンピック関係者だったことが発表されました。オリンピック開催中は隠していたようです。

@国が16日から、1日の入国者制限を2000人から3500人に拡大
 今日の「NHKニュース」によりますと、国は現在1日2000人に制限している入国者数を、16日から3500人に拡大する方針を決めた、との事です。
 理由はオリンピックが終わって、空港の検疫体制に余裕が出来たことと海外在留邦人の帰国希望者が増えていることをあげています。
 この方針に伴い、国際線を運航する全日空と日本航空は1週間当たりの搭乗者数を、これまでの3400人からそれぞれ6100人以下にする準備を進めている、との事です。
【コメント】航空会社にとっては朗報ですが・・・・。成田空港では本当に余裕が出てきたのでしょうか。


*8月13日

@初代管制塔の姿なくなる
 昨日、用事があって、成田空港周辺に行きましたので、短時間「ひこうきの丘」に行きました。
 見渡したところ、第1ターミナルの向こうに、管制塔とセントラル・コントロールタワーが見えましたが、解体工事中の初代管制塔は見えませんでした。
 下が、その写真ですが、曇り空ですが、かなりの望遠のために画像が揺らいでいます。帰りがけに走りながら見ましたが、解体工事はほぼ終わっていました。

 

@成田空港「新型コロナウイルス患者」11日が7名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は、11日で7名でした。
 この内、1名に発熱、頭痛の症状があり、他の6名は無症状でした。

@MIATモンゴル航空が9月に臨時便を3往復運航
 今日の「Traicy」によりますと、MIATモンゴル航空は9月に成田=ウランバートル線を臨時便として3往復運航する、との事です。運航日は9日、15日、29日となります。

@明日のNHK総合で「日航機墜落事故 命の重さと向き合った人々」を放映
 昨日で日本航空123便・B747型機が御巣鷹の峰に墜落してから36年になりました。
 明日の「NHKアナザーストーリーズ」で「日航機墜落事故 命の重さと向き合った人々」が放映されます。放映はNHK総合で22時10分から22時55分との事です。
 写真は何年か前の秋に行った日本航空123便の忠霊碑です。

 


*8月12日

@12月から来年10月までB滑走路の誘導路を改修工事
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、今年12月から来年10月まで、B滑走路に平行する誘導路の改修工事を行う、と発表しました。
 老朽化に伴い、誘導路の全面舗装改修と、これに伴う航空灯火交換を行います。工事の時間は原則午前8時から午後5時迄となります。
 これに伴い、工事時間帯のB滑走路運用は、北風時は出発のみ、南風時は到着のみになります。
 写真は東雲の丘から撮ったB滑走路と誘導路です。春秋航空・日本機が着陸したのがB滑走路、ジェットスター・J 機が誘導路を出発に向け走行しています。

 

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は7日が7名、8日が1名、10日が2名、11日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は7日で7名、8日で1名、10日で2名、11日で1名でした。全員無症状でした。

@全日空660便の出発前点検で故障が見つかり欠航
 昨日の山陽新聞によりますと、昨日の午後8時10分発予定の、岡山発羽田行き全日空660便・A320neo型機の出発前点検でトラブルが見つかりました。
 結局、この便は欠航となり、乗客約100人は今日の朝便に振り替えて羽田に向かう予定、との事です。


*8月11日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は9日が6名、10日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は9日で6名、10日で1名でした。
 この内、9日の1名に発熱、頭痛の症状がありました。他は無症状でした。

@「7月の航空機登録」でジェットスター・J の2機が抹消登録
 「JA Search BLOG」さんによりますと、航空局が発表した「7月航空機登録」ですが、成田空港を定置場とする新規登録はありませんでした。
 一方、抹消登録ですが、ジェットスター・Jが11号機(JA11JJ)と17号機(JA17JJ)を「航空の用に供さない」として抹消しています。
 また、全日空はB777-300ER型機2機(JA779AとJA780A)、B737-700型機2機(JA05ANとJA06AN)の合計4機を「航空の用に供さない」として抹消登録しています。
 写真は抹消登録されたジェットスター・J の17号機です。

 

@スカイマークの「7月搭乗実績」は搭乗者数が25.5%増、搭乗率は9.6ポイント増
 スカイマークエアラインが今日発表した「7月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)25.5%増の34万2025人、搭乗率は9.6ポイント増の51.0%となっています。

@米国・ユナイテッド航空が従業員にワクチン接種を義務づけ、他の大手3社は義務づけず
 今日の「CNNニュース(日本語版)」によりますと、米国のサウスウエスト、アメリカン、デルタの大手航空各社は現地時間10日までに、従業員に対する新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の義務化は行わない事を表明しました。
 これに対して、ユナイテッド航空は従業員に対して、10月25日までの接種を義務づける、と社員に通告しています。
【コメント】義務づけられたら、副作用を危惧する人たちは会社を辞めなければなりませんね。これは差別になるのではないでしょうか。

@「LATAM」グループが A320neo 型機28機を追加発注
 昨日の「Fly Team」によりますと、チリのサンティアゴに本社を置く、経営再建中の航空会社「LATAM・グループ」は現地時間5日、エアバスに A320neo型機28機を追加発注した、と発表しました。
 この発注は米国の裁判所に提出されている、との事です。


*8月10日

@全日空が503日ぶりに成田=ホノルル線をA380型機で運航
 全日空は昨夜、運休している成田=ホノルル線をA380型機で運航しました。A380型機によるホノルル線の運航は503日ぶりとなります。
 このお盆期間中に昨日と14日発で2往復運航する予定です。昨日は145人が搭乗して出発しました。
 現在、ハワイでは州指定の陰性証明署の取得で、10日間の隔離が免除されています。しかし、帰国時に陰性証明書取得と、14日間の自主隔離が必要となります。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は5日が6名、8日が1名、9日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は5日で6名、8日で1名、9日で1名でした。
 この内、5日の1名に発熱、頭痛、咳嗽の症状があり、9日の1人に下痢の症状がありました。他は無症状でした。

@オリンピック開催費用で病院建てれば、9万床が確保できた、と米国紙
 オリンピックが終わりましたが、かかった費用の精算議論はこれからになります。
 8日の「東スポ」によりますと、米紙「イリノイニューストゥデー」は東京五輪の巨額な費用について「東京五輪の公式見解による費用は154億ドル(約1兆7000億円)で過去最高だ。それらの巨額マネーで他に何を買うことができるか」と考察しています。
 同紙はこれらの費用を使うと「300床の病院を建設するのには5500万ドル(約60億5000万円)かかるが、それならばおよそ300の病院を建てられる」と指摘しています。
 新型コロナウイルス感染症で病床が逼迫している最中ですが、単純に言えば。実に9万床が確保できることになります。
 そして、同紙は「重要なことは五輪は高額であり、他の優先事項を無視できるということだ」と糾弾し、「実際には、東京五輪の支出は公式の数字よりもさらに高く、おそらく2倍になるとみられている。その内、567億ドル(約7400億円)を除くすべてが、日本の納税者によって賄われる」と指摘しています。
 実際の開催費用は3兆円を軽く超すことになる、との事です。
【コメント】これらの費用は我々大多数の、かつかつの生活を送っている国民に「増税」として、何年にもわたり降り掛かることになるのではないでしょうか。

@米国の「スカイウエスト」がE175型機を16機追加発注
 米国のリージョナル航空会社「スカイウエスト」は現地時間9日、エンブラエル社にE175型機16機を追加発注しました。
 同航空はこの機体を、現在デルタ航空向けに運航しているボンバルディア社のCRJ-900型機と
置き換えることになります。受領は2022年前半に行います。


*8月9日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は4日が1名、7日が5名、8日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は4日で1名、7日で5名、8日で1名でした。
 この内、7日の1名に味覚障害の症状がありました。他は無症状でした。

@ニューヨーク発の日本航空機が着陸復航、横風?
 
今日の午後の成田空港は台風の影響による南南西の強風が吹いていたようです。
 そこで、「Flightradar24」で様子を確認しようとしたところ、B滑走路に北側から着陸しようとしていたニューヨーク初の日本航空8005便・B777-300ER型機が着陸のやり直しをしていました。
 後から着陸したA320型機の便はB滑走路に問題なく着陸していたようなので、横風の影響かどうかは不明です。何か、トラブルでもあったのでしょうか。
 同便は2回目の着陸で問題はなかたようです。下図が同便の航跡です。

 

@今日と明日がオリンピック選手団の帰国ピーク、今日は約4500人が帰国予定
 オリンピックが昨日で終わり、選手団などの帰国がピークを迎えています。と言っても、競技の終わった選手団は2日以内の帰国が義務づけられていますから、かなり多くの人たちはとっくに帰国しています。
 成田空港では今日1日で約4500人が出国する予定となっています。今日はカウンターなどが混雑している、との事です。
 帰国した選手たちは帰国後。2週間の観察期間に入り、陽性が確認された場合には、日本に連絡する義務があります。この報告により、日本側は濃厚接触者がないかどうか確認する事になります。


*8月8日

@守られない開港時の約束「利根川から九十九里浜までは直進上昇、直進降下」
 以前にも、何回か指摘していますが、「昨日午後11時00分以降の離着陸」を調べていますと、開港時に、国と当時の友納千葉県知事が結んだ「利根川から九十九里浜までは直進上昇、直進降下する」との約束を守らない航空機が見受けられます。
 昨日も午後23時49分に離陸した全日空の貨物便「NH8517」が九十九里浜の手前で西に旋回して飛んでいきました。
 この約束は騒音を少しでも拡大しないためのものです。ましてや、午前0時近くですから、守ってくれないと困ります。
 下図は「Flightradar24」による全日空8517便の航跡です。

 

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は3日が1名、4日が1名、6日が2名、7日が2名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は3日で1名、4日で1名、6日で2名、7日で2名でした。全員が無症状でした。

@「タイ・エア・アジア」が8月の全便をキャンセルに
 昨日の 「sky-budget」によりますと、新型コロナウイルス感染症の拡大により、政府が運航制限を実施しているタイの「タイ・エア・アジア」は8月の全便をキャンセルする、と発表しました。
 これにより、従業員は無給休暇になり、7月の給与の支払いは9月に延期されます。
【コメント】米国の航空会社などは需要が回復し、経営も上向きつつありますが、世界の中小航空会社は新型コロナウイルス感染症の影響による、需要の減少で経営難にあえいでいますね。これらの会社で働く人たちの生活はどうなるのでしょうか。

@チェコ航空が支払い不能で、発注したエアバス機7機がキャンセルに
 昨日の 「sky-budget」によりますと、現在、親会社の「Smartwings」とともに破産保護を受けているチェコ航空ですが、支払い不能で、発注した3機のA321XLR型機と4機のA220-300型機がキャンセルとなっています。

@経営悪化で昨年9月から全面運休している「南アフリカ航空」が9月から再開か
 今日の 「sky-budget」によりますと、昨年9月に運航を停止した南アフリカ航空がこのほど同国航空当局から航空運送事業許可(AOC)を再取得しました。
 南アフリカ政府は同航空への資金援助を躊躇していましたが、資金提供に踏み切るようです。これにより、9月から運航を再開させる、との事です。


*8月7日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は2日が6名、3日が1名、5日が3名、6日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は、2日で6名、3日で1名、5日で3名、6日で1名でした。全員が無症状でした。

@ 「 MRJ の頓挫は三菱重工のリーダーシップと根拠のない楽観論が原因」と「PRESIDENT」
 5日の「PRESIDENT Online」に掲載された「『戦闘機と旅客機では事業構造がまるで違う』三菱の"日の丸ジェット"が頓挫した本当の理由」によりますと、三菱スペースジェット(MSJ)が頓挫した原因は、
 第1に三菱重工の社内派閥によりトップが6度も交代し、その都度、方針が転換され、現場が混乱したことをあげています。
 第2に国土交通省と三菱重工が、初めてとなる国産ジェット旅客機製造という難事業に根拠のない“楽観論”を持ち、経験不足から部品までいちいち米国当局の指導を仰ぐ手間のかかるやり方に頼るしかなかったこと。
 第3に、スコープクローズが“緩和される”という“楽観的な見通し”を持ったことにある、としています。
【コメント】記事ではホンダジェットの成功を引き合いに出しています。ホンダジェットでは藤野氏が30年の長きに渡ってトップとして、苦しいときも指揮を執り、成功させました。
 これと、三菱スペースジェット(MSJ)の混迷と対比しています。ホンダジェットでは機体製造の技術面だけではなく、航空界の動向を見すえて型式証明(TC)を取得し、販売も慎重に行っていたように見えます。

@中国の海南航空が再建計画提出を約3ヶ月先送り
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、経営再建中の海航集団傘下の海南航空は6日、裁判所への再建計画の提出期限を11月10日までにすると発表しました。約3ヶ月の延期となります。
【コメント】何しろ、借入金で事業を拡大してきた海航集団の負債総額は約20兆円になりますから、債権者の意見をまとめるだけでも大変ですね。


*8月6日

@スカイトラックス社の「2021世界空港ランキング」で成田空港は5位
 航空関連の調査・格付けを行っている英国のSKYTRAX(スカイトラックス)社が、このほど発表した「2021年版 世界の空港ランキング」によりますと、総合で成田空港が5位にランクされました。
 日本からは羽田空港が3年連続となる2位、関西空港が9位、中部空港が11位になっています。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は1日が1名、4日が3名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は1日に1名、4日に3名でした。
 この内、4日の1名に呼吸困難の症状がありました。

@日本航空が13年ぶりに外国人パイロットを募集へ
 日本航空は昨日、2030年問題と新機種導入訓練で、外国人パイロットと海外在住の日本人パイロットと日本語のできる外国人パイロットの募集を発表しました。
 2030年頃に大量退職時期を迎えて、パイロット不足が心配されることから、これに備えるためと、今後、順次退役させるB767型機に代わる新機種移行へのパイロット訓練を見すえて、経験者を募集するとの事です。
 2021年度はとりあえず、海外派遣会社と契約し、50人程度を募集します。また、これとは別枠で海外に住む日本人パイロットや、日本語による訓練に対応できる外国人パイロットも若干名を別途採用するとの事です。
 日本航空の外国人パイロットの採用は2008年以来13年ぶりとなります。募集は9月から始め日本航空での訓練開始は来年7月頃を予定しています。
【コメント】新型コロナウイルス感染症の影響で職を失ったパイロットが世界には大勢います。この時期に、優秀なパイロットを確保しようとする意図があるのでしょうね。

@ FAA がB737型機とB737MAX型機の改修を命じる、貨物室の空調システムに火災の可能性
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、米国連邦航空局(FAA)は現地時間5日、ボーイング社のB737型機とB737MAX型機の消火能力に問題が見つかった、として、改修を指示する耐空性改善通報を新たに出しました。
 貨物室に機体の他の部分から空気を送る空調システムに不具合を抱えている可能性がある、としています。
 この状態で対象機が使用される場合は、貨物の不燃性が確認されない限り、貨物室への搬入が禁止される、との事です。
 改修対象となる機数は全世界で約2200機に及ぶ、との事です。
【コメント】また、また、ですね。よくもまあ次から次と問題が見つかるものですね。もっとも、ボーイング社だけではなく FAA の責任もありますが。
 日本でも B737型機を使っている航空会社はありますから、影響は大きいでしょうね。
 写真は成田空港の誘導路を移動するスカイマークエアラインのB737型機です。

 

@ブラジルのゴル航空がB737MAX型機28機を追加発注
 今日の「Fly Team」によりますと、ブラジルのゴル航空は現地時間3日、ボーイング社に対してB737MAX型機28機を追加発注した、と発表しました。
 同航空は現在B737MAX型機を12機運用中です。


*8月5日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は3日が4名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は3日で4名でした。
 この内、2名に咳嗽・発熱、1名に咳嗽の症状があり、もう1名は無症状でした。

@日本郵船の第1四半期決算で、日本貨物航空は経常利益が153億円の黒字に
 日本貨物航空の親会社である日本郵船が昨日発表した第1四半期決算では、成田空港を拠点とする日本貨物航空の航空運輸事業売上高が前年同月比(以下同じ)52.2%増の439億円となりました。経常利益は64.5%増で153億円の黒字となっています。
【コメント】国際旅客便の減便による貨物事業の好調さが現れています。

@全日空の6月実績は国際線旅客数が58.6%増、国内線旅客数が42.0%増
 全日空が今日発表した「6月輸送実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)58.6%増の5万1440人、利用率は2.8ポイント減の24.2%となっています。
 一方、国内線では旅客数が42.0%増の79万9336人、利用率は12.1ポイント減の41.7%でした。なお、国内線の成田空港路線は引き続き運休となっています。

@航空局が着陸時の滑走路ブレーキ効き具合が悪い場合の通報を義務づけへ
 今日の「WING DAILY」によりますと、国土交通省航空局は航空機が着陸したときに、ブレーキの効き具合が提供された滑走路の状態に比べて悪かった場合、管制機関にブレーキングアクションを通報することを定める方針を固めた、との事です。

@ブリティッシュ・エアウェイズがA380型機の運航を2027年まで延長へ
 今日の 「sky-budget」によりますと、ブリティッシュ・エアウェイズは保有するA380型機12機のメンテナンスについて、ルフトハンザテクニックとの契約を、2027年8月まで延長する事を明らかにしました。これにより、同航空のA380型機が今後すくなくても2027年までは運航に投入されることが決定的なりました。
【コメント】このところ、「使わないで、退役させる」としていた、A380型機やB747-400型機などの大型機を引き続き運航に使用する事を表明する航空会社(ルフトハンザ航空やシンガポール航空など)が多くなっています。
 一時は「金食い虫で無用の長物」とされていたものですが。需要の急回復時に大型機機材で、多くの乗客を運ぶことを考えているのでしょうか。
 新たに燃費のよい大型機を調達するには、お金も乗務員も手配しなければなりません。それよりはA380型機やB747-400型機を使う方が手軽で有利と考えているのでしょうか。


*8月4日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は2日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は8月2日が1名でした。無症状でした。

@亡命求めたベラルーシの陸上選手が、今日午前成田空港から出国、直前に搭乗便を変更
 突然の帰国を強制され、保護を求め、亡命を希望したベラルーシの陸上選手ですが、ポーランドが亡命を認めて、今日、成田空港から出国しました。
 当初はLOTポーランド航空80便でワルシャワに向かうはずでしたが、同行するポーランド外交官が直前に便を変更し、オーストリア航空52便でウィーンに向かいました。
【コメント】ベラルーシは同国政府を批判していたジャーナリストが乗った航空機を、戦闘機を使って強制的に同国内に着陸させ、ジャーナリストを拘束する蛮行を行ったばかりです。
 このような、危険を回避するための判断だったのかもしれません。
 下図は午後5時直前の「Flightradar24」によるオーストリア航空52便航跡です。

 

@帰国のオーストラリア選手が日本航空機内で大暴れ、日本航空は文書で再発防止を要請
 オリンピックから帰国するオーストラリアの男子サッカーとラグビーチームが、搭乗した日本航空機で蛮行を働きました。
 選手たちは機内でギャレーから勝手に酒を持ち出し、客室乗務員の指示に従わず、歩き回り、大声で歌うなどの危険行為を働きました。挙げ句の果てにトイレで吐き、トイレを使えなくした、との事です。
 日本航空はオーストラリアオリンピック委員会に文書で報告し、このような事のないよう求めました。
 オーストラリア選手団はオリンピック村でも、宴会を開き、段ボールベッドを破壊し、壁に穴を開ける蛮行を行い問題になっています。
【コメント】このような行動はオーストラリア選手団だけではないようです。これが日本政府と日本リンピック委員会が「万全の対策をとった」と豪語する「バブル方式」と「ルールブック」のなれの果てですね。
 無理に強行した、オリンピック・パラリンピックに汚点を残すことになりました。

@カンタス航空が従業員2500人を自宅待機へ、デルタ株の拡大で国内線需要急減
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、オーストラリアのカンタス航空は現地時間3日、カンタス航空と傘下のジェットスターのパイロットや客室乗務員など約2500人を自宅待機にする、と発表しました。期間は約2ヶ月、としています。給与は8月中旬までは支給する、との事です。
 オーストラリアではほぼ100%に戻っていた国内線が、デルタ株の拡大によって40%に急減しています。

@アメリカン航空とスピリット航空が大規模欠航に、悪天候と乗員手配追いつかず
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、現地時間3日、米国のアメリカン航空は前日の563便に続き、305便をキャンセルしました。
 また、スピリット航空も前日の334便に続き、3日に380便を欠航としています。
 この原因には悪天候もありますが、夏のバカンス時期に需要が急回復し、航空会社が乗務員を確保できないことがある、との事です。
 この状況は今後も続く可能性がある、との事で、夏期の繁忙期に影響が出そうです。


*8月3日

@「今年の上期の国際線旅客数は、開港直後の5月20日〜6月30日よりも少ない」と田村社長
 今日の「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長は先月29日の記者会見で、「2021年上期(1〜6月)の運用状況は、国際線旅客数が開港した1976年5月20日〜6月30日の旅客数よりも少なかった」事を明らかにしました。
 また、国内線も「国内線旅客数は105万988人となったが、これは本邦LCCが成田に未就航だった、2011年上期と同じ水準だ。これは、成田で国内線が本格開始する以前の需要にとどまった」と述べ、現状がいかに厳しいものであるかを示しました。
 下の写真は開港当時のものではありませんが、1990年代中頃の南整備地区です。左側にジャンボ機も洗える自動洗浄システム、右端にエンジンテストのための野外ノイズサプレッサーがありました。A滑走路の西側から撮影したものです。

 

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は1日が3名、2日が1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は8月1日が3名、8月2日が1名でした。全員無症状でした。

@日本航空の第1四半期の赤字は579億円に減少、キャッシュバーンは月100〜150億円に
 日本航空が今日発表した「第1四半期決算」によりますと、売り上げ収益は前年同期比(以下同じ)74.1%増の1330億円、営業費用が4.7%増の2154億円、純損益が579億円(前年同期は937億円の赤字)の赤字となっています。
 キャッシュバーンは前年同期が月額450〜500億円であったものが同100〜150億円に減少しています。
 有利比負債は581億円増の5732億円、自己資本比率は2.5ポイント減の42.4%となりました。
 当期の連結見通しについては航空需要の回復見通しが、合理的に見積もることが困難なことから未定、としています。

@インドネシア LCC の「ライオンエア」が従業員の25%〜35%を自宅待機に
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、インドネシアの LCC「ライオンエア」はこのほど、全従業員約2万3000人の内、25〜35%を自宅待機にする、と発表しました。
 待機中の従業員の解雇は行わない、との事です。
 インドネシアは現在、デルタ株により新型コロナウイルス感染症の大流行で厳しい行動制限を行っており、航空機の利用も急減しています。


*8月2日

@エア・カナダが今日から成田=バンクーバー線を増便
 エアカナダは今日から、成田=バンクーバー線を週1往復増便し、週4往復としました。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は25日が5名、31日が3名,8月1日が2名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は25日が5名、31日が3名、8月1日が2名でした。
 31日の1名に咳嗽、発熱、倦怠感の症状があり、8月1日の1名に発熱、頭痛の症状がありました。他の人は無症状でした。

@「フィジー・エアウェイズ」がA330-200型機2機のリース契約解除を前倒し
 昨日の 「sky-budget」によりますと、国営航空会社「フィジー・エアウェイズ」は、成田線の需要増大を見越して、短期リースで導入したA330-200型機の返却を数ヶ月早めることを明らかにしました。
 同国は観光収入が国の財政収入に大きな割合を占めるため、新型コロナウイルス感染症による、観光需要の激減が国と航空事業にも大打撃を与えています。

@三菱重工の第1四半期決算で航空部門が35億円の黒字
 今日の「Aviation Wire」によりますと、三菱重工が今日発表した4〜6月期決算によりますと、純損益は126億5100万円の黒字(前年同期は579億200万円の赤字)になりました。
 この内、子会社の三菱航空機による「三菱スペースジェット」事業を含む、航空・防衛・宇宙セグメントのもうけを示す「事業損益」は、35億円の黒字(前年同期は620億円の赤字)でした。
 前年同期の赤字には、ボンバルディア社から「CRJ」事業を買収した減損費用、688億円が含まれていました。
 記者からの質問で、今年度のスペースジェットの関連費用については、「1年間で50-60億円だ」とした上で「今回は4分の1程度を計上した」と説明しました。
 また、三菱スペースジェットについての新たな説明はありませんでした。

@ベラルーシの陸上選手が羽田空港で亡命求める
 昨日、羽田空港でベラルーシの女子陸上選手が、コーチを批判したことで強制的に帰国させられようとし、帰国を拒否し、警察に助けを求めて保護されるトラブルがありました。
 この選手は5日の女子1600mリレーに出場予定でしたが、同僚の選手数人がドーピング検査を受けないミスがあったため、200mリレーに変更させられ、これを拒否してSNSに経過を載せました。
 これに対して選手団のコーチなどに強制的に羽田空港に連れてこられて、帰国させられそうになったものです。
 この選手は警察に「国に帰れば何らかの制裁がある」として、オーストリアなどへの亡命を希望している、との事です。


*8月1日

@7月のアクセス数は19,771回でした。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は27日が2名、30日が4名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は27日が2名、30日が4名でした。全員、無症状でした。
【コメント】このところ、成田空港検疫で陽性が確認される人の数が減ってきたように感じます。代わって羽田空港などで確認される人が増えてきているようです。
 他空港の検査体制がようやく整備されてきたのでしょうか。

@在留日本人で一時帰国した人へのワクチン接種始まる
 一時帰国した海外在留の日本人に対する無料ワクチン接種が今日から始まりました。成田空港で2カ所、羽田空港で1カ所になります。
 政府の調査では約4万人が希望しており、1日数百人への接種が行われます。この無料接種は来年1月上旬まで行われる予定です。


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